霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第18巻(巳の巻)
序
凡例
総説
第1篇 弥仙の神山
第1章 春野の旅
第2章 厳の花
第3章 神命
第2篇 再探再険
第4章 四尾山
第5章 赤鳥居
第6章 真か偽か
第3篇 反間苦肉
第7章 神か魔か
第8章 蛙の口
第9章 朝の一驚
第10章 赤面黒面
第4篇 舎身活躍
第11章 相身互
第12章 大当違
第13章 救の神
第5篇 五月五日祝
第14章 蛸の揚壺
第15章 遠来の客
第16章 返り討
第17章 玉照姫
霊の礎(四)
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第18巻(巳の巻)
> 第3篇 反間苦肉 > 第9章 朝の一驚
<<< 蛙の口
(B)
(N)
赤面黒面 >>>
第九章
朝
(
あした
)
の
一驚
(
いつきやう
)
〔六三七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第18巻 如意宝珠 巳の巻
篇:
第3篇 反間苦肉
よみ(新仮名遣い):
はんかんくにく
章:
第9章 朝の一驚
よみ(新仮名遣い):
あしたのいっきょう
通し章番号:
637
口述日:
1922(大正11)年04月26日(旧03月30日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年2月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
綾彦とお民は、朝起きるとさっそく黒姫に暇乞いをする。黒姫は理由を問う。綾彦とお民は、昨晩浅公らが酔いに任せて、自分たちを計略にかけてここに連れて来たことを自慢しあっていたのを聞いてしまった、と話す。
黒姫は、浅公らを呼んで問い詰め、ウラナイ教を追放する、と言い渡す。梅公は、悪神がウラナイ教を混乱させようと憑依して、あんなことを言わせたのだ、と言い訳する。
黒姫と高山彦は、悪霊退散のために浅公らに谷川で禊をしてくるように、と言う。そして綾彦・お民が聞いた話は、悪霊が浅公らに言わせた嘘だったのだ、と言い聞かせて納得させた。
梅公は禊をしに行く道すがら、自分の策略を自慢する歌を歌い、禊終わって帰ってくる。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-03-17 18:02:14
OBC :
rm1809
愛善世界社版:
144頁
八幡書店版:
第3輯 690頁
修補版:
校定版:
148頁
普及版:
66頁
初版:
ページ備考:
001
晩秋
(
ばんしう
)
の
長
(
なが
)
き
夜
(
よ
)
はいつしか
明
(
あ
)
けて、
002
朝霧
(
あさきり
)
籠
(
こ
)
むる
東南
(
とうなん
)
の
天
(
てん
)
に、
003
太陽
(
たいやう
)
は
霞
(
かす
)
みて
低
(
ひく
)
うかかり
居
(
を
)
る。
004
高山彦
(
たかやまひこ
)
は
漸
(
やうや
)
く
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
り、
005
不便
(
ふべん
)
の
地
(
ち
)
に
似
(
に
)
あはぬ
贅沢
(
ぜいたく
)
三昧
(
ざんまい
)
、
006
朝風呂
(
あさぶろ
)
、
007
丹前
(
たんぜん
)
、
008
長火鉢
(
ながひばち
)
、
009
入
(
い
)
り
日
(
ひ
)
の
影
(
かげ
)
に
当
(
あた
)
つたやうな
細長
(
ほそなが
)
き
体
(
からだ
)
に、
010
長煙管
(
ながぎせる
)
を
持
(
も
)
つた
黒姫
(
くろひめ
)
と
二人
(
ふたり
)
睦
(
むつ
)
まじさうに、
011
ニタニタと、
012
昨夜
(
さくや
)
の
夢
(
ゆめ
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
してか、
013
悦
(
えつ
)
に
入
(
い
)
つて
居
(
を
)
る。
014
斯
(
かか
)
る
処
(
ところ
)
へ
新参者
(
しんざんもの
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
連
(
づれ
)
、
015
恭
(
うやうや
)
しく
両手
(
りやうて
)
をつかへ、
016
綾彦
(
あやひこ
)
『コレハコレハお
二人
(
ふたり
)
様
(
さま
)
、
017
お
早
(
はや
)
う
御座
(
ござ
)
います、
018
昨夜
(
さくや
)
はいかい
御
(
ご
)
厄介
(
やくかい
)
になりまして、
019
吾々
(
われわれ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
暖
(
あたた
)
かく
寝
(
ね
)
さして
頂
(
いただ
)
きました。
020
どうぞ
今日
(
けふ
)
より、
021
折角
(
せつかく
)
の
思召
(
おぼしめし
)
では
御座
(
ござ
)
いますが、
022
吾々
(
われわれ
)
夫婦
(
ふうふ
)
にお
暇
(
ひま
)
を
下
(
くだ
)
さいませ』
023
黒姫
(
くろひめ
)
、
024
怪訝
(
けげん
)
な
顔
(
かほ
)
にて、
025
黒姫
『お
前
(
まへ
)
は
昨夜
(
ゆうべ
)
来
(
き
)
た
許
(
ばか
)
りぢやないか、
026
あれ
程
(
ほど
)
固
(
かた
)
い
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
つて
居
(
を
)
つて、
027
一夜
(
ひとよさ
)
の
間
(
ま
)
にさうグラグラと
心
(
こころ
)
をかへて
何
(
ど
)
うするのだい。
028
大方
(
おほかた
)
お
民
(
たみ
)
を
高城山
(
たかしろやま
)
へ
遣
(
つか
)
はすのが、
029
夫婦
(
ふうふ
)
共
(
とも
)
お
気
(
き
)
に
入
(
い
)
らぬのだらう、
030
ヤアそれは
若
(
わか
)
い
夫婦
(
ふうふ
)
として
御
(
ご
)
無理
(
むり
)
もない、
031
併
(
しか
)
しながら
此処
(
ここ
)
が
辛抱
(
しんばう
)
だ、
032
前夜
(
ぜんや
)
も
云
(
い
)
つたやうに、
033
一
(
ひと
)
つの
苦労
(
くらう
)
心配
(
しんぱい
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
がなければ、
034
人間
(
にんげん
