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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第47巻(戌の巻)
序文
総説
第1篇 浮木の盲亀
第1章 アーク燈
第2章 黒士会
第3章 寒迎
第4章 乱痴将軍
第5章 逆襲
第6章 美人草
第2篇 中有見聞
第7章 酔の八衢
第8章 中有
第9章 愛と信
第10章 震士震商
第11章 手苦駄女
第3篇 天国巡覧
第12章 天界行
第13章 下層天国
第14章 天開の花
第15章 公義正道
第16章 霊丹
第17章 天人歓迎
第18章 一心同体
第19章 化相神
第20章 間接内流
第21章 跋文
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霊界物語
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舎身活躍(第37~48巻)
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第47巻(戌の巻)
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(B)
(N)
天開の花 >>>
第一三章
下層
(
かそう
)
天国
(
てんごく
)
〔一二四六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第47巻 舎身活躍 戌の巻
篇:
第3篇 天国巡覧
よみ(新仮名遣い):
てんごくじゅんらん
章:
第13章 下層天国
よみ(新仮名遣い):
かそうてんごく
通し章番号:
1246
口述日:
1923(大正12)年01月09日(旧11月23日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年10月6日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
高天原の東と西の団体は、信愛の善徳に居る。東は分明に愛の善徳を感得し、西はおぼろげに感ずるものが住む。南と北の団体は、愛信の智慧証覚に居るものである。南は明白に、北はおぼろげに光れるものが住む。
高天原の天国にある愛は、神に対する愛である。これより来る真光は、智慧と正覚である。霊国にある愛は隣人に対する愛であり、仁である。仁愛から来る真光は智慧であり信である。
高天原には時間空間、春夏秋冬の区別はない。ただ天人各自の情態の変化があるのみである。現界の人は時間の概念を離れることができない。天人はみな情態の上から思惟する。
春と朝は第一情態における愛の善、証覚の境涯に対する想念である。夏と午時は第二情態における愛善および証覚の境涯に対する想念である。秋と夕べは第三情態の愛善および証覚の境涯、冬と夜は地獄に落ちた精霊の境涯に対する想念である。
言依別命は説明を続けた。いかなる状態にある人間でも、生まれ赤子の純粋無垢の心に帰りさえすれば、直ちに第一天国と相応し、神格の内流によって容易に天国に上り得ると説いた。
天国の太陽とは、厳の御霊の御神格が顕現したものであるという。また霊国では瑞の御霊の大神が月と現れ、天国ではまた太陽と現れ給うという。
神様の愛は現実界の太陽の熱烈なるに比較して一層強く、その神愛は下降するにしたがって熱烈の度を和らげて行き、第三天国のもっとも低いところでは大神の御光を拝することが遠く、現界の太陽を拝するように明瞭にわからないのだという。
第三天国の天人たちの前に、神がそのまま太陽となって現れると天人たちの眼がくらんでしまうので、大神様は一個の天人となって善、真、智慧証覚相応の団体へおくだりあそばし、親しく教えを垂れさせ給うという。
治国別と竜公は、言依別命の案内で二三丁ばかり丘を下って行った。言依別命は火光と化して天空に姿を没した。二人は暗夜に火を取られた心地ながら大地にひざまづき、言依別命に涙ながらに感謝をささげた。
治国別は、言依別命の案内に頼る心を持った自分たちの想念の過ちによって、神様が遠ざかったのだと竜公のみならず自らを諭し、合掌して感涙にむせびながら主神に祈りを凝らした。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-04-26 21:15:15
OBC :
rm4713
愛善世界社版:
191頁
八幡書店版:
第8輯 543頁
修補版:
校定版:
199頁
普及版:
95頁
初版:
ページ備考:
001
高天原
(
たかあまはら
)
の
天国
(
てんごく
)
の
002
東
(
ひがし
)
と
西
(
にし
)
との
団体
(
だんたい
)
に
003
住
(
す
)
む
天人
(
てんにん
)
は
信愛
(
しんあい
)
の
004
其
(
その
)
善徳
(
ぜんとく
)
に
居
(
を
)
るものぞ
005
東
(
ひがし
)
はいとも
分明
(
ぶんめい
)
に
006
愛
(
あい
)
の
善徳
(
ぜんとく
)
感得
(
かんとく
)
し
007
西
(
にし
)
には
少
(
すこ
)
しおぼろげに
008
感
(
かん
)
ずるもののみ
住
(
す
)
めるなり
