霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
真善美愛(第49~60巻)
第55巻(午の巻)
序文
総説歌
第1篇 奇縁万情
第1章 心転
第2章 道謡
第3章 万民
第4章 真異
第5章 飯の灰
第6章 洗濯使
第2篇 縁三寵望
第7章 朝餉
第8章 放棄
第9章 三婚
第10章 鬼涙
第3篇 玉置長蛇
第11章 経愕
第12章 霊婚
第13章 蘇歌
第14章 春陽
第15章 公盗
第16章 幽貝
第4篇 法念舞詩
第17章 万巌
第18章 音頭
第19章 清滝
第20章 万面
第21章 嬉涙
第22章 比丘
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
真善美愛(第49~60巻)
>
第55巻(午の巻)
> 第2篇 縁三寵望 > 第9章 三婚
<<< 放棄
(B)
(N)
鬼涙 >>>
第九章
三婚
(
みこん
)
〔一四一七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第55巻 真善美愛 午の巻
篇:
第2篇 縁三寵望
よみ(新仮名遣い):
えんさんちょうぼう
章:
第9章 三婚
よみ(新仮名遣い):
みこん
通し章番号:
1417
口述日:
1923(大正12)年03月03日(旧01月16日)
口述場所:
竜宮館
筆録者:
外山豊二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
治国別、松彦、竜彦の祈願によって四人の負傷者は三日間の内に全快することができた。テームスは娘の本復祝いに祝宴を開いた。
治国別は厳粛な感謝の祭典を執り行い、祝宴に臨んだ。テームス、ベリシナ、スミエル、スガールは治国別にお礼を述べた。万公もいつの間にかテームス家に交じって、治国別にお礼を述べている。
テームスとベリシナは、いつの間に万公がスガールと婚約したのかいぶかっている。二人は治国別にこの顛末をいかにするべきか尋ねた。
治国別は宣伝歌を歌い、その中で、一の番頭シーナは長女のスミエルと縁を結び、スガールは万公と、そしてお民はアーシスと縁を結ぶようにと告げた。スミエル、スガール、万公はそれぞれ承諾と述懐の歌を歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm5509
愛善世界社版:
111頁
八幡書店版:
第10輯 74頁
修補版:
校定版:
113頁
普及版:
48頁
初版:
ページ備考:
001
治国別
(
はるくにわけ
)
、
002
松彦
(
まつひこ
)
、
003
竜彦
(
たつひこ
)
の
祈願
(
きぐわん
)
に
依
(
よ
)
つて
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
負傷者
(
ふしやうしや
)
は
三日
(
みつか
)
の
後
(
のち
)
全快
(
ぜんくわい
)
する
事
(
こと
)
を
得
(
え
)
た。
004
テームス
夫婦
(
ふうふ
)
は
治国別
(
はるくにわけ
)
一行
(
いつかう
)
の
神徳
(
しんとく
)
を
感謝
(
かんしや
)
し
娘
(
むすめ
)
の
本服祝
(
ほんぷくいはひ
)
をなさむと、
005
治国別
(
はるくにわけ
)
を
始
(
はじ
)
め
番頭
(
ばんとう
)
下女
(
げぢよ
)
の
端
(
はし
)
に
至
(
いた
)
るまで
祝宴
(
しゆくえん
)
に
列
(
れつ
)
せしめた。
006
治国別
(
はるくにわけ
)
は
正座
(
しやうざ
)
に
坐
(
すわ
)
り、
007
左側
(
ひだりがは
)
の
上座
(
じやうざ
)
には
松彦
(
まつひこ
)
、
008
竜彦
(
たつひこ
)
、
009
万公
(
まんこう
)
が
座
(
ざ
)
を
占
(
し
)
め、
010
右側
(
みぎがは
)
にはバラモン
組
(
ぐみ
)
の
六
(
ろく
)
人
(
にん
)
がズラリと
列
(
なら
)
んだ。
011
道晴別
(
みちはるわけ
)
、
012
シーナ
及
(
およ
)
びスミエル、
013
スガールの
病気
(
びやうき
)
全快組
(
ぜんくわいぐみ
)
は、
014
治国別
(
はるくにわけ
)
と
向
(
むか
)
ひ
合
(
あ
)
つて
下座
(
げざ
)
に
坐
(
すわ
)
り、
015
テームス
夫婦
(
ふうふ
)
及
(
およ
)
びアヅモス、
016
アーシスと
順序
(
じゆんじよ
)
を
作
(
つく
)
り、
017
祝
(
いは
)
ひの
宴
(
えん
)
を
開
(
ひら
)
く
事
(
こと
)
となつた。
018
是
(
これ
)
より
前
(
さき
)
治国別
(
はるくにわけ
)
外
(
ほか
)
一同
(
いちどう
)
は
神前
(
しんぜん
)
に
感謝
(
かんしや
)
の
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し、
019
鄭重
(
