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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第81巻(申の巻)
総説
第1篇 伊佐子の島
第1章 イドム戦
第2章 月光山
第3章 月見の池
第4章 遷座式
第5章 心の禊
第6章 月見の宴
第2篇 イドムの嵐
第7章 月音し
第8章 人魚の勝利
第9章 維新の叫び
第10章 復古運動
第3篇 木田山城
第11章 五月闇
第12章 木田山颪
第13章 思ひの掛川
第14章 鷺と烏
第15章 厚顔無恥
第4篇 猛獣思想
第16章 亀神の救ひ
第17章 再生再会
第18章 蠑螈の精
第19章 悪魔の滅亡
第20章 悔悟の花
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第81巻(申の巻)
> 第2篇 イドムの嵐 > 第10章 復古運動
<<< 維新の叫び
(B)
(N)
五月闇 >>>
第一〇章
復古
(
ふくこ
)
運動
(
うんどう
)
〔二〇三七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第81巻 天祥地瑞 申の巻
篇:
第2篇 イドムの嵐
よみ(新仮名遣い):
いどむのあらし
章:
第10章 復古運動
よみ(新仮名遣い):
ふっこうんどう
通し章番号:
2037
口述日:
1934(昭和9)年08月05日(旧06月25日)
口述場所:
伊豆別院
筆録者:
森良仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年12月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
マーク、ラートが引率した民衆軍は、一戦も交えることなくイドム城を取り返した。
この群集の中には、イドム国王アヅミの右守ターマンが、民衆に変装して紛れ込んでいた。ターマンはマークとラートに近寄り身分を明かし、イドム王が月光山に隠れていることを明かして、感謝の意を表した。
マークは自分たちの手柄ではなく、天命によってサール軍は滅びたと歌うと、こうなった上は、アヅミ王を再び迎えて王に再び国を任せたいとターマンに伝えた。
ターマン、ラート、マークは互いにここまでの道のりの苦難を歌いあった。そして、ターマンとマークは月光山へアヅミ王を迎えに出立し、王の到着まで、ラートがイドム城を守ることとなった。
ターマンとマークは、道々これまでの述懐の歌を歌いつつ月光山へと馬を急がせた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm8110
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 477頁
修補版:
校定版:
205頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
マークとラートの
引率
(
いんそつ
)
せる
軍人交
(
ぐんじんまじ
)
りの
群衆
(
ぐんしう
)
は、
002
恰
(
あたか
)
も
無人
(
むじん
)
の
境
(
きやう
)
を
行
(
ゆ
)
く
如
(
ごと
)
く、
003
イドム
城
(
じやう
)
を
只
(
ただ
)
一戦
(
いつせん
)
を
交
(
まじ
)
へずして
取返
(
とりかへ
)
し、
004
軍師
(
ぐんし
)
エーマンは
周章
(
しうしやう
)
狼狽
(
らうばい
)
の
結果
(
けつくわ
)
、
005
激流
(
げきりう
)
に
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
み
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せければ、
006
風塵
(
ふうぢん
)
全
(
まつた
)
く
治
(
をさ
)
まりて
更生
(
かうせい
)
の
気分
(
きぶん
)
天地
(
てんち
)
に
漂
(
ただよ
)
ひにける。
007
此
(
こ
)
の
群衆
(
ぐんしう
)
の
中
(
なか
)
には、
008
アヅミ
王
(
わう
)
の
右守
(
うもり
)
と
仕
(
つか
)
へたるターマン
司
(
つかさ
)
変装
(
へんさう
)
して
忍
(
しの
)
び
居
(
ゐ
)
たりしが、
009
この
光景
(
くわうけい
)
を
見
(
み
)
て
大
(
おほい
)
に
喜
(
よろこ
)
び、
010
ラート、
011
マークの
側
(
そば
)
近
(
ちか
)
く
進
(
すす
)
みより、
012
堅
(
かた
)
く
握手
(
あくしゆ
)
を
交
(
かは
)
し
感謝
(
かんしや
)
の
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れ
居
