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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第47巻(戌の巻)
序文
総説
第1篇 浮木の盲亀
第1章 アーク燈
第2章 黒士会
第3章 寒迎
第4章 乱痴将軍
第5章 逆襲
第6章 美人草
第2篇 中有見聞
第7章 酔の八衢
第8章 中有
第9章 愛と信
第10章 震士震商
第11章 手苦駄女
第3篇 天国巡覧
第12章 天界行
第13章 下層天国
第14章 天開の花
第15章 公義正道
第16章 霊丹
第17章 天人歓迎
第18章 一心同体
第19章 化相神
第20章 間接内流
第21章 跋文
余白歌
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霊界物語
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舎身活躍(第37~48巻)
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第47巻(戌の巻)
> 第3篇 天国巡覧 > 第17章 天人歓迎
<<< 霊丹
(B)
(N)
一心同体 >>>
第一七章
天人
(
てんにん
)
歓迎
(
くわんげい
)
〔一二五〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第47巻 舎身活躍 戌の巻
篇:
第3篇 天国巡覧
よみ(新仮名遣い):
てんごくじゅんらん
章:
第17章 天人歓迎
よみ(新仮名遣い):
てんにんかんげい
通し章番号:
1250
口述日:
1923(大正12)年01月09日(旧11月23日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年10月6日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
治国別と竜公は祝詞づくしの宣伝歌を歌いながら、ある天国団体の一画に着いた。数多の天人は男女の区別なく道の両脇に列を正して、愛と善のこもった言霊を張り上げて二人を歓迎するごとくであった。
天人の衣類は、その智慧と真と相応する。一切の智慧は神真から来るからである。ゆえに天人の衣類は神真の程度の如何によると言えるかもしれない。火焔のように輝く色は愛と善と相応している。光明は善から来る真に相応している。
さまざまな色の衣服をつけた諸々の天人は、治国別と竜公がこの団体を訪ねることを大神の宣示によって知り、歓迎の準備を整えていた。天人は二人の側近く進み来て天国の言葉で歓迎の意を表示していたが、二人はなぜか口舌が硬直して言葉を発することができなかった。
治国別は無言で表情にて感謝の意を表していたが、竜公は『アーアー』という叫び声で喜びを表した。『ア』は喜びを表白する意味であるから、竜公の一言は天人から称揚の的となった。
人間の想念は記憶に付着して、その言語の根源となる。もし天人が人間に向かい来たり両者が和合するに至れば、その人のすべての記憶は天人の前に現出する。大神の特別の御恵により、天人と人間の和合があらしめられれば、天界を人間の内に投入したごとくになる。
治国別は自分がまだ肉体のある精霊であることを天人たちに告げようとしたが、なにゆえか一言も発することができなかった。第二天国の天人に相応すべき愛善と信真と智慧と証覚とが備わっていなかったからである。
治国別たちは天人の諸団体に歓迎されながら、言葉が話せないまま旅行を続けてあまり大きな恥もかかず、首尾よく巡覧して天人に好印象を与えて去ることができたのは不思議であった。
治国別は木花姫命のお導きによって智慧と証覚を与えられ、第二天国の各団体を巡歴し、進んで最高第一天国および霊国に進む物語は、次節より口述する。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-04-30 17:38:03
OBC :
rm4717
愛善世界社版:
232頁
八幡書店版:
第8輯 558頁
修補版:
校定版:
243頁
普及版:
114頁
初版:
ページ備考:
001
木
(
こ
)
の
花姫
(
はなひめ
)
に
助
(
たす
)
けられ
002
治国別
(
はるくにわけ
)
や
竜公
(
たつこう
)
は
003
心
(
こころ
)
いそいそ
中間
(
ちうかん
)
の
004
さしもに
広
(
ひろ
)
き
天国
(
てんごく
)
を
005
当途
(
あてど
)
もなしにイソイソと
006
東
(
ひがし
)
を
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
007
金銀
(
きんぎん
)
瑪瑙
(
めなう
)
硨磲
(
しやこ
)
瑠璃
(
るり
)
や
008
玻璃
(
はり
)
水晶
(
すゐしやう
)
の
色
(
いろ
)
つやを
009
照
(
てら
)
して
立
(
た
)
てる
木々
(
きぎ
)
の
間
(
ま
)
を
010
宣伝歌
(
せんでんか
)
をば
歌
(
うた
)
ひつつ
011
足
(
あし
)
を
揃
(
そろ
)
へて
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
012
治国別
(
はるくにわけ
)
『
高天原
(
たかあまはら
)
に
八百万
(
やほよろづ
)
013
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
ぞつまります
014
神漏岐
(
かむろぎ
)
、
神漏美
(
かむろみ
)
二柱
(
ふたはしら
)
015
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
016
日
(
ひ
)
の
神国
(
かみくに
)
をしろしめす
017
神
(
かむ
)
伊弉諾
(
いざなぎ
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
018
筑柴
(
つくし
)
の
日向
(
ひむか
)
の
橘
(
たちばな
)
の
019
小戸
(
をど
)
の
青木
(
あをき
)
が
清原
(
きよはら
)
に
020
みそぎ
祓