ていちよう
)
なる
祭典
(
さいてん
)
を
行
(
おこな
)
つた
事
(
こと
)
は
辞
(
ことわ
)
つて
置
(
お
)
く。
020
テームスは
治国別
(
はるくにわけ
)
に
向
(
むか
)
ひ、
021
さも
嬉
(
うれ
)
しげに
両手
(
りやうて
)
をついて、
022
テームス『
治国別
(
はるくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
、
023
何
(
なに
)
から
御
(
おん
)
礼
(
れい
)
を
申上
(
まをしあ
)
げて
宜
(
よろ
)
しきやら、
024
余
(
あんま
)
り
有難
(
ありがた
)
くて
言葉
(
ことば
)
も
出
(
で
)
ませぬ』
025
治国
(
はるくに
)
『
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
蔭
(
かげ
)
によりまして、
026
道晴別
(
みちはるわけ
)
も
救
(
たす
)
けて
頂
(
いただ
)
き、
027
貴方
(
あなた
)
方
(
がた
)
のお
嬢
(
ぢやう
)
さま、
028
番頭
(
ばんとう
)
さままで
今日
(
こんにち
)
此処
(
ここ
)
で
御
(
ご
)
無事
(
ぶじ
)
な
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
せて
頂
(
いただ
)
く
事
(
こと
)
になりましたのは、
029
全
(
まつた
)
く
三五
(
あななひ
)
の
教
(
をしへ
)
を
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
ふ
大国常立
(
おほくにとこたちの
)
大神
(
おほかみ
)
を
始
(
はじ
)
め
奉
(
たてまつ
)
り、
030
数多
(
あまた
)
の
神々
(
かみがみ
)
様
(
さま
)
のお
蔭
(
かげ
)
で
厶
(
ござ
)
ります。
031
決
(
けつ
)
して
吾々
(
われわれ
)
の
力
(
ちから
)
では
厶
(
ござ
)
りませぬ。
032
御
(
お
)
礼
(
れい
)
を
言
(
い
)
はれましては、
033
吾々
(
われわれ
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
神徳
(
しんとく
)
を
自己
(
じこ
)
のものとする
事
(
こと
)
になつて
困
(
こま
)
ります。
034
何卒
(
どうぞ
)
礼
(
れい
)
なんか
云
(
い
)
はない
様
(
やう
)
に
願
(
ねが
)
ひます』
035
テームス『ハイ、
036
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
いました。
037
よくまア
治国別
(
はるくにわけ
)
様
(
さま
)
一行
(
いつかう
)
の
体
(
からだ
)
を
通
(
とほ
)
して、
038
吾々
(
われわれ
)
一家
(
いつか
)
に
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
をお
与
(
あた
)
へ
下
(
くだ
)
さいまして
有難
(
ありがた
)
う
御
(
おん
)
礼
(
れい
)
申上
(
まをしあ
)
げます』
039
ベリシナ『
三五教
(
あななひけう
)
の
先生
(
せんせい
)
方
(
がた
)
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
、
040
今
(
いま
)
主人
(
しゆじん
)
が
申上
(
まをしあ
)
げた
通
(
とほ
)
り、
041
実
(
じつ
)
に
感謝
(
かんしや
)
に
堪
(
た
)
へませぬ。
042
二人
(
ふたり
)
の
娘
(
むすめ
)
もコレにてヤツと
安心
(
あんしん
)
致
(
いた
)
しました。
043
道晴別
(
みちはるわけ
)
様
(
さま
)
も
御
(
ご
)
全快
(
ぜんくわい
)
遊
(
あそ
)
ばしまして、
044
コンな
嬉
(
うれ
)
しい
事
(
こと
)
は
厶
(
ござ
)
りませぬ』
045
と
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
をハラハラと
流
(
なが
)
す。
046
スミエル『
三五教
(
あななひけう
)
の
先生
(
せんせい
)
様
(
さま
)
、
047
悪神
(
わるがみ
)
のために
捕
(
と
)
らへられ、
048
九死
(
きうし
)
一生
(
いつしやう
)
の
処
(
ところ
)
を
御
(
お
)
助
(
たす
)
け
下
(
くだ
)
さいまして、
049
御
(
お
)
礼
(
れい
)
の
申上様
(
まをしあげやう
)
は
厶
(
ござ
)
いませぬ。
050
是
(
これ
)
も
全
(
まつた
)
く
