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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第44巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 神示の合離
第1章 笑の恵
第2章 月の影
第3章 守衛の囁
第4章 滝の下
第5章 不眠症
第6章 山下り
第7章 山口の森
第2篇 月明清楓
第8章 光と熱
第9章 怪光
第10章 奇遇
第11章 腰ぬけ
第12章 大歓喜
第13章 山口の別
第14章 思ひ出の歌
第3篇 珍聞万怪
第15章 変化
第16章 怯風
第17章 罵狸鬼
第18章 一本橋
第19章 婆口露
第20章 脱線歌
第21章 小北山
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> 第2篇 月明清楓 > 第13章 山口の別
<<< 大歓喜
(B)
(N)
思ひ出の歌 >>>
第一三章
山口
(
やまぐち
)
の
別
(
わかれ
)
〔一一八二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第44巻 舎身活躍 未の巻
篇:
第2篇 月明清楓
よみ(新仮名遣い):
げつめいせいふう
章:
第13章 山口の別
よみ(新仮名遣い):
やまぐちのわかれ
通し章番号:
1182
口述日:
1922(大正11)年12月08日(旧10月20日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年8月18日
概要:
舞台:
河鹿峠の山口
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
治国別は、玉国別への使いに出した親子四人を送り、互いに別れの挨拶として宣伝歌を交わした。晴公は述懐を歌い、治国別は師としての戒めを与えた。
珍彦、静子、楓は感謝の歌を歌い、宣伝使のお伴たちはそれぞれ晴公への別れの思いと、親子の無事を祈る歌を歌った。
互いに餞別の歌を交わし、一行は互いに別の道を行くことになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-02-13 16:20:51
OBC :
rm4413
愛善世界社版:
172頁
八幡書店版:
第8輯 200頁
修補版:
校定版:
180頁
普及版:
76頁
初版:
ページ備考:
001
治国別
(
はるくにわけ
)
一行
(
いつかう
)
は
珍彦
(
うづひこ
)
親子
(
おやこ
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
を
河鹿
(
かじか
)
峠
(
たうげ
)
の
上
(
のぼ
)
り
口
(
ぐち
)
迄
(
まで
)
送
(
おく
)
り
届
(
とど
)
け、
002
茲
(
ここ
)
に
一行
(
いつかう
)
は
路傍
(
ろばう
)
の
巌
(
いは
)
に
腰
(
こし
)
うちかけ、
003
別
(
わか
)
れの
挨拶
(
あいさつ
)
に
代
(
か
)
へて
歌
(
うた
)
ふ。
004
晴公
(
はるこう
)
の
歌
(
うた
)
、
005
晴公
『コーカス
山
(
ざん
)
に
現
(
あら
)
はれし
006
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
の
部下
(
ぶか
)
となり
007
八王神
(
やつこすがみ
)
の
列
(
れつ
)
に
入
(
い
)
り
008
時
(
とき
)
めき
給
(
たま
)
ひし
吾
(
わが
)
父
(
ちち
)
も
009
コーカス
山
(
ざん
)
を
退
(
やら
)
はれて
010
落
(
お
)
ち
行
(
ゆ
)
く
先
(
さき
)
はアーメニヤ
011
ウラルの
彦
(
ひこ
)
やウラル
姫
(
ひめ
)
012
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひしウラル
教
(
けう
)
013
塩長彦
(
しほながひこ
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
014
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
と
称
(
たた
)
へつつ
015
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
に
伝
(
つた
)
へ
行
(
ゆ
)
く
016
数多
(
あまた
)
の
司
(
つかさ
)
を
従
(
したが
)
へて
017
時
(
とき
)
めき
渡
(
わた
)
り
居
(
ゐ
)
たりしが
018
バラモン
教
(
けう
)
の
大棟梁
(
だいとうりやう
)
019
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
部下
(
ぶか
)
共
(
ども
)
に
020
打
(
う
)
ち
亡
(
ほろ
)
ぼされ
神司
(
かむづかさ
)
021
信徒
(
まめひと
)
共
(
とも
)
に
四方
(
よも
)
八方
(
やも
)
に
022
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げ
散
(
ち
)
りぬ
023
其
(
その
)
時
(
とき
)
吾
(
われ
)
は
辛
(
から
)
うじて
024
夜陰
(
やいん
)
に
紛
(
まぎ
)
れ
逃
(
に
)
げ
出
(
いだ
)
し
025
彼方
(
かなた
)
此方
(
こなた
)
とさまよひつ
026
吾
(
わが
)
両親
(
ふたおや
)
や
妹
(
いもうと
)
の
027
在所
(
ありか
)
求
(
もと
)
むる
時
(
とき
)
もあれ
028
