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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第48巻(亥の巻)
序文
総説
第1篇 変現乱痴
第1章 聖言
第2章 武乱泥
第3章 観音経
第4章 雪雑寝
第5章 鞘当
第6章 狂転
第2篇 幽冥摸索
第7章 六道の辻
第8章 亡者苦雑
第9章 罪人橋
第3篇 愛善信真
第10章 天国の富
第11章 霊陽山
第12章 西王母
第13章 月照山
第14章 至愛
第4篇 福音輝陣
第15章 金玉の辻
第16章 途上の変
第17章 甦生
第18章 冥歌
第19章 兵舎の囁
第20章 心の鬼
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霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第48巻(亥の巻)
> 第4篇 福音輝陣 > 第16章 途上の変
<<< 金玉の辻
(B)
(N)
甦生 >>>
第一六章
途上
(
とじやう
)
の
変
(
へん
)
〔一二七〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第48巻 舎身活躍 亥の巻
篇:
第4篇 福音輝陣
よみ(新仮名遣い):
ふくいんきじん
章:
第16章 途上の変
よみ(新仮名遣い):
とじょうのへん
通し章番号:
1270
口述日:
1923(大正12)年01月14日(旧11月28日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年10月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
治国別・竜公と別に小北山を経由してやってきた松彦たちは、これまでの出来事を述懐する宣伝歌を歌いながら進んでくる。(第46巻第23章からの続き)
五三公は、宣伝歌の中で自分が言霊別命の分身であることを明かし、治国別と竜公にもうすぐ面会できると松彦に告げた。そして歌い終わるとともに、五三公の姿は煙のように消えてしまった。大空には、五三公が大火団となって帰って行く様が見えた。一同はこの不思議な出来事に驚き、立ち止まって拍手し、その英姿を拝みながら涙した。
さらに歌いながら一同がやってくると、浮木の森の陣営の物見やぐらが目に付いた。その近傍はバラモン軍の兵卒がたくさん集まって、右往左往しわめき叫んでいる。
松彦は、もしや治国別たちが遭難したのではないかと心がせいて、敵の陣中をものともせずにかけて行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-05-31 13:50:45
OBC :
rm4816
愛善世界社版:
226頁
八幡書店版:
第8輯 673頁
修補版:
校定版:
235頁
普及版:
119頁
初版:
ページ備考:
001
松彦
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
002
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
別
(
わけ
)
る
003
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
004
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
005
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
006
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せ
007
身
(
み
)
の
過
(
あやま
)
ちは
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せ
008
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
009
治国別
(
はるくにわけ
)
に
従
(
したが
)
ひて
010
野中
(
のなか
)
の
森
(
もり
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
011
怪
(
あや
)
しの
影
(
かげ
)
の
現
(
あら
)
はれて
012
心
(
こころ
)
を
揉
(
も
)
みし
折
(
をり
)
もあれ
013
兄
(
あに
)
の
命
(
みこと
)
は
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
か
014
竜公
(
たつこう
)
さまと
諸共
(
もろとも
)
に
015
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
見捨
(
みす
)
てて
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ
016
冷淡
(
れいたん
)
至極
(
しごく
)
のお
人
(
ひと
)
だと
017
一度
(
いちど
)
は
怨
(
うら
)
んで
居
(
ゐ
)
たけれど
018
一寸先
(
いつすんさき
)
の
見
(
み
)
え
分
(
わ
)
かぬ
019
曇
(
くも
)
りし
身魂
(
みたま
)
の
吾々
(
われわれ
)
が
020
深甚
(
しんじん
)
微妙
(
びめう
)
の
神界
(
しんかい
)
の
021
其
(
その
)
お
仕組
(
しぐみ
)
は
如何
(