(
ゐ
)
たり。
013
ターマンはマーク、
014
ラートに
向
(
むか
)
つて
歌
(
うた
)
ふ。
015
『
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
の
失
(
うしな
)
ひ
給
(
たま
)
ひし
食国
(
をすくに
)
を
016
生
(
い
)
かし
給
(
たま
)
ひし
君
(
きみ
)
は
神
(
かみ
)
なり
017
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
は
月光山
(
つきみつやま
)
に
籠
(
こも
)
らひて
018
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
祈
(
いの
)
り
給
(
たま
)
ひし
019
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
懸
(
かか
)
りて
二柱
(
ふたはしら
)
の
020
君
(
きみ
)
に
力
(
ちから
)
を
添
(
そ
)
へ
給
(
たま
)
ひけむ
021
斯
(
か
)
くならばイドムの
国
(
くに
)
はアヅミ
王
(
わう
)
の
022
再
(
ふたた
)
び
治下
(
ちか
)
に
蘇
(
よみがへ
)
るらむ
023
汝
(
な
)
が
功
(
いさを
)
つぶさに
王
(
きみ
)
に
伝
(
つた
)
ふべし
024
必
(
かなら
)
ず
嘉
(
よみ
)
し
給
(
たま
)
ふなるらむ
025
吾
(
われ
)
こそはイドムの
城下
(
じやうか
)
に
潜
(
ひそ
)
みつつ
026
今日
(
けふ
)
の
吉日
(
よきひ
)
を
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
たりけり
027
王
(
きみ
)
を
思
(
おも
)
ひ
国
(
くに
)
を
思
(
おも
)
ひて
真心
(
まごころ
)
を
028
尽
(
つく
)
し
給
(
たま
)
ひし
尊
(
たふと
)
き
汝
(
なれ
)
かも』
029
マークは
歌
(
うた
)
ふ。
030
『
有難
(
ありがた
)
し
力
(
ちから
)
なき
身
(
み
)
も
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
031
恵
(
めぐみ
)
に
吾
(
われ
)
は
成
(
な
)
り
遂
(
と
)
げしはや
032
王
(
きみ
)
の
為
(
ため
)
御国
(
みくに
)
の
為
(
ため
)
に
尽
(
つく
)
したる
033
吾
(
われ
)
は
報酬
(
むくい
)
を
望
(
のぞ
)
まざるべし
034
国民
(
くにたみ
)
を
虐
(
しひた
)
げ
荒
(
すさ
)
びしエールス
王
(
わう
)
035
亡
(
ほろ
)
びたるこそ
天意
(
てんい
)
なるべし
036
備
(
そな
)
へなきイドムの
城
(
しろ
)
に
攻
(
せ
)
め
寄
(
よ
)
せし
037
吾
(
われ
)
には
何
(
なん
)
の
力
(
ちから
)
だもなし
038
天
(
てん
)
の
時
(
とき
)
と
地
(
ち
)
の
理
(
り
)
と
人
(
ひと
)
の
和
(
わ
)
によりて
039
維新
(
ゐしん
)
の
端緒
(
たんしよ
)
は
開
(
ひら
)
けたるかな
040
国民
(
くにたみ
)
を
虐
(
しひた
)
げながら
血
(
ち
)
をしぼり
041
驕
(
おご
)
りし
曲津
(
まが
)
は
亡
(
ほろ
)
び
失
(
う
)
せたり
042
今日
(
けふ
)
よりはアヅミの
王
(
きみ
)
を
迎
(
むか
)
へ
来
(
き
)
て
043
民
(
たみ
)
の
心
(
こころ
)
を
安
(
やす
)
めむと
思
(
おも
)
ふ』
044
ターマンは
歌
(
うた
)
ふ。
045
『
有難
(
ありがた
)
しマーク
司
(
つかさ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
を
046
わが
王許
(
きみがり
)
に
早
(
はや
)
く
伝
(
つた
)
へむ
047
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
は
汝
(
なれ
)
が
心
(
こころ
)
を
聞召
(
きこしめ
)
し
048
喜
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
はむ
思
(
おも
)
へば
嬉
(
うれ
)
しき』
049
マークは
歌
(
うた
)
ふ。
050
『
吾
(
われ
)
も
亦
(
また
)
傾
(
かたむ
)
く
国
(
くに
)
を
正
(
ただ
)
さむと
051
年月
(
としつき
)
