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霊界物語
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
第72巻(亥の巻)
序文
総説
第1篇 水波洋妖
第1章 老の高砂
第2章 時化の湖
第3章 厳の欵乃
第4章 銀杏姫
第5章 蛸船
第6章 夜鷹姫
第7章 鰹の網引
第2篇 杢迂拙婦
第8章 街宣
第9章 欠恋坊
第10章 清の歌
第11章 問答所
第12章 懺悔の生活
第13章 捨台演
第14章 新宅入
第15章 災会
第16章 東西奔走
第3篇 転化退閉
第17章 六樫問答
第18章 法城渡
第19章 旧場皈
第20章 九官鳥
第21章 大会合
第22章 妖魅帰
筑紫潟
余白歌
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霊界物語
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山河草木(第61~72巻、入蒙記)
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第72巻(亥の巻)
> 第2篇 杢迂拙婦 > 第13章 捨台演
<<< 懺悔の生活
(B)
(N)
新宅入 >>>
第一三章
捨台演
(
すてたいえん
)
〔一八二二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第72巻 山河草木 亥の巻
篇:
第2篇 杢迂拙婦
よみ(新仮名遣い):
もくうせっぷ
章:
第13章 捨台演
よみ(新仮名遣い):
すてたいえん
通し章番号:
1822
口述日:
1926(大正15)年06月30日(旧05月21日)
口述場所:
天之橋立なかや別館
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1929(昭和4)年4月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
しかし結局キューバーは、ダリヤへの思いに負けて、ダリヤに自分の恋人になれと、強談判してしまう。ダリヤは騒ぎ出し、花香とヨリコ姫がやってきて、キューバーを責める。
キューバーはやぶれかぶれに、ヨリコの昔の悪行をお上に訴えると脅すが、逆にヨリコに証拠はどこにある、と詰め寄られてしまう。
キューバーは捨台詞をはいて、その場を立ち去った。
キューバーはダリヤの兄、イルクの屋敷に向かい、イルクや門番に当り散らして、どこかへ消えてしまった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7213
愛善世界社版:
153頁
八幡書店版:
第12輯 658頁
修補版:
校定版:
159頁
普及版:
59頁
初版:
ページ備考:
001
雪隠
(
せつちん
)
掃除
(
さうぢ
)
を
引受
(
ひきう
)
けた
002
偽改心
(
にせかいしん
)
のキユーバーは
003
玉清別
(
たまきよわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
004
ダリヤの
姫
(
ひめ
)
と
相並
(
あひなら
)
び
005
祝詞
(
のりと
)
をあげる
姿
(
すがた
)
見
(
み
)
て
006
心猿
(
しんゑん
)
意馬
(
いば
)
が
狂
(
くる
)
ひ
出
(
だ
)
し
007
睦
(
むつま
)
じさうな
様子
(
やうす
)
見
(
み
)
て
008
やけて
堪
(
たま
)
らず
地団太
(
ぢだんだ
)
を
009
踏
(
ふ
)
んでは
見
(
み
)
たが
今
(
いま
)
少時
(
しばし
)
010
館
(
やかた
)
の
様子
(
やうす
)
を
考
(
かんが
)
へて
011
その
上
(
うへ
)
何
(
なん
)
とかせむものと
012
いろいろ
雑多
(
ざつた
)
とすみずみに
013
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り
居
(
ゐ
)
たるこそ
014
スガの
宮居
(
みやゐ
)
の
館
(
やかた
)
には
015
剣呑
(
けんのん
)
至極
(
しごく
)
の
代物
(
しろもの
)
ぞ
016
五日
(
いつか
)
六日
(
むゆか
)
と
経
(
た
)
つ
