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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第45巻(申の巻)
序文
総説
第1篇 小北の特使
第1章 松風
第2章 神木
第3章 大根蕪
第4章 霊の淫念
第2篇 恵の松露
第5章 肱鉄
第6章 唖忿
第7章 相生の松
第8章 小蝶
第9章 賞詞
第3篇 裏名異審判
第10章 棚卸志
第11章 仲裁
第12章 喜苔歌
第13章 五三の月
第4篇 虎風獣雨
第14章 三昧経
第15章 曲角狸止
第16章 雨露月
第17章 万公月
第18章 玉則姫
第19章 吹雪
第20章 蛙行列
余白歌
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第45巻(申の巻)
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<<< 神木
(B)
(N)
霊の淫念 >>>
第三章
大根蕪
(
だいこんかぶら
)
〔一一九三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第45巻 舎身活躍 申の巻
篇:
第1篇 小北の特使
よみ(新仮名遣い):
こぎたのとくし
章:
第3章 大根蕪
よみ(新仮名遣い):
だいこんかぶら
通し章番号:
1193
口述日:
1922(大正11)年12月11日(旧10月23日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年9月12日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
お寅に引っ張られてウラナイ教にやってきた松彦の前に、魔我彦が現れて、教主蠑螈別の代理だと言って挨拶をなした。
松彦は、お寅が言うように自分の身魂がそれほどウラナイ教にとって尊い神格ならば、教主自身が挨拶に来てもよさそうなものなのに、誠のある扱いをされているようには見えないと言って、去ろうとする。
お寅と魔我彦は松彦を引き留め、蠑螈別に松彦の申し分をよく伝えるからと一同をその場に待たせて奥の間に姿を隠した。
万公は長く待たされて不満を抱き、松彦を尊い神様だと崇めておきながら、入信したら謀反を起こすつもりだろうと、松彦に出立を促した。
五三公は、高姫・黒姫が悪神にうつられて開いたウラナイ教だが、教祖の高姫・黒姫自身が今や立派な三五教の宣伝使となり、自ら愛想をつかした教えに真実がありそうはない、と松彦に意見する。
アク、タク、テクも万公と五三公に同調するが、松彦はいましばし自分のなすがままに任せて見ておいてくれという。
万公たちがウラナイ教を責めるのを聞いていた文助は、万公と言い争いになる。万公は文助をからかい、それにうんざりした文助は、奥へ行って教祖に催促をしてくると姿を隠した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm4503
愛善世界社版:
36頁
八幡書店版:
第8輯 266頁
修補版:
校定版:
38頁
普及版:
17頁
初版:
ページ備考:
001
艮
(
うしとら
)
婆
(
ば
)
さまに
誘
(
さそ
)
はれて
002
末代
(
まつだい
)
さまの
松彦
(
まつひこ
)
は
003
万公
(
まんこう
)
五三公
(
いそこう
)
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
004
三人
(
みたり
)
と
共
(
とも
)
に
急坂
(
きふはん
)
を
005
心
(
こころ
)
ならずも
登
(
のぼ
)
りゆく
006
川辺
(
かはべ
)
の
松
(
まつ
)
の
根本
(
ねもと
)
なる
007
千引
(
ちびき
)
の
岩
(
いは
)
に
包
(
つつ
)
まれし
008
秘密
(
ひみつ
)
の
鍵
(
かぎ
)
を
握
(
にぎ
)
りつつ
009
油断
(
ゆだん
)
ならじと
村肝
(
むらきも
)
の
010
心
(
こころ
)
を
固
(
かた
)
め
腹
(
はら
)
を
据
(
す
)
ゑ
011
さあらぬ
体
(
てい
)
を
装
(
よそほ
)
ひつ
012
細
(
ほそ
)
い
階段
(
きざはし
)
スタスタと
013
刻
(
きざ
)
んで
上
(
のぼ
)
る
門
(
もん
)
の
前
(
まへ
)
014
お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまは
立
(
た
)
ち
止
(
と
)
まり
015
これこれ
申
(
まを
)
し
受付
(
うけつけ
)
の
016
文助
(
ぶんすけ
)
さまよ
末代
(
まつだい
)
の
017
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
初
(
はじ
)
めとし
018
五
(
ご
)
人
(
にん
)
のガラクタ
神
(
かみ
)
さまが
019
いよいよ
此処
(
ここ
)
へお
出
(
で
)
ましだ
020
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
奥
(
おく
)
へいて
021
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
教祖
(
けうそ
)
さまに
022
早
(
はや
)
く
取次
(
とりつぎ
)
なされませ
023
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
も
大広木
(
おほひろき
)
024
正宗
(
まさむね
)
さまや
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
025
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
