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霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第18巻(巳の巻)
序
凡例
総説
第1篇 弥仙の神山
第1章 春野の旅
第2章 厳の花
第3章 神命
第2篇 再探再険
第4章 四尾山
第5章 赤鳥居
第6章 真か偽か
第3篇 反間苦肉
第7章 神か魔か
第8章 蛙の口
第9章 朝の一驚
第10章 赤面黒面
第4篇 舎身活躍
第11章 相身互
第12章 大当違
第13章 救の神
第5篇 五月五日祝
第14章 蛸の揚壺
第15章 遠来の客
第16章 返り討
第17章 玉照姫
霊の礎(四)
余白歌
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霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第18巻(巳の巻)
> 後付 > 霊の礎(四)
<<< 玉照姫
(B)
(N)
余白歌 >>>
霊
(
たま
)
の
礎
(
いしずゑ
)
(四)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第18巻 如意宝珠 巳の巻
篇:
後付
よみ(新仮名遣い):
章:
霊の礎(四)
よみ(新仮名遣い):
たまのいしずえ
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年12月
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年2月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
真の神であり、厳瑞である主神に認められ、愛され、信じられ、また主神を認めて深く信じ愛する所には、必ず天国が開かれる。善徳が同じでないことから、主神を礼拝する方法もひとつではなく、そのために人が往生すべき天国に差ができるのである。
天国は、このような各種の部分から成るひとつの単元である。天国の円満具足の相は、これら部分が調和しているところから来るのである。また各部分に変化があり、その性質によって、円満具足の相が保たれる。
天国の全体は、ひとつの巨人に譬えられる。第一天国は頭部から頚部、第二天国は胸部から膝まで、第三天国は脚部と肘から先を成しているようなものである。
天国は上方にも、中間にも、下方にも存在する。それぞれに天人や精霊が住んでいる。各自その善徳によって住所を異にしている。
宇宙全体では、一物として失われるものはなく、また静止しているものもない。人間の意志や情動も朽ちないものである。霊魂不滅であるから、記憶や意思をもって天国に行くのである。現界へ再生するときは、肉体が弱小であるために、思い出せないだけなのである。また過去世の記憶は人生に益なく弊害があるために、思い出す必要もないのである。しかし天国に行くと、それはますます明瞭になってくる。そのため、天国では再生ではなく、復活というのである。
科学的な交霊論者の議論は、まったく無駄ではないにせよ、謎の間で板ばさみになっている。もはや時間を数えることができない世界へ、死者の後をほんの一足つけて行くだけなのである。
宇宙の真相は、二言三言では現せないし、言い表したとしても、決して現代人の脳に入りきらない。人間の分際としては、いかなる聖人賢哲も、天国や霊界の秘密・真相を握る事は不可能である。この秘密や真相は、宇宙それ自身と同等に無限、絶対、不可測、究極するところの無いものだからである。
死者が我々と交通可能なときには、死者の方でもたいして報告すべきことがない状態にある。一方で天国に登った後は、もはや交通はできないのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm189901
愛善世界社版:
297頁
八幡書店版:
第3輯 747頁
修補版:
校定版:
305頁
普及版:
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 第四篇 神霊世界 > 第三章 霊の礎
001
一、
002
真神
(
しんしん
)
又
(
また
)
は
厳瑞
(
げんずゐ
)
なる
主神
(
しゆしん
)
に
認
(
みと
)
められ
愛
(
あい
)
せられ
信
(
しん
)
ぜられ
又
(
また
)
主神
(
しゆしん
)
を
認
(
みと
)
め
深
(
ふか
)
く
