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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第27巻(寅の巻)
序文
凡例
総説歌
第1篇 聖地の秋
第1章 高姫館
第2章 清潔法
第3章 魚水心
第2篇 千差万別
第4章 教主殿
第5章 玉調べ
第6章 玉乱
第7章 猫の恋
第3篇 神仙霊境
第8章 琉と球
第9章 女神託宣
第10章 太平柿
第11章 茶目式
第4篇 竜神昇天
第12章 湖上の怪物
第13章 竜の解脱
第14章 草枕
第15章 情意投合
第5篇 清泉霊沼
第16章 琉球の神
第17章 沼の女神
第18章 神格化
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霊界物語
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海洋万里(第25~36巻)
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第27巻(寅の巻)
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<<< 沼の女神
(B)
(N)
余白歌 >>>
第一八章
神格化
(
しんかくくわ
)
〔八〇〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第27巻 海洋万里 寅の巻
篇:
第5篇 清泉霊沼
よみ(新仮名遣い):
せいせんれいしょう
章:
第18章 神格化
よみ(新仮名遣い):
しんかくか
通し章番号:
800
口述日:
1922(大正11)年07月28日(旧06月05日)
口述場所:
筆録者:
谷村真友
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年6月20日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
清彦と清子姫、照彦と照子姫は常楠が待っている木の洞窟に戻った。常楠は二人が妻を連れて無事に戻ってきたことを非常に喜んだ。
常楠は自分の血筋を明かし、これまでの人生を物語る歌を歌って、息子夫婦の婚姻を喜び、祝福した。そして、もはや心に残すところはないと歌うと、この国を永遠に守るためにハーリス山の山人に加わると宣言した。
常楠は歌い終わると天の数歌を歌い、合掌した。すると全身はたちまち真っ白になって姿は煙のように消えてしまった。兄弟夫婦は驚いて木の洞窟を走り出て父の名を呼び、突然の別れを嘆き悲しんだ。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-09-12 18:23:03
OBC :
rm2718
愛善世界社版:
284頁
八幡書店版:
第5輯 344頁
修補版:
校定版:
293頁
普及版:
124頁
初版:
ページ備考:
001
清彦
(
きよひこ
)
、
002
清子姫
(
きよこひめ
)
、
003
照彦
(
てるひこ
)
、
004
照子姫
(
てるこひめ
)
の
二夫婦
(
ふたふうふ
)
は
茲
(
ここ
)
に
芽出度
(
めでたく
)
結婚
(
けつこん
)
の
式
(
しき
)
を
挙
(
あ
)
げた。
005
槻
(
つき
)
の
洞穴
(
どうけつ
)
に
在
(
あ
)
る
父
(
ちち
)
の
常楠
(
つねくす
)
に
報告
(
はうこく
)
し、
006
且
(
か
)
つ
親子
(
おやこ
)
の
杯
(
さかづき
)
を
結
(
むす
)
ぶべく
此
(
この
)
岩窟
(
がんくつ
)
を
立出
(
たちい
)
で、
007
エム、
008
セムの
二人
(
ふたり
)
を
初
(
はじ
)
め
四五
(
しご
)
の
従者
(
じゆうしや
)
と
共
(
とも
)
に
鰐魚
(
わに
)
の
船
(
ふね
)
に
身
(
み
)
を
委
(
まか
)
せ、
009
さしもに
広
(
ひろ
)
き
琉球沼
(
りうきうぬま
)
を
渡
(
わた
)
つて
茫々
(
ばうばう
)
たる
草野
(
くさの
)
を
分
(
わ
)
け、
010
辛
(
から
)
うじて
其
(
その
)
日
(
ひ
)
の
夕間暮
(
ゆふまぐれ
)
、
011
常楠
(
つねくす
)
が
洞穴
(
どうけつ
)
の
館
(
やかた
)
に
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
いた。
012
常楠
(
つねくす
)
は
四五
(
しご
)
の
土人
(
どじん
)
と
共
(
とも
)
に
祭壇
(
さいだん
)
の
前
(
まへ
)
に、
013
清彦
(
きよひこ
)
、
014
照彦
(
てるひこ
)
の
幸福
(
かうふく
)
を
祈
(
いの
)
りつつ、
015
言依別
(
ことよりわけ
)
一行
(
いつかう
)
の
海上
(
かいじやう
)
無事
(
ぶじ
)
を
祈
(
いの
)
る
真最中
(
まつさいちう
)
であつた。
016
二人
(
ふたり
)
の
兄弟
(
きやうだい
)
は
二人
(
ふたり
)
の
美
(
うる
)
はしき
新妻
(
にひづま
)
を
伴
(
ともな
)
ひ、
017
数多
(
あまた
)
の
供人
(
ともびと
)
を
従
(
したが
)
へ
意気
(
いき
)
揚々
(
やうやう
)
として
茲
(
ここ
