霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第27巻(寅の巻)
序文
凡例
総説歌
第1篇 聖地の秋
第1章 高姫館
第2章 清潔法
第3章 魚水心
第2篇 千差万別
第4章 教主殿
第5章 玉調べ
第6章 玉乱
第7章 猫の恋
第3篇 神仙霊境
第8章 琉と球
第9章 女神託宣
第10章 太平柿
第11章 茶目式
第4篇 竜神昇天
第12章 湖上の怪物
第13章 竜の解脱
第14章 草枕
第15章 情意投合
第5篇 清泉霊沼
第16章 琉球の神
第17章 沼の女神
第18章 神格化
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスク完了しました
。どうもありがとうございます。
|
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第27巻(寅の巻)
> 第2篇 千差万別 > 第7章 猫の恋
<<< 玉乱
(B)
(N)
琉と球 >>>
第七章
猫
(
ねこ
)
の
恋
(
こひ
)
〔七八九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第27巻 海洋万里 寅の巻
篇:
第2篇 千差万別
よみ(新仮名遣い):
せんさばんべつ
章:
第7章 猫の恋
よみ(新仮名遣い):
ねこのこい
通し章番号:
789
口述日:
1922(大正11)年07月24日(旧06月01日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年6月20日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
玉照姫は、初稚姫、玉能姫、お玉の方に紫の玉を守らせて、ひとまず館に帰った。幹部たちも解散した。
高山彦は旅装を整え、アールとエースを従えて館を立ち居でようとしたときに、夜叉のように髪を振り乱して追いかけてきた黒姫に、ばったり出くわした。高山彦は裏口へ回って逃げようとしたが、黒姫は癪を起こしてその場に伸びてしまった。
これを見捨てるわけにもゆかず、仕方なく高山彦はアールとエースと共に黒姫を介抱した。黒姫は気を取り戻した。高山彦は、玉探しのためにこれまでの縁をあきらめてくれ、と改めて懇願した。
黒姫は高山彦につらつらと恨み言を述べ、懐剣を抜いて喉に当てて見せた。高山彦は意に介さず行こうとするが、黒姫はアールとエースにも命じて高山彦に食らいついて放さない。
高山彦は黒姫の執着心をたしなめ、改心して皆に愛されるようになって欲しいと説示し、アールとエースに命じて出立しようとする。
そこへ玉治別がやってきた。あくまでしがみつく黒姫に、高山彦はついに当て身を食わせて気絶させた。高山彦は玉治別に、気絶から回復させるツボを教えると、アールとエースを従えて行ってしまった。
玉治別は教えられたツボを押して黒姫を回復させると、黒姫に説諭した。黒姫は回復させてくれたことを玉治別に感謝し、また一切の執着を捨てるべく、錦の宮に向かって共に拍手祈願をした。
ちなみに、言依別命は国依別を連れて、南米と高砂島に渡り、鷹依姫と竜国別の行方を尋ねるかたがた、宣伝の旅に出ることになった。
高姫は春彦と常彦を連れて、四個の玉を見つけ出そうと言依別命を追って高砂島に行くことになった。
杢助は初稚姫、玉治別、五十子姫、亀彦、音彦、黄竜姫、蜈蚣姫を率いて、波斯の国のウブスナ山脈の斎苑の館を指して行くことになった。
黒姫は、高山彦が竜宮島または筑紫島に行ったと聞いて、二人の従者を引き連れて追っかけて行くことになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-10-27 18:03:26
OBC :
rm2707
愛善世界社版:
133頁
八幡書店版:
第5輯 291頁
修補版:
校定版:
139頁
普及版:
60頁
初版:
ページ備考:
001
玉照姫
(
たまてるひめ
)
は
紫
(
むらさき
)
の
宝珠
(
ほつしゆ
)
を
初稚姫
(
はつわかひめ
)
、
002
玉能姫
(
たまのひめ
)
、
003
お
玉
(
たま
)
の
方
(
かた
)
に
守
(
まも
)
らせ
乍
(
なが
)
ら、
004
我
(
わが
)
館
(
やかた
)
に
帰
(
かへ
)
らせ
給
(
たま
)
うた。
005
幹部
(
かんぶ
)
を
始
(
はじ
)
め
一同
(
いちどう
)