治国別
(
はるくにわけ
)
様
(
さま
)
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
の
御
(
ご
)
親切
(
しんせつ
)
のいたす
所
(
ところ
)
で
厶
(
ござ
)
います』
051
スガール『
暗
(
くら
)
い
岩窟内
(
がんくつない
)
に
押
(
おし
)
こめられ、
052
再
(
ふたた
)
び
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
明
(
あか
)
りを
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ないものと、
053
決死
(
けつし
)
の
覚悟
(
かくご
)
をいたして
居
(
を
)
りました
所
(
ところ
)
を、
054
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
お
)
蔭
(
かげ
)
で
助
(
たす
)
けて
頂
(
いただ
)
きました。
055
何卒
(
どうぞ
)
御緩
(
ごゆつく
)
り
御
(
ご
)
逗留
(
とうりう
)
遊
(
あそ
)
ばしまして、
056
結構
(
けつこう
)
な
御
(
お
)
話
(
はなし
)
を
御
(
お
)
伝
(
つた
)
へ
下
(
くだ
)
さいます
様
(
やう
)
偏
(
ひとへ
)
に
御
(
お
)
願
(
ねが
)
ひ
申
(
まを
)
します。
057
夫
(
それ
)
に
就
(
つい
)
ても
鬼春別
(
おにはるわけ
)
様
(
さま
)
外
(
ほか
)
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
の
方々
(
かたがた
)
に
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
をかけました
事
(
こと
)
を
有難
(
ありがた
)
く
御
(
お
)
礼
(
れい
)
申
(
まを
)
します。
058
何卒
(
どうぞ
)
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
様
(
さま
)
御緩
(
ごゆる
)
りと、
059
何
(
なに
)
も
厶
(
ござ
)
いませぬが
御
(
お
)
酒
(
さけ
)
を
召
(
め
)
し
上
(
あが
)
り
下
(
くだ
)
さいませ』
060
万公
(
まんこう
)
『
何
(
なに
)
か
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
を
差上
(
さしあ
)
げたいと
存
(
ぞん
)
じ、
061
種々
(
いろいろ
)
と
致
(
いた
)
しましたが、
062
御存
(
ごぞん
)
じの
通
(
とほ
)
り
山間
(
さんかん
)
僻地
(
へきち
)
の
事
(
こと
)
で
厶
(
ござ
)
いますから、
063
御
(
お
)
口
(
くち
)
に
合
(
あ
)
ふ
様
(
やう
)
な
物
(
もの
)
は
厶
(
ござ
)
いませぬ。
064
何卒
(
どうぞ
)
緩
(
ゆつく
)
り
御
(
お
)
召上
(
めしあが
)
りを
願
(
ねが
)
ひます。
065
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
を
始
(
はじ
)
め、
066
姉
(
あね
)
のスミエル、
067
並
(
ならび
)
にスガールに
代
(
かは
)
つて、
068
万公別
(
まんこうわけ
)
謹
(
つつし
)
んで
御
(
おん
)
礼
(
れい
)
申上
(
まをしあ
)
げます。
069
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
、
070
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』
071
治国
(
はるくに
)
『これはこれは
若主人
(
わかしゆじん
)
様
(
さま
)
で
厶
(
ござ
)
いましたか。
072
イヤモウ
大層
(
たいそう
)
な
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
を
頂
(
いただ
)
きまして
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
います』
073
テームスは
不思議
(
ふしぎ
)
相
(
さう
)
な
顔
(
かほ
)
をして、
074
ベリシナを
見返
(
みかへ
)
り、
075
小声
(
こごゑ
)
になつて、
076
テームス『コレ、
077
ベリシナ、
078
私
(
わし
)
の
知
(
し
)
らぬ
間
(
ま
)
にお
前
(
まへ
)
此
(
この
)
宣伝使
(
せんでんし
)
を
婿
(
むこ
)
に
貰
(
もら
)
ふ