いか
)
にして
022
悟
(
さと
)
り
得
(
え
)
らるる
事
(
こと
)
あらむ
023
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
024
心
(
こころ
)
の
儘
(
まま
)
と
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
025
小北
(
こぎた
)
の
山
(
やま
)
に
現
(
あら
)
はれて
026
ウラナイ
教
(
けう
)
の
松姫
(
まつひめ
)
に
027
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
巡
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
028
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ
吾
(
わが
)
娘
(
むすめ
)
029
優
(
やさ
)
しき
顔
(
かほ
)
に
名乗
(
なの
)
り
合
(
あ
)
ひ
030
親子
(
おやこ
)
の
名残
(
なごり
)
惜
(
を
)
しみつつ
031
五三公
(
いそこう
)
さまを
初
(
はじ
)
めとし
032
万代
(
よろづよ
)
祝
(
いは
)
ふ
万公
(
まんこう
)
さま
033
お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまの
女武者
(
をんなむしや
)
034
アク、タク、テクと
諸共
(
もろとも
)
に
035
一本橋
(
いつぽんばし
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
036
怪
(
あや
)
しの
森
(
もり
)
を
打過
(
うちす
)
ぎて
037
漸
(
やうや
)
く
此処
(
ここ
)
に
着
(
つ
)
きにけり
038
木枯
(
こがらし
)
荒
(
すさ
)
ぶ
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
の
039
四辺
(
あたり
)
も
淋
(
さび
)
しき
旅
(
たび
)
の
空
(
そら
)
040
俄
(
にはか
)
に
降
(
ふ
)
り
積
(
つ
)
む
銀世界
(
ぎんせかい
)
041
見渡
(
みわた
)
す
限
(
かぎ
)
りキラキラと
042
塵
(
ちり
)
もとめざる
眺
(
なが
)
めなり
043
此
(
この
)
光景
(
くわうけい
)
を
見
(
み
)
るにつけ
044
思
(
おも
)
ひ
出
(
いだ
)
すは
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
045
詐
(
いつは
)
り
多
(
おほ
)
き
有様
(
ありさま
)
よ
046
百千万
(
ももちよろづ
)
の
罪科
(
つみとが
)
や
047
穢
(
けが
)
れを
腹
(
はら
)
に
包
(
つつ
)
みつつ
048
表面
(
うはべ
)
を
飾
(
かざ
)
る
白雪
(
しらゆき
)
の
049
愛
(
あい
)
もなければ
熱
(
ねつ
)
もなき
050
冷酷
(
れいこく
)
無残
(
むざん
)
の
世
(
よ
)
の
様
(
さま
)
を
051
暴露
(
ばくろ
)
せるこそ
慨
(
うた
)
てけれ
052
浮木
(
うきき
)
の
森
(
もり
)
に
屯
(
たむろ
)
せる
053
ランチ
将軍
(
しやうぐん
)
、
片彦
(
かたひこ
)
や
054
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
軍人
(
いくさ
)
等
(
たち
)
055
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじう
)
の
悪念
(
あくねん
)
に
056
駆
(
か
)
られて
魔神
(
まがみ
)
の
部下
(
ぶか
)
となり
057
至聖
(
しせい
)
至上
(
しじやう
)
の
天国
(
てんごく
)
と
058
世
(
よ
)
に
響
(
ひび
)
きたる
斎苑
(
いそ
)
館
(
やかた
)
059
神
(
かみ
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
を
屠
(
はふ
)
らむと
060
百
(
もも
)
の
軍
(
いくさ
)
を
率
(
ひき
)
つれて
061
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くこそ
慨
(
うた
)
てけれ
062
吾
(
われ
)
も
片彦
(
かたひこ
)
将軍
(
しやうぐん
)
の
063
一度
(
いちど
)
は
秘書
(
ひしよ
)
となりつれど
064
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
眼
(
まなこ
)
覚
(
さ
)
め
065
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
066
心
(
こころ
)
に
復活
(
ふくくわつ
)
せし
上
(
うへ
)
は
067
如何
(
いか
)
でか
枉
(
まが
)
に
交
(
まじ
)
はらむ
068
いざ
之
(
これ
)
よりは
松彦
(
まつひこ
)
が
069
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
り
身
(
み
)
の
極
(
きは