009
南
(
みなみ
)
と
北
(
きた
)
との
団体
(
だんたい
)
は
010
愛信
(
あいしん
)
の
徳
(
とく
)
より
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
る
011
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
に
居
(
を
)
れるもの
012
いや
永久
(
とこしへ
)
に
住居
(
ぢゆうきよ
)
せり
013
中
(
なか
)
にも
南
(
みなみ
)
に
住
(
す
)
むものは
014
証覚
(
しようかく
)
光明
(
くわうみやう
)
明白
(
めいはく
)
に
015
北
(
きた
)
は
証覚
(
しようかく
)
おぼろげに
016
光
(
ひか
)
れるもののみ
住
(
す
)
めるなり
017
高天原
(
たかあまはら
)
の
霊国
(
れいごく
)
に
018
ある
天人
(
てんにん
)
と
天国
(
てんごく
)
に
019
ある
天人
(
てんにん
)
は
皆
(
みな
)
共
(
とも
)
に
020
右
(
みぎ
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
を
守
(
まも
)
れども
021
少
(
すこ
)
し
相違
(
さうゐ
)
の
要点
(
えうてん
)
は
022
一
(
ひと
)
つは
愛
(
あい
)
の
善徳
(
ぜんとく
)
に
023
従
(
したが
)
ひて
進
(
すす
)
み
又
(
また
)
一
(
ひと
)
つは
024
善
(
ぜん
)
の
徳
(
とく
)
より
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
る
025
信
(
しん
)
の
光
(
ひかり
)
に
従
(
したが
)
うて
026
いや
永久
(
とこしへ
)
に
住
(
す
)
めるなり
027
此
(
この
)
天国
(
てんごく
)
にある
愛
(
あい
)
は
028
神
(
かみ
)
に
対
(
たい
)
する
愛
(
あい
)
にして
029
之
(
これ
)
より
来
(
きた
)
る
真光
(
しんくわう
)
は
030
全
(
まつた
)
く
智慧
(
ちゑ
)
と
証覚
(
しようかく
)
ぞ
031
又
(
また
)
霊国
(
れいごく
)
にある
愛
(
あい
)
は
032
隣人
(
りんじん
)
に
対
(
たい
)
する
愛
(
あい
)
にして
033
之
(
これ
)
を
称
(
しよう
)
して
仁
(
じん
)
と
云
(
い
)
ふ
034
此
(
この
)
仁愛
(
じんあい
)
より
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
る
035
真
(
しん
)
の
光
(
ひかり
)
は
智慧
(
ちゑ
)
なるぞ
036
或
(
あるひ
)
は
之
(
これ
)
を
信
(
しん
)
と
云
(
い
)
ふ
037
○
038
久方
(
ひさかた
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の
神国
(
しんこく
)
には
039
時間
(
じかん
)
空間
(
くうかん
)
春夏
(
しゆんか
)
秋冬
(
しうとう
)
の
区別
(
くべつ
)
なし
040
只
(
ただ
)
天人
(
てんにん
)
各自
(
かくじ
)
が
041
情態
(
じやうたい
)
の
変化
(
へんくわ
)
あるのみ
042
現
(
うつ
)
し
世
(
よ
)
に
於
(
お
)
けるが
如
(
ごと
)
く、
天界
(
てんかい
)
の
043
万事
(
ばんじ
)
に
継続
(
けいぞく
)
あり
進行
(
しんかう
)
もあり
044
されど
天人
(
てんにん
)
は
045
時間
(
じかん
)
と
空間
(
くうかん
)
との
046
概念
(
がいねん
)
なし
047
久方
(
ひさかた
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
には
048
年
(
とし
)
もなく
049
月日
(
つきひ
)
もあらず
時
(
とき
)
もなし
050
只
(
ただ
)
情態
(
じやうたい
)
の
変移
(
へんい
)
あるのみ
051
情態
(
じやうたい
)
の
変移
(
へんい
)
の
052
ありし
所
(
ところ
)
には
053
只
(
ただ
)
情態
(
じやうたい
)
ばかりあるなり
054
現界
(
げんかい
)
の
055
凡
(
すべ
)
ての
人
(
ひと
)
は
056
時間
(
じかん
)
てふ
057
其
(
その
)
概念
(
がいねん
)
を
離
(
はな
)
るる
能
(
あた
)
はず
058
天人
(
てんにん
)
は
059
皆
(
みな
)
情態
(
じやうたい
)
の
060
上
(
うへ
)
より
之
(
これ
)
を
思惟
(
しゐ
)
すれば
061
人
(
ひと
)
の
想念
(
さうねん
)
の
中
(
うち
)
に
於
(
おい
)
て
062
時間
(