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
き
居
(
ゐ
)
たりき
052
天
(
てん
)
の
時
(
とき
)
到
(
いた
)
りて
漸
(
やうや
)
く
吾
(
わ
)
が
思
(
おも
)
ひ
053
晴
(
は
)
れたる
今日
(
けふ
)
の
心地
(
ここち
)
よさかな
054
力
(
ちから
)
なき
吾
(
われ
)
なりながら
真心
(
まごころ
)
の
055
弓弦
(
ゆづる
)
は
容易
(
ようい
)
にきれざりにけり
056
弓弦
(
ゆみづる
)
を
放
(
はな
)
れし
征矢
(
そや
)
は
何処
(
どこ
)
までも
057
通
(
とほ
)
さでおかぬ
大丈夫
(
ますらを
)
のむね
058
イドム
城
(
じやう
)
包
(
つつ
)
みし
黒雲
(
くろくも
)
晴
(
は
)
れ
行
(
ゆ
)
きて
059
虫
(
むし
)
の
啼
(
な
)
く
音
(
ね
)
も
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
りけり
060
大空
(
おほぞら
)
を
包
(
つつ
)
みし
雲
(
くも
)
も
晴
(
は
)
れ
行
(
ゆ
)
きて
061
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
は
輝
(
かがや
)
き
初
(
そ
)
めたり
062
年月
(
としつき
)
を
重
(
かさ
)
ねて
維新
(
ゐしん
)
の
端緒
(
いとぐち
)
は
063
開
(
ひら
)
け
初
(
そ
)
めたり
今日
(
けふ
)
の
吉日
(
よきひ
)
に
064
朝夕
(
あさゆふ
)
に
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
りし
甲斐
(
かひ
)
ありて
065
今日
(
けふ
)
新
(
あたら
)
しき
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
るかな
066
此
(
こ
)
の
上
(
うへ
)
は
何
(
なに
)
をか
望
(
のぞ
)
まむ
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
の
067
心
(
こころ
)
のままに
従
(
したが
)
はむのみ
068
露
(
つゆ
)
ほども
汚
(
きたな
)
き
心
(
こころ
)
持
(
も
)
たぬ
吾
(
われ
)
069
司
(
つかさ
)
の
位
(
くらゐ
)
などは
望
(
のぞ
)
まじ
070
月日
(
つきひ
)
照
(
て
)
るイドムの
国
(
くに
)
の
更生
(
かうせい
)
を
071
見
(
み
)
れば
望
(
のぞ
)
みのあらぬ
吾
(
われ
)
なり
072
国民
(
くにたみ
)
の
歓呼
(
くわんこ
)
の
声
(
こゑ
)
は
山嶽
(
さんがく
)
も
073
動
(
ゆる
)
ぐばかりに
轟
(
とどろ
)
き
渡
(
わた
)
るも
074
国民
(
くにたみ
)
は
甦
(
よみがへ
)
りたる
心地
(
ここち
)
して
075
アヅミの
王
(
きみ
)
を
歓
(
ゑら
)
ぎ
迎
(
むか
)
へむ
076
目附役
(
めつけやく
)
の
目
(
め
)
を
忍
(
しの
)
びつつ
年月
(
としつき
)
を
077
維新
(
ゐしん
)
の
為
(
ため
)
に
計画
(
はから
)
ひ
来
(
こ
)
しはや
078
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
目出度
(
めでた
)
き
月日
(
つきひ
)
に
逢
(
あ
)
はむとは
079
思
(
おも
)
はざりけり
一年
(
ひととせ
)
の
間
(
ま
)
に
080
一年
(
ひととせ
)
の
短
(
みぢ
)
かき
月日
(
つきひ
)
汚
(
けが
)
したる
081
エールス
王
(
わう
)
は
夢
(
ゆめ
)
と
消
(
き
)
えたり』
082
ターマンは
再
(
ふたた
)
び
歌
(
うた
)
ふ。
083
『
国民
(
くにたみ
)
の
誠心
(
まことごころ
)
の
集
(
あつ
)
まりて
084
イドムの
国
(
くに
)
の
雲
(
くも
)
は
晴
(
は
)
れたり
085
吾
(
われ
)
も
亦
(
また
)
死生
(
しせい
)
の
巷
(
ちまた
)
に
彷徨
(
さまよ
)
ひて
086
今日
(
けふ
)
の
吉日
(
よきひ
)
を
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
たりけり
087
雄々
(
をを
)
しかるマークの
君
(
きみ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
