霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
第64巻(卯の巻)上
序
総説
第1篇 日下開山
第1章 橄欖山
第2章 宣伝使
第3章 聖地夜
第4章 訪問客
第5章 至聖団
第2篇 聖地巡拝
第6章 偶像都
第7章 巡礼者
第8章 自動車
第9章 膝栗毛
第10章 追懐念
第3篇 花笑蝶舞
第11章 公憤私憤
第12章 誘惑
第13章 試練
第14章 荒武事
第15章 大相撲
第16章 天消地滅
第4篇 遠近不二
第17章 強請
第18章 新聞種
第19章 祭誤
第20章 福命
第21章 遍路
第22章 妖行
第5篇 山河異涯
第23章 暗着
第24章 妖蝕
第25章 地図面
第26章 置去
第27章 再転
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスク完了しました
。どうもありがとうございます。
|
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい
霊界物語
>
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
>
第64巻(卯の巻)上
> 第1篇 日下開山 > 第4章 訪問客
<<< 聖地夜
(B)
(N)
至聖団 >>>
第四章
訪問客
(
はうもんきやく
)
〔一六三三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第64巻上 山河草木 卯の巻上
篇:
第1篇 日下開山
よみ(新仮名遣い):
ひのしたかいさん
章:
第4章 訪問客
よみ(新仮名遣い):
ほうもんきゃく
通し章番号:
1633
口述日:
1923(大正12)年07月10日(旧05月27日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
僧院ホテル
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-11-25 18:13:34
OBC :
rm64a04
愛善世界社版:
49頁
八幡書店版:
第11輯 395頁
修補版:
校定版:
48頁
普及版:
62頁
初版:
ページ備考:
001
ブラバーサは、
002
マリヤの
姿
(
すがた
)
を
見失
(
みうしな
)
ひしより
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず、
003
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
にてカトリックの
僧院
(
そうゐん
)
に
帰
(
かへ
)
つて
見
(
み
)
れば、
004
四辺
(
あたり
)
は
寂
(
せき
)
として
静
(
しづ
)
まりかへり、
005
只
(
ただ
)
耳
(
みみ
)
に
入
(
い
)
るものは
自分
(
じぶん
)
の
行歩
(
かうほ
)
に
疲
(
つか
)
れた
苦
(
くる
)
しげな
鼻息
(
はないき
)
と、
006
その
足音
(
あしおと
)
のみなりき。
007
幸
(
さいは
)
ひ
表
(
おもて
)
の
門
(
もん
)
が
開
(
あ
)
け
放
(
はな
)
しになつて
居
(
ゐ
)
たので、
008
与
(
あた
)
へられた
二階
(
にかい
)
の
居間
(
ゐま
)
に
帰
(
かへ
)
り、
009
ソフアの
上
(
うへ
)
に
横
(
よこ
)
たはりて
前後
(
ぜんご
)
も
知
(
し
)
らず
夢幻
(
むげん
)
の
国
(
くに
)
へと
突進
(
とつしん
)
したりける。
010
ガンガンと
響
(
ひび
)
く
僧院
(
そうゐん
)
の
梵鐘
(
ぼんしよう
)
の
声
(
こゑ
)
に
夢
(
ゆめ
)
を
破
(
やぶ
)
られ、
011
ツト
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