信
(
しん
)
じ
厚
(
あつ
)
く
愛
(
あい
)
する
所
(
ところ
)
には
必
(
かなら
)
ず
天国
(
てんごく
)
が
開
(
ひら
)
かれるものである。
003
諸多
(
しよた
)
の
団体
(
だんたい
)
に
於
(
お
)
ける
善徳
(
ぜんとく
)
の
不同
(
ふどう
)
よりして、
004
主神
(
しゆしん
)
を
礼拝
(
れいはい
)
するその
方法
(
はうはふ
)
も
亦
(
また
)
同一
(
どういつ
)
でない、
005
故
(
ゆゑ
)
に
天国
(
てんごく
)
にも
差等
(
さとう
)
あり
人
(
ひと
)
の
往生
(
わうじやう
)
すべき
天国
(
てんごく
)
に
相違
(
さうゐ
)
が
出来
(
でき
)
るのである。
006
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
天国
(
てんごく
)
の
円満
(
ゑんまん
)
なるは
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
不同
(
ふどう
)
あるが
故
(
ゆゑ
)
である。
007
同一
(
どういつ
)
の
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
く
樹
(
き
)
にも
種々
(
しゆじゆ
)
の
枝振
(
えだぶ
)
りもあり
花
(
はな
)
にも
満開
(
まんかい
)
のもの
半開
(
はんかい
)
のもの
莟
(
つぼみ
)
の
儘
(
まま
)
のものがあつて、
008
一
(
ひと
)
つの
花樹
(
くわじゆ
)
の
本分
(
ほんぶん
)
を
完全
(
くわんぜん
)
に
尽
(
つく
)
して
居
(
ゐ
)
るやうなものである。
009
一、
010
天国
(
てんごく
)
は
各種
(
かくしゆ
)
各様
(
かくやう
)
の
分体
(
ぶんたい
)
より
形成
(
けいせい
)
したる
単元
(
たんげん
)
であつて、
011
その
分体
(
ぶんたい
)
は
最
(
もつと
)
も
円満
(
ゑんまん
)
なる
形式
(
けいしき
)
の
中
(
なか
)
に
排列
(
はいれつ
)
せられて
居
(
ゐ
)
る。
012
凡
(
すべ
)
て
円満
(
ゑんまん
)
具足
(
ぐそく
)
の
相
(
さう
)
なるものは
諸分体
(
しよぶんたい
)
の
調節
(
てうせつ
)
より
来
(
きた
)
るものといふことは
吾人
(
ごじん
)
の
諸々
(
もろもろ
)
の
感覚
(
かんかく
)
や
外心
(
ぐわいしん
)
を
動
(
うご
)
かす
所
(
ところ
)
の
一切
(
いつさい
)
の
美
(
び
)
なるもの
楽
(
たの
)
しきもの
心
(
こころ
)
ゆくものの
性質
(
せいしつ
)
を
見
(
み
)
れば
分明
(
ぶんめい
)
である。
013
数多
(
あまた
)
の
相和
(
あひわ
)
し
相協
(
あいかな
)
うた
分体
(
ぶんたい
)
があつて
或
(
あるひ
)
は
同時
(
どうじ
)
に
或
(
あるひ
)
は
連続
(
れんぞく
)
して
節奏
(
せつそう
)
および
調和
(
てうわ
)
を
生
(
しやう
)
ずるより
起
(
おこ
)
り
来
(
きた
)
るもので
決
(
けつ
)
して
単独
(
たんどく
)
の
事物
(
じぶつ
)
より
発
(
はつ
)
せないものである。
014
故
(
ゆゑ
)
に
種々
(
しゆじゆ
)
の
変化
(
へんくわ
)
は
快感
(
くわいかん
)
を
生
(
しやう
)
ずるに
到
(
いた
)
ることは
吾人
(
ごじん
)
の
日夜
(
にちや
)
目撃
(
もくげき
)
実証
(
じつしよう
)
する
所
(
ところ
)
である。
015
そして
此
(
この
)
快感
(
くわいかん
)
の
性相
(
せいさう
)
を
定
(
さだ
)
むるは
変化
(
へんくわ
)
の
性質
(
せいしつ
)
如何
(
いかん
)
にあるのである。
016
天国
(
てんごく
)
に
於
(
お
)
ける
円満
(
ゑんまん
)
具足
(
ぐそく
)
の
実相
(
じつさう
)
は
種々
(
しゆじゆ
)
の
変態
(
へんたい
)
に
帰因
(
きいん
)
することを
明
(
あきら
)
め
得
(
え
)
らるるのである。
017
一、
018
天国
(
てんごく
)
の
全体
(
ぜんたい
