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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第45巻(申の巻)
序文
総説
第1篇 小北の特使
第1章 松風
第2章 神木
第3章 大根蕪
第4章 霊の淫念
第2篇 恵の松露
第5章 肱鉄
第6章 唖忿
第7章 相生の松
第8章 小蝶
第9章 賞詞
第3篇 裏名異審判
第10章 棚卸志
第11章 仲裁
第12章 喜苔歌
第13章 五三の月
第4篇 虎風獣雨
第14章 三昧経
第15章 曲角狸止
第16章 雨露月
第17章 万公月
第18章 玉則姫
第19章 吹雪
第20章 蛙行列
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第45巻(申の巻)
> 第4篇 虎風獣雨 > 第14章 三昧経
<<< 五三の月
(B)
(N)
曲角狸止 >>>
第一四章
三昧経
(
さんまいきやう
)
〔一二〇四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第45巻 舎身活躍 申の巻
篇:
第4篇 虎風獣雨
よみ(新仮名遣い):
こふうじゅうう
章:
第14章 三昧経
よみ(新仮名遣い):
さんまいきょう
通し章番号:
1204
口述日:
1922(大正11)年12月13日(旧10月25日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年9月12日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
お寅は昔自分が捨てた夫の熊公に暴れこまれて千両の金をとられ、業を煮やして信仰上のぐらつきをはじめだし、ウラナイ教の神をののしったが、最後に自ら舌を噛んだことで神に心を向けた。
五三公はこれをきっかけにお寅の迷いをさまそうと、ウラナイ教の神は高姫の罪悪によって天の八衢にさまよったときに移った古狐が造ったものだと歌った。
教祖の高姫と黒姫は、極悪無道の神だと思っていた神素盞嗚大神の仁慈の徳に打たれて三五教に帰順し、宣伝使たちの薫陶によって迷いの雲は心から取り除かれた。
しかし蠑螈別は依然として高姫の衣鉢を継いでウラナイ教を支持していた。それは、高姫と黒姫の肉体を機関として三五教をかく乱しようと企んでいた悪魔たちが、高姫・黒姫の帰順によってその肉体から逃げ出し、蠑螈別・魔我彦・お寅に宿変えしてしまったのである。
蠑螈別は以前は軍人で教育もあるが、そういう人間ほど悪神にとっては道具として便利なのである。悪神に憑依された三人はもはや善悪正邪を判断する力を失っていた。
蠑螈別はありがたがって観物三昧経を常々唱えていたが、これは釈迦弟子どもの偽作であって、中身は釈迦のひいきの引き倒しのようなお経である。
万公、五三公、アク、タク、テクの五人がヘグレ神社をぶらぶらしていたところ、蠑螈別が熱心に経文を唱えるのが聞こえてきた。五三公は、このお経は釈迦が妻帯したことについてこじつけの説明をするあまり、釈迦の肉体について馬鹿馬鹿しい話をでっち上げた内容なのだと解説した。
万公たちは五三公の解説に感心する。五三公は先生のような口調になって冗談を言い、仲間を茶化す。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-03-01 23:27:23
OBC :
rm4514
愛善世界社版:
225頁
八幡書店版:
第8輯 329頁
修補版:
校定版:
237頁
普及版:
87頁
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 第一篇 既成宗教 > 第九章 仏説観物三昧経の真相
001
蠑螈別
(
いもりわけ
)
はお
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
アさまに
抓
(
つ
)
められ、
002
鼻
(
はな
)
をねぢられ
気絶
(
きぜつ
)
した
揚句
(
あげく
)
、
003
犬
(
いぬ
)
も
喰
(
く
)
はない
悋気
(
りんき
)
喧嘩
(
げんくわ
)
をケロリと
忘
(
わす
)
れて、
004
奥
(
おく
)
の
一間
(
ひとま
)
でお
寅婆
(
とらばば
)
アの
酌
(
しやく
)
で
再
(
ふたた
)
び
般若湯
(
はんにやたう
)
に
舌鼓
(
したつづみ
)
を
打始
(
うちはじ
)
めた。
005
お
寅
(
とら
)
は
神
(
かみ
)
より
大切
(
たいせつ
)
に
思
(
おも
)
うて
居
(
を
)
つた
千
(
せん
)
両
(
りやう
)
の
小判
(
こばん
)
を
悪因縁
(
あくいんねん
)
のまはり
合
(
あは
)
せか、
006
十五
(
じふご
)
年前
(
ねんぜん
)
にふりすてた
夫
(
をつと
)
、
007
酔
(
よひ
)
どれの
熊公
(
くまこう
)
にふンごまれ、
008
酒
(
さけ
)
をしたたか
呑
(
の
)
みつぶされ、
009
ふンだくられて
劫
(
ごふ
)
を
煮
(
に
)
やし、
010
迷信者
(
めいしんじや
)
にはよくある
信仰
(
しんかう
)
上
(
じやう
)
のグラツキを
始
(
はじ
)
め
出
(
だ
)
し、
011
口
(
くち
)
を
極
(
きは
)
めて
屁
(
へ
)
のつつ
張
(
ぱ
)
りにもならぬ
神
(
かみ
)
だとコキおろした
揚句
(
あげく
)
、
012
自
(
みづか
)
ら
舌
(
した
)
を
噛
(
か
)
み、
013
ハツと
気
(
き
)
がつき、
014
再
(
ふたた
)
び
神
(
かみ
)
を
礼拝
(
れいはい
)
する
心
(
こころ
)
に
立返
(
たちかへ
)
つた。
015
五三公
(
いそこう
)
は
今
(
いま
)
こそ
迷夢
(
めいむ
)
を
醒
(
さ
)
ましやらむと
歌
(
うた
)
によそひて
説明
(
せつめい
)
した。
016
小北山
(
こぎたやま
)
の
祭神
(
さいじん
)
の
虚偽
(
きよぎ
)
的
(
てき
)
無名
(
むめい
)
の
神
(
かみ
)
なること、
017
高姫
(
たかひめ
)
が
自
(
みづか
)
ら
心
(
こころ
)
に
積
(
つ
)
んだ
罪悪
(
ざいあく
)
のために、
018
一旦
(
いつたん
)
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
に
陥
(
おちい
)
り、
019