して
見
(
み
)
れば
四辺
(
あたり
)
はカラリと
明
(
あ
)
け
放
(
はな
)
れ、
012
午前
(
ごぜん
)
八
(
はち
)
時
(
じ
)
の
時計
(
とけい
)
が
階下
(
かいか
)
に
響
(
ひび
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
013
ブラバーサは
時計
(
とけい
)
の
音
(
おと
)
を
指
(
ゆび
)
を
折
(
を
)
つて
数
(
かぞ
)
へつつ、
014
ブラバーサ
『アヽもう
八
(
はち
)
時
(
じ
)
だ。
015
克
(
よ
)
くもマア
寝込
(
ねこ
)
んだものだ。
016
それにしても
昨夜
(
さくや
)
のマリヤさまは
此
(
この
)
ホテルには
来
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ないだらうか。
017
何処
(
どこ
)
とはなしに
神経質
(
しんけいしつ
)
な
感傷
(
かんしやう
)
的
(
てき
)
な
婦女
(
をんな
)
だつたが、
018
帰神
(
かむがかり
)
の
婦女
(
をんな
)
によく
在
(
あ
)
る
習
(
なら
)
ひ、
019
俄
(
にはか
)
に
神
(
かみ
)
の
命
(
めい
)
とか
言
(
い
)
つて
心機
(
しんき
)
一転
(
いつてん
)
してアメリカンコロニーへ
還
(
かへ
)
つて
了
(
しま
)
つたのだらうか。
020
余
(
あま
)
り
気持
(
きもち
)
の
良
(
い
)
い
婦女
(
をんな
)
では
無
(
な
)
かつたが、
021
その
熱烈
(
ねつれつ
)
な
信念
(
しんねん
)
と
親切
(
しんせつ
)
な
態度
(
たいど
)
には
実
(
じつ
)
に
感謝
(
かんしや
)
の
至
(
いた
)
りだ』
022
と
独語
(
ひとりごち
)
つつ
洗面所
(
せんめんじよ
)
に
入
(
い
)
り
用
(
よう
)
を
足
(
た
)
して
再
(
ふたた
)
び
自分
(
じぶん
)
の
居間
(
ゐま
)
に
帰
(
かへ
)
り
来
(
き
)
たり。
023
見
(
み
)
れば
食卓
(
しよくたく
)
の
上
(
うへ
)
には
二人前
(
ににんまへ
)
の
膳部
(
ぜんぶ
)
が
並
(
なら
)
んで
居
(
ゐ
)
て、
024
ボーイらしき
者
(
もの
)
も
居
(
ゐ
)
ない。
025
ブラバーサは
此
(
この
)
態
(
てい
)
を
見
(
み
)
て、
026
ブラバーサ
『ボーイは
其処
(
そこ
)
等
(
ら
)
に
見当
(
みあた
)
らないが、
027
二人前
(
ににんまへ
)
の
膳部
(
ぜんぶ
)
が
吾
(
わが
)
居間
(
ゐま
)
に
運
(
はこ
)
ばれて
在
(
あ
)
ることを
思
(
おも
)
へば、
028
どうやらマリヤさまも
外
(
ほか
)
の
居間
(
ゐま
)
に
寝
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
たのかも
知
(
し
)
れない。
029
ハテ
不思議
(
ふしぎ
)
だなア』
030
と
首
(
くび
)
を
頻
(
しき
)
りに
振
(
ふ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
031
そこへ
徐々
(
しづしづ
)
として
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
たのは
年
(
とし
)
の
若
(
わか
)
い
美
(
うつく
)
しいボーイであつた。
032
ブラバーサは、
033
ブラバーサ
『ボーイさま、
034
夜前
(
やぜん
)
の
相客
(
あひきやく
)
たる
一人
(
ひとり
)
の
婦人
(
ふじん
)
は
何処
(
どこ
)
に
居
(
を
)