)
は
誠
(
まこと
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
きませぬぞや』
035
綾彦
『
重
(
かさ
)
ね
重
(
がさ
)
ねの
御
(
ご
)
教訓
(
けうくん
)
、
036
誠
(
まこと
)
に
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います、
037
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
吾々
(
われわれ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
一旦
(
いつたん
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
にお
任
(
まか
)
せした
以上
(
いじやう
)
は、
038
仮令
(
たとへ
)
夫婦
(
ふうふ
)
がこの
儘
(
まま
)
生別
(
いきわか
)
れにならうとも、
039
ソンナ
事
(
こと
)
に
執着心
(
しふちやくしん
)
は
持
(
も
)
ちませぬ。
040
併
(
しか
)
しながら、
041
夜前
(
やぜん
)
承
(
うけたまは
)
れば
皆様
(
みなさま
)
のお
酒
(
さけ
)
の
上
(
うへ
)
のお
話
(
はなし
)
に、
042
八
(
はち
)
人
(
にん
)
の
方
(
かた
)
が
八百長
(
やほちやう
)
をお
行
(
や
)
りなされて、
043
私
(
わたくし
)
をウラナイ
教
(
けう
)
に
引
(
ひ
)
き
込
(
こ
)
む
手段
(
しゆだん
)
で、
044
俄
(
にはか
)
に
芝居
(
しばゐ
)
を
仕組
(
しぐ
)
まれましたのですから、
045
私
(
わたくし
)
のやうな
馬鹿
(
ばか
)
正直者
(
しやうぢきもの
)
は、
046
到底
(
たうてい
)
あの
方々
(
かたがた
)
と
共
(
とも
)
に
暮
(
くら
)
す
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ませぬから、
047
どうぞお
暇
(
ひま
)
を
下
(
くだ
)
さいませ』
048
黒姫
(
くろひめ
)
『
何
(
なん
)
と
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
を
仰有
(
おつしや
)
るぢやないか、
049
誠
(
まこと
)
正直
(
しやうぢき
)
一方
(
いつぱう
)
のウラナイ
教
(
けう
)
に、
050
ソンナ
八百長
(
やほちやう
)
芝居
(
しばゐ
)
があるものか、
051
大方
(
おほかた
)
お
前
(
まへ
)
旅
(
たび
)
の
疲
(
つか
)
れで、
052
ソンナ
夢
(
ゆめ
)
でも
見
(
み
)
たのだらう』
053
綾彦
(
あやひこ
)
『イエイエ
決
(
けつ
)
して
夢
(
ゆめ
)
では
御座
(
ござ
)
いませぬ、
054
夜前
(
やぜん
)
貴方
(
あなた
)
様
(
さま
)
に
御
(
ご
)
挨拶
(
あいさつ
)
をして、
055
寝
(
ね
)
さして
貰
(
もら
)
はうと
思
(
おも
)
ひ、
056
廊下
(
らうか
)
を
通
(
とほ
)
りますと、
057
皆
(
みな
)
さまがお
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
ひ、
058
面白
(
おもしろ
)
さうなお
話
(
はなし
)
、
059
聞
(
き
)
くともなしに
吾々
(
われわれ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
耳
(
みみ
)
に
雷
(
らい
)
の
如
(
ごと
)
くに
響
(
ひび
)
いたのは、
060
夜前
(
やぜん
)
普甲峠
(
ふかふたうげ
)
の
辛辣
(
しんらつ
)
な
計略
(
けいりやく
)
、
061
一伍
(
いちぶ
)
一什
(
しじふ
)
の
自慢話
(
じまんばなし
)
、
062
私
(
わたくし
)
は
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つやら
恐
(
おそ
)
ろしいやら、
063
一旦
(
いつたん
)
有難
(
ありがた
)
いと
思
(
おも
)
うた
信念
(
しんねん
)
も
煙
(
けぶり
)
と
消
(
き
)
え、
064
唯
(
ただ
)
口惜
(
くちを
)
しさに
二人
(
ふたり
)
は
一睡
(
いつすゐ
)
もせず、
065
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
けるのを
待
(
ま
)
つて
泣
(
な
)
いて
居
(
を
)
りました。
066
必
(
かなら
)
ず
夢
(
ゆめ
)
ぢや
御座
(
ござ
)
いませぬ、
067
何卒
(
どうぞ
)
お
暇
(
ひま
)
を
下
(
くだ
)
さいませ』
068
黒姫
(
くろひめ
)
不思議
(
ふしぎ
)
の
顔
(
かほ
)
をして、
069
黒姫
『
何
(
なん
)
とお
前
(
まへ
)
合点
(
がつてん
)
が
行
(
ゆ
)
かぬ
事
(
こと
)
を
仰有
(
おつしや
)
る。
070
どうかして
居
(
を
)
るのぢやないかな、
071
此処
(
ここ
)
の
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
には、
072
毎日
(
まいにち
)
噛
(
か
)
みて
含
(
ふく
)
めるやうに
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
が
説
(
と
)
き
聞
(
き
)
かしてある。
073
鵜
(
う
)
の
毛
(
け
)
で
突
(
つ
)
いたほども
嘘
(
うそ
)
を
云
(
い
)
ふものはない、
074
あまり
正直
(
しやうぢき
)
で
間
(
ま
)
が
抜
(
ぬ
)
けて、
075
当世
(
たうせい
)
に
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
たぬやうな
代物
(
しろもの
)
ばかりぢや、
076
ソンナ
筈
(
はず
)
は
断
(
だん
)
じてありませぬ、
077
それや
何
(
なに
)
かの
幻
(
まぼろし
)
でせう』
078
お民
『イエイエ
決
(
けつ
)
して
幻
(
まぼろし
)
でも
何
(
なん
)