(
はら
)
はせ
給
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
021
生
(
な
)
り
出
(
い
)
でませる
祓戸
(
はらひど
)
の
022
貴四柱
(
うづよはしら
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
023
吾
(
わが
)
身
(
み
)
に
犯
(
をか
)
せる
諸々
(
もろもろ
)
の
024
罪
(
つみ
)
や
汚
(
けが
)
れや
過
(
あやま
)
ちを
025
祓
(
はら
)
はせ
給
(
たま
)
へ
速
(
すみやか
)
に
026
清
(
すす
)
がせ
給
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎ
申
(
まを
)
す
027
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
を
小男鹿
(
さをしか
)
の
028
八
(
や
)
つの
耳
(
みみ
)
をばふり
立
(
た
)
てて
029
聞
(
きこ
)
しめさへとねぎまつる
030
世
(
よ
)
の
太元
(
おほもと
)
とあれませる
031
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
よ
吾
(
わが
)
一行
(
いつかう
)
032
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
村肝
(
むらきも
)
の
033
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
め
給
(
たま
)
へかし
034
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
035
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ
036
治国別
(
はるくにわけ
)
は
謹
(
つつし
)
みて
037
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
や
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
038
百
(
もも
)
の
御神
(
みかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
039
神言
(
かみごと
)
申
(
まを
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
040
珍
(
うづ
)
の
御国
(
みくに
)
の
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
041
高天原
(
たかあまはら
)
に
八百万
(
やほよろづ
)
042
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
ぞつまります
043
此
(
この
)
世
(
よ
)
をすぶる
大御祖
(
おほみおや
)
044
神漏岐
(
かむろぎ
)
、
神漏美
(
かむろみ
)
二柱
(
ふたはしら
)
045
厳
(
いづ
)
の
神言
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
046
覚
(
さと
)
りの
神
(
かみ
)
と
現
(
あ
)
れませる
047
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
思兼
(
おもひかね
)
の
神
(
かみ
)
048
百千万
(
ももちよろづ
)
の
神
(
かみ
)
たちを
049
安
(
やす
)
の
河原
(
かはら
)
に
神集
(
かむつど
)
ひ
050
集
(
つど
)
ひ
給
(
たま
)
ひて
神議
(
かむはか
)
り
051
議
(
はか
)
らせ
給
(
たま
)
ひ
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
は
052
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
瑞穂国
(
みづほくに
)
053
いと
安国
(
やすくに
)
と
平
(
たひ
)
らけく
054
しろしめさへと
事依
(
ことよ
)
さし
055
固
(
かた
)
く
任
(
ま
)
けさせ
給
(
たま
)
ひたり
056
斯
(
か
)
くも
依
(
よ
)
させし
国中
(
くになか
)
に
057
荒
(
あら
)
ぶり
猛
(
たけ
)
ぶ
神
(
かみ
)
等
(
ども
)
を
058
神
(
かむ
)
問
(
と
)
はしに
問
(
と
)
はしまし
059
神
(
かむ
)
掃
(
はら
)
ひに
掃
(
はら
)
ひまし
060
語
(
かた
)
り
問
(
と
)
はして
岩根
(
いはね
)
木根
(
きね
)
061
立木
(
たちき
)
や
草
(
くさ
)
の
片葉
(
かきは
)
をも
062
語
(
かた
)
り
止
(
や
)
めさせいづしくも
063
天
(
あめ
)
の
磐座
(
いはくら
)
相放
(
あひはな
)
ち
064
天
(
あめ
)
にふさがる
八重雲
(
やへくも
)
を
065
伊頭
(
いづ
)
の
千別
(
ちわき
)
に
千別
(
ちわき
)
まし
066
天
(
あめ
)
より
降
(
くだ
)
り
依
(
よ
)
さします
067
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りの
四方
(
よも
)
の
国
(
くに
)
068
其
(
その
)
真秀良場
(
まほらば
)
と
聞
(
きこ
)
えたる
069
大日本
(
おほやまと
)
日高見
(
ひたかみ
)
の
国
(
くに
)
を
070
浦安国
(
うらやすくに
)
と
定
(
さだ
)
めまし
071
下津
(
したつ
)
磐根
(
いはね
)
に
宮柱
(
みやはしら
)
072
いとも
太
(
ふと
)
しく
立
(