られますかな』
035
ボーイ
『ハイ、
036
昨夜
(
さくや
)
は
貴下
(
あなた
)
と
御
(
ご
)
一緒
(
いつしよ
)
に
此
(
こ
)
の
室
(
ま
)
で
御
(
お
)
休
(
やす
)
みになつた
事
(
こと
)
だと
思
(
おも
)
つてお
二人
(
ふたり
)
の
膳部
(
ぜんぶ
)
を
運
(
はこ
)
んで
来
(
き
)
たので
御座
(
ござ
)
います。
037
別
(
べつ
)
に
外
(
ほか
)
には
居
(
を
)
られませぬ』
038
ブラバーサ
『ハテナ、
039
合点
(
がつてん
)
の
行
(
ゆ
)
かぬ
事
(
こと
)
だ。
040
併
(
しか
)
し
何
(
なに
)
は
兎
(
と
)
もあれ
朝飯
(
あさめし
)
を
済
(
す
)
まさむ』
041
と
食卓
(
しよくたく
)
に
就
(
つ
)
いて、
042
半時
(
はんとき
)
ばかりの
間
(
あひだ
)
に
掻
(
か
)
き
込
(
こ
)
む
様
(
やう
)
にして
朝
(
あさ
)
の
食事
(
しよくじ
)
を
済
(
す
)
ませて
了
(
しま
)
つた。
043
ボーイは
是非
(
ぜひ
)
なくマリヤの
膳部
(
ぜんぶ
)
をブツブツ
小言
(
こごと
)
を
云
(
い
)
ひながら
片付
(
かたづ
)
けて
了
(
しま
)
ひ、
044
ブラバーサの
手
(
て
)
から
応分
(
おうぶん
)
のポチを
受取
(
うけと
)
り、
045
嬉々
(
きき
)
として
次
(
つぎ
)
の
室
(
ま
)
に
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
した。
046
ブラバーサは
椅子
(
いす
)
に
依
(
よ
)
りかかつて、
047
二階
(
にかい
)
の
窓
(
まど
)
からエルサレムの
市街
(
しがい
)
を
心床
(
こころゆか
)
しげに
瞰下
(
かんか
)
し
無限
(
むげん
)
の
情想
(
じやうさう
)
を
漲
(
みなぎ
)
らし
居
(
ゐ
)
たり。
048
そこへ『
御免
(
ごめん
)
下
(
くだ
)
さい』と
静
(
しづか
)
に
声
(
こゑ
)
をかけて
扉
(
ドア
)
をたたいたのは、
049
猶太人
(
ユダヤじん
)
らしき
品格
(
ひんかく
)
の
高
(
たか
)
い
人
(
ひと
)
好
(
ず
)
きのしさうな
老紳士
(
らうしんし
)
なりける。
050
ブラバーサ
『
何
(
いづ
)
れの
方
(
かた
)
かは
存
(
ぞん
)
じませぬが、
051
先
(
ま
)
づ
御
(
お
)
這入
(
はいり
)
下
(
くだ
)
さいませ』
052
と
自
(
みづか
)
ら
立
(
た
)
つて
快
(
こころよ
)
く
扉
(
ドア
)
を
開
(
ひら
)
いて
吾
(
わが
)
室
(
しつ
)
へと
迎
(
むか
)
へ
入
(
い
)
れる。
053
老紳士
(
らうしんし
)
はさも
満足気
(
まんぞくげ
)
にブラバーサの
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
つて、
054
その
顔
(
かほ
)
を
熟々
(
つくづく
)
ながめ、
055
早
(
はや
)
くも
両眼
(
りやうがん
)
から
涙
(
なみだ
)
さへ
流
(
なが
)
し
居
(
ゐ
)
たり。
056
ブラバーサ
『
貴師
(
あなた
)
は
何
(
いづ
)
れの
方
(
かた
)
で
御座
(
ござ
)
いますか。
057
何
(
なん
)
となく
懐
(
なつ
)
かしくなつて
参
(
まゐ
)
りました』
058
スバッフォード
『ハイ、
059
私
(
わたくし
)
はアメリカンコロニーの
執事
(
しつじ
)
でスバツフオードと
申
(
まを
)
す
瘠浪人
(
やせらうにん
)
で
御座
(
ござ
)
います。
060
昨夜
(
さくや
)
はマリヤさまが、