でも
御座
(
ござ
)
いませぬ、
079
現
(
げん
)
に
夜前
(
やぜん
)
のお
方
(
かた
)
が
自慢話
(
じまんばなし
)
に
仰有
(
おつしや
)
つたのをお
民
(
たみ
)
は
確
(
たし
)
かに
聞
(
き
)
きました』
080
と
聞
(
き
)
くより
黒姫
(
くろひめ
)
は
訝
(
いぶか
)
しがり、
081
黒姫
『
一寸
(
ちよつと
)
待
(
ま
)
つて
下
(
くだ
)
さい、
082
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ひなさる、
083
今
(
いま
)
査
(
しら
)
べて
見
(
み
)
ませう。
084
これこれ
浅公
(
あさこう
)
、
085
幾公
(
いくこう
)
、
086
梅公
(
うめこう
)
、
087
寅公
(
とらこう
)
、
088
辰公
(
たつこう
)
、
089
鳶公
(
とびこう
)
、
090
皆々
(
みなみな
)
此処
(
ここ
)
へ、
091
尋
(
たづ
)
ねたい
事
(
こと
)
がある、
092
出
(
で
)
て
来
(
き
)
なさい』
093
と
稍
(
やや
)
慄
(
ふる
)
ひ
声
(
ごゑ
)
で
呶鳴
(
どな
)
り
立
(
た
)
てる。
094
此
(
この
)
声
(
こゑ
)
に
一同
(
いちどう
)
八
(
はち
)
人
(
にん
)
はバラバラと
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り、
095
各自
(
めいめい
)
蛙
(
かへる
)
踞
(
つくば
)
ひになつて、
096
一同
『
今
(
いま
)
吾々
(
われわれ
)
を、
097
お
呼
(
よ
)
びになつたのは、
098
何
(
なに
)
御用
(
ごよう
)
で
御座
(
ござ
)
いますか、
099
ねつから
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ひませず、
100
偶
(
たま
)
に
人
(
ひと
)
を
助
(
たす
)
けた
位
(
くらゐ
)
で
沢山
(
たくさん
)
の
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
を
戴
(
いただ
)
き、
101
まだ
其
(
その
)
上
(
うへ
)
に
何彼
(
なにか
)
の
恩命
(
おんめい
)
を
下
(
くだ
)
し
給
(
たま
)
ふのは
余
(
あま
)
り
勿体
(
もつたい
)
なくて
冥加
(
みやうが
)
に
尽
(
つ
)
きます、
102
何一
(
なにひと
)
つ
御
(
ご
)
恩報
(
おんはう
)
じも
致
(
いた
)
さず、
103
誠
(
まこと
)
に
恥
(
はづ
)
かしい
次第
(
しだい
)
で
御座
(
ござ
)
います。
104
ヤアお
前
(
まへ
)
は
夜前
(
やぜん
)
の
人
(
ひと
)
、
105
マアマアよかつたねエ、
106
これと
云
(
い
)
ふのも
全
(
まつた
)
くウラナイ
教
(
けう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
蔭
(
かげ
)
だ、
107
次
(
つぎ
)
には
私
(
わたくし
)
達
(
たち
)
のお
蔭
(
かげ
)
だよ、
108
此
(
この
)
御恩
(
ごおん
)
は
何時迄
(
いつまで
)
も
忘
(
わす
)
れてはなりませぬぞえ』
109
綾彦
(
あやひこ
)
、
110
煮
(
に
)
え
切
(
き
)
らぬ
返事
(
へんじ
)
、
111
綾彦
『ヘエ』
112
お
民
(
たみ
)
『ヒン』
113
浅公
(
あさこう
)
『これこれお
民
(
たみ
)
さまとやら、
114
その
返事
(
へんじ
)
は
何
(
なん
)
だ。
115
痩馬
(
やせうま
)
か
何
(
なん
)
ぞの
様
(
やう
)
に
あげづら
をしてヒンなぞと、
116
命
(
いのち
)
の
恩人
(
おんじん
)
に
向
(
むか
)
つて
嘲弄
(
てうろう
)
するのかい、
117
イヤ
挑戦
(
てうせん
)
的
(
てき
)
態度
(
たいど
)
を
執
(
と
)
るのだな』
118
お
民
(
たみ
)
『ヘン』
119
黒姫
(
くろひめ
)
『お
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
八
(
はち
)
人
(
にん
)
の
者
(
もの
)
、
120
夜前
(
やぜん
)
の
話
(
はなし
)
をもう
一遍
(
いつぺん
)
詳
(
くは
)
しうして
下
(
くだ
)
さらぬか』
121
梅
(
うめ
)
、
122
肩
(
かた
)
を
怒
(
いか
)
らし
得意顔
(
とくいがほ
)
で、
123
梅公
『アヽ
夜前
(
やぜん
)
の
吾々
(
われわれ
)
の
功名
(
こうみやう
)
手柄話
(
てがらばなし
)
ですか、
124
よう
聞
(
き
)
いて
下
(
くだ
)
さいました。
125
唯
(
ただ
)
一回
(
いつくわい
)
だけでは
折角
(
せつかく
)
の
神謀
(
しんぼう
)
奇略
(
きりやく
)
、
126
ではない
辛苦
(
しんく
)
艱難
(
かんなん
)
したことが、
127
貴女
(
あなた
)
のお
心
(
こころ
)
に
十分
(
じふぶん
)
徹底
(
てつてい
)
しないやうな
心持
(
こころもち
)
がして
物足
(
ものた
)
りないと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
128
それはそれは
随分
(
ずゐぶん
)
沢山
(
たくさん
)
な
鬼
(
おに
)
の
手下
(
てした
)
共
(
ども
)
』
129
と
針小
(
しんせう
)
棒大
(
ぼうだい
)
にべらべらと
喋
(
しやべ
)
り
立
(
た
)
てるを
黒姫
(
くろひめ
)
は、
130
黒姫
『アヽそれは
嘘
(
うそ
)
ぢやあるまいなア』
131
梅公
『エヽ
決
(
けつ
)
して
決
(
けつ
)
して
嘘
(
うそ
)
と
坊子
(
ぼうづ
)
の
頭
(
あたま
)
は
生
(
うま
)
れてから
いう
た
事
(
こと
)
がありませぬ、
132
正真
(
しやうしん
)
正銘
(
しやうめい
)
ネツトプライスの
物語
(
ものがたり
)
ですよ』
133
黒姫
『それでもお
前
(
まへ
)
、
134
夜前
(
やぜん
)
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
