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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第28巻(卯の巻)
序歌
総説歌
第1篇 高砂の島
第1章 カールス王
第2章 無理槍
第3章 玉藻山
第4章 淡渓の流
第5章 難有迷惑
第6章 麻の紊れ
第2篇 暗黒の叫
第7章 無痛の腹
第8章 混乱戦
第9章 当推量
第10章 縺れ髪
第11章 木茄子
第12章 サワラの都
第3篇 光明の魁
第13章 唖の対面
第14章 二男三女
第15章 願望成就
第16章 盲亀の浮木
第17章 誠の告白
第18章 天下泰平
第4篇 南米探険
第19章 高島丸
第20章 鉈理屈
第21章 喰へぬ女
第22章 高砂上陸
跋(暗闇)
余白歌
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霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第28巻(卯の巻)
> 後付 > 跋(暗闇)
<<< 高砂上陸
(B)
(N)
余白歌 >>>
跋
暗闇
(
くらやみ
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第28巻 海洋万里 卯の巻
篇:
後付
よみ(新仮名遣い):
章:
跋(暗闇)
よみ(新仮名遣い):
ばつ くらやみ
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年08月06日(旧06月14日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年8月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
現代社会は力がものをいい、力なきものは道理も立たず、力あるものは無理に押し通す。弱者は自ら犯さざる罪をも謝さねばならぬ。強者は自ら犯した罪も平気で押し通す現状だ。強者は悪をなしても世間をうまく誤魔化して無上の善行とされる、暗闇の世だ。
誤解を解くには他の誤りを正すのが第一である。自己の正しい主張を明白に徹底的に、相手方に合点の行くように弁明し釈明すべく努力することが必要であり、袖手傍観的な態度は結局神の国のためには卑怯者また反抗者となる。
強者に対して何事も譲歩するのはかえって誤解を大きくする。相手方の無理を是認したも同然となってしまう。
他の誤解を解くことにも増して重要なのは、自ら他を誤解しないようにすることである。いわゆる、彼を良く知る、ということが重要である。
人間の身体内には天国と地獄が包蔵している。人間は天使と悪魔のあいのこである。現代人は特にこの傾向多く、神示に言う八衢人間、中有人間というのはこれである。
現代は悪魔横行の世であることを正しく理解せよ。獅子や虎狼が疲労の結果、休息していても決して猫や羊や兎になるものではない。必ず元気回復して眠りから醒めるときが来る。
一難来るごとにその信仰と勇気を強め、快活に愉快に立ち働く誠の神国魂の人は、果たして幾人あるであろうか。三五教の無抵抗主義の真諦を誤解して、極端な無抵抗主義を取るのも考えものである。
卑劣、柔弱、無腸漢の卵とならなければ幸いである。世間の評判や新聞の悪評やその他の圧迫を気遣って、正義の大道を歩むことさえ恐れるに至ったら、もはやその人間は駄目である。
世間の評判や新聞の批評こそ当てにならぬものはない。評判が良いからといって安心していると背負い投げを食わされる。逆に、一昨年来悪罵され続けた東西の男女があったが、実際に面会してその思想・行為・態度を実見すると、まったく正反対の人物であることがわかった。
黒雲に包まれた大空の月も、仇雲の扉を開いてその瑞々しい姿を現すときは、暗黒の地上も直ちに瑞光燦爛たる神姿を見ることができるであろう。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm289901
愛善世界社版:
285頁
八幡書店版:
第5輯 457頁
修補版:
校定版:
295頁