は
更
(
あらた
)
めて
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
一先
(
ひとま
)
づ
各自
(
かくじ
)
の
宿所
(
しゆくしよ
)
に
帰
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
となつた。
006
高山彦
(
たかやまひこ
)
は
一旦
(
いつたん
)
館
(
やかた
)
へ
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
り
旅装
(
りよさう
)
を
整
(
ととの
)
へ、
007
アール、
008
エースの
二人
(
ふたり
)
と
共
(
とも
)
に
早々
(
さうさう
)
館
(
やかた
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でんとする
時
(
とき
)
しも、
009
髪
(
かみ
)
振
(
ふ
)
り
乱
(
みだ
)
し
夜叉
(
やしや
)
の
如
(
ごと
)
くに
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
た
黒姫
(
くろひめ
)
と
門口
(
かどぐち
)
でピツタリ
出会
(
でつくは
)
した。
010
南無
(
なむ
)
三宝
(
さんぽう
)
一大事
(
いちだいじ
)
と
高山彦
(
たかやまひこ
)
は
裏口
(
うらぐち
)
より
駆出
(
かけだ
)
さんとする。
011
黒姫
(
くろひめ
)
は
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
倒
(
たふ
)
れて
癪
(
しやく
)
を
起
(
おこ
)
してフン
伸
(
の
)
びて
仕舞
(
しま
)
つた。
012
流石
(
さすが
)
の
高山彦
(
たかやまひこ
)
も
之
(
これ
)
を
見捨
(
みすて
)
て
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
す
訳
(
わけ
)
にもゆかず、
013
高山彦
(
たかやまひこ
)
『エース、
014
水
(
みづ
)
だ。
015
…アール、
016
癪
(
しやく
)
だ』
017
と
呼
(
よ
)
ばはり
乍
(
なが
)
ら
介抱
(
かいほう
)
して
居
(
ゐ
)
る。
018
黒姫
(
くろひめ
)
は
目
(
め
)
の
黒玉
(
くろたま
)
を
何処
(
どこ
)
かへ
隠
(
かく
)
して
仕舞
(
しま
)
ひ、
019
白目
(
しろめ
)
ばかりになつて「フウフウ」と
太
(
ふと
)
い
息
(
いき
)
をして
居
(
ゐ
)
る。
020
エース、
021
アールは
口
(
くち
)
に
水
(
みづ
)
を
含
(
ふく
)
んで
無性
(
むしやう
)
矢鱈
(
やたら
)
に
面部
(
めんぶ
)
に
吹
(
ふ
)
き
付
(
つ
)
ける。
022
高山彦
(
たかやまひこ
)
は
口
(
くち
)
を
耳
(
みみ
)
にあてて
反魂歌
(
はんこんか
)
の「
一
(
ひと
)
、
023
二
(
ふた
)
、
024
三
(
み
)
、
025
四
(
よ
)
、
026
五
(
いつ
)
、
027
六
(
むゆ
)
、
028
七
(
なな
)
、
029
八
(
や
)
、
030
九
(
ここの
)
、
031
十
(
たり
)
、
032
百
(
もも
)
、
033
千
(
ち
)
、
034
万
(
よろづ
)
」を
数回
(
すうくわい
)
繰返
(
くりかへ
)
した。
035
黒姫
(
くろひめ
)
は「ウン」と
呻
(
うめ
)
き
乍
(
なが
)
ら、
036
黒姫
(
くろひめ
)
『ア、
037
何方
(
どなた
)
か
知
(
し
)
りませぬが、
038
よう
助
(
たす
)
けて
下
(
くだ
)
さつた』
039
と
四辺
(
あたり
)
をキヨロキヨロ
見廻
(
みまは
)
して
居
(
ゐ
)
る。
040
高山彦
(
たかやまひこ
)
『ア、
041
黒姫
(
くろひめ
)
、
042
気
(
き
)
がついたか。
043
マアマア
之
(
これ
)
で
安心
(
あんしん
)
だ。
044
これから
高山彦
(
たかやまひこ
)
はお
前
(
まへ
)
と
縁
(
えん
)