約束
(
やくそく
)
をしたのかい。
079
何故
(
なぜ
)
一口
(
ひとくち
)
俺
(
わし
)
に
云
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れぬのか。
080
藁
(
わら
)
でつくねた
様
(
やう
)
な
男
(
をとこ
)
でも、
081
矢張
(
やつぱり
)
一軒
(
いつけん
)
の
主人
(
しゆじん
)
だから、
082
何程
(
なにほど
)
結構
(
けつこう
)
な
宣伝使
(
せんでんし
)
でも
主人
(
しゆじん
)
の
私
(
わし
)
に
無断
(
むだん
)
で
決
(
き
)
めるとは、
083
些
(
ちつ
)
と
越権
(
ゑつけん
)
ぢやないか』
084
ベリシナ『イエ
私
(
わたし
)
は
何
(
なん
)
にも
存
(
ぞん
)
じませぬ。
085
大方
(
おほかた
)
貴方
(
あなた
)
が
御
(
お
)
決
(
き
)
めなさつただらうかと、
086
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
りました』
087
テームス『ハテナ、
088
モシ
治国別
(
はるくにわけ
)
の
先生
(
せんせい
)
様
(
さま
)
、
089
コリヤ
何
(
ど
)
うした
訳
(
わけ
)
で
厶
(
ござ
)
りませうかなア』
090
治国
(
はるくに
)
『イヤ
私
(
わたし
)
もテント
存
(
ぞん
)
じませぬ。
091
万公別
(
まんこうわけ
)
の
大
(
だい
)
宣伝使
(
せんでんし
)
が
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
に
弟子
(
でし
)
の
吾々
(
われわれ
)
にも
無断
(
むだん
)
で
御
(
ご
)
養子
(
やうし
)
になられましたかと
怪
(
あや
)
しんで
居
(
を
)
つたのです』
092
万公
(
まんこう
)
『
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
神
(
かみ
)
の
結
(
むす
)
びし
縁
(
えにし
)
なれば
093
人
(
ひと
)
の
知
(
し
)
るべき
事柄
(
ことがら
)
で
無
(
な
)
し。
094
霊
(
たま
)
幸
(
ち
)
はふ
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
従
(
したが
)
ひて
095
スガール
姫
(
ひめ
)
の
夫
(
やど
)
となりぬる』
096
テームス『いぶかしや
神
(
かみ
)
の
言葉
(
ことば
)
と
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
097
親
(
おや
)
の
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
知
(
し
)
らぬ
間
(
あひだ
)
に』
098
ベリシナ『
何事
(
なにごと
)
もイドムの
神
(
かみ
)
の
計
(
はか
)
らひに
099
結
(
むす
)
び
玉
(
たま
)
ひし
縁
(
えにし
)
なるらむ。
100
さり
乍
(
なが
)
ら
治国別
(
はるくにわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
101
此
(
この
)
縁
(
えにし
)
をば
如何
(
いか
)
に
思
(
おぼ
)
しめすか』
102
万公
(
まんこう
)
『
何事
(
なにごと
)
も
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
任
(
まか
)
すこそ
103
人
(
ひと
)
の
人
(
ひと
)
たる
道
(
みち
)
とこそ
知
(
し
)
れ。
104
吾
(
われ
)
とても
心
(
こころ
)
に
染
(
そ
)
まぬ
縁
(
えにし
)
なれど
105
神
(
かみ
)
の
言葉
(
ことば
)
は
背
(
そむ
)
かれもせず』
106
松彦
(
まつひこ
)
『
面白
(
おもしろ
)
き
例
(
ため
)
しもきかぬ
此
(
この
)
えにし
107
媒介
(
なかだち
)
も
無
(
な
)
き
今日
(
けふ
)
の
驚
(
おどろ
)
き』
108
竜彦
(
たつひこ
)
『
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
は
男
(
をとこ
)
女
(
をみな
)
の
別
(
わか
)
ちなく
109
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
にえにしを
結
(
むす
)
ぶ。
110
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
乱
(
みだ
)
れ
果
(
は
)