088
ラートの
君
(
きみ
)
に
感謝
(
ゐやひ
)
せむとす
089
月光
(
つきみつ
)
の
山
(
やま
)
に
籠
(
こも
)
りて
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
は
090
嘆
(
なげ
)
きの
月日
(
つきひ
)
送
(
おく
)
り
給
(
たま
)
ひつ
091
有難
(
ありがた
)
き
御代
(
みよ
)
となりけり
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
092
厳
(
いづ
)
の
恵
(
めぐみ
)
はいやちこにして
093
今日
(
けふ
)
よりは
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
斎
(
いつ
)
かひて
094
国
(
くに
)
の
栄
(
さか
)
えを
祈
(
いの
)
り
奉
(
まつ
)
らむ
095
例
(
ためし
)
なき
此
(
こ
)
の
喜
(
よろこ
)
びに
逢
(
あ
)
ひけるも
096
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
と
汝
(
なれ
)
等
(
ら
)
が
働
(
はたら
)
き
097
国民
(
くにたみ
)
の
誠心
(
まことごころ
)
を
代表
(
だいへう
)
し
098
立
(
た
)
たせ
給
(
たま
)
へる
君
(
きみ
)
の
尊
(
たふと
)
さ』
099
マークは
歌
(
うた
)
ふ。
100
『ターマンの
右守
(
うもり
)
の
君
(
きみ
)
の
御
(
おん
)
言葉
(
ことば
)
101
聞
(
き
)
くにつけても
涙
(
なみだ
)
ぐまるる
102
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
の
御代
(
みよ
)
安
(
やす
)
かれと
村肝
(
むらきも
)
の
103
心
(
こころ
)
尽
(
つく
)
せし
甲斐
(
かひ
)
ありにけり
104
幾度
(
いくたび
)
も
醜
(
しこ
)
の
目附
(
めつけ
)
に
捕
(
とら
)
へられ
105
暗
(
くら
)
き
牢獄
(
ひとや
)
に
投
(
な
)
げ
込
(
こ
)
まれける
106
食物
(
しよくもつ
)
も
碌
(
ろく
)
に
与
(
あた
)
へず
苦
(
くる
)
しめし
107
目附
(
めつけ
)
の
心
(
こころ
)
は
曲鬼
(
まがおに
)
なりけり
108
牢獄
(
ろうごく
)
に
投
(
な
)
げ
入
(
い
)
れられて
打
(
う
)
たれつつ
109
無情
(
むじやう
)
に
泣
(
な
)
きし
日
(
ひ
)
もありにけり
110
七度
(
ななたび
)
も
八度
(
やたび
)
も
牢獄
(
ひとや
)
にとぢられて
111
世
(
よ
)
の
行末
(
ゆくすゑ
)
を
嘆
(
なげ
)
かひしはや
112
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
によりて
漸
(
やうや
)
くに
113
今日
(
けふ
)
の
吉日
(
よきひ
)
に
逢
(
あ
)
ひにけるかな
114
過
(
す
)
ぎし
日
(
ひ
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
へば
自
(
おのづか
)
ら
115
悲憤
(
ひふん
)
の
涙
(
なみだ
)
頬
(
ほほ
)
に
伝
(
つた
)
はる
116
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
安
(
やす
)
けき
日
(
ひ
)
とては
無
(
な
)
かりけり
117
目附
(
めつけ
)
の
司
(
つかさ
)
に
睨
(
ねら
)
はれにつつ
118
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
にブラツクリストとけなされて
119
悲憤
(
ひふん
)
の
涙
(
なみだ
)
に
幾日
(
いくひ
)
嘆
(
なげ
)
きぬ』
120
ターマンは
憮然
(
ぶぜん
)
として
歌
(
うた
)
ふ。
121
『
雄々
(
をを
)
しもよマークの
君
(
きみ
)
の
物語
(
ものがたり
)
122
聞
(
き
)
くも
悲憤
(
ひふん
)
の
涙
(
なみだ
)
こぼるる
123
身
(
み
)
を
捨
(
す
)
てて
王
(
きみ
)
と
国
(
くに
)
とに
尽
(
つく
)
したる
124
雄々
(
をを
)
しきマークの
心
(
こころ
)
に
泣
(
な
)
くも
125
種々
(
くさぐさ
)
の
悩
(
なや
)
みに
堪
(
た
)
へて