も
026
嘸
(
さぞ
)
や
満足
(
まんぞく
)
なされましよ
027
竜宮海
(
りうぐうかい
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
が
028
懸
(
かか
)
りたまうた
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
029
艮
(
うしとら
)
婆
(
ば
)
さまの
挨拶
(
あいさつ
)
で
030
ここまで
喰
(
くわ
)
へて
来
(
き
)
た
程
(
ほど
)
に
031
グヅグヅしてると
帰
(
かへ
)
られちや
032
又
(
また
)
もや
元
(
もと
)
の
杢阿弥
(
もくあみ
)
だ
033
早
(
はや
)
く
早
(
はや
)
くと
小声
(
こごゑ
)
にて
034
耳
(
みみ
)
に
口寄
(
くちよ
)
せ
囁
(
ささや
)
けば
035
文助
(
ぶんすけ
)
爺
(
ぢ
)
さまは
頭
(
かしら
)
をば
036
縦
(
たて
)
に
三
(
み
)
つ
四
(
よ
)
つ
振
(
ふ
)
りながら
037
川
(
かは
)
の
流
(
なが
)
れを
遡
(
さかのぼ
)
る
038
やうな
足
(
あし
)
つきトボトボと
039
襖
(
ふすま
)
押開
(
おしあ
)
け
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
へ
040
白
(
しろ
)
き
姿
(
すがた
)
をかくしける
041
暫
(
しばら
)
くあつて
魔我彦
(
まがひこ
)
は
042
満面
(
まんめん
)
笑
(
ゑみ
)
を
湛
(
たた
)
へつつ
043
気
(
き
)
もいそいそといで
迎
(
むか
)
へ
044
貴方
(
あなた
)
は
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王
(
わう
)
の
045
天
(
てん
)
の
大神
(
おほかみ
)
生宮
(
いきみや
)
だ
046
能
(
よ
)
くまアお
出
(
いで
)
下
(
くだ
)
さつた
047
正宗
(
まさむね
)
さまが
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
で
048
山野
(
さんや
)
河海
(
かかい
)
の
珍肴
(
ちんかう
)
に
049
ポートワインの
瓶
(
びん
)
並
(
なら
)
べ
050
にこにこ
顔
(
がほ
)
で
待
(
ま
)
ちたまふ
051
遠慮
(
ゑんりよ
)
は
決
(
けつ
)
して
入
(
い
)
りませぬ
052
貴方
(
あなた
)
は
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
だ
053
かうなる
上
(
うへ
)
はお
互
(
たがひ
)
に
054
敵
(
てき
)
と
味方
(
みかた
)
の
隔
(
へだ
)
てなく
055
腹
(
はら
)
を
合
(
あは
)
して
神業
(
しんげふ
)
に
056
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
り
尽
(
つく
)
しませう
057
小
(
ちひ
)
さき
隔
(
へだ
)
てを
拵
(
こしら
)
へて
058
ゴテゴテ
争
(
あらそ
)
ふ
時
(
とき
)
でない
059
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
御
(
ご
)
時節
(
じせつ
)
が
060
いよいよ
切迫
(
せつぱく
)
した
上
(
うへ
)
は
061
末代
(
まつだい
)
様
(
さま
)
の
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
062
どうしてもかうしても
此
(
この
)
山
(
やま
)
に
063
居
(
を
)
つて
貰
(
もら
)
はにやなりませぬ
064
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのを
)
の
悪神
(
あくがみ
)
が
065
立
(
た
)
てた
教
(
をしへ
)
に
沈溺
(
ちんでき
)
し
066
下
(
くだ
)
らぬ
熱
(
ねつ
)
を
吹
(
ふ
)
き
乍
(
なが
)
ら
067
広
(
ひろ
)
い
世界
(
せかい
)
を
遠近
(
をちこち
)
と
068
宣伝
(
せんでん
)
して
居
(
ゐ
)
る
馬鹿者
(
ばかもの
)
が
069
沢山
(
たくさん
)
あると
聞
(
き
)
きました
070
承
(
うけたま
)
はれば
貴方
(
あなた
)
様
(
さま
)
071
三五教
(
あななひけう
)
にお
入
(
はい
)
りと
072
聞
(
き
)
いて
一寸
(
ちよつと
)
は
驚
(
おどろ
)
いた
073
さはさり
乍
(
なが
)
ら
能
(
よ
)
く
聞
(
き
)
けば
074
河鹿
(
かじか
)
峠
(
たうげ
)
で
兄
(
あに
)
様
(
さま
)
に
075
廻
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
うたが
嬉
(
うれ
)
しさに
076
ほんの
当座
(
たうざ
)
の
出来
(
でき
)
心
(
ごころ
)
077
三五教
(
あななひけう
)
に
御
(
ご
)
入信
(
にふしん
)
078
なさつた
事
(
こと
)
が
知
(
し
)
れた
故
(
ゆゑ
)
079
いよいよこいつは
脈
(
みやく
)
がある
080
こんな
結構
(
けつこう
)
な
肉宮
(
にくみや
)
を
081
ムザムザ
帰
(
かへ
)
してはならないと
082
正宗
(
まさむね
)
さまの
肉宮
(
にくみや
)
が