)
は
一
(
ひとつ
)
の
巨人
(
きよじん
)
に
譬
(
たと
)
ふ
可
(
べ
)
きものである。
019
故
(
ゆゑ
)
に
甲
(
かふ
)
の
天国
(
てんごく
)
団体
(
だんたい
)
はその
頭部
(
とうぶ
)
に
又
(
また
)
は
頭部
(
とうぶ
)
の
或
(
あ
)
る
局所
(
きよくしよ
)
に
在
(
あ
)
る
様
(
やう
)
なものである。
020
乙
(
おつ
)
天国
(
てんごく
)
の
団体
(
だんたい
)
は
胸部
(
きようぶ
)
に
又
(
また
)
胸部
(
きようぶ
)
の
或
(
あ
)
る
局所
(
きよくしよ
)
にある。
021
丙
(
へい
)
天国
(
てんごく
)
の
団体
(
だんたい
)
は
腰部
(
えうぶ
)
又
(
また
)
は
腰部
(
えうぶ
)
の
或
(
あ
)
る
局所
(
きよくしよ
)
に
在
(
あ
)
る
如
(
ごと
)
きものである。
022
故
(
ゆゑ
)
に
最上
(
さいじやう
)
天国
(
てんごく
)
即
(
すなは
)
ち
第一
(
だいいち
)
天国
(
てんごく
)
は
頭部
(
とうぶ
)
より
頸
(
くび
)
に
至
(
いた
)
るまでを
占
(
し
)
め、
023
中間
(
ちうかん
)
即
(
すなは
)
ち
第二
(
だいに
)
天国
(
てんごく
)
は
胸部
(
きようぶ
)
より
腰
(
こし
)
及
(
およ
)
び
膝
(
ひざ
)
の
間
(
あひだ
)
を
占
(
し
)
め、
024
最下
(
さいか
)
即
(
すなは
)
ち
第三
(
だいさん
)
天国
(
てんごく
)
は
脚部
(
きやくぶ
)
より
脚底
(
きやくてい
)
と
臂
(
ひぢ
)
より
指頭
(
しとう
)
の
間
(
あひだ
)
を
占
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
る
様
(
やう
)
なものである。
025
一、
026
天国
(
てんごく
)
は
決
(
けつ
)
して
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
而已
(
のみ
)
に
在
(
あ
)
るもので
無
(
な
)
い。
027
上方
(
じやうはう
)
にも
中間
(
ちうかん
)
にも
下方
(
かはう
)
にも
存在
(
そんざい
)
するものである。
028
人間
(
にんげん
)
の
肉体
(
にくたい
)
に
上下
(
じやうげ
)
の
区別
(
くべつ
)
なく
頭部
(
とうぶ
)
より
脚底
(
きやくてい
)
に
至
(
いた
)
るまでそれぞれ
意志
(
いし
)
の
儘
(
まま
)
に
活動
(
くわつどう
)
する
資質
(
ししつ
)
ある
如
(
ごと
)
きものである。
029
故
(
ゆゑ
)
に
天国
(
てんごく
)
の
下面
(
かめん
)
に
住
(
す
)
む
精霊
(
せいれい
)
もあり、
030
天人
(
てんにん
)
もある、
031
又
(
また
)
天国
(
てんごく
)
の
上面
(
じやうめん
)
に
住
(
す
)
むのも
中間
(
ちうかん
)
に
住
(
す
)
むのもある。
032
天
(
てん
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
もあり
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
も
在
(
あ
)
つて
各自
(
かくじ
)
その
善徳
(
ぜんとく
)
の
相違
(
さうゐ
)
に
由
(
よ
)
つて
住所
(
ぢうしよ
)
を
異
(
こと
)
にするのである。
033
一、
034
宇宙間
(
うちうかん
)
に
於
(
おい
)
ては
一物
(
いちぶつ
)
と
雖
(
いへど
)
も
決
(
けつ
)
して
失
(
うしな
)
はるる
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
く、
035
又
(
また
)
一物
(
いちぶつ
)
も
静止
(
せいし
)
して
居
(
ゐ
)
るものでは
無
(
な
)
い。
036
故
(
ゆゑ
)
に
輪廻
(
りんね
)
転生
(
てんしやう
)
即
(
すなは
)
ち
再生
(
さいせい
)
と
云
(
い
)
ふことは
有
(
あ
)
り
得
(
う
)
べきものである。
037
