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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第41巻(辰の巻)
序文
総説
第1篇 天空地平
第1章 入那の野辺
第2章 入那城
第3章 偽恋
第4章 右守館
第5章 急告
第6章 誤解
第7章 忍術使
第2篇 神機赫灼
第8章 無理往生
第9章 蓮の川辺
第10章 狼の岩窟
第11章 麓の邂逅
第12章 都入り
第3篇 北光神助
第13章 夜の駒
第14章 慈訓
第15章 難問題
第16章 三番叟
第4篇 神出鬼没
第17章 宵企み
第18章 替へ玉
第19章 当て飲み
第20章 誘惑
第21章 長舌
余白歌
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霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第41巻(辰の巻)
> 前付 > 序文
(N)
総説 >>>
序文
(
じよぶん
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第41巻 舎身活躍 辰の巻
篇:
前付
よみ(新仮名遣い):
章:
序文
よみ(新仮名遣い):
じょぶん
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年11月10日(旧09月22日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年6月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
我が国に伝わる古典は、すべて地球全体の国土(豊葦原瑞穂国)の有史以前の伝説や考量をもって編纂されたものである。また有史以後の事実をつづり合わせて作られたものもある。
古典の中にはさまざまな矛盾があるが、熟慮すればおのずから脈絡を見出すことができる。これに対してさまざまな解釈がなされてきたが、建国の根本義と民族の特性は、確固不動のものがある。
神示の霊界物語にあるように、地球上の各国家の建設は古来、優秀なる人種の首長たちが、各その首都において子孫や従属者の中から俊逸な者たちを選抜して遠征冒険隊を組織し、もって国土万物を開発・経営したのである。
その中からさまざまな民族が現れた。真の太古の神人族とその他の関係は、とうてい数種類の伝記では判然としない。この物語でさえも、その大要を表示することさえ困難である。そのためには千七百八十二冊を著さねばならず、とうてい不可能な事業である。
そのため、なるべく省略して大要のみを著し、少数の冊子にて明瞭に述べようと覚悟している次第である。ただ一巻の物語の中にも宇宙の真理や神の大意志、修身斉家の活きた教訓、過去の歴史や警句もあるため、一冊でも心読されることを希望する。
霊界物語は、東西両洋における古典や神話に漏れた点を補うべく神様の命のまにまに口述編纂したものである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm410001
愛善世界社版:
前付 1頁
八幡書店版:
第7輯 525頁
修補版:
校定版:
前付 1頁
普及版:
前付 1頁
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎全集 > 第一巻 皇道編 > 第七篇 高天原 > 第八章 天孫民族の同化力
001
抑
(
そもそ
)
も
我
(
わが
)
国
(
くに
)
に
伝
(
つた
)
はる
古典
(
こてん
)
は、
002
凡
(
すべ
)
て
豊葦原
(
とよあしはらの
)
瑞穂国
(
みづほのくに
)
(
地球
(
ちきう
)
全体
(
ぜんたい
)
の
国土
(
こくど
)
を
謂
(
い
)
ふ)の
有史
(
いうし
)
以前
(
いぜん
)
の
伝説
(
でんせつ
)
や
考量
(
かうりやう
)
を
以
(
もつ
)
て
編纂
(
へんさん
)