083
焦
(
こが
)
れ
遊
(
あそ
)
ばしお
寅
(
とら
)
さまを
084
もつて
態々
(
わざわざ
)
貴方
(
あなた
)
をば
085
引
(
ひ
)
き
留
(
と
)
めなさつた
御
(
ご
)
無礼
(
ぶれい
)
を
086
よきに
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
087
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
しませ
魔我彦
(
まがひこ
)
が
088
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
代理
(
だいり
)
とし
089
茲
(
ここ
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
仕
(
つかまつ
)
る
090
サアサア
早
(
はや
)
う
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
091
奥
(
おく
)
へ
通
(
とほ
)
つて
下
(
くだ
)
さんせ
092
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
糸口
(
いとぐち
)
が
093
開
(
ひら
)
けて
来
(
きた
)
る
小北山
(
こぎたやま
)
094
これ
程
(
ほど
)
目出度
(
めでた
)
い
事
(
こと
)
あらうか
095
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
096
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る。
097
松彦
(
まつひこ
)
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
098
万公
(
まんこう
)
『
悪魔
(
あくま
)
は
如何
(
いか
)
に
叫
(
さけ
)
ぶとも
099
松彦
(
まつひこ
)
『
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
100
万公
(
まんこう
)
『つまらぬ
教
(
をしへ
)
を
聞
(
き
)
くとても
101
松彦
(
まつひこ
)
『
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
102
万公
(
まんこう
)
『
足
(
た
)
らはぬ
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
の
魂
(
たましひ
)
で
103
松彦
(
まつひこ
)
『
誠
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
104
万公
(
まんこう
)
『
誠
(
まこと
)
の
事
(
こと
)
は
分
(
わか
)
らない
105
松彦
(
まつひこ
)
『
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
106
万公
(
まんこう
)
『
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
罪
(
つみ
)
を
神直日
(
かむなほひ
)
107
松彦
(
まつひこ
)
『
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
108
万公
(
まんこう
)
『
困
(
こま
)
つた
事
(
こと
)
と
知
(
し
)
り
乍
(
なが
)
ら
109
松彦
(
まつひこ
)
『
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
110
万公
(
まんこう
)
『
唯
(
ただ
)
何
(
なん
)
となく
調
(
しら
)
べむと
111
松彦
(
まつひこ
)
『
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
112
万公
(
まんこう
)
『
何
(
なに
)
は
兎
(
と
)
もあれ
上
(
のぼ
)
り
来
(
き
)
て
113
松彦
(
まつひこ
)
『
身
(
み
)
の
過
(
あやまち
)
は
宣直
(
のりなほ
)
す
114
万公
(
まんこう
)
『
皆
(
みな
)
山坂
(
やまさか
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
115
松彦
(
まつひこ
)
『
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
116
万公
(
まんこう
)
『
危
(
あぶ
)
ない
教
(
をしへ
)
を
宣伝
(
せんでん
)
し
117
松彦
(
まつひこ
)
『
治国別
(
はるくにわけ
)
の
後
(
あと
)
追
(
お
)
うて
118
万公
(
まんこう
)
『
蠑螈
(
いもり
)
の
別
(
わけ
)
に
招
(
まね
)
かれて
119
松彦
(
まつひこ
)
『
漸
(
やうや
)
く
此処
(
ここ
)
に
上
(
のぼ
)
り
来
(
き
)
ぬ
120
万公
(
まんこう
)
『
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
か
知
(
し
)
らねども
121
松彦
(
まつひこ
)
『
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
神
(
かみ
)
122
万公
(
まんこう
)
『なぞと
云
(
い
)
はれて
松彦
(
まつひこ
)
は
123
松彦
(
まつひこ
)
『
怪
(
あや
)
しき
雲
(
くも