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
126
維新
(
ゐしん
)
の
望
(
のぞ
)
みを
遂
(
と
)
げし
君
(
きみ
)
かも』
127
ラートは
歌
(
うた
)
ふ。
128
『
吾
(
われ
)
もまた
縄目
(
なはめ
)
の
恥
(
はぢ
)
を
幾度
(
いくたび
)
か
129
受
(
う
)
けて
御国
(
みくに
)
に
尽
(
つく
)
し
来
(
き
)
にけり
130
父母
(
ちちはは
)
の
生命
(
いのち
)
は
取
(
と
)
られ
妻
(
つま
)
や
子
(
こ
)
の
131
行方
(
ゆくへ
)
は
知
(
し
)
れず
悩
(
なや
)
みたりけり
132
王
(
きみ
)
の
為
(
ため
)
国
(
くに
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
父母
(
ふぼ
)
の
為
(
ため
)
133
妻子
(
つまこ
)
の
為
(
ため
)
に
励
(
はげ
)
まされけり
134
わが
妻
(
つま
)
はいづらなるらむ
吾
(
わが
)
御子
(
みこ
)
は
135
如何
(
いかが
)
なりしと
思
(
おも
)
へば
悲
(
かな
)
しき
136
父母
(
ちちはは
)
や
妻子
(
つまこ
)
を
忘
(
わす
)
れて
今日迄
(
けふまで
)
は
137
御国
(
みくに
)
の
為
(
ため
)
に
働
(
はたら
)
きにけり』
138
ターマンは
歌
(
うた
)
ふ。
139
『
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
ラート
司
(
つかさ
)
の
物語
(
ものがたり
)
140
聞
(
き
)
きて
悲
(
かな
)
しくなりにけるかな
141
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
も
汝
(
なれ
)
に
劣
(
おと
)
らぬ
苦
(
くる
)
しみと
142
艱
(
なや
)
みを
忍
(
しの
)
ばせ
過
(
す
)
ぎ
給
(
たま
)
ひける
143
王民
(
きみたみ
)
は
一
(
ひと
)
つ
心
(
こころ
)
に
苦
(
くる
)
しみて
144
維新
(
ゐしん
)
の
大業
(
たいげふ
)
成
(
な
)
り
遂
(
と
)
げにける
145
斯
(
か
)
くなれば
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
に
146
此
(
こ
)
の
瑞祥
(
ずゐしやう
)
を
知
(
し
)
らせ
奉
(
まつ
)
らむ
147
武士
(
もののふ
)
よラートの
君
(
きみ
)
よ
此
(
こ
)
の
城
(
しろ
)
に
148
待
(
ま
)
たせ
給
(
たま
)
はれ
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
来
(
き
)
ますまで
149
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
マーク
司
(
つかさ
)
を
伴
(
ともな
)
ひて
150
月光山
(
つきみつやま
)
に
急
(
いそ
)
ぎ
帰
(
かへ
)
らむ』
151
ラートは
歌
(
うた
)
ふ。
152
『ターマンの
右守司
(
うもりつかさ
)
の
御
(
おん
)
言葉
(
ことば
)
153
諾
(
うべな
)
ひ
吾
(
われ
)
は
城
(
しろ
)
を
守
(
まも
)
らむ』
154
ターマンは
歌
(
うた
)
ふ。
155
『いざさらばマークの
司
(
つかさ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
156
急
(
いそ
)
ぎ
帰
(
かへ
)
らむ
月光
(
つきみつ
)
の
山
(
やま
)
に』
157
茲
(
ここ
)
に
右守
(
うもり
)
のターマンはマークの
勇士
(
ゆうし
)
と
共
(
とも
)
に
栗毛
(
くりげ
)
の
馬
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
りつ、
158
群衆
(
ぐんしう
)
が
歓呼
(
くわんこ
)
の
声
(
こゑ
)
に
送
(
おく
)
られて
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
も
勇
(
いさ
)
ましく、
159
百
(
ひやく
)
里
(
り
)
を
隔
(
へだ
)
つる
月光山
(
つきみつやま
)
へと
急
(
いそ
)
ぎける。
160
ターマンは
馬上
(
ばじやう
)
ゆたかに
歌
(
うた
)
ふ。
161
『ああ
勇
(
いさ
)
ましや
勇
(
いさ
)
ましや
162