じかん
)
より
063
来
(
きた
)
れるものは
064
天人
(
てんにん
)
の
間
(
あひだ
)
に
入
(
い
)
りては
065
皆
(
みな
)
悉
(
ことごと
)
く
066
情態
(
じやうたい
)
の
想念
(
さうねん
)
となるものぞ
067
春
(
はる
)
と
朝
(
あさ
)
は
068
第一
(
だいいち
)
情態
(
じやうたい
)
に
於
(
お
)
ける
069
天人
(
てんにん
)
が
居
(
を
)
る
所
(
ところ
)
の
070
愛
(
あい
)
の
善
(
ぜん
)
及
(
およ
)
び
071
証覚
(
しようかく
)
の
境涯
(
きやうがい
)
に
対
(
たい
)
する
072
想念
(
さうねん
)
となるものぞ
073
夏
(
なつ
)
と
午時
(
うまどき
)
は
074
第二
(
だいに
)
情態
(
じやうたい
)
にある
天人
(
てんにん
)
が
075
居
(
を
)
る
所
(
ところ
)
の
愛善
(
あいぜん
)
及
(
およ
)
び
076
証覚
(
しようかく
)
の
境涯
(
きやうがい
)
に
対
(
たい
)
する
077
想念
(
さうねん
)
となるものぞ
078
秋
(
あき
)
と
夕
(
ゆふ
)
べとは
079
第三
(
だいさん
)
情態
(
じやうたい
)
に
於
(
お
)
ける
080
天人
(
てんにん
)
が
居
(
を
)
る
所
(
ところ
)
の
愛善
(
あいぜん
)
及
(
およ
)
び
081
証覚
(
しようかく
)
の
境涯
(
きやうがい
)
に
対
(
たい
)
する
082
想念
(
さうねん
)
となるものぞ
083
冬
(
ふゆ
)
と
夜
(
よる
)
とは
084
地獄
(
ぢごく
)
におちし
精霊
(
せいれい
)
が
085
之
(
これ
)
等
(
ら
)
の
境涯
(
きやうがい
)
に
対
(
たい
)
する
086
想念
(
さうねん
)
となるものぞ
087
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
は
治国別
(
はるくにわけ
)
に
向
(
むか
)
つて
尚
(
なほ
)
も
天国
(
てんごく
)
団体
(
だんたい
)
の
説明
(
せつめい
)
を
続
(
つづ
)
けて
居
(
ゐ
)
る。
088
治国
(
はるくに
)
『
実
(
じつ
)
に
天国
(
てんごく
)
と
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
は、
089
吾々
(
われわれ
)
の
想像
(
さうざう
)
意外
(
いぐわい
)
に
秩序
(
ちつじよ
)
のたつた
立派
(
りつぱ
)
な
国土
(
こくど
)
ですな。
090
到底
(
たうてい
)
吾々
(
われわれ
)
如
(
ごと
)
き
罪悪
(
ざいあく
)
に
充
(
み
)
ちた
人間
(
にんげん
)
は
将来
(
しやうらい
)
此
(
この
)
国土
(
こくど
)
に
上
(
のぼ
)
る
見込
(
みこみ
)
はない
様
(
やう
)
ですな』
091
言依別
『
決
(
けつ
)
して
決
(
けつ
)
して
左様
(
さやう
)
な
道理
(
だうり
)
はありませぬ、
092
御
(
ご
)
安心
(
あんしん
)
なさいませ。
093
此処
(
ここ
)
は
最下
(
さいか
)
の
天国
(
てんごく
)
で、
094
まだ
此
(
この
)
上
(
うへ
)
に
中間
(
ちうかん
)
天国
(
てんごく
)
もあり、
095
最高
(
さいかう
)
天国
(
てんごく
)
もあるのです。
096
猶
(
なほ
)
其
(
その
)
外
(
ほか
)
に
霊国
(
れいごく
)
と
云
(
い
)
ふのがあつて、
097
それ
相応
(
さうおう
)
の
天人
(
てんにん
)
が
生活
(
せいくわつ
)
を
続
(
つづ
)
けて
居
(
ゐ
)
ます』
098
治国別
『
其
(
その
)
最高
(
さいかう
)
天国
(
てんごく
)
へ
上
(
のぼ
)
り
得
(
う
)
る
天人
(
てんにん
)
は、
099
非常
(
ひじやう
)
な
善徳
(
ぜんとく
)
を
積
(
つ
)
み、
100
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
の
勝
(
すぐ
)
れたものでなければ
参
(
まゐ
)
る
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ますまいな』
101
言依別
『
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
聖言
(
せいげん
)
にもある
通
(
とほ
)
り、
102
生
(
うま
)
れ
赤子
(
あかご
)
の
純粋
(
じゆんすゐ
)
無垢
(
むく
)
の
心
(
こころ
)
に
帰
(
かへ
)
りさへすれば、
103
直
(
ただ
)
ちに
第一
(
だいいち
)
天国
(
てんごく
)
と
相応
(
さうおう
)
し、
104
神格
(
しんかく
