霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第六章 美人草(びじんさう)〔一二三九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第47巻 舎身活躍 戌の巻 篇:第1篇 浮木の盲亀 よみ(新仮名遣い):うききのもうき
章:第6章 美人草 よみ(新仮名遣い):びじんそう 通し章番号:1239
口述日:1923(大正12)年01月08日(旧11月22日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年10月6日
概要: 舞台:怪志の森 あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
雪が降りしきる中、怪しの森ではコー、ワク、エムが火を焚いて車座になり、雑談にふけっている。三人は、ランチ将軍は浮木の森にしっかりとした陣営を立てていて一年くらいはイソ館に向かって進軍する気遣いはないと話している。
三人は蠑螈別の連れていたお民の話から、男女論に発展する。ワクは女性を擁護し、エムは男性の立場からそれぞれ議論を戦わせる。かく三人が笑い興じているところへ、白い顔をした妙齢の美人が現れた。
女は三人に、ランチ将軍・片彦将軍の陣営の場所に案内してほしいと願い出た。三人が何者か尋ねると、女は自分は三五教の宣伝使・清照姫であり、もう一人は妹分の初稚姫であると答えた。
三人は、有名な三五教の女宣伝使たちだと知って早くもおじけづいた。清照姫と初稚姫は三人の煮え切らない態度に、通り過ぎて自力で陣営に行こうとする。三人は、それでは自分たちの面目が立たないと清照姫と初稚姫に懇願して、二人を陣営まで案内することになった。(この二人は実は白狐だった。第48巻第6章を見よ)
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ:エタアナル(エターナル) データ凡例: データ最終更新日:2023-04-18 17:41:08 文字数:6165 OBC :rm4706
愛善世界社版:89頁 八幡書店版:第8輯 503頁 修補版: 校定版:93頁 普及版:41頁 初版: ページ備考:
001 翩翻(へんぽん)として降(ふ)り頻(しき)る柔(やはら)かき雪(ゆき)を被(かぶ)つてコー、002ワク、003エムの三(さん)人(にん)は怪(あや)しの森影(もりかげ)にチヨロチヨロと火(ひ)を焚(た)き、004車座(くるまざ)になつて無聊(むれう)を慰(なぐさ)むべく雑談(ざつだん)に耽(ふけ)つて居(ゐ)る。
005コー『浮木(うきき)の森(もり)で将軍(しやうぐん)が半永久(はんえいきう)的(てき)の陣営(ぢんえい)を立(た)てて居(ゐ)る以上(いじやう)は、006茲(ここ)一(いち)年(ねん)やそこらは、007どうせイソ館(やかた)に向(むか)つて進軍(しんぐん)する気遣(きづか)ひもあるまい。008陣中(ぢんちう)に女(をんな)がなくちや淋(さび)しくて仕方(しかた)がないと云(い)つて、009浮木(うきき)の里(さと)の女狩(をんなが)りを将軍(しやうぐん)の命令(めいれい)でやつて見(み)たところ、010何奴(どいつ)も此奴(こいつ)もお化(ば)けのやうな代物(しろもの)ばかりで、011二目(ふため)と見(み)られぬドテカボチヤばかりだ。012そこで将軍(しやうぐん)様(さま)がエキスの大目付(おほめつけ)に内命(ないめい)を下(くだ)し、013立派(りつぱ)な女(をんな)が見(み)つかつたら、014献上(けんじやう)せい。015さうしたら重要(ぢゆうえう)の地位(ちゐ)に使(つか)つてやらうと、016仰有(おつしや)つたさうぢやが、017何(なん)とかして一(ひと)つ美人(びじん)をとつ捕(つかま)へたいものだなア』
018ワク『だつてかう物騒(ぶつそう)な世(よ)の中(なか)、019女(をんな)なんかは土竜(もぐら)のやうに皆(みな)深山(しんざん)の土窟(どくつ)に隠(かく)れて仕舞(しま)ひ、020容易(ようい)に出(で)て来(く)る気遣(きづか)ひはないわ。021それでも此処(ここ)にかうして待(ま)つて居(を)れば、022やつて来(こ)ないものでもないなア』