されたものもあり、
003
有史
(
いうし
)
以後
(
いご
)
の
事実
(
じじつ
)
を
古文書
(
こぶんしよ
)
や
古伝説
(
こでんせつ
)
なぞを
綴
(
つづ
)
り
合
(
あは
)
せて
作
(
つく
)
られたものもあつて、
004
我
(
わが
)
国
(
くに
)
に
伝
(
つた
)
はる
古事記
(
こじき
)
、
005
日本
(
にほん
)
書紀
(
しよき
)
、
006
旧事紀
(
くじき
)
、
007
古語
(
こご
)
拾遺
(
しふゐ
)
、
008
風土記
(
ふどき
)
、
009
姓氏録
(
せいしろく
)
、
010
神社
(
じんじや
)
縁起
(
えんぎ
)
等
(
とう
)
の
如
(
ごと
)
きは、
011
その
確不確
(
かくふかく
)
を
判定
(
はんてい
)
するに
苦
(
くる
)
しむ
点
(
てん
)
も
沢山
(
たくさん
)
にあります。
012
彼
(
かれ
)
と
此
(
これ
)
と
矛盾
(
むじゆん
)
することもあれば、
013
又
(
また
)
甚
(
はなは
)
だしきは
同
(
おな
)
じ
書籍
(
しよせき
)
の
中
(
うち
)
に
撞着
(
どうちやく
)
して
居
(
ゐ
)
る
箇所
(
かしよ
)
も
決
(
けつ
)
して
尠
(
すくな
)
くはないのであります。
014
殊
(
こと
)
に
歴史
(
れきし
)
としての
連絡
(
れんらく
)
を
欠
(
か
)
いて
折
(
を
)
り、
015
一
(
いち
)
として
其
(
その
)
正確
(
せいかく
)
を
保証
(
ほしよう
)
する
光明線
(
くわうみやうせん
)
を
見出
(
みいだ
)
すことが
出来
(
でき
)
ないのであります。
016
故
(
ゆゑ
)
に
古往
(
こわう
)
今来
(
こんらい
)
、
017
賢哲
(
けんてつ
)
の
説
(
せつ
)
に
幾多
(
いくた
)
の
相違
(
さうゐ
)
があり、
018
矛盾
(
むじゆん
)
があり、
019
撞着
(
どうちやく
)
があつて
終始
(
しうし
)
一貫
(
いつくわん
)
以
(
もつ
)
て
採
(
と
)
るべきものは
見出
(
みいだ
)
すことが
出来
(
でき
)
ないのであります。
020
然
(
しか
)
し
此
(
これ
)
等
(
ら
)
の
矛盾
(
むじゆん
)
や
撞着
(
どうちやく
)
の
中
(
なか
)
にも
亦
(
また
)
おのづから
一条
(
いちでう
)
の
脈絡
(
みやくらく
)
があつて、
021
只
(
ただ
)
之
(
これ
)
を
見
(
み
)
る
人
(
ひと
)
の
位置
(
ゐち
)
と
研究
(
けんきう
)
の
方法
(
はうはふ
)
若
(
も
)
しくは
信念
(
しんねん
)
の
厚薄
(
こうはく
)
等
(
とう
)
に
依
(
よ
)
つて
大
(
おほい
)
に
其
(
その
)
趣
(
おもむき
)
を
異
(
こと
)
にして
居
(
を
)
ります。
022
本居
(
もとをり
)
宣長
(
のりなが
)
、
023
平田
(
ひらた
)
篤胤
(
あつたね
)
の
如
(
ごと
)
きは
其
(
そ
)
の
立場
(
たちば
)
から
信仰
(
しんかう
)
的
(
てき
)
神秘
(
しんぴ
)
的
(
てき
)
解釈
(
かいしやく
)
を
下
(
くだ
)
し、
024
歴史
(
れきし
)
的
(
てき
)
哲学
(
てつがく
)
的
(
てき
)
の
解釈
(
かいしやく
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
副物
(
そへもの
)
として
居
(
ゐ
)
る。
025
又
(
また
)
仏教家
(
ぶつけうか
)
や
儒者
(
じゆしや
)
の
如
(
ごと
)
きは
各
(
おのおの
)
その
立場
(
たちば
)
に
応
(
おう
)
じて、
026
或
(
あるひ
)
は
哲学
(
てつがく
)
的
(
てき
)
に、
027
或
(