た
)
て
給
(
たま
)
ひ
073
高天原
(
たかあまはら
)
に
千木
(
ちぎ
)
高
(
たか
)
く
074
すみきりませる
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
の
075
美頭
(
みづ
)
の
御舎
(
みあらか
)
仕
(
つか
)
へまし
076
天津
(
あまつ
)
御蔭
(
みかげ
)
や
日
(
ひ
)
のみかげ
077
被
(
かうむ
)
りたりと
隠
(
かく
)
りまし
078
心安国
(
うらやすくに
)
と
平
(
たひ
)
らけく
079
しろしめします
国中
(
くになか
)
に
080
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
益人
(
ますひと
)
が
081
過
(
あやま
)
ち
犯
(
をか
)
し
雑々
(
くさぐさ
)
の
082
作
(
つく
)
りし
罪
(
つみ
)
は
速
(
すみや
)
かに
083
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
しませ
惟神
(
かむながら
)
084
珍
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎまつる
085
天津罪
(
あまつつみ
)
とは
畔
(
あほ
)
放
(
はな
)
ち
086
溝
(
みぞ
)
埋
(
う
)
め
樋
(
ひ
)
放
(
はな
)
ち
頻
(
しき
)
蒔
(
ま
)
きし
087
串
(
くし
)
差
(
さ
)
し
生
(
いけ
)
剥
(
は
)
ぎ
逆
(
さか
)
剥
(
は
)
ぎや
088
屎戸
(
くそへ
)
許々多久
(
ここたく
)
罪科
(
つみとが
)
を
089
詔
(
のり
)
別
(
わ
)
け
給
(
たま
)
ふ
天津罪
(
あまつつみ
)
090
国津罪
(
くにつつみ
)
とは
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
の
091
生膚断
(
いきはだだち
)
や
死膚断
(
しはだだち
)
092
白人
(
しらひと
)
胡久美
(
こくみ
)
吾
(
わが
)
母
(
はは
)
を
093
犯
(
をか
)
せし
罪
(
つみ
)
や
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
をば
094
虐
(
しひた
)
げ
犯
(
をか
)
す
百
(
もも
)
の
罪
(
つみ
)
095
母子
(
おやこ
)
共々
(
ともども
)
犯
(
をか
)
す
罪
(
つみ
)
096
けものを
犯
(
をか
)
し
昆虫
(
はふむし
)
の
097
醜
(
しこ
)
の
災
(
わざはひ
)
天翔
(
あまかけ
)
り
098
国翔
(
くにかけ
)
りといふ
高神
(
たかがみ
)
の
099
醜
(
しこ
)
の
災
(
わざはひ
)
高津鳥
(
たかつとり
)
100
百
(
もも
)
の
災禍
(
わざはひ
)
獣
(
けだもの
)
を
101
たふし
蠱物
(
まじもの
)
なせる
罪
(
つみ
)
102
いや
許々太久
(
ここたく
)
の
罪
(
つみ
)
出
(
い
)
でむ
103
かく
数多
(
かずおほ
)
き
罪出
(
つみい
)
でば
104
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
の
神言
(
みこと
)
もて
105
天津
(
あまつ
)
金木
(
かなぎ
)
の
本末
(
もとすゑ
)
を
106
打切
(
うちき
)
り
打断
(
うちた
)
ち
悉
(
ことごと
)
く
107
千座
(
ちくら
)
の
置座
(
をきくら
)
におきなして
108
天津
(
あまつ
)
菅曾
(
すがそ
)
を
本
(
もと
)
と
末
(
すゑ
)
109
刈
(
か
)
りたち
刈
(
か
)
り
切
(
き
)
り
八
(
や
)
つ
針
(
はり
)
に
110
取
(
と
)
り
裂
(
さ
)
きまつり
皇神
(
すめかみ
)
の
111
授
(
さづ
)
け
給
(
たま
)
ひし
天津国
(
あまつくに
)
112
みやび
言霊
(
ことたま
)
の
太祝詞
(
ふとのりと
)
113
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
宣
(
の
)
らせませ
114
斯
(
か
)
く
宣
(
の
)
る
上
(
うへ
)
は
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
は
115
天
(
あま
)
の
磐戸
(
いはと
)
を
推
(
お
)
しひらき
116
天
(
あめ
)
にふさがる
八重雲
(
やへくも
)
を
117
伊頭
(
いづ
)
の
千別
(
ちわき
)
に
千別
(
ちわき
)
つつ
118
心
(
こころ
)
おだひに
聞
(
きこ
)
しめせ
119
国津
(
くにつ
)
御神
(
みかみ
)
は
高山
(
たかやま
)
と
120
小
(
ちひ
)
さき
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
に
登
(
のぼ
)
り
121
高
(
たか
)
き
低
(
ひく
)
きの
山々
(
やまやま
)
の
122
いほりを
清
(
きよ
)
くかきわけて
123
百
(
もも
)
の
願
(
ねがひ
)
を
聞
(
きこ
)
しめす
124
かく
聞
(
きこ
)
しては
罪
(
つみ
)
といふ
125
あらゆる
罪
(
つみ
)
はあらざれと
126
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
の
八重雲
(
やへくも
)
を
127
気吹
(
いぶき
)
放
(
はな
)
てる
事
(
こと
)
の
如
(
ごと
)
128
朝
(
あした
)
の
霧
(
きり
)
や
夕霧
(
ゆふぎり
)
を
129
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
の
心地
(
ここち
)
よく
130
気吹