普及版:
115頁
初版:
ページ備考:
校定版と愛世版では28巻末の「跋」は、普及版では「都合により」30巻末に収録されている。
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎著作集 > 第三巻 愛と美といのち > [2] 人生 > [2-4] 生きがいの創造 > [2-4-15] 誤りを正す
001
一、
002
現代
(
げんだい
)
の
社会
(
しやくわい
)
は
力
(
ちから
)
そのものが
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
ふ。
003
力
(
ちから
)
なきものは
立
(
た
)
つべき
道理
(
だうり
)
も
立
(
た
)
たず。
004
立
(
た
)
つべからざる
無理
(
むり
)
も
力
(
ちから
)
あるものには
立派
(
りつぱ
)
に
立
(
た
)
つ
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だ。
005
二、
006
○○に
対
(
たい
)
して
或
(
ある
)
方面
(
はうめん
)
から
行
(
おこな
)
つた
様
(
やう
)
な
無茶
(
むちや
)
を
塵
(
ちり
)
ほどでも
行
(
おこな
)
つたとすれば、
007
忽
(
たちま
)
ち
悪魔
(
あくま
)
呼
(
よ
)
ばはりを
受
(
う
)
け
滅茶
(
めつちや
)
々々
(
めつちや
)
に
打
(
う
)
ち
砕
(
くだ
)
かれて
了
(
しま
)
ふであらう。
008
弱者
(
じやくしや
)
は
自
(
みづか
)
ら
犯
(
おか
)
さざる
罪
(
つみ
)
をも
謝
(
しや
)
せねばならぬ。
009
強者
(
きやうしや
)
は
自
(
みづか
)
ら
犯
(
おか
)
したる
罪
(
つみ
)
をも
平気
(
へいき
)
で
押
(
お
)
し
通
(
とほ
)
すと
云
(
い
)
ふ
現状
(
げんじやう
)
だ。
010
強者
(
きやうしや
)
は
自
(
みづか
)
ら
悪
(
あく
)
をなしても、
011
之
(
これ
)
を
甘
(
うま
)
く
世間
(
せけん
)
を
誤魔化
(
ごまくわ
)
して
却
(
かへつ
)
て
無上
(
むじやう
)
の
善行
(
ぜんかう
)
とせらるる
暗闇
(
くらやみ
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だ。
012
三、
013
誤解
(
ごかい
)
を
釈
(
と
)
くには
他
(
た
)
の
誤
(
あやま
)
りを
正
(
ただ
)
すが
第一
(
だいいち
)
の
善法
(
ぜんはう
)
だ。
014
自己
(
じこ
)
の
正
(
ただ
)
しき
主張
(
しゆちやう
)
を
明白
(
めいはく
)
に
徹底
(
てつてい
)
的
(
てき
)
に、
015
相手
(
あひて
)
方
(
がた
)
に
合点
(
がてん
)
の
行
(
ゆ
)
く
様
(
やう
)
に
弁明
(
べんめい
)
し
釈明
(
しやくめい
)
する
事
(
こと
)
に
努力
(
どりよく
)
せなくては
成
(
な
)
らない。
016
何程
(
なにほど
)
誤解
(
ごかい
)
されても
構
(
かま
)
はぬ、
017
正
(
ただ
)
しき
神
(
かみ
)
は
御
(
ご
)
照覧
(
せうらん
)
遊
(
あそ
)
ばすからと、
018
惟神
(
かむながら
)
主義
(
しゆぎ
)
を
保持
(
ほぢ
)
して
袖手
(
しうしゆ
)
傍観
(
ばうくわん
)
的
(
てき
)
態度
(
たいど
)
に
出
(
い
)
づる
者
(
もの
)
は、
019
自分
(
じぶん
)
の
無能
(
むのう
)
と
無責任
(
むせきにん
)
とを
表白
(
へうはく
)
するもので、
020
結局
(
けつきよく
)
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
の
為
(
ため
)
には、
021
