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第一章 (わらひ)(めぐみ)〔一一七〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第44巻 舎身活躍 未の巻 篇:第1篇 神示の合離 よみ:しんじのごうり
章:第1章 笑の恵 よみ:わらいのめぐみ 通し章番号:1170
口述日:1922(大正11)年12月07日(旧10月19日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年8月18日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4401
愛善世界社版:7頁 八幡書店版:第8輯 141頁 修補版: 校定版:7頁 普及版:3頁 初版: ページ備考:
001三千世界(さんぜんせかい)大宇宙(だいうちう)
002(ぜん)(しん)との光明(くわうみやう)
003(まも)(たま)へる五六七神(みろくしん)
004御稜威(みいづ)宇内(うだい)(かがや)きて
005御霊(みたま)のふゆの()()()
006(ほこら)(もり)月影(つきかげ)
007(おも)()らして治国別(はるくにわけ)
008(かみ)(みこと)一行(いつかう)
009(ふゆ)御空(みそら)晴公(はるこう)
010五三公(いそこう)万公(まんこう)純公(すみこう)
011四人(よにん)(とも)諸共(もろとも)
012バラモン(けう)兵士(つはもの)
013()()()きし(その)(あと)
014乱離骨灰(らんりこつばひ)微塵(みぢん)となりて
015退却(たいきやく)したる惨状(さんじやう)
016(おも)(いだ)して物語(ものがた)
017(とき)しもあれや玉国別(たまくにわけ)
018(かみ)(みこと)道公(みちこう)
019(やす)らふ(ほこら)近辺(きんぺん)
020ひそかに(きこ)ゆる女子(をみなご)
021(ささや)(こゑ)(みみ)すませ
022ハテ(いぶ)かしと()きゐたる
023無心(むしん)(つき)皎々(かうかう)
024治国別(はるくにわけ)頭上(づじやう)をば
025()()(とう)して()らしゐる
026(にはか)()()(こがらし)
027木々(きぎ)枯葉(かれは)はバラバラと
028(あられ)(ごと)()(きた)
029(にはか)(をんな)(ささや)きも
030吹来(ふきく)(かぜ)(さへぎ)られ
031千切(ちぎ)千切(ちぎ)れに(きこ)えつつ
032(つひ)には(ゆめ)のあとの(ごと)
033ピタリとやみて(こがらし)
034(こずゑ)(わた)(おと)のみぞ
035あたり(ひび)かせ(きこ)えける。
036先生(せんせい)037万公(まんこう)にはシカとは(わか)りませぬが、038(この)山中(さんちゆう)(おも)ひも()らぬ(をんな)(こゑ)(きこ)えるぢやありませぬか。039どうも(こゑ)出所(でどころ)(ほこら)近辺(きんぺん)(やう)ですが、040(また)道公(みちこう)(やつ)041気楽(きらく)さうにあンな(こゑ)()して、042玉国別(たまくにわけ)(さま)狂言(きやうげん)でもして、043(なぐさ)みに(きよう)してるのぢやありますまいかな』
044『イヤイヤ(けつ)してさうではあるまい。045(かぜ)(おと)(さへぎ)られてシカとは(きこ)えないが、046どうやら(をんな)(こゑ)らしい。047何程(なにほど)巧妙(かうめう)声色(こわいろ)使(つか)つてもヤツパリ贋物(にせもの)贋者(にせもの)だ。048どつかに(ちが)つた(ところ)があるよ。049(いま)(こゑ)には(なん)とはなしに、050(おどろ)きと(よろこ)びと(かな)しみとが(まじ)つてゐる(やう)だ。051ヒヨツとしたら、052五十子姫(いそこひめ)(さま)神様(かみさま)のお(しめ)しに()つて、053玉国別(たまくにわけ)(さま)病気(びやうき)見舞(みまひ)にお()(あそ)ばしたのではあるまいかと(おも)はれるのだ』
054如何(いか)にも、055さう(うけたま)はればさうかも()れませぬ。056それならこンな(ところ)安閑(あんかん)としては()れますまい。057サア先生(せんせい)058万公(まんこう)御一緒(ごいつしよ)御挨拶(ごあいさつ)(まゐ)りませう』