然
(
しか
)
るに
生前
(
せいぜん
)
の
記憶
(
きおく
)
や
意志
(
いし
)
が
滅亡
(
めつぼう
)
した
後
(
のち
)
に
矢張
(
やはり
)
個人
(
こじん
)
と
云
(
い
)
ふものが
再生
(
さいせい
)
して
行
(
ゆ
)
くとすれば、
038
約
(
つま
)
り
自分
(
じぶん
)
が
自分
(
じぶん
)
であると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らずに
再生
(
さいせい
)
するものならば
再生
(
さいせい
)
せないも
同
(
おな
)
じことであると
云
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
がある。
039
実
(
じつ
)
に
尤
(
もつと
)
もな
言
(
い
)
ひ
分
(
ぶん
)
である。
040
凡
(
すべ
)
て
人間
(
にんげん
)
の
意志
(
いし
)
や
情動
(
じやうだう
)
なるものは、
041
何処
(
どこ
)
までも
朽
(
くち
)
ないものである
以上
(
いじやう
)
は、
042
霊魂
(
れいこん
)
不滅
(
ふめつ
)
の
上
(
うへ
)
から
見
(
み
)
ても
記憶
(
きおく
)
や
意志
(
いし
)
を
有
(
もつ
)
て
天国
(
てんごく
)
へ
行
(
ゆ
)
くものである。
043
然
(
しか
)
し
現界
(
げんかい
)
へ
再生
(
さいせい
)
する
時
(
とき
)
は
一旦
(
いつたん
)
その
肉体
(
にくたい
)
が
弱少
(
じやくせう
)
となるを
以
(
もつ
)
て
容易
(
ようい
)
に
記憶
(
きおく
)
を
喚起
(
くわんき
)
することは
出来
(
でき
)
ないのである。
044
又
(
また
)
記憶
(
きおく
)
して
居
(
ゐ
)
ても
何
(
なん
)
の
益
(
えき
)
する
所
(
ところ
)
なき
而已
(
のみ
)
ならず、
045
種々
(
しゆじゆ
)
の
人生
(
じんせい
)
上
(
じやう
)
弊害
(
へいがい
)
が
伴
(
ともな
)
ふからである。
046
之
(
これ
)
に
反
(
はん
)
して
天国
(
てんごく
)
へ
往
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
はその
記憶
(
きおく
)
も
意念
(
いねん
)
も
益々
(
ますます
)
明瞭
(
めいれう
)
に
成
(
な
)
つて
来
(
く
)
るものである。
047
故
(
ゆゑ
)
に
天国
(
てんごく
)
にては
再生
(
さいせい
)
と
云
(
い
)
はず、
048
復活
(
ふくくわつ
)
と
云
(
い
)
ふのである。
049
一、
050
科学
(
くわがく
)
的
(
てき
)
の
交霊論
(
かうれいろん
)
者
(
しや
)
は
人霊
(
じんれい
)
の
憑依
(
ひようい
)
せし
情況
(
じやうきやう
)
や
死後
(
しご
)
の
世界
(
せかい
)
に
就
(
つ
)
いて
種々
(
しゆじゆ
)
と
論弁
(
ろんべん
)
を
試
(
こころ
)
みて
居
(
ゐ
)
るのは
全然
(
ぜんぜん
)
無用
(
むよう
)
の
業
(
わざ
)
でもない。
051
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
の
徒
(
と
)
は
最初
(
さいしよ
)
と
最後
(
さいご
)
の
此
(
こ
)
の
二
(
ふた
)
つの
謎
(
なぞ
)
の
間
(
あひだ
)
に
板挟
(
いたばさ
)
みの
姿
(
すがた
)
で、
052
其
(
その
)
言
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
を
知
(
し
)
らない
有様
(
ありさま
)
である。
053
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
はホンの
少時間
(
せうじかん
)
、
054
時間
(
じかん
)
と
云
(
い
)
ふものを
最早
(
もはや
)
数
(
かぞ
)
へることの
出来
(
でき
)
ぬ
世界
(
せかい
)
へホンの
一足
(
ひとあし
)
許
(
ばか
)
り
死者
(
ししや
)
の
跡
(
あと
)
をつけて
行
(
ゆ