(
いぶ
)
き
払
(
はら
)
ひし
事
(
こと
)
の
如
(
ごと
)
131
浪
(
なみ
)
うちよする
大津辺
(
おほつべ
)
に
132
つなぎし
大船
(
おほふね
)
小舟
(
こぶね
)
をば
133
舳
(
へ
)
を
解
(
と
)
きはなち
艫解
(
ともと
)
きて
134
千尋
(
ちひろ
)
の
深
(
ふか
)
き
海原
(
うなばら
)
に
135
押
(
お
)
し
出
(
だ
)
し
放
(
はな
)
つ
事
(
こと
)
の
如
(
ごと
)
136
彼方
(
かなた
)
に
繁
(
しげ
)
る
木
(
き
)
の
元
(
もと
)
を
137
かぬちの
造
(
つく
)
る
焼鎌
(
やきかま
)
や
138
敏鎌
(
とがま
)
を
以
(
もつ
)
て
打払
(
うちはら
)
ふ
139
神事
(
しんじ
)
の
如
(
ごと
)
く
塵
(
ちり
)
ほども
140
残
(
のこ
)
れる
罪
(
つみ
)
はあらざれと
141
清
(
きよ
)
め
払
(
はら
)
はせ
給
(
たま
)
ふ
事
(
こと
)
を
142
高山
(
たかやま
)
の
末
(
すゑ
)
短山
(
ひきやま
)
の
143
末
(
すゑ
)
より
強
(
つよ
)
く
佐久那太理
(
さくなだり
)
144
おち
滝津瀬
(
たきつせ
)
や
速川
(
はやかは
)
に
145
まします
瀬織津
(
せおりつ
)
比売
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
146
大海原
(
おほうなばら
)
に
持出
(
もちい
)
でむ
147
かくも
持出
(
もちい
)
でましまさば
148
罪
(
つみ
)
も
汚
(
けが
)
れも
荒塩
(
あらしほ
)
の
149
塩
(
しほ
)
の
八百道
(
やほぢ
)
の
八塩道
(
やしほぢ
)
の
150
塩
(
しほ
)
の
八百重
(
やほへ
)
にましませる
151
瀬
(
せ
)
も
速
(
はや
)
秋津
(
あきつ
)
比売
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
152
忽
(
たちま
)
ち
呵々呑
(
かかの
)
み
給
(
たま
)
ひてむ
153
かくも
呵々呑
(
かかの
)
み
給
(
たま
)
ひなば
154
気吹
(
いぶき
)
の
小戸
(
をど
)
にましませる
155
気吹戸主
(
いぶきどぬし
)
と
申
(
まを
)
す
神
(
かみ
)
156
根
(
ね
)
の
国
(
くに
)
底
(
そこ
)
の
国
(
くに
)
までも
157
気吹
(
いぶき
)
放
(
はな
)
たせ
給
(
たま
)
ふべし
158
斯
(
か
)
くも
気吹
(
いぶき
)
放
(
はな
)
ち
給
(
たま
)
ひては
159
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
にあれませる
160
速
(
はや
)
佐須良
(
さすら
)
比売
(
ひめ
)
と
申
(
まを
)
す
神
(
かみ
)
161
総
(
すべ
)
てを
佐須良比
(
さすらひ
)
失
(
うしな
)
はむ
162
斯
(
か
)
くも
失
(
うしな
)
ひましまさば
163
現世
(
うつしよ
)
に
在
(
あ
)
る
吾々
(
われわれ
)
が
164
身魂
(
みたま
)
に
罪
(
つみ
)
とふ
罪科
(
つみとが
)
は
165
少
(
すこ
)
しもあらじと
惟神
(
かむながら
)
166
払
(
はら
)
はせ
給
(
たま
)
へいと
清
(
きよ
)
く
167
あらはせ
給
(
たま
)
へと
大前
(
おほまへ
)
に
168
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎ
申
(
まを
)
す
169
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
170
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
171
斯
(
か
)
く
祝詞
(
のりと
)
くづしの
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひながら、
172
或
(
ある
)
天国
(
てんごく
)
団体
(
だんたい
)
の
一劃
(
いつくわく
)
に
着
(
つ
)
いた。
173
数多
(
あまた
)
の
天人
(
てんにん
)
は
男女
(
だんぢよ
)
の
区別
(
くべつ
)
なく、
174
数十
(
すうじふ
)
人
(
にん
)
道
(
みち
)
の
両側
(
りやうわき
)
に
列
(
れつ
)
を
正
(
ただ
)
し、
175
『ウオーウオー』と、
176
愛
(
あい
)
と
善
(
ぜん
)
のこもつた
言霊
(
ことたま
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて、
177
二人
(
ふたり
)
の
来
(
きた
)
るを
歓迎
(
くわんげい
)
するものの
如
(
ごと
)
くであつた。
178
茲
(
ここ
)
に
一
(
ひと
)
つ
天人
(
てんにん
)
の
衣服
(
いふく
)
と
其
(
その
)
変化
(
へんくわ
)
の
状態
(
じやうたい
)
に
就
(
つい
)
て、
179
一言
(
いちごん
)
述
(
の
)
べておく
必要
(
ひつえう
)
があると
思
(
おも
)
ふ。
180
抑
(
そもそ
)
も
天人
(
てんにん
)
の
衣類
(
いるゐ
)
は
其
(
その
)
智慧
(
ちゑ
)
と
相応
(
さうおう
)
するが
故
(
ゆゑ
)
に、
181
天国
(
てんごく
)
にある
者
(
もの
)
は
皆
(
みな
)
其
(
その
)
智慧
(
ちゑ
)
の
度
(
ど
)
の
如何
(
いかん
)
に
依
(
よ
)
つてそれぞれの
衣服
(
いふく
)
を
着用
(
ちやくよう
)
してゐるものである。
182
其
(
その
)
中
(
なか
)
でも
智慧
(
ちゑ
)
の
最
(
もつと
)
も
秀
(
すぐ
)
れた
者
(