)
の
内流
(
ないりう
)
によつて
案外
(
あんぐわい
)
容易
(
ようい
)
に
上
(
のぼ
)
り
得
(
う
)
るものです』
105
治国別
『
成程
(
なるほど
)
、
106
然
(
しか
)
し
吾々
(
われわれ
)
は
如何
(
どう
)
しても
赤子
(
あかご
)
の
心
(
こころ
)
にはなれないので
困
(
こま
)
ります。
107
然
(
しか
)
し
天国
(
てんごく
)
にも
矢張
(
やは
)
り
自然界
(
しぜんかい
)
の
如
(
ごと
)
き
太陽
(
たいやう
)
がおでましになるのでせうな』
108
言依別
『アレ、
109
あの
通
(
とほ
)
り
東
(
ひがし
)
の
天
(
てん
)
に
輝
(
かがや
)
いて
居
(
を
)
られます。
110
貴方
(
あなた
)
には
拝
(
をが
)
めませぬかな』
111
治国別
『ハイ、
112
遺憾
(
ゐかん
)
乍
(
なが
)
ら
未
(
ま
)
だ
高天原
(
たかあまはら
)
の
太陽
(
たいやう
)
を
拝
(
はい
)
する
丈
(
だ
)
けの
視力
(
しりよく
)
が
備
(
そな
)
はつて
居
(
ゐ
)
ないと
見
(
み
)
えます』
113
言依別
『さうでせう。
114
貴方
(
あなた
)
には
未
(
ま
)
だ
現実界
(
げんじつかい
)
に
対
(
たい
)
するお
役目
(
やくめ
)
が
残
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
ますから、
115
現界
(
げんかい
)
から
見
(
み
)
る
太陽
(
たいやう
)
の
様
(
やう
)
に
拝
(
をが
)
む
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ますまい。
116
天国
(
てんごく
)
の
太陽
(
たいやう
)
とは
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御
(
ご
)
神格
(
しんかく
)
が
顕現
(
けんげん
)
して、
117
茲
(
ここ
)
に
太陽
(
たいやう
)
と
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふのです。
118
故
(
ゆゑ
)
に
現界
(
げんかい
)
の
太陽
(
たいやう
)
とは
非常
(
ひじやう
)
に
趣
(
おもむき
)
が
違
(
ちが
)
つて
居
(
を
)
ります。
119
霊国
(
れいごく
)
にては
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
月
(
つき
)
と
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ひ、
120
天国
(
てんごく
)
にては
又
(
また
)
太陽
(
たいやう
)
と
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふのであります。
121
さうして
霊国
(
れいごく
)
の
月
(
つき
)
は
現界
(
げんかい
)
から
見
(
み
)
る
太陽
(
たいやう
)
の
光
(
ひかり
)
の
如
(
ごと
)
く
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ひ、
122
又
(
また
)
天国
(
てんごく
)
の
太陽
(
たいやう
)
は
現界
(
げんかい
)
で
見
(
み
)
る
太陽
(
たいやう
)
の
光
(
ひかり
)
に
七倍
(
しちばい
)
した
位
(
くらゐ
)
な
輝
(
かがや
)
き
方
(
かた
)
であります。
123
さうして
日
(
ひ
)
は
真愛
(
しんあい
)
を
現
(
あら
)
はし、
124
月
(
つき
)
は
真信
(
しんしん
)
を
現
(
あら
)
はし、
125
星
(
ほし
)
は
善
(
ぜん
)
と
真
(
しん
)
との
知識
(
ちしき
)
を
現
(
あら
)
はし
給
(
たま
)
ふのであります。
126
故
(
ゆゑ
)
に
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
聖言
(
せいげん
)
には
[
※
以下の6つの聖言はキリスト教聖書に書いてある文言がベースになっている。
]
、
127
一、
128
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
は
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
の
如
(
ごと
)
く、
129
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
は
七倍
(
しちばい
)
を
加
(
くは
)
へて
七
(
なな
)
つの
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
の
如
(
ごと