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
に
163
イドムの
城
(
しろ
)
を
包
(
つつ
)
みたる
164
醜
(
しこ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
晴
(
は
)
れにけり
165
イドムの
城
(
しろ
)
は
昔
(
むかし
)
より
166
アヅミの
王
(
きみ
)
の
領有
(
うしは
)
げる
167
伊佐子
(
いさご
)
の
島
(
しま
)
の
真秀良場
(
まほらば
)
よ
168
至治
(
しち
)
太平
(
たいへい
)
の
夢
(
ゆめ
)
に
酔
(
よ
)
ひ
169
軍
(
いくさ
)
の
備
(
そな
)
へを
等閑
(
なほざり
)
に
170
なしたる
隙
(
すき
)
を
窺
(
うかが
)
ひて
171
悪逆
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
のサール
国
(
こく
)
172
エールス
王
(
わう
)
の
軍隊
(
ぐんたい
)
に
173
取
(
と
)
り
囲
(
かこ
)
まれて
果敢
(
はか
)
なくも
174
王
(
きみ
)
の
古城
(
こじやう
)
は
落
(
おと
)
されぬ
175
アヅミの
王
(
きみ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
176
右守
(
うもり
)
、
左守
(
さもり
)
や
軍師
(
ぐんし
)
等
(
ら
)
は
177
討
(
う
)
ち
洩
(
も
)
らされし
郎党
(
らうたう
)
を
178
かり
集
(
あつ
)
めつつ
野路
(
のぢ
)
を
越
(
こ
)
え
179
山川
(
やまかは
)
渉
(
わた
)
り
月光
(
つきみつ
)
の
180
峻
(
さか
)
しき
山
(
やま
)
に
身
(
み
)
を
潜
(
ひそ
)
め
181
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
を
建
(
た
)
て
182
禊
(
みそぎ
)
の
業
(
わざ
)
を
修
(
をさ
)
めつつ
183
時
(
とき
)
の
到
(
いた
)
るを
待
(
ま
)
ちにけり
184
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
185
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
の
現
(
あら
)
はれて
186
矢叫
(
やさけ
)
びの
声
(
こゑ
)
鬨
(
とき
)
の
声
(
こゑ
)
187
うら
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
となりにけり
188
ああ
有難
(
ありがた
)
や
楽
(
たの
)
もしや
189
国民
(
くにたみ
)
未
(
いま
)
だ
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
を
190
捨
(
す
)
てずに
国
(
くに
)
を
守
(
まも
)
れるか
191
マーク、ラートの
両雄
(
りやうゆう
)
は
192
心
(
こころ
)
を
筑紫
(
つくし
)
の
甲斐
(
かひ
)
ありて
193
忽
(
たちま
)
ちイドムの
天地
(
あめつち
)
は
194
醜
(
しこ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
払
(
はら
)
はれぬ
195
月日
(
つきひ
)
は
清
(
きよ
)
く
水
(
みづ
)
清
(
きよ
)
く
196
山野
(
やまの
)
は
爽
(
さや
)
かに
青
(
あを
)
みつつ
197
諸
(
もも
)
の
果物
(
くだもの
)
よく
実
(
みの
)
る
198
イドムの
国
(
くに
)
の
楽園
(
らくゑん
)
に
199
再
(
ふたた
)
び
王
(
きみ
)
を
迎
(
むか
)
へつつ
200
千代
(
ちよ
)
を
楽
(
たの
)
しむ
今日
(
けふ
)
こそは
201
神代
(
かみよ
)
も
聞
(
き
)
かぬ
喜
(
よろこ
)
びぞ
202
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
203
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
尊
(
たふと
)
さよ
204
吾
(
われ
)
も
是
(
これ
)
より
肝
(
きも
)
向
(
むか
)
ふ
205
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
め
研
(
と
)
ぎ
澄
(
す
)
まし
206