023コー『蠑螈別(いもりわけ)の追(お)つかけて来(き)たお民(たみ)とかいふ女(をんな)は中々(なかなか)のナイスだつたネー。024俺(おれ)も男(をとこ)と生(うま)れた甲斐(かひ)には是非(ぜひ)一度(いちど)はアンナ女(をんな)と添(そ)うて見(み)たいものだ。025女(をんな)の癖(くせ)に力(ちから)もあり胆力(たんりよく)も据(す)わつてゐるなり、026丸(まる)きり天女(てんによ)の降臨(かうりん)のやうだつたネー。027俺(おれ)はアノお民(たみ)の態度(たいど)には全然(すつかり)参(まゐ)つて了(しま)つた。028ハヽヽヽヽ』
029ワク『昔(むかし)から男(をとこ)として女(をんな)の心(こころ)と身体(からだ)の美(うつく)しさを賞(ほ)め称(たた)へるに就(つい)ては、030どんな偉大(ゐだい)な美術家(びじゆつか)だつて詩人(しじん)だつて未(ま)だ十分(じふぶん)に成功(せいこう)したものは無(な)い。031粘土(ねんど)を捻(ひね)つて人間(にんげん)を拵(こしら)へたといふ神(かみ)様(さま)や猿(さる)や犬(いぬ)などには夫(そ)れ程(ほど)に感(かん)じないだらうが、032少(すくな)くも吾々(われわれ)の目(め)に映(うつ)る女(をんな)の魅力(みりよく)は大(たい)したものだ。033しなやかに長(なが)い髪(かみ)の毛(け)、034それを色々(いろいろ)の形(かたち)に整理(せいり)して面白(おもしろ)く美(うつく)しく飾(かざ)り立(た)てた頭(あたま)、035皮下(ひか)の脂肪分(しばうぶん)のために骨(ほね)ばらず筋張(すぢば)らない肉体(にくたい)、036トルソだけでもいやモツト小部分(せうぶぶん)だけでも、037吾々(われわれ)の礼拝(らいはい)すべき価値(かち)が充分(じうぶん)にあるやうだ。038アノ髯(ひげ)の生(は)えぬ滑々(すべすべ)した頬(ほほ)だけでも結構(けつこう)だ。039むつちりと張(は)つた乳房(ちぶさ)だけでもよい。040握(にぎ)れば銀杏(ぎんなん)になり開(ひら)けば梅干(うめぼし)になる指(ゆび)のつけ根(ね)の関節(くわんせつ)に、041可愛(かあい)らしい靨(ゑくぼ)のやうなクボミの這入(はい)る手頸(てくび)だけでも結構(けつこう)だ。042足(あし)だつて柔(やはら)かくて気持(きもち)がよい。043そこへ持(も)つて来(き)て、044女(をんな)は身(み)を粧(よそほ)ふことに時間(じかん)と精魂(せいこん)とを尽(つく)して省(かへり)みない美(うつく)しい優(やさ)しい本能(ほんのう)をもつてゐるから、045玉(たま)は益々(ますます)その光(ひかり)を増(ま)すばかりだ。046声帯(せいたい)が高調(かうてう)に張(は)られてゐることも男(をとこ)の耳(みみ)には嬉(うれ)しい清(きよ)い響(ひび)きを伝達(でんたつ)する。047一体(いつたい)に受動(じゆどう)的(てき)な性情(せいじやう)から挙措(きよそ)物静(ものしづ)かに、048しとやかに、049言葉(ことば)にも稜(かど)が無(な)く控(ひか)へ目(め)なのも女(をんな)の美点(びてん)だ。050女(をんな)といふものは何処(どこ)に一(ひと)つ点(てん)の打(う)ち処(どころ)がないやうだ。051天地(てんち)開闢(かいびやく)以来(いらい)、052如何(いか)なる天才(てんさい)が現(あら)はれても、053遂(つひ)に賞(ほ)め切(き)れず称(たた)へ尽(つく)されなかつた女(をんな)の心(こころ)と身体(からだ)との優美(いうび)を、054何程(なにほど)俺(おれ)たちが躍起(やくき)となつて述(の)べた所(ところ)で詮(せん)なき次第(しだい)だ。055只々(ただただ)謹(つつし)み敬(うやま)ひ、056永遠(ゑいゑん)無窮(むきう)の平和(へいわ)の守神(まもりがみ)と崇(あが)め奉(まつ)るより外(ほか)はない。057アヽ惟神(かむながら)霊(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)だ。058アハヽヽヽ』