)
み
070
真心
(
まごころ
)
献
(
ささ
)
げて
片彦
(
かたひこ
)
や
071
ランチ
将軍
(
しやうぐん
)
其
(
その
)
他
(
ほか
)
の
072
枉
(
まが
)
に
曇
(
くも
)
りし
身魂
(
みたま
)
をば
073
大慈
(
だいじ
)
大悲
(
だいひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
074
其
(
その
)
光明
(
くわうみやう
)
に
照
(
て
)
らしつつ
075
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
に
導
(
みちび
)
きて
076
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
司
(
つかさ
)
たる
077
其
(
その
)
本分
(
ほんぶん
)
を
尽
(
つく
)
すべし
078
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
079
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
080
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
081
真心
(
まごころ
)
こめて
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
082
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
083
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
084
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
085
山
(
やま
)
裂
(
さ
)
け
海
(
うみ
)
はあするとも
086
神
(
かみ
)
に
捧
(
ささ
)
げし
此
(
この
)
身体
(
からだ
)
087
如何
(
いか
)
でか
命
(
いのち
)
を
惜
(
お
)
しまむや
088
道理
(
ことわり
)
知
(
し
)
らぬ
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
は
089
猪
(
ゐのしし
)
武者
(
むしや
)
と
云
(
い
)
はば
云
(
い
)
へ
090
仮令
(
たとへ
)
痴呆
(
ちはう
)
と
誹
(
そし
)
るとも
091
吾
(
わが
)
真心
(
まごころ
)
は
何処
(
どこ
)
までも
092
貫
(
つらぬ
)
き
通
(
とほ
)
す
桑
(
くは
)
の
弓
(
ゆみ
)
093
ひきて
帰
(
かへ
)
らぬ
此
(
この
)
意気地
(
いくぢ
)
094
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
男子
(
だんし
)
と
生
(
うま
)
れ
来
(
き
)
て
095
現在
(
げんざい
)
敵
(
てき
)
を
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
096
眺
(
なが
)
めて
看過
(
かんくわ
)
し
得
(
う
)
べけむや
097
昨日
(
きのふ
)
に
変
(
かは
)
る
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
098
心
(
こころ
)
にかかる
村雲
(
むらくも
)
は
099
まだ
晴
(
は
)
れやらぬ
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
100
今
(
いま
)
は
何処
(
いづく
)
に
在
(
お
)
はすらむ
101
又
(
また
)
竜公
(
たつこう
)
は
如何
(
いか
)
にして
102
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
に
103
尽
(
つく
)
し
居
(
を
)
らむか、それさへも
104
心
(
こころ
)
もとなき
冬
(
ふゆ
)
の
空
(
そら
)
105
尋
(
たづ
)
ぬる
由
(
よし
)
もなき
暮
(
く
)
れて
106
行
(
ゆ
)
く
手
(
て
)
に
迷
(
まよ
)
ふ
吾
(
わが
)
一行
(
いつかう
)
107
導
(
みちび
)
き
給
(
たま
)
へ
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
108
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
109
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
110
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
片時
(
かたとき
)
も
111
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
112
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る』
113
と
歌
(
うた
)
ひつつ
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
るのは
松彦
(
まつひこ
)
である。
114
五三公
(