もの
)
の
衣類
(
いるゐ
)
は、
183
他
(
た
)
の
天人
(
てんにん
)
の
衣服
(
いふく
)
に
比
(
くら
)
べてきわ
立
(
だ
)
つて
美
(
うつく
)
しう
見
(
み
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
184
又
(
また
)
特
(
とく
)
に
秀
(
ひい
)
でた
者
(
もの
)
の
衣類
(
いるゐ
)
は
恰
(
あだか
)
も
火焔
(
くわえん
)
の
如
(
ごと
)
く
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
り、
185
或
(
あるひ
)
は
光明
(
くわうみやう
)
の
如
(
ごと
)
く
四方
(
あたり
)
に
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
つてゐる。
186
其
(
その
)
智慧
(
ちゑ
)
の
稍
(
やや
)
劣
(
おと
)
つた
者
(
もの
)
の
衣服
(
いふく
)
は、
187
輝
(
かがや
)
きはあつて
真白
(
まつしろ
)
に
見
(
み
)
えて
居
(
ゐ
)
るけれども、
188
どこともなくおぼろげに
見
(
み
)
えて、
189
赫々
(
かくかく
)
たる
光
(
ひかり
)
がない、
190
又
(
また
)
其
(
その
)
智慧
(
ちゑ
)
の
之
(
これ
)
に
次
(
つ
)
ぐ
者
(
もの
)
は、
191
それ
相応
(
さうおう
)
の
衣類
(
いるゐ
)
を
着用
(
ちやくよう
)
し、
192
其
(
その
)
色
(
いろ
)
も
亦
(
また
)
さまざまであつて、
193
決
(
けつ
)
して
一様
(
いちやう
)
ではない。
194
併
(
しか
)
しながら
最高
(
さいかう
)
最奥
(
さいあう
)
の
天国
(
てんごく
)
霊国
(
れいごく
)
に
在
(
あ
)
る
天人
(
てんにん
)
は、
195
決
(
けつ
)
して
衣類
(
いるゐ
)
などを
用
(
もち
)
ひる
事
(
こと
)
はない。
196
天人
(
てんにん
)
の
衣類
(
いるゐ
)
は
其
(
その
)
智慧
(
ちゑ
)
と
相応
(
さうおう
)
するが
故
(
ゆゑ
)
に
又
(
また
)
真
(
しん
)
とも
相応
(
さうおう
)
するのである。
197
何故
(
なにゆゑ
)
ならば、
198
一切
(
いつさい
)
の
智慧
(
ちゑ
)
なるものは、
199
神真
(
しんしん
)
より
来
(
く
)
るからである。
200
故
(
ゆゑ
)
に
天人
(
てんにん
)
の
衣類
(
いるゐ
)
は
智慧
(
ちゑ
)
の
如何
(
いかん
)
によるといふよりも、
201
神真
(
しんしん
)
の
程度
(
ていど
)
の
如何
(
いかん
)
に
依
(
よ
)
るといふのが
穏当
(
をんたう
)
かも
知
(
し
)
れない。
202
而
(
しか
)
して
火焔
(
くわえん
)
の
如
(
ごと
)
く
輝
(
かがや
)
く
色
(
いろ
)
は、
203
愛
(
あい
)
の
善
(
ぜん
)
と
相応
(
さうおう
)
し、
204
其
(
その
)
光明
(
くわうみやう
)
は
善
(
ぜん
)
より
来
(
きた
)
る
真
(
しん
)
に
相応
(
さうおう
)
してゐるのである。
205
其
(
その
)
衣類
(
いるゐ
)
の
或
(
あるひ
)
は
輝
(
かがや
)
きて
且
(
かつ
)
純白
(
じゆんぱく
)
なるも、
206
光輝
(
くわうき
)
を
欠
(
か
)
いでゐるのもあり、
207
其
(
その
)
色
(
いろ
)
又
(
また
)
いろいろにして
一様
(
いちやう
)
ならざるあるは、
208
神善
(
しんぜん
)
及
(
および
)
神真
(
しんしん
)
の
光
(
ひかり
)
、
209
之
(
これ
)
に
輝
(
かがや
)
く
事
(
こと
)
少
(
すくな
)
くして、
210
智慧
(
ちゑ
)
尚
(
なほ
)
足
(
た
)
らざる
天人
(
てんにん
)
の
之
(
これ
)
を
摂受
(
せつじゆ
)
する
事
(
こと
)
、
211
種々
(
しゆじゆ
)
雑多
(
ざつた
)
にして、
212
一様
(
いちやう
)
ならざる
所
(
ところ
)
に
相応
(
さうおう
)
するからである。
213
又
(
また
)
最高
(
さいかう
)
最奥
(
さいあう
)
の
天国
(
てんごく
)
霊国
(
れいごく
)
に
在
(
あ
)
る
天人
(
てんにん
)
が
衣類
(
いるゐ
)
を
用
(
もち
)
ひないのは、
214
其
(
その
)
霊身
(
れいしん
)
の
清浄
(
しやうじやう
)
無垢
(
むく
)
なるに
依
(
よ
)
るものである。
215
清浄
(
しやうじやう
)
無垢
(
むく
)
といふ
事
(
こと
)
は
即
(
すなは
)
ち
赤裸々
(
せきらら
)
に
相応
(
さうおう
)
するが
故
(
ゆゑ
)
である。
216
而
(
しか
)
して
天人
(
てんにん
)
は
多
(
おほ
)
くの
衣類
(
いるゐ
)
を
所有
(
しよいう
)
して、
217
或
(
あるひ
)
は
之
(
これ
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎ、
218
或
(
あるひ
)
は
之
(
これ
)
を
着
(
つ
)
け、
219
不用
(
ふよう
)
なるものは
暫
(
しばら
)
く
之
(
これ
)
を
貯
(
たくは
)
へおき、
220
其
(
その
)
用
(
よう
)
ある
時
(
とき
)
に
至
(
いた
)
つて
又
(
また
)
之
(
これ
)
を
着用
(
ちやくよう
)
する、
221
そして
此
(
この
)
衣類
(
いるゐ
)
は
皆
(
みな
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
賜
(
たま
)
ふ
所
(
ところ
)
である。
222
其
(
その
)
衣類
(
いるゐ
)
にはいろいろの