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
029
亀彦司
(
かめひこつかさ
)
に
助
(
たす
)
けられ
030
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
に
導
(
みちび
)
かれ
031
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
032
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
教
(
をし
)
へられ
033
御伴
(
みとも
)
となりて
河鹿山
(
かじかやま
)
034
烈
(
はげ
)
しき
風
(
かぜ
)
を
浴
(
あ
)
び
乍
(
なが
)
ら
035
漸
(
やうや
)
く
越
(
こ
)
えて
山口
(
やまぐち
)
の
036
森
(
もり
)
の
木蔭
(
こかげ
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
037
虫
(
むし
)
が
知
(
し
)
らすか
何
(
なん
)
とやら
038
寝
(
ね
)
られぬままに
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
039
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
宣
(
の
)
らせたる
040
生言霊
(
いくことたま
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
し
041
考
(
かんが
)
へすます
折
(
をり
)
もあれ
042
かすかに
見
(
み
)
ゆる
火
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
043
嬉
(
うれ
)
しや
嬉
(
うれ
)
しや
言霊
(
ことたま
)
の
044
吾
(
わが
)
神力
(
しんりき
)
の
現
(
あら
)
はれて
045
暗
(
やみ
)
に
包
(
つつ
)
みし
此
(
この
)
森
(
もり
)
を
046
隅
(
くま
)
なく
照
(
て
)
らすか
有難
(
ありがた
)
や
047
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
の
神力
(
しんりき
)
も
048
愈
(
いよいよ
)
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
りしと
049
笑壺
(
ゑつぼ
)
に
入
(
い
)
りし
時
(
とき
)
もあれ
050
おひおひ
近寄
(
ちかよ
)
る
火
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
051
よくよく
見
(
み
)
れば
此
(
こ
)
は
如何
(
いか
)
に
052
形相
(
ぎやうさう
)
実
(
げ
)
にも
凄
(
すさま
)
じき
053
肌
(
はだへ
)
に
粟
(
あは
)
を
生
(
しやう
)
ずべき
054
鬼女
(
きぢよ
)
の
姿
(
すがた
)
に
驚
(
おどろ
)
いて
055
何
(
なん
)
と
言葉
(
ことば
)
も
行
(
ゆ
)
きつまり
056
慄
(
ふる
)
ひ
戦
(
おのの
)
く
時
(
とき
)
もあれ
057
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
御諭
(
みさと
)
しに
058
怪
(
あや
)
しの
女
(
をんな
)
は
妹
(
いもうと
)
と
059
分
(
わか
)
りし
時
(
とき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさよ
060
歓喜
(
くわんき
)
のあまり
気
(
き
)
は
勇
(
いさ
)
み
061
寝
(
ね
)
られぬままに
妹
(
いもうと
)
の
062
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
き
乍
(
なが
)
ら
森
(
もり
)
の
外
(
そと
)
063
小径
(
こみち
)
を
伝
(
つた
)
ひスタスタと
064
三丁
(
さんちやう
)
ばかり
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
065
足
(
あし
)
を
早
(
はや
)
めて
馳来
(
はせきた
)
る
066
三葉葵
(
みつばあふひ
)
の
紋所
(
もんどころ
)
067
記
(
しる
)
した
提灯
(
ちやうちん
)
ぶら
下
(
さ
)
げて
068
此方
(
こなた
)
をさして
出来
(
いできた
)
る
069
こは
一大事
(
いちだいじ
)
と
兄妹
(
きやうだい
)
は
070
大木
(
おほき
)
の
蔭
(
かげ
)
に
身
(
み
)
を
寄
(
よ
)
せて
071
様子
(
やうす
)
覗
(
うかが
)
ひ
居
(
ゐ
)
る
中
(
うち
)
に
072
バラモン
教
(
けう
)
の
斥候兵
(
せきこうへい
)
073
アク、タク、テクの
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
074
臆病風
(
おくびやうかぜ
)
にさそはれて
075
下
(
くだ
)
らぬ
事
(
こと
)
を
喋
(
しやべ
)
り
出
(
だ
)
し
076
終
(
つひ
)
には
父母
(
ふぼ
)
の
所在
(
ありか
)
迄
(
まで
)
077
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずに
喋
(
しやべ
)
り
出
(
だ
)
す
078
アツと
驚
(
おどろ
)
く