中
(
うち
)
に
017
キユーバーは
恋
(
こひ
)
の
焔
(
ほのほ
)
をば
018
胸
(
むね
)
に
燃
(
も
)
やしてダリヤ
姫
(
ひめ
)
019
何
(
なん
)
とか
物
(
もの
)
にせむものと
020
考
(
かんが
)
へすます
折
(
をり
)
もあれ
021
便所
(
はばかり
)
掃除
(
さうぢ
)
の
其
(
その
)
際
(
さい
)
に
022
厠
(
かはや
)
に
入
(
い
)
りしダリヤ
姫
(
ひめ
)
023
これ
幸
(
さいは
)
ひ
屈強
(
くつきやう
)
の
場合
(
ばあひ
)
ぞと
024
手洗鉢
(
てあらひばち
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
ち
025
柄杓
(
ひしやく
)
に
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
み
乍
(
なが
)
ら
026
ダリヤの
両手
(
りやうて
)
に
注
(
そそ
)
ぎつつ
027
隙
(
すき
)
を
覗
(
うかが
)
ひ
白魚
(
しらうを
)
の
028
繊手
(
せんしゆ
)
をグツト
握
(
にぎ
)
りしめ
029
『これこれもうしダリヤさま
030
私
(
わし
)
は
貴女
(
あなた
)
に
真剣
(
しんけん
)
だ
031
私
(
わし
)
の
願
(
ねがひ
)
を
今
(
いま
)
一度
(
いちど
)
032
聞
(
き
)
いて
貰
(
もら
)
はにや
死
(
し
)
にまする
033
睾丸
(
きんたま
)
さげた
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
034
繊弱
(
かよわ
)
き
女
(
をんな
)
に
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
し
035
頼
(
たの
)
むは
畢竟
(
ひつきやう
)
恋
(
こひ
)
故
(
ゆゑ
)
ぞ
036
恋
(
こひ
)
に
上下
(
じやうげ
)
の
隔
(
へだ
)
てない
037
主人
(
しゆじん
)
僕
(
しもべ
)
といろいろに
038
名
(
な
)
は
変
(
かは
)
れども
人間
(
にんげん
)
は
039
何
(
いづ
)
れも
天帝
(
てんてい
)
の
分霊
(
わけみたま
)
040
尊
(
たふと
)
い
卑
(
いや
)
しい
等
(
など
)
と
云
(
い
)
ふ
041
そんな
区別
(
くべつ
)
があるものか
042
雪隠
(
せつちん
)
掃除
(
さうぢ
)
と
侮
(
あなど
)
つて
043
私
(
わし
)
の
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
聞
(
き
)
かぬなら
044
此方
(
こちら
)
も
一
(
ひと
)
つ
思案
(
しあん
)
する
045
後日
(
ごじつ
)
に
臍
(
ほぞ
)
をかまぬやう
046
性念
(
しやうね
)
をすゑて
御
(
ご
)
返答
(
へんたふ
)
047
天晴
(
あつぱれ
)
なされよキユーバーが
048
乗
(
の
)
るか
反
(
そ
)
るかの
境目
(
さかひめ
)
だ
049
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
を
生
(
い
)
かさうと
050
殺
(
ころ
)
さうとお
前
(
まへ
)
の
胸
(
むね
)
次第
(
しだい
)
051
醜
(
みにく
)
い
男
(
をとこ
)
と
云
(
い
)
つたとて
052
虎
(
とら
)
や
熊
(
くま
)
ではあるまいし
053
目
(
め
)
鼻
(
はな
)
口
(
くち
)
耳
(
みみ
)
眉毛
(
まゆげ
)
まで
054
立派
(
りつぱ
)
について
居
(
ゐ
)
る
男
(
をとこ
)
055
手足
(
てあし
)
の
指
(
ゆび
)
も
五本
(
ごほん
)
ある
056
お
前
(
まへ
)
も
美人
(
びじん
)
と
云
(
い
)
つたとて
057
道具
(
だうぐ
)
に
変
(
かは
)
りはあらうまい
058
早
(
はや
)
く
思案
(
しあん
)
を
定
(
き
)
めて
呉
(
く
)
れ
059
私
(
わし
)
も
男
(
をとこ
)
の
意地
(
