霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
×
設定
URL:
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
行間
ルビの表示


アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注[※]用語解説 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

脚注[*]編集用 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

外字の外周色 [?]一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。[×閉じる]
現在のページには外字は使われていません

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。

第九章 三婚(みこん)〔一四一七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第55巻 真善美愛 午の巻 篇:第2篇 縁三寵望 よみ(新仮名遣い):えんさんちょうぼう
章:第9章 三婚 よみ(新仮名遣い):みこん 通し章番号:1417
口述日:1923(大正12)年03月03日(旧01月16日) 口述場所:竜宮館 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
治国別、松彦、竜彦の祈願によって四人の負傷者は三日間の内に全快することができた。テームスは娘の本復祝いに祝宴を開いた。
治国別は厳粛な感謝の祭典を執り行い、祝宴に臨んだ。テームス、ベリシナ、スミエル、スガールは治国別にお礼を述べた。万公もいつの間にかテームス家に交じって、治国別にお礼を述べている。
テームスとベリシナは、いつの間に万公がスガールと婚約したのかいぶかっている。二人は治国別にこの顛末をいかにするべきか尋ねた。
治国別は宣伝歌を歌い、その中で、一の番頭シーナは長女のスミエルと縁を結び、スガールは万公と、そしてお民はアーシスと縁を結ぶようにと告げた。スミエル、スガール、万公はそれぞれ承諾と述懐の歌を歌った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:0000-00-00 00:00:00 文字数:3444 OBC :rm5509
愛善世界社版:111頁 八幡書店版:第10輯 74頁 修補版: 校定版:113頁 普及版:48頁 初版: ページ備考:
001 治国別(はるくにわけ)、002松彦(まつひこ)、003竜彦(たつひこ)の祈願(きぐわん)に依(よ)つて四(よ)人(にん)の負傷者(ふしやうしや)は三日(みつか)の後(のち)全快(ぜんくわい)する事(こと)を得(え)た。004テームス夫婦(ふうふ)は治国別(はるくにわけ)一行(いつかう)の神徳(しんとく)を感謝(かんしや)し娘(むすめ)の本服祝(ほんぷくいはひ)をなさむと、005治国別(はるくにわけ)を始(はじ)め番頭(ばんとう)下女(げぢよ)の端(はし)に至(いた)るまで祝宴(しゆくえん)に列(れつ)せしめた。006治国別(はるくにわけ)は正座(しやうざ)に坐(すわ)り、007左側(ひだりがは)の上座(じやうざ)には松彦(まつひこ)、008竜彦(たつひこ)、009万公(まんこう)が座(ざ)を占(し)め、010右側(みぎがは)にはバラモン組(ぐみ)の六(ろく)人(にん)がズラリと列(なら)んだ。
011 道晴別(みちはるわけ)、012シーナ及(およ)びスミエル、013スガールの病気(びやうき)全快組(ぜんくわいぐみ)は、014治国別(はるくにわけ)と向(むか)ひ合(あ)つて下座(げざ)に坐(すわ)り、015テームス夫婦(ふうふ)及(およ)びアヅモス、016アーシスと順序(じゆんじよ)を作(つく)り、017祝(いは)ひの宴(えん)を開(ひら)く事(こと)となつた。