を
断
(
き
)
り、
045
竜宮
(
りうぐう
)
の
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
か、
046
但
(
ただし
)
は
筑紫
(
つくし
)
の
島
(
しま
)
へ
玉探
(
たまさが
)
しに
行
(
ゆ
)
くから、
047
これまでの
縁
(
えん
)
と
諦
(
あきら
)
めて
下
(
くだ
)
さい』
048
黒姫
(
くろひめ
)
は
怨
(
うら
)
めしさうに、
049
黒姫
(
くろひめ
)
『
高山
(
たかやま
)
さま、
050
お
前
(
まへ
)
も
余
(
あんま
)
りだ。
051
妾
(
わたし
)
の
今
(
いま
)
卒倒
(
そつたふ
)
したのもお
前
(
まへ
)
の
心
(
こころ
)
が
情無
(
つれな
)
いからだよ。
052
刃物
(
はもの
)
持
(
も
)
たずの
人殺
(
ひとごろし
)
、
053
冥土
(
めいど
)
の
鬼
(
おに
)
にエライ
成敗
(
せいばい
)
を
受
(
う
)
けなさるのが…
妾
(
わたし
)
や…それが
悲
(
かな
)
しい。
054
神
(
かみ
)
の
結
(
むす
)
んだ
縁
(
えん
)
ぢやもの、
055
何卒
(
どうぞ
)
モ
一度
(
いちど
)
思
(
おも
)
ひ
直
(
なほ
)
して
下
(
くだ
)
さいませ』
056
高山彦
(
たかやまひこ
)
『
何
(
なん
)
と
言
(
い
)
つても
男
(
をとこ
)
の
一旦
(
いつたん
)
口
(
くち
)
から
出
(
だ
)
した
事
(
こと
)
、
057
後
(
あと
)
へひく
訳
(
わけ
)
にはゆかぬ。
058
先
(
さき
)
は
先
(
さき
)
として
一先
(
ひとま
)
づ
此
(
この
)
場
(
ば
)
は
離別
(
りべつ
)
を
致
(
いた
)
す。
059
黒姫
(
くろひめ
)
、
060
さらば……』
061
と
立
(
た
)
ち
去
(
さ
)
らんとする。
062
黒姫
(
くろひめ
)
は
隠
(
かく
)
し
持
(
も
)
つたる
懐剣
(
くわいけん
)
、
063
ヒラリと
引
(
ひ
)
き
抜
(
ぬ
)
き、
064
黒姫
(
くろひめ
)
『
高山彦
(
たかやまひこ
)
さま、
065
永
(
なが
)
らくお
世話
(
せわ
)
になりました。
066
妾
(
わたし
)
の
恋
(
こひ
)
は
九寸
(
くすん
)
五分
(
ごぶ
)
、
067
最早
(
もはや
)
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
生
(
いき
)
て
望
(
のぞ
)
みなし。
068
妾
(
わたし
)
は
此処
(
ここ
)
で
潔
(
いさぎよ
)
く
自害
(
じがい
)
を
致
(
いた
)
し、
069
貴方
(
あなた
)
を
怨
(
うら
)
める
魂魄
(
こんぱく
)
凝
(
こ
)
つて
鬼
(
おに
)
となり、
070
屹度
(
きつと
)
素首
(
そつくび
)
引
(
ひ
)
き
抜
(
ぬ
)
いて
見
(
み
)
せませう。
071
アヽ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』
072
と
喉
(
のど
)
にピタリと
当
(
あ
)
てて
見
(
み
)
せた。
073
高山彦
(
たかやまひこ
)
『
自殺
(
じさつ
)
は
罪悪中
(
ざいあくちう
)
の
罪悪
(
ざいあく
)
だ。
074
これ
黒姫
(
くろひめ
)
さま、
075
何程
(
なにほど
)
九寸
(
くすん
)
五分
(
ごぶ
)
だつて
胸
(
むね
)
の
方
(
はう
)
では
喉
(
のど
)
は
斬
(
き
)
れませぬよ。
076
随分
(
ずゐぶん
)
芝居
(
しばゐ
)
がお
上手
(
じやうづ
)
ですね。
077
そんな
事
(
こと
)
にチヨロマカされる
高山彦
(
たかやまひこ
)
では
御座
(
ござ
)
りませぬワイ。
078
アツハヽヽヽ』
079
黒姫
(
くろひめ
)
『エー、
080
残念
(
ざんねん
)
や、
081
口惜
(
くちを
)
しい。
082
そんなら
本当
(
ほんたう
)
に
斬
(
き
)
つて
見
(
み
)
せようか。
083
斬
(
き
)
ると
云
(
い
)
