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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第45巻(申の巻)
序文
総説
第1篇 小北の特使
第1章 松風
第2章 神木
第3章 大根蕪
第4章 霊の淫念
第2篇 恵の松露
第5章 肱鉄
第6章 唖忿
第7章 相生の松
第8章 小蝶
第9章 賞詞
第3篇 裏名異審判
第10章 棚卸志
第11章 仲裁
第12章 喜苔歌
第13章 五三の月
第4篇 虎風獣雨
第14章 三昧経
第15章 曲角狸止
第16章 雨露月
第17章 万公月
第18章 玉則姫
第19章 吹雪
第20章 蛙行列
余白歌
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第45巻(申の巻)
> 第4篇 虎風獣雨 > 第16章 雨露月
<<< 曲角狸止
(B)
(N)
万公月 >>>
第一六章
雨露月
(
うろつき
)
〔一二〇六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第45巻 舎身活躍 申の巻
篇:
第4篇 虎風獣雨
よみ(新仮名遣い):
こふうじゅうう
章:
第16章 雨露月
よみ(新仮名遣い):
うろつき
通し章番号:
1206
口述日:
1922(大正11)年12月13日(旧10月25日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年9月12日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
万公は目を覚まし、もしやお菊が起きていないかと庭内をうろつきはじめた。万公は、自分が首尾よくお菊を女房にして三五教に改心させれば、お寅も三五教になびくだろうと勝手な算段をしている。
万公が庭園の石に腰かけて夢想していると、足音を忍ばせてやってくる影があった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-03-03 20:07:26
OBC :
rm4516
愛善世界社版:
253頁
八幡書店版:
第8輯 340頁
修補版:
校定版:
265頁
普及版:
101頁
初版:
ページ備考:
001
教
(
をしへ
)
の
庭
(
には
)
も
大広木
(
おほひろき
)
002
正宗
(
まさむね
)
さまの
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
003
出入
(
でいり
)
遊
(
あそ
)
ばす
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
004
お
神酒
(
みき
)
をすすめて
管
(
くだ
)
を
巻
(
ま
)
き
005
曲角
(
まがつの
)
狸止
(
りと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
006
酒
(
さけ
)
酌
(
く
)
み
交
(
か
)
はしグイグイと
007
心
(
こころ
)
は
浮
(
うか
)
れて
天国
(
てんごく
)
の
008
園
(
その
)
に
遊
(
あそ
)
べるよい
機嫌
(
きげん
)
009
潮時
(
しほどき
)
見
(
み
)
すましお
寅
(
とら
)
さま
010
大広前
(
おほひろまへ
)
に
現
(
あら
)
はれて
011
夕
(
ゆふべ
)
の
御
(
お
)
礼
(
れい
)
を
申
(
まを
)
さむと
012
お
菊
(
きく
)
を
側
(
そば
)
に
侍
(
はべ
)
らせて
013
酒
(
さけ
)
の
相手
(
あひて
)
をさせ
乍
(
なが
)
ら
014
いといかめしき
装束
(
しやうぞく
)
を
015
体
(
からだ
)
にまとひ
中啓
(
ちうけい
)
を
016
殊勝
(
しゆしよう
)
らしくもひん
握
(
にぎ
)
り
017
教祖
(
けうそ
)
の
館
(
やかた
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
018
五三公
(
いそこう
)
、
万公
(
まんこう
)
外
(
ほか
)
三人
(
みたり
)
019
伴
(
ともな
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
悠々
(
いういう
)
と
020
大神殿
(
だいしんでん
)
に
参入
(
さんにふ
)
し
021
恭
(
うやうや
)
しくも
拍手
(
かしはで
)
を
022
うちて
四辺
(
あたり
)
の
空気
(
くうき
)
をば
023
いやが
上
(
うへ
)
にも
濁
(
にご
)
らせつ
024
曲角
(
まがつの
)
狸止
(
りと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
025
自分
(
じぶん
)
勝手
(
かつて
)
の
願
(
ねがひ
)
をば
026
百万
(
ひやくまん
)
だらりと
宣
(
の
)
べ
立
(
た
)
てて
027
五
(
ご
)
人
(
にん
)
に
暇
(
いとま
)
を
告
(
つ
)
げ
乍
(
なが
)
ら
028
慌
(
あわただ
)
しくも
蠑螈別
(