いぢ
)
だもの
060
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
した
事
(
こと
)
ア
後
(
あと
)
に
引
(
ひ
)
かぬ
061
サアサア
返答
(
へんたふ
)
』と、
詰寄
(
つめよ
)
れば
062
ダリヤの
姫
(
ひめ
)
は
打
(
うち
)
笑
(
わら
)
ひ
063
『これこれキユーバーのお
爺
(
ぢい
)
さま
064
お
前
(
まへ
)
は
本気
(
ほんき
)
で
云
(
い
)
ふのかい
065
お
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
うて
云
(
い
)
ふのだろ
066
道理
(
だうり
)
で
顔
(
かほ
)
がチト
赤
(
あか
)
い
067
そんな
下
(
くだ
)
らぬ
囈言
(
たはごと
)
を
068
云
(
い
)
ふ
間
(
ま
)
があつたら
逸早
(
いちはや
)
く
069
屋敷
(
やしき
)
の
掃除
(
さうぢ
)
をするがよい
070
ヨリコの
姫
(
ひめ
)
さまが
聞
(
き
)
いたなら
071
甚
(
えら
)
いお
目玉
(
めだま
)
喰
(
く
)
ふだらう
072
決
(
けつ
)
して
悪
(
わる
)
い
事
(
こと
)
言
(
い
)
ひませぬ
073
その
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
して
下
(
くだ
)
さんせ』
074
云
(
い
)
へばキユーバーは
目
(
め
)
を
剥
(
む
)
いて
075
『どうしてどうして
放
(
はな
)
さうか
076
この
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
した
事
(
こと
)
ならば
077
お
前
(
まへ
)
は
直様
(
すぐさま
)
ヨリコ
姫
(
ひめ
)
078
女帝
(
によてい
)
の
前
(
まへ
)
に
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して
079
俺
(
おれ
)
のした
事
(
こと
)
告
(
つ
)
げるだらう
080
さうなりや
俺
(
おれ
)
もこの
館
(
たち
)
に
081
お
尻
(
しり
)
を
据
(
す
)
ゑて
居
(
ゐ
)
られない
082
一旦
(
いつたん
)
弓
(
ゆみ
)
を
放
(
はな
)
れたる
083
征矢
(
そや
)
は
元
(
もと
)
へは
帰
(
かへ
)
らない
084
善
(
よ
)
き
返答
(
へんたふ
)
』と
詰寄
(
つめよ
)
れば
085
ダリヤ
金切声
(
かなきりこゑ
)
を
出
(
だ
)
し
086
『あれあれ
怖
(
こは
)
い
助
(
たす
)
けて』と
087
息
(
いき
)
を
限
(
かぎ
)
りに
呼
(
よば
)
はれば
088
花香
(
はなか
)
は
驚
(
おどろ
)
き
馳
(
は
)
せ
来
(
きた
)
り
089
此
(
この
)
有様
(
ありさま
)
を
打眺
(
うちなが
)
め
090
『
誰
(
たれ
)
かと
思
(
おも
)
へばキユーバーどん
091
ふざけた
事
(
こと
)
をするでない
092
此処
(
ここ
)
は
尊
(
たふと
)
き
神館
(
かむやかた
)
093
心得
(
こころえ
)
なさるが
宜
(
よろ
)
しからう
094
渋紙
(
しぶがみ
)
見
(
み
)
たやうな
面
(
つら
)
をして
095
天下
(
てんか
)
の
美人
(
びじん
)
の
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
り
096
恋
(
こひ
)
の
鮒
(
ふな
)
のと
何
(
なん
)
のこと
097
お
前
(
まへ
)
の
面
(
つら
)
と
御
(
ご
)
相談
(
さうだん
)
098
した
上
(
うへ
)
その
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
さんせ
099
本当
(
ほんたう
)
に
呆
(
あき
)
れた
売僧
(
まいす
)
だな
100
改心
(
かいしん
)
すると
詐
(
いつは
)
つて
101
少時
(
しばらく
)
館
(
やかた
)
に