うたら
屹度
(
きつと
)
斬
(
き
)
つて
見
(
み
)
せませう』
084
高山彦
(
たかやまひこ
)
『
一旦
(
いつたん
)
断
(
き
)
つた
此
(
この
)
縁
(
えん
)
、
085
再
(
ふたた
)
びきられる
道理
(
だうり
)
があらうか。
086
最早
(
もはや
)
お
前
(
まへ
)
と
俺
(
わし
)
との
二人
(
ふたり
)
の
間
(
あひだ
)
には
何
(
なん
)
の
連鎖
(
れんさ
)
もない。
087
赤
(
あか
)
の
他人
(
たにん
)
も
同様
(
どうやう
)
だ。
088
勝手
(
かつて
)
にお
斬
(
き
)
りなさいませ』
089
黒姫
(
くろひめ
)
『そりや
聞
(
きこ
)
えませぬ
高山
(
たかやま
)
さま、
090
天ケ下
(
あめがした
)
に
他人
(
たにん
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いもの……と
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
、
091
お
前
(
まへ
)
はそれを
忘
(
わす
)
れたか。
092
憐
(
あは
)
れな
女
(
をんな
)
を
見殺
(
みごろ
)
しにする
御
(
ご
)
所存
(
しよぞん
)
か、
093
それ
程
(
ほど
)
情
(
つれ
)
ないお
前
(
まへ
)
ではなかつたに、
094
如何
(
いか
)
なる
天魔
(
てんま
)
に
魅
(
みい
)
られたか。
095
お
前
(
まへ
)
の
言葉
(
ことば
)
は
鬼
(
おに
)
とも
蛇
(
じや
)
とも
悪人
(
あくにん
)
とも
譬方
(
たとへがた
)
なき
無情
(
むじやう
)
惨酷
(
ざんこく
)
さ、
096
死
(
し
)
んでも
忘
(
わす
)
れは
致
(
いた
)
しませぬぞや』
097
高山彦
(
たかやまひこ
)
『イヤ、
098
もう
神界
(
しんかい
)
の
為
(
た
)
めには
家
(
いへ
)
を
忘
(
わす
)
れ、
099
身
(
み
)
を
忘
(
わす
)
れ、
100
妻子
(
さいし
)
を
忘
(
わす
)
れるとかや。
101
男子
(
だんし
)
は
戦場
(
せんぢやう
)
に
向
(
むか
)
ふ
時
(
とき
)
には
三忘
(
さんばう
)
が
肝腎
(
かんじん
)
だ。
102
……
黒姫
(
くろひめ
)
、
103
さらば……』
104
と
行
(
ゆ
)
かんとする。
105
黒姫
(
くろひめ
)
『コレコレ、
106
アール、
107
エースの
両人
(
りやうにん
)
、
108
高山
(
たかやま
)
さまの
足
(
あし
)
に
確
(
しつか
)
り
喰
(
くら
)
ひついて
居
(
ゐ
)
るのだよ。
109
屹度
(
きつと
)
放
(
はな
)
しちやなりませぬぞえ』
110
二人
(
ふたり
)
は
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
両足
(
りやうあし
)
に
喰
(
くら
)
ひ
付
(
つ
)
き
乍
(
なが
)
ら、
111
アール『アヽア、
112
犬
(
いぬ
)
も
喰
(
く
)
はぬ
夫婦
(
めをと
)
喧嘩
(
けんくわ
)
の
犠牲
(
ぎせい
)
に
供
(
きよう
)
せられ、
113
随分
(
ずゐぶん
)
勤
(
つと
)
め
奉公
(
ぼうこう
)
も
辛
(
つら
)
いものだなア』
114
高山彦
(
たかやまひこ
)
『こりやこりや、
115
アール、
116
エースの
両人
(
りやうにん
)
、
117
早
(
はや
)
く
放
(
はな
)
さぬか』
118
黒姫
(
くろひめ
)
『
決
(
けつ
)
して
放
(
はな
)
しちやなりませぬぞ。
119
コレコレ
高山
(
たかやま
)
さま、
120
男
(
をとこ
)
は
閾
(
しきゐ
)
を
跨
(
また
)
げるや
否
(
いな
)
や
七
(
しち
)
人
(
にん
)
の
敵
(
てき
)
があると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
ますか』
121
高山彦
(
たかやまひこ
)
『アハヽヽヽ、
122
イヤもう
御
(
ご
)
親切
(
しんせつ
)
な
御
(
ご