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
朝夕
(
あさゆふ
)
に
207
敬
(
うやま
)
ひ
奉
(
まつ
)
り
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
り
208
イドムの
国
(
くに
)
の
隆盛
(
りうせい
)
と
209
吾
(
わが
)
国民
(
くにたみ
)
の
幸楽
(
かうらく
)
を
210
真心
(
まごころ
)
籠
(
こ
)
めて
計
(
はか
)
るべし
211
馳
(
は
)
せ
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
は
遠
(
とほ
)
けれど
212
千
(
せん
)
里
(
り
)
の
駒
(
こま
)
の
脚
(
あし
)
速
(
はや
)
く
213
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
に
鬣
(
たてがみ
)
を
214
靡
(
なび
)
かせながら
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
215
駒
(
こま
)
は
地上
(
ちじやう
)
の
竜
(
りう
)
なれや
216
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
も
恙
(
つつが
)
なく
217
難所
(
なんしよ
)
も
厭
(
いと
)
はず
走
(
はし
)
り
行
(
ゆ
)
く
218
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
219
道
(
みち
)
の
行手
(
ゆくて
)
に
幸
(
さち
)
あれや
220
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
に
光
(
ひかり
)
あれ』
221
マークは
馬上
(
ばじやう
)
ゆたかに
歌
(
うた
)
ふ。
222
『ターマン
右守
(
うもり
)
に
従
(
したが
)
ひて
223
月光山
(
つきみつやま
)
におはします
224
アヅミの
王
(
きみ
)
に
国
(
くに
)
の
状態
(
さま
)
225
詳細
(
つぶさ
)
に
語
(
かた
)
ると
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
226
今日
(
けふ
)
の
旅立
(
たびだ
)
ち
楽
(
たの
)
しけれ
227
駒
(
こま
)
の
嘶
(
いなな
)
き
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
も
228
実
(
げ
)
に
勇
(
いさ
)
ましく
響
(
ひび
)
くなり
229
秋
(
あき
)
の
山々
(
やまやま
)
紅葉
(
もみぢ
)
して
230
錦
(
にしき
)
機
(
はた
)
織
(
お
)
る
佐保姫
(
さほひめ
)
の
231
袖
(
そで
)
の
香
(
か
)
こそは
床
(
ゆか
)
しけれ
232
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
の
山峡
(
やまかひ
)
に
233
妻
(
つま
)
恋
(
こ
)
ふ
鹿
(
しか
)
の
声
(
こゑ
)
冴
(
さ
)
えて
234
谷間
(
たにま
)
を
照
(
てら
)
す
月光
(
つきかげ
)
は
235
鏡
(
かがみ
)
の
如
(
ごと
)
く
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
る
236
下道
(
したみち
)
進
(
すす
)
む
吾
(
われ
)
こそは
237
華胥
(
くわしよ
)
の
御国
(
みくに
)
に
行
(
ゆ
)
く
心地
(
ここち
)
238
勇
(
いさ
)
ましかりける
次第
(
しだい
)
なり
239
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
240
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
の
幸
(
さち
)
はひて
241
暴虐
(
ぼうぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
を
極
(
きは
)
めたる
242
エールス
王
(
わう
)
は
亡
(
ほろ
)
びたり
243
サツクス
姫
(
ひめ
)
は
殺
(
ころ
)
されぬ
244
左守
(
さもり
)
のチクター
始
(
はじ
)
めとし
245
強
(
つよ
)
き
騎士
(
ナイト
)
は
悉
(
ことごと
)
く
246
人魚
(
にんぎよ
)
の
司
(
つかさ