あるひ
)
は
歴史
(
れきし
)
的
(
てき
)
に、
028
或
(
あるひ
)
は
世評
(
せひやう
)
的
(
てき
)
に
見解
(
けんかい
)
を
加
(
くは
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
029
彼
(
か
)
の
新井
(
あらゐ
)
白石
(
はくせき
)
を
始
(
はじ
)
め
近時
(
きんじ
)
の
歴史家
(
れきしか
)
の
如
(
ごと
)
きは、
030
我
(
わが
)
古典
(
こてん
)
を
純然
(
じゆんぜん
)
たる
歴史
(
れきし
)
として
解釈
(
かいしやく
)
を
試
(
こころ
)
みむとして
居
(
を
)
るのであります。
031
我
(
わが
)
国
(
くに
)
に
伝
(
つた
)
はる
古典
(
こてん
)
を
解釈
(
かいしやく
)
せむとし、
032
歴史
(
れきし
)
的
(
てき
)
、
033
神話
(
しんわ
)
的
(
てき
)
、
034
哲学
(
てつがく
)
的
(
てき
)
、
035
宗教
(
しうけう
)
的
(
てき
)
等
(
とう
)
の
見解
(
けんかい
)
及
(
およ
)
び
是
(
これ
)
等
(
ら
)
の
二者
(
にしや
)
又
(
また
)
は
三者
(
さんしや
)
を
合操
(
がふさう
)
して
解釈
(
かいしやく
)
せむとする
数種
(
すうしゆ
)
があつて、
036
而
(
しか
)
して
又
(
また
)
其
(
その
)
一種
(
いつしゆ
)
の
中
(
うち
)
にも
幾多
(
いくた
)
の
解釈法
(
かいしやくはふ
)
や
異説
(
いせつ
)
があり
頗
(
すこぶ
)
る
混雑
(
こんざつ
)
して
居
(
を
)
る
様
(
やう
)
でありますが、
037
熟慮
(
じゆくりよ
)
すれば
何
(
いづ
)
れの
解釈
(
かいしやく
)
にても
条理
(
でうり
)
は
整然
(
せいぜん
)
として
存
(
そん
)
し、
038
以
(
もつ
)
て
建国
(
けんこく
)
の
根底
(
こんてい
)
と
民族
(
みんぞく
)
の
特質
(
とくしつ
)
とに
及
(
およ
)
ぼす
点
(
てん
)
は
略
(
ほぼ
)
同一
(
どういつ
)
に
帰
(
き
)
すものとも
言
(
い
)
ひ
得
(
う
)
べく、
039
換言
(
くわんげん
)
すれば
建国
(
けんこく
)
の
根本義
(
こんぽんぎ
)
と
民族
(
みんぞく
)
の
特性
(
とくせい
)
とは
神代書
(
じんだいしよ
)
の
解釈
(
かいしやく
)
如何
(
いかん
)
に
関
(
くわん
)
せず、
040
確固
(
かくこ
)
不動
(
ふどう
)
、
041
牢
(
らう
)
として
抜
(
ぬ
)
くべからざるものありと
断言
(
だんげん
)
し
得
(
う
)
べきも、
042
余
(
あま
)
り
古典
(
こてん
)
の
解釈
(
かいしやく
)
をして
小部分
(
せうぶぶん
)
的
(
てき
)
なる
極東
(
きよくとう
)
の
一孤島
(
いちこたう
)
にのみ
局限
(
きよくげん
)
して
居
(
を
)
るのは、
043
貴重
(
きちよう
)
なる
我
(
わが
)
国
(
くに
)
伝来
(
でんらい
)
の
古典
(
こてん
)
をして
愧
(
はづ
)
かしむるものと
謂
(
い
)
ふべきであります。
044
地球
(
ちきう
)
上
(
じやう
)
の
各国家
(
かくこくか
)
の
建設
(
けんせつ
)
は、
045
古来
(
こらい
)
に
於
(
お
)
ける
或
(
ある
)
優秀
(
いうしう
)
なる
人種
(
じんしゆ
)
の
首長
(
しゆちやう
)
たるものが、
046
高天原
(
たかあまはら
)
即
(
すなは
)
ち
天教山
(
てんけうざん
)
や
地教山
(
ちけうざん
)
、
047
アーメニヤ、
048
埃及
(
エヂプト
)
、
049
メソポタミヤ、
050