天
(
あめ
)
の
八衢
(
やちまた
)
にさまよひ、
020
漸
(
やうや
)
く
息
(
いき
)
を
吹返
(
ふきかへ
)
し、
021
気
(
き
)
が
遠
(
とほ
)
くなつてゐる
所
(
ところ
)
へ、
022
其
(
その
)
虚
(
きよ
)
を
窺
(
うかが
)
つて
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
た
古狐
(
やかん
)
が
神
(
かみ
)
の
真似
(
まね
)
をして、
023
いろいろの
他愛
(
たあい
)
もない
神名
(
しんめい
)
を
編
(
あ
)
み
出
(
だ
)
し、
024
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
妄信
(
まうしん
)
し、
025
自分
(
じぶん
)
は
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
系統
(
ひつぽう
)
だ、
026
生粋
(
きつすゐ
)
の
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
だと
固
(
かた
)
く
主張
(
しゆちやう
)
し
出
(
だ
)
し、
027
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
のことは
此
(
この
)
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
でなければ
分
(
わか
)
らぬ、
028
之
(
これ
)
を
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
にソツと
知
(
し
)
らしてやるお
役
(
やく
)
だと、
029
悪
(
わる
)
い
狐
(
やかん
)
に
誑
(
たぶら
)
かされて、
030
益々
(
ますます
)
固
(
かた
)
く
自分
(
じぶん
)
の
副守
(
ふくしゆ
)
を
信
(
しん
)
じ
出
(
だ
)
し、
031
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
御霊
(
みたま
)
や
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
が
取上
(
とりあ
)
げぬのを、
032
非常
(
ひじやう
)
に
憤慨
(
ふんがい
)
し、
033
黒姫
(
くろひめ
)
、
034
蠑螈別
(
いもりわけ
)
、
035
魔我彦
(
まがひこ
)
、
036
其
(
その
)
外
(
ほか
)
精神
(
せいしん
)
上
(
じやう
)
に
大欠陥
(
だいけつかん
)
のあるデモ
紳士
(
しんし
)
や
婆嬶
(
ばばかか
)
共
(
ども
)
を
籠絡
(
ろうらく
)
し、
037
三五教
(
あななひけう
)
の
信者
(
しんじや
)
より
寄附金
(
きふきん
)
を
集
(
あつ
)
め、
038
北山村
(
きたやまむら
)
に
本拠
(
ほんきよ
)
を
構
(
かま
)
へてゐた
所
(
ところ
)
、
039
とうとう
化
(
ばけ
)
がはげかけたので、
040
蠑螈別
(
いもりわけ
)
に
命
(
めい
)
じ、
041
小北山
(
こぎたやま
)
へ
本山
(
ほんざん
)
を
移
(
うつ
)
すことを
命
(
めい
)
じておいたのである。
042
其
(
その
)
内
(
うち
)
に
肝腎
(
かんじん
)
の
高姫
(
たかひめ
)
、
043
黒姫
(
くろひめ
)
は
極悪
(
ごくあく
)
無道
(
ぶだう
)
の
神
(
かみ
)
と
思
(
おも
)
つてゐた
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
仁慈
(
じんじ
)
の
徳
(
とく
)
に
感歎
(
かんたん
)
し、
044
ウラナイ
教
(
けう
)
を
弊履
(
へいり
)
の
如
(
ごと
)
くに
棄
(
す
)
てて、
045
三五教
(
あななひけう
)
に
帰順
(
きじゆん
)
し、
046
宣伝使
(
せんでんし
)
の
中
(
うち
)
にヤツと
加
(
くは
)
へられたのである。
047
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
執着心
(
しふちやくしん
)
はどこ
迄
(
まで
)
も
強
(
つよ
)
く、
048
自分
(
じぶん
)
は
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
日出
(
ひのでの
)
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
だといふ
観念
(
くわんねん
)
は
中々
(
なかなか
)
容易
(
ようい
)
に
除
(
と
)
れなかつた。
049
又
(
また
)
黒姫
(
くろひめ
)
は
黒姫
(
くろひめ
)
で
自分
(
じぶん
)
こそ
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
の
生宮
(
いきみや
)
だと
固
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じ、
050
随分
(
ずゐぶん
)
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
を
手古摺
(
てこず
)
らしたものである。
051
併
(
しか
)
しながら
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
以下
(
いか
)
の
熱心
(
ねつしん
)
なる
種々
(
しゆじゆ
)
の
薫陶
(
くんたう
)
に
依
(
よ
)
つて、
052
高姫
(
たかひめ
)
、
053
黒姫
(
くろひめ
)
は
一日
(
いちにち
)
々々
(
いちにち
)
薄紙
(
うすがみ
)
をヘグ
様
(
やう
)
に
迷
(
まよ
)
ひの
雲
(
くも
)
が
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
から
取除
(
とりのぞ
)
かれた。
054
今
(
いま
)
は
全
(
まつた
)
く
二人
(
ふたり
)
は
迷夢
(
めいむ
)
も
醒
(
さ
)
めて、
055