)
に
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
た。
018
常楠
(
つねくす
)
は
一心
(
いつしん
)
不乱
(
ふらん
)
になつて
祈願
(
きぐわん
)
に
余念
(
よねん
)
がなかつた。
019
兄弟
(
きやうだい
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
其
(
その
)
傍
(
かたはら
)
に
端坐
(
たんざ
)
して
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
の
言葉
(
ことば
)
を
奏上
(
そうじやう
)
した。
020
常楠
(
つねくす
)
は
祝詞
(
のりと
)
の
奏上
(
そうじやう
)
を
了
(
をは
)
り
後
(
あと
)
振
(
ふ
)
り
返
(
かへ
)
り
見
(
み
)
れば、
021
清彦
(
きよひこ
)
、
022
照彦
(
てるひこ
)
は
容色
(
ようしよく
)
端麗
(
たんれい
)
なる
二人
(
ふたり
)
の
美女
(
びぢよ
)
と
共
(
とも
)
に
行儀
(
ぎやうぎ
)
よく
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
023
清彦
(
きよひこ
)
『
父上
(
ちちうへ
)
様
(
さま
)
、
024
只今
(
ただいま
)
無事
(
ぶじ
)
に
帰
(
かへ
)
りました』
025
照彦
(
てるひこ
)
『
嘸
(
さぞ
)
お
待兼
(
まちかね
)
で
御座
(
ござ
)
いましたでせう』
026
常楠
(
つねくす
)
『ヤア
思
(
おも
)
うたよりは
早
(
はや
)
く
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さつた。
027
ヤアお
前
(
まへ
)
は
此
(
この
)
間
(
あひだ
)
此処
(
ここ
)
を
立去
(
たちさ
)
つた
清子姫
(
きよこひめ
)
、
028
照子姫
(
てるこひめ
)
の
二人
(
ふたり
)
ではなかつたか。
029
縦
(
たて
)
から
見
(
み
)
ても
横
(
よこ
)
から
見
(
み
)
ても
瓜二
(
うりふた
)
つ、
030
寸分
(
すんぶん
)
違
(
ちが
)
はぬ
綺麗
(
きれい
)
な
女
(
をんな
)
、
031
どうして
御座
(
ござ
)
つたか。
032
此
(
この
)
常楠
(
つねくす
)
も
気
(
き
)
が
気
(
き
)
でならなかつた。
033
マアマア
無事
(
ぶじ
)
で
何
(
なに
)
よりもお
目出度
(
めでた
)
い』
034
清子姫
(
きよこひめ
)
『
貴方
(
あなた
)
が
噂
(
うはさ
)
に
高
(
たか
)
き
常楠
(
つねくす
)
の
御
(
お
)
父上
(
ちちうへ
)
で
御座
(
ござ
)
いますか。
035
妾
(
わたし
)
は
清彦
(
きよひこ
)
さまの
女房
(
にようばう
)
になりました。
036
どうぞ
末永
(
すえなが
)
く
可愛
(
かあい
)
がつて
下
(
くだ
)
さいませ』
037
照子姫
(
てるこひめ
)
『
妾
(
わたし
)
は
照彦
(
てるひこ
)
さまの
妻
(
つま
)
で
御座
(
ござ
)
います。
038
お
父
(
とう
)
様
(
さま
)
、
039
初
(
はじ
)
めて……
否
(
いな
)
再
(
ふたた
)
びお
目
(
め
)
に
懸
(
かか
)
ります。
040
好
(
よ
)
くも
御
(
ご
)
無事
(
ぶじ
)
で
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さいました。
041
どうぞ
末永
(
すえなが
)
く
我
(
わが
)
子
(
こ
)
として
愛
(
あい
)
して
下
(
くだ
)
さいませ。
042
何分
(
なにぶん
)
不束
(
ふつつか
)
な
者
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
いますれば、
043
お
構
(
かま
)
ひなくお
叱
(
しか
)
り
下
(
くだ
)
さいまして、
044
幾久
(
いくひさ
)
しく
御
(
お
)
召使
(
めしつか
)
ひの
程
(
ほど
)
をお
願申
(
ねがひまを
)
します』
045
常楠
(
つねくす
)
は
涙
(
なみだ
)
を
浮
(
うか
)
べ
乍
(
なが
)
ら、
046
常楠
(
つねくす
)
『アヽ
二人
(
ふたり
)
共
(
とも
)
好
(
よ
)
く
言
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さつた。
047
此
(
この
)
常楠
(
つねくす
)
も
是
(
これ
)
にて
最早
(
もはや
)
心残
(
こころのこ
)
りは
在
(
あ
)
りませぬ。
048
夫婦
(
ふうふ
)
仲好
(
なかよ
)
くどうぞ
神業
(
しんげふ
)
を
完全
(
くわんぜん
)
にお
務
(
つと
)
め
下
(
くだ
)
さい』
049
清子姫
(
きよこひめ
)
と
照子姫
(
てるこひめ
)
は「ハツ」と
計
(
ばか
)
りに
首
(
かうべ
)
を
下
(
さ
)
げ、
050
嬉
(
うれ
)
しさと
懐
(
なつかし
)