エルサレム、
051
オノコロ
島
(
じま
)
若
(
もし
)
くは
其
(
そ
)
の
首都
(
しゆと
)
等
(
など
)
に
於
(
おい
)
て、
052
その
子孫
(
しそん
)
並
(
ならび
)
に
従属者
(
じゆうぞくしや
)
の
中
(
なか
)
より
特
(
とく
)
に
俊逸
(
しゆんいつ
)
なるものを
選抜
(
せんばつ
)
して
完全
(
くわんぜん
)
なる
遠征
(
ゑんせい
)
的
(
てき
)
の
冒険隊
(
ばうけんたい
)
を
組織
(
そしき
)
し、
053
以
(
もつ
)
てその
国土
(
こくど
)
万物
(
ばんぶつ
)
を
開発
(
かいはつ
)
経営
(
けいえい
)
したものなることは、
054
神示
(
しんじ
)
の『
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
』に
由
(
よ
)
つて
見
(
み
)
るも
明白
(
めいはく
)
なる
事実
(
じじつ
)
であります。
055
古典
(
こてん
)
に
所謂
(
いはゆる
)
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
なる
民族
(
みんぞく
)
にも、
056
北種
(
ほくしゆ
)
もあり
南種
(
なんしゆ
)
もあつて
其
(
その
)
数
(
すう
)
六七種
(
ろくしちしゆ
)
に
及
(
およ
)
んで
居
(
を
)
ります。
057
結局
(
けつきよく
)
高天原
(
たかあまはら
)
人種
(
じんしゆ
)
即
(
すなは
)
ち
天津
(
あまつ
)
神族
(
かみぞく
)
に
全
(
まつた
)
く
吸収
(
きふしう
)
せられ
血化
(
けつくわ
)
せられて
高加索
(
コーカサス
)
民族
(
みんぞく
)
なるものが
現
(
あら
)
はれたり、
058
又
(
また
)
大和
(
やまと
)
民族
(
みんぞく
)
なる
君民
(
くんみん
)
同祖
(
どうそ
)
の
一血族
(
いちけつぞく
)
一家
(
いつか
)
的
(
てき
)
の
団体
(
だんたい
)
に
成
(
な
)
つたのもあります。
059
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら、
060
真
(
しん
)
の
太古
(
たいこ
)
の
神人族
(
しんじんぞく
)
その
他
(
た
)
の
関係
(
くわんけい
)
を
知悉
(
ちしつ
)
するには、
061
到底
(
たうてい
)
三種
(
さんしゆ
)
や
五種
(
ごしゆ
)
の
古伝記
(
こでんき
)
にては
九牛
(
きうぎう
)
の
一毛
(
いちまう
)
だも
判然
(
はんぜん
)
するものではない。
062
この
物語
(
ものがたり
)
も
亦
(
また
)
其
(
そ
)
の
通
(
とほ
)
りであつて、
063
何程
(
なにほど
)
現代
(
げんだい
)
の
著書
(
ちよしよ
)
より
見
(
み
)
れば
浩瀚
(
かうかん
)
なものだと
謂
(
い
)
つても、
064
その
大要
(
たいえう
)
さへ
表示
(
へうじ
)
することは
困難
(
こんなん
)
であります。
065
天地
(
てんち
)
混沌
(
こんとん
)
陰陽
(
いんやう
)
未分際
(
みぶんざい
)
より
現代
(
げんだい
)
に
至
(
いた
)
るまでの
宇宙
(
うちう
)
の
現
(
げん
)
幽
(
いう
)
神
(
しん
)
三界
(
さんかい
)
の
出来事
(
できごと
)
や
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
を
大体
(
だいたい
)
に
於
(
おい
)
て
明
(
あきら
)
かにするには、
066
本書
(
ほんしよ
)
三十六
(
さんじふろく
)
巻
(
くわん
)
(
四百
(
しひやく
)
頁
(
ページ
)
一
(
いつ
)
巻
(
くわん
)
)をその
一輯
(
いつしふ