みて、
135
種々
(
しゆじゆ
)
の
手段
(
しゆだん
)
を
廻
(
めぐ
)
らし、
136
八百長
(
やほちやう
)
をやつて
此
(
この
)
方
(
かた
)
を
無理
(
むり
)
に
信仰
(
しんかう
)
させ、
137
引張
(
ひつぱ
)
つて
来
(
き
)
た
手柄話
(
てがらばなし
)
を
交
(
かは
)
る
交
(
がは
)
るやつて
居
(
ゐ
)
たぢやないか、
138
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
に
居
(
ゐ
)
ながら、
139
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
をするのだい。
140
綾彦
(
あやひこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
大変
(
たいへん
)
残念
(
ざんねん
)
がつてこれから
暇
(
ひま
)
をくれと
云
(
い
)
うて
居
(
ゐ
)
らつしやる
所
(
ところ
)
だ。
141
何程
(
なんぼ
)
云
(
い
)
つて
聞
(
き
)
かしてもお
前
(
まへ
)
等
(
ら
)
は
駄目
(
だめ
)
だ、
142
サア
只今
(
ただいま
)
限
(
かぎ
)
り
浅
(
あさ
)
、
143
幾
(
いく
)
外
(
ほか
)
六
(
ろく
)
人
(
にん
)
破門
(
はもん
)
する。
144
エヽ
汚
(
けが
)
らはしい、
145
ウラナイ
教
(
けう
)
を
破
(
やぶ
)
る
者
(
もの
)
は
外
(
そと
)
からでない、
146
ウラナイ
教
(
けう
)
から
現
(
あら
)
はれるから
気
(
き
)
をつけよと
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
仰有
(
おつしや
)
つた、
147
何程
(
なにほど
)
要害
(
えうがい
)
堅固
(
けんご
)
な
針
(
はり
)
をもつて
固
(
かた
)
めた
丹波栗
(
たんばぐり
)
でも、
148
中
(
なか
)
からはぢけ
落
(
お
)
ちるやうに、
149
お
前
(
まへ
)
等
(
ら
)
はウラナイ
教
(
けう
)
の
爆裂弾
(
ばくれつだん
)
ぢや、
150
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
道
(
みち
)
の
面汚
(
つらよご
)
し、
151
アヽ
汚
(
けが
)
らはしい、
152
トツトと
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
帰
(
かへ
)
つて
下
(
くだ
)
さい』
153
梅公
『それは
何
(
なに
)
を
仰有
(
おつしや
)
います、
154
傘屋
(
かさや
)
の
丁稚
(
でつち
)
ぢやないが、
155
骨
(
ほね
)
折
(
お
)
つて
小言
(
こごと
)
を
聞
(
き
)
かされては
梅公
(
うめこう
)
一同
(
いちどう
)
も
一向
(
いつこう
)
算盤
(
そろばん
)
が
合
(
あ
)
ひませぬ』
156
黒姫
『それでも
蛙
(
かはづ
)
は
口
(
くち
)
からと
云
(
い
)
うて、
157
現在
(
げんざい
)
お
前
(
まへ
)
の
口
(
くち
)
から
自白
(
じはく
)
したぢやないか』
158
梅公
(
うめこう
)
は
空
(
そら
)
とぼけて、
159
梅公
『アヽあれですかい、
160
夜前
(
やぜん
)
は
沢山
(
たくさん
)
なお
酒
(
さけ
)
を
頂
(
いただ
)
いて
気
(
き
)
が
緩
(
ゆる
)
みたものですから、
161
其処
(
そこ
)
へ
大江山
(
おほえやま
)
の
悪魔
(
あくま
)
の
霊
(
れい
)
が
襲
(
おそ
)
うて
来
(
き
)
よつて、
162
吾々
(
われわれ
)
八
(
はち
)
人
(
にん
)
の
功名
(
こうみやう
)
手柄
(
てがら
)
を
抹殺
(
まつさつ
)
しやうと
思
(
おも
)
ひ、
163
私
(
わたくし
)
を
初
(
はじ
)
め
皆
(
みな
)
にのり
憑
(
うつ
)
り、
164
酒
(
さけ
)
は
私
(
わたくし
)
には
余
(
あま
)
り
呑
(
の
)
まさず、
165
悪霊
(
あくれい
)
が
皆
(
みな
)
飲
(
の
)
みて
仕舞
(
しま
)
ひ、
166
遂
(
つひ
)
には
私
(
わたくし
)
等
(
ら
)
の
口
(
くち
)
を
藉
(
か
)
りて
反間
(
はんかん
)
苦肉
(
くにく
)
の
策
(
さく
)
をやりよつたのですよ、
167
真実
(
ほんと
)
に
悪霊
(
あくれい
)
と
云
(
い
)
ふものは
油断
(
ゆだん
)
のならぬものですなア、
168
アハヽヽヽ。
169
オイ
浅
(
あさ
)
、
170
幾
(
いく
)
、
171
寅
(
とら
)
、
172
辰
(
たつ
)
、
173
鳶
(
とび
)
、
174
鷹公
(
たかこう
)
、
175
貴様
(
きさま
)
も
余程
(
よほど
)
腹帯
(
はらおび
)
を
締
(
し
)
めぬと
昨夜
(
ゆうべ
)
の
様
(
やう
)
に
魔霊
(
まれい
)
に
襲
(
おそ
)
はれ、
176
鬼
(
おに
)
の
容器
(
いれもの
)
になつて
仕舞
(
しま
)
うぞよ』
177
辰公
(
たつこう
)
『
偉
(
えら
)
さうに
云
(
い
)
ふない、
178
貴様
(
きさま
)
にも
矢張
(
やつぱり
)
鬼
(
おに
)
が
憑
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
るのぢやないか』
179
梅公
(
うめこう
)
『それやさうだ。
180
お
互
(
たがひ
)
さまぢや、
181
悪平等
(
あくべうどう
)
的
(
てき
)
に、
182
吾々
(
われわれ
)
八
(
はち
)
人
(
にん
)
にすつかり
憑依
(
ひようい
)
しよつたのだ、
183
アヽ
何
(
なん
)
だか
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
い、
184
どうぞ
高山彦
(
たかやまひこ
)
さま、
185
黒姫
(
くろひめ
)
さま、
186
一遍
(
いつぺん
)
悪魔
(
あくま
)
の
入
(
はい
)
らぬやう、
187
ウンと
神霊
(
しんれい
)
注射
(
ちうしや
)