いもりわけ
)
029
潜
(
ひそ
)
む
一間
(
ひとま
)
へ
帰
(
かへ
)
り
行
(
ゆ
)
く
030
あとに
万公
(
まんこう
)
、
五三公
(
いそこう
)
は
031
戸棚
(
とだな
)
の
襖
(
ふすま
)
を
引
(
ひ
)
きあけて
032
夜具
(
やぐ
)
や
枕
(
まくら
)
をとり
出
(
いだ
)
し
033
大広前
(
おほひろまへ
)
に
布
(
し
)
き
並
(
なら
)
べ
034
足
(
あし
)
を
伸
(
の
)
ばして
横
(
よこ
)
たはり
035
皆
(
みな
)
口々
(
くちぐち
)
に
三五
(
あななひ
)
の
036
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
037
終
(
をは
)
つて
互
(
たがひ
)
に
高姫
(
たかひめ
)
や
038
黒姫司
(
くろひめつかさ
)
を
初
(
はじ
)
めとし
039
お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまの
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
や
040
蠑螈別
(
いもりわけ
)
のローマンス
041
ひそびそ
笑
(
わら
)
ひ
囁
(
ささや
)
きつ
042
漸
(
やうや
)
く
寝
(
ねむり
)
に
就
(
つ
)
きにける
043
万公
(
まんこう
)
さまは
目
(
め
)
を
醒
(
さ
)
まし
044
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
寝息
(
ねいき
)
を
窺
(
うかが
)
ひつ
045
玄関口
(
げんくわんぐち
)
の
雨戸
(
あまど
)
をば
046
音
(
おと
)
せぬ
様
(
やう
)
にひきあけて
047
ブラリブラリと
庭内
(
ていない
)
を
048
うろつき
初
(
はじ
)
めお
菊
(
きく
)
さまは
049
もしや
外
(
そと
)
には
居
(
を
)
るまいか
050
一
(
ひと
)
つ
直接
(
ちよくせつ
)
談判
(
だんぱん
)
を
051
やつて
見
(
み
)
なくちや
納
(
をさ
)
まらぬ
052
五三公
(
いそこう
)
さまを
初
(
はじ
)
めとし
053
白河
(
しらかは
)
夜舟
(
よぶね
)
の
四
(
よ
)
人
(
にん
)
づれ
054
俺
(
おれ
)
もこれから
彼奴
(
あいつ
)
等
(
ら
)
が
055
夢
(
ゆめ
)
にも
知
(
し
)
らぬ
白河
(
しらかは
)
の
056
夜
(
よ
)
舟
(
ふね
)
に
一
(
ひと
)
つ
乗
(
の
)
つて
見
(
み
)
よか
057
櫓櫂
(
ろかい
)
の
音
(
おと
)
がキクキクと
058
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
さうなものぢやなあ
059
お
寅
(
とら
)
の
港
(
みなと
)
に
寄
(
よ
)
り
来
(
き
)
たる
060
老朽船
(
らうきうせん
)
や
新造船
(
しんざうせん
)
061
何
(
ど
)
の
方向
(
はうかう
)
を
尋
(
たづ
)
ねたら
062
波止場
(
はとば
)
に
出
(
い
)
づる
事
(
こと
)
ぢややら
063
本当
(
ほんたう
)
に
誠
(
まこと
)
に
気
(
き
)
がもめる
064
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
065
結縁
(
むすび
)
の
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みに
066
何卒
(
なにとぞ
)
嬉
(
うれ
)
しきおもてなし
067
偏
(
ひと
)
へに
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
068
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
069
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
070
星
(
ほし
)
は
天
(
てん
)
から
下
(
くだ
)
るとも
071
鼬
(
いたち
)
が
最後屁
(
さいごぺ
)
放
(
ひ
)
るとても
072
お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまが
万公
(
まんこう
)
を
073
耕
(
たがや
)
し
大神
(
だいじん
)
の
生宮
(
いきみや
)
ぢや
074
娘
(
むすめ
)
のお
菊
(
きく
)
は
地上姫
(
ちじやうひめ
)
075
テツキリ
夫婦
(
ふうふ
)
の
身魂
(
みたま
)
故
(
ゆゑ
)
076
霊肉
(
れいにく
)
茲
(
ここ
)
に
合致
(
がつち
)
して
077
大神業
(
だいしんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
せば
078
小北
(
こぎた
)
の
山
(
やま
)
は
万歳
(
ばんざい
)
だ
079
等
(
など