いそこう
)
は
又
(
また
)
歌
(
うた
)
ふ。
115
五三公
『
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
116
神霊界
(
しんれいかい
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
117
現実界
(
げんじつかい
)
の
天地
(
あめつち
)
の
118
其
(
その
)
経綸
(
けいりん
)
の
司宰者
(
しさいしや
)
と
119
選
(
えら
)
まれ
出
(
い
)
でしものなれば
120
人
(
ひと
)
は
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
の
祖
(
おや
)
121
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
122
神言
(
みこと
)
の
儘
(
まま
)
に
畏
(
かしこ
)
みて
123
愛
(
あい
)
と
善
(
ぜん
)
との
徳
(
とく
)
に
居
(
を
)
り
124
真
(
まこと
)
の
信仰
(
しんかう
)
励
(
はげ
)
みつつ
125
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
の
賜
(
たま
)
ひてし
126
一霊
(
いちれい
)
四魂
(
しこん
)
をよく
磨
(
みが
)
き
127
忍耐力
(
にんたいりよく
)
を
養成
(
やうせい
)
し
128
人
(
ひと
)
と
親
(
した
)
しみ
又
(
また
)
人
(
ひと
)
を
129
恵
(
めぐ
)
み
助
(
たす
)
けつ
神
(
かみ
)
のため
130
世界
(
せかい
)
のために
真心
(
まごころ
)
を
131
尽
(
つく
)
して
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
生神
(
いきがみ
)
と
132
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
仕
(
つか
)
へ
行
(
ゆ
)
く
133
貴
(
うづ
)
の
身魂
(
みたま
)
と
悟
(
さと
)
るべし
134
仮令
(
たとへ
)
天地
(
てんち
)
は
覆
(
かへ
)
るとも
135
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
大道
(
おほみち
)
は
136
天地
(
てんち
)
開
(
ひら
)
けし
初
(
はじ
)
めより
137
億兆
(
おくてう
)
年
(
ねん
)
の
末
(
すゑ
)
までも
138
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
の
巌
(
いは
)
の
如
(
ごと
)
139
決
(
けつ
)
して
動
(
うご
)
くものでなし
140
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
神
(
かみ
)
をよく
愛
(
あい
)
し
141
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
浸
(
ひた
)
りつつ
142
只
(
ただ
)
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
143
神
(
かみ
)
より
来
(
きた
)
る
智
(
ち
)
を
磨
(
みが
)
き
144
宇宙
(
うちう
)
の
道理
(
だうり
)
をよく
悟
(
さと
)
り
145
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
人
(
ひと
)
と
生
(
うま
)
れたる
146
其
(
その
)
天職
(
てんしよく
)
を
尽
(
つく
)
さずば
147
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
去
(
さ
)
りて
霊界
(
れいかい
)
に
148
到
(
いた
)
りし
時
(
とき
)
の
精霊
(
せいれい
)
は
149
伊吹戸主
(
いぶきどぬし
)
に
審
(
さば
)
かれて
150
忽
(
たちま
)
ち
下
(
くだ
)
る
地獄道
(
ぢごくだう
)
151
実
(
げ
)
に
恐
(
おそ
)
ろしき
暗界
(
あんかい
)
に
152
顛落
(
てんらく
)
するは
必定
(
ひつぢやう
)
ぞ
153
かくも
身魂
(
みたま
)
を
穢
(
けが
)
しなば
154
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
造
(
つく
)
りし
祖神
(
おやがみ
)
に
155
対
(
たい
)
して
何
(
なん
)
の
辞
(
じ
)
あるべき
156
日毎
(
ひごと
)
夜毎
(
よごと
)
に
村肝
(
むらきも
)
の
157
心
(
こころ
)
を
鍛
(
きた
)
へ
肝
(
きも
)
を
錬
(
ね
)
り
158
善
(
よし
)
と
悪
(
あし
)
とを
省
(
かへり
)
みて
159
神
(
かみ
)
の
賜
(
たま
)
ひし
恩恵
(
おんけい
)
を
160
うつかり
捨
(
す
)
つる
事
(
こと
)
勿
(
なか
)
れ
161
かかる
境遇
(
きやうぐう
)
に
陥
(
おちい
)
らば
162
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