)
として
四十八
(
しじふはち
)
輯
(
しふ
)
を
口述
(
こうじゆつ
)
せなくては、
067
詳細
(
しやうさい
)
に
説示
(
せつじ
)
することは
出来
(
でき
)
ないのであります。
068
四十八
(
しじふはち
)
輯
(
しふ
)
全部
(
ぜんぶ
)
完成
(
くわんせい
)
する
時
(
とき
)
は
冊数
(
さつすう
)
一千
(
いつせん
)
七百
(
しちひやく
)
二十八
(
にじふはち
)
となり、
069
瑞月
(
ずゐげつ
)
が
今後
(
こんご
)
身
(
み
)
を
終
(
をは
)
るまで
口述
(
こうじゆつ
)
を
続
(
つづ
)
けても
到底
(
たうてい
)
不可能
(
ふかのう
)
的
(
てき
)
事業
(
じげふ
)
であります。
070
故
(
ゆゑ
)
にその
大要
(
たいえう
)
のみを
摘
(
つま
)
み、
071
細微
(
さいび
)
の
点
(
てん
)
は
略
(
りやく
)
して
成
(
な
)
るべく
小数
(
せうすう
)
の
冊子
(
さつし
)
に
於
(
おい
)
て
可能
(
かのう
)
的
(
てき
)
明瞭
(
めいれう
)
に
述
(
の
)
ぶる
覚悟
(
かくご
)
であります。
072
読者
(
どくしや
)
は
何卒
(
なにとぞ
)
気
(
き
)
長
(
なが
)
く
子孫
(
しそん
)
に
伝
(
つた
)
へて
研究
(
けんきう
)
あらむことを
希望
(
きばう
)
致
(
いた
)
します。
073
斯
(
か
)
く
述
(
の
)
ぶる
時
(
とき
)
は、
074
この
物語
(
ものがたり
)
全部
(
ぜんぶ
)
を
読了
(
どくれう
)
せなくては
安心
(
あんしん
)
立命
(
りつめい
)
の
域
(
ゐき
)
に
到達
(
たうたつ
)
せないならば、
075
始
(
はじ
)
めより
読
(
よ
)
まない
方
(
はう
)
が
気
(
き
)
が
利
(
き
)
いて
居
(
を
)
ると
思
(
おも
)
はるる
方
(
かた
)
もありませうが、
076
決
(
けつ
)
してそんなものではありませぬ。
077
只
(
ただ
)
一
(
いつ
)
巻
(
くわん
)
の
物語
(
ものがたり
)
の
中
(
なか
)
にも
宇宙
(
うちう
)
の
真理
(
しんり
)
や
神
(
かみ
)
の
大意志
(
だいいし
)
や
修身
(
しうしん
)
斉家
(
せいか
)
の
活
(
い
)
きた
教訓
(
けうくん
)
もあり、
078
過去
(
くわこ
)
に
於
(
お
)
ける
歴史
(
れきし
)
もあり、
079
種々
(
しゆじゆ
)
雑多
(
ざつた
)
の
警句
(
けいく
)
もあり、
080
金言
(
きんげん
)
玉辞
(
ぎよくじ
)
もありますから、
081
一冊
(
いつさつ
)
でも
心読
(
しんどく
)
せられむことを
希望
(
きばう
)
いたします。
082
要
(
えう
)
するにこの『
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
』は
東西
(
とうざい
)
両洋
(
りやうやう
)
に
於
(
お
)
ける
古典
(
こてん
)
や
神話
(
しんわ
)
に
漏
(
も
)
れたる
点
(
てん
)
のみを
補
(
おぎな
)
ふべく
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
命
(
めい
)
のまにまに
口述
(
こうじゆつ
)
編纂
(
へんさん
)
したものであります。
083
大正十一年十一月七日
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霊界物語
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第41巻(辰の巻)
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