)
くならむ。
[
※
参考 イザヤ書30:26「さらに主がその民の傷を包み、その打たれた傷をいやされる日には、月の光は日の光のようになり、日の光は七倍となり、七つの日の光のようになる。」〔口語訳聖書〕
]
130
一、
131
我
(
われ
)
汝
(
なんぢ
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼす
時
(
とき
)
は
空
(
そら
)
を
覆
(
おほ
)
ひ
其
(
その
)
星
(
ほし
)
を
暗
(
くら
)
くし
雲
(
くも
)
を
以
(
もつ
)
て
日
(
ひ
)
を
蔽
(
おほ
)
はむ。
132
月
(
つき
)
は
其
(
その
)
光
(
ひかり
)
を
放
(
はな
)
たざるべし。
[
※
参考 エゼキエル書32:7「わたしはあなたを滅ぼす時、空をおおい、星を暗くし、雲で日をおおい、月に光を放たせない。」〔口語訳聖書〕
]
133
一、
134
我
(
われ
)
、
135
空
(
そら
)
の
照
(
て
)
る
光明
(
くわうみやう
)
を
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
の
上
(
うへ
)
に
暗
(
くら
)
くし
汝
(
なんぢ
)
の
地
(
ち
)
を
暗
(
やみ
)
となすべし。
136
一、
137
我
(
われ
)
は
日
(
ひ
)
の
出
(
い
)
づる
時
(
とき
)
之
(
これ
)
を
暗
(
くら
)
くすべし。
138
又
(
また
)
月
(
つき
)
は
其
(
その
)
光
(
ひかり
)
を
輝
(
かがや
)
かさざるべし。
[
※
イザヤ書13:10「天の星とその星座とはその光を放たず、太陽は出ても暗く、月はその光を輝かさない。」〔口語訳聖書〕
]
139
一、
140
日
(
ひ
)
は
毛布
(
まうふ
)
の
如
(
ごと
)
く
暗
(
くら
)
くなり、
141
月
(
つき
)
は
地
(
ち
)
の
如
(
ごと
)
くなり、
142
天
(
てん
)
の
星
(
ほし
)
は
地
(
ち
)
に
落
(
お
)
ちむ。
143
一、
144
之
(
これ
)
等
(
ら
)
の
艱難
(
なやみ
)
の
後
(
のち
)
、
145
直
(
ただ
)
ちに
日
(
ひ
)
は
暗
(
くら
)
く
月
(
つき
)
は
光
(
ひかり
)
を
失
(
うしな
)
ひ、
146
星
(
ほし
)
は
空
(
そら
)
より
落
(
お
)
つべし。
[
※
参考 マタイ福音書24:29「しかし、その時に起る患難の後、たちまち日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。」。マルコ福音書13:24-25「その日には、この患難の後、日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。」〔口語訳聖書〕
]
147
とありませう。
148
此
(
この
)
聖言
(
せいげん
)
は
愛
(
あい
)
と
信
(
しん
)
との
全
(
まつた
)
く
滅亡
(
めつぼう
)
したる
有様
(
ありさま
)
を、
149
お
示
(
しめ
)
しになつたのでせう。
150
今日
(
こんにち
)
の
現界
(
げんかい
)
は
自然界
(
しぜんかい
)
の
太陽
(
たいやう
)
や
月
(
つき
)
は
天空
(
てんくう
)
に
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
つて
居
(
を
)
りますが、
151
太陽
(
たいやう
)
に
比
(
ひ
)
すべき
愛
(
あい
)
と、
152
月
(
つき
)
に
比
(
ひ
)
すべき
信
(
しん
)
と
星
(
ほし
)
に
比
(
ひ
)
すべき
善
(
ぜん
)
と
真
(
しん
)
との
知識
(
ちしき
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼして
居
(
ゐ
)
ますから、
153
天国
(
てんごく
)
の
移写
(
いしや
)
たる
現実界
(
げんじつかい
)
も
今日
(
こんにち
)
の
如
(
ごと
)
く
乱
(
みだ
)
れ
果
(
は
)
てたのです。
154
かかる
事
(
こと
)
を
称
(
しよう
)
して
聖言
(
せいげん
)
は……
之
(
これ
)
等
(
ら
)
の
諸徳
(
しよとく
)
、
155
亡
(
ほろ
)
ぶる
時
(
とき
)
、
156
之
(
これ
)
等
(
ら
)
の
諸天体
(
しよてんたい
)
暗
(
くら
)
くなり
其
(
その
)
光
(
ひかり
)
を
失
(
うしな
)
ひて
空
(
そら
)
より
落
(
お
)
つ……と
云
(
い
)
はれてあるのです。
157
大神
(
おほかみ
)
の
神愛
(
しんあい
)
の
如何
(
いか
)
に
大
(
だい
)
なるか
又
(
また
)
如何
(
いか
)
なるものなるかは
現界
(
げんかい
)
に
輝
(
かがや
)
く
太陽
(
たいやう
)
との
比較
(