今迄
(
いままで
)
の
自分
(
じぶん
)
の
言行
(
げんかう
)
を
省
(
かへり
)
み、
056
羞恥
(
しうち
)
の
心
(
こころ
)
に
悩
(
なや
)
んでゐる。
057
然
(
しか
)
るに
蠑螈別
(
いもりわけ
)
は
依然
(
いぜん
)
として
高姫
(
たかひめ
)
の
遺鉢
(
ゐはつ
)
をつぎ、
058
執念深
(
しふねんぶか
)
くウラナイ
教
(
けう
)
を
支持
(
しぢ
)
してゐた。
059
其
(
その
)
理由
(
りいう
)
は、
060
今迄
(
いままで
)
高姫
(
たかひめ
)
、
061
黒姫
(
くろひめ
)
の
肉体
(
にくたい
)
を
機関
(
きくわん
)
として
三五
(
あななひ
)
の
誠
(
まこと
)
の
教
(
をしへ
)
を
攪乱
(
かくらん
)
せむと
企
(
たく
)
んでゐた
諸々
(
もろもろ
)
の
悪魔
(
あくま
)
共
(
ども
)
は、
062
高姫
(
たかひめ
)
、
063
黒姫
(
くろひめ
)
の
帰順
(
きじゆん
)
と
共
(
とも
)
に
其
(
その
)
身内
(
みうち
)
に
止
(
とど
)
まる
余地
(
よち
)
なく
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
脱出
(
だつしゆつ
)
して、
064
小北山
(
こぎたやま
)
の
蠑螈別
(
いもりわけ
)
、
065
魔我彦
(
まがひこ
)
、
066
お
寅婆
(
とらばあ
)
さまの
肉体
(
にくたい
)
に
全部
(
ぜんぶ
)
宿替
(
やどがへ
)
をして
了
(
しま
)
つたのである。
067
それだから
此
(
これ
)
等
(
ら
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
猛烈
(
まうれつ
)
なる
迷信
(
めいしん
)
は
以前
(
いぜん
)
の
高姫
(
たかひめ
)
、
068
黒姫
(
くろひめ
)
に
優
(
まさ
)
る
共
(
とも
)
決
(
けつ
)
して
劣
(
おと
)
らなかつた。
069
又
(
また
)
蠑螈別
(
いもりわけ
)
は
以前
(
いぜん
)
は
軍人
(
ぐんじん
)
であつて、
070
相当
(
さうたう
)
の
社会
(
しやくわい
)
的
(
てき
)
教育
(
けういく
)
もあり、
071
一寸
(
ちよつと
)
哲学
(
てつがく
)
もカジリ、
072
各宗
(
かくしう
)
の
教典
(
けうてん
)
も
生
(
なま
)
かじりて
稍
(
やや
)
見聞
(
けんぶん
)
を
広
(
ひろ
)
くして
居
(
ゐ
)
たから、
073
曲神
(
まがかみ
)
が
道具
(
だうぐ
)
に
使
(
つか
)
ふのには、
074
高姫
(
たかひめ
)
、
075
黒姫
(
くろひめ
)
よりも
余程
(
よほど
)
の
便利
(
べんり
)
があるのだ。
076
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
何程
(
なにほど
)
常識
(
じやうしき
)
があつても、
077
学問
(
がくもん
)
があつても、
078
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
良心
(
りやうしん
)
を
犯
(
をか
)
され、
079
精神
(
せいしん
)
の
大欠陥
(
だいけつかん
)
を
来
(
きた
)
した
上
(
うへ
)
は、
080
世間
(
せけん
)
の
所謂
(
いはゆる
)
賢人
(
けんじん
)
も
学者
(
がくしや
)
もヤツパリ
愚夫
(
ぐふ
)
愚婦
(
ぐふ
)
以上
(
いじやう
)
に
始末
(
しまつ
)
がをへなくなるものである。
081
蠑螈別
(
いもりわけ
)
は
高姫
(
たかひめ
)
のあらはした
支離
(
しり
)
滅裂
(
めつれつ
)
な
神名
(
しんめい
)
や
教理
(
けうり
)
を
審判
(
さには
)
することの
出来
(
でき
)
ない
様
(
やう
)
な
文盲者
(
もんまうしや
)
ではないが、
082
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
最早
(
もはや
)
今日
(
こんにち
)
となつては
公平
(
こうへい
)
な
理解力
(
りかいりよく
)
も
全然
(
ぜんぜん
)
失
(
うしな
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
083
それ
故
(
ゆゑ
)
晨
(
あした
)
にウラナイの
神
(
かみ
)
を
念
(
ねん
)
じ、
084
日中
(
まひる
)
にアーメンを
叫
(
さけ
)
び、
085
夕暮
(
ゆふぐれ
)
になれば
数珠
(
じゆず
)
をもみ、
086
鈴
(
りん
)
を
鳴
(
な
)
らして、
087
仏
(
ぶつ
)
の
教典
(
けうてん
)
を
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
読誦
(
どくしよう
)
して
唯一
(
ゆゐいつ
)
の
善行
(
ぜんぎやう
)
と
信
(
しん
)
じてゐたのである。
088
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
有難
(
ありがた
)
がつて
唱
(
とな
)
へる
御
(
お
)
経
(
きやう
)
はいつも
観物
(
くわんぶつ
)
三昧経
(
さんまいきやう
)
であつた。
089
此
(
この
)
経文
(
きやうもん
)
は
釈迦仏
(
しやかぶつ
)
の
弟子
(
でし
)
共
(
ども
)
の
偽作
(
ぎさく
)
であつて、
090
仏教
(
ぶつけう
)
弘通
(
ぐつう
)
の
方便
(
はうべん
)
として、
091
釈迦
(
しやか
)
を
弁護
(
べんご
)
する
為
(
ため
)
に
作
(
つく
)
つたものである。
092
要
(
えう
)
するに
此
(
この
)
経文
(
きやうもん
)
は
釈迦
(
しやか
)
に
対
(
たい
)
し
贔屓
(
ひいき
)
の
引倒
(
ひきだふ
)
しであることは
少
(
すこ
)
し
思慮
(
しりよ
)
ある
者
(
もの
)
は
悟
(
さと
)
り
得
(
う
)
ることであらう。
093
夕暮
(
ゆふぐれ
)
になつたので、
094
蠑螈別
(
いもりわけ