り
給
(
たま
)
ひたる
163
神
(
かみ
)
に
対
(
たい
)
して
孝
(
かう
)
ならず
164
吾
(
わが
)
身
(
み
)
を
初
(
はじ
)
め
子孫
(
しそん
)
まで
165
曲津
(
まがつ
)
の
群
(
むれ
)
に
墜
(
お
)
ち
込
(
こ
)
みて
166
塵
(
ちり
)
や
芥
(
あくた
)
と
同様
(
どうやう
)
に
167
自
(
みづか
)
ら
世界
(
せかい
)
に
遠
(
とほ
)
ざかり
168
百千万
(
ももちよろづ
)
の
罪業
(
ざいごふ
)
を
169
集
(
あつ
)
むる
身
(
み
)
とぞなりぬべし
170
省
(
かへり
)
み
給
(
たま
)
へ
諸人
(
もろびと
)
よ
171
吾
(
われ
)
は
言霊別
(
ことたまわけ
)
の
神
(
かみ
)
172
天教山
(
てんけうざん
)
に
現
(
あら
)
はれし
173
木花姫
(
このはなひめ
)
の
生魂
(
いくみたま
)
174
此処
(
ここ
)
に
二神
(
にしん
)
は
相議
(
あひはか
)
り
175
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
精霊
(
せいれい
)
を
176
充
(
みた
)
して
五三公
(
いそこう
)
の
体
(
たい
)
に
入
(
い
)
り
177
心
(
こころ
)
曇
(
くも
)
れる
人々
(
ひとびと
)
に
178
神霊界
(
しんれいかい
)
の
光明
(
くわうみやう
)
を
179
照
(
て
)
らし
救
(
すく
)
はむそのために
180
此処
(
ここ
)
まで
従
(
したが
)
ひ
来
(
きた
)
りけり
181
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
182
神
(
かみ
)
の
任
(
よ
)
さしの
神業
(
かむわざ
)
も
183
一段落
(
いちだんらく
)
なりぬれば
184
吾
(
われ
)
は
之
(
これ
)
より
身
(
み
)
を
変
(
へん
)
じ
185
火光
(
くわくわう
)
となりて
斎苑
(
いそ
)
館
(
やかた
)
186
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御舎
(
みあらか
)
に
187
帰
(
かへ
)
りて
尊
(
みこと
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
188
心
(
こころ
)
を
平
(
たひら
)
に
安
(
やす
)
らかに
189
大神業
(
だいしんげふ
)
に
仕
(
つか
)
へなむ
190
いざいざさらば、いざさらば
191
治国別
(
はるくにわけ
)
や
竜公
(
たつこう
)
に
192
程
(
ほど
)
なく
面会
(
めんくわい
)
するならむ
193
其
(
その
)
時
(
とき
)
汝
(
なんぢ
)
松彦
(
まつひこ
)
よ
194
五三公
(
いそこう
)
が
今
(
いま
)
の
有様
(
ありさま
)
を
195
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
伝
(
つた
)
へてよ
196
汝
(
な
)
が
伝言
(
でんごん
)
を
聞
(
き
)
くならば
197
治国別
(
はるくにわけ
)
も
竜公
(
たつこう
)
も
198
さもありなむと
首
(
くび
)
かたげ
199
さこそあらむと
喜
(
よろこ
)
んで
200
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
神徳
(
しんとく
)
を
201
忽
(
たちま
)
ち
感謝
(
かんしや
)
するならむ
202
松彦
(
まつひこ
)
始
(
はじ
)
め
万公
(
まんこう
)
や
203
其
(
その
)
他
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
信徒
(
まめひと
)
よ
204
随分
(
ずゐぶん
)
健
(
まめ
)
で
潔
(
いさぎよ
)
く
205
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
206
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
めて
仕
(
つか
)
へませ
207
愈
(
いよいよ
)
之
(
これ
)
にて
別
(
わか
)
れなむ
208
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
209
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
210
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
ると
共
(
とも
)
に
五三公
(
いそこう
)
の
姿
(
すがた
)
は
煙
(
けむり
)
の
如
(
ごと
)
く
消
(
き
)
えて
了
(
しま
)
つた。
211
松彦
(
まつひこ
)
始
(
はじ
)
め
一同
(
いちどう
)
は
此
(
この
)
不思議
(
ふしぎ
)
なる
出来事
(
できごと
)
にアフンとして、
212
五三公
(
いそこう
)
が
大光団
(
だいくわうだん
)
となつて
帰
(
かへ
)
り
行
(
ゆ
)
く
大空
(
おほぞら
)
を
打眺
(
うちなが
)
め、
213
途上
(
とじやう