の
鎮魂
(
ちんこん
)
をして
下
(
くだ
)
さいませな』
188
黒姫
(
くろひめ
)
『オホヽヽヽ、
189
アヽさうだつたか、
190
大抵
(
たいてい
)
ソンナ
事
(
こと
)
だと
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
た。
191
之
(
これ
)
から
気
(
き
)
をつけなさい、
192
追
(
おつ
)
て
鎮魂
(
ちんこん
)
して
上
(
あ
)
げるから、
193
谷川
(
たにがは
)
にでも
行
(
い
)
つて
充分
(
じゆうぶん
)
体
(
からだ
)
を
清
(
きよ
)
めて
来
(
く
)
るのだよ』
194
梅公
(
うめこう
)
『オイ、
195
大江山
(
おほえやま
)
の
鬼
(
おに
)
の
住宅
(
ぢうたく
)
七軒
(
しちけん
)
の
奴
(
やつ
)
、
196
サア
洗濯
(
せんたく
)
だ。
197
又
(
また
)
もや
鬼
(
おに
)
の
来
(
こ
)
ぬまに
洗濯婆
(
せんたくば
)
サン
婆
(
ば
)
サン』
198
と
志
(
し
)
やり
散
(
ち
)
らし
乍
(
なが
)
ら、
199
尻引
(
しりひ
)
きからげ、
200
細
(
ほそ
)
い
岩戸
(
いはと
)
を
潜
(
くぐ
)
り
谷川
(
たにがは
)
目蒐
(
めが
)
けて
走
(
はし
)
り
行
(
ゆ
)
く。
201
後
(
あと
)
には
高山彦
(
たかやまひこ
)
、
202
黒姫
(
くろひめ
)
、
203
綾彦
(
あやひこ
)
、
204
お
民
(
たみ
)
の
四
(
よ
)
人
(
にん
)
。
205
黒姫
(
くろひめ
)
『ヤア
油断
(
ゆだん
)
のならぬ
悪霊
(
あくれい
)
ぢや、
206
折角
(
せつかく
)
の
綾彦
(
あやひこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
善
(
ぜん
)
の
道
(
みち
)
に
救
(
すく
)
はれようとなさる
最中
(
さいちう
)
に、
207
執拗
(
しつえう
)
なる
鬼
(
おに
)
の
霊
(
れい
)
がやつて
来
(
き
)
よつて
引落
(
ひきおと
)
しにかからうとする。
208
高山
(
たかやま
)
さま、
209
確
(
しつか
)
りせないと、
210
何時
(
いつ
)
悪霊
(
あくれい
)
が
襲来
(
しふらい
)
するやら
分
(
わか
)
りませぬなア』
211
高山彦
(
たかやまひこ
)
『ヤアさうだなア、
212
これこれお
二人
(
ふたり
)
のお
方
(
かた
)
、
213
心配
(
しんぱい
)
なさるな、
214
今
(
いま
)
お
聞
(
きき
)
の
通
(
とほ
)
りだから
決
(
けつ
)
してウラナイ
教
(
けう
)
にはソンナ
悪
(
わる
)
いものは
居
(
を
)
りませぬ、
215
安心
(
あんしん
)
なされ』
216
綾彦
(
あやひこ
)
『
悪霊
(
あくれい
)
と
云
(
い
)
ふものはソンナものですか、
217
ヘエ
油断
(
ゆだん
)
がなりませぬなア』
218
黒姫
(
くろひめ
)
『
隅
(
すみ
)
から
隅
(
すみ
)
まで、
219
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
を
張
(
は
)
つたやうに
手配
(
てくば
)
りをして
居
(
ゐ
)
ますから、
220
一寸
(
ちよつと
)
も
油断
(
ゆだん
)
は
出来
(
でき
)
ませぬよ、
221
貴女
(
あなた
)
は
未
(
ま
)
だウラナイ
教
(
けう
)
は
初
(
はじ
)
めてですから、
222
霊
(
れい
)
の
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
つても
分
(
わか
)
りますまいが、
223
暫
(
しばら
)
く
信神
(
しんじん
)
して
見
(
み
)
なさい、
224
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
もすつかり
分
(
わか
)
つて
来
(
き
)
ます、
225
さうしたらお
前
(
まへ
)
さまの
疑
(
うたがひ
)
も
氷解
(
ひようかい
)
するでせう』
226
お
民
(
たみ
)
『アヽ
左様
(
さやう
)
で
御座
(
ござ
)
いましたか、
227
誠
(
まこと
)
にお
気
(
き
)
を
揉
(
も
)
ましまして
申訳
(
まをしわけ
)
が
御座
(
ござ
)
いませぬ、
228
どうぞ
宜敷
(
よろしく
)
お
願
(
ねが
)
ひ
致
(
いた
)
します』
229
黒姫
(
くろひめ
)
『アヽ、
230
それで
好
(
よ
)
い
好
(
よ
)
い、
231
奥
(
おく
)
へ
往
(
い
)
つて
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
にこの
解決
(
かいけつ
)
がついたお
礼
(
れい
)
を
云
(
い
)
つて
来
(
き
)
なさい』
232
二人
(
ふたり
)
は
叮嚀
(
ていねい
)
に
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げ、
233
静々
(
しづしづ
)
と
神壇
(
かみだな
)
の
間
(
ま
)
に
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
234
梅公
(
うめこう
)
外
(
ほか
)
七
(
しち
)
人
(
にん
)
は
黒姫
(
くろひめ
)
の
面部
(
めんぶ
)
にさつと
現
(
あら
)
はれた
低気圧
(
ていきあつ
)
の
襲来
(
しふらい
)
を、
235
危機
(
きき
)
一髪
(
いつぱつ
)
の
間
(
ま
)
にやつと
許
(
ゆる
)
され、
236
虎口
(
ここう
)
を
逃
(
のが
)
れた
心地
(
ここち
)
して
谷川
(
たにがは
)
目蒐
(
めが
)
けて
禊
(
みそぎ
)
のために
走
(
はし
)
り
行
(
ゆ
)
く。
237
梅公
(
うめこう
)
は
道々
(
みちみち
)
、
238
梅公
『
嗚呼
(
ああ
)
恐
(
おそ
)
ろしや
恐
(
おそ
)
ろしや
239
剣
(
つるぎ
)
を
渡
(
わた
)
る
心地
(
ここち
)
して
240
あらぬ
智慧
(
ちゑ
)
をば
絞
(
しぼ
)
り
出
(
だ
)
し
241
反間
(
はんかん
)
苦肉
(