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
み
102
まめまめしくも
見
(
み
)
せかけて
103
恋
(
こひ
)
の
欲望
(
よくばう
)
を
達
(
たつ
)
せむと
104
企
(
たく
)
らみ
居
(
ゐ
)
たる
猫
(
ねこ
)
かぶり
105
お
前
(
まへ
)
のやうな
悪党
(
あくたう
)
は
106
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
去犬
(
いぬ
)
がよい
107
しつこうその
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
さねば
108
ヨリコの
女帝
(
によてい
)
に
告
(
つ
)
げるぞや』
109
云
(
い
)
へばキユーバーは
胴
(
どう
)
を
据
(
す
)
ゑ
110
大口
(
おほぐち
)
開
(
あ
)
けて
高笑
(
たかわら
)
ひ
111
『アツハヽヽヽハツヽヽヽ
112
こらこら
小女
(
こめつちよ
)
章魚
(
たこ
)
バイタ
113
俺
(
おれ
)
を
何方
(
どなた
)
と
心得
(
こころえ
)
る
114
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
御
(
ご
)
信任
(
しんにん
)
115
最
(
もつと
)
も
厚
(
あつ
)
き
救世主
(
きうせいしゆ
)
116
スコブッツエン
宗
(
しう
)
の
大教祖
(
だいけうそ
)
117
キユーバーの
君
(
きみ
)
で
御座
(
ござ
)
るぞや
118
高
(
たか
)
が
知
(
し
)
れたる
薬屋
(
くすりや
)
の
119
一人娘
(
ひとりむすめ
)
や
杢兵衛
(
もくべゑ
)
の
120
はした
娘
(
むすめ
)
の
身
(
み
)
を
以
(
もつ
)
て
121
頬
(
ほほ
)
げたたたくおとましや
122
ヨリコの
姫
(
ひめ
)
が
何
(
なに
)
怖
(
こは
)
い
123
オーラの
山
(
やま
)
に
立籠
(
たてこも
)
り
124
山賊
(
さんぞく
)
稼
(
かせ
)
いだ
兇状
(
きようじやう
)
持
(
も
)
ち
125
バラモン
署
(
しよ
)
に
出頭
(
しゆつとう
)
して
126
恐
(
おそ
)
れ
乍
(
なが
)
らと
出
(
で
)
かけたら
127
一網
(
いちまう
)
打尽
(
だじん
)
貴様
(
きさま
)
等
(
ら
)
も
128
同類
(
どうるゐ
)
仲間
(
なかま
)
と
見做
(
みな
)
されて
129
暗
(
くら
)
い
牢獄
(
らうや
)
に
打
(
うち
)
込
(
こ
)
まれ
130
日
(
ひ
)
の
目
(
め
)
も
見
(
み
)
ずに
呻吟
(
しんぎん
)
し
131
喞
(
かこ
)
ち
嘆
(
なげ
)
けど
是非
(
ぜひ
)
もなく
132
忽
(
たちま
)
ち
日
(
ひ
)
陰
(
いん
)
の
罪人
(
とがにん
)
と
133
なつて
行
(
ゆ
)
くのは
目
(
ま
)
のあたり
134
それでもキユーバーの
要求
(
えうきう
)
を
135
拒絶
(
きよぜつ
)
するのか
花香姫
(
はなかひめ
)
136
ダリヤの
姫
(
ひめ
)
のあまつちよよ
137
俺
(
おれ
)
も
斯
(
か
)
うなりや
自暴自棄
(
やけくそ
)
だ
138
スガの
御殿
(
ごてん
)
を
根底
(
ねそこ
)
から
139
でんぐり
返
(
がへ
)
し
宮司
(
みやづかさ
)
140
玉清別
(
たまきよわけ
)
のデレ
親爺
(
おやぢ
)
141
吠面
(
ほえづら
)
かわかし
見
(
み
)
せてやらう』
142
等
(
など
)
と
傍若
(
ばうじやく
)
無人
(
ぶじん
)
なる
143
キユーバーの
言葉
(
ことば
)
に
呆
(
あき
)
れ
果
(
は
)
て
144
花香
(
はなか
)
は
直
(
ただ
)
ちに
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
145
駆
(
か
)
け
込
(
こ
)
みヨリコの
前
(
まへ
)
に
出
(
い
)
で
146
キユーバーの
暴状
(
ばうじやう
)
逐一
(
ちくいち
)
に
147
話
(
はな
)
せばヨリコは