018 是(これ)より前(さき)治国別(はるくにわけ)外(ほか)一同(いちどう)は神前(しんぜん)に感謝(かんしや)の祝詞(のりと)を奏上(そうじやう)し、019鄭重(ていちよう)なる祭典(さいてん)を行(おこな)つた事(こと)は辞(ことわ)つて置(お)く。020テームスは治国別(はるくにわけ)に向(むか)ひ、021さも嬉(うれ)しげに両手(りやうて)をついて、
022テームス『治国別(はるくにわけ)の宣伝使(せんでんし)様(さま)、023何(なに)から御(おん)礼(れい)を申上(まをしあ)げて宜(よろ)しきやら、024余(あんま)り有難(ありがた)くて言葉(ことば)も出(で)ませぬ』
025治国(はるくに)『神(かみ)様(さま)のお蔭(かげ)によりまして、026道晴別(みちはるわけ)も救(たす)けて頂(いただ)き、027貴方(あなた)方(がた)のお嬢(ぢやう)さま、028番頭(ばんとう)さままで今日(こんにち)此処(ここ)で御(ご)無事(ぶじ)な顔(かほ)を見(み)せて頂(いただ)く事(こと)になりましたのは、029全(まつた)く三五(あななひ)の教(をしへ)を守(まも)らせ給(たま)ふ大国常立(おほくにとこたちの)大神(おほかみ)を始(はじ)め奉(たてまつ)り、030数多(あまた)の神々(かみがみ)様(さま)のお蔭(かげ)で厶(ござ)ります。031決(けつ)して吾々(われわれ)の力(ちから)では厶(ござ)りませぬ。032御(お)礼(れい)を言(い)はれましては、033吾々(われわれ)は神(かみ)様(さま)の神徳(しんとく)を自己(じこ)のものとする事(こと)になつて困(こま)ります。034何卒(どうぞ)礼(れい)なんか云(い)はない様(やう)に願(ねが)ひます』
035テームス『ハイ、036神(かみ)様(さま)有難(ありがた)う厶(ござ)いました。037よくまア治国別(はるくにわけ)様(さま)一行(いつかう)の体(からだ)を通(とほ)して、038吾々(われわれ)一家(いつか)に御(ご)神徳(しんとく)をお与(あた)へ下(くだ)さいまして有難(ありがた)う御(おん)礼(れい)申上(まをしあ)げます』
039ベリシナ『三五教(あななひけう)の先生(せんせい)方(がた)御(ご)一同(いちどう)、040今(いま)主人(しゆじん)が申上(まをしあ)げた通(とほ)り、041実(じつ)に感謝(かんしや)に堪(た)へませぬ。042二人(ふたり)の娘(むすめ)もコレにてヤツと安心(あんしん)致(いた)しました。043道晴別(みちはるわけ)様(さま)も御(ご)全快(ぜんくわい)遊(あそ)ばしまして、044コンな嬉(うれ)しい事(こと)は厶(ござ)りませぬ』
045と嬉(うれ)し涙(なみだ)をハラハラと流(なが)す。
046スミエル『三五教(あななひけう)の先生(せんせい)様(さま)、047悪神(わるがみ)のために捕(と)らへられ、048九死(きうし)一生(いつしやう)の処(ところ)を御(お)助(たす)け下(くだ)さいまして、049御(お)礼(れい)の申上様(まをしあげやう)は厶(ござ)いませぬ。050是(これ)も全(まつた)く治国別(はるくにわけ)様(さま)御(ご)一同(いちどう)の御(ご)親切(しんせつ)のいたす所(ところ)で厶(ござ)います』