)
に
覆
(
おほ
)
はれつ
124
万公
(
まんこう
)
『
様子
(
やうす
)
探
(
さぐ
)
らむものをとて
125
松彦
(
まつひこ
)
『
忙
(
せわ
)
しき
身
(
み
)
をば
顧
(
かへり
)
みず
126
万公
(
まんこう
)
『お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまの
後
(
あと
)
につき
127
松彦
(
まつひこ
)
『
来
(
きた
)
りて
見
(
み
)
れば
文助
(
ぶんすけ
)
が
128
万公
(
まんこう
)
『
置物然
(
おきものぜん
)
と
坐
(
すわ
)
り
居
(
を
)
る
129
松彦
(
まつひこ
)
『お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまは
声
(
こゑ
)
をかけ
130
万公
(
まんこう
)
『
教主
(
けうしゆ
)
の
宮
(
みや
)
に
逸早
(
いちはや
)
く
131
松彦
(
まつひこ
)
『
報告
(
はうこく
)
なされと
急
(
せ
)
き
立
(
た
)
てる
132
万公
(
まんこう
)
『
合点
(
がてん
)
往
(
ゆ
)
かぬと
待
(
ま
)
つうちに
133
松彦
(
まつひこ
)
『やつて
来
(
き
)
たのはお
前
(
まへ
)
さま
134
万公
(
まんこう
)
『
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
の
肉宮
(
にくみや
)
と
135
松彦
(
まつひこ
)
『
名乗
(
なの
)
るお
前
(
まへ
)
は
魔我彦
(
まがひこ
)
か
136
万公
(
まんこう
)
『
道理
(
だうり
)
で
腰
(
こし
)
が
曲
(
まが
)
つてる
137
松彦
(
まつひこ
)
『
丑寅
(
うしとら
)
婆
(
ば
)
さまの
云
(
い
)
うたよに
138
万公
(
まんこう
)
『この
松彦
(
まつひこ
)
が
天
(
てん
)
の
神
(
かみ
)
139
松彦
(
まつひこ
)
『
一番
(
いちばん
)
偉
(
えら
)
い
身魂
(
みたま
)
なら
140
万公
(
まんこう
)
『
蠑螈
(
いもり
)
の
別
(
わけ
)
は
逸早
(
いちはや
)
く
141
松彦
(
まつひこ
)
『
迎
(
むか
)
ひに
来
(
こ
)
なくちやならうまい
142
万公
(
まんこう
)
『
何
(
なに
)
か
秘密
(
ひみつ
)
が
此
(
この
)
家
(
いへ
)
に
143
松彦
(
まつひこ
)
『
潜
(
ひそ
)
んで
居
(
ゐ
)
るに
違
(
ちが
)
ひない
144
万公
(
まんこう
)
『これや
浮
(
う
)
か
浮
(
う
)
かと
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
145
松彦
(
まつひこ
)
『
進
(
すす
)
む
訳
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
きませぬ
146
万公
(
まんこう
)
『
誠
(
まこと
)
の
心
(
こころ
)
があるならば
147
松彦
(
まつひこ
)
『
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
教祖
(
けうそ
)
さま
148
万公
(
まんこう
)
『
蠑螈別
(
いもりわけ
)
が
吾
(
わが
)
前
(
まへ
)
に
149
松彦
(
まつひこ
)
『お
越
(
こ
)
しになつて
御
(
ご
)
挨拶
(
あいさつ
)
150
万公
(
まんこう
)
『
叮嚀
(
ていねい
)
になさらにやならうまい
151
松彦
(
まつひこ
)
『これが
第一
(
だいいち
)
不思議
(
ふしぎ
)
ぞや
152
万公
(
まんこう
)
『
魔我彦
(
まがひこ
)
さまよ
今一度
(
いまいちど
)
153
松彦
(
まつひこ
)
『
奥
(
おく
)
の
一間
(
ひとま
)
に
駆
(
か
)
け
入
(
い
)
つて
154
万公
(
まんこう
)
『
確
(
たしか
)
な
返答
(
へんたふ
)
を
聞
(
き
)
いた
上
(
うへ
)
155
松彦
(
まつひこ
)
『
又
(
また
)
改
(
あらた
)
めて
御
(
ご
)
挨拶
(
あいさつ
)
156
万公
(
まんこう
)
『
得心
(
とくしん
)
するよに
云
(
い
)
うて
呉
(
く
)
れ
157
松彦
(
まつひこ
)
『さうでなければ
何処
(
どこ
)
迄
(
まで
)
も
158
万公
(
まんこう
)
『
面会
(
めんくわい
)
する
事
(
こと
)
お
断
(
ことわ
)
り
159
松彦
(
まつひこ
)
『これからぼつぼつ
帰
(
かへ
)
ります
160
万公
(
まんこう
)
『これこれ
丑寅
(
うしとら
)
お
婆
(
ばあ
)
さま
161
松彦
(
まつひこ
)
『いかいお
世話
(
せわ
)
になりました
162
万公
(
まんこう
)
『いざいざさらばいざさらば』
163
お
寅婆
(
とらばば
)
は
両手
(
りやうて
)
を
拡
(
ひろ
)
げて、
164
『これこれもうし
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
165
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
神
(
かみ
)
166
気
(
き
)
が
短
(
みじか
)
いも
程
(
ほど
)
がある
167
悪気
(
わるぎ
)
を
廻
(
まは
)
して
貰
(
もら
)
つては
168
大
(
おほい
)
に
迷惑
(
めいわく
)
致
(
いた
)
します
169
正宗
(
まさむね
)
さまの
肉宮
(
にくみや
)
は