)
は
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
数珠
(
じゆず
)
をもみ、
095
鈴
(
りん
)
を
打鳴
(
うちな
)
らし
乍
(
なが
)
ら
観物
(
くわんぶつ
)
三昧経
(
さんまいきやう
)
を
称
(
とな
)
へ
出
(
だ
)
した。
096
蠑螈別
『
爾
(
に
)
時
(
じ
)
太
(
たい
)
子
(
し
)
於
(
お
)
其
(
ご
)
根
(
こん
)
処
(
しよ
)
出
(
しゆつ
)
白
(
びやく
)
蓮
(
れん
)
華
(
げ
)
。
097
其
(
ご
)
色
(
しき
)
紅
(
こう
)
白
(
びやく
)
上
(
じやう
)
下
(
げ
)
二
(
に
)
三
(
さん
)
華
(
げ
)
相
(
さう
)
連
(
れん
)
。
098
諸
(
しよ
)
女
(
によ
)
見
(
けん
)
已
(
い
)
復
(
ぶ
)
相
(
さう
)
謂
(
ゐ
)
言
(
ごん
)
。
099
如
(
によ
)
此
(
し
)
神
(
しん
)
人
(
にん
)
有
(
う
)
蓮
(
れん
)
華
(
げ
)
相
(
さう
)
。
100
此
(
し
)
人
(
にん
)
云
(
うん
)
何
(
が
)
。
101
心
(
しん
)
有
(
う
)
染
(
ぜん
)
著
(
ぢやく
)
。
102
作
(
さ
)
此
(
し
)
語
(
ご
)
已
(
い
)
噎
(
えつ
)
不
(
ふ
)
能
(
のう
)
言
(
ごん
)
。
103
是
(
ぜ
)
時
(
じ
)
蓮
(
れん
)
中
(
ちう
)
忽
(
こつ
)
有
(
う
)
身
(
しん
)
根
(
こん
)
如
(
によ
)
童
(
どう
)
子
(
じ
)
形
(
ぎやう
)
。
104
諸
(
しよ
)
女
(
によ
)
見
(
けん
)
已
(
い
)
更
(
かう
)
不
(
ふ
)
勝
(
しよう
)
喜
(
き
)
悦
(
えつ
)
現
(
げん
)
此
(
し
)
相
(
さう
)
。
105
時
(
じ
)
羅
(
ら
)
睺
(
ご
)
羅
(
ら
)
母
(
も
)
見
(
けん
)
彼
(
ぴ
)
身
(
しん
)
根
(
こん
)
華
(
け
)
々
(
け
)
相
(
さう
)
次
(
じ
)
如
(
によ
)
天
(
てん
)
劫
(
ごふ
)
貝
(
まい
)
。
106
一
(
いち
)
々
(
いち
)
華
(
け
)
上
(
じやう
)
乃
(
ない
)
有
(
う
)
無
(
む
)
数
(
すう
)
大
(
だい
)
身
(
しん
)
菩
(
ぼう
)
薩
(
さつ
)
。
107
手
(
しゆ
)
執
(
じう
)
白
(
びやく
)
華
(
げ
)
囲
(
ゐ
)
繞
(
によう
)
身
(
しん
)
根
(
こん
)
現
(
げん
)
已
(
い
)
還
(
げん
)
没
(
ぼつ
)
。
108
爾
(
に
)
時
(
じ
)
復
(
ぶ
)
有
(
う
)
諸
(
しよ
)
婬
(
いん
)
女
(
によ
)
等
(
とう
)
。
109
皆
(
かい
)
言
(
ごん
)
。
110
瞿
(
く
)
曇
(
どん
)
是
(
ぜ
)
無
(
む
)
根
(
こん
)
人
(
にん
)
。
111
仏
(
ぶつ
)
聞
(
もん
)
此
(
し
)
語
(
ご
)
如
(
によ
)
馬
(
め
)
王
(
わう
)
相
(
さう
)
漸
(
ぜん
)
々
(
ぜん
)
出
(
しゆつ
)
現
(
げん
)
。
112
初
(
しよ
)
出
(
しゆつ
)
之
(
し
)
時
(
じ
)
猶
(
いう
)
如
(
によ
)
八
(
はつ
)
歳
(
さい
)
童
(
どう
)
子
(
じ
)
身
(
しん
)
根
(
こん
)
。
113
漸
(
ぜん
)
々
(
ぜん
)
長
(
ちやう
)
大
(
だい
)
如
(
によ
)
少
(
せう
)
年
(
ねん
)
形
(
ぎやう
)
。
114
諸
(
しよ
)
女
(
によ
)
見
(
けん
)
已
(
い
)
皆
(
かい
)
悉
(
しつ
)
歓
(
くわん
)
喜
(
ぎ
)
。
115
時
(
じ
)
漸
(
ぜん
)
長
(
ちやう
)
大
(
だい
)
如
(
によ
)
蓮
(
れん
)
華
(
げん
)
幢
(
とう
)
。
116
一
(
いち
)
々
(
いち
)
層
(
そう
)
間
(
けん
)
有
(
う
)
百
(
ひやく
)
億
(
のく
)
蓮
(
れん
)
華
(
げ
)
。
117
一
(
いち
)
々
(
いち
)
蓮
(
れん
)
華
(
げ
)
有
(
う
)
百
(
ひやく
)
億
(
のく
)
宝
(
ほう
)
色
(
しよく
)
。
118
一
(
いち
)
々
(
いち
)
色
(
しよく
)
中
(
ちう
)
有
(
う
)
百
(
ひやく
)
億
(
のく
)
化
(
け
)
仏
(
ぶつ
)
。
119
一
(
いち
)
々
(
いち
)
化
(
け
)
仏
(
ぶつ
)
有
(
う
)
百
(
ひやく
)
億
(
のく
)
菩
(
ぼ
)
薩
(
さつ
)
無
(
む
)
量
(
りやう
)
大
(
だい
)
衆
(
しう
)
。
120
以
(
い
)
為
(
ゐ
)
侍
(
じ
)
者
(
しや
)
。
121
時
(
じ
)
諸
(
しよ
)
化
(
け
)
仏
(
ぶつ
)
異
(
い
)
口
(
く
)
同
(
どう
)
音
(
おん
)
毀
(
き
)
諸
(
しよ
)
女
(
によ
)
人
(
にん
)
悪
(
あく
)
欲
(
よく
)
。
122
而
(
に
)
説
(
せつ
)
偈
(
げ
)
言
(
ごん
)
。
123
若
(
にやく
)
有
(
う
)
諸
(
しよ
)
男
(
なん
)
子
(
し
)
年
(
ねん
)
皆
(
かい
)
十
(
じふ
)
五
(
ご
)
六
(
ろく
)
盛
(
せい
)
壮
(
さう
)
多
(
た
)
力
(
りよく
)
勢
(
せい
)
124
数
(
すう
)
満
(
まん
)
恒
(
ごう
)
河
(
が
)
沙
(
しや
)
持
(
ぢ
)
以
(
い
)
供
(
く
)
給
(
きふ
)
女
(
によ
)
不
(
ふ
)
満
(
まん
)
須
(
す
)
臾
(
ゆう
)
意
(
い
)
125
時
(
じ
)
諸
(
しよ
)
女
(
によ
)
人
(
にん
)
聞
(
もん
)
此
(
し
)
語
(
ご
)
已
(
い
)
。
126
心
(
しん
)
懐
(
くわい
)
慚
(
ざん
)
愧
(
き
)
懊