051スガール『暗(くら)い岩窟内(がんくつない)に押(おし)こめられ、052再(ふたた)び此(この)世(よ)の明(あか)りを見(み)る事(こと)は出来(でき)ないものと、053決死(けつし)の覚悟(かくご)をいたして居(を)りました所(ところ)を、054神(かみ)様(さま)の御(お)蔭(かげ)で助(たす)けて頂(いただ)きました。055何卒(どうぞ)御緩(ごゆつく)り御(ご)逗留(とうりう)遊(あそ)ばしまして、056結構(けつこう)な御(お)話(はなし)を御(お)伝(つた)へ下(くだ)さいます様(やう)偏(ひとへ)に御(お)願(ねが)ひ申(まを)します。057夫(それ)に就(つい)ても鬼春別(おにはるわけ)様(さま)外(ほか)御(ご)一同(いちどう)の方々(かたがた)に御(ご)苦労(くらう)をかけました事(こと)を有難(ありがた)く御(お)礼(れい)申(まを)します。058何卒(どうぞ)御(ご)一同(いちどう)様(さま)御緩(ごゆる)りと、059何(なに)も厶(ござ)いませぬが御(お)酒(さけ)を召(め)し上(あが)り下(くだ)さいませ』
060万公(まんこう)『何(なに)か御(ご)馳走(ちそう)を差上(さしあ)げたいと存(ぞん)じ、061種々(いろいろ)と致(いた)しましたが、062御存(ごぞん)じの通(とほ)り山間(さんかん)僻地(へきち)の事(こと)で厶(ござ)いますから、063御(お)口(くち)に合(あ)ふ様(やう)な物(もの)は厶(ござ)いませぬ。064何卒(どうぞ)緩(ゆつく)り御(お)召上(めしあが)りを願(ねが)ひます。065舅(しうと)姑(しうとめ)を始(はじ)め、066姉(あね)のスミエル、067並(ならび)にスガールに代(かは)つて、068万公別(まんこうわけ)謹(つつし)んで御(おん)礼(れい)申上(まをしあ)げます。069惟神(かむながら)霊(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)、070惟神(かむながら)霊(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)』
071治国(はるくに)『これはこれは若主人(わかしゆじん)様(さま)で厶(ござ)いましたか。072イヤモウ大層(たいそう)な御(ご)馳走(ちそう)を頂(いただ)きまして有難(ありがた)う厶(ござ)います』
073 テームスは不思議(ふしぎ)相(さう)な顔(かほ)をして、074ベリシナを見返(みかへ)り、075小声(こごゑ)になつて、
076テームス『コレ、077ベリシナ、078私(わし)の知(し)らぬ間(ま)にお前(まへ)此(この)宣伝使(せんでんし)を婿(むこ)に貰(もら)ふ約束(やくそく)をしたのかい。079何故(なぜ)一口(ひとくち)俺(わし)に云(い)つて呉(く)れぬのか。080藁(わら)でつくねた様(やう)な男(をとこ)でも、081矢張(やつぱり)一軒(いつけん)の主人(しゆじん)だから、082何程(なにほど)結構(けつこう)な宣伝使(せんでんし)でも主人(しゆじん)の私(わし)に無断(むだん)で決(き)めるとは、083些(ちつ)と越権(ゑつけん)ぢやないか』
084ベリシナ『イエ私(わたし)は何(なん)にも存(ぞん)じませぬ。085大方(おほかた)貴方(あなた)が御(お)決(き)めなさつただらうかと、086今(いま)の今(いま)迄(まで)思(おも)つて居(を)りました』
087テームス『ハテナ、088モシ治国別(はるくにわけ)の先生(せんせい)様(さま)、089コリヤ何(ど)うした訳(わけ)で厶(ござ)りませうかなア』
090治国(はるくに)『イヤ私(わたし)もテント存(ぞん)じませぬ。091万公別(まんこうわけ)の大(だい)宣伝使(せんでんし)が何時(いつ)の間(ま)に弟子(でし)の吾々(われわれ)にも無断(むだん)で御(ご)養子(やうし)になられましたかと怪(あや)しんで居(を)つたのです』
092万公(まんこう)『千早(ちはや)振(ふ)る神(かみ)の結(むす)びし縁(えにし)なれば
093人(ひと)の知(し)るべき事柄(ことがら)で無(な)し。
094霊(たま)幸(ち)はふ神(かみ)の教(をしへ)に従(したが)ひて
095スガール姫(ひめ)の夫(やど)となりぬる』
096テームス『いぶかしや神(かみ)の言葉(ことば)と云(い)ひ乍(なが)ら
097親(おや)の吾(われ)等(ら)が知(し)らぬ間(あひだ)に』