059エム『おいワク、060お前(まへ)は女権(ぢよけん)拡張会(くわくちやうくわい)の顧問(こもん)にでも選(えら)まれて居(ゐ)るのか。061大変(たいへん)に女権(ぢよけん)擁護(ようご)の弁論(べんろん)をまくし立(た)てやがるぢやないか。062俺(おれ)の見(み)る所(ところ)では女(をんな)といふ奴(やつ)は不思議(ふしぎ)な程(ほど)見掛(みかけ)け倒(だふ)しで不器用(ぶきよう)な始末(しまつ)の悪(わる)いものはないやうだ。063一寸(ちよつと)賞(ほ)めりや、064のし上(あが)る、065叱(しか)れば泣(な)きよる、066殺(ころ)せば化(ば)けて出(で)るといふ厄介(やくかい)至極(しごく)な代物(しろもの)ぢやないか。067何(なに)をさせても到底(たうてい)男(をとこ)には叶(かな)はない。068チツト男子(だんし)の擁護(ようご)をしても余(あま)り罰(ばち)は当(あた)るまいぞ』
069ワク『ヘン、070男(をとこ)に昔(むかし)から碌(ろく)な奴(やつ)があるかい。071松竹梅(まつたけうめ)の三(さん)人(にん)姉妹(きやうだい)だつて出雲姫(いづもひめ)だつて祝姫(はふりひめ)だつて、072天教山(てんけうざん)の木花姫(このはなひめ)だつて偉大(ゐだい)な仕事(しごと)を為(な)し遂(と)げた女(をんな)は沢山(たくさん)にあるぢやないか。073寡聞(くわぶん)ながらも俺(おれ)はまだまだ沢山(たくさん)に女丈夫(ぢよぢやうぶ)の出現(しゆつげん)した事(こと)を聞(き)き及(およ)んで居(ゐ)るのだ。074常世姫(とこよひめ)だつてウラナイ教(けう)の今(いま)通(とほ)つたお寅(とら)婆(ば)アさまだつて、075俺(おれ)達(たち)より見(み)れば偉(えら)いものぢやないか、076エーン。077俺(おれ)よりも俺(おれ)の嬶(かか)の方(はう)が遥(はるか)に器用(きよう)に針(はり)を運(はこ)ぶことを承認(しようにん)して居(ゐ)るのだ。078児(こ)だつて男(をとこ)では産(う)むことは出来(でき)ないからな。079何(ど)うしても女(をんな)は社交界(しやかうかい)の花(はな)だよ。080それどころか男(をとこ)の為(な)すべきことの様(やう)に思(おも)はれて来(き)た仕事(しごと)にかけても、081どしどしと行(や)つて退(の)けるのだ。082例(たと)へば議会(ぎくわい)に代議士(だいぎし)を訪問(はうもん)して何事(なにごと)かベラベラと仰有(おつしや)ると、083大抵(たいてい)の事件(じけん)は無事(ぶじ)通過(つうくわ)する様(やう)になる事(こと)を思(おも)へば、084俺(おれ)なんかよりも女房(にようばう)の方(はう)が遥(はるか)に政治(せいぢ)的(てき)の頭脳(づなう)が発達(はつたつ)して居(ゐ)るものだと真(しん)に敬服(けいふく)して居(ゐ)るのだ。085そんな次第(しだい)だから女(をんな)は一口(ひとくち)に不器用(ぶきよう)だと言(い)つて葬(はうむ)つて了(しま)ふ訳(わけ)には行(ゆ)かないよ』
086エム『実際(じつさい)何(なん)でも一寸(ちよつと)器用(きよう)にやつてのける点(てん)は女(をんな)の方(はう)が偉(えら)いかも知(し)れぬ。087併(しか)し不思議(ふしぎ)なことには開闢(かいびやく)以来(いらい)未(ま)だ一人(ひとり)として男(をとこ)が逆鉾立(さかほこだち)をしても叶(かな)はぬやうな図抜(づぬ)けた女(をんな)は出(で)たことはないぢやないか。088音楽(おんがく)などでは随分(ずゐぶん)一流(いちりう)までは行(ゆ)くものもある、089然(しか)しながら一流(いちりう)の一流(いちりう)といふ点(てん)までは決(けつ)して頭(あたま)が届(とど)いた例(れい)がない。090ジヤンダークだつて大黒主(おほくろぬし)の傍(そば)へ持(も)つて云(い)つたら二流(にりう)か三流(さんりう)だ。091紫式部(むらさきしきぶ)やサラベルナアルが偉(えら)いと言(い)つたつて、092一流(いちりう)の一流(いちりう)といふ程(ほど)のものではない。093方面(はうめん)を変(か)へて女(をんな)の為(な)すべき事(こと)のやうに思(おも)はれて来(き)た仕事(しごと)でも一流(いちりう)の一流(いちりう)といふべき位置(ゐち)は残(のこ)らず男子(だんし)に占(し)められて居(ゐ)るのだ。094料理(れうり)や針仕事(はりしごと)でも一流(いちりう)の職人(しよくにん)は矢張(やは)り男子(だんし)だ。095少(すこ)し考(かんが)へて見(み)たら女(をんな)は不器用(ぶきよう)なものだと言(い)はれても仕方(しかた)が無(な)からうよ。096又(また)恋愛(れんあい)なんぞは女(をんな)が先(さき)に立(た)つて、097頭(あたま)からのめり込(こ)むやうに深(ふか)く這入(はい)つて行(い)つたらと思(おも)ふのだが、098俺(おれ)に言(い)はしたら是(これ)とて一流(いちりう)の一流(いちりう)たる恋愛(れんあい)になると、099女(をんな)は何時(いつ)でも男子(だんし)に手(て)を引(ひ)かれて一足(ひとあし)づつ跡(あと)からついて行(ゆ)く。100恋(こひ)の炎(ほのほ)さへプロミセウスに取(と)つて来(き)て貰(もら)ふとは、101女(をんな)は実(じつ)にエタアナルのアイドルだと云(い)はなければならぬぢやないか』