059(あわて)()くには(およ)ばぬ、060玉国別(たまくにわけ)(さま)(はう)から御用(ごよう)()みたら、061道公(みちこう)さまがついてゐるのだから、062(なん)とか()らして(くだ)さるだらう。063それ(まで)はどういふ御都合(ごつがふ)があるかも()れないから(ひか)へて()つたがよからう。064()(なか)には有難迷惑(ありがためいわく)といふ(こと)があるからなア』
065成程(なるほど)流石(さすが)先生(せんせい)だ。066(なに)から(なに)(まで)()うお()()いた(こと)067(この)万公(まんこう)感心(かんしん)(いた)しました。068折角(せつかく)可愛(かあい)(おく)さまと御対面(ごたいめん)(あそ)ばして(ござ)(ところ)無粋(ぶすゐ)(をとこ)飛出(とびだ)しては、069殺風景(さつぷうけい)ですからなア。070(この)万公(まんこう)万公(まんこう)満腔(まんこう))の同情(どうじやう)をよせて、071(しばら)(ひか)へる(こと)(いた)しませう』
072『ウン、073それがよかろう。074ここらで一眠(ひとねむ)りしたら()うだ。075いい加減(かげん)(やす)ンでくれぬと、076安眠(あんみん)妨害(ばうがい)になつて(こま)るからなア』
077『ヘー……』
078 晴公(はるこう)はそばから、
079(なん)()つても、080(すずめ)親方(おやかた)ですから仕方(しかた)がありませぬ(わい)081(ひる)(うち)はチユン チユン チヤアチヤア(さへづ)つて()つても、082()()れるが最後(さいご)083チユンともシユツともいはぬのが(すずめ)性来(しやうらい)だが、084此奴(こいつ)時知(ときし)らずだから、085何時迄(いつまで)(さへづ)るので、086吾々(われわれ)(おほい)迷惑(めいわく)だ』
087『オイ晴公(はるこう)さま、088(おれ)(すずめ)ならお(まへ)(つばめ)だよ。089まだも(ちが)うたら轡虫(くつわむし)だ。090ガチヤ ガチヤ ガチヤと(こゑ)(ばか)りか、091動静(どうせい)までが(さわ)がしい落着(おちつ)かぬ(をとこ)ぢやないか。092まるで(あき)()鳴子(なるこ)のやうな代物(しろもの)だワイ』
093『ヘン(はる)さまはヤツパリ(はる)だ。094(あき)()鳴子(なるこ)とは、095(しか)しよい仇名(あだな)をつけてくれたものだ。096しかし鳴子(なるこ)(すずめ)追払(おつぱら)ふものだからなア、097アツハヽヽヽ』
098両人(りやうにん)よい加減(かげん)()たらどうだネ、099治国別(はるくにわけ)(こま)るぢやないか』
100『コレ御覧(ごらん)なさいませ。101どの()()にも(つゆ)(たま)り、102(つき)宿(やど)つてピカピカと(ひか)り、103まるで瑠璃光(るりくわう)(なか)(つつ)まれてるやうぢやありませぬか。104()(やつ)105(ねむ)ることを(わす)れて、106瑠璃光(るりくわう)(ひかり)(あこ)がれ、107仲々(なかなか)休戦(きうせん)喇叭(らつぱ)()きませぬワ。108モウ(しばら)万公(まんこう)大目(おほめ)()(くだ)さいませ』
109『ウン、110()るべく(しづ)かに(たの)むよ』
111先生(せんせい)112モウぼつぼつおりても()いぢやありませぬか。113玉国別(たまくにわけ)さまも()(わる)いなり、114道公(みちこう)一人(ひとり)で、115(おく)さまにやつて()られ、116いろいろの愁嘆場(しうたんば)()かされて(こま)つてゐるかも()れませぬよ。117これから五三公(いそこう)純公(すみこう)二人(ふたり)で、118様子(やうす)()()ませうか』
119『どンな御都合(ごつがふ)があるか()れないから、120()くのなら足音(あしおと)(しの)ばせて、121ソツと()つた(はう)()い。122(すずめ)鳴子(なるこ)もこちらに(あづ)けておいてなア、123アハヽヽヽ』
124『ナル(ほど)125()げる小雀(こすずめ)126なることならば一足(ひとあし)なりと(さき)(すずめ)(まゐ)りませう。127なア(すみ)さま、128(まへ)(おれ)()いて(まへ)(まへ)へと(すす)(こう)さまだ。129(かほ)随分(ずゐぶん)(くろ)いからなア』