さの
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
051
常楠
(
つねくす
)
は
祝意
(
しゆくい
)
を
表
(
へう
)
し
且
(
か
)
つ
自分
(
じぶん
)
の
素性
(
すじやう
)
を
明
(
あ
)
かす
可
(
べ
)
く、
052
銀扇
(
ぎんせん
)
を
拡
(
ひろ
)
げて
老
(
おい
)
の
身
(
み
)
にも
似
(
に
)
ず、
053
声
(
こゑ
)
爽
(
さわや
)
かに
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
054
常楠
(
つねくす
)
『
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
古
(
ふる
)
き
神代
(
かみよ
)
の
其
(
その
)
昔
(
むかし
)
055
神
(
かみ
)
の
都
(
みやこ
)
のエルサレム
056
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
057
いや
永久
(
とこしへ
)
に
鎮
(
しづ
)
まりて
058
世
(
よ
)
を
知食
(
しろしめ
)
す
其
(
その
)
砌
(
みぎり
)
059
遠津
(
とほつ
)
御祖
(
みおや
)
の
国彦
(
くにひこ
)
が
060
妻
(
つま
)
国姫
(
くにひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
061
神
(
かみ
)
の
御祭
(
みまつ
)
り
麻柱
(
あななひ
)
て
062
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りし
甲斐
(
かひ
)
もなく
063
醜
(
しこ
)
の
建
(
たけ
)
びの
強
(
つよ
)
くして
064
子孫
(
しそん
)
は
四方
(
よも
)
に
散乱
(
さんらん
)
し
065
吾
(
わ
)
が
父母
(
たらちね
)
の
玉彦
(
たまひこ
)
や
066
玉姫
(
たまひめ
)
二人
(
ふたり
)
は
自転倒
(
おのころ
)
の
067
島
(
しま
)
に
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
しつつ
068
我
(
わ
)
れを
生
(
うま
)
して
何処
(
どこ
)
ともなく
069
清
(
きよ
)
き
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
し
給
(
たま
)
ひぬ
070
親
(
おや
)
に
離
(
はな
)
れし
雛鳥
(
ひなどり
)
の
071
寄
(
よ
)
る
辺
(
べ
)
渚
(
なぎさ
)
の
常楠
(
つねくす
)
は
072
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
を
遠近
(
をちこち
)
と
073
巡
(
めぐ
)
り
巡
(
めぐ
)
つて
紀
(
き
)
の
国
(
くに
)
に
074
細
(
ほそ
)
き
煙
(
けぶり
)
を
立
(
た
)
て
乍
(
なが
)
ら
075
情
(
つれ
)
なき
浮世
(
うきよ
)
を
送
(
おく
)
る
折
(
をり
)
076
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
の
大変
(
たいへん
)
に
077
逢
(
あ
)
ひしが
如
(
ごと
)
く
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
は
078
世
(
よ
)
の
荒浪
(
あらなみ
)
に
吹
(
ふ
)
き
捲
(
まく
)
られて
079
分
(
わか
)
れ
分
(
わか
)
れに
世
(
よ
)
を
送
(
おく
)
る
080
頃
(
ころ
)
しもあれや
先
(
さき
)
つ
年
(
どし
)
081
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
計
(
はか
)
らひに
082
絡
(
から
)
み
合
(
あ
)
ひたる
親子
(
おやこ
)
の
対面
(
たいめん
)
083
秋彦
(
あきひこ
)
、
駒彦
(
こまひこ
)
始
(
はじ
)
めとし
084
心
(
こころ
)
の
色
(
いろ
)
も
清彦
(
きよひこ
)
や
085
照彦
(
てるひこ
)
四人
(
よたり
)
に
巡
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
086
尽
(
つ
)
きぬ
縁
(
えにし
)
を
喜
(
よろこ
)
びつ
087
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
る
其
(
その
)
中
(
うち
)
に
088
熊野
(
くまの
)
の
滝
(
たき
)
の
禊場
(
みそぎば
)
に
089
三五教
(
あななひけう
)
の
若彦
(
わかひこ
)
と
090
心
(
こころ
)
清
(
きよ
)
むる
折
(
をり
)
もあれ
091
木花姫
(
このはなひめ
)
のあれまして
092
常楠
(
つねくす
)
、
若彦
(
わかひこ
)
両人
(
りやうにん
)
は
093