061
大変
(
たいへん
)
な
失礼
(
しつれい
)
をしたので
再
(
ふたた
)
び
御
(
お
)
顔
(
かほ
)
を
拝
(
はい
)
する
訳
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
かないから、
062
私
(
わたし
)
に
一度
(
いちど
)
この
僧院
(
そうゐん
)
の
二階
(
にかい
)
の
第九番
(
だいくばん
)
に
御
(
ご
)
逗留
(
とうりう
)
だから
謝罪
(
しやざい
)
に
行
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さるまいかと
大変
(
たいへん
)
に
心配
(
しんぱい
)
して
居
(
を
)
られますので、
063
私
(
わたし
)
はその
御
(
ご
)
無礼
(
ぶれい
)
の
御
(
お
)
詫
(
わび
)
を
兼
(
か
)
ねて
尊
(
たふと
)
い
貴師
(
あなた
)
に
拝顔
(
はいがん
)
の
栄
(
えい
)
を
得
(
え
)
たいと
存
(
ぞん
)
じ、
064
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
くから
御
(
お
)
邪魔
(
じやま
)
を
致
(
いた
)
しました』
065
ブラバーサ
『アヽ
貴師
(
あなた
)
がマリヤ
様
(
さま
)
と
御
(
ご
)
一緒
(
いつしよ
)
にコロニーを
司宰
(
しさい
)
遊
(
あそ
)
ばすスバツフオード
様
(
さま
)
で
御座
(
ござ
)
いましたか。
066
良
(
よ
)
くマア
御
(
お
)
尋
(
たづ
)
ね
下
(
くだ
)
さいました。
067
サア
何
(
ど
)
うか
此方
(
こちら
)
へ』
068
と
椅子
(
いす
)
を
進
(
すす
)
める。
069
老紳士
(
らうしんし
)
は、
070
スバッフォード
『ハイ
有難
(
ありがた
)
う』
071
と
与
(
あた
)
へられた
椅子
(
いす
)
に
腰打
(
こしうち
)
かけ、
072
香
(
かを
)
りの
強
(
つよ
)
い
煙草
(
たばこ
)
を
燻
(
くゆ
)
らし
初
(
はじ
)
めたり。
073
ブラバーサ
『マリヤ
様
(
さま
)
は
親切
(
しんせつ
)
に
聖地
(
せいち
)
の
案内
(
あんない
)
をして
下
(
くだ
)
さいましたので、
074
大変
(
たいへん
)
な
便宜
(
べんぎ
)
を
得
(
え
)
ましたのです。
075
私
(
わたし
)
の
方
(
はう
)
から
御
(
お
)
礼
(
れい
)
に
参
(
まゐ
)
らねばならないのですが、
076
夜前
(
やぜん
)
突然
(
とつぜん
)
御
(
お
)
姿
(
すがた
)
を
見失
(
みうしな
)
つたものですから、
077
ツイ
失礼
(
しつれい
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りましたが、
078
コロニーへ
御
(
お
)
帰
(
かへ
)
りに
成
(
な
)
つて
居
(
を
)
らるると
承
(
うけたま
)
はり、
079
それで
私
(
わたし
)
もヤツと
胸
(
むね
)
が
落着
(
おちつ
)
きました』
080
スバッフォード
『
何分
(
なにぶん
)
マリヤさまは
霊感者
(
れいかんしや
)
ですから、
081
時々
(
ときどき
)
脱線
(
だつせん
)
的
(
てき
)
行動
(
かうどう
)
を
初
(
はじ
)
められ、
082
後
(
のち
)
になつて
毎時
(
いつ
)
も
自分
(
じぶん
)
で
心配
(
しんぱい
)
をされるのです。
083
コンナ
事
(
こと
)
は
今日
(
けふ
)
に
初
(
はじ
)
まつた
事
(
こと
)
ではありませぬ。
084
私
(
わたし
)
はマリヤさまの
弁解
(
べんかい
)