変化
(
へんくわ
)
があつて、
223
第一
(
だいいち
)
及
(
および
)
第二
(
だいに
)
の
情態
(
じやうたい
)
に
居
(
を
)
る
時
(
とき
)
には、
224
光
(
ひか
)
り
輝
(
かがや
)
いて
白
(
しろ
)
く
清
(
きよ
)
く、
225
第三
(
だいさん
)
と
第四
(
だいし
)
との
情態
(
じやうたい
)
に
居
(
ゐ
)
る
時
(
とき
)
には、
226
稍
(
やや
)
曇
(
くも
)
つた
様
(
やう
)
にみえてをる。
227
これは
相応
(
さうおう
)
の
理
(
り
)
より
起来
(
きらい
)
するものであつて、
228
智慧
(
ちゑ
)
及
(
および
)
証覚
(
しようかく
)
の
如何
(
いかん
)
によつて、
229
斯
(
か
)
く
天人
(
てんにん
)
の
情態
(
じやうたい
)
に、
230
それぞれ
変化
(
へんくわ
)
がある
故
(
ゆゑ
)
である。
231
序
(
ついで
)
に
地獄界
(
ぢごくかい
)
にある
者
(
もの
)
の、
232
衣類
(
いるゐ
)
のことを
述
(
の
)
べておく。
233
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
に
陥
(
おちい
)
つてゐる
者
(
もの
)
も
亦
(
また
)
一種
(
いつしゆ
)
の
衣類
(
いるゐ
)
の
着用
(
ちやくよう
)
を
許
(
ゆる
)
されて
居
(
ゐ
)
る、
234
されど
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
の
悪霊
(
あくれい
)
は、
235
総
(
すべ
)
ての
真理
(
しんり
)
の
外
(
ほか
)
に
脱出
(
だつしゆつ
)
せるを
以
(
もつ
)
て、
236
着
(
ちやく
)
する
所
(
ところ
)
の
衣服
(
いふく
)
は
其
(
その
)
癲狂
(
てんきやう
)
の
度
(
ど
)
と
虚偽
(
きよぎ
)
の
度
(
ど
)
とによつて、
237
或
(
あるひ
)
は
破
(
やぶ
)
れ、
238
或
(
あるひ
)
は
綻
(
ほころ
)
び、
239
ボロつぎの
如
(
ごと
)
く
見苦
(
みぐる
)
しく、
240
又
(
また
)
其
(
その
)
汚穢
(
をわい
)
なる
事
(
こと
)
は
到底
(
たうてい
)
面
(
おもて
)
を
向
(
む
)
くるに
堪
(
た
)
へない
位
(
くらゐ
)
である。
241
併
(
しか
)
し
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
は
実
(
じつ
)
にこれ
以外
(
いぐわい
)
の
衣類
(
いるゐ
)
を
着用
(
ちやくよう
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないのである。
242
又
(
また
)
地獄界
(
ぢごくかい
)
にゐる
悪霊
(
あくれい
)
は
美
(
うる
)
はしき
光沢
(
くわうたく
)
の
衣類
(
いるゐ
)
を
着用
(
ちやくよう
)
する
時
(
とき
)
は、
243
相応
(
さうおう
)
の
理
(
り
)
に
反
(
はん
)
するが
故
(
ゆゑ
)
に、
244
身体
(
しんたい
)
苦
(
くる
)
しく、
245
頭
(
あたま
)
痛
(
いた
)
み、
246
体
(
からだ
)
をしめつけられる
如
(
ごと
)
くで、
247
到底
(
たうてい
)
着用
(
ちやくよう
)
することが
出来
(
でき
)
ないのである。
248
故
(
ゆゑ
)
に
大神
(
おほかみ
)
が
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
の
霊
(
みたま
)
相応
(
さうおう
)
の
衣類
(
いるゐ
)
を
着用
(
ちやくよう
)
することを
許
(
ゆる
)
し
給
(
たま
)
うたのは、
249
其
(
その
)
悪相
(
あくさう
)
と
虚偽
(
きよぎ
)
と
汚穢
(
をわい
)
とが
赤裸々
(
せきらら
)
に
暴露
(
ばくろ
)
する
事
(
こと
)
を
防
(
ふせ
)
がしめむが
為
(
ため
)
の
御
(
ご
)
仁慈
(
じんじ
)
である。
250
種々
(
いろいろ
)
さまざまの
衣服
(
いふく
)
をつけたる
諸々
(
もろもろ
)
の
天人
(
てんにん
)
は、
251
治国別
(
はるくにわけ
)
、
252
竜公
(
たつこう
)
両人
(
りやうにん
)
の
此
(
この
)
団体
(
だんたい
)
に
入
(
い
)
り
来
(
く
)
ることを、
253
大神
(
おほかみ
)
の
宣示
(
せんじ
)
に
仍
(
よ
)
つて
前知
(
ぜんち
)
し、
254
歓迎
(
くわんげい
)
の
準備
(
じゆんび
)
を
整
(
ととの
)
へて、
255
今
(
いま
)
や
遅
(
おそ
)
しと
待
(
ま
)
つてゐたのである。
256
数多
(
あまた
)
の
天人
(
てんにん
)
の
中
(
なか
)
から、
257
最
(
もつと
)
も
美
(
うる
)
はしく
光
(
ひか
)
り
輝
(
かがや
)
いてゐる
清浄
(
せいじやう
)
の
衣類
(
いるゐ
)
を
着用
(
ちやくよう
)
した
一人
(
ひとり
)
の
天人
(
てんにん
)
は、
258
治国別
(
はるくにわけ
)
の
側近
(
そばちか
)
く
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
り、
259
『ウーオー』と
言
(
い
)
ひながら、
260
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
歓迎
(
くわんげい
)
の
意
(
い
)
を
表示
(
へうじ
)
してゐる。
261
治国別
(
はるくにわけ
)
も
意外
(
いぐわい
)
の
待遇
(
たいぐう
)
に
且
(
か
)
つ
驚
(
おどろ
)
き
且
(
かつ
)
喜
(
よろこ
)