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
神宝
(
しんぱう
)
の
094
いや
永久
(
とこしへ
)
に
隠
(
かく
)
されし
095
秘密
(
ひみつ
)
の
国
(
くに
)
の
琉球島
(
りうきうたう
)
096
竜
(
たつ
)
の
腮
(
あぎと
)
の
宝玉
(
ほうぎよく
)
を
097
受取
(
うけと
)
りまして
言依別
(
ことよりわけ
)
の
098
瑞
(
みづ
)
の
命
(
みこと
)
に
献
(
けん
)
ぜよと
099
言葉
(
ことば
)
厳
(
おごそ
)
かに
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふ
100
其
(
その
)
神勅
(
しんちよく
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
101
汐
(
しほ
)
の
八百路
(
やほぢ
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
102
雨
(
あめ
)
に
浴
(
よく
)
し
風
(
かぜ
)
に
梳
(
くしけ
)
づり
103
大海原
(
おほうなばら
)
の
潮
(
しほ
)
をかぶり
104
浪
(
なみ
)
に
呑
(
の
)
まれ
漸々
(
やうやう
)
に
105
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
106
上
(
のぼ
)
りて
見
(
み
)
れば
昔
(
むかし
)
より
107
人跡
(
じんせき
)
絶
(
た
)
えし
深山路
(
みやまぢ
)
の
108
谷間
(
たにま
)
に
清
(
きよ
)
き
玉
(
たま
)
の
海
(
うみ
)
109
老錆
(
おいさび
)
果
(
は
)
てし
常楠
(
つねくす
)
も
110
玉
(
たま
)
の
勢
(
いきほひ
)
若彦
(
わかひこ
)
と
111
日毎
(
ひごと
)
夜毎
(
よごと
)
に
上
(
のぼ
)
り
来
(
き
)
て
112
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
113
大竜別
(
おほたつわけ
)
や
大竜姫
(
おほたつひめ
)
の
114
珍
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
115
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
宝玉
(
ほうぎよく
)
を
116
三五教
(
あななひけう
)
の
言依別
(
ことよりわけ
)
に
117
奉
(
たてまつ
)
らんと
村肝
(
むらきも
)
の
118
心
(
こころ
)
定
(
さだ
)
めし
竜神
(
たつがみ
)
の
119
胸
(
むね
)
も
開
(
ひら
)
けし
時
(
とき
)
もあれ
120
浪路
(
なみぢ
)
をわけて
渡
(
わた
)
り
来
(
く
)
る
121
言依別
(
ことよりわけ
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
122
国依別
(
くによりわけ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
123
仮
(
か
)
りの
宿
(
やど
)
りと
定
(
さだ
)
めたる
124
此
(
この
)
洞穴
(
どうけつ
)
に
現
(
あ
)
れまして
125
此処
(
ここ
)
に
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
神司
(
かむづかさ
)
126
ハーリス
山
(
ざん
)
の
谷間
(
たにあひ
)
を
127
心
(
こころ
)
いそいそ
進
(
すす
)
みつつ
128
竜
(
たつ
)
の
腮
(
あぎと
)
の
宝玉
(
ほうぎよく
)
を
129
恙
(
つつが
)
も
無
(
な
)
しに
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れて
130
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
れる
嬉
(
うれ
)
しさよ
131
伜
(
せがれ
)
の
清彦
(
きよひこ
)
、
照彦
(
てるひこ
)
は
132
如何
(
いか
)
なる
神
(
かみ
)
の
引合
(
ひきあは
)
せか
133
我
(
わ
)
れの
住家
(
すみか
)
を
訪
(
たづ
)
ね
来
(
き
)
て
134
清子
(
きよこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
照子姫
(
てるこひめ
)
135
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
早
(
はや
)
くも
仮
(
かり
)
の
家
(
や
)
に
136
来
(
きた
)
り
居
(
ゐ
)
ませる
不思議
(
ふしぎ
)
さよ
137
言依別
(
ことよりわけ
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
138
国依別
(
くによりわけ
)
を
伴
(
ともな
)
ひて
139
浪路
(
なみぢ
)