と
詫役
(
わびやく
)
とにいつも
使
(
つか
)
はれて
居
(
ゐ
)
るのです。
085
アハヽヽヽ』
086
ブラバーサ
『マリヤ
様
(
さま
)
は
途中
(
とちう
)
に
於
(
おい
)
て
何物
(
なにもの
)
かを
霊視
(
れいし
)
されたのでせうか』
087
スバッフォード
『
話
(
はなし
)
によれば、
088
貴師
(
あなた
)
の
眉間
(
みけん
)
より
最
(
もつと
)
も
強烈
(
きやうれつ
)
なる
光輝
(
くわうき
)
が
放出
(
はうしゆつ
)
し、
089
神威
(
しんゐ
)
に
打
(
う
)
たれて
同行
(
どうかう
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
なくなり、
090
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
恐怖心
(
きようふしん
)
に
追
(
お
)
はれて
尊
(
たふと
)
き
貴師
(
あなた
)
を
見捨
(
みすて
)
て
逃
(
に
)
げ
帰
(
かへ
)
つたと
申
(
まを
)
して
居
(
を
)
られました。
091
私
(
わたし
)
はコリヤきつと
邪神
(
じやしん
)
の
憑依
(
ひようい
)
だらうと
思
(
おも
)
つて
審神
(
さには
)
を
行
(
おこな
)
つて
見
(
み
)
た
所
(
ところ
)
、
092
案
(
あん
)
に
違
(
たが
)
はず
山田颪
(
やまたのをろち
)
の
悪霊
(
あくれい
)
が
憑依
(
ひようい
)
して
居
(
を
)
りまして、
093
貴師
(
あなた
)
の
聖地
(
せいち
)
へ
来
(
こ
)
られた
事
(
こと
)
を
大層
(
たいそう
)
恐
(
おそ
)
れ
且
(
か
)
つ
嫌
(
きら
)
つて
居
(
を
)
るのです。
094
悪霊
(
あくれい
)
の
退散
(
たいさん
)
した
後
(
のち
)
のマリヤ
様
(
さま
)
は
立派
(
りつぱ
)
な
方
(
かた
)
ですが、
095
余
(
あま
)
り
貴師
(
あなた
)
にすまないからと
言
(
い
)
つて
心
(
こころ
)
を
痛
(
いた
)
め、
096
私
(
わたし
)
に
謝罪
(
しやざい
)
に
行
(
い
)
つて
来
(
こ
)
よとの
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
いました』
097
ブラバーサ
『ハア
決
(
けつ
)
して
左様
(
さやう
)
な
御
(
ご
)
心配
(
しんぱい
)
は
要
(
い
)
りませぬから
何
(
ど
)
うか
宜敷
(
よろし
)
く
仰有
(
おつしや
)
つて
下
(
くだ
)
さいませ』
098
スバッフォード
『ハイそのお
言葉
(
ことば
)
を
伝
(
つた
)
へますれば、
099
マリヤさまも
大
(
おほい
)
に
喜
(
よろこ
)
ばれませう。
100
昨夜
(
さくや
)
貴師
(
あなた
)
の
御
(
ご
)
案内
(
あんない
)
を
為
(
な
)
すべく
夫
(
そ
)
れも
神示
(
しんじ
)
によつてコロニーを
立
(
た
)
つて
行
(
ゆ
)
かれたのです。
101
どうか
聖師
(
せいし
)
様
(
さま
)
、
102
一度
(
いちど
)
コロニーまで
玉歩
(
ぎよくほ
)
を
枉
(
ま
)
げて
戴
(
いただ
)
けますまいか』
103
ブラバーサ
『ハイ
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います。
104
是非
(
ぜひ
)
是非
(
ぜひ
)
御
(
お
)
世話
(
せわ
)
にあづかりたう
御座
(
ござ
)
います。
105
時
(
とき
)
にスバツフオード
様
(
さま
)
、
106
イスラエル
民族
(
みんぞく
)
たる
猶太人
(
ユダヤじん