)
注意
(
ちうい
)
、
123
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います。
124
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
心
(
こころ
)
で
居
(
を
)
れば、
125
世界
(
せかい
)
は
敵
(
てき
)
の
影
(
かげ
)
を
見
(
み
)
たいと
言
(
い
)
つても
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ない。
126
山河
(
さんか
)
草木
(
さうもく
)
、
127
人類
(
じんるゐ
)
鳥獣
(
てうじう
)
魚鼈
(
ぎよべつ
)
に
至
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
、
128
皆
(
みな
)
我々
(
われわれ
)
の
味方
(
みかた
)
ばかりだ。
129
人
(
ひと
)
を
見
(
み
)
たら
泥坊
(
どろばう
)
と
思
(
おも
)
へ
等
(
など
)
と
云
(
い
)
ふ
猜疑心
(
さいぎしん
)
に
駆
(
か
)
られて
居
(
ゐ
)
る
人間
(
にんげん
)
の
目
(
め
)
には、
130
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
敵
(
てき
)
に
見
(
み
)
えるだらうが、
131
我々
(
われわれ
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
にお
任
(
まか
)
せした
以上
(
いじやう
)
一人
(
ひとり
)
の
敵
(
てき
)
も
無
(
な
)
い。
132
お
前
(
まへ
)
に
添
(
そ
)
うて
居
(
を
)
れば
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
で
敵
(
てき
)
を
作
(
つく
)
るばかりだから……
何卒
(
どうぞ
)
心配
(
しんぱい
)
して
下
(
くだ
)
さるな。
133
お
前
(
まへ
)
もこれから
改心
(
かいしん
)
をして、
134
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
に
可愛
(
かあい
)
がられて
呉
(
く
)
れ。
135
それが
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
別
(
わか
)
れに
臨
(
のぞ
)
みお
前
(
まへ
)
に
与
(
あた
)
ふる
大切
(
たいせつ
)
な
餞別
(
みやげ
)
だ。
136
高姫
(
たかひめ
)
さまにも
何卒
(
どうぞ
)
よく
言
(
い
)
うて
置
(
お
)
いて
下
(
くだ
)
さい。
137
必
(
かなら
)
ず
必
(
かなら
)
ず
執着心
(
しふちやくしん
)
を
出
(
だ
)
してはなりませぬぞ。
138
今日
(
けふ
)
から
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めて
本当
(
ほんたう
)
の
生
(
うま
)
れ
赤子
(
あかご
)
になり、
139
仮
(
かり
)
にも
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
等
(
など
)
と
大
(
だい
)
それた
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
はない
様
(
やう
)
にしなさい。
140
左様
(
さやう
)
なれば
是
(
これ
)
にて……
黒姫
(
くろひめ
)
さま、
141
お
暇
(
いとま
)
致
(
いた
)
します』
142
黒姫
(
くろひめ
)
『
高山
(
たかやま
)
さま、
143
そりや
貴方
(
あなた
)
、
144
本性
(
ほんしやう
)
で
仰有
(
おつしや
)
るのか。
145
芝居
(
しばゐ
)
ぢやありますまいなア』
146
高山彦
(
たかやまひこ
)
『
本性
(
ほんしやう
)
で
無
(
な
)
うて
何
(
なん
)
とせう。
147
夫婦
(
ふうふ
)
の
道
(
みち
)
は
人倫
