和妙の綾の高天に天降りたる厳と瑞との光は伊都能売〈序文(初版)〉
奇魂曽富騰の神とあらはれて世を明かしゆく伊都能売の霊〈序文(初版)〉
くら闇の世界を照らす一つ火は伊都能売神の光なりけり〈序文(初版)〉
鵲の声勇ましく聞ゆなり高天原の岩戸開けて〈目次(初版)〉
すたれたる神の教を世に出し暗夜を照らす大本の教〈目次(初版)〉
木の花の匂ふが如く三五のみのりは四方に拡まりゆくも〈目次(初版)〉
時じくに雨ふり来たる鶴山の五月の空の風の寒きも
(昭和十年六月二十四日)〈第3章(再版)〉
をさまらぬ世にも大本の神の子は自ら造る天国の苑〈第4章(初版)〉
五十鈴川流れに霊魂洗ひてし人は神代の光りなりけり〈第6章(初版)〉
かけまくも綾に畏き皇神の御宣に生くる人は神なる〈第6章(初版)〉
鶴山の三六高殿に筆採れば篠を乱して梅雨臻れり〈第8章(再版)〉
ゑらゑらにゑらぎ賑はひ治まらむみろくの御代をまつのをしへに〈第9章(初版)〉
海よりも深き恵みに報はむと朝な夕なに大道を宣〈第9章(初版)〉
袈裟衣美々しくつけて曲神が神の御国をくもらせ行くも〈第10章(初版)〉
毛をふいて疵を求むる人々の霊救はむと心もむわれ〈第13章(初版)〉
そむきたる人の霊もすてずして高天に救ふ伊都能売の教〈第13章(初版)〉
何事も神のみむねにまかすべし人の身をもてままならぬ世は〈第15章(初版)〉
白妙の衣の袖は濡れにけり神の恵みの深きをおもひて〈第17章(初版)〉
迫り来るこの世のなやみを救はむと泪に袖をしぼる永年〈第17章(初版)〉
岸を打つ波の音にも魂をこめてし聞けば神の声あり〈第18章(初版)〉
絵に歌に神の教をまつぶさにさとせどくみとる人は少なし〈第18章(初版)〉
きくらげの耳持つ闇の世の人に御宣伝へむことのかたさよ〈第18章(初版)〉
月さかき厳の御魂の御光に常世の闇も晴れ渡るなり〈第19章(初版)〉
さしのぼる朝日に露の消ゆるごと年を重ねてほろぶ曲教〈第19章(初版)〉
栄えゆく神の御園に生れ来て滅びの道を辿るまがかな〈第19章(初版)〉
執筆に疲れたるにや清書子は煙の如く逃げ帰りけり
(昭和十年六月二十四日)〈第20章(再版)〉
五十鈴川清き流れを汲みとりて世を清めゆく三五の道〈巻末(初版)〉
高皇産霊神皇産霊の大神のよさしのままに道開くなり〈巻末(初版)〉
敷島の大和心をふり起し外国人も神国に救はむ〈巻末(初版)〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]