くにく
)
の
策
(
さく
)
を
立
(
た
)
て
242
漸
(
やうや
)
く
目的
(
もくてき
)
成就
(
じやうじゆ
)
して
243
意気
(
いき
)
揚々
(
やうやう
)
と
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
り
244
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
245
忠臣
(
ちうしん
)
気取
(
きどり
)
で
報告
(
はうこく
)
し
246
やつと
解
(
ほど
)
けた
閻魔顔
(
えんまがほ
)
247
福禄寿
(
げほう
)
の
様
(
やう
)
なハズバンド
248
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
で
249
手柄話
(
てがらばなし
)
を
諄々
(
じゆんじゆん
)
と
250
並
(
なら
)
べ
立
(
た
)
つれば
黒姫
(
くろひめ
)
も
251
相好
(
さうがう
)
崩
(
くづ
)
して
感歎
(
かんたん
)
し
252
褒美
(
ほうび
)
の
積
(
つも
)
りで
甘酒
(
うまざけ
)
を
253
どつさり
飲
(
の
)
まして
呉
(
く
)
れた
故
(
ゆゑ
)
254
出会
(
であ
)
うた
時
(
とき
)
に
笠
(
かさ
)
ぬげと
255
世
(
よ
)
の
諺
(
ことわざ
)
の
其
(
その
)
儘
(
まま
)
に
256
前後
(
ぜんご
)
を
忘
(
わす
)
れて
舌鼓
(
したつづみ
)
257
うつて
廻
(
まは
)
つた
酒
(
さけ
)
の
酔
(
よ
)
ひ
258
副守
(
ふくしゆ
)
か
何
(
なに
)
か
知
(
し
)
らねども
259
功名心
(
こうみやうしん
)
にかり
出
(
だ
)
され
260
迂闊
(
うつか
)
と
喋
(
しやべ
)
つた
謀
(
たく
)
み
事
(
ごと
)
261
天
(
てん
)
に
口
(
くち
)
あり
壁
(
かべ
)
に
耳
(
みみ
)
262
いつの
間
(
ま
)
にかは
綾彦
(
あやひこ
)
や
263
お
民
(
たみ
)
の
奴
(
やつ
)
に
顛末
(
てんまつ
)
を
264
一切
(
いつさい
)
残
(
のこ
)
らず
聞
(
き
)
き
取
(
と
)
られ
265
知
(
し
)
らぬが
仏
(
ほとけ
)
、
神心
(
かみごころ
)
266
白河
(
しらかは
)
夜船
(
よぶね
)
のぐうぐうと
267
夢路
(
ゆめぢ
)
を
渡
(
わた
)
り
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
り
268
互
(
たがひ
)
に
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて
269
旨
(
うま
)
くやつたな、ようやつた
270
俺
(
おれ
)
の
知識
(
ちしき
)
はこの
通
(
とほ
)
り
271
文殊
(
もんじゆ
)
菩薩
(
ぼさつ
)
も
丸跣
(
まるはだし
)
272
是
(
これ
)
から
信者
(
しんじや
)
を
集
(
あつ
)
めるは
273
是
(
これ
)
より
外
(
ほか
)
に
手段
(
しゆだん
)
なし
274
これや
好
(
よ
)
い
事
(
こと
)
を
覚
(
おぼ
)
えたと
275
心
(
こころ
)
窃
(
ひそか
)
に
誇
(
ほこ
)
りつつ
276
肩肱
(
かたひぢ
)
怒
(
いか
)
らす
折柄
(
をりから
)
に
277
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
高
(
たか
)
い
声
(
こゑ
)
278
こいつアてつきり
御
(
ご
)
褒美
(
はうび
)
と
279
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
み
八
(
はち
)
人
(
にん
)
が
280
西瓜頭
(
すゐくわあたま
)
を
並
(
なら
)
ぶれば
281
電光
(
でんくわう
)
石火
(
せきくわ
)
雷
(
いかづち
)
の
282
轟
(
とどろ
)
くやうな
凄
(
すご
)
い
声
(
こゑ
)
283
胆玉
(
きもたま
)
取
(
と
)
られ
臍
(
へそ
)
ぬかれ
284
爪
(
つめ
)
を
取
(
と
)
られて
恥
(
はぢ
)
をかき
285
此
(
この
)
難関
(
なんくわん
)
を
如何
(
いか
)
にして
286
突破
(
とつぱ
)
し
呉
(
く
)
れむと
首
(
くび
)
ひねる
287
折
(
をり
)
しも
浮
(
う
)
かぶ
守護神
(
しゆごじん
)
288
法螺
(
ほら
)
を
副守
(
ふくしゆ
)
のべらべらと
289
布留那
(
ふるな
)
の
弁
(
べん
)
の
黒姫
(
くろひめ
)
を
290
煙
(
けぶり
)
に
捲
(
ま
)
いて
大江山
(
おほえやま
)
291
鬼
(
おに
)
の
悪霊
(
あくれい
)
の
仕業
(
しわざ
)
よと
292
大責任
(
だいせきにん
)
を
転嫁
(
てんか
)
する
293
早速
(
さつそく
)
の
頓智
(
とんち
)
、
梅公
(
うめこう
)
が
294
甘
(
うま
)
い
理屈
(
りくつ
)
に
欺
(
あざむ
)
かれ
295
閻魔
(
えんま
)
の
顔
(
かほ
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
296
急転
(
きふてん
)
直下
(
ちよくか
)
の
地蔵顔
(
ぢざうがほ
)
297
鬼
(
おに
)
と
仏
(
ほとけ
)
の
入替
(
いれか
)
はり
298
やつと
破門
(
はもん
)
を
助
(
たす
)
かつて
299
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
命令
(
めいれい
)
で
300
憑依
(
ひようい
)
もしない
悪霊
(
あくれい
)
を
301
放
(
ほ
)
り
出
(
だ
)
すために
谷川
(
たにがは
)
で
302
禊
(
みそぎ
)
をせいと
教
(
をし
)
へられ
303
胸
(
むね
)
撫
(
な
)
で
下
(
お
)
ろし
皺
(
しわ
)
延
(
の
)
ばし
304
国家
(
こくか
)
興亡
(
こうばう
)
はまだ
愚
(
おろ
)
か
305
危急
(
ききふ
)
存亡
(
そんばう
)
の
身
(
み
)
の
始末
(
しまつ
)
306
川
(
かは
)