(
おう
)
悩
(
なう
)
。
127
躃
(
へき
)
地
(
ち
)
挙
(
こ
)
手
(
しゆ
)
拍
(
はく
)
頭
(
とう
)
。
128
而
(
に
)
嗚
(
を
)
呼
(
こ
)
悪
(
あく
)
欲
(
よく
)
。
129
各
(
かく
)
厭
(
おん
)
女
(
によ
)
身
(
しん
)
皆
(
かい
)
発
(
ほつ
)
菩
(
ぼ
)
提
(
だい
)
心
(
しん
)
』
[
※
底本では返り点が付いているが霊界物語ネットでは省略した。
]
チーン……
130
万公
(
まんこう
)
、
131
五三公
(
いそこう
)
、
132
アク、
133
テク、
134
タクの
五
(
ご
)
人
(
にん
)
はヘグレ
神社
(
じんしや
)
をブラブラと
巡見
(
じゆんけん
)
して
種々
(
いろいろ
)
と
批評
(
ひひやう
)
を
試
(
こころ
)
みて
居
(
ゐ
)
た
所
(
ところ
)
、
135
俄
(
にはか
)
に
不思議
(
ふしぎ
)
な、
136
神
(
かみ
)
の
館
(
やかた
)
に
似合
(
にあ
)
はず、
137
経文
(
きやうもん
)
の
声
(
こゑ
)
が
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
たので、
138
ソツと
壁
(
かべ
)
の
外
(
そと
)
から、
139
足音
(
あしおと
)
を
忍
(
しの
)
ばせ、
140
どこの
坊主
(
ばうず
)
がやつて
来
(
き
)
て、
141
経文
(
きやうもん
)
を
称
(
とな
)
へてゐるのだらう、
142
蠑螈別
(
いもりわけ
)
も
余程
(
よほど
)
物好
(
ものずき
)
だ、
143
ドレ
一
(
ひと
)
つ
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ようかと、
144
一行
(
いつかう
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
は
耳
(
みみ
)
をすまして
聞
(
き
)
いてゐる。
145
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
中
(
なか
)
で
仏
(
ぶつ
)
の
経文
(
きやうもん
)
を
知
(
し
)
つてゐる
者
(
もの
)
は
五三公
(
いそこう
)
一人
(
ひとり
)
であつた。
146
五三
(
いそ
)
『あゝコリヤ
不思議
(
ふしぎ
)
だ、
147
あの
声
(
こゑ
)
は
蠑螈別
(
いもりわけ
)
だ。
148
観物
(
くわんぶつ
)
三昧経
(
さんまいきやう
)
を
上
(
あ
)
げてゐる
様
(
やう
)
だ。
149
ヤツパリ
三教
(
さんけう
)
合同
(
がふどう
)
の
御
(
ご
)
本尊
(
ほんぞん
)
の
眷族
(
けんぞく
)
だと
聞
(
き
)
いてゐたが、
150
神
(
しん
)
、
151
仏
(
ぶつ
)
、
152
耶
(
や
)
混淆
(
こんかう
)
のウラナイ
教
(
けう
)
の
教主
(
けうしゆ
)
さまだな』
153
万公
(
まんこう
)
『
観物
(
くわんぶつ
)
三昧経
(
さんまいきやう
)
にはどんなことが
云
(
い
)
つてあるのだ。
154
一
(
ひと
)
つ
其
(
その
)
訳
(
わけ
)
を
聞
(
き
)
きたいものだなア。
155
オイ
是
(
これ
)
から
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さまに
拝謁
(
はいえつ
)
を
願
(
ねが
)
つて、
156
お
経
(
きやう
)
の
解説
(
かいせつ
)
を
願
(
ねが
)
ふことにしようかなア』
157
五三
(
いそ
)
『
何
(
なに
)
……ダメだよ、
158
観物
(
くわんぶつ
)
三昧経
(
さんまいきやう
)
の
真相
(
しんさう
)
が
理解
(
りかい
)
されたら、
159
馬鹿
(
ばか
)
らしくつて、
160
有難
(
ありがた
)
さうに
唱
(
とな
)
へられるものぢやない。
161
ああして
棒読
(
ぼうよ
)
みにダヽブダ ダヽブダと
読
(
よ
)
んで
行
(
ゆ
)
くから、
162
有難
(
ありがた
)
い
様
(
やう
)
に
聞
(
きこ
)
えるのだ』
163
万公
(
まんこう
)
『さうするとヤツパリ
分
(
わか
)
らぬのが
有難
(
ありがた
)
いのかなア。
164
五三公
(
いそこう
)
さま、
165
お
前
(
まへ
)
経文
(
きやうもん
)
の
精神
(
せいしん
)
を
知
(
し
)
つてゐるのなら、
166
一
(
ひと
)
つ
其
(
その
)
説明
(
せつめい
)
を
願
(
ねが
)
ひたいものだなア』
167
五三
(
いそ
)
『
余
(
あま
)
り
馬鹿
(
ばか
)
らしくて、
168
説明
(
せつめい
)
する
丈
(
だけ
)
の
価値
(
かち
)
がないのだ。
169
お
釈迦
(
しやか
)
さまも、
170
ああして
祭
(
まつ
)
り
込
(
こ
)
まれちや、
171
本当
(
ほんたう
)
にお
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
だ。
172
露骨
(
ろこつ
)
に
言
(
い
)
へば……
全体
(
ぜんたい
)
釈迦
(
しやか
)
如来
(
によらい
)
様
(
さま
)
は
無生
(
むせい
)
無死
(
むし
)
の
大神人
(
だいしんじん
)
国大立
(
くにひろたちの
)
尊
(
みこと
)
の
別御霊
(
わけみたま
)
なる
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
が
月照彦
(
つきてるひこ
)
と
現
(
あら
)
はれ
三五教
(
あななひけう
)
の
教
(
をしへ
)
を
宣布
(
せんぷ
)
し、
173
永
(
なが
)
く
幽政
(
いうせい
)
を
掌
(
つかさど
)
り
遂
(
つひ
)
には
久劫
(
きうごふ
)
の
昔
(
むかし
)
から
成仏
(
じやうぶつ
)
して
都率天
(
とそつてん
)
といふ
天上
(
てんじやう
)
に
坐
(
ま
)
し
坐
(
ま
)
し
印度
(
いんど
)
の
国
(
くに
)
に
於
(
おい
)
て
再
(
ふたた
)
び
肉体
(
にくたい
)
を
示顕
(