)
と
甘
(
うま
)
い
事
(
こと
)
云
(
い
)
ひよつた
080
俺
(
おれ
)
はもとよりウラナイの
081
神
(
かみ
)
は
信用
(
しんよう
)
せぬけれど
082
お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまの
言
(
い
)
ひ
草
(
ぐさ
)
が
083
万公
(
まんこう
)
さまの
気
(
き
)
に
入
(
い
)
つた
084
ここは
一先
(
ひとま
)
づ
猫冠
(
ねこかぶ
)
り
085
お
菊
(
きく
)
を
首尾
(
しゆび
)
克
(
よ
)
く
女房
(
にようばう
)
に
086
定
(
さだ
)
めた
上
(
うへ
)
に
潮時
(
しほどき
)
を
087
考
(
かんが
)
へすまし
三五
(
あななひ
)
の
088
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
に
帰順
(
きじゆん
)
させ
089
夫婦
(
ふうふ
)
手
(
て
)
に
手
(
て
)
を
取
(
と
)
り
交
(
か
)
はし
090
松彦
(
まつひこ
)
さまに
従
(
したが
)
ひて
091
悪魔
(
あくま
)
の
征途
(
せいと
)
に
上
(
のぼ
)
らうか
092
我慢
(
がまん
)
の
強
(
つよ
)
いお
寅
(
とら
)
さまも
093
可愛
(
かあい
)
い
娘
(
むすめ
)
が
三五
(
あななひ
)
の
094
道
(
みち
)
に
信仰
(
しんかう
)
した
上
(
うへ
)
は
095
屹度
(
きつと
)
信仰
(
しんかう
)
するだらう
096
さうなりや
万公
(
まんこう
)
の
結婚
(
けつこん
)
も
097
決
(
けつ
)
して
無意味
(
むいみ
)
にや
終
(
をは
)
らない
098
神
(
かみ
)
と
恋
(
こひ
)
との
二道
(
ふたみち
)
を
099
かけて
愈
(
いよいよ
)
神界
(
しんかい
)
の
100
大神業
(
だいしんげふ
)
に
加
(
くは
)
はらば
101
誠
(
まこと
)
に
都合
(
つがふ
)
のよい
事
(
こと
)
だ
102
待
(
ま
)
てば
海路
(
かいろ
)
の
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
く
103
松彦
(
まつひこ
)
さまは
久振
(
ひさしぶ
)
り
104
恋
(
こひ
)
しき
女房
(
にようばう
)
に
巡
(
めぐ
)
り
合
(
あ
)
ひ
105
俺
(
おれ
)
は
又
(
また
)
もや
義妹
(
いもうと
)
に
106
思
(
おも
)
はぬ
処
(
ところ
)
で
出会
(
でつく
)
はし
107
ここで
愈
(
いよいよ
)
結婚
(
けつこん
)
の
108
式
(
しき
)
を
挙
(
あ
)
げる
様
(
やう
)
になつたのも
109
何
(
なに
)
かの
神
(
かみ
)
の
引合
(
ひきあは
)
せ
110
之
(
これ
)
程
(
ほど
)
ボロイ
事
(
こと
)
はない
111
これを
思
(
おも
)
へば
五三公
(
いそこう
)
や
112
アク、タク、テクの
三
(
さん
)
人
(
にん
)
が
113
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さうになつて
来
(
き
)
た
114
ほんに
浮世
(
うきよ
)
はままならぬ
115
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
116
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわ
)
ける
117
五三公
(
いそこう
)
さまの
眼力
(
がんりき
)
は
118
実
(
じつ
)
に
驚
(
おどろ
)
く
外
(
ほか
)
はない
119
あれ
程
(
ほど
)
六
(
むつ
)
かしい
三昧経
(
さんまいきやう
)
120
苦
(
く
)
もなく
解
(
と
)
いた
其
(
その
)
手腕
(
しゆわん
)
121
並々
(
なみなみ
)
ならぬ
人物
(
じんぶつ
)
だ
122
あれを
聞
(
き
)
いたら
松彦
(
まつひこ
)
も
123
さぞや
感心
(
かんしん
)
するだらう
124
俺
(
おれ
)
も
今迄
(
いままで
)
五三公
(
いそこう
)
を
125
あれ
程
(
ほど
)
偉
(
えら
)
い
人物
(
じんぶつ
)
と
126
夢
(
ゆめ
)
にも
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
なかつた
127
天教山
(
てんけうざん
)
に
現
(
あ
)
れませる
128
木
(
こ
)
の
花姫
(
はなひめ
)
の
御
(
ご
)
化身
(
けしん
)
か
129
何処
(
どこ
)
とはなしに
違
(
ちが
)
つてる
130
五三公
(
いそこう
)
さまの
寝姿
(
ねすがた
)
を
131
一寸
(
ちよつと
)
覗
(
うかが
)
ひ
眺
(
なが
)
むれば
132
何
(
なん
)
とも
知
(
し
)
れぬ
霊光
(
れいくわう
)
が
133
周囲
(
まはり
)
を