098ベリシナ『何事(なにごと)もイドムの神(かみ)の計(はか)らひに
099結(むす)び玉(たま)ひし縁(えにし)なるらむ。
100さり乍(なが)ら治国別(はるくにわけ)の神司(かむつかさ)
101此(この)縁(えにし)をば如何(いか)に思(おぼ)しめすか』
102万公(まんこう)『何事(なにごと)も神(かみ)の心(こころ)に任(まか)すこそ
103人(ひと)の人(ひと)たる道(みち)とこそ知(し)れ。
104吾(われ)とても心(こころ)に染(そ)まぬ縁(えにし)なれど
105神(かみ)の言葉(ことば)は背(そむ)かれもせず』
106松彦(まつひこ)『面白(おもしろ)き例(ため)しもきかぬ此(この)えにし
107媒介(なかだち)も無(な)き今日(けふ)の驚(おどろ)き』
108竜彦(たつひこ)『今(いま)の世(よ)は男(をとこ)女(をみな)の別(わか)ちなく
109自由(じいう)自在(じざい)にえにしを結(むす)ぶ。
110斯(か)くの如(ごと)乱(みだ)れ果(は)てたる世(よ)の様(さま)を
111イドムの神(かみ)は如何(いか)に思(おぼ)すか』
112万公(まんこう)『美(うる)はしき吾(わが)師(し)の君(きみ)は惟神(かむながら)
113神(かみ)にしませば許(ゆる)し玉(たま)はむ』
114テームス『治国別(はるくにわけ)神(かみ)の司(つかさ)よ此(この)えにし
115如何(いか)になさむか教(をし)へたまはれ』
116治国別(はるくにわけ)『千早(ちはや)振(ふ)る
117遠(とほ)き神代(かみよ)の昔(むかし)より
118男女(をのこをみな)の嫁(とつ)ぎの道(みち)を
119開(ひら)き玉(たま)ひし神柱(かむばしら)
120神(かむ)伊邪那岐(いざなぎ)の大神(おほかみ)は
121筑紫(つくし)の日向(ひむか)の立花(たちばな)の
122小戸(をど)の青木(あはぎ)ケ原(はら)にまし
123身(みま)の穢(けが)れを清(きよ)めつつ
124自転倒(おのころ)島(じま)に天降(あも)りまし
125夫婦(めをと)の道(みち)を開(ひら)きてゆ
126海河(うみかは)山野(やまの)百(もも)の神(かみ)
127数多(あまた)生(う)みまし葦原(あしはら)の
128千五百(ちいほ)の秋(あき)の瑞穂国(みづほのくに)を
129完全(うまら)に委曲(つばら)に開(ひら)き治(をさ)めて
130百人(ももびと)千人(ちびと)万人(よろづひと)を
131此(こ)の地(ち)の上(うへ)に生(う)み殖(ふや)し
132珍(うづ)の神事(かむごと)終(を)へ給(たま)ふ
133其(その)喜(よろこ)びの目(ま)の当(あた)り
134憂(うれ)ひに沈(しづ)みし此(この)館(やかた)に
135現(あら)はれ来(きた)る目出度(めでた)さよ
136男女(をのこをみな)の嫁(とつ)ぎの道(みち)は
137天(あめ)にます神(かみ)八百万(やほよろづ)
138地(くに)にます神(かみ)八百万(やほよろづ)の
139神(かみ)のよさしの其(その)儘(まま)に
140定(さだ)まるものと知(し)るからは
141必(かなら)ず心(こころ)を煩(わづら)はし玉(たま)ふ勿(なか)れ
142シーナの君(きみ)は家(いへ)の子(こ)と
143永(なが)く此(この)家(や)に仕(つか)へまし
144いとまめまめしくも朝夕(あさゆふ)に
145心(こころ)を配(くば)り身(み)を砕(くだ)き
146仕(つか)へ玉(たま)ひし信徒(まめひと)よ
147抑(そもそ)も此(この)家(や)の栄(さか)えをば
148祈(いの)り玉(たま)はば第一(だいいち)に
149姉(あね)の御(おん)子(こ)とあれませる
150スミエル姫(ひめ)を娶合(めあは)して
151水(みづ)も洩(も)らさぬ妹(いも)と背(せ)の
152縁(えにし)を結(むす)ばせ玉(たま)ふべし
153次(つぎ)に生(うま)れしスガール姫(ひめ)は
154万公別(まんこうわけ)の宣伝使(せんでんし)