卑怯者
(
ひけふもの
)
又
(
また
)
は
反抗者
(
はんかうしや
)
となるものである。
022
四、
023
相手
(
あひて
)
方
(
がた
)
の
言
(
い
)
ひ
放題
(
はうだい
)
に
何
(
なん
)
でも
彼
(
か
)
んでも
御
(
ご
)
無理
(
むり
)
御尤
(
ごもつと
)
もと
承服
(
しようふく
)
するは、
024
決
(
けつ
)
して
誤解
(
ごかい
)
を
釈
(
と
)
くの
方法
(
はうはふ
)
に
非
(
あら
)
ず。
025
却
(
かへつ
)
て
誤解
(
ごかい
)
を
増大
(
ぞうだい
)
ならしむるものである。
026
相手
(
あひて
)
方
(
がた
)
の
強者
(
きやうしや
)
になると、
027
此方
(
こちら
)
の
譲歩
(
じやうほ
)
退嬰
(
たいえい
)
を
以
(
もつ
)
て
謙譲
(
けんじやう
)
の
徳
(
とく
)
とせず、
028
好意
(
かうい
)
と
認
(
みと
)
めず、
029
却
(
かへつ
)
て
驕慢
(
けうまん
)
の
心
(
こころ
)
を
強
(
つよ
)
め
此方
(
こちら
)
の
行動
(
かうどう
)
を
見
(
み
)
て、
030
吾
(
わが
)
輩
(
はい
)
の
臆測
(
おくそく
)
した
通
(
とほ
)
りだ、
031
さればこそ
吾
(
わが
)
抗議
(
かうぎ
)
や
言論
(
げんろん
)
や
行為
(
かうゐ
)
に
対
(
たい
)
して、
032
直
(
ただち
)
に
譲歩
(
じやうほ
)
したのだと
言
(
い
)
つて
澄
(
す
)
まし
込
(
こ
)
んで
了
(
しま
)
ふものである。
033
五、
034
所謂
(
いはゆる
)
御
(
ご
)
無理
(
むり
)
御尤
(
ごもつと
)
もの
譲歩
(
じやうほ
)
的
(
てき
)
態度
(
たいど
)
は、
035
相手方
(
あひてかた
)
の
無理
(
むり
)
を
是認
(
ぜにん
)
する
事
(
こと
)
となつて
了
(
しま
)
ふ。
036
換言
(
くわんげん
)
すれば
譲歩
(
じようほ
)
退嬰
(
たいえい
)
は
誤解
(
ごかい
)
を
釈
(
と
)
く
方法
(
はうはふ
)
に
非
(
あら
)
ずして
却
(
かへつ
)
て
相手方
(
あひてかた
)
の
誤解
(
ごかい
)
を
裏書
(
うらがき
)
し、
037
益々
(
ますます
)
その
誤解
(
ごかい
)
をして
増長
(
ぞうちよう
)
せしむるものとなるのである。
038
之
(
これ
)
例
(
たとへ
)
ば
或
(
あ
)
る
商品
(
しやうひん
)
に
対
(
たい
)
し、
039
即
(
すなは
)
ち
相手方
(
あひてかた
)
の
無暗
(
むやみ
)
に
値切
(
ねぎ
)
るに
任
(
まか
)
せて、
040
損
(
そん
)
をして
迄
(
まで
)
大負
(
おほまけ
)
に
負
(
まけ
)
る
時
(
とき
)
は、
041
相手
(
あひて
)
方
(
がた
)
の
買人
(
かひて
)
は
此方
(
こつち
)
の
好意
(
かうい
)
に
満足
(
まんぞく
)
するよりも、
042
却
(
かへつ
)
て
吾
(
わ
)
が
本来
(
ほんらい
)
掛値
(
かけね
)
を
吹
(
ふ
)
き
掛
(
か
)
けたのを
甘
(
うま
)
く
値切
(
ねぎ
)
つてやつた、
043
然
(
しか
)
し
未
(
いま
)
だ
少
(
すこ
)
し
計
(
ばか
)
り
高値
(
たかね
)
であつたかも
知
(
し
)
れぬがなぞと
誤解
(
ごかい
)
する
様
(
やう
)
なものである。
044
何処
(
どこ
)
やそこい
等
(
ら
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
方々
(
かたがた
)
の
中
(
なか
)
にも、
045
右様
(
みぎやう
)
の
態度
(
たいど
)
を
持
(
ぢ
)
する
人
(
ひと
)
が
十中
(
じつちう
)
の