間
(
ま
)
もあらず
079
後
(
あと
)
より
来
(
きた
)
る
山駕籠
(
やまかご
)
は
080
まさしく
吾
(
われ
)
の
父母
(
ちちはは
)
と
081
覚
(
さと
)
りし
時
(
とき
)
の
驚
(
おどろ
)
きは
082
何
(
なん
)
に
譬
(
たと
)
へむ
物
(
もの
)
もなし
083
三五教
(
あななひけう
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
084
深
(
ふか
)
き
恵
(
めぐ
)
みと
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
085
生言霊
(
いくことたま
)
の
力
(
ちから
)
にて
086
親子
(
おやこ
)
兄妹
(
きやうだい
)
巡
(
めぐ
)
り
合
(
あ
)
ひ
087
互
(
たがひ
)
に
昔
(
むかし
)
を
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ひ
088
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
にくれにける
089
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
090
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
浅
(
あさ
)
からず
091
日頃
(
ひごろ
)
慕
(
した
)
ひし
父母
(
ちちはは
)
や
092
吾
(
わが
)
妹
(
いもうと
)
に
目
(
ま
)
のあたり
093
無事
(
ぶじ
)
なる
顔
(
かほ
)
を
合
(
あは
)
せつつ
094
親子
(
おやこ
)
兄妹
(
きやうだい
)
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
095
ウブスナ
山
(
やま
)
に
礼詣
(
れいまゐ
)
り
096
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
に
許
(
ゆる
)
されて
097
祠
(
ほこら
)
の
森
(
もり
)
に
籠
(
こ
)
もります
098
玉国別
(
たまくにわけ
)
や
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
099
司
(
つかさ
)
の
前
(
まへ
)
に
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
100
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ
101
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
102
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
103
星
(
ほし
)
は
空
(
そら
)
より
落
(
お
)
つるとも
104
山
(
やま
)
裂
(
さ
)
け
海
(
うみ
)
はあするとも
105
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みは
106
夢
(
ゆめ
)
に
現
(
うつつ
)
に
忘
(
わす
)
れむや
107
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
よいざさらば
108
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みを
蒙
(
かうむ
)
りて
109
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
くハルナ
城
(
じやう
)
110
大黒主
(
おほくろぬし
)
を
言向
(
ことむけ
)
て
111
太
(
ふと
)
しき
功績
(
いさを
)
を
立
(
た
)
て
給
(
たま
)
へ
112
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
113
花々
(
はなばな
)
しくも
復
(
かへ
)
り
言
(
ごと
)
114
申
(
まを
)
させ
給
(
たま
)
ふ
吉日
(
きちじつ
)
を
115
指折
(
ゆびを
)
り
数
(
かぞ
)
へ
大神
(
おほかみ
)
の
116
御前
(
みまへ
)
に
祈
(
いの
)
りて
待
(
ま
)
ち
奉
(
まつ
)
る
117
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
118
御霊
(
みたま
)
幸
(
さちはひ
)
ましませよ。
119
三五
(
あななひ
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
送
(
おく
)
られて
120
河鹿
(
かじか
)
峠
(
たうげ
)
もやすく
越
(
こ
)
えなむ。
121
玉国別
(
たまくにわけ
)
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
のあれませる
122
祠
(
ほこら
)
の
宮
(
みや
)
に
疾
(
と
)
くも
進
(
すす
)
まむ。
123
皇神
(
すめかみ
)
の
瑞
(
みづ
)
の
御舎
(
みあらか
)
建
(
た
)
て
終
(
をほ
)
せ
124
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
を
四方
(
よも
)
に
照
(
て
)
らさむ』
125
治国別
(
はるくにわけ
)
『
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
