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第三五章

インフォメーション
題名:第35章 著者:出口瑞月
ページ:125
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B117100c35
一、至善、至美、至徳の言行(げんかう)は、愚夫愚婦の如何にしても悟る事あたはざる者なり。
二、これ知能浅くして物を観察するあたはず。ただ目前の小事(せうじ)によりて我心の好悪によりて善悪を判断するが故なり。
三、ゆゑに小人は自己に不利なるか我意に適せざる言行を見てもつて(ただち)に悪と決定する者なり。
四、君子は日地月(につちげつ)を標準となして善を行ふ故に、正道(せいだう)を歩むこと自然に得らるるなり。
五、小人は我心の好悪を以て善悪の標準となす。ゆゑに狂信者妄信者(ばうしんじや)等は、至厳、至正の審神者(さには)忌憚(きたん)する事あたかも盗児(たうじ)が警官を忌み恐るるが如し。
六、王仁(おに)常に審神者(さには)の大命を奉じ妖神(まがつかみ)審判(さには)す。ゆゑに邪神界よりこれを悪人と為し、百方愚人の手により口によりて罵詈(ばり)し、また我至善の活動を阻止せんとしていきまくなり。
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