びながら、
262
叮嚀
(
ていねい
)
に
会釈
(
ゑしやく
)
をなし、
263
固
(
かた
)
く
天人
(
てんにん
)
の
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
りしめて、
264
何事
(
なにごと
)
か
言
(
い
)
はむとしたが、
265
何故
(
なにゆゑ
)
か
口舌
(
こうぜつ
)
硬直
(
かうちよく
)
して、
266
一言
(
いちごん
)
も
発
(
はつ
)
することが
出来
(
でき
)
なかつた。
267
茲
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
治国別
(
はるくにわけ
)
は
其
(
その
)
顔面
(
がんめん
)
の
表情
(
へうじやう
)
を
以
(
もつ
)
て、
268
感謝
(
かんしや
)
の
意
(
い
)
を
示
(
しめ
)
す
事
(
こと
)
としたのである。
269
数多
(
あまた
)
の
天人
(
てんにん
)
は
治国別
(
はるくにわけ
)
の
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
に
群
(
むらが
)
り
来
(
きた
)
り、
270
『ウオーウオー』と
叫
(
さけ
)
びながら、
271
且
(
かつ
)
歌
(
うた
)
ひ、
272
且
(
かつ
)
舞
(
ま
)
ひ
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
うて、
273
其
(
その
)
旅情
(
りよじやう
)
を
慰
(
なぐさ
)
めむと
吾
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れて
其
(
その
)
優待
(
いうたい
)
に
全力
(
ぜんりよく
)
を
尽
(
つく
)
してゐる。
274
竜公
(
たつこう
)
は
余
(
あま
)
りの
嬉
(
うれ
)
しさに
口
(
くち
)
をあけた
儘
(
まま
)
、
275
ポカンとして、
276
只
(
ただ
)
『アーアー』とのみ
叫
(
さけ
)
んでゐる。
277
併
(
しか
)
し
天国
(
てんごく
)
に
於
(
おい
)
ては、
278
『ア』といふ
声
(
こゑ
)
は
喜
(
よろこ
)
びを
表白
(
へうはく
)
する
意味
(
いみ
)
であるから、
279
竜公
(
たつこう
)
の
此
(
この
)
一言
(
いちごん
)
は
治国別
(
はるくにわけ
)
の
無言
(
むごん
)
に
引替
(
ひきか
)
へ、
280
最
(
もつと
)
も
天人間
(
てんにんかん
)
から
尊重
(
そんちよう
)
され、
281
且
(
かつ
)
賞揚
(
しやうやう
)
の
的
(
まと
)
となつたのである。
282
天人
(
てんにん
)
が
総
(
すべ
)
て
人間
(
にんげん
)
と
相語
(
あひかた
)
る
時
(
とき
)
は、
283
天人
(
てんにん
)
は
決
(
けつ
)
して
自
(
みづか
)
らの
言語
(
げんご
)
を
用
(
もち
)
ひず、
284
其
(
その
)
相手
(
あひて
)
の
言語
(
げんご
)
及
(
および
)
相手
(
あひて
)
が
知
(
し
)
れる
所
(
ところ
)
の
言語
(
げんご
)
を
用
(
もち
)
ひ、
285
其
(
その
)
人
(
ひと
)
の
知
(
し
)
らざる
言語
(
げんご
)
は
一切
(
いつさい
)
用
(
もち
)
ひない
事
(
こと
)
になつてゐる。
286
天人
(
てんにん
)
の
人間
(
にんげん
)
ともの
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
は、
287
自己
(
じこ
)
を
転
(
てん
)
じて
人間
(
にんげん
)
に
向
(
むか
)
ひ、
288
これと
相和合
(
あひわがう
)
するものである。
289
此
(
この
)
和合
(
わがふ
)
は
両者
(
りやうしや
)
をして
相似
(
さうじ
)
の
想念
(
さうねん
)
情態
(
じやうたい
)
中
(
ちう
)
に
入
(
い
)
らしむるものである。
290
併
(
しか
)
しながら、
291
治国別
(
はるくにわけ
)
は
天人
(
てんにん
)
の
団体
(
だんたい
)
に
於
(
おい
)
ては、
292
これを
肉体
(
にくたい
)
のある
精霊
(
せいれい
)
とは
思
(
おも
)
はなかつた
為
(
ため
)
に、
293
天人
(
てんにん
)
の
語
(
ご
)
を
用
(
もち
)
ひたから、
294
治国別
(
はるくにわけ
)
が
面
(
めん
)
くらつたのである。
295
凡
(
すべ
)
て
人間
(
にんげん
)
の
想念
(
さうねん
)
は
記憶
(
きおく
)
に
附着
(
ふちやく
)
して、
296
其
(
その
)
言語
(
げんご
)
の
根源
(
こんげん
)
となるが
故
(
ゆゑ
)
に、
297
此
(
この
)
両者
(
りやうしや
)
は
共
(
とも
)
に
同一
(
どういつ
)
の
言語中
(
げんごちう
)
にありと
云
(
い
)
つても
良
(
よ
)
いのである。
298
且
(
かつ
)
又
(
また
)
天人
(
てんにん
)
及
(
および
)
精霊
(
せいれい
)
の
人間
(
にんげん
)
に
向
(
むか
)
ひ
来
(
きた
)
るや、
299
自
(
みづか
)
ら
転
(
てん
)
じて
彼
(
かれ
)
に
向
(
むか
)
ひ、
300
彼
(
かれ
)
と
和合
(
わがふ
)
するに
至
(
いた
)
れば、
301
其
(
その
)
人
(
ひと
)
のすべての
記憶
(
きおく
)
は、
302
天人
(
てんにん
)
の
前
(
まへ
)
に
現出
(
げんしゆつ
)
するものである。
303
天人
(
てんにん
)
が
人間
(
にんげん
)
と
談話
(
だんわ
)
するに
当
(
あた
)
り、
304
其
(
その
)
人
(
ひと
)
と
和合
(
わがふ
)
するは、
305
人
(
ひと
)
の
霊的
(