打
(
うち
)
笑
(
わら
)
ひ
148
衣紋
(
えもん
)
繕
(
つくろ
)
ひ
悠々
(
いういう
)
と
149
便所
(
べんじよ
)
の
近
(
ちか
)
くに
寄
(
よ
)
り
来
(
きた
)
り
150
『ホツホヽヽキユーバーさま
151
誠
(
まこと
)
に
親切
(
しんせつ
)
有難
(
ありがた
)
う
152
お
尻
(
いど
)
の
掃除
(
さうぢ
)
をした
上
(
うへ
)
に
153
お
手
(
て
)
迄
(
まで
)
握
(
にぎ
)
つて
洗
(
あら
)
うとは
154
ようマア
念
(
ねん
)
の
入
(
い
)
つた
事
(
こと
)
155
御
(
ご
)
親切
(
しんせつ
)
感
(
かん
)
じ
入
(
い
)
りました
156
これこれそこなダリヤさま
157
キユーバーさまの
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
158
心
(
こころ
)
よく
聞
(
き
)
いて
上
(
あ
)
げなされ』
159
云
(
い
)
へばダリヤは
涙声
(
なみだごゑ
)
160
『
何
(
なに
)
程
(
ほど
)
私
(
わたし
)
がスベタでも
161
卑
(
いや
)
しい
身分
(
みぶん
)
であらうとも
162
便所
(
はばかり
)
掃除
(
さうぢ
)
をするやうな
163
爺
(
ぢい
)
さまに
言葉
(
ことば
)
をかけるさへ
164
汚
(
けが
)
れるやうな
気
(
き
)
がします
165
況
(
ま
)
して
妾
(
わたし
)
を
女房
(
にようばう
)
に
166
なつて
呉
(
く
)
れとはあんまりだ
167
腹立
(
はらだ
)
ち
涙
(
なみだ
)
が
乾
(
かわ
)
き
果
(
は
)
て
168
呆
(
あき
)
れて
物
(
もの
)
が
言
(
い
)
へませぬ
169
何卒
(
なにとぞ
)
許
(
ゆる
)
して
下
(
くだ
)
さんせ』
170
ワツと
許
(
ばか
)
りに
泣
(
な
)
き
入
(
い
)
れば
171
流石
(
さすが
)
のキユーバーも
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
し
172
ヨリコの
方
(
かた
)
に
打
(
うち
)
向
(
むか
)
ひ
173
『これこれヨリコの
女帝
(
によてい
)
さま
174
猫
(
ねこ
)
を
被
(
かぶ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
私
(
わたし
)
175
かく
現
(
あら
)
はれし
上
(
うへ
)
からは
176
破
(
やぶ
)
れかぶれだお
前
(
まへ
)
さまの
177
首玉
(
くびたま
)
一
(
ひと
)
つを
貰
(
もら
)
はうか
178
それが
嫌
(
いや
)
なら
直様
(
すぐさま
)
に
179
バラモン
署
(
しよ
)
へと
駆
(
か
)
け
込
(
こ
)
んで
180
お
前
(
まへ
)
の
素性
(
すじやう
)
を
素破抜
(
すつぱぬ
)
き
181
縄目
(
なはめ
)
の
恥
(
はぢ
)
をかかさうか
182
如何
(
いかが
)
で
御座
(
ござ
)
る』と
洟
(
はな
)
すすり
183
肩肱
(
かたひぢ
)
怒
(
いか
)
らし
詰寄
(
つめよ
)
れば
184
ヨリコの
姫
(
ひめ
)
は
打
(
うち
)
笑
(
わら
)
ひ
185
『
妾
(
わたし
)
が
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
悪行
(
あくぎやう
)
を
186
稼
(
かせ
)
いだ
証拠
(
しようこ
)
が
何処
(
どこ
)
にある
187
分
(
わか
)
らぬ
事
(
こと
)
を
仰有
(
おつしや
)
ると
188
正反対
(
せいはんたい
)
に
此方
(
こちら
)
から
189
お
前
(
まへ
)
をバラモンのお
役所
(
やくしよ
)
へ
190
訴
(
うつた
)
へませうかキユーバーさま
191
如何
(
いか
)
に
如何
(
いか
)
に』と、
反対
(
あべこべ
)
に
192
逆捻
(
さかねぢ
)
喰
(
く
)
はせばキユーバーは
193
少時
(
しばし
)
躊躇
(
ためら
)
ひ
息
(
いき
)
こらし