じけん
)
され
時代
(
じだい
)
と
地方
(
ちはう
)
との
関係
(
くわんけい
)
上
(
じやう
)
から
仏法
(
ぶつぼふ
)
を
弘布
(
こうふ
)
せむと
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
命令
(
めいれい
)
を
奉
(
ほう
)
じて
浄飯王
(
じやうぼんわう
)
の
妻
(
つま
)
摩耶
(
まや
)
夫人
(
ふじん
)
の
腹
(
はら
)
に
宿
(
やど
)
つて
生
(
うま
)
れ
婆羅門
(
ばらもん
)
教
(
けう
)
の
勢力
(
せいりよく
)
旺盛
(
わうせい
)
にして
刹帝利
(
せつていり
)
族
(
ぞく
)
を
圧迫
(
あつぱく
)
し
且
(
か
)
つ
毘舎
(
びしや
)
、
174
首陀
(
しゆだ
)
の
二族
(
にぞく
)
を
虐
(
しひた
)
げ
弊害
(
へいがい
)
が
甚
(
はなは
)
だしかつたので
婆羅門
(
ばらもん
)
教
(
けう
)
を
言向和
(
ことむけやは
)
すべく
活動
(
くわつどう
)
されたのだ。
175
併
(
しか
)
しその
教
(
をしへ
)
の
流
(
なが
)
れを
汲
(
く
)
む
後世
(
こうせい
)
の
仏弟子
(
ぶつでし
)
どもが
若
(
も
)
し
人
(
ひと
)
に、
176
釈迦
(
しやか
)
はそれ
程
(
ほど
)
久
(
ひさ
)
しい
昔
(
むかし
)
から
成仏
(
じやうぶつ
)
して
居
(
ゐ
)
たといつたならば、
177
妻子
(
さいし
)
の
如
(
ごと
)
きものが
在
(
あ
)
るべき
筈
(
はず
)
がないと
難
(
なん
)
じられた
時
(
とき
)
に
困
(
こま
)
る
訳
(
わけ
)
だから、
178
その
時
(
とき
)
の
尻
(
しり
)
を
結
(
むす
)
ぶために
糞坊主
(
くそばうず
)
どもが
言
(
い
)
つたことだ。
179
まだまだその
他
(
た
)
の
仏教
(
ぶつけう
)
にも
尻
(
しり
)
の
結
(
むす
)
べぬ
事
(
こと
)
が
書
(
か
)
いて
居
(
ゐ
)
るが
皆
(
みな
)
釈迦
(
しやか
)
如来
(
によらい
)
の
精神
(
せいしん
)
ではないのだ。
180
今
(
いま
)
唱
(
とな
)
へて
居
(
ゐ
)
るのは
観物
(
くわんぶつ
)
三昧経
(
さんまいきやう
)
だが、
181
その
意味
(
いみ
)
を
訳
(
やく
)
すれば、
182
釈迦
(
しやか
)
は
妻
(
つま
)
を
娶
(
めと
)
つたけれど
交合
(
かうがふ
)
を
為
(
し
)
なかつた、
183
所
(
ところ
)
が
耶輸
(
やしゆ
)
陀羅
(
だら
)
を
始
(
はじ
)
め
数多
(
あまた
)
の
侍女
(
じぢよ
)
どもが
非常
(
ひじやう
)
に
怪
(
あや
)
しんで
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
に、
184
侍女
(
じぢよ
)
の
一人
(
ひとり
)
が
云
(
い
)
ふには
妾
(
わし
)
は
釈迦
(
しやか
)
に
奉事
(
ほうじ
)
して
永
(
なが
)
らくの
年
(
とし
)
を
経
(
へ
)
たけれども
未
(
いま
)
だにその
根
(
こん
)
を
見
(
み
)
たことが
無
(
な
)
い、
185
況
(
いは
)
んや
世事
(
せじ
)
あらむやといふ、
186
但
(
ただし
)
俺
(
わし
)
が
根
(
こん
)
と
云
(
い
)
つたるは
即
(
すなは
)
ち
陰茎
(
いんけい
)
のことだ。
187
そして
世事
(
せじ
)
と
云
(
い
)
ふのは、
188
やがて
交合
(
かうがふ
)
の
事
(
こと
)
だ、
189
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
はない
釈迦
(
しやか
)
に
仕
(
つか
)
へて
年
(
とし
)
を
経
(
へ
)
たけれどもその
陰茎
(
いんけい
)
を
見
(
み
)
たことが
無
(
な
)
いから
況
(
ま
)
して
交合
(
かうがふ
)
はせぬ
筈
(
はず
)
ぢやと
云
(
い
)
ふのだ。
190
時
(
とき
)
にまた
一人
(
ひとり
)
の
女
(
をんな
)
が
云
(
い
)
ふには、
191
妾
(
わたし
)
は
太子
(
たいし
)
に
仕
(
つか
)
へて
十八
(
じふはち
)
年
(
ねん
)
を
経
(
へ
)
たが
未
(
いま
)
だ
太子
(
たいし
)
の
便利
(
べんり
)
の
患
(
くわん
)
あるを
見
(
み
)
ない
況
(
いは
)
ンや
復
(
ま
)
た
諸
(
もも
)
の
余
(
よ
)
を
見
(
み
)
ようぞと
云
(
い
)
つた。
192
そこで
一同
(
いちどう
)
が
然
(
しか
)
らば
太子
(
たいし
)
は
男
(
をとこ
)
ではあるまいと
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
るので
釈迦
(
しやか
)
は
之
(
これ
)
を
察
(
さつ
)
して
態
(
わざ
)
と
昼寝
(
ひるね
)
をして
彼
(
かれ
)
の
一物
(
いちもつ
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
せた、
193
其
(
その
)
趣
(
おもむき
)
を
経文
(
きやうもん
)
の
儘
(
まま
)
に
棒読
(
ぼうよ
)
みにするから
実
(
じつ
)
に
有難
(
ありがた
)
く
見
(
み
)
えたり
聞
(
きこ
)
えたりするのだ、
194
アハヽヽヽ
後
(
のち
)
の
坊主
(
ばうず
)
どもが
釈迦
(
しやか
)
を
贔屓
(
ひいき
)
に
思
(
おも
)
ひ
過
(
す
)
ごしてこんな
馬鹿
(
ばか
)
な
説
(
せつ
)
を
作
(
つく
)
つて
贔屓
(
ひいき
)
の
引倒
(
ひきだふ
)
しを
為
(
し
)
たものだ。
195
何程
(
なにほど
)
わからぬ
人間
(
にんげん
)
だとて
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
如
(
ごと
)
き
文盲
(
もんまう
)
なものばかりも
有
(
あ
)
るもので
無
(
な
)