ひかく
)
によつて
推知
(
すゐち
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るでせう。
158
即
(
すなは
)
ち
神
(
かみ
)
の
愛
(
あい
)
なるものは
頗
(
すこぶ
)
る
熱烈
(
ねつれつ
)
なる
事
(
こと
)
が
窺
(
うかが
)
はれませう。
159
人間
(
にんげん
)
にして
実
(
じつ
)
に
之
(
これ
)
を
信
(
しん
)
ずる
事
(
こと
)
を
得
(
う
)
るならば、
160
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
愛
(
あい
)
は
現実界
(
げんじつかい
)
の
太陽
(
たいやう
)
の
熱烈
(
ねつれつ
)
なるに
比較
(
ひかく
)
して
層一層
(
そういつそう
)
強
(
つよ
)
いと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が
分
(
わか
)
りませう。
161
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
は
又
(
また
)
現実界
(
げんじつかい
)
の
太陽
(
たいやう
)
の
如
(
ごと
)
く
直接
(
ちよくせつ
)
に
高天原
(
たかあまはら
)
の
中空
(
ちうくう
)
に
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
はず、
162
その
神愛
(
しんあい
)
はおひおひ
下降
(
げかう
)
するに
従
(
したが
)
つて
熱烈
(
ねつれつ
)
の
度
(
ど
)
は
和
(
やは
)
らぎ
行
(
ゆ
)
くものです。
163
此
(
この
)
和
(
やは
)
らぎの
度合
(
どあひ
)
は
一種
(
いつしゆ
)
の
帯
(
おび
)
をなして
天界
(
てんかい
)
太陽
(
たいやう
)
の
辺
(
ほとり
)
を
輝
(
かがや
)
き
亘
(
わた
)
り、
164
諸々
(
もろもろ
)
の
天人
(
てんにん
)
は
又
(
また
)
此
(
この
)
太陽
(
たいやう
)
の
内流
(
ないりう
)
によつて
自
(
みづか
)
らの
身
(
み
)
を
障害
(
しやうがい
)
せざらむが
為
(
た
)
め、
165
適宜
(
てきぎ
)
に
薄
(
うす
)
い
雲
(
くも
)
の
如
(
ごと
)
き
霊衣
(
れいい
)
を
以
(
もつ
)
て
其
(
その
)
身
(
み
)
を
覆
(
おほ
)
うて
居
(
ゐ
)
るのです。
166
故
(
ゆゑ
)
に
高天原
(
たかあまはら
)
に
於
(
お
)
ける
諸々
(
もろもろ
)
の
天国
(
てんごく
)
の
位置
(
ゐち
)
は
其処
(
そこ
)
に
住
(
す
)
める
天人
(
てんにん
)
が
神
(
かみ
)
の
愛
(
あい
)
を
摂受
(
せつじゆ
)
する
度合
(
どあひ
)
の
如何
(
いかん
)
によつて
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
を
去
(
さ
)
る
事
(
こと
)
或
(
あるひ
)
は
遠
(
とほ
)
くなつたり、
167
或
(
あるひ
)
は
近
(
ちか
)
くなつたりするものです。
168
又
(
また
)
高天原
(
たかあまはら
)
の
高処
(
かうしよ
)
即
(
すなは
)
ち
最高
(
さいかう
)
天国
(
てんごく
)
に
居
(
ゐ
)
る
天人
(
てんにん
)
は
愛
(
あい
)
の
徳
(
とく
)
に
住
(
ぢゆう
)
するが
故
(
ゆゑ
)
に、
169
太陽
(
たいやう
)
と
現
(
あら
)
はれたる
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
お
)
側近
(
そばちか
)
く
居
(
ゐ
)
るものです。
170
されど
最下
(
さいか
)
の
天国
(
てんごく
)
団体
(
だんたい
)
にあるものは
信
(
しん
)
の
徳
(
とく
)
に
住
(
ぢゆう
)
するものなるが
故
(
ゆゑ
)
に、
171
太陽
(
たいやう
)
と
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
うた
大神
(
おほかみ
)
を
去
(
さ
)
る
事
(
こと
)
最
(
もつと
)
も
遠
(
とほ
)
きものであります。
172
ここは
即
(
すなは
)
ち
其
(
その
)
高天原
(
たかあまはら
)
の
最下層
(
さいかそう
)
第三
(
だいさん
)
天国
(
てんごく
)
の
中
(
なか
)
でも
最
(
もつと
)
も
低
(
ひく
)
い
所
(
ところ
)
ですから、
173
太陽
(
たいやう
)
と
現
(
あら
)
はれました
大神
(
おほかみ
)
の
御光
(
みひかり
)
を
拝
(
はい
)
する
事
(
こと
)
が
余程
(
よほど
)
遠
(
とほ
)
くて
現界