に
流
(
なが
)
した
心地
(
ここち
)
して
307
漸
(
やうや
)
く
此処
(
ここ
)
にやつて
来
(
き
)
た
308
あゝ
面白
(
おもしろ
)
い
面白
(
おもしろ
)
い
309
孫呉
(
そんご
)
に
勝
(
まさ
)
る
兵法
(
へいはふ
)
を
310
際限
(
さいげん
)
もなく
編
(
あ
)
み
出
(
いだ
)
し
311
虱殺
(
しらみごろ
)
しに
諸人
(
もろびと
)
を
312
一人
(
ひとり
)
も
残
(
のこ
)
さずウラナイの
313
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
に
引
(
ひ
)
き
入
(
い
)
れて
314
鼻高姫
(
はなたかひめ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
の
315
笑壺
(
ゑつぼ
)
に
入
(
い
)
るが
吾々
(
われわれ
)
の
316
上分別
(
じやうふんべつ
)
では
在
(
あ
)
るまいか
317
知識
(
ちしき
)
の
浅
(
あさ
)
い
浅公
(
あさこう
)
よ
318
意気地
(
いくぢ
)
の
弱
(
よわ
)
い
幾公
(
いくこう
)
よ
319
うめい
智慧
(
ちゑ
)
出
(
だ
)
す
梅公
(
うめこう
)
の
320
手足
(
てあし
)
の
爪
(
つめ
)
でも
頂戴
(
ちやうだい
)
し
321
煎
(
せん
)
じて
飲
(
の
)
めば
偉
(
えら
)
くなる
322
寅公
(
とらこう
)
、
辰公
(
たつこう
)
、
鳶公
(
とびこう
)
よ
323
是
(
これ
)
から
俺
(
おれ
)
の
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
324
聞
(
き
)
いて
出世
(
しゆつせ
)
をするがよい
325
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
大将
(
たいしやう
)
が
326
口
(
くち
)
を
極
(
きは
)
めてべらべらと
327
お
節
(
せつ
)
を
説
(
と
)
いてウラナイの
328
道
(
みち
)
に
入
(
い
)
れよと
全力
(
ぜんりよく
)
を
329
尽
(
つく
)
して
見
(
み
)
てもあの
通
(
とほ
)
り
330
弁論
(
べんろん
)
よりも
実行
(
じつかう
)
だ
331
直接
(
ちよくせつ
)
行動
(
かうどう
)
に
限
(
かぎ
)
るぞや
332
さは
然
(
さ
)
りながら
皆
(
みな
)
の
者
(
もの
)
333
夢
(
ゆめ
)
にもコンナ
計略
(
はかりごと
)
を
334
高山
(
たかやま
)
さまや
黒姫
(
くろひめ
)
に
335
必
(
かなら
)
ず
喋舌
(
しやべ
)
つちやならないぞ
336
若
(
も
)
しも
分
(
わか
)
つた
其
(
その
)
時
(
とき
)
は
337
皆
(
みな
)
、
各々
(
めいめい
)
の
鼻
(
はな
)
の
下
(
した
)
338
大旱魃
(
だいかんばつ
)
の
大恐慌
(
だいきようくわう
)
339
蛙
(
かへる
)
は
口
(
くち
)
から、うつかりと
340
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
む
時
(
とき
)
や
心得
(
こころえ
)
よ
341
心
(
こころ
)
一
(
ひと
)
つの
遣
(
つか
)
ひよで
342
賢
(
かしこ
)
も
見
(
み
)
える
又
(
また
)
阿呆
(
あほ
)
に
343
見
(
み
)
えると
思
(
おも
)
へば
口
(
くち
)
だけは
344
どうぞ
慎
(
つつし
)
み
下
(
くだ
)
されよ
345
賛成
(
さんせい
)
のお
方
(
かた
)
は
手
(
て
)
をあげて
346
拍手
(
はくしゆ
)
喝采
(
かつさい
)
してお
呉
(
く
)
れ
347
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
348
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
坐
(
ま
)
しませよ
349
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
350
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
351
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
352
黒姫
(
くろひめ
)
さまが
怒
(
おこ
)
るとも
353
金輪
(
こんりん
)
奈落
(
ならく
)
この
秘密
(
ひみつ
)
354
云
(
い
)
うてはならぬぞお
互
(
たがひ
)
の
355
身
(
み
)
の
一大事
(
いちだいじ
)
と
心得
(
こころえ
)
て
356
必
(
かなら
)
ず
口外
(
こうぐわい
)
するでない
357
秘密
(
ひみつ
)
はどこ
迄
(
まで
)
秘密
(
ひみつ
)
だよ
358
神
(
かみ
)
の
奥
(
おく
)
には
奥
(
おく
)
がある
359
其
(
その
)
又
(
また
)
奥
(
おく
)
には
奥
(
おく
)
がある
360
奥
(
おく
)
の
分
(
わか
)
らぬ
梅公
(
うめこう
)
の
361
智慧
(
ちゑ
)
の
奥山
(
おくやま
)
踏
(
ふ
)
み
分
(
わ
)
けて
362
確
(
しか
)
と
梅公
(
うめこう
)
に
従
(
つ
)
いて
来
(
こ
)
い
363
こいでこいでと
松世
(
まつよ
)
はこいで
364
末法
(
まつぱう
)
の
世
(
よ
)
が
来
(
き
)
て
門
(
かど
)
に
立
(
た
)
つ
365
一
(
ひと
)
つ
違
(
ちが
)
へば
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
も
366
門
(
かど
)
に
立
(
た
)
たねば、ならぬとこ
367
持
(
も
)
つて
生
(
うま
)
れた
智慧
(
ちゑ
)
の
徳
(
とく
)
368
大
(
おほ
)
きな
顔
(
かほ
)
して
黒姫
(
くろひめ
)
に
369
賞
(
ほ
)
めて
貰
(
もら
)
うて
傲然
(
ごうぜん
)
と
370
ウラナイ
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