神
(
かみ
)
に
習
(
なら
)
ひて
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
は
126
世人
(
よびと
)
を
守
(
まも
)
れ
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に。
127
河鹿山
(
かじかやま
)
峠
(
たうげ
)
は
如何
(
いか
)
に
険
(
さか
)
しとも
128
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
にやすく
渡
(
わた
)
らむ。
129
玉国別
(
たまくにわけ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
に
会
(
あ
)
ひませば
130
治国別
(
はるくにわけ
)
はよしと
伝
(
つた
)
へよ。
131
松彦
(
まつひこ
)
や
万公
(
まんこう
)
、
五三公
(
いそこう
)
も
恙
(
つつが
)
なく
132
道
(
みち
)
に
尽
(
つく
)
すと
伝
(
つた
)
へ
給
(
たま
)
はれ』
133
晴公
(
はるこう
)
『
有難
(
ありがた
)
し
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
は
134
胸
(
むね
)
にたたみて
忘
(
わす
)
れざらまし。
135
足乳根
(
たらちね
)
の
親
(
おや
)
の
命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けまし
136
妹
(
いも
)
に
会
(
あは
)
せし
神
(
かみ
)
ぞ
尊
(
たふと
)
き。
137
これよりは
親子
(
おやこ
)
兄妹
(
きやうだい
)
睦
(
むつ
)
み
合
(
あ
)
ひ
138
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
に
仕
(
つか
)
へまつらむ』
139
珍彦
(
うづひこ
)
『
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
神代
(
かみよ
)
の
春
(
はる
)
の
巡
(
めぐ
)
り
来
(
き
)
て
140
親子
(
おやこ
)
は
千代
(
ちよ
)
の
春
(
はる
)
に
会
(
あ
)
ふかな。
141
三五
(
あななひ
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
今
(
いま
)
ぞ
知
(
し
)
る
142
治国別
(
はるくにわけ
)
の
口
(
くち
)
を
通
(
とほ
)
して。
143
河鹿山
(
かじかやま
)
登
(
のぼ
)
りて
行
(
ゆ
)
かむ
吾
(
わが
)
身
(
み
)
をば
144
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
天地
(
あめつち
)
の
神
(
かみ
)
。
145
海山
(
うみやま
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
受
(
う
)
けし
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
を
146
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
神
(
かみ
)
と
斎
(
いつ
)
かむ』
147
静子
(
しづこ
)
『
千万
(
ちよろづ
)
の
嘆
(
なげ
)
きを
受
(
う
)
けし
吾
(
わが
)
身
(
み
)
にも
148
今日
(
けふ
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
旅
(
たび
)
をなすかな。
149
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
を
救
(
すく
)
ひ
給
(
たま
)
ひし
神
(
かみ
)
と
師
(
し
)
の
150
恵
(
めぐみ
)
は
死
(
し
)
すとも
忘
(
わす
)
れざるべし。
151
よしやよし、
此
(
この
)
まま
君
(
きみ
)
に
会
(
あ
)
はずとも
152
吾
(
わが
)
魂
(
たましひ
)
は
君
(
きみ
)
に
添
(
そ
)
ふべし。
153
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
面影
(
おもかげ
)
見
(
み
)
ればなつかしき
154
思
(
おも
)
ひに
沈
(
しづ
)
む
初冬
(
はつふゆ
)
の
空
(
そら
)
。
155
凩
(
こがらし
)
の
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
びたる
山道
(
やまみち
)
も
156
神
(
かみ
)
を
思
(
おも
)
へば
苦
(
くる
)
しくもなし』
157
楓
(
かへで
)
『なつかしき
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
とに
巡
(
めぐ
)
り
合
(
あ
)
ひ
158
兄
(
あに
)
の
君
(
きみ
)
にも
会
(
あ
)
ひし
嬉
(
うれ
)
しさ。
159
皇神
(
すめかみ
)
と
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
は
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
160
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
親子
(