130『アハヽヽヽ鳴子(なるこ)(すずめ)二代目(にだいめ)出来(でき)よつた。131(これ)(おも)へば()(なか)何一(なにひと)(ほろ)びてなくなるものは()いと()える。132此方(こちら)沈黙(ちんもく)すれば(また)彼方(あちら)(さわ)()す、133一方(いつぱう)(おさ)へれば一方(いつぱう)(ふく)れる、134到底(たうてい)惟神(かむながら)(まか)すより仕方(しかた)がないワイ』
135一人(ひとり)(つぶや)いてゐる。136万公(まんこう)137晴公(はるこう)(いき)(ひそ)め、138(にはか)(ねむり)につかむと、139(みづか)寝息(ねいき)製造(せいざう)して夢中(むちう)(くに)高飛(たかとび)せむと(つと)めてゐる。140(かぜ)(やうや)くにして鎮静(ちんせい)し、141(ほこら)(まへ)人声(ひとごゑ)明瞭(めいれう)(きこ)()たりぬ。
142 五三公(いそこう)143純公(すみこう)二人(ふたり)()(あし)()(あし)泥棒(どろばう)暗夜(やみよ)(ひと)(うち)(のぞ)くやうな按配式(あんばいしき)で、144(やうや)(ほこら)(うしろ)近付(ちかづ)()れば玉国別(たまくにわけ)(つま)五十子姫(いそこひめ)(および)今子姫(いまこひめ)姿(すがた)(つき)(ひかり)にボンヤリと()いたる(ごと)くに()えければ、145五三公(いそこう)小声(こごゑ)で、
146『オイ純公(すみこう)さまよ、147この五三公(いそこう)(さつ)しの(とほ)りヤーツパリだ。148ヤツパリはヤツパリだなア、149エヽー。150結構(けつこう)なものだらう。151親切(しんせつ)なものだらう。152有難(ありがた)いぢやないか。153(うらや)ましいぢやないか。154本当(ほんたう)()けて()るぢやないか。155エヽ怪体(けたい)(わる)い、156しまひにやムカムカしてくるわ。157なア(すみ)さま、158コリヤ(この)(まま)でスミ(こう)といふ(わけ)には()くまいネー』
159『やかましう()ふない。160(きこ)えたら()うする。161純公(すみこう)さまの御主人様(ごしゆじんさま)だ。162怪体(けたい)(わる)いなぞと(あま)軽蔑(けいべつ)してくれない。163(うれ)しいわい。164なつかしい、165有難(ありがた)い、166(かたじけ)ない、167勿体(もつたい)ないわ』
168『それにしても、169道公(みちこう)(やつ)()()かぬぢやないか。170御夫婦(ごふうふ)さまの(なか)でまるで検視(けんし)役人(やくにん)のやうな(つら)をしよつて()しやばつてゐよる。171彼奴(あいつ)ア、172チとおとして()よつたのだな。173(おれ)先生(せんせい)()よ、174随分(ずゐぶん)(すゐ)()くぢやないか。175キツと玉国別(たまくにわけ)さまも五十子姫(いそこひめ)さまも、176(こころ)(うち)では……あゝ旦那様(だんなさま)か……女房(にようばう)であつたか、177ようマア親切(しんせつ)()てくれた、178()ひたかつた()ひたかつたと、179(たがひ)(だき)つきしがみつき(うれ)(なみだ)にくれ(たま)ふべき(ところ)だのに、180夫婦(ふうふ)恋仲(こひなか)(へだ)てて(とほ)さぬ道公(みちこう)馬鹿者(ばかもの)181チツと()()かしてもよかりさうなものだがなア
182(おも)はず()らず高声(たかごゑ)勃発(ぼつぱつ)した。183さうすると純公(すみこう)最早(もはや)ヤケクソになり(ちから)一杯(いつぱい)(おほ)きな(こゑ)で、
184道公(みちこう)(やつ)185(みち)()らぬも(ほど)があるワイ。186夫婦(ふうふ)(みち)(また)格別(かくべつ)だがなア。187どの(みち)(こま)つた代物(しろもの)だよ。188アハヽヽヽ』
189(かた)(ゆす)つて、190ヤケ(くそ)になつて(わら)()す。191道公(みちこう)(この)(こゑ)(おどろ)き、192(あわて)(ほこら)(うしろ)(すす)(きた)り、
193『コリヤ純公(すみこう)194馬鹿(ばか)にするなイ。195御主人様(ごしゆじんさま)御病気(ごびやうき)で、196奥様(おくさま)慰問(ゐもん)しにお()でになつたのだ。197それが(なに)可笑(をか)しいか。198先生(せんせい)(たい)して失礼(しつれい)ぢやないか。199サアこれから御無礼(ごぶれい)(つみ)をお(わび)するのだぞ。200()()かぬにも(ほど)があるぢやないか』