170
貴方
(
あなた
)
を
決
(
けつ
)
して
袖
(
そで
)
にせぬ
171
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
現
(
あら
)
はれて
172
飛
(
と
)
びつきたいよに
心
(
こころ
)
では
173
思
(
おも
)
うて
厶
(
ござ
)
るは
知
(
し
)
れた
事
(
こと
)
174
さはさり
乍
(
なが
)
ら
八百万
(
やほよろづ
)
175
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
が
出入
(
でいり
)
して
176
お
神酒
(
みき
)
を
飲
(
あが
)
つて
厶
(
ござ
)
る
故
(
ゆゑ
)
177
どしてもこしても
暇
(
ひま
)
が
無
(
な
)
い
178
短気
(
たんき
)
を
出
(
だ
)
さずに
気
(
き
)
を
静
(
しづ
)
め
179
暫
(
しばら
)
く
待
(
ま
)
つて
下
(
くだ
)
さんせ
180
貴方
(
あなた
)
の
顔
(
かほ
)
を
潰
(
つぶ
)
すよな
181
下手
(
へた
)
なる
事
(
こと
)
はさせませぬ
182
これこれ
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
183
何
(
なに
)
をグヅグヅして
厶
(
ござ
)
る
184
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
奥
(
おく
)
へいて
185
何
(
なん
)
とか
彼
(
か
)
とかそこはそれ
186
お
前
(
まへ
)
の
智慧
(
ちゑ
)
のありたけを
187
縦横
(
じうわう
)
無尽
(
むじん
)
に
振
(
ふ
)
り
廻
(
まは
)
し
188
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
189
○○○○してお
出
(
い
)
で
190
それが
出来
(
でき
)
ぬよな
事
(
こと
)
ならば
191
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
も
怪
(
あや
)
しいぞ
192
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
神
(
かみ
)
も
駄目
(
だめ
)
ぢやぞえ』
193
魔我彦
(
まがひこ
)
『お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまの
云
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
り
194
これから
奥
(
おく
)
へ
踏
(
ふ
)
み
込
(
こ
)
んで
195
羽織
(
はおり
)
の
紐
(
ひも
)
ぢやないけれど
196
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
に
ちやん
とある
197
一伍
(
いちぶ
)
一什
(
しじふ
)
を
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
198
蠑螈別
(
いもりわけ
)
に
申
(
まを
)
しませう
199
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
神
(
かみ
)
200
暫
(
しばら
)
く
待
(
ま
)
つて
下
(
くだ
)
しやんせ
201
失礼
(
しつれい
)
します』と
云
(
い
)
ひながら
202
一間
(
ひとま
)
をさして
入
(
い
)
りにける。
203
○
204
待
(
ま
)
つ
間
(
ま
)
久
(
ひさ
)
しき
鶴
(
つる
)
の
首
(
くび
)
205
万公
(
まんこう
)
さまは
気
(
き
)
を
焦
(
いら
)
ち
206
脱線
(
だつせん
)
だらけの
言霊
(
ことたま
)
を
207
無性
(
むしやう
)
矢鱈
(
やたら
)
に
打
(
う
)
ち
出
(
いだ
)
す。
208
万公
(
まんこう
)
『
松彦
(
まつひこ
)
さまよ
五三公
(
いそこう
)
よ
209
アク、テク、タクの
三
(
さん
)
人
(
にん
)
よ
210
蠑螈別
(
いもりわけ
)
と
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
は
211
尊
(
たふと
)
き
俺
(
おれ
)
等
(
ら
)
の
一行
(
いつかう
)
を
212
本当
(
ほんたう
)
に
馬鹿
(
ばか
)
にするぢやないか
213
木枯
(
こがら
)
し
強
(
きつ
)
い
寒空
(
さむぞら
)
に
214
火
(
ひ
)
の
気
(
け
)
一
(
ひと
)
つなき
受付
(
うけつけ
)
に
215
待
(
ま
)
たして
置
(
お
)
いてグヅグヅと
216
神
(
かみ
)
のお
給仕
(
きふじ
)
か
知
(
し
)
らねども
217
鱈腹
(
たらふく
)
酒
(
さけ
)
に
喰
(
くら
)
ひ
酔
(
よ
)
ひ
218
ズブロクさんになりよつて
219
無我
(
むが
)
と
夢中
(
むちう
)
の
為体
(
ていたらく
)
220
夜中
(
やちう
)
の
夢
(
ゆめ
)
を
安々
(
やすやす
)
と
221
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
やがるに
違
(
ちが
)
ひない
222
これこれ
申
(
まを
)
し
松彦
(
まつひこ
)
さま
223
私
(
わたし
)
は
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つて
来
(