十
(
じふ
)
まである
様
(
やう
)
に
感
(
かん
)
じられてならぬ。
046
是
(
これ
)
も
依然
(
やつぱり
)
難
(
かた
)
きを
避
(
さ
)
け
易
(
やす
)
きにつかむとする
所謂
(
いはゆる
)
惟神
(
かむながら
)
中毒
(
ちうどく
)
の
影像
(
えいざう
)
かも
知
(
し
)
れぬ。
047
六、
048
他
(
た
)
の
誤解
(
ごかい
)
を
釈
(
と
)
く
必要
(
ひつえう
)
あるはさることながら、
049
それに
益
(
ま
)
して
尤
(
もつと
)
も
大切
(
たいせつ
)
なるは、
050
他
(
た
)
を
自分
(
じぶん
)
から
誤解
(
ごかい
)
せざることである。
051
又
(
また
)
今日
(
こんにち
)
の
世界
(
せかい
)
の
状態
(
じやうたい
)
に
対
(
たい
)
しては、
052
誤解
(
ごかい
)
せない
様
(
やう
)
に
努
(
つと
)
むるのが
最
(
もつと
)
も
重大
(
ぢうだい
)
なことである。
053
即
(
すなは
)
ち
兵家
(
へいか
)
の
所謂
(
いはゆる
)
能
(
よ
)
く
彼
(
かれ
)
を
知
(
し
)
ることが
肝腎
(
かんじん
)
である。
054
孔子
(
こうし
)
は
人
(
ひと
)
の
己
(
おのれ
)
を
知
(
し
)
らざるを
患
(
うれ
)
へず。
055
人
(
ひと
)
を
知
(
し
)
らざるを
患
(
うれ
)
ふと
言
(
い
)
つた
通
(
とほ
)
りである。
056
七、
057
人間
(
にんげん
)
の
身体内
(
しんたいない
)
には
一方
(
いつぱう
)
に
天国
(
てんごく
)
あり、
058
一方
(
いつぱう
)
に
地獄
(
ぢごく
)
を
包蔵
(
はうざう
)
して
居
(
ゐ
)
るものだ。
059
要
(
えう
)
するに
人間
(
にんげん
)
は
天使
(
てんし
)
と
悪魔
(
あくま
)
との
雑種児
(
あいのこ
)
である。
060
現代
(
げんだい
)
の
人間
(
にんげん
)
に
於
(
おい
)
て
殊更
(
ことさら
)
にこの
傾向
(
けいかう
)
多
(
おほ
)
きを
悟
(
さと
)
らねばならぬ。
061
故
(
ゆゑ
)
に
神示
(
しんじ
)
には
之
(
これ
)
を
中有
(
ちうう
)
人間
(
にんげん
)
、
062
又
(
また
)
は
八衢
(
やちまた
)
人間
(
にんげん
)
と
称
(
とな
)
へられて
居
(
ゐ
)
る。
063
八、
064
世界
(
せかい
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
正
(
ただ
)
しく
解
(
かい
)
せよ。
065
現代
(
げんだい
)
は
悪魔
(
あくま
)
横行
(
わうかう
)
の
世
(
よ
)
なることを。
066
国際
(
こくさい
)
連盟
(
れんめい
)
とか
云
(
い
)
つて、
067
表面
(
へうめん
)
から
見
(
み
)
れば、
068
天国
(
てんごく
)
の
福音
(
ふくいん
)
とも
見
(
み
)
るべき
平和
(
へいわ
)
条約
(
でうやく
)
が
結
(
むす
)
ばれた。
069
併
(
しか
)
し
人類
(
じんるゐ
)
平和
(
へいわ
)
の
随喜者
(
ずゐきしや
)
、
070
世界
(
せかい
)
泰平
(
たいへい
)
の
夢想者
(
むさうしや
)
の
希望
(
きばう
)
した
程
(
ほど
)
、
071
期待
(
きたい
)
した
程
(
ほど
)
、
072
註文
(
ちうもん
)
したる
程
(
ほど
)
に
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つもので
在
(
あ
)
らう
乎
(
か
)
。
073
九、
074
獅子
(
しし
)
や
虎
(
とら
)
や、
075
狼
(
おほかみ
)
が
疲労
(
ひらう
)
の
結果
(