てたる
世
(
よ
)
の
様
(
さま
)
を
111
イドムの
神
(
かみ
)
は
如何
(
いか
)
に
思
(
おぼ
)
すか』
112
万公
(
まんこう
)
『
美
(
うる
)
はしき
吾
(
わが
)
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
は
惟神
(
かむながら
)
113
神
(
かみ
)
にしませば
許
(
ゆる
)
し
玉
(
たま
)
はむ』
114
テームス『
治国別
(
はるくにわけ
)
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
よ
此
(
この
)
えにし
115
如何
(
いか
)
になさむか
教
(
をし
)
へたまはれ』
116
治国別
(
はるくにわけ
)
『
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
117
遠
(
とほ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
より
118
男女
(
をのこをみな
)
の
嫁
(
とつ
)
ぎの
道
(
みち
)
を
119
開
(
ひら
)
き
玉
(
たま
)
ひし
神柱
(
かむばしら
)
120
神
(
かむ
)
伊邪那岐
(
いざなぎ
)
の
大神
(
おほかみ
)
は
121
筑紫
(
つくし
)
の
日向
(
ひむか
)
の
立花
(
たちばな
)
の
122
小戸
(
をど
)
の
青木
(
あはぎ
)
ケ
原
(
はら
)
にまし
123
身
(
みま
)
の
穢
(
けが
)
れを
清
(
きよ
)
めつつ
124
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
に
天降
(
あも
)
りまし
125
夫婦
(
めをと
)
の
道
(
みち
)
を
開
(
ひら
)
きてゆ
126
海河
(
うみかは
)
山野
(
やまの
)
百
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
127
数多
(
あまた
)
生
(
う
)
みまし
葦原
(
あしはら
)
の
128
千五百
(
ちいほ
)
の
秋
(
あき
)
の
瑞穂国
(
みづほのくに
)
を
129
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
開
(
ひら
)
き
治
(
をさ
)
めて
130
百人
(
ももびと
)
千人
(
ちびと
)
万人
(
よろづひと
)
を
131
此
(
こ
)
の
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
生
(
う
)
み
殖
(
ふや
)
し
132
珍
(
うづ
)
の
神事
(
かむごと
)
終
(
を
)
へ
給
(
たま
)
ふ
133
其
(
その
)
喜
(
よろこ
)
びの
目
(
ま
)
の
当
(
あた
)
り
134
憂
(
うれ
)
ひに
沈
(
しづ
)
みし
此
(
この
)
館
(
やかた
)
に
135
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
目出度
(
めでた
)
さよ
136
男女
(
をのこをみな
)
の
嫁
(
とつ
)
ぎの
道
(
みち
)
は
137
天
(
あめ
)
にます
神
(
かみ
)
八百万
(
やほよろづ
)
138
地
(
くに
)
にます
神
(
かみ
)
八百万
(
やほよろづ
)
の
139
神
(
かみ
)
のよさしの
其
(
その
)
儘
(
まま
)
に
140
定
(
さだ
)
まるものと
知
(
し
)
るからは
141
必
(
かなら
)
ず
心
(
こころ
)
を
煩
(
わづら
)
はし
玉
(
たま
)
ふ
勿
(
なか
)
れ
142
シーナの
君
(
きみ
)
は
家
(
いへ
)
の
子
(
こ
)
と
143
永
(
なが
)
く
此
(
この
)
家
(
や
)
に
仕
(
つか
)
へまし
144
いとまめまめしくも
朝夕
(
あさゆふ
)
に
145
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り
身
(
み
)
を
砕
(
くだ
)
き
146
仕
(
つか
)
へ
玉
(
たま
)
ひし
信徒
(
まめひと
)
よ
147
抑
(
そもそ
)
も
此
(
この
)
家
(
や
)
の
栄
(
さか
)
えをば
148
祈
(
いの
)
り
玉
(
たま
)
はば
第一
(
だいいち
)
に
149
姉
(
あね
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
とあれませる
150
スミエル
姫
(
ひめ
)
を
娶合
(
めあは
)
して
151
水
(
みづ
)
も
洩
(
も
)
らさぬ
妹
(
いも
)
と
背
(
せ
)
の
152