き
)
た
224
松
(
まつ
)
の
根下
(
ねもと
)
の
岩
(
いは
)
と
云
(
い
)
ひ
225
艮
(
うしとら
)
婆
(
ば
)
さまの
云
(
い
)
ひ
草
(
ぐさ
)
が
226
どうしたものか
腑
(
ふ
)
に
落
(
お
)
ちぬ
227
こんな
所
(
ところ
)
へ
迷
(
まよ
)
ひ
込
(
こ
)
み
228
眉毛
(
まゆげ
)
をよまれ
尻
(
しり
)
の
毛
(
け
)
を
229
一
(
ひと
)
つも
無
(
な
)
いよに
抜
(
ぬ
)
かれては
230
世間
(
せけん
)
へ
対
(
たい
)
して
恥晒
(
はぢさらし
)
231
治国別
(
はるくにわけ
)
の
先生
(
せんせい
)
に
232
どうして
云
(
い
)
ひ
訳
(
わけ
)
立
(
た
)
つものか
233
俺
(
おれ
)
をば
失敬
(
しつけい
)
な
婆
(
ばば
)
の
奴
(
やつ
)
234
ブラリ
彦
(
ひこ
)
だと
云
(
い
)
ひ
居
(
を
)
つた
235
松彦
(
まつひこ
)
さまはユラリ
彦
(
ひこ
)
236
国治立
(
くにはるたち
)
の
神
(
かみ
)
さまの
237
お
脇立
(
わきだち
)
だと
崇
(
あが
)
め
置
(
お
)
き
238
口
(
くち
)
の
先
(
さき
)
にてチヨロまかし
239
謀叛
(
むほん
)
を
起
(
おこ
)
すつもりだらう
240
挺
(
てこ
)
にも
棒
(
ぼう
)
にも
合
(
あ
)
はぬ
奴
(
やつ
)
241
したたかものが
此
(
こ
)
の
山
(
やま
)
に
242
潜
(
ひそ
)
んで
居
(
を
)
るに
違
(
ちが
)
ひない
243
聖人
(
せいじん
)
君子
(
くんし
)
は
危
(
あやふ
)
きに
244
近
(
ちか
)
づかないと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だ
245
貴方
(
あなた
)
は
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
筈
(
はず
)
ぢや
246
サアサア
松彦
(
まつひこ
)
帰
(
かへ
)
りませう
247
こんな
処
(
ところ
)
で
馬鹿
(
ばか
)
にされ
248
どうして
男
(
をとこ
)
が
立
(
た
)
つものか
249
アク、テク、タクよ
五三公
(
いそこう
)
よ
250
お
前
(
まへ
)
は
何
(
なん
)
と
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
る
251
意見
(
いけん
)
があれば
今
(
いま
)
ここで
252
遠慮
(
ゑんりよ
)
は
入
(
い
)
らぬ
薩張
(
さつぱり
)
と
253
俺
(
おれ
)
にぶちあけて
呉
(
く
)
れぬかい
254
腹
(
はら
)
の
虫
(
むし
)
奴
(
め
)
がグウグウと
255
怒
(
おこ
)
つて
怒
(
おこ
)
つて
仕様
(
しやう
)
が
無
(
な
)
い』
256
五三公
(
いそこう
)
『
五三公
(
いそこう
)
司
(
つかさ
)
が
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
257
遠慮
(
ゑんりよ
)
会釈
(
ゑしやく
)
もなきままに
258
陳列
(
ちんれつ
)
すれば
左
(
さ
)
の
通
(
とほ
)
り
259
耳
(
みみ
)
を
浚
(
さら
)
へて
聞
(
き
)
くがよい
260
小北
(
こぎた
)
の
山
(
やま
)
の
神
(
かみ
)
さまは
261
常世
(
とこよ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
憑
(
うつ
)
りたる
262
高姫
(
たかひめ
)
黒姫
(
くろひめ
)
両人
(
りやうにん
)
が
263
迷
(
まよ
)
ひの
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれて
264
開
(
ひら
)
いて
置
(
お
)
いた
醜道
(
しこみち
)
だ
265
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
高姫
(
たかひめ
)
や
266
黒姫
(
くろひめ
)
さまが
改悟
(
かいご
)
して
267
三五教
(
あななひけう
)
に
降伏
(
かうふく
)
し
268
今
(
いま
)
は
立派
(
りつぱ
)
な
神司
(
かむつかさ
)
269
見向
(
みむ
)
きもやらぬウラナイの
270
教
(
をしへ
)
を
信
(
しん
)
じて
何
(
なん
)
になる
271
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
教祖
(
けうそ
)
さま
272
高姫
(
たかひめ
)
さまや
黒姫
(
くろひめ
)
が
273
自
(
みづか
)
ら
愛想
(
あいさう
)
を
尽
(
つ
)
かしたる
274
ウラナイ
教
(
けう
)
に
信実
(
しんじつ
)
が
275
ありそな
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いぢやないか
276
これだけ
聞
(
き
)
いても
分
(
わか
)
るだらう
277
思
(
おも
)
へば
研究
(
けんきう
)
の
価値
(
かち
)
はない
278
これこれ
申
(
まを
)
し
松彦
(
まつひこ
)
さま
279
私
(
わたし
)
はもはや
嫌
(
いや
)
になつた
280
深
(
ふか
)
くはまらぬ
其
(
その
)
中
(
うち
)
に
281
ここをば
立
(
た
)
ち
去
(
さ
)
りスタスタと
282
悪魔
(
あくま
)
の