いから
坊主
(
ばうず
)
のやうにダヽブダ ダヽブダ ダヽブダとばかり
読
(
よ
)
んで
居
(
を
)
らず、
196
たまさかには
俺
(
わし
)
の
様
(
やう
)
にシヤンと
読
(
よ
)
む
人
(
ひと
)
もあるからなア、
197
こんな
具合
(
ぐあひ
)
で
諸々
(
もろもろ
)
の
仏経
(
ぶつきやう
)
は
尽
(
ことごと
)
く
釈迦
(
しやか
)
に
托
(
たく
)
して
後
(
のち
)
の
仏者
(
ぶつしや
)
どもが
偽作
(
ぎさく
)
したものだよ、
198
大方
(
おほかた
)
の
人間
(
にんげん
)
は
凡
(
すべ
)
ての
仏経
(
ぶつきやう
)
は
全部
(
ぜんぶ
)
阿難
(
あなん
)
が
書
(
か
)
いて
置
(
お
)
いたものだと
固
(
かた
)
く
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
るから
目指
(
めざ
)
して
釈迦
(
しやか
)
を
譏
(
そし
)
つたり
非難
(
ひなん
)
する
様
(
やう
)
になるのだ』
199
万公
(
まんこう
)
『ヤア
有難
(
ありがた
)
い。
200
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
らヒイキの
引倒
(
ひきだふ
)
し、
201
商売
(
しやうばい
)
道具
(
だうぐ
)
に
使
(
つか
)
はれちや、
202
お
釈迦
(
しやか
)
さまもキツと
阿弥陀
(
あみだ
)
をこぼして
厶
(
ござ
)
るだらう。
203
何程
(
なにほど
)
教祖
(
けうそ
)
は
正
(
ただ
)
しいことを
云
(
い
)
つても、
204
後
(
のち
)
の
奴
(
やつ
)
がいろいろと
誤解
(
ごかい
)
をしたり、
205
勝手
(
かつて
)
な
熱
(
ねつ
)
を
吹
(
ふ
)
いたり、
206
自分
(
じぶん
)
の
説
(
せつ
)
が
通
(
とほ
)
らないと、
207
如是
(
によぜ
)
我聞
(
がもん
)
とつけて、
208
釈迦
(
しやか
)
に
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
聞
(
き
)
いたと
自説
(
じせつ
)
を
弁護
(
べんご
)
せうとするのだから
困
(
こま
)
つたものだな、
209
併
(
しか
)
し
五三公
(
いそこう
)
さま、
210
お
前
(
まへ
)
は
一行中
(
いつかうちう
)
の
大学者
(
だいがくしや
)
だ、
211
ヤアもう
感心
(
かんしん
)
した、
212
今後
(
こんご
)
は
決
(
けつ
)
してお
前
(
まへ
)
を
軽蔑
(
けいべつ
)
しないから、
213
どうぞ
俺
(
おれ
)
に
知識
(
ちしき
)
の
分配
(
ぶんぱい
)
をしてくれ、
214
お
頼
(
たの
)
みだ』
215
五三
(
いそ
)
『ヨシヨシ
俺
(
おれ
)
も
神
(
かみ
)
でもなければ
仏
(
ほとけ
)
でもないのだから、
216
万屋
(
よろづや
)
の
様
(
やう
)
に
何
(
なん
)
でも
引受
(
ひきう
)
けるといふことは
出来
(
でき
)
ない。
217
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
様
(
やう
)
に
知
(
し
)
らぬことでも
何
(
なん
)
とか
理屈
(
りくつ
)
をつけてチヨロまかすのなら、
218
どうでもなるが、
219
ゴマ
化
(
くわ
)
しは
永続
(
ながつづ
)
きがせぬからな、
220
そして
又
(
また
)
下根
(
げこん
)
の
人間
(
にんげん
)
に
何程
(
なにほど
)
結構
(
けつこう
)
なことを
聞
(
き
)
かした
所
(
ところ
)
で、
221
聞
(
き
)
く
耳
(
みみ
)
がないと
反対
(
はんたい
)
に
取
(
と
)
れるものだ、
222
さうだから
愚夫
(
ぐふ
)
愚婦
(
ぐふ
)
には
却
(
かへつ
)
て
誠
(
まこと
)
のことは
言
(
い
)
はれないのだ。
223
自分
(
じぶん
)
の
暗愚
(
あんぐ
)
な
卑劣
(
ひれつ
)
な
心
(
こころ
)
を
標準
(
へうじゆん
)
として、
224
凡
(
すべ
)
ての
人間
(
にんげん
)
は
聞
(
き
)
くのだから、
225
玉
(
たま
)
に
光
(
ひかり
)
のない
者
(
もの
)
には
本当
(
ほんたう
)
のことを
云
(
い
)
つてやると
却
(
かへつ
)
て
誤解
(
ごかい
)
するものだ、
226
併
(
しか
)
し
万公
(
まんこう
)
さまは
下根
(
げこん
)
ではない、
227
中根
(
ちうこん
)
位
(
くらゐ
)
な
所
(
ところ
)
だから、
228
天国
(
てんごく
)
で
云
(
い
)
へば
第二
(
だいに
)
天国
(
てんごく
)
といふ
所
(
ところ
)
だ。
229
第二
(
だいに
)
天国
(
てんごく
)
相応
(
さうおう
)
の
説明
(
せつめい
)
を
与
(
あた
)
へることにせう』
230
万公
(
まんこう
)
『ヤア
有難
(
ありがた
)
い、
231
中根
(
ちうこん
)
なら
結構
(
けつこう
)
だ。
232
俺
(
おれ
)
は
又
(
また
)
下根
(
げこん
)
だと
言
(
い
)
はれるかと
思
(
おも
)
つてヒヤヒヤしてゐたよ』
233
五三
(
いそ
)
『
上根
(
じやうこん
)
にも
上中下
(
じやうちうげ
)
があり、
234
中根
(
ちうこん
)
の
中
(
うち
)
にも
又
(
また
)
上中下
(
じやうちうげ
)
があり、
235
下根
(
げこん
)
の
中
(
なか
)
にも
亦
(
また
)
上中下
(
じやうちうげ
)
があつて、
236
三三
(
さざん
)
が
九階級
(
くかいきふ
)
、
237
区別
(
くべつ
)
がついてゐるのだ、
238
これもホンの
大要
(
たいえう
)
で、
239
細
(
こま
)
かく
言
(
い
)
へば
百八十
(
ひやくはちじふ
)
段
(
だん
)
になる』
240
万公
(
まんこう
)
『さうすると、
241
此
(
この
)
万公
(
まんこう
)
は
中
(
ちう
)
の
中
(
ちう
)
位
(
くらゐ
)
な
者
(
もの
)
かなア』
242
五三