を
渡
(
わた
)
り
高砂
(
たかさご
)
の
140
島
(
しま
)
に
出
(
い
)
でんと
宣
(
の
)
らせつつ
141
此
(
この
)
常楠
(
つねくす
)
が
浪
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
142
伴
(
ともな
)
ひ
来
(
きた
)
りし
若彦
(
わかひこ
)
に
143
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
宝玉
(
ほうぎよく
)
を
144
持
(
も
)
たせて
遥
(
はる
)
かに
自転倒
(
おのころ
)
の
145
島
(
しま
)
に
帰
(
かへ
)
させ
給
(
たま
)
ひつつ
146
此
(
この
)
常楠
(
つねくす
)
を
琉球
(
りうきう
)
の
147
島
(
しま
)
の
守
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
と
神定
(
かむさだ
)
め
148
伜
(
せがれ
)
清彦
(
きよひこ
)
、
照彦
(
てるひこ
)
を
149
左守
(
さもり
)
右守
(
うもり
)
の
神
(
かみ
)
として
150
波
(
なみ
)
を
渡
(
わた
)
りて
出
(
い
)
で
玉
(
たま
)
ふ
151
清彦
(
きよひこ
)
、
照彦
(
てるひこ
)
両人
(
りやうにん
)
は
152
清子
(
きよこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
照子姫
(
てるこひめ
)
153
此処
(
ここ
)
に
目出度
(
めでた
)
く
妹
(
いも
)
と
背
(
せ
)
の
154
契
(
ちぎり
)
を
結
(
むす
)
び
永久
(
とこしへ
)
に
155
此
(
この
)
浮島
(
うきじま
)
を
守
(
まも
)
らんと
156
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
も
水
(
みづ
)
の
泡
(
あわ
)
157
清子
(
きよこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
照子姫
(
てるこひめ
)
158
闇
(
やみ
)
に
紛
(
まぎ
)
れて
何処
(
どこ
)
となく
159
姿
(
すがた
)
隠
(
かく
)
させ
玉
(
たま
)
ひしより
160
清彦
(
きよひこ
)
、
照彦
(
てるひこ
)
両人
(
りやうにん
)
が
161
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
の
苦
(
くる
)
しさは
162
如何
(
いかが
)
ならんと
父母
(
たらちね
)
の
163
我
(
わが
)
苦
(
くる
)
しみは
一入
(
ひとしほ
)
ぞ
164
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
との
神々
(
かみがみ
)
に
165
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
真心
(
まごころ
)
を
166
籠
(
こ
)
めて
祈
(
いの
)
りし
甲斐
(
かひ
)
ありて
167
今日
(
けふ
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
清子姫
(
きよこひめ
)
168
照子
(
てるこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
若嫁
(
わかよめ
)
に
169
巡
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
うたる
嬉
(
うれ
)
しさよ
170
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
171
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましまして
172
夫婦
(
めをと
)
の
仲
(
なか
)
は
睦
(
むつ
)
まじく
173
千代
(
ちよ
)
も
八千代
(
やちよ
)
も
永久
(
とこしへ
)
に
174
鴛鴦
(
をし
)
の
契
(
ちぎり
)
の
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
175
変
(
かは
)
らであれやどこ
迄
(
まで
)
も
176
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
の
色
(
いろ
)
深
(
ふか
)
く
177
褪
(
あ
)
せずにあれや
夫婦仲
(
めをとなか
)
178
最早
(
もはや
)
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
残
(
のこ
)
りなし
179
我
(
われ
)
はこれよりハーリスの
180
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
181
此
(
この
)
神島
(
かみじま
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
182
守