)
の
計略
(
けいりやく
)
に
247
水泡
(
みなわ
)
となりたる
浅
(
あさ
)
ましさ
248
軍師
(
ぐんし
)
エーマン
只一人
(
ただひとり
)
249
あとに
残
(
のこ
)
りて
其
(
そ
)
の
後
(
あと
)
を
250
継
(
つ
)
がむと
謀
(
たく
)
める
折
(
をり
)
もあれ
251
時
(
とき
)
こそよしと
吾々
(
われわれ
)
は
252
イドムの
城
(
しろ
)
の
郊外
(
かうぐわい
)
に
253
憂国
(
いうこく
)
悲憤
(
ひふん
)
の
同志
(
どうし
)
等
(
ら
)
を
254
呼
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
めつつ
高
(
たか
)
らかに
255
維新
(
ゐしん
)
の
壮挙
(
さうきよ
)
を
宣
(
の
)
りつれば
256
群衆
(
ぐんしう
)
一度
(
いちど
)
に
賛同
(
さんどう
)
し
257
醜
(
しこ
)
の
潜
(
ひそ
)
める
城内
(
じやうない
)
に
258
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
押寄
(
おしよ
)
せぬ
259
軍師
(
ぐんし
)
エーマン
驚
(
おどろ
)
きて
260
忽
(
たちま
)
ち
水乃
(
みなの
)
の
激流
(
げきりう
)
に
261
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
み
生命
(
いのち
)
を
失
(
う
)
せにけり
262
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
263
城
(
しろ
)
の
内
(
うち
)
には
敵将
(
てきしやう
)
の
264
影
(
かげ
)
は
全
(
まつた
)
く
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて
265
無人
(
むじん
)
の
原
(
はら
)
を
行
(
ゆ
)
く
如
(
ごと
)
し
266
是
(
これ
)
も
全
(
まつた
)
く
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
267
公平
(
こうへい
)
無私
(
むし
)
なる
御
(
おん
)
裁
(
さば
)
き
268
謹
(
つつし
)
み
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
269
斯
(
か
)
くなる
上
(
うへ
)
は
一日
(
ひとひ
)
だも
270
早
(
はや
)
くアヅミの
吾
(
わが
)
王
(
きみ
)
を
271
迎
(
むか
)
へ
奉
(
まつ
)
りて
新
(
あたら
)
しく
272
御代
(
みよ
)
を
建
(
た
)
てさせ
給
(
たま
)
ふべく
273
乞
(
こ
)
ひのみ
奉
(
まつ
)
る
国民
(
くにたみ
)
の
274
赤
(
あか
)
き
心
(
こころ
)
をまつぶさに
275
申
(
まう
)
し
伝
(
つた
)
へよ
右守神
(
うもりがみ
)
276
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
277
今日
(
けふ
)
の
喜
(
よろこ
)
び
限
(
かぎ
)
りなし
278
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
も
爽
(
さはや
)
かに
279
天地
(
てんち
)
更生
(
かうせい
)
の
響
(
ひびき
)
あり
280
月光山
(
つきみつやま
)
は
峻
(
さか
)
しとも
281
谷
(
たに
)
の
流
(
なが
)
れは
深
(
ふか
)
くとも
282
何
(
なに
)
かひるまむ
大丈夫
(
ますらを
)
の
283
弥猛心
(
やたけごころ
)
に
突進
(
とつしん
)
し
284
王
(
きみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
復命
(
かへりごと
)
285
申
(
まう
)
さむ
時
(
とき
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ
286
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
287
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
坐世
(
ましませ
)
』
288
(
昭和九・八・五
旧六・二五
於伊豆別院
森良仁
謹録)
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