)
くだけであつて、
055
闇黒
(
あんこく
)
の
中
(
なか
)
で
其
(
その
)
儘
(
まま
)
茫然
(
ばうぜん
)
としてその
行衛
(
ゆくゑ
)
を
失
(
うしな
)
つて
了
(
しま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
056
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
に
対
(
たい
)
して
宇宙
(
うちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
や
真相
(
しんさう
)
を
闡明
(
せんめい
)
せよと
言
(
い
)
つた
所
(
ところ
)
で、
057
到底
(
たうてい
)
ダメである。
058
一、
059
宇宙
(
うちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
や
真相
(
しんさう
)
は
到底
(
たうてい
)
二言
(
ふたこと
)
や
三言
(
みこと
)
で
現代人
(
げんだいじん
)
の
脳裡
(
なうり
)
に
入
(
い
)
るものでは
無
(
な
)
い。
060
又
(
また
)
本当
(
ほんたう
)
にこれを
物語
(
ものがた
)
つた
所
(
ところ
)
で
到底
(
たうてい
)
人間
(
にんげん
)
の
頭脳
(
づなう
)
に
這入
(
はい
)
り
切
(
き
)
れるものでは
無
(
な
)
い。
061
人間
(
にんげん
)
の
分際
(
ぶんざい
)
としては
如何
(
いか
)
なる
聖人
(
せいじん
)
も
賢哲
(
けんてつ
)
も
決
(
けつ
)
して
天国
(
てんごく
)
や
霊界
(
れいかい
)
の
秘密
(
ひみつ
)
や
真相
(
しんさう
)
を
握
(
にぎ
)
る
事
(
こと
)
は
不可能
(
ふかのう
)
だと
信
(
しん
)
じて
居
(
ゐ
)
る。
062
何
(
なん
)
となれば
此
(
この
)
秘密
(
ひみつ
)
や
真相
(
しんさう
)
は
宇宙
(
うちう
)
それ
自身
(
じしん
)
の
如
(
ごと
)
く
無限
(
むげん
)
で
絶対
(
ぜつたい
)
で
不可測
(
ふかそく
)
で
窮極
(
きうきよく
)
する
所
(
ところ
)
の
無
(
な
)
いものだからである。
063
一、
064
死者
(
ししや
)
が
矢張
(
やは
)
り
霊界
(
れいかい
)
に
生
(
いき
)
て
居
(
ゐ
)
るならば、
065
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
は
何
(
なん
)
等
(
ら
)
かの
方法
(
はうはふ
)
を
用
(
もち
)
ゐてなりと
吾々
(
われわれ
)
に
教
(
をし
)
へて
呉
(
く
)
れさうなものだと
云
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
がある。
066
然
(
しか
)
しながら
死者
(
ししや
)
が
吾々
(
われわれ
)
に
話
(
はなし
)
をすることが
出来
(
でき
)
る
時分
(
じぶん
)
には
死者
(
ししや
)
の
方
(
はう
)
に
於
(
おい
)
て
何
(
なに
)
も
吾々
(
われわれ
)
に
報告
(
はうこく
)
すべき
材料
(
ざいれう
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
ないし、
067
又
(
また
)
何
(
なに
)
か
話
(
はな
)
すべき
程
(
ほど
)
の
事柄
(
ことがら
)
を
知
(
し
)
り
得
(
え
)
た
時分
(
じぶん
)
には、
068
死者
(
ししや
)
は
最早
(
もはや
)
吾々
(
われわれ
)
と
交通
(
かうつう
)
の
出来
(
でき
)
ない
天国
(
てんごく
)
へ
上
(
のぼ
)
つて、
069
永久
(
とこしへ
)
に
吾々
(
われわれ
)
人間
(
にんげん
)
と
懸
(
か
)
け
離
(
はな
)
れて
了
(
しま
)
つて
居
(
ゐ
)
るからである。
070
大正十一年十二月
071
(昭和一〇・六・三 王仁校正)
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