102ワク『サウ女(をんな)を軽蔑(けいべつ)するものでないよ。103女房(にようばう)に死(し)なれた男子(だんし)が一流(いちりう)の母(はは)たることは出来(でき)やうが、104決(けつ)して一流(いちりう)の一流(いちりう)といはるべき母(はは)たることは出来(でき)ない。105ここが如何(いか)に男子(だんし)が逆鉾立(さかほこだち)になつて気張(きば)つて見(み)ても叶(かな)はない点(てん)だ。106このことのみは争(あらそ)ふべくもない事実(じじつ)だよ』
107エム『元始(げんし)女性(ぢよせい)が太陽(たいやう)だらうと雌猿(めすざる)だらうと構(かま)はないが、108人間(にんげん)が胎生(たいせい)動物(どうぶつ)であつて女(をんな)が子宮(しきう)といふ立派(りつぱ)な製人器(せいじんき)を持(も)つて居(ゐ)ることは間違(まちが)ひない。109いやなら児(こ)は産(う)まないでも夫(そ)れは御(ご)勝手(かつて)だが、110する仕事(しごと)は不器用(ぶきよう)だし、111恋(こひ)をしても浅薄(せんぱく)だとなると、112女(をんな)の生(い)きてゐる甲斐(かひ)は何処(どこ)にも無(な)いぢやないか。113所詮(しよせん)女(をんな)は男(をとこ)に隷属(れいぞく)すべきものだからなア』
114ワク『俺(おれ)は、115女(をんな)は男(をとこ)に隷属(れいぞく)したものだとは考(かんが)へられないと同時(どうじ)に、116独立(どくりつ)したものだとも思(おも)はない。117それは丁度(ちやうど)男(をとこ)が女(をんな)に隷属(れいぞく)したものでも独立(どくりつ)したものでもないのと同(おな)じことだ。118然(しか)し俺(おれ)は決(けつ)して女(をんな)の自由(じいう)を男(をとこ)の手(て)の内(うち)に握(にぎ)らうとは言(い)はない。119モツト女(をんな)が自由(じいう)であることを祈(いの)るものだ』
120エム『女(をんな)の自由(じいう)――ヘン猪口才(ちよこざい)な、121女(をんな)の癖(くせ)に自由(じいう)を叫(さけ)ぶのは怪(け)しからぬぢやないか。122思想(しさう)、123感情(かんじやう)、124習俗(しふぞく)、125生活(せいくわつ)などを自分(じぶん)のものにしようとする謀叛(むほん)だ、126男(をとこ)のおせつかいから引(ひ)き離(はな)さうとするのだ。127一切(いつさい)の権利(けんり)を女(をんな)の方(はう)へ引(ひ)つたくらうとする野望(やばう)なのだ。128女(をんな)らしくなるのを嫌(きら)つてゐるのだ』
129ワク『女(をんな)自身(じしん)の思想(しさう)、130感情(かんじやう)、131習俗(しふぞく)、132生活(せいくわつ)、133さう言(い)ふものを確立(かくりつ)しようとする現代(げんだい)婦人(ふじん)の気持(きもち)は、134女(をんな)が時代(じだい)に醒(さ)めたことを現(あら)はして居(ゐ)るのだから、135現代(げんだい)の婦人(ふじん)は甚(はなは)だ頼(たの)もしいぢやないか』
136エム『けれども、137それを男子(だんし)から取戻(とりもど)さうとして、138女(をんな)のチヤンピオンが男子(だんし)の中(なか)に荒(あば)れ込(こ)んで来(き)て益々(ますます)男子(だんし)の中(なか)にズルズルと没入(ぼつにふ)して行(い)く様(さま)は見(み)るも痛(いた)ましい。139男子(だんし)が女(をんな)から取(と)り上(あ)げたものを議場(ぎぢやう)や慈善(じぜん)愛国(あいこく)の念(ねん)や飛行機(ひかうき)の上(うへ)や大学(だいがく)や家長(かちやう)の名(な)や乗合(のりあひ)自動車(じどうしや)の中(なか)に隠匿(いんとく)して、140私(わたくし)して居(ゐ)る様(やう)に思(おも)つてるのは、141少々(せうせう)見当違(けんたうちが)ひの詮索(せんさく)だと云(い)はなければならない。