201『ヘン、202()()かぬのはお(まへ)(こと)だよ。203なぜお(まへ)今子姫(いまこひめ)さまと一緒(いつしよ)治国別(はるくにわけ)さまのお(そば)()かぬのだ。204折角(せつかく)夫婦(ふうふ)御面会(ごめんくわい)(あそ)ばして(ござ)るのに、205(なん)(こと)だい。206そんな(こと)弟子(でし)(つと)まるか。207なア五三公(いそこう)208さうぢやないか』
209『ウン、210(まへ)()ふのも(もつと)もだ。211道公(みちこう)さまの()ふのも道理(だうり)だ。212モウ()うなつちや仕方(しかた)がない。213こンな枝葉(しえう)問題(もんだい)(とら)へて舌戦(ぜつせん)をやつてゐる場合(ばあひ)ぢやないぞ。214(はや)先生(せんせい)御夫婦(ごふうふ)御挨拶(ごあいさつ)申上(まをしあ)げねばなるまい』
215五三公(いそこう)(さき)()ち、216玉国別(たまくにわけ)面前(めんぜん)(ちか)(すす)む。217純公(すみこう)両手(りやうて)をついて、
218先生様(せんせいさま)219(わたし)純公(すみこう)(ござ)ります。220()はどうで(ござ)いますか。221ヤア奥様(おくさま)222ようマア御親切(ごしんせつ)()()げて(くだ)さいました。223(わたし)女房(にようばう)()てくれたやうに(うれ)しう(ござ)います』
224 五十子姫(いそこひめ)(かほ)(おほ)(なが)ら、
225『ホヽヽお(まへ)(すみ)さま、226(この)(たび)旦那様(だんなさま)御遭難(ごさうなん)で、227大変(たいへん)苦労(くらう)をかけましたなア。228(しか)貴方(あなた)御壮健(ごさうけん)御目出(おめで)たう(ござ)います』
229『ハイ、230旦那様(だんなさま)御壮健(ごさうけん)で、231(わたし)(かは)れるものなら(かは)つて()れば()いので(ござ)いますが、232何分(なにぶん)厄雑者(やくざもの)(さか)える()(なか)で、233()(もの)には害虫(がいちう)のはいるもので(ござ)います。234オイ道公(みちこう)235どうだ。236奥様(おくさま)からこンな結構(けつこう)御挨拶(ごあいさつ)(いただ)き、237()(あま)光栄(くわうえい)ぢやないか、238貴様(きさま)(なに)(ひと)御言葉(おことば)をかけて(いただ)いたか、239どうだい。240滅多(めつた)にそンなことはあるまい……ソリヤきまつてゐるよ。241(なに)()つても()()かない(をとこ)だからなア。242(とき)場合(ばあひ)といふことを()らない石地蔵(いしぢざう)さまは、243(こま)つたものだい』
244『この道公(みちこう)さまは先生(せんせい)からは特別(とくべつ)のお言葉(ことば)(いただ)き、245奥様(おくさま)(まを)すに(およ)ばず、246今子姫(いまこひめ)(さま)からも御礼(おれい)言葉(ことば)を……()つから一寸(ちよつと)(いただ)かぬのだ。247アハヽヽヽ』
248五十子(いそこ)『ホヽヽ(なん)とマア気楽(きらく)方々(かたがた)ぢやなア』
249今子(いまこ)旦那様(だんなさま)のお(なや)みを他所(よそ)に、250そンな気楽相(きらくさう)なことを()つちやすみますまいで、251チとお(たしな)みなさいませ』
252『すみてもすまいでも、253純公(すみこう)さまですよ。254チツとなつと面白(おもしろ)いことを()つて、255先生様(せんせいさま)御苦痛(ごくつう)軽減(けいげん)すべく(つと)めてるのですよ。256女童(をんなわらべ)()(ところ)でない。257エヽしざり()らう、258オツと道純(みちすみ)一心(いつしん)(へん)ぜぬ勇気(ゆうき)顔色(がんしよく)()りつく(しま)もなかりけり、259シヤン シヤン シヤン……だ。260アハヽヽヽ』
261五十子(いそこ)貴方(あなた)五三公(いそこう)さまぢやありませぬか。262主人(しゆじん)がお世話(せわ)になりました(さう)です。263有難(ありがた)(ござ)います』