包
(
つつ
)
んでゐた
様
(
やう
)
だ
134
此奴
(
こいつ
)
あ
迂濶
(
うつかり
)
戯言
(
うざごと
)
も
135
云
(
い
)
ふてはならぬ
化物
(
ばけもの
)
だ
136
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
137
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましまして
138
蠑螈別
(
いもりわけ
)
や
魔我彦
(
まがひこ
)
や
139
お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまが
目
(
め
)
を
醒
(
さ
)
まし
140
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
三五
(
あななひ
)
の
141
道
(
みち
)
を
悟
(
さと
)
つて
神政
(
しんせい
)
の
142
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
に
開
(
ひら
)
くべく
143
守
(
まも
)
らせ
玉
(
たま
)
へ
三五
(
あななひ
)
の
144
道
(
みち
)
を
守
(
まも
)
らす
大御神
(
おほみかみ
)
145
国治立
(
くにはるたち
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
146
慎
(
つつし
)
み
敬
(
うやま
)
ひ
祈
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
147
と
庭園
(
ていえん
)
のロハ
台
(
だい
)
に
腰
(
こし
)
を
打
(
うち
)
かけて
歌
(
うた
)
つて
居
(
ゐ
)
るのは
万公
(
まんこう
)
である。
148
万公
(
まんこう
)
『あゝ、
149
何
(
なん
)
と
暗
(
くら
)
い
夜
(
よる
)
だな、
150
星
(
ほし
)
は
随分
(
ずゐぶん
)
沢山
(
たくさん
)
に
現
(
あら
)
はれてゐるが
矢張
(
やは
)
り
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
でないと
駄目
(
だめ
)
だわい、
151
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
青春
(
せいしゆん
)
の
血
(
ち
)
に
燃
(
も
)
ゆる
若
(
わか
)
き
男女
(
だんぢよ
)
のむすびの
神
(
かみ
)
は
矢張
(
やつぱり
)
闇夜
(
やみよ
)
だ。
152
お
菊
(
きく
)
と
情的
(
じやうてき
)
締結
(
ていけつ
)
の
最中
(
さいちう
)
に
空
(
そら
)
から
円
(
まる
)
い
顔
(
かほ
)
で
覗
(
のぞ
)
かれちや、
153
あまり
見
(
み
)
つともよくないからな。
154
あれ
見
(
み
)
やしやんせ、
155
あれ、
156
あの
人
(
ひと
)
は
157
橋
(
はし
)
の
欄干
(
らんかん
)
で
艶文
(
ふみ
)
を
読
(
よ
)
む
158
雲
(
くも
)
が
悋気
(
りんき
)
で
月
(
つき
)
かくす。
159
お
月
(
つき
)
さまも
若
(
わか
)
い
男女
(
だんぢよ
)
のローマンスを
御覧
(
ごらん
)
になると
嬉
(
うれ
)
しがつてニコニコなさるさうだ。
160
いや
嬉
(
うれ
)
しがつてでない、
161
可笑
(
をか
)
しくて
笑
(
わら
)
ふのだらう。
162
そこを
雲
(
くも
)
の
奴
(
やつ
)
、
163
悋気
(
りんき
)
しやがつて、
164
艶文
(
ふみ
)
を
見
(
み
)
えない
様
(
やう
)
にするのだから
雲
(
くも
)
と
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
あ、
165
意地
(
いぢ
)
の
悪
(
わる
)
いものだ。
166
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
だつて
矢張
(
やつぱり
)
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
雲
(
くも
)
だからな』
167
と
独
(
ひと
)
り
呟
(
つぶや
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
168
其処
(
そこ
)
へ
足音
(
あしおと
)
を
忍
(
しの
)
ばせてやつて
来
(
く
)
る
一
(
ひと
)
つの
影
(
かげ
)
があつた。
169
万公
(
まんこう
)
は
思
(
おも
)
はず
胸
(
むね
)
を
躍
(
をど
)
らせた。
170
此
(
この
)
人影
(
ひとかげ
)
は
果
(
はた
)
して
何者
(
なにもの
)
なりしか。
171
(
大正一一・一二・一三
旧一〇・二五
北村隆光
録)
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