(
じんりん
)
の
大本
(
たいほん
)
だ。
148
それを
別
(
わか
)
れようと
言
(
い
)
ふ
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
胸
(
むね
)
の
裏
(
うち
)
、
149
些
(
ちつ
)
とは
推量
(
すゐりやう
)
して
呉
(
く
)
れ。
150
……さあアール、
151
エース、
152
これから
行
(
ゆ
)
かう。
153
……
黒姫
(
くろひめ
)
さま、
154
これにて
暫
(
しばら
)
くお
別
(
わか
)
れ
致
(
いた
)
します』
155
と
慌
(
あわただ
)
しく
駆出
(
かけいだ
)
す。
156
斯
(
か
)
かる
処
(
ところ
)
へ
走
(
はし
)
つて
来
(
き
)
た
玉治別
(
たまはるわけ
)
、
157
玉治別
(
たまはるわけ
)
『ヤア、
158
高山
(
たかやま
)
さま、
159
愈
(
いよいよ
)
御
(
お
)
出
(
い
)
でですか』
160
高山彦
(
たかやまひこ
)
『ハイ、
161
何分
(
なにぶん
)
宜
(
よろ
)
しう
願
(
ねが
)
ひますよ』
162
黒姫
(
くろひめ
)
『
何
(
なん
)
と
言
(
い
)
つても
放
(
はな
)
しはせぬ』
163
と
獅噛
(
しが
)
みつく。
164
高山彦
(
たかやまひこ
)
は「エー
面倒
(
めんだう
)
」と
当身
(
あてみ
)
を
一
(
ひと
)
つ
喰
(
く
)
はすや
否
(
いな
)
や、
165
黒姫
(
くろひめ
)
は「ウン」と
其
(
その
)
場
(
ば
)
に
大
(
だい
)
の
字
(
じ
)
に
倒
(
たふ
)
れて
仕舞
(
しま
)
つた。
166
玉治別
(
たまはるわけ
)
『
何
(
なん
)
と
高山
(
たかやま
)
さま、
167
乱暴
(
らんばう
)
な
事
(
こと
)
を
致
(
いた
)
しますな』
168
高山彦
(
たかやまひこ
)
『
斯
(
か
)
うして
置
(
お
)
かねば
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
いから……
此
(
この
)
間
(
ま
)
に
私
(
わたし
)
は
身
(
み
)
を
隠
(
かく
)
すから、
169
後
(
あと
)
は
頼
(
たの
)
みますよ。
170
斯
(
か
)
うして
此処
(
ここ
)
を
拇指
(
おやゆび
)
でグツと
押
(
お
)
して
貰
(
もら
)
へば
息
(
いき
)
を
吹
(
ふ
)
き
返
(
かへ
)
す……
玉治別
(
たまはるわけ
)
さま、
171
此処
(
ここ
)
だよ。
172
何卒
(
どうぞ
)
二十分
(
にじふぶん
)
ばかり
待
(
ま
)
つとつて
下
(
くだ
)
さい』
173
玉治別
(
たまはるわけ
)
『
承知
(
しようち
)
致
(
いた
)
しました』
174
「
左様
(
さやう
)
ならば」と
高山彦
(
たかやまひこ
)
は
二人
(
ふたり
)
を
伴
(
ともな
)
ひ、
175
足早
(
あしばや
)
に
何
(
いづ
)
れへか
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
した。
176
玉治別
(
たまはるわけ
)
は
時期
(
じき
)
を
見計
(
みはか
)
らひ
高山彦
(
たかやまひこ
)
に
教
(
をそ
)
はつた
局
(
つぼ
)
を
拇指
(
おやゆび
)
に
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れてグツと
押
(
お
)
した。
177
「ウン」と
息
(
いき
)
吹
(
ふ
)
き
返
(
かへ
)
した
黒姫
(
くろひめ
)
は
四方
(
あたり
)
をキヨロキヨロ
見廻
(
みまは
)
し、
178
黒姫
(
くろひめ
)
『アヽ
残念
(
ざんねん
)
や、
179
到頭
(
たうとう
)
逃
(
に
)
げられたか。
180
エー
仕方
(
しかた
)
がない。
181
……お
前
(
まへ
)
は
玉治別
(
たまはるわけ
)
さま、
182
ようマア
助
(
たす
)
けて
下
(
くだ
)
さつた』
183
玉治別
(
たまはるわけ
)
『