おやこ
)
を
恵
(
めぐ
)
ませ
給
(
たま
)
へ。
161
ゆくりなく
暗
(
やみ
)
の
木蔭
(
こかげ
)
に
巡
(
めぐ
)
り
合
(
あ
)
ひ
162
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
浸
(
ひた
)
りけるかな。
163
俊彦
(
としひこ
)
の
兄
(
あに
)
の
命
(
みこと
)
の
帰
(
かへ
)
りまさば
164
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
気遣
(
きづか
)
はれける。
165
さり
乍
(
なが
)
ら
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
は
活神
(
いきがみ
)
よ
166
罪
(
つみ
)
に
穢
(
けが
)
れし
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
ならねば。
167
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
行手
(
ゆくて
)
を
祈
(
いの
)
り
奉
(
たてまつ
)
り
168
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
神
(
かみ
)
に
仕
(
つか
)
へむ』
169
治国別
(
はるくにわけ
)
『
楓姫
(
かへでひめ
)
、
心
(
こころ
)
安
(
やす
)
けく
思召
(
おぼしめ
)
せ
170
吾
(
われ
)
には
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りありせば。
171
皇神
(
すめかみ
)
の
道
(
みち
)
伝
(
つた
)
へゆく
神司
(
かむつかさ
)
172
さやる
魔神
(
まがみ
)
の
如何
(
いか
)
であるべき』
173
万公
(
まんこう
)
『
俊彦
(
としひこ
)
よ
二人
(
ふたり
)
の
親
(
おや
)
を
大切
(
たいせつ
)
に
174
又
(
また
)
妹
(
いもうと
)
も
慈
(
いつくし
)
みませ。
175
親
(
おや
)
となり
子
(
こ
)
と
生
(
うま
)
るるも
神
(
かみ
)
の
代
(
よ
)
の
176
つきぬ
縁
(
えにし
)
と
聞
(
き
)
くぞ
目出度
(
めでた
)
き。
177
人々
(
ひとびと
)
に
百
(
もも
)
の
行
(
おこな
)
ひありとても
178
孝
(
かう
)
より
外
(
ほか
)
によき
道
(
みち
)
はなし。
179
朝夕
(
あさゆふ
)
に
神
(
かみ
)
を
敬
(
ゐやま
)
ひ
足乳根
(
たらちね
)
の
180
親
(
おや
)
に
仕
(
つか
)
へて
世
(
よ
)
を
送
(
おく
)
りませ。
181
年若
(
としわか
)
き
汝
(
な
)
が
妹
(
いもうと
)
を
憐
(
あは
)
れみて
182
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
育
(
そだ
)
て
給
(
たま
)
はれ』
183
晴公
(
はるこう
)
『あり
難
(
がた
)
し
万公
(
まんこう
)
さまの
思召
(
おぼしめし
)
184
胸
(
むね
)
にたたみて
忘
(
わす
)
れざるべし。
185
友垣
(
ともがき
)
の
情誼
(
よしみ
)
を
今
(
いま
)
ぞ
悟
(
さと
)
りけり
186
汝
(
なれ
)
の
心
(
こころ
)
の
赤
(
あか
)
さ
親
(
した
)
しさ』
187
五三公
(
いそこう
)
『
晴公
(
はるこう
)
よ
親
(
おや
)
を
大切
(
だいじ
)
に
妹
(
いもうと
)
を
188
慈
(
いつく
)
しみつつ
神
(
かみ
)
を
敬
(
うやま
)
へ。
189
俺
(
おれ
)
は
今
(
いま
)
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
に
従
(
したが
)
ひて
190
進
(
すす
)
みて
行
(
ゆ
)
かむ
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
を。
191
暇
(
いとま
)
あらば
五三公
(
いそこう
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
し
192
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
祈
(
いの
)
つて
呉
(
く
)
れよ。
193
さり
乍
(
なが
)
ら
親
(
おや
)
兄弟
(
きやうだい
)
を
後
(
あと
)
にして
194
俺
(
おれ
)
を
祈
(
いの
)
れと
云
(
い
)
ふのではない』
195
晴公
(
はるこう
)
『
五三公
(
いそこう
)
さまいそいそとして
居
(
ゐ
)
ておくれ
196
お
前
(
まへ
)
の
事
(
こと
)
は
忘
(
わす
)
れないから。
197
嚔
(
くつしやみ
)
が
出
(
で
)
た
時
(
とき
)
や
俺
(
おれ
)
を
五三公
(
いそこう
)
が
198
誹
(
そし
)
つて
居
(
を
)
ると
思
(
おも
)
ひ
喜
(
よろこ
)
ぶ』
199
五三公
(
いそこう
)
『
嚔
(
くつしやみ
)
の
一
(
ひと
)
つ
出
(
で
)
るのは
褒
(
ほ
)
められて
200
居
(
を
)
ると
思
(
おも
)
うて
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
てなよ。
201
嚔
(
くつしやみ
)
の
二
(
ふた
)
つ
出
(
で
)
るのは
誹
(
そし
)
られて
202
居