)
に
立止
(
たちど
)
まり
拍手
(
はくしゆ
)
して
其
(
その
)
英姿
(
えいし
)
を
涙
(
なみだ
)
ながらに
拝
(
をが
)
みつつあつた。
214
万公
(
まんこう
)
は
又
(
また
)
歌
(
うた
)
ふ。
215
万公
『
不思議
(
ふしぎ
)
な
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
て
来
(
き
)
た
216
こりや
又
(
また
)
何
(
なん
)
とした
事
(
こと
)
だ
217
吾
(
わが
)
友達
(
ともだち
)
と
思
(
おも
)
うてゐた
218
五三公
(
いそこう
)
さまは
魔
(
ま
)
か
神
(
かみ
)
か
219
俄
(
にはか
)
に
煙
(
けむり
)
と
変化
(
へんくわ
)
して
220
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
へ
帰
(
かへ
)
るとて
221
イソイソ
逃
(
に
)
げて
去
(
い
)
によつた
222
さはさりながら
五三公
(
いそこう
)
は
223
変
(
かは
)
つた
奴
(
やつ
)
と
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
た
224
折角
(
せつかく
)
此処
(
ここ
)
までついて
来
(
き
)
て
225
拍子
(
ひやうし
)
の
抜
(
ぬ
)
けた
吾々
(
われわれ
)
を
226
途中
(
とちう
)
に
見捨
(
みす
)
てて
帰
(
かへ
)
るとは
227
合点
(
がてん
)
の
往
(
ゆ
)
かぬ
人
(
ひと
)
だなア
228
浮木
(
うきき
)
の
森
(
もり
)
の
敵軍
(
てきぐん
)
が
229
恐
(
こは
)
うてマサカ
逃
(
に
)
げたとは
230
思
(
おも
)
はれぬけれど
肝腎
(
かんじん
)
の
231
戦場
(
せんぢやう
)
に
乗込
(
のりこ
)
み
来
(
き
)
ながらも
232
逃
(
に
)
げて
去
(
い
)
ぬとは
情
(
なさけ
)
ない
233
之
(
これ
)
を
思
(
おも
)
へば
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
234
治国別
(
はるくにわけ
)
の
司
(
つかさ
)
まで
235
何
(
なん
)
だか
怪
(
あや
)
しうなつて
来
(
き
)
た
236
バラモン
教
(
けう
)
を
諦
(
あきら
)
めて
237
三五教
(
あななひけう
)
に
鞍替
(
くらが
)
へを
238
遊
(
あそ
)
ばしました
松
(
まつ
)
さまも
239
さぞや
本意
(
ほい
)
ない
事
(
こと
)
だらう
240
晴公
(
はるこう
)
さまも
山口
(
やまぐち
)
の
241
森
(
もり
)
で
親子
(
おやこ
)
の
巡
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
242
祠
(
ほこら
)
の
森
(
もり
)
の
玉国
(
たまくに
)
の
243
別
(
わけ
)
の
命
(
みこと
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
244
スタスタ
帰
(
かへ
)
り
行
(
い
)
つた
後
(
あと
)
245
五三公
(
いそこう
)
さまを
力
(
ちから
)
とし
246
此処
(
ここ
)
まで
進
(
すす
)
み
来
(
き
)
たものを
247
こんな
処
(
ところ
)
で
逃
(
に
)
げられちや
248
如何
(
どう
)
やら
心細
(
こころぼそ
)
うなつた
249
松彦
(
まつひこ
)
さまはバラモンの
250
軍
(
いくさ
)
に
仕
(
つか
)
へし
秘書
(
ひしよ
)
の
役
(
やく
)
251
アク、タク、テクも
亦
(
また
)
矢張
(
やは
)
り
252
バラモン
教
(
けう
)
の
残党
(
ざんたう
)
よ
253
お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまはウラナイの
254
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
で
覇
(
は
)
を
利
(
き
)
かし
255
ヤツと
改心
(
かいしん
)
した
上
(
うへ
)
で
256
此処
(
ここ
)
迄
(
まで
)
ついては
来
(
き
)
たものの
257
何時
(
なんどき
)
変
(
かは
)
るか
分
(
わか
)
らない
258
之
(
これ
)
をば
思
(
おも
)
ひ
彼
(
かれ
)
思
(
おも
)
ひ
259
深
(
ふか
)
く
思案
(
しあん
)
を
廻
(
めぐ
)
らせば
260
ほんに
危険
(
きけん
)
な
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
だ
261
コレコレ
松彦
(
まつひこ
)
宣伝使
(
せんでんし
)
262
貴方
(
あなた
)
に
限
(
かぎ
)
つて
別条
(
べつでう
)
は
263
あるまいけれどヒヨツと
又
(
また
)
264
片彦
(
かたひこ
)
さまに
巡
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
265
三五熱
(
あななひねつ
)
が
冷却
(
れいきやく
)
し
266
もとの
鞘
(
さや
)
へと
逆戻
(
ぎやくもど