194
黙然
(
もくねん
)
として
打
(
うち
)
沈
(
しづ
)
む
195
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
196
この
顛末
(
てんまつ
)
は
如何
(
いか
)
にして
197
落着
(
らくちやく
)
するか
此
(
この
)
先
(
さき
)
の
198
成行
(
なりゆき
)
こそは
面白
(
おもしろ
)
き。
199
キユーバーは
恋
(
こひ
)
の
情火
(
じやうくわ
)
に
包
(
つつ
)
まれ
耐
(
こら
)
へきれずなり、
200
ダリヤ
姫
(
ひめ
)
の
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
つて、
201
威
(
おど
)
しつ
瞞
(
すか
)
しつ
口説
(
くど
)
いて
見
(
み
)
たが、
202
挺子
(
てこ
)
でも
棒
(
ぼう
)
でも
動
(
うご
)
かないダリヤの
強情
(
がうじやう
)
にヤケを
起
(
おこ
)
し、
203
バラモン
署
(
しよ
)
に
訴
(
うつた
)
へる
等
(
など
)
と
脅喝
(
けふかつ
)
を
試
(
こころ
)
みた。
204
然
(
さ
)
れどもキユーバーの
如
(
ごと
)
き
売僧
(
まいす
)
、
205
而
(
しか
)
も
念入
(
ねんい
)
りに
出来
(
でき
)
た
醜男
(
ぶをとこ
)
には
横丁
(
よこちやう
)
の
牝犬
(
めいぬ
)
にケシかけても
飛
(
と
)
びつかない
面構
(
つらがま
)
へ、
206
況
(
ま
)
して
絶世
(
ぜつせい
)
の
美人
(
びじん
)
が
秋波
(
しうは
)
を
送
(
おく
)
る
道理
(
だうり
)
なく、
207
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
美人
(
びじん
)
に
寄
(
よ
)
つて
集
(
たか
)
つて
恥
(
はづか
)
しめられ、
208
無念
(
むねん
)
骨髄
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
し、
209
……もう
此
(
この
)
上
(
うへ
)
は
破
(
やぶ
)
れかぶれだ、
210
ヨリコの
素性
(
すじやう
)
を
素破抜
(
すつぱぬ
)
き、
211
バラモン
署
(
しよ
)
に
訴
(
うつた
)
へ、
212
此
(
この
)
怨
(
うらみ
)
を
晴
(
は
)
らさにやおかぬ……と
言
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
問答所
(
もんだふどころ
)
の
看板
(
かんばん
)
を
睨
(
ね
)
めつけ、
213
それに
啖唾
(
たんつば
)
をはきかけ、
214
後足
(
あとあし
)
で
砂
(
すな
)
をひつかけ
夜叉
(
やしや
)
の
如
(
ごと
)
き
相好
(
さうがう
)
を
現
(
あら
)
はし、
215
ダリヤ
姫
(
ひめ
)
の
兄
(
あに
)
イルクに
会
(
あ
)
つて
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
せむものと、
216
一言
(
いちごん
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
もなく、
217
厭
(
いや
)
らしい
捨台詞
(
すてぜりふ
)
を
残
(
のこ
)
して
此
(
この
)
場
(
ば
)
を
立
(
たち
)
去
(
さ
)
つた。
218
キユーバーは
直
(
ただち
)
に
薬屋
(
くすりや
)
の
表門
(
おもてもん
)
を
潜
(
くぐ
)
り
玄関
(
げんくわん
)
に
立
(
たち
)
塞
(
ふさが
)
り
銅羅声
(
どらごゑ
)
を
出
(
だ
)
して、
219
『
七千
(
しちせん
)
余国
(
よこく
)
の
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
を
御
(
ご
)
支配
(
しはい
)
遊
(
あそ
)
ばす
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
神司
(
かむつかさ
)
のお
見出
(