142そんな所(ところ)から、143本当(ほんたう)の女(をんな)の自由(じいう)が取戻(とりもど)されるか何(ど)うか、144マアマア女権(ぢよけん)拡張会(くわくちやうくわい)のために充分(じうぶん)活動(くわつどう)して見(み)るがよからうよ。145若(も)しも男子(だんし)が女(をんな)から何物(なにもの)かを取(と)つて来(き)てゐたとすれば、146それは女(をんな)が何(なに)をしても不器用(ぶきよう)で、147とても見(み)て居(ゐ)られないから男子(だんし)が代(かは)つてやつて居(ゐ)る迄(まで)の事(こと)だ。148併(しか)し俺(おれ)は職業(しよくげう)の話(はなし)をして居(ゐ)るのぢやない。149思想(しさう)でも感情(かんじやう)でも習俗(しふぞく)でも生活(せいくわつ)でも……さう云(い)ふものを立派(りつぱ)に女(をんな)自身(じしん)の手(て)で処理(しより)して呉(く)れたならば、150男子(だんし)はそれだけ助(たす)かるのだ。151それだけの手間(てま)や労力(らうりよく)をモツト男向(をとこむ)きの方面(はうめん)へ有利(いうり)に使(つか)ふことが出来(でき)るのだ。152決(けつ)して男子(だんし)は女(をんな)に対(たい)して返(かへ)し惜(をし)みはせないよ。153この頃(ごろ)の新(あたら)しい女(をんな)だとか目醒(めざ)めたとか云(い)ふ女(をんな)のして居(ゐ)ることには矛盾(むじゆん)ばかりだ。154自分(じぶん)の家(うち)には勝手(かつて)の知(し)れない手間(てま)の雇(やとひ)に働(はたら)かせて置(お)いて、155義理(ぎり)もヘチマも無(な)い隣(となり)の家(いへ)の大掃除(おほさうぢ)に、156役(やく)にも立(た)たぬ痩腕(やせうで)で手伝(てつだひ)に行(い)つて居(ゐ)るやうな形(かたち)がある。157家内(うち)は手廻(てまは)らず隣家(りんか)は邪魔(じやま)になるばかりの有難(ありがた)迷惑(めいわく)と気(き)が付(つ)かない所(ところ)が実(じつ)にお気(き)の毒(どく)だ。158人(ひと)の悪(わる)い連中(れんちう)に少(すこ)しばかり煽動(おだて)られると、159何(なん)の不自由(ふじゆう)もない貴婦人(きふじん)の身(み)を以(もつ)て四辻(よつつじ)に立(た)ち、160造花(ざうくわ)の押売(おしうり)までやるのだ。161斯(か)うなると馬鹿(ばか)を通(とほ)り越(こ)していつそ洒落(しやれ)たものだ。162女(をんな)が女(をんな)であることに飽(あ)き足(た)らなかつたり、163恥(はづか)しがつたりしても、164それは焼直(やきなほ)さない限(かぎ)り、165神(かみ)様(さま)だつて人間(にんげん)だつて誰(たれ)だつて、166何(ど)うしてやる訳(わけ)には行(ゆ)かないわ』
167ワク『おい、168エム、169さう言(い)つたものぢやないよ。170女(をんな)だつて出来(でき)ないものはない。171総理(そうり)大臣(だいじん)ぐらゐは勤(つと)まるよ』
172エム『女(をんな)が総理(そうり)大臣(だいじん)ぐらゐに成(な)れない事(こと)は無(な)いのは当然(たうぜん)だ。173現(げん)に高(かう)はないが加藤(かとう)明子(めいし)だつて成(な)つて居(ゐ)るぢやないか[※大正13年(1924年)6月から15年1月まで総理大臣を務めた加藤高明と、筆録者の加藤明子の名を引っかけている。ただし本章を口述したのは12年1月で、初版が発行されたのは13年10月なので、口述時にはなかったこの一文を発行時に追加した可能性がある。]。174此(この)頃(ごろ)の総理(そうり)大臣(だいじん)ならデクの坊(ばう)でも立派(りつぱ)に勤(つと)まるからなア。175併(しか)し同(おな)じデクの坊(ばう)でも男子(だんし)の方(はう)が少(すこ)しばかりは良(よ)くやる。176だからさう云(い)ふことは歯痒(はがゆ)からうが暫(しばら)く男子(だんし)に任(まか)しておいて、177男子(だんし)には逆鉾立(さかほこだ)ちをしても、178女(をんな)の真似(まね)の出来(でき)ない方面(はうめん)のことに身(み)を入(い)れた方(はう)が良(よ)いわ。179それは外(ほか)でもない女(をんな)は母(はは)たることだ。