264(わたし)五三公(いそこう)265貴女(あなた)五十子姫(いそこひめ)(さま)266(をとこ)(をんな)(ちがひ)こそあれ、267(おな)名前(なまへ)ですからヤツパリ御因縁(ごいんねん)(ふか)いとみえます。268奥様(おくさま)(かは)つて特別(とくべつ)先生様(せんせいさま)御世話(おせわ)を、269(なに)くれとなく()()けて、270まだ(いた)しませぬ。271(まこと)にすまぬことで(ござ)います。272(いま)から御礼(おれい)()はれちや(いささ)迷惑(めいわく)(いた)り、273これは折角(せつかく)(なが)御返上(ごへんじやう)(いた)します。274どうぞ道公(みちこう)さま純公(すみこう)さまの(はう)御廻(おまは)(くだ)さいますやうに』
275五十子(いそこ)『ホツホヽヽヽ』
276今子(いまこ)『ウツフヽヽヽ』
277『コレ、278今子(いまこ)さま、279(うつ)むいてせせら(わら)ひを(いた)しましたなア。280(その)(わら)(ごゑ)といひ、281(つき)にすかして()笑顔(ゑがほ)()ひ、282中々(なかなか)(もつ)意味深長(いみしんちやう)283イヤもう(この)五三公(いそこう)も、284貴女(あなた)笑顔(ゑがほ)には恍惚(くわうこつ)(いた)しましたよ。285一瞥(いちべつ)(しろ)(かたむ)けるといふ千両目許(せんりやうめもと)(なが)められた(とき)心持(こころもち)()つたら、286(むね)をさされる(やう)(ござ)いました』
287 今子姫(いまこひめ)(かほ)(そで)をあて、288(はづか)しげに俯向(うつむ)いてゐる。289五三公(いそこう)世間(せけん)()れのした磯端(いそばた)団子石(だんごいし)(やう)円転滑脱(ゑんてんくわつだつ)なあばずれ(もの)290宣伝使(せんでんし)(とも)となつて、291ここ(まで)()いて()たものの、292(もの)(はづ)みにはチヨイチヨイと生地(きぢ)(あらは)れる厄介(やくかい)至極(しごく)滑稽男(こつけいをとこ)である。293五三公(いそこう)(みぎ)()額口(ひたひぐち)のドマン(なか)にチヨンと()せ、294カイツクカイのカイカイ(をど)りをし(なが)ら、295治国別(はるくにわけ)(やす)らふ森蔭(もりかげ)をさして、
296『オイ道公(みちこう)297純公(すみこう)298(すゐ)()かせよ』
299()ばはり(なが)(のぼ)つて()く。
300『ハツハヽヽヽ、301玉国別(たまくにわけ)もおかげで余程(よほど)頭痛(づつう)軽減(けいげん)して()たやうだ。302()()うやら、303一方(いつぱう)はハツキリとし、304一方(いつぱう)(はう)薄明(うすあか)りが()える(やう)だ。305(わら)うといふことは(じつ)霊肉(れいにく)(くすり)になるものだなア』
306歓喜(くわんき)笑声(せうせい)天国(てんごく)(もん)平安(へいあん)道公(みちこう)(ひら)くと()ひますからなア。307(やが)先生(せんせい)()()くでせう。308どうぞ(ちから)一杯(いつぱい)(わら)つて(くだ)さいませ』
309(わら)ひは結構(けつこう)だが、310さう(にはか)(づく)りの(わら)ひも出来(でき)ず、311何分(なにぶん)無粋(ぶすゐ)玉国別(たまくにわけ)のことだから、312(わら)ひの原料(げんれう)欠乏(けつぼう)()げてゐるのだからなア』
313先生(せんせい)314貴方(あなた)御身体(おからだ)には(わら)ひが充満(じゆうまん)して()りますよ。315一寸(ちよつと)道公(みちこう)(わら)はして()せませうか』
316()(なが)(うしろ)へまはり(わき)(した)(ゆび)(さき)くすぐらうとする。317玉国別(たまくにわけ)道公(みちこう)()(さは)らぬ(うち)にツと()ちて逃出(にげだ)し、318(はや)くも(わら)つてゐる。319道公(みちこう)(しり)(まく)り、320(こし)(かが)め、321ワザと鰐足(わにあし)になつて石亀(いしかめ)(をど)つたやうなスタイルで玉国別(たまくにわけ)()つかける。322玉国別(たまくにわけ)(はじ)一同(いちどう)(おも)はずドツと吹出(ふきだ)し、323(はら)(かか)へて(わら)ふ。324玉国別(たまくにわけ)道公(みちこう)()はれて、325何回(なんくわい)となく(ほこら)(ぐるり)(わら)(なが)逃廻(にげまは)つてゐる。
326大正一一・一二・七 旧一〇・一九 松村真澄録)
327(昭和九・一二・二〇 王仁校正)
   
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