155生命(いのち)の親(おや)にましませば
156これと妹背(いもせ)の契(ちぎり)をば
157結(むす)ばせ玉(たま)へば天地(あめつち)の
158神(かみ)の心(こころ)に叶(かな)ふらむ
159又(また)アーシスの家(いへ)の子(こ)は
160容貌(みめ)美(うる)はしきお民(たみ)の方(かた)と
161妹背(いもせ)の契(ちぎ)り永久(とこしへ)に
162結(むす)ばせ給(たま)ひて三五(あななひ)の
163珍(うづ)の教(をしへ)を朝夕(あさゆふ)に
164清(きよ)く守(まも)りて大神(おほかみ)の
165御前(みまへ)に仕(つか)へ玉(たま)ひなば
166玉置(たまき)の村(むら)のテームスが
167家門(いへかど)高(たか)く富(と)み栄(さか)へ
168生(う)みの子(こ)の八十連(やそつづ)き
169五十橿(いかし)八桑枝(やくはえ)の如(ごと)
170茂木栄(むくさか)に栄(さか)えまさむ
171テームス、ベリシナ二柱(ふたはしら)
172万公別(まんこうわけ)やシーナさま
173アーシス司(つかさ)を始(はじ)めとし
174スミエル姫(ひめ)や、スガール姫(ひめ)
175お民(たみ)の御(お)方(かた)も千早(ちはや)振(ふ)る
176神(かみ)の教(をしへ)に従(したが)ひて
177此処(ここ)に目出度(めでたく)妹(いも)と背(せ)の
178縁(えにし)を結(むす)ばせ玉(たま)ふべし
179ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
180尊(たふと)き神(かみ)の御(おん)前(まへ)に
181斎苑(いそ)の館(やかた)に仕(つか)へたる
182治国別(はるくにわけ)の神司(かむつかさ)
183赤心(まごころ)籠(こ)めて勧(すす)め奉(まつ)る
184朝日(あさひ)は照(て)るとも曇(くも)るとも
185月(つき)は盈(み)つとも虧(か)くるとも
186仮令(たとへ)大地(だいち)は沈(しづ)むとも
187印度(ツキ)の海(うみ)はあするとも
188これの縁(えにし)の詳細(まつぶさ)に
189結(むす)び了(を)へたる上(うへ)からは
190千代(ちよ)に八千代(やちよ)に変(かは)りなく
191玉(たま)の緒(を)の生命(いのち)も永(なが)く
192何時(いつ)迄(まで)も
193堅磐(かきは)常磐(ときは)に栄(さか)えかし
194ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
195神(かみ)の御前(みまへ)に赤心(まごころ)を
196照(て)らして誓(ちか)ひ奉(たてまつ)る』
197 スミエルは嬉(うれ)しさうな輝(かがや)いた顔(かほ)をしながら、
198スミエル『三千(さんぜん)世界(せかい)の梅(うめ)の花(はな)
199一度(いちど)に開(ひら)く常磐木(ときはぎ)の
200松(まつ)の神代(かみよ)が廻(めぐ)り来(き)て
201常世(とこよ)の春(はる)となりにけり
202玉置(たまき)の村(むら)のテームスが
203家(いへ)に生(うま)れしスミエルは
204祖先(そせん)の家(いへ)を守(まも)るため
205家(いへ)の子(こ)とますシーナさま
206わが背(せ)の君(きみ)と定(さだ)めつつ
207父(ちち)の館(やかた)を守(まも)りなば
208家(いへ)はますます富(と)み栄(さか)え
209子孫(しそん)はますます繁栄(はんゑい)して
210テームス司(つかさ)の家(や)の内(うち)は
211忽(たちま)ち天国(てんごく)浄土(じやうど)をば
212開(ひら)かむものと思(おも)ひつめ
213朝(あさ)な夕(ゆふ)なに神(かみ)様(さま)に
214祈(いの)りし甲斐(かひ)や現(あら)はれて
215三五教(あななひけう)の神司(かむつかさ)
216治国別(はるくにわけ)の御(お)媒介(とりもち)
217実(げ)に有難(ありがた)き今宵(こよひ)かな