縁
(
えにし
)
を
結
(
むす
)
ばせ
玉
(
たま
)
ふべし
153
次
(
つぎ
)
に
生
(
うま
)
れしスガール
姫
(
ひめ
)
は
154
万公別
(
まんこうわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
155
生命
(
いのち
)
の
親
(
おや
)
にましませば
156
これと
妹背
(
いもせ
)
の
契
(
ちぎり
)
をば
157
結
(
むす
)
ばせ
玉
(
たま
)
へば
天地
(
あめつち
)
の
158
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
叶
(
かな
)
ふらむ
159
又
(
また
)
アーシスの
家
(
いへ
)
の
子
(
こ
)
は
160
容貌
(
みめ
)
美
(
うる
)
はしきお
民
(
たみ
)
の
方
(
かた
)
と
161
妹背
(
いもせ
)
の
契
(
ちぎ
)
り
永久
(
とこしへ
)
に
162
結
(
むす
)
ばせ
給
(
たま
)
ひて
三五
(
あななひ
)
の
163
珍
(
うづ
)
の
教
(
をしへ
)
を
朝夕
(
あさゆふ
)
に
164
清
(
きよ
)
く
守
(
まも
)
りて
大神
(
おほかみ
)
の
165
御前
(
みまへ
)
に
仕
(
つか
)
へ
玉
(
たま
)
ひなば
166
玉置
(
たまき
)
の
村
(
むら
)
のテームスが
167
家門
(
いへかど
)
高
(
たか
)
く
富
(
と
)
み
栄
(
さか
)
へ
168
生
(
う
)
みの
子
(
こ
)
の
八十連
(
やそつづ
)
き
169
五十橿
(
いかし
)
八桑枝
(
やくはえ
)
の
如
(
ごと
)
170
茂木栄
(
むくさか
)
に
栄
(
さか
)
えまさむ
171
テームス、ベリシナ
二柱
(
ふたはしら
)
172
万公別
(
まんこうわけ
)
やシーナさま
173
アーシス
司
(
つかさ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
174
スミエル
姫
(
ひめ
)
や、スガール
姫
(
ひめ
)
175
お
民
(
たみ
)
の
御
(
お
)
方
(
かた
)
も
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
176
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
従
(
したが
)
ひて
177
此処
(
ここ
)
に
目出度
(
めでたく
)
妹
(
いも
)
と
背
(
せ
)
の
178
縁
(
えにし
)
を
結
(
むす
)
ばせ
玉
(
たま
)
ふべし
179
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
180
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
181
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
に
仕
(
つか
)
へたる
182
治国別
(
はるくにわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
183
赤心
(
まごころ
)
籠
(
こ
)
めて
勧
(
すす
)
め
奉
(
まつ
)
る
184
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
185
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
186
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
187
印度
(
ツキ
)
の
海
(
うみ
)
はあするとも
188
これの
縁
(
えにし
)
の
詳細
(
まつぶさ
)
に
189
結
(
むす
)
び
了
(
を
)
へたる
上
(
うへ
)
からは
190
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に
変
(
かは
)
りなく
191
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
生命
(
いのち
)
も
永
(
なが
)
く
192
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
193
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
栄
(
さか
)
えかし
194
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
195
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