(
げんかい
)
の
太陽
(
たいやう
)
を
拝
(
はい
)
する
如
(
ごと
)
く
明瞭
(
めいれう
)
に
分
(
わか
)
らないのです。
174
さうして
最
(
もつと
)
も
不善
(
ふぜん
)
なるもの、
175
例
(
たと
)
へば
暗国界
(
あんこくかい
)
の
地獄
(
ぢごく
)
に
居
(
を
)
るものの
如
(
ごと
)
きは、
176
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
を
去
(
さ
)
る
事
(
こと
)
極
(
きは
)
めて
遠
(
とほ
)
く
且
(
か
)
つ
太陽
(
たいやう
)
の
光
(
ひかり
)
に
背
(
そむ
)
いて
居
(
ゐ
)
るものである。
177
さうして
其
(
その
)
暗国界
(
あんこくかい
)
に
於
(
お
)
ける
神
(
かみ
)
と
隔離
(
かくり
)
の
度合
(
どあひ
)
は
善
(
ぜん
)
の
道
(
みち
)
に
背
(
そむ
)
く
度合
(
どあひ
)
に
比
(
ひ
)
するものである。
178
故
(
ゆゑ
)
に
極悪
(
ごくあく
)
の
者
(
もの
)
は
到底
(
たうてい
)
少
(
すこ
)
しの
光
(
ひかり
)
も
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ず
無明
(
むみやう
)
暗黒
(
あんこく
)
の
最低
(
さいてい
)
地獄
(
ぢごく
)
におつるものであります』
179
治国別
『やア
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
いました。
180
吾々
(
われわれ
)
はまだ
善
(
ぜん
)
と
真
(
しん
)
よりする
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
が
足
(
た
)
りませぬから、
181
大神
(
おほかみ
)
の
御姿
(
みすがた
)
を
仰
(
あふ
)
ぐ
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないのでせう』
182
言依別
『
第三
(
だいさん
)
天国
(
てんごく
)
の
天人
(
てんにん
)
等
(
ら
)
の
前
(
まへ
)
に
神
(
かみ
)
其
(
その
)
儘
(
まま
)
太陽
(
たいやう
)
となつて
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
は、
183
各
(
おのおの
)
眼
(
まなこ
)
晦
(
くら
)
み
頭痛
(
づつう
)
を
感
(
かん
)
じ
苦
(
くるし
)
みに
堪
(
た
)
へませぬ。
184
それ
故
(
ゆゑ
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
は
一個
(
いつこ
)
の
天人
(
てんにん
)
となつて、
185
善相応
(
ぜんさうおう
)
、
186
真相応
(
しんさうおう
)
、
187
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
相応
(
さうおう
)
の
団体
(
だんたい
)
へお
下
(
くだ
)
り
遊
(
あそ
)
ばし、
188
親
(
した
)
しく
教
(
をしへ
)
を
垂
(
た
)
れさせ
給
(
たま
)
ふのであります』
189
治国別
『いや
大
(
おほい
)
に
諒解
(
りやうかい
)
致
(
いた
)
しました。
190
私
(
わたくし
)
も
之
(
これ
)
から
現界
(
げんかい
)
へ
帰
(
かへ
)
りますれば、
191
其
(
その
)
心得
(
こころえ
)
を
以
(
もつ
)
て
善
(
ぜん
)
の
為
(
た
)
め
真
(
しん
)
の
為
(
た
)
めに
活動
(
くわつどう
)
をさして
頂
(
いただ
)
きませう。
192
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』
193
言依別
『サア
之
(
これ
)
から
天人
(
てんにん
)
の
団体
(
だんたい
)
へ
御
(
ご
)
案内
(
あんない
)
致
(
いた
)
しませう』
194
治国別
(
はるくにわけ
)
、
195
竜公
(
たつこう
)
は、
196
治国別、竜公
『ハイ、
197
有難
(
ありがた
)
う』
198
と
感謝
(
かんしや
)
しながら
言依別
(
ことよりわけ
)
の
後
(
あと
)
に
従
(
したが
)
ひ
欣々
(
いそいそ
)
として
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
199
二三丁
(
にさんちやう
)
ばかり
丘
(
をか
)
を
下
(
くだ
)
り
行
(
ゆ
)
くと、
200
忽
(
たちま
)
ち
巨大
(
きよだい
)
なる
火光
(
くわくわう
)
と
化
(
くわ
)
し
言依別
(
ことよりわけ
)
は
天空
(