れいてき
)
思想
(
しさう
)
とつまり
和合
(
わがふ
)
するものであるけれども、
306
其
(
その
)
霊的
(
れいてき
)
想念
(
さうねん
)
流
(
なが
)
れて、
307
自然界
(
しぜんかい
)
想念中
(
さうねんちう
)
に
入
(
い
)
り、
308
其
(
その
)
記憶
(
きおく
)
に
附着
(
ふちやく
)
し
離
(
はな
)
れざるに
仍
(
よ
)
り、
309
其
(
その
)
人
(
ひと
)
の
言語
(
げんご
)
は
天人
(
てんにん
)
の
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
え、
310
又
(
また
)
其
(
その
)
人
(
ひと
)
の
知識
(
ちしき
)
は
天人
(
てんにん
)
の
知識
(
ちしき
)
の
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
ゆるものである。
311
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きは
大神
(
おほかみ
)
の
特別
(
とくべつ
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
に
依
(
よ
)
つて、
312
天人
(
てんにん
)
と
人間
(
にんげん
)
との
間
(
あひだ
)
に
和合
(
わがふ
)
あらしめ
給
(
たま
)
ひ、
313
恰
(
あだか
)
も
天界
(
てんかい
)
を
人間
(
にんげん
)
の
内
(
うち
)
に
投入
(
とうにふ
)
したるが
如
(
ごと
)
くならしめ
給
(
たま
)
ふに
仍
(
よ
)
るのである。
314
併
(
しか
)
しながら
現代
(
げんだい
)
人間
(
にんげん
)
の
情態
(
じやうたい
)
は、
315
太古
(
たいこ
)
に
於
(
お
)
ける
天的
(
てんてき
)
人間
(
にんげん
)
の
観
(
くわん
)
なく、
316
天人
(
てんにん
)
との
和合
(
わがふ
)
も
亦
(
また
)
難
(
むつ
)
かしい。
317
却
(
かへつ
)
て
天界
(
てんかい
)
以外
(
いぐわい
)
の
悪精霊
(
あくせいれい
)
と
和合
(
わがふ
)
するに
立至
(
たちいた
)
つたのである。
318
精霊
(
せいれい
)
は
斯
(
か
)
く
物語
(
ものがた
)
る
者
(
もの
)
の、
319
人間
(
にんげん
)
なることを
信
(
しん
)
ぜず、
320
この
人
(
ひと
)
の
内
(
うち
)
にある
自分
(
じぶん
)
共
(
ども
)
なりと
信
(
しん
)
じ
切
(
き
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
321
茲
(
ここ
)
に
治国別
(
はるくにわけ
)
は
自分
(
じぶん
)
が
未
(
いま
)
だ
肉体
(
にくたい
)
のある
精霊
(
せいれい
)
なる
事
(
こと
)
を
告
(
つ
)
げて、
322
未
(
いま
)
だ
天人
(
てんにん
)
の
域
(
ゐき
)
に
進
(
すす
)
んでゐない
事
(
こと
)
をあから
様
(
さま
)
に
告
(
つ
)
げようと
努
(
つと
)
めたけれど、
323
何故
(
なにゆゑ
)
か
一言
(
いちごん
)
も
発
(
はつ
)
することが
出来
(
でき
)
なかつた。
324
其
(
その
)
故
(
ゆゑ
)
は
第二
(
だいに
)
天国
(
てんごく
)
の
天人
(
てんにん
)
に
相応
(
さうおう
)
すべき
愛善
(
あいぜん
)
と
信真
(
しんしん
)
と
智慧
(
ちゑ
)
と
証覚
(
しようかく
)
とが、
325
備
(
そな
)
はつてゐなかつたからである。
326
ここに
治国別
(
はるくにわけ
)
は
天人
(
てんにん
)
の
諸団体
(
しよだんたい
)
に
歓迎
(
くわんげい
)
され、
327
唖
(
おし
)
の
旅行
(
りよかう
)
を
続
(
つづ
)
けて、
328
只
(
ただ
)
アオウエイの
五大
(
ごだい
)
父音
(
ふおん
)
を
僅
(
わづか
)
に
発
(
はつ
)
する
様
(
やう
)
になり、
329
辛
(
から
)
うじて
余
(
あま
)
り
大
(
おほ
)
きな
恥
(
はぢ
)
をかかず、
330
此
(
この
)
一
(
ひと
)
つの
団体
(
だんたい
)
を
首尾
(
しゆび
)
良
(
よ
)
く
巡覧
(
じゆんらん
)
し、
331
且
(
か
)
つ
天人
(
てんにん
)
に
比較
(
ひかく
)
的
(
てき
)
好感
(
かうかん
)
を
与
(
あた
)
へて
此処
(
ここ
)
を
去
(
さ
)
る
事
(
こと
)
を
得
(
え
)
たのは、
332
実
(
じつ
)
に
不思議
(
ふしぎ
)
と
云
(
い
)
へば
不思議
(
ふしぎ
)
な
位
(
くらゐ
)
であつた。
333
是
(
これ
)
より
治国別
(
はるくにわけ
)
は
再
(
ふたた
)
び
木花姫
(
このはなひめの
)
命
(
みこと
)
の
御
(
お
)
導
(
みちび
)
きに
仍
(
よ
)
つて、
334
智慧
(
ちゑ
)
と
証覚
(
しようかく
)
を
与
(
あた
)
へられ、
335
第二
(
だいに
)
天国
(
てんごく
)
の
各団体
(
かくだんたい
)
を
巡歴
(
じゆんれき
)
し、
336
進
(
すす
)
んで
最高
(
さいかう
)
第一
(
だいいち
)
天国
(
てんごく
)
及
(
および
)
霊国
(
れいごく
)
に
進
(
すす
)
む
物語
(
ものがたり
)
は
次節
(
じせつ
)
より
口述
(
こうじゆつ
)
する
事
(
こと
)
とする。
337
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
338
(
大正一二・一・九
旧一一・一一・二三
松村真澄
録)
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