赤心
(
まごころ
)
を
196
照
(
て
)
らして
誓
(
ちか
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る』
197
スミエルは
嬉
(
うれ
)
しさうな
輝
(
かがや
)
いた
顔
(
かほ
)
をしながら、
198
スミエル『
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
199
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
常磐木
(
ときはぎ
)
の
200
松
(
まつ
)
の
神代
(
かみよ
)
が
廻
(
めぐ
)
り
来
(
き
)
て
201
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
となりにけり
202
玉置
(
たまき
)
の
村
(
むら
)
のテームスが
203
家
(
いへ
)
に
生
(
うま
)
れしスミエルは
204
祖先
(
そせん
)
の
家
(
いへ
)
を
守
(
まも
)
るため
205
家
(
いへ
)
の
子
(
こ
)
とますシーナさま
206
わが
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
と
定
(
さだ
)
めつつ
207
父
(
ちち
)
の
館
(
やかた
)
を
守
(
まも
)
りなば
208
家
(
いへ
)
はますます
富
(
と
)
み
栄
(
さか
)
え
209
子孫
(
しそん
)
はますます
繁栄
(
はんゑい
)
して
210
テームス
司
(
つかさ
)
の
家
(
や
)
の
内
(
うち
)
は
211
忽
(
たちま
)
ち
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
をば
212
開
(
ひら
)
かむものと
思
(
おも
)
ひつめ
213
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
214
祈
(
いの
)
りし
甲斐
(
かひ
)
や
現
(
あら
)
はれて
215
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
216
治国別
(
はるくにわけ
)
の
御
(
お
)
媒介
(
とりもち
)
217
実
(
げ
)
に
有難
(
ありがた
)
き
今宵
(
こよひ
)
かな
218
頑固
(
ぐわんこ
)
一途
(
いちづ
)
の
父母
(
ちちはは
)
も
219
妾
(
わらは
)
二人
(
ふたり
)
が
生命
(
いのち
)
をば
220
助
(
たす
)
け
玉
(
たま
)
ひし
恩人
(
おんじん
)
の
221
言葉
(
ことば
)
に
如何
(
いか
)
で
背
(
そむ
)
くべき
222
治国別
(
はるくにわけ
)
の
御言葉
(
みことば
)
は
223
金勝要
(
きんかつかね
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
224
イドムの
神
(
かみ
)
の
勅
(
みことのり
)
225
心
(
こころ
)
を
鎮
(
しづ
)
め
慎
(
つつし
)
みて
226
清
(
きよ
)
き
尊
(
たふと
)
き
御言葉
(
みことば
)
に
227
従
(
したが
)
ひ
玉
(
たま
)
へ
足乳根
(
たらちね
)
の
228
いとも
恋
(
こひ
)
しき
父母
(
ちちはは
)
よ
229
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
にスミエルが
230
頸根
(
うなね
)
突抜
(
つきぬ
)
き
赤心
(
まごころ
)
を
231
あかして
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
232
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
233
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
234
テームス『
三五
(
あななひ
)
の
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
を
235
いかで
背
(
そむ
)
かむ
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
夫婦
(
ふうふ
)
は』
236
ベリシナ『
有難
(
ありがた
)
し
生命
(
いのち
)
も
魂
(
たま
)
も
救
(
すく
)
ひます
237
教司
(
をしへつかさ
)
の
珍
(
うづ
)
の
御言葉
(
みことば
)
』
238
スガールは
又
(
また
)
歌
(
うた
)
ふ、
239
スガール『
治国別
(
はるくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
240
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
の
松彦
(
まつひこ
)
や
241
清
(
きよ
)
き
教
(
をしへ
)
を
竜彦
(
たつひこ
)
の
242
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
御
(
お
)
媒介
(
とりもち
)
243
諾
(
うべな
)
ひ
玉
(
たま
)
ひし
足乳根
(
たらちね
)
の
244
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
との
御光
(
みひか
)
りは
245
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
照
(
て
)
らす
真寸鏡
(
ますかがみ
)
246
実
(
げ
)
に
有難
(
ありがた
)
き
限
(
かぎ
)
りなり
247
万公別
(
まんこうわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
248
足
(
た
)
らはぬ
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
憐
(
あはれ
)
みて
249
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
250
妹背
(
いもせ
)
の
道
(
みち
)
を
結
(
むす
)
びまし
251
父
(
ちち
)
のまします
此
(
この
)
館
(
やかた
)
252
堅
(
かた
)
く
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へかし
253
妾
(
わらは
)
は
女
(
をんな
)
の
身
(
み
)
なれども
254
心
(
こころ
)
はかたき
楠
(
くす
)
の
幹
(
みき
)
255
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
大神
(
おほかみ
)
を
256
祈
(
いの
)
りて
尊
(
たふと
)
き
父母
(
ちちはは
)
に
257
赤心
(
まごころ
)
以
(
もつ
)
てよく
仕
(
つか
)
へ
258
兄
(
あに
)
の
君
(
きみ
)
をば
敬
(
うやま
)
ひて
259
日々
(
ひび
)
の
勤
(
つと
)
めをいそしみつ
260
僕
(
しもべ
)
の
端
(
はし
)
に
至
(
いた
)
るまで
261
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
してよく
勤
(
つと
)
め
262
神
(
かみ
)
の
許
(
ゆる
)
せし
縁
(
えにし
)
をば
263
喜
(
よろこ
)
び
仕
(
つか
)
へ
守
(
まも
)
るべし
264
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
265
イドムの
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
266
謹
(
つつし
)
み
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る』
267
万公
(
まんこう
)
『スガールの
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
赤心
(
まごころ
)
を
268
嬉
(
うれ
)
しみ
奉
(
まつ
)
る
万公別
(
まんこうわけ
)
司
(
つかさ
)
。
269
今
(
いま
)
よりは
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
とを
敬
(
うやま
)
ひつ
270
汝
(
なれ
)
が
命
(
みこと
)
を
慈
(
いつくし
)
むべし。
271
治国別
(
はるくにわけ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
に
272
報
(
むく
)
ふ
術
(
すべ
)
なき
今日
(
けふ
)
の
嬉
(
うれ
)
しさ』
273
(
大正一二・三・三
旧一・一六
於竜宮館
外山豊二
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 放棄
(B)
(N)
鬼涙 >>>
霊界物語
>
真善美愛(第49~60巻)
>
第55巻(午の巻)
> 第2篇 縁三寵望 > 第9章 三婚
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第9章 三婚|第55巻|真善美愛|霊界物語|/rm5509】
合言葉「みろく」を入力して下さい→