征途
(
せいと
)
に
上
(
のぼ
)
りませう
283
取
(
と
)
るにも
足
(
た
)
らぬ
奴原
(
やつばら
)
を
284
相手
(
あひて
)
に
致
(
いた
)
して
暇潰
(
ひまつぶ
)
し
285
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
286
後
(
おく
)
れた
時
(
とき
)
は
何
(
なん
)
としよう
287
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
288
云
(
い
)
ひ
訳
(
わけ
)
立
(
た
)
たぬ
事
(
こと
)
になる
289
万公
(
まんこう
)
、アク、タク、テクさまよ
290
お
前
(
まへ
)
等
(
ら
)
は
何
(
なん
)
と
思
(
おも
)
うてるか
291
一応
(
いちおう
)
意見
(
いけん
)
を
五三公
(
いそこう
)
に
292
聞
(
き
)
かして
呉
(
く
)
れよ
頼
(
たの
)
むぞや』
293
アク『
天地
(
あめつち
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
名
(
な
)
を
笠
(
かさ
)
にきて
294
世
(
よ
)
を
乱
(
みだ
)
しゆく
曲
(
まが
)
ぞ
忌々
(
ゆゆ
)
しき。
295
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
神
(
かみ
)
と
魔我彦
(
まがひこ
)
が
296
何
(
なに
)
を
目
(
め
)
あてにそんなデマ
云
(
い
)
ふか。
297
松彦
(
まつひこ
)
を
末代
(
まつだい
)
様
(
さま
)
よ
日
(
ひ
)
の
王
(
わう
)
よ
298
天
(
てん
)
の
神
(
かみ
)
ぢやと
旨
(
うま
)
く
釣
(
つ
)
りやがる。
299
善
(
よ
)
く
云
(
い
)
はれ
気持
(
きもち
)
の
悪
(
わる
)
う
無
(
な
)
いものと
300
松彦
(
まつひこ
)
さまが
迷
(
まよ
)
ひかけたる』
301
松彦
(
まつひこ
)
『
今
(
いま
)
暫
(
しば
)
し
吾
(
わが
)
なすままに
任
(
まか
)
しおけ
302
善
(
よ
)
しと
悪
(
あ
)
しとは
神
(
かみ
)
がさばかむ』
303
タク『
沢山
(
たくさん
)
に
怪体
(
けたい
)
な
宮
(
みや
)
を
建
(
た
)
て
並
(
なら
)
べ
304
怪体
(
けたい
)
な
託宣
(
たくせん
)
するぞをかしき。
305
タクは
今
(
いま
)
思
(
おも
)
ひ
浮
(
う
)
かぶる
事
(
こと
)
はなし
306
此
(
この
)
場
(
ば
)
を
早
(
はや
)
くぬけたいばかりぞ』
307
テク『テクテクと
強
(
きつ
)
い
山
(
やま
)
をば
登
(
のぼ
)
らされ
308
きつい
狐
(
きつね
)
につままれてける。
309
きつく
姫
(
ひめ
)
名
(
な
)
から
狐
(
きつね
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
310
義理
(
ぎり
)
も
天上
(
てんじやう
)
もあつたものかい』
311
文助
(
ぶんすけ
)
『
最前
(
さいぜん
)
から
黙言
(
だま
)
つて
此処
(
ここ
)
で
聞
(
き
)
いて
居
(
を
)
れば、
312
お
前
(
まへ
)
さま
達
(
たち
)
は
大変
(
たいへん
)
にこのウラナイ
教
(
けう
)
の
本山
(
ほんざん
)
を
疑
(
うたが
)
ひ、
313
ゴテゴテと
小言
(
こごと
)
を
仰有
(
おつしや
)
るやうだが、
314
そんな
事
(
こと
)
を
仰有
(
おつしや
)
ると
神罰
(
しんばつ
)
が
当
(
あた
)
りますぞや。
315
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
にお
任
(
まか
)
せなされ、
316
自分
(
じぶん
)
の
着物
(
きもの
)
の
襟裏
(
えりうら
)
についた
虱
(
しらみ
)
さへ
捻
(
ひね
)
り
尽
(
つく
)
されない
身
(
み
)
で
居
(
ゐ
)
ながら、
317
広大
(
くわうだい
)
無辺
(
むへん
)
の
御
(
ご
)
神力
(
しんりき
)
を
彼
(
かれ
)
是
(
これ
)
云
(
い
)
ふといふ
事
(
こと
)
がありますか。
318
障子
(
しやうじ
)
一
(
いち
)
枚
(
まい
)
外
(
そと
)
は
見
(
み
)
えぬと
云
(
い
)
ふ
人間
(
にんげん
)
の
分際
(
ぶんざい
)
で
居
(
ゐ
)
ながら、
319
大広木
(
おほひろき
)
正宗
(
まさむね
)
様
(
さま
)
のお
樹
(
た
)
てなされた
教
(
をしへ
)
を
何
(
なに
)
ゴテゴテと
云
(
い
)
ひなさる、
320
ちと
嗜
(
たしなみ
)
なされたら
好
(
よ
)
からう、
321
ほんに
憐
(
あは
)
れな
人
(
ひと
)
達
(
たち
)
だなア』
322
万公
(
まんこう
)
『
芋
(
いも
)
蕪
(
かぶら
)
大根
(
だいこん
)
蛇
(
くちなは
)
松
(
まつ
)
を
書
(
か
)
く
323
文助
(
ぶんすけ
)
さまにかきまはされにけり。
324
芋
(
いも
)
南瓜
(
かぼちや
)
茄子
(
なすび
)
のやうな
面
(
つら
)
をして
325
蕪
(
かぶら
)
大根
(
だいこん
)
書
(
か
)
くぞをかしき。
326
文助
(
ぶんすけ
)
が
屁理屈
(
へりくつ
)
計
(
ばか
)
り
並
(
なら
)
べ
立
(
た
)
て
327
ばば
垂
(