218頑固(ぐわんこ)一途(いちづ)の父母(ちちはは)も
219妾(わらは)二人(ふたり)が生命(いのち)をば
220助(たす)け玉(たま)ひし恩人(おんじん)の
221言葉(ことば)に如何(いか)で背(そむ)くべき
222治国別(はるくにわけ)の御言葉(みことば)は
223金勝要(きんかつかね)の大御神(おほみかみ)
224イドムの神(かみ)の勅(みことのり)
225心(こころ)を鎮(しづ)め慎(つつし)みて
226清(きよ)き尊(たふと)き御言葉(みことば)に
227従(したが)ひ玉(たま)へ足乳根(たらちね)の
228いとも恋(こひ)しき父母(ちちはは)よ
229神(かみ)の御前(みまへ)にスミエルが
230頸根(うなね)突抜(つきぬ)き赤心(まごころ)を
231あかして願(ねが)ひ奉(たてまつ)る
232ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
233御霊(みたま)幸(さち)はひましませよ』
234テームス『三五(あななひ)の神(かみ)の司(つかさ)の言(こと)の葉(は)を
235いかで背(そむ)かむ吾(われ)等(ら)夫婦(ふうふ)は』
236ベリシナ『有難(ありがた)し生命(いのち)も魂(たま)も救(すく)ひます
237教司(をしへつかさ)の珍(うづ)の御言葉(みことば)』
238 スガールは又(また)歌(うた)ふ、
239スガール『治国別(はるくにわけ)の宣伝使(せんでんし)
240常磐(ときは)の松(まつ)の松彦(まつひこ)や
241清(きよ)き教(をしへ)を竜彦(たつひこ)の
242神(かみ)の司(つかさ)の御(お)媒介(とりもち)
243諾(うべな)ひ玉(たま)ひし足乳根(たらちね)の
244父(ちち)と母(はは)との御光(みひか)りは
245吾(われ)等(ら)を照(て)らす真寸鏡(ますかがみ)
246実(げ)に有難(ありがた)き限(かぎ)りなり
247万公別(まんこうわけ)の神司(かむづかさ)
248足(た)らはぬ吾(われ)等(ら)を憐(あはれ)みて
249千代(ちよ)に八千代(やちよ)に永久(とこしへ)に
250妹背(いもせ)の道(みち)を結(むす)びまし
251父(ちち)のまします此(この)館(やかた)
252堅(かた)く守(まも)らせ給(たま)へかし
253妾(わらは)は女(をんな)の身(み)なれども
254心(こころ)はかたき楠(くす)の幹(みき)
255朝(あさ)な夕(ゆふ)なに大神(おほかみ)を
256祈(いの)りて尊(たふと)き父母(ちちはは)に
257赤心(まごころ)以(もつ)てよく仕(つか)へ
258兄(あに)の君(きみ)をば敬(うやま)ひて
259日々(ひび)の勤(つと)めをいそしみつ
260僕(しもべ)の端(はし)に至(いた)るまで
261心(こころ)を尽(つく)してよく勤(つと)め
262神(かみ)の許(ゆる)せし縁(えにし)をば
263喜(よろこ)び仕(つか)へ守(まも)るべし
264ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
265イドムの神(かみ)の御(おん)前(まへ)に
266謹(つつし)み感謝(かんしや)し奉(たてまつ)る』
267万公(まんこう)『スガールの姫(ひめ)の命(みこと)の赤心(まごころ)を
268嬉(うれ)しみ奉(まつ)る万公別(まんこうわけ)司(つかさ)。
269今(いま)よりは父(ちち)と母(はは)とを敬(うやま)ひつ
270汝(なれ)が命(みこと)を慈(いつくし)むべし。
271治国別(はるくにわけ)神(かみ)の命(みこと)の師(し)の君(きみ)に
272報(むく)ふ術(すべ)なき今日(けふ)の嬉(うれ)しさ』
273(大正一二・三・三 旧一・一六 於竜宮館 外山豊二録)
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス】
合言葉「みろく」を入力して下さい→