みいだ
)
しに
預
(
あづか
)
つたるスコブッツエン
宗
(
しう
)
の
教祖
(
けうそ
)
キユーバーの
君
(
きみ
)
で
御座
(
ござ
)
る、
220
是非
(
ぜひ
)
主人
(
しゆじん
)
に
面会
(
めんくわい
)
な
致
(
いた
)
し
度
(
た
)
い』
221
と
呼
(
よ
)
ばはる
声
(
こゑ
)
に
番頭
(
ばんとう
)
のアルは
慇懃
(
いんぎん
)
に
出
(
い
)
で
迎
(
むか
)
へ、
222
『ヤア
何方
(
どなた
)
かと
思
(
おも
)
へばお
前
(
まへ
)
さまは、
223
お
館
(
やかた
)
の
掃除番
(
さうぢばん
)
ぢやないか、
224
ナーンぢや
吃驚
(
びつくり
)
した。
225
大黒主
(
おほくろぬし
)
だの、
226
スコブッツエン
宗
(
しう
)
の
教祖
(
けうそ
)
だ
等
(
など
)
と
大変
(
たいへん
)
な
大法螺
(
おほぼら
)
を
吹
(
ふ
)
くものだから、
227
如何
(
いか
)
なる
貴顕
(
きけん
)
紳士
(
しんし
)
がお
出
(
い
)
でかと
思
(
おも
)
つたのに、
228
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
だ、
229
よい
加減
(
かげん
)
に
御
(
ご
)
冗談
(
じやうだん
)
をしておかつしやい、
230
サア
早
(
はや
)
くお
館
(
やかた
)
へ
帰
(
かへ
)
つたり
帰
(
かへ
)
つたり』
231
キユ『
黙
(
だま
)
れ
番頭
(
ばんとう
)
、
232
此
(
この
)
方
(
はう
)
は
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
片腕
(
かたうで
)
233
天然坊
(
てんねんばう
)
のキユーバーと
云
(
い
)
ふ
大
(
だい
)
救世主
(
きうせいしゆ
)
だぞ、
234
スガの
館
(
やかた
)
の
様子
(
やうす
)
を
覗
(
うかが
)
ふべく
掃除番
(
さうぢばん
)
となつて
入込
(
いりこ
)
んで
居
(
を
)
つたのだ。
235
今
(
いま
)
に
見
(
み
)
ておれ、
236
貴様
(
きさま
)
の
主人
(
しゆじん
)
も
老耄
(
おいぼれ
)
も
貴様
(
きさま
)
も
共
(
とも
)
にフン
縛
(
じば
)
つて、
237
暗
(
くら
)
い
暗
(
くら
)
い
牢獄
(
らうごく
)
へブチ
込
(
こ
)
んでやるぞ。
238
早
(
はや
)
く
此
(
この
)
方
(
はう
)
を
立派
(
りつぱ
)
な
座敷
(
ざしき
)
へ
導
(
みちび
)
け、
239
老耄
(
おいぼれ
)
や
主人
(
しゆじん
)
へ
云
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かす
事
(
こと
)
がある』
240
アル『
嘘
(
うそ
)
か
本真
(
ほんま
)
か
知
(
し
)
りませぬが、
241
一寸
(
ちよつと
)
此
(
この
)
由
(
よし
)
を
主人
(
しゆじん
)
に
伝
(
つた
)
へて
来
(
き
)
ますから、
242
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さい』
243
キユ『グヅグヅして
居
(
ゐ
)
ると
承知
(
しようち
)
ならぬぞ、
244
早
(
はや
)
く
奥
(
おく
)
に
行
(
ゆ
)
け』
245
と
叱
(
しか
)
りつける。
246
アルは
舌打
(
したう
)
ちし
乍
(
なが
)
ら、
247
『チエツ、
248
売僧
(
まいす
)
坊主
(
ばうず
)
奴
(
め
)
が』
249
と
小言
(
こごと
)
呟
(
つぶや
)
きつつ
主人
(
しゆじん
)
の
居間
(
ゐま
)
に
駆
(
か
)
け
込
(
こ
)
んだ。
250
少時
(
しばらく
)
するとイルクはスタスタ
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
り、
251
『ヤア
誰
(
たれ
)
かと
思
(
おも
)
へば
掃除番
(
さうぢばん
)
のキユーバーだな、
252
何
(
なん
)
の
用
(
よう
)