てんくう
)
さして
其
(
その
)
姿
(
すがた
)
を
没
(
ぼつ
)
し
給
(
たま
)
うた。
201
二人
(
ふたり
)
は
暗夜
(
あんや
)
に
灯
(
ひ
)
をとられし
如
(
ごと
)
き
心地
(
ここち
)
し、
202
大地
(
だいち
)
に
跪
(
ひざまづ
)
き
感謝
(
かんしや
)
に
咽
(
むせ
)
びながら、
203
治国別
『あゝ
有難
(
ありがた
)
し、
204
勿体
(
もつたい
)
なし、
205
吾々
(
われわれ
)
の
愛
(
あい
)
と
善
(
ぜん
)
の
徳
(
とく
)
、
206
全
(
まつた
)
からず
信真
(
しんしん
)
の
光
(
ひかり
)
明
(
あき
)
らかならず、
207
従
(
したが
)
つて
智慧
(
ちゑ
)
と
証覚
(
しようかく
)
の
光
(
ひかり
)
弱
(
よわ
)
き
為
(
た
)
めに、
208
畏
(
おそ
)
れ
多
(
おほ
)
くも
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
は
天国
(
てんごく
)
の
太陽
(
たいやう
)
と
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
はず、
209
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
と
身
(
み
)
を
現
(
げん
)
じ、
210
此処
(
ここ
)
迄
(
まで
)
導
(
みちび
)
いて
下
(
くだ
)
さつたのだらう。
211
あゝ
有難
(
ありがた
)
し
有難
(
ありがた
)
し、
212
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
よ』
213
と
感謝
(
かんしや
)
の
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れてゐる。
214
竜公
『もし
先生
(
せんせい
)
、
215
之
(
これ
)
から
如何
(
どう
)
致
(
いた
)
しませうか。
216
斯様
(
かやう
)
な
処
(
ところ
)
に
捨
(
す
)
てられては
如何
(
どう
)
行
(
い
)
つてよいか、
217
少
(
すこ
)
しも
分
(
わか
)
らぬぢやありませぬか。
218
あれ
程
(
ほど
)
最前
(
さいぜん
)
明瞭
(
めいれう
)
に
見
(
み
)
えて
居
(
を
)
つた
東西
(
とうざい
)
南北
(
なんぼく
)
の
天人
(
てんにん
)
の
部落
(
ぶらく
)
も、
219
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
吾々
(
われわれ
)
の
視線内
(
しせんない
)
を
外
(
はづ
)
れて
了
(
しま
)
つたぢやありませぬか』
220
治国別
『
獅子
(
しし
)
は
三日
(
みつか
)
にして
其
(
その
)
子
(
こ
)
を
谷底
(
たにそこ
)
へ
捨
(
す
)
てるとやら、
221
これ
全
(
まつた
)
く
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
御
(
ご
)
摂理
(
せつり
)
だ。
222
これだから
三五教
(
あななひけう
)
の
聖言
(
せいげん
)
にも「
師匠
(
ししやう
)
を
杖
(
つゑ
)
につくな、
223
人
(
ひと
)
を
力
(
ちから
)
にするな、
224
只
(
ただ
)
神
(
かみ
)
のまにまに
活動
(
くわつどう
)
せよ」と
仰有
(
おつしや
)
るのだ。
225
言依別
(
ことよりわけ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
案内
(
あんない
)
下
(
くだ
)
さるに
甘
(
あま
)
え、
226
気
(
き
)
を
許
(
ゆる
)
し、
227
凭
(
もた
)
れかかつて
居
(
を
)
つたが
吾々
(
われわれ
)
の
過
(
あやま
)
ちだ。
228
それだから
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
吾々
(
われわれ
)
の
想念中
(
さうねんちう
)
より
遠
(
とほ
)
ざかり
給
(
たま
)
うたのだ。
229
吾々
(
われわれ
)
はまだまだ
愛
(
あい
)
と
信
(
しん
)
とが
徹底
(
てつてい
)
しないのだ。
230
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』
231
と
合掌
(
がつしやう
)
し
感涙
(
かんるゐ
)
に
咽
(
むせ
)
びつつ
主神
(
すしん
)
に
祈
(
いの
)
りを
凝
(
こら
)
すのであつた。
232
(
大正一二・一・九
旧一一・一一・二三
北村隆光
録)
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