(
まも
)
らん
為
(
た
)
めに
万代
(
よろづよ
)
も
183
命
(
いのち
)
永
(
なが
)
らへ
山人
(
やまびと
)
の
184
群
(
むれ
)
に
加
(
くは
)
はり
長
(
をさ
)
となり
185
世
(
よ
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
守
(
まも
)
りなん
186
汝
(
なんぢ
)
清彦
(
きよひこ
)
、
清子姫
(
きよこひめ
)
187
光
(
ひかり
)
洽
(
あまね
)
き
照子姫
(
てるこひめ
)
188
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
く
照彦
(
てるひこ
)
と
189
弥
(
いや
)
永久
(
とこしへ
)
に
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
190
南
(
みなみ
)
の
島
(
しま
)
に
出
(
い
)
でまして
191
神
(
かみ
)
の
御業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
へかし
192
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
193
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
194
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
195
我
(
われ
)
の
身魂
(
みたま
)
の
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
196
止
(
とど
)
まる
限
(
かぎ
)
り
心安
(
うらやす
)
の
197
浦安国
(
うらやすくに
)
と
幸
(
さち
)
はひて
198
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
の
雨
(
あめ
)
199
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
降
(
ふ
)
らせなん
200
最早
(
もはや
)
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
残
(
のこ
)
りなし
201
孰
(
いづれ
)
もサラバ』と
言
(
い
)
ふより
早
(
はや
)
く
202
天
(
あま
)
の
数歌
(
かずうた
)
歌
(
うた
)
ひ
上
(
あ
)
げ
203
合掌
(
がつしやう
)
するや
常楠
(
つねくす
)
は
204
全身
(
ぜんしん
)
忽
(
たちま
)
ち
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
く
205
真白
(
ましろ
)
になりて
木
(
き
)
の
丸殿
(
まるどの
)
の
入口
(
いりぐち
)
を
206
一足
(
ひとあし
)
二足
(
ふたあし
)
跨
(
また
)
げ
出
(
いで
)
しと
思
(
おも
)
ふ
間
(
ま
)
に
207
忽
(
たちま
)
ち
姿
(
すがた
)
は
白煙
(
しらけぶり
)
208
磯
(
いそ
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
高
(
たか
)
く
209
空
(
そら
)
に
聞
(
きこ
)
ゆる
計
(
ばか
)
りなり
210
兄弟
(
けうだい
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
驚
(
おどろ
)
いて
211
木
(
き
)
の
丸殿
(
まるどの
)
を
走
(
はし
)
り
出
(
い
)
で
212
空
(
そら
)
を
仰
(
あふ
)
いで
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
せ
213
父
(
ちち
)
よ
父
(
ちち
)
よと
呼
(
よ
)
ぶ
声
(
こゑ
)
も
214
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
に
遮
(
さへぎ
)
られ
215
尋
(
たづ
)
ぬる
由
(
よし
)
も
泣
(
な
)
く
計
(
ばか
)
り
216
天
(
てん
)
を
仰
(
あふ
)
ぎ
地
(
ち
)
に
伏
(
ふ
)
して
217
親子
(
おやこ
)
の
果敢
(
はか
)
なき
此
(
この
)
別
(
わか
)
れ
218
嘆
(
なげ
)
き
居
(
ゐ
)
るこそ
哀
(
あは
)
れなれ
219
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
220
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ。
221
(
大正一一・七・二八
旧六・五
谷村真友
録)
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【第18章 神格化|第27巻|海洋万里|霊界物語|/rm2718】
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