けつくわ
)
、
076
休息
(
きうそく
)
し
眠
(
ねむり
)
を
貪
(
むさぼ
)
つて
居
(
ゐ
)
るとても、
077
決
(
けつ
)
して
猫
(
ねこ
)
や
羊
(
ひつじ
)
や
兎
(
うさぎ
)
には
化
(
な
)
るものでない。
078
屹度
(
きつと
)
元気
(
げんき
)
恢復
(
くわいふく
)
して
眠
(
ねむり
)
より
醒
(
さ
)
むる
時
(
とき
)
が
来
(
く
)
るのは
当然
(
たうぜん
)
である。
079
一
(
いち
)
時
(
じ
)
の
暴風
(
ばうふう
)
に
逢
(
あ
)
つて
意気
(
いき
)
悄沈
(
せうちん
)
し、
080
拱手
(
きようしゆ
)
傍観
(
ばうくわん
)
為
(
な
)
す
所
(
ところ
)
を
知
(
し
)
らざる
化
(
ば
)
け
虎
(
とら
)
や、
081
化
(
ば
)
け
獅子
(
しし
)
や、
082
化
(
ば
)
け
狼
(
おほかみ
)
がそこい
等
(
ら
)
の
山
(
やま
)
の
麓
(
ふもと
)
に、
083
永遠
(
ゑいゑん
)
的
(
てき
)
に
蟄伏
(
ちつぷく
)
して
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
ると、
084
血
(
ち
)
湧
(
わ
)
き
肉
(
にく
)
躍
(
をど
)
り、
085
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
焦慮
(
せうりよ
)
し
活躍
(
くわつやく
)
せざるを
得
(
え
)
なくなつて
来
(
く
)
る。
086
一〇、
087
一難
(
いちなん
)
来
(
きた
)
る
毎
(
ごと
)
にその
信仰
(
しんかう
)
と
勇気
(
ゆうき
)
を
強
(
つよ
)
め、
088
快活
(
くわいくわつ
)
に
愉快
(
ゆくわい
)
に
立働
(
たちはたら
)
く
誠
(
まこと
)
の
神国魂
(
みくにだま
)
の
人
(
ひと
)
は、
089
果
(
はた
)
して
幾人
(
いくにん
)
あるで
在
(
あ
)
らう
乎
(
か
)
。
090
一一、
091
僅
(
わづ
)
かに
不断
(
ふだん
)
の
活動
(
くわつどう
)
を
継続
(
けいぞく
)
して
居
(
ゐ
)
るものは、
092
飛行
(
ひかう
)
将軍
(
しやうぐん
)
を
先導
(
せんだう
)
に
五字
(
ごじ
)
の
教祖
(
けうそ
)
、
093
及
(
およ
)
び
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
称
(
しよう
)
する
一派
(
いつぱ
)
のかたがた
位
(
くらゐ
)
なものだ。
094
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
地方
(
ちはう
)
に
至
(
いた
)
つては、
095
それ
相応
(
さうおう
)
の
活動
(
くわつどう
)
を
行
(
おこな
)
つて
居
(
ゐ
)
る
真人
(
しんじん
)
も
少
(
すこ
)
しはあるさうだ。
096
之
(
これ
)
がせめてもの
吾
(
わが
)
慰安
(
ゐあん
)
となる
許
(
ばか
)
りだ。
097
一二、
098
三五教
(
あななひけう
)
、
099
無抵抗
(
むていかう
)
主義
(
しゆぎ
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
誤解
(
ごかい
)
して、
100
如何
(
いか
)
なる
暴逆
(
ばうぎやく
)
にも、
101
無理
(
むり
)
難題
(
なんだい
)
にも
屈服
(
くつぷく
)
し、
102
御
(
お
)
思召
(
ぼしめし
)
次第
(
しだい
)
だとか、
103
御尤
(
ごもつと
)
も
千万
(
せんばん
)
だとか
言
(
い
)
つて、
104
極端
(
きよくたん
)
な
無抵抗
(
むていかう
)
主義
(
しゆぎ