(
いそ
)
『さうだなア、
243
ヤツとマア
中
(
ちう
)
の
下
(
げ
)
位
(
くらゐ
)
な
者
(
もの
)
だらうよ』
244
アク『
五三公
(
いそこう
)
さま、
245
私
(
わたし
)
はどこら
位
(
くらゐ
)
ですか』
246
五三
(
いそ
)
『ウン、
247
お
前
(
まへ
)
は
比較
(
ひかく
)
的
(
てき
)
霊
(
みたま
)
が
研
(
みが
)
けてゐる、
248
中根
(
ちうこん
)
の
上
(
じやう
)
だ、
249
モ
一
(
ひと
)
つ
気張
(
きば
)
れば
上根
(
じやうこん
)
に
進
(
すす
)
むのだよ』
250
万公
(
まんこう
)
『オイ、
251
アク、
252
慢心
(
まんしん
)
すなよ、
253
お
芽出
(
めで
)
たう』
254
アク『
五三公
(
いそこう
)
さま、
255
イヤ
先生
(
せんせい
)
、
256
私
(
わたし
)
のやうな
霊
(
みたま
)
でも
中
(
ちう
)
の
上
(
じやう
)
位
(
くらゐ
)
な
理解力
(
りかいりよく
)
がありますかな』
257
五三
(
いそ
)
『ハイ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
ですよ、
258
併
(
しか
)
し
慢心
(
まんしん
)
をすると、
259
すぐに
落
(
お
)
ちますからな、
260
ハヽヽヽヽ』
261
タク『
先生
(
せんせい
)
、
262
私
(
わたし
)
はどこらですか』
263
五三
(
いそ
)
『ウン、
264
お
前
(
まへ
)
はさうだなア、
265
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
つてよからうかな』
266
タク『ヘー、
267
さうすると
上中下
(
じやうちうげ
)
三根
(
さんこん
)
を
超越
(
てうゑつ
)
してゐるのですか』
268
五三
(
いそ
)
『
番外
(
ばんぐわい
)
だなア、
269
よいと
云
(
い
)
へばよい、
270
悪
(
わる
)
いと
云
(
い
)
へば
悪
(
わる
)
い、
271
まだ
混沌
(
こんとん
)
として
鶏子
(
けいし
)
の
如
(
ごと
)
く、
272
溟淆
(
めいかう
)
にして
牙
(
が
)
を
含
(
ふく
)
めりと
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
だ』
273
タク『あゝさうすると、
274
開闢
(
かいびやく
)
の
初
(
はじめ
)
に
現
(
あら
)
はれた
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
同様
(
どうやう
)
の
身魂
(
みたま
)
ですかな、
275
即
(
すなは
)
ち
化
(
くわ
)
して
神
(
かみ
)
となる、
276
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
と
号
(
がう
)
す……といふ
様
(
やう
)
なものですか。
277
成程
(
なるほど
)
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
は
世界
(
せかい
)
最初
(
さいしよ
)
の
偉
(
えら
)
い
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
であり
乍
(
なが
)
ら、
278
一番
(
いちばん
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
におちぶれて
御座
(
ござ
)
つたといふ
事
(
こと
)
だから、
279
いかにも
番外
(
ばんぐわい
)
でせう。
280
オイ、
281
中
(
ちう
)
の
下
(
げ
)
先生
(
せんせい
)
、
282
中
(
ちう
)
の
上
(
じやう
)
先生
(
せんせい
)
、
283
どうですなア』
284
万公
(
まんこう
)
『ハヽヽヽ、
285
国所
(
くにとこ
)
立退
(
たちの
)
きの
命
(
みこと
)
だな、
286
砂
(
すな
)
が
化
(
くわ
)
して
瓦
(
かはら
)
となるといふ
所
(
ところ
)
だ』
287
テク『
先生
(
せんせい
)
、
288
私
(
わたし
)
は
何
(
なん
)
ですか』
289
五三
(
いそ
)
『さうだなア、
290
テクもタクと
余
(
あま
)
り
勝
(
か
)
ち
負
(
まけ
)
はないだらう』
291
テク『ヤア
有難
(
ありがた
)
う』
292
万公
(
まんこう
)
『ハヽヽヽつまり
言
(
い
)
へば
神界
(
しんかい
)
のハネノケ
者
(
もの
)
だ。
293
チツと
之
(
これ
)
から
観物
(
くわんぶつ
)
三昧経
(
さんまいきやう
)
でも
研究
(
けんきう
)
して、
294
下
(
げ
)
の
下
(
げ
)
位
(
くらゐ
)
迄
(
まで
)
進
(
すす
)
んだらよからうぞ、
295
ウツフヽヽ』
296
テク『
馬鹿
(
ばか
)
にすない、
297
あんな
者
(
もの
)
がこんな
者
(
もの
)
になるといふ
仕組
(
しぐみ
)
だ、
298
今
(
いま
)
よくても
先
(
さき
)
がよくならねば
誠
(
まこと
)
でないぞよ。
299
霊
(
みたま
)
がよいと
申
(
まを
)
して
慢心
(
まんしん
)
致
(
いた
)
すとスコタンを
食
(
く
)
ふぞよ、
300
万公
(
まんこう
)
どのに
気
(
き
)
をつけるぞよ、
301
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
して
下
(
くだ
)
されよ、
302
改心
(
かいしん
)
が
一等
(
いつとう
)
ぞよ。
303
艮
(
うしとら
)
婆
(
ばば
)
アに
間違
(
まちがひ
)
ないぞよ、
304
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
女房
(
にようばう
)
お
寅
(
とら
)
が
気
(
き
)
をつけるぞよ、
305
アハヽヽヽ』
306
(
大正一一・一二・一三
旧一〇・二五
松村真澄
録)
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