371
あゝ
面白
(
おもしろ
)
い
面白
(
おもしろ
)
い
372
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
373
曲津
(
まがつ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
374
身
(
み
)
の
過
(
あやま
)
ちは
都合
(
つがふ
)
好
(
よ
)
く
375
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
すのが
智慧
(
ちゑ
)
の
徳
(
とく
)
376
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
377
叶
(
かな
)
はぬ
時
(
とき
)
があつたなら
378
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げて
梅公
(
うめこう
)
に
379
ドンナ
事
(
こと
)
でも
聞
(
き
)
くがよい
380
聞
(
き
)
くは
当座
(
たうざ
)
の
恥
(
はぢ
)
なれど
381
聞
(
き
)
かずに
知
(
し
)
つた
顔
(
かほ
)
をして
382
失敗
(
しつぱい
)
したら
末代
(
まつだい
)
の
383
それこそ
恥
(
はぢ
)
となる
程
(
ほど
)
に
384
阿呆
(
あはう
)
正直
(
しやうぢき
)
今迄
(
いままで
)
の
385
態度
(
たいど
)
すつくり
立替
(
たてか
)
へて
386
権謀
(
けんぼう
)
、
術策
(
じゆつさく
)
、
戦略
(
せんりやく
)
に
387
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
立直
(
たてなほ
)
せ
388
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
389
何故
(
なぜ
)
に
是程
(
これほど
)
よい
智慧
(
ちゑ
)
が
390
梅公
(
うめこう
)
だけは
出
(
で
)
るであろ
391
あゝ
其
(
その
)
筈
(
はず
)
ぢや
其
(
その
)
筈
(
はず
)
ぢや
392
厳
(
いづ
)
の
霊
(
みたま
)
のお
筆先
(
ふでさき
)
393
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
394
梅
(
うめ
)
で
開
(
ひら
)
いて
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
で
395
世界
(
せかい
)
治
(
をさ
)
める
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
396
見違
(
みちが
)
ひするなよ
皆
(
みな
)
の
奴
(
やつ
)
397
黒姫
(
くろひめ
)
さまは
偉
(
えら
)
くとも
398
高山
(
たかやま
)
さまを
貰
(
もら
)
うてから
399
何
(
なん
)
とはなしに
ぼつ
とした
400
これから
俺
(
おれ
)
が
全軍
(
ぜんぐん
)
の
401
参謀
(
さんぼう
)
総長
(
そうちやう
)
である
程
(
ほど
)
に
402
参謀
(
さんぼう
)
本部
(
ほんぶ
)
の
梅公
(
うめこう
)
の
403
指揮
(
しき
)
命令
(
めいれい
)
に
従
(
したが
)
つて
404
事
(
こと
)
を
執
(
と
)
るなら
毛
(
け
)
の
条
(
すぢ
)
の
405
横幅
(
よこはば
)
程
(
ほど
)
も
違算
(
ゐさん
)
なし
406
余程
(
よつぽど
)
偉
(
えら
)
い
守護神
(
しゆごじん
)
407
俺
(
おれ
)
に
守護
(
しゆご
)
をして
御座
(
ござ
)
る
408
必
(
かなら
)
ず
俺
(
おれ
)
が
云
(
い
)
ふでない
409
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
や
竜宮
(
りうぐう
)
の
410
乙姫
(
おとひめ
)
さまのお
脇立
(
わきだち
)
411
中
(
なか
)
でも
一層
(
いつそう
)
偉
(
えら
)
い
奴
(
やつ
)
412
吾
(
わ
)
が
神勅
(
しんちよく
)
を
軽蔑
(
けいべつ
)
し
413
必
(
かなら
)
ず
ぬか
りを
取
(
と
)
らぬやう
414
皆
(
みな
)
の
奴
(
やつ
)
等
(
ら
)
に
気
(
き
)
をつける
415
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
416
叶
(
かな
)
はぬ
時
(
とき
)
の
神頼
(
かみだの
)
み
417
アハヽヽ ハツハア アハヽヽヽ』
418
一同
(
いちどう
)
『アハヽヽヽ、
419
随分
(
ずゐぶん
)
偉
(
えら
)
くメートルを
上
(
あ
)
げたものだなア』
420
梅公
(
うめこう
)
『
何
(
なに
)
をごてごて
吐
(
ほざ
)
くのだ、
421
貴様
(
きさま
)
等
(
ら
)
の
命
(
いのち
)
の
親
(
おや
)
だ、
422
お
飯
(
まま
)
の
種
(
たね
)
だ、
423
サアサア
黒姫
(
くろひめ
)
さまがお
待
(
ま
)
ち
兼
(
かね
)
だ。
424
御禊
(
みそぎ
)
がすみたら
帰
(
かへ
)
らう』
425
一同
(
いちどう
)
はバラバラと
元
(
もと
)
の
地底
(
ちてい
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
に
向
(
むか
)
つて
帰
(
かへ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
426
(
大正一一・四・二六
旧三・三〇
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 蛙の口
(B)
(N)
赤面黒面 >>>
霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第18巻(巳の巻)
> 第3篇 反間苦肉 > 第9章 朝の一驚
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第9章 朝の一驚|第18巻|如意宝珠|霊界物語|/rm1809】
合言葉「みろく」を入力して下さい→