180それだけでは生甲斐(いきがひ)が無(な)いやうに感(かん)ずる程(ほど)、181精力(せいりよく)の過剰(くわじよう)があつたら、182一流(いちりう)の母(はは)たることに務(つと)めるべきだ。183それでも未(ま)だ飽(あ)き足(た)りなかつたら一流(いちりう)中(ちう)の一流(いちりう)、184理想(りさう)の母(はは)たることに努(つと)めたら良(い)いだらう。185たつた一人(ひとり)の子供(こども)でも退屈(たいくつ)するほど暇(ひま)な、186そして骨(ほね)の折(を)れない仕事(しごと)ではなく、187またそれほど働(はたら)き甲斐(がひ)のない仕事(しごと)でもない天人(てんにん)の養育(やういく)機関(きくわん)だからなア。188大道(だいだう)で往来(わうらい)の人々(ひとびと)に対(たい)してビラを撒(ま)くほど易(やす)い仕事(しごと)ではないのだから』
189ワク『オイ間違(まちが)つちや可(い)けない、190俺(おれ)の謂(い)つた一流(いちりう)の一流(いちりう)たる母親(ははおや)と云(い)ふのは、191世間(せけん)の所謂(いはゆる)良妻(りやうさい)賢母(けんぼ)といふたぐひでは無(な)い。192そんなことなら男子(だんし)でも相応(さうおう)にやれるわ』
193エム『では何(ど)うすると云(い)ふのだ』
194ワク『サアそこが男子(だんし)には逆鉾立(さかほこだち)になつても追付(おつつ)かないところだ。195宜(よろ)しく御(ご)婦人(ふじん)にお任(まか)せするのだなア』
196エム『俺(おれ)の言(い)ひ方(かた)に大分(だいぶ)に毒(どく)があつたから、197俺(おれ)が女嫌(をんなぎら)ひだと思(おも)つちや困(こま)るよ。198俺(おれ)の嫌(きら)ひなのは、199女(をんな)だか男子(だんし)だか判然(はんぜん)しないやうな中性(ちうせい)の女(をんな)だ。200普通(ふつう)の女(をんな)らしい女(をんな)は大好(だいす)きなのだ。201ハヽヽヽヽ』
202ワク『アハヽヽヽ、203到頭(たうとう)本音(ほんね)を吹(ふ)きよつたなア』
204コー『何(なん)と云(い)つても女(をんな)の心(こころ)と肉体(にくたい)の美(うつく)しさは称(たた)へても称(たた)へ切(き)れないものだ。205優(やさ)しい思(おも)ひやりの深(ふか)い控目(ひかへめ)な心(こころ)、206むき出(だ)しでも綺麗(きれい)な心(こころ)、207沢山(たくさん)の悪心(あくしん)を持(も)ちながら之(これ)を要(えう)するに小(ちひ)さい可愛(かあい)らしい心(こころ)、208嘘吐(うそつ)きでそして直(すぐ)に後悔(こうくわい)する心(こころ)、209どこから考(かんが)へても可(い)い。210俺(おれ)は一切(いつさい)の女(をんな)が大好(だいす)きだ』
211エム『女(をんな)といふ奴(やつ)性来(しやうらい)の愚者(ぐしや)だから、212何(ど)うでもなるものだよ。213女(をんな)を喜(よろこ)ばせようと思(おも)つたら百万言(ひやくまんげん)を費(つひや)して其(その)心(こころ)を褒(ほ)めてやるよりも、214たつた一言(ひとこと)、215髪(かみ)なり、216鼻(はな)つきなり、217眼元(めもと)なり、218爪(つめ)の光沢(つや)なりを褒(ほ)めてやつた方(はう)が効果(かうくわ)が多(おほ)いものだ。219アハヽヽヽ』
220コー『誰(たれ)が何(なん)と云(い)つても俺(おれ)は女(をんな)の心(こころ)とその肉体(にくたい)を褒(ほ)め称(たた)へ礼拝(らいはい)して平和(へいわ)の女神(めがみ)と崇(あが)めるのだ。221それが男子(だんし)たるものの道義心(だうぎしん)だ。222なんと云(い)つても女(をんな)はエターナル・アイドルだ』
223ワク『アハヽヽヽ』
224エム『エヘヽヽヽ』
225 かく笑(わら)ひ興(きよう)ずる所(ところ)へ、226雪(ゆき)のやうな白(しろ)い顔(かほ)をした妙齢(めうれい)の美人(びじん)が二人(ふたり)、227涼(すず)しい声(こゑ)を張(は)り上(あ)げ歌(うた)を歌(うた)ひながら此方(こなた)の森(もり)をさして進(すす)み来(きた)る。228三(さん)人(にん)は目敏(めざと)くも是(これ)を眺(なが)めて目引(めひ)き袖引(そでひ)きしながらコーは小声(こごゑ)で、
