あらすじ[?]このあらすじは飯塚弘明の作成です。[×閉じる]:
インドのタラハン国の物語。
玄真坊(げんしんぼう)、千草の高姫、妖幻坊(ようげんぼう)の杢助(もくすけ)といった悪役が出てきて悪事を重ねて行く。
- 第1~7章
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第67巻第17章で、玄真坊がシャカンナの部下二百人を連れてダリヤ姫の捜索に出かけたが、その話の続きである。
ダリヤ姫は神谷村(かみたにむら)の玉清別(たまきよわけ)の家に匿われていた。ダリヤ姫は「スガの港」の富豪の娘で、玄真坊にだまされて、山賊のシャカンナの砦に連れて行かれたが、シャカンナの部下バルギーを色目で誘惑し、一緒に砦から逃げ出したのだ。
バルギーは玄真坊の部下のコブライとコオロに捕まり、ダリヤ姫の居場所を白状させるため暴行を受けて気絶してしまう。
バルギーの精霊は中有界をさまよい、バルギーによって金や命を奪われた人たちに責められる。玉清別やダリヤ姫によって救われ、バルギーは改心をする。
- 第8~15章
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シャカンナはタラハン国の左守になっていた。
玄真坊、コブライ、コオロの三人はタラハン市に投宿し、大火災のドサクサに紛れて左守の館に入り、財宝を盗み出そうとするが、衛兵に捕まってしまう。
玄真坊はシャカンナの山賊時代の兄弟分で、そのことをネタにシャカンナを脅す。シャカンナは玄真坊に金を持てるだけ与えると、腹を切って命を絶った。
玄真坊たちは逃げる途中、捕り手に囲まれ、崖に飛び込む。
三人の精霊は中有界へ行き、シャカンナの霊に会い、欲望と罪に苦しんだ後、再び現界に戻って来る。気絶していた三人を介抱していたのは千草姫だった。
- 第16~20章
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千草姫と玄真坊は、コブライとコオロを土中に生き埋めにして、金を持って立ち去る。
土中から何とか這い出したコブライとコオロは、玄真坊に復讐するため後を追い駆けるが、夢に神が現れて「何事も神に任せよ」と教訓を与える。二人は心を改め修験者になることにした。
千草姫と玄真坊は「入江の里」の浜屋旅館に滞在するが、千草姫は玄真坊を気絶させて金を独り占めにする。
そこへ杢助(妖幻坊の杢助)が現れ、三年ぶりに再会した二人は再び組んで悪事を始めることになる。
照国別一行が浜屋旅館にやって来ると、二人は逃げ出した。