)
を
標榜
(
へうぼう
)
するのも
一
(
ひと
)
つは
考
(
かんが
)
へものだ。
105
遂
(
つひ
)
には
卑劣
(
ひれつ
)
と、
106
柔弱
(
じうじやく
)
と、
107
無腸漢
(
むちやうかん
)
の
卵
(
たまご
)
とならなければ
幸
(
さいはひ
)
だ。
108
只
(
ただ
)
世間
(
せけん
)
の
評判
(
へうばん
)
や、
109
新聞
(
しんぶん
)
の
悪評
(
あくへう
)
や、
110
其
(
その
)
他
(
た
)
の
圧迫
(
あつぱく
)
などを
気遣
(
きづか
)
つて、
111
正義
(
せいぎ
)
の
大道
(
だいだう
)
を
歩
(
あゆ
)
むことさへ
恐
(
おそ
)
るるに
至
(
いた
)
らば、
112
最早
(
もはや
)
其
(
そ
)
の
人間
(
にんげん
)
は
駄目
(
だめ
)
だ。
113
製糞器
(
せいふんき
)
か、
114
立
(
た
)
つて
歩行
(
ある
)
く
樹木
(
じゆもく
)
か、
115
拙劣
(
せつれつ
)
なる
蓄音機
(
ちくおんき
)
の
様
(
やう
)
なものである。
116
斯
(
こ
)
うなれば
最早
(
もはや
)
人格
(
じんかく
)
も
何
(
なに
)
もあつたものでは
無
(
な
)
い。
117
他人
(
たにん
)
の
尻馬
(
しりうま
)
に
乗
(
の
)
る
許
(
ばか
)
りが
人間
(
にんげん
)
の
勤
(
つと
)
むべき
道
(
みち
)
では
有
(
あ
)
るまい。
118
一三、
119
世間
(
せけん
)
の
評判
(
へうばん
)
や
新聞
(
しんぶん
)
の
批評
(
ひへう
)
ほど
当
(
あ
)
てにならぬものは
無
(
な
)
い。
120
評判
(
へうばん
)
が
良
(
よ
)
いからと
思
(
おも
)
つて
安心
(
あんしん
)
して
居
(
ゐ
)
ると、
121
忽
(
たちま
)
ち
背負投
(
せおひな
)
げを
喰
(
く
)
はされるものだ。
122
一昨年
(
いつさくねん
)
以来
(
いらい
)
悪鬼
(
あくき
)
羅刹
(
らせつ
)
の
権化
(
ごんげ
)
の
如
(
ごと
)
く
悪罵
(
あくば
)
され、
123
全国
(
ぜんこく
)
の
新聞紙
(
しんぶんし
)
上
(
じやう
)
に
曝
(
さら
)
された
東西
(
とうざい
)
二人
(
ふたり
)
の
男女
(
だんぢよ
)
があつた。
124
然
(
しか
)
しその
男女
(
だんぢよ
)
に
直接
(
ちよくせつ
)
面会
(
めんくわい
)
し、
125
その
思想
(
しさう
)
や
行為
(
かうゐ
)
や
態度
(
たいど
)
を
実見
(
じつけん
)
したものは、
126
百
(
ひやく
)
人
(
にん
)
が
百
(
ひやく
)
人
(
にん
)
まで
世評
(
せへう
)
や
新聞
(
しんぶん
)
記事
(
きじ
)
の
当
(
あて
)
にならない
而已
(
のみ
)
か、
127
全
(
まつた
)
く
正反対
(
せいはんたい
)
の
人物
(
じんぶつ
)
たることを
肯
(
うなづ
)
くで
有
(
あ
)
らう。
128
黒雲
(
くろくも
)
に
包
(
つつ
)
まれたる
大空
(
おほぞら
)
の
月
(
つき
)
も、
129
仇雲
(
あだくも
)
の
扉
(
とびら
)
を
披
(
ひら
)
ひて
其
(
その
)
瑞々
(
みづみづ
)
しい
姿
(
すがた
)
を
現
(
あら
)
はす
時
(
とき
)
は、
130
暗黒
(
あんこく
)
の
地上
(
ちじやう
)
も
直
(
ただち
)
に
瑞光
(
ずいくわう
)
燦爛
(
さんらん
)
たる
神姿
(
しんし
)
を
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るであらう。
131
(了)
132
(昭和一〇・六・八 王仁校正)
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