229コー『おい、230ワク、231エム、232俺(おれ)の言霊(ことたま)は偉(えら)いものだらう。233女(をんな)を賞(ほ)めて居(ゐ)たら忽(たちま)ち艶麗(えんれい)な美人(びじん)が出現(しゆつげん)ましましたぢやないか。234噂(うはさ)をすれば影(かげ)とやら、235実(じつ)に尤物(いうぶつ)だぞ。236どうかしてあいつを旨(うま)く虜(とりこ)にし、237将軍(しやうぐん)様(さま)の前(まへ)につき出(いだ)し、238吾々(われわれ)三(さん)人(にん)が功名(こうみやう)手柄(てがら)をしようぢやないか』
239エム『面白(おもしろ)いなア、240確(しつか)りしようぞなア。241ワク、242貴様(きさま)の婦人(ふじん)反対(はんたい)論者(ろんしや)でも、243あの美人(びじん)には一言(いちごん)もあるまい。244エーン』
245ワク『成程(なるほど)霊光(れいくわう)に打(う)たれて頭(あたま)がワクワクしさうだ。246素的(すてき)のものだな』
247 かく話(はな)す所(ところ)へ早(はや)くも二人(ふたり)の美人(びじん)は近(ちか)よつて来(き)た。
248甲女(かふぢよ)(清照姫)『もしもし、249一寸(ちよつと)お尋(たづ)ね致(いた)しますが、250ランチ将軍(しやうぐん)様(さま)や片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)様(さま)の御(ご)陣営(ぢんえい)は、251何方(どちら)に参(まゐ)りますかな』
252コー『ヤア、253貴女(あなた)方(がた)は将軍(しやうぐん)様(さま)の所在(ありか)を尋(たづ)ねて何(なん)となさる御(ご)所存(しよぞん)ですか』
254甲女(清照姫)『会(あ)ひさへすればよいのです。255私(わたし)が会(あ)つた上(うへ)で、256雨(あめ)になるか、257風(かぜ)になるか、258将(は)た雷鳴(らいめい)か、259地震(ぢしん)か、260今(いま)の所(ところ)では見当(けんたう)がつきませぬ。261兎(と)も角(かく)も案内(あんない)をして下(くだ)さいな』
262コー『用向(ようむき)も聞(き)かずに、263うつかり案内(あんない)をしようものなら大変(たいへん)だなア。264ワク、265エム、266どうしようかなア』
267ワク『態(ざま)あ見(み)い、268一生(いつしやう)懸命(けんめい)女(をんな)を賞(ほ)めて居(ゐ)たが、269さらばとなればその狼狽(うろたへ)方(かた)は何(なん)だ。270それだから、271俺(おれ)が女(をんな)は駄目(だめ)と云(い)つたのだ。272こんなものを連(つ)れて往(ゆ)かうものなら、273バラモン軍(ぐん)の爆裂弾(ばくれつだん)になるか知(し)れやしないぞ』
274乙女(おつぢよ)『ホヽヽヽヽ、275皆(みな)さま御(ご)心配(しんぱい)なさいますな。276何(なん)と云(い)つても高(たか)が女(をんな)です、277立派(りつぱ)な男(をとこ)さまばかりの中(なか)へ女(をんな)が二人(ふたり)位(くらゐ)往(ゆ)きましても何(なに)が出来(でき)ませう。278男(をとこ)に対(たい)する女(をんな)、279何(なん)と云(い)つても異性(いせい)が加(くは)はらねば、280どうしても本当(ほんたう)の男(をとこ)の威勢(ゐせい)は出(で)ませぬぞ』
281コー『さうだなア、282ヤ承知(しようち)致(いた)しました。283何(なん)とまア、284三日月(みかづき)眉(まゆ)で、285目(め)のパツチリとしたお色(いろ)の白(しろ)い髪(かみ)の艶(つや)と云(い)ひ、286まるで天人(てんにん)のやうですワイ』
287乙女(初稚姫)『ホヽヽヽヽ、288こんなお多福(たふく)をそのやうに嬲(なぶ)るものぢやありませぬ。289どうぞ妾(わたし)等(ら)両人(りやうにん)を将軍(しやうぐん)様(さま)の陣営(ぢんえい)に案内(あんない)して下(くだ)さいませいな』
290コー『ハイハイ案内(あんない)致(いた)しませうとも。291併(しか)しながら貴女(あなた)のネームを聞(き)かぬ事(こと)にや案内(あんない)の仕方(しかた)がありませぬ。292何卒(どうぞ)お名乗(なの)りを願(ねが)ひます』
293甲女(かふぢよ)(清照姫)『私(わたし)は三五教(あななひけう)の宣伝使(せんでんし)清照姫(きよてるひめ)、294も一人(ひとり)は妹分(いもうとぶん)の初稚姫(はつわかひめ)で厶(ござ)ります』