(
を
)
るのぢやけれど
俺
(
おれ
)
はそしらぬ。
203
嚔
(
くつしやみ
)
の
三
(
みつ
)
つ
出
(
で
)
るのは
笑
(
わら
)
はれて
204
居
(
ゐ
)
るのだけれど
俺
(
おれ
)
は
笑
(
わら
)
はぬ。
205
嚔
(
くつしやみ
)
の
四
(
よつ
)
つ
出
(
で
)
るのは
風
(
かぜ
)
を
引
(
ひ
)
く
206
之
(
これ
)
を
思
(
おも
)
うて
自愛
(
じあい
)
なされよ。
207
五三公
(
いそこう
)
は
蔭口
(
かげぐち
)
言
(
い
)
ふ
様
(
やう
)
な
男
(
をとこ
)
では
208
無
(
な
)
いと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
るだろ』
209
晴公
(
はるこう
)
『そらさうだ、お
前
(
まへ
)
に
限
(
かぎ
)
りそンな
事
(
こと
)
210
云
(
い
)
ふとは
更
(
さら
)
に
俺
(
おれ
)
は
思
(
おも
)
はぬ』
211
竜公
(
たつこう
)
『
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御縁
(
ごえん
)
で
心
(
こころ
)
安
(
やす
)
くなり
212
もう
別
(
わか
)
れるが
情
(
なさけ
)
ないぞや。
213
晴公
(
はるこう
)
さま
二人
(
ふたり
)
の
親
(
おや
)
を
大切
(
たいせつ
)
に
214
たまには
俺
(
おれ
)
の
事
(
こと
)
も
思
(
おも
)
へよ。
215
その
代
(
かは
)
り
俺
(
おれ
)
は
朝夕
(
あさゆふ
)
晴公
(
はるこう
)
の
216
身
(
み
)
の
幸
(
さいは
)
ひを
祈
(
いの
)
り
居
(
を
)
るぞや』
217
晴公
(
はるこう
)
『
竜公
(
たつこう
)
さま
何卒
(
どうぞ
)
宜
(
よろ
)
しう
頼
(
たの
)
みます
218
何時
(
いつ
)
かはお
目
(
め
)
にかかる
時
(
とき
)
まで』
219
松彦
(
まつひこ
)
『
河鹿山
(
かじかやま
)
峠
(
たうげ
)
険
(
けは
)
しく
風
(
かぜ
)
荒
(
あら
)
く
220
猿
(
さる
)
棲
(
す
)
み
居
(
を
)
れば
気
(
き
)
をつけて
行
(
ゆ
)
け。
221
玉国別
(
たまくにわけ
)
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
ぢやなけれども
222
お
猿
(
さる
)
の
奴
(
やつ
)
に
祟
(
たた
)
られなゆめ。
223
逸早
(
いちはや
)
く
祠
(
ほこら
)
の
森
(
もり
)
に
行
(
ゆ
)
きまして
224
瑞
(
みづ
)
の
御舎
(
みあらか
)
仕
(
つか
)
へまつれよ。
225
道公
(
みちこう
)
や
伊太公
(
いたこう
)
、
純公
(
すみこう
)
の
友垣
(
ともがき
)
に
226
宜
(
よろ
)
しう
云
(
い
)
うたと
伝
(
つた
)
へて
呉
(
く
)
れよ』
227
晴公
(
はるこう
)
『
松彦
(
まつひこ
)
がそンな
事
(
こと
)
をば
云
(
い
)
はずとも
228
俺
(
おれ
)
が
宜
(
よ
)
いよに
云
(
い
)
うておくぞや。
229
治国別
(
はるくにわけ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
神司
(
かむづかさ
)
に
230
山
(
やま
)
より
高
(
たか
)
き
恵
(
めぐ
)
みを
感謝
(
かんしや
)
す。
231
いざさらば
之
(
これ
)
より
親子
(
おやこ
)
四人
(
よたり
)
づれ
232
険
(
けは
)
しき
坂
(
さか
)
を
登
(
のぼ
)
り
行
(
ゆ
)
かなむ。
233
治国別
(
はるくにわけ
)
其
(
その
)
他
(
た
)
三人
(
みたり
)
の
司
(
つかさ
)
達
(
たち
)
234
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
安
(
やす
)
く
進
(
すす
)
めよ』
235
楓
(
かへで
)
『いざさらば
命
(
いのち
)
の
親
(
おや
)
の
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
に
236
名残
(
なごり
)
惜
(
をし
)
くも
立別
(
たちわか
)
れなむ』
237
治国別
(
はるくにわけ
)
『
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
と
三
(
さん
)
人
(
にん
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
睦
(
むつ
)
び
合
(
あ
)
ひ
238
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
を
登
(
のぼ
)
り
行
(
ゆ
)
きませ』
239
斯
(
か
)
く
互
(
たがひ
)
に
餞別
(
せんべつ
)
の
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
ひ
交
(
かは
)
し
南
(
みなみ
)
と
北
(
きた
)
に
袂
(
たもと
)
を
分
(
わか
)
ちける。
240
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
241
(
大正一一・一二・八
旧一〇・二〇
北村隆光
録)
242
(昭和九・一二・二九 王仁校正)
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