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
奴
(
やつ
)
、
184
怪
(
け
)
しからぬ
乱暴
(
らんばう
)
な
男
(
をとこ
)
だ。
185
永
(
なが
)
らく
添
(
そ
)
うて
来
(
き
)
た
女房
(
にようばう
)
に
当身
(
あてみ
)
を
喰
(
く
)
はして
息
(
いき
)
を
止
(
と
)
め、
186
筑紫
(
つくし
)
の
島
(
しま
)
へ
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
くとは
不届
(
ふとど
)
き
千万
(
せんばん
)
な
者
(
もの
)
だ。
187
お
前
(
まへ
)
さまも
是
(
これ
)
で
目
(
め
)
が
醒
(
さ
)
めただらう。
188
虎
(
とら
)
、
189
狼
(
おほかみ
)
と
一緒
(
いつしよ
)
に
寝
(
ね
)
る
様
(
やう
)
なものだ。
190
私
(
わし
)
もお
前
(
まへ
)
さまを
活
(
い
)
かさうと
思
(
おも
)
つて、
191
何程
(
なにほど
)
骨
(
ほね
)
を
折
(
を
)
つたか
分
(
わか
)
りませぬ。
192
到頭
(
たうとう
)
局
(
つぼ
)
が
分
(
わか
)
つて
活
(
くわつ
)
を
入
(
い
)
れた
時
(
とき
)
、
193
貴女
(
あなた
)
がもの
言
(
い
)
うたのも
皆
(
みな
)
神
(
かみ
)
さまのお
蔭
(
かげ
)
、
194
アヽ
勿体
(
もつたい
)
ない。
195
是
(
これ
)
から
一切
(
いつさい
)
の
執着
(
しふちやく
)
を
捨
(
す
)
てて
大神
(
おほかみ
)
さまに
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
の
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
しませう』
196
「ハイ、
197
有難
(
ありがた
)
う」と
黒姫
(
くろひめ
)
は
玉治別
(
たまはるわけ
)
と
相並
(
あひなら
)
び、
198
拍手
(
はくしゆ
)
の
声
(
こゑ
)
も
淑
(
しと
)
やかに
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
の
方面
(
はうめん
)
に
向
(
むか
)
つて
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
の
言葉
(
ことば
)
を
奏
(
そう
)
した。
199
因
(
ちなみ
)
に
言
(
い
)
ふ、
200
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
の
神司
(
かむづかさ
)
は
従前
(
じゆうぜん
)
の
通
(
とほ
)
り
玉照彦
(
たまてるひこ
)
、
201
玉照姫
(
たまてるひめ
)
の
二人
(
ふたり
)
相並
(
あひなら
)
ばれて
御
(
ご
)
神業
(
しんげふ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
され、
202
英子姫
(
ひでこひめ
)
選
(
えら
)
ばれて
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
の
不在中
(
ふざいちう
)
教主
(
けうしゆ
)
の
役
(
やく
)
を
勤
(
つと
)
めらるる
事
(
こと
)
となつた。
203
そして
東助
(
とうすけ
)
は
教主
(
けうしゆ
)
代理
(
だいり
)
兼
(
けん
)
総務
(
そうむ
)
となつて
聖地
(
せいち
)
に
仕
(
つか
)
へた。
204
高山彦
(
たかやまひこ
)
、
205
秋彦
(
あきひこ
)
、
206
テールス
姫
(
ひめ
)
、
207
夏彦
(
なつひこ
)
、
208
佐田彦
(
さだひこ
)
、
209
お
玉
(
たま
)
の
方
(
かた
)
は
聖地
(
せいち
)
にあつて
幹部
(
かんぶ
)
の
位置
(
ゐち
)
を
占
(
し
)
め
神業
(
しんげふ
)
に
従事
(
じゆうじ
)
しつつあつた。
210
玉能姫
(
たまのひめ
)
は
生田
(
いくた
)