295コー『何(なに)、296清照姫(きよてるひめ)に初稚姫(はつわかひめ)、297そいつは大変(たいへん)だ。298ヤア平(ひら)にお断(ことわ)り申(まを)します』
299甲女(清照姫)『何(なん)とまあ、300弱(よわ)い男(をとこ)だこと、301女(をんな)の二人(ふたり)位(くらゐ)が恐(おそ)ろしいのですか』
302コー『ヤア別(べつ)に恐(おそ)ろしくもありませぬが、303お前(まへ)さまは三五教(あななひけう)の女豪傑(をんながうけつ)だ。304そんな事(こと)を云(い)つてバラモン教(けう)を潰(つぶ)して仕舞(しま)ふ考(かんが)へだらう。305おい、306ワク、307エム、308何(ど)うしようかなあ』
309ワク『ウンさうだなあ』
310エム『何(ど)うしたものだらう、311困(こま)つた問題(もんだい)が起(おこ)つたものだ』
312甲女(かふぢよ)(清照姫)『あゝ辛気(しんき)臭(くさ)い、313こんな方(かた)に相手(あひて)になつて居(ゐ)ては駄目(だめ)だ。314さあ初稚姫(はつわかひめ)さま、315此方(こちら)から進(すす)んで将軍(しやうぐん)様(さま)を訪問(はうもん)致(いた)しませう』
316乙女(初稚姫)『さうですなあ、317こんな腰(こし)の弱(よわ)い番卒(ばんそつ)に交渉(かけ)やつて居(を)つたつて駄目(だめ)ですわ、318それなら姉(ねえ)さま、319参(まゐ)りませう』
320と早(はや)くも二人(ふたり)は手(て)を引(ひき)、321通(とほ)り過(す)ぎようとする。322コーは慌(あわ)てて両手(りやうて)を拡(ひろ)げ、323大(だい)の字(じ)になつて小道(こみち)を踏(ふ)ん張(ば)りながら、
324コー『まあまあ待(ま)つて下(くだ)さい。325さう強硬(きやうかう)的(てき)に出(で)られちや、326八(はつ)尺(しやく)の男子(だんし)も顔色(がんしよく)無(な)しぢや、327エヽ仕方(しかた)がない、328御(ご)案内(あんない)致(いた)しませう。329おいワク、330エム両人(りやうにん)、331お前(まへ)は此所(ここ)に確(しつか)りと守衛(しゆゑい)を勤(つと)めて居(を)つて呉(く)れ。332俺(おれ)は将軍(しやうぐん)様(さま)の前(まへ)まで御(ご)両人(りやうにん)を御(ご)案内(あんない)して来(く)るから』
333エム『手柄(てがら)を独占(どくせん)しようとは、334ちと虫(むし)がよ過(す)ぎるぞ。335一層(いつそう)の事(こと)三(さん)人(にん)寄(よ)つて御(ご)案内(あんない)する事(こと)にしようかい。336後(あと)の守衛(しゆゑい)はテル、337ハルの両人(りやうにん)にまかして置(お)けばよいのだ。338おいテル、339ハルの両人(りやうにん)、340確(しつか)り守衛(しゆゑい)を頼(たの)むぞ』
341テル『私(わたし)もお供(とも)を致(いた)しませう』
342エム『罷(まか)りならぬ。343上官(じやうくわん)の命令(めいれい)だ、344怖(こは)けりや木(き)の蔭(かげ)になとすつ込(こ)んで待(ま)つて居(を)れ。345ハルと両人(りやうにん)抱(だ)き合(あ)つて慄(ふる)うて居(ゐ)るが好(よ)からうぞ』
346ハル『アヽ仕方(しかた)がないなあ、347テル、348強(つよ)いものの強(つよ)い、349弱(よわ)いものの弱(よわ)い時節(じせつ)だからなあ』
350エム『こりや両人(りやうにん)、351二百(にひやく)五十(ごじふ)両(りやう)儲(まう)けたぢやないか、352金(かね)の冥加(みやうが)でも二人(ふたり)神妙(しんめう)に守衛(しゆゑい)をして居(ゐ)るだけの価値(かち)はあるぞ』
353テル『ハーイ』
354ハル『仕方(しかた)がありませぬ』
355コー『サア、356お二方(ふたかた)、357御(ご)案内(あんない)を致(いた)しませう』
358 甲乙(かふおつ)二女(にぢよ)は、359叮嚀(ていねい)に会釈(ゑしやく)し、360ニコニコ笑(わら)ひながら三(さん)人(にん)の足跡(あしあと)を踏(ふ)んで、361ランチの陣営(ぢんえい)さして大胆(だいたん)不敵(ふてき)にも進(すす)み行(ゆ)く。
362(大正一二・一・八 旧一一・一一・二二 加藤明子録)
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