)
り
267
なさつちや
神
(
かみ
)
に
済
(
す
)
まないぞ
268
天
(
てん
)
を
欺
(
あざむ
)
き
吾
(
わが
)
魂
(
たま
)
を
269
欺
(
あざむ
)
く
様
(
やう
)
になつたなら
270
其
(
その
)
時
(
とき
)
や
貴方
(
あなた
)
の
身
(
み
)
の
果
(
は
)
てぞ
271
決
(
けつ
)
して
変心
(
へんしん
)
せぬ
様
(
やう
)
に
272
万公
(
まんこう
)
が
忠告
(
ちうこく
)
仕
(
つかまつ
)
る
273
こんな
事
(
こと
)
をば
云
(
い
)
つたとて
274
決
(
けつ
)
して
怒
(
おこ
)
つて
下
(
くだ
)
さるな
275
お
道
(
みち
)
を
思
(
おも
)
ひお
前
(
まへ
)
をば
276
大切
(
だいじ
)
に
思
(
おも
)
ふばつかりと
277
老婆心
(
らうばしん
)
かは
知
(
し
)
らねども
278
一寸
(
ちよつと
)
苦言
(
くげん
)
を
呈
(
てい
)
します
279
序
(
ついで
)
にお
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
アさまよ
280
お
前
(
まへ
)
も
確
(
しつか
)
りなさいませ
281
蠑螈別
(
いもりわけ
)
やお
民
(
たみ
)
さま
282
もしも
途中
(
とちう
)
で
会
(
あ
)
うたなら
283
又
(
また
)
も
持病
(
ぢびやう
)
が
再発
(
さいはつ
)
し
284
口
(
くち
)
の
車
(
くるま
)
に
乗
(
の
)
せられて
285
焼木杭
(
やけぼくくひ
)
に
火
(
ひ
)
がついた
286
様
(
やう
)
な
不都合
(
ふつがふ
)
のない
様
(
やう
)
に
287
一言
(
ひとこと
)
注意
(
ちゆうい
)
を
加
(
くは
)
へます
288
それにつづいてアク、テクや
289
タクの
三人
(
みたり
)
も
気
(
き
)
をつけよ
290
一旦
(
いつたん
)
男
(
をとこ
)
が
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
し
291
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
292
信仰
(
しんかう
)
しますと
云
(
い
)
つた
上
(
うへ
)
は
293
何処
(
どこ
)
々々
(
どこ
)
までも
真心
(
まごころ
)
を
294
立
(
た
)
て
貫
(
つらぬ
)
いて
大神
(
おほかみ
)
の
295
清
(
きよ
)
き
尊
(
たふと
)
き
神業
(
しんげふ
)
に
296
仕
(
つか
)
へまつれよ
惟神
(
かむながら
)
297
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひて
万公
(
まんこう
)
が
298
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
方
(
かた
)
に
気
(
き
)
をつける
299
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
300
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
301
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひ
来
(
きた
)
る
折
(
をり
)
しも、
302
浮木
(
うきき
)
の
森
(
もり
)
の
陣営
(
ぢんえい
)
の
入口
(
いりぐち
)
に
俄造
(
にはかづく
)
りの
物見櫓
(
ものみやぐら
)
が
目
(
め
)
についた。
303
よくよく
見
(
み
)
れば
物見櫓
(
ものみやぐら
)
の
近傍
(
きんばう
)
はバラモン
軍
(
ぐん
)
の
兵卒
(
へいそつ
)
蟻
(
あり
)
の
山
(
やま
)
を
築
(
きづ
)
いた
如
(
ごと
)
く、
304
右往
(
うわう
)
左往
(
さわう
)
に
駆
(
か
)
け
巡
(
めぐ
)
りながら
喚
(
わめ
)
き
叫
(
さけ
)
ぶ
其
(
その
)
声
(
こゑ
)
は、
305
一行
(
いつかう
)
の
耳
(
みみ
)
に
何
(
なん
)
となく
厳
(
きび
)
しく
応
(
こた
)
へた。
306
松彦
(
まつひこ
)
一行
(
いつかう
)
は
敵軍
(
てきぐん
)
の
中
(
なか
)
とは
云
(
い
)
ひながら、
307
只事
(
ただごと
)
ならじ、
308
或
(
あるひ
)
は
治国別
(
はるくにわけ
)
の
遭難
(
さうなん
)
に
非
(
あら
)
ずやと
心
(
こころ
)
も
心
(
こころ
)
ならず、
309
敵
(
てき
)
の
陣中
(
ぢんちう
)
を
物
(
もの
)
ともせず、
310
物見櫓
(
ものみやぐら
)
の
麓
(
ふもと
)
を
指
(
さ
)
して
足
(
あし
)
に
任
(
まか
)
せて
駆
(
かけ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
311
(
大正一二・一・一四
旧一一・一一・二八
北村隆光
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
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