の
森
(
もり
)
の
館
(
やかた
)
に
帰
(
かへ
)
りて
駒彦
(
こまひこ
)
と
共
(
とも
)
に
神業
(
しんげふ
)
に
従事
(
じゆうじ
)
する
事
(
こと
)
となつた。
211
又
(
また
)
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
は
国依別
(
くによりわけ
)
と
共
(
とも
)
に
南米
(
なんべい
)
、
212
高砂島
(
たかさごじま
)
に
渡
(
わた
)
り、
213
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
、
214
竜国別
(
たつくにわけ
)
の
行衛
(
ゆくゑ
)
を
探
(
たづ
)
ね、
215
旁
(
かたがた
)
宣伝
(
せんでん
)
の
為
(
た
)
めに
出張
(
しゆつちやう
)
さるる
事
(
こと
)
となつた。
216
高姫
(
たかひめ
)
は
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ひ
四個
(
よんこ
)
の
玉
(
たま
)
を
取
(
と
)
り
返
(
かへ
)
さんと、
217
春彦
(
はるひこ
)
、
218
常彦
(
つねひこ
)
の
二人
(
ふたり
)
を
引
(
ひ
)
き
率
(
つ
)
れ、
219
高砂島
(
たかさごじま
)
に
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
となつた。
220
杢助
(
もくすけ
)
は
初稚姫
(
はつわかひめ
)
、
221
玉治別
(
たまはるわけ
)
、
222
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
、
223
亀彦
(
かめひこ
)
、
224
音彦
(
おとひこ
)
、
225
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
、
226
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
其
(
その
)
他
(
た
)
を
率
(
ひき
)
ゐ、
227
波斯
(
フサ
)
の
国
(
くに
)
のウブスナ
山脈
(
さんみやく
)
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
を
指
(
さ
)
して
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
となつた。
228
梅子姫
(
うめこひめ
)
はコーカス
山
(
ざん
)
に
二三
(
にさん
)
の
供者
(
ともびと
)
を
従
(
したが
)
へ
途々
(
みちみち
)
宣伝
(
せんでん
)
をし
乍
(
なが
)
ら
登
(
のぼ
)
らせ
給
(
たま
)
ふ。
229
黒姫
(
くろひめ
)
は
高山彦
(
たかやまひこ
)
が
竜宮島
(
りうぐうじま
)
又
(
また
)
は
筑紫
(
つくし
)
の
島
(
しま
)
に
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りしと
聞
(
き
)
き、
230
一方
(
いつぱう
)
は
玉
(
たま
)
の
詮議
(
せんぎ
)
を
兼
(
か
)
ねて
夫
(
をつと
)
の
行衛
(
ゆくゑ
)
を
捜査
(
さうさ
)
すべく
聖地
(
せいち
)
を
後
(
あと
)
に、
231
三人
(
みたり
)
の
供者
(
ともびと
)
を
従
(
したが
)
へ
出発
(
しゆつぱつ
)
する
事
(
こと
)
となつた。
232
(
大正一一・七・二四
旧六・一
北村隆光
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 玉乱
(B)
(N)
琉と球 >>>
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第27巻(寅の巻)
> 第2篇 千差万別 > 第7章 猫の恋
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第7章 猫の恋|第27巻|海洋万里|霊界物語|/rm2707】
合言葉「みろく」を入力して下さい→