だ。
253
俺
(
おれ
)
も
忙
(
いそが
)
しいから
長
(
なが
)
つたらしい
話
(
はなし
)
は
面倒
(
めんだう
)
だ、
254
手取
(
てつとり
)
早
(
ばや
)
く
云
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れ』
255
キユ『こりやイルク、
256
勿体
(
もつたい
)
なくも
大黒主
(
おほくろぬし
)
様
(
さま
)
の
寵臣
(
ちようしん
)
キユーバーの
君
(
きみ
)
に
向
(
むか
)
つて、
257
立
(
た
)
ちはだかつて
物
(
もの
)
申
(
まを
)
すと
云
(
い
)
ふ
失礼
(
しつれい
)
な
事
(
こと
)
があるか、
258
控
(
ひか
)
へ
居
(
を
)
らうぞ』
259
イル『
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
ぢや
260
テント
訳
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
らぬ。
261
オイ アル、
262
横町
(
よこちやう
)
の
精神
(
せいしん
)
病院
(
びやうゐん
)
へ
行
(
い
)
つて
院長
(
ゐんちやう
)
さまを
頼
(
たの
)
んで
来
(
こ
)
い』
263
キユ『
馬鹿
(
ばか
)
を
申
(
まを
)
せ、
264
グヅグヅ
致
(
いた
)
すと
当家
(
たうけ
)
は
断絶
(
だんぜつ
)
の
憂目
(
うきめ
)
に
会
(
あ
)
ふぞ、
265
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
命
(
めい
)
によつて
三五教
(
あななひけう
)
の
内幕
(
うちまく
)
を
探
(
さぐ
)
るべく
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
んで
居
(
ゐ
)
たのだ。
266
探
(
さぐ
)
れば
探
(
さぐ
)
る
程
(
ほど
)
愈
(
いよいよ
)
怪
(
け
)
しからぬ
事
(
こと
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
る。
267
大黒主
(
おほくろぬし
)
様
(
さま
)
に
対
(
たい
)
して
少
(
すこ
)
しも
敬意
(
けいい
)
を
払
(
はら
)
つて
居
(
ゐ
)
ない、
268
此
(
この
)
方
(
はう
)
が
此
(
この
)
次第
(
しだい
)
を
詳
(
つぶ
)
さに
言上
(
ごんじやう
)
しようものなら、
269
大変
(
たいへん
)
なことになるぞよ』
270
イ『ハイ、
271
如何
(
いか
)
なる
悪
(
わる
)
い
事
(
こと
)
があるかも
知
(
し
)
れませぬが、
272
信仰
(
しんかう
)
はもとより
自由
(
じいう
)
で
御座
(
ござ
)
います。
273
キユーバーさまでも
大黒主
(
おほくろぬし
)
さまでも、
274
悪
(
わる
)
い
事
(
こと
)
さへなけりやチツトも
恐
(
おそ
)
れませぬ、
275
何卒
(
どうぞ
)
お
構
(
かま
)
ひ
下
(
くだ
)
さいますな』
276
キユ『よし、
277
構
(
かま
)
うて
呉
(
く
)
れなと
申
(
まを
)
したな、
278
後
(
あと
)
で
吠面
(
ほえづら
)
かわくな』
279
と
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
足
(
あし
)
の
運
(
はこ
)
びも
荒々
(
あらあら
)
しく、
280
其処
(
そこら
)
辺
(
あた
)
り
金剛杖
(
こんがうづゑ
)
にて
打壊
(
うちこは
)
し
乍
(
なが
)
ら、
281
大手
(
おほて
)
を
振
(
ふ
)
つて
表門
(
おもてもん
)
をくぐり
何処
(
いづく
)
ともなく
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
した。
282
(
大正一五・六・三〇
旧五・二一
於天之橋立なかや旅館
北村隆光
録)
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