た
)
れ
腰
(
ごし
)
で
睨
(
にら
)
みけるかな』
328
文助
(
ぶんすけ
)
『これこれ
若
(
わか
)
い
衆
(
しう
)
、
329
蕪
(
かぶら
)
大根
(
だいこん
)
描
(
か
)
いたとて
蛇
(
へび
)
を
描
(
か
)
いたとて
大
(
おほ
)
きなお
世話
(
せわ
)
さまだ。
330
放
(
ほ
)
つといて
下
(
くだ
)
され、
331
お
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
のやうな
糸瓜
(
へちま
)
の
かす
に
分
(
わか
)
つたものかい。
332
瓢箪
(
へうたん
)
から
駒
(
こま
)
が
出
(
で
)
る、
333
徳利
(
とくり
)
から
酒
(
さけ
)
が
出
(
で
)
る。
334
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
をなさらぬと、
335
往
(
ゆ
)
きも
戻
(
もど
)
りもならぬやうな
大根
(
だいこん
)
なん
が
迫
(
せま
)
つて
来
(
き
)
ますぞや。
336
嘘
(
うそ
)
計
(
ばか
)
りツグネ
芋
(
いも
)
して、
337
山
(
やま
)
の
芋
(
いも
)
ばかりして
居
(
ゐ
)
るのだらう。
338
本当
(
ほんたう
)
に、
339
芋
(
いも
)
もよい
芋助
(
いもすけ
)
だなア。
340
屁
(
へ
)
の
つつぱり
にもならぬやうな
小理屈
(
こりくつ
)
計
(
ばか
)
り
囀
(
さへづ
)
つて、
341
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
だいな』
342
万公
(
まんこう
)
『お
爺
(
ぢい
)
さま、
343
誠
(
まこと
)
に
失礼
(
しつれい
)
な
事
(
こと
)
を
申
(
まをし
)
ました』
344
文助
(
ぶんすけ
)
『
失礼
(
しつれい
)
だと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が
分
(
わか
)
つたかな、
345
分
(
わか
)
ればよい、
346
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
何
(
なん
)
でも
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
宣直
(
のりなほ
)
し
遊
(
あそ
)
ばすのだから、
347
これからは
心得
(
こころえ
)
なされよ。
348
吾
(
わし
)
が
目
(
め
)
が
見
(
み
)
えぬと
思
(
おも
)
うて
馬鹿
(
ばか
)
にして
居
(
ゐ
)
なさるが、
349
目
(
め
)
の
見
(
み
)
えぬ
目
(
め
)
あきもあり、
350
目
(
め
)
の
見
(
み
)
える
盲
(
めくら
)
もある
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だから、
351
余
(
あま
)
り
左兵衛治
(
さひやうゑぢ
)
をなさると、
352
取
(
と
)
り
返
(
かへ
)
しのならぬ
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ますぞえ』
353
万公
(
まんこう
)
『こんな
魔窟
(
まくつ
)
へやつて
来
(
き
)
て、
354
身魂
(
みたま
)
も
曇
(
くも
)
らされては
取
(
と
)
り
返
(
かへ
)
しがつきませぬわい。
355
ウフヽヽヽ』
356
文助
(
ぶんすけ
)
『エヽ
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
い
男
(
をとこ
)
だ。
357
こんな
没分暁漢
(
わからずや
)
に
相手
(
あひて
)
になつて
居
(
を
)
つたら
竜神
(
りうじん
)
さまが
一
(
いち
)
枚
(
まい
)
も
描
(
か
)
けぬやうになつてしまふ。
358
お
蛸
(
たこ
)
さまに
頼
(
たの
)
まれた
蕪
(
かぶら
)
がもちつと
仕上
(
しあが
)
らぬから、
359
どれ、
360
奥
(
おく
)
へ
往
(
い
)
つて
静
(
しづ
)
かな
所
(
ところ
)
で
一筆
(
ひとふで
)
揮
(
ふる
)
つて
来
(
き
)
ませう、
361
これこれ
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
、
362
暫
(
しばら
)
く
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さいませ。
363
これから
教祖
(
けうそ
)
様
(
さま
)
へ
御
(
ご
)
催促
(
さいそく
)
して
来
(
き
)
ますから』
364
万公
(
まんこう
)
『
蕪
(
かぶら
)
の
先生
(
せんせい
)
、
365
左様
(
さやう
)
なら』
366
文助
(
ぶんすけ
)
『エヽ
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
いわい、
367
仕方
(
しかた
)
の
無
(
な
)
い
ケレマタ
だなア』
368
と
呟
(
つぶや
)
きながら
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
へ
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
した。
369
(
大正一一・一二・一一
旧一〇・二三
加藤明子
録)
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