)
も
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
の
艱苦
(
かんく
)
を
忍
(
しの
)
びて
漸
(
やうや
)
く
故国
(
ここく
)
を
取
(
と
)
り
還
(
かへ
)
しましたねー。
107
時節
(
じせつ
)
の
力
(
ちから
)
と
云
(
い
)
ふものは
実
(
じつ
)
に
恐
(
おそ
)
ろしいものですなア』
108
スバッフォード
『ハイ
有難
(
ありがた
)
う。
109
私
(
わたし
)
等
(
ら
)
も
依然
(
やつぱり
)
イスラエル
民族
(
みんぞく
)
で
御座
(
ござ
)
いますが、
110
漸
(
やうや
)
くにして
自分
(
じぶん
)
の
公然
(
こうぜん
)
たる
国
(
くに
)
が
小
(
ちひ
)
さいながら
立
(
た
)
つ
様
(
やう
)
になりました。
111
世界
(
せかい
)
の
三大
(
さんだい
)
強国
(
きやうこく
)
が
何
(
いづ
)
れも
必死
(
ひつし
)
の
勢
(
いきほ
)
ひでこのパレスチナを
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れやうとして、
112
終
(
つひ
)
には
御
(
ご
)
承知
(
しようち
)
の
世界
(
せかい
)
戦争
(
せんそう
)
までおつ
初
(
ぱじ
)
めたのですもの。
113
夫
(
そ
)
れが
放浪
(
はうらう
)
の
民
(
たみ
)
たる
吾々
(
われわれ
)
民族
(
みんぞく
)
のものに
還
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
たと
云
(
い
)
ふのは
全
(
まつた
)
く
天祐
(
てんゆう
)
と
申
(
まを
)
すより
外
(
ほか
)
はありませぬ。
114
要
(
えう
)
するにメシヤ
再臨
(
さいりん
)
の
準備
(
じゆんび
)
として、
115
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
吾々
(
われわれ
)
に
国
(
くに
)
を
持
(
も
)
たして
下
(
くだ
)
さつたのだと
思
(
おも
)
ひます』
116
ブラバーサ
『
地球
(
ちきう
)
の
中心
(
ちうしん
)
即
(
すなは
)
ちシオンの
国
(
くに
)
ですから、
117
独英米
(
どくえいべい
)
なぞの
強国
(
きやうこく
)
は
欲
(
ほ
)
しがるのも
無理
(
むり
)
はありますまい』
118
スバッフォード
『
独逸
(
ドイツ
)
の
造
(
つく
)
つたバクダツト
鉄道
(
てつだう
)
や、
119
英国
(
えいこく
)
の
拵
(
こしら
)
へたアフリカ
鉄道
(
てつだう
)
、
120
アメリカが
拵
(
こしら
)
へかけて
居
(
ゐ
)
るサイベリヤ
経由
(
けいいう
)
の
大鉄道
(
だいてつだう
)
も
皆
(
みな
)
このパレスチナを
目標
(
もくへう
)
として
居
(
ゐ
)
るのですが、
121
斯
(
か
)
うなる
以上
(
いじやう
)
は
是
(
これ
)
等
(
ら
)
の
大鉄道
(
だいてつだう
)
も
又
(
また
)
イスラエル
民族
(
みんぞく
)
たる
吾々
(
われわれ
)
の
為
(
ため
)
に
利用
(
りよう
)
さるることと
成
(
な
)
つて
了
(
しま
)
ひました。
122
此
(
こ
)
の
鉄道
(
てつだう
)
さへ
利用
(
りよう
)
すればユダヤ
民族
(
みんぞく
)
が
世界
(
せかい
)
を
統一
(
とういつ
)
し
得
(
う
)
ることは
明白
(
めいはく
)
な
事実
(
じじつ
)
であります。
123
然
(
しか
)
し
今日
(
こんにち
)
の
猶太人
(
ユダヤじん
)
は
物質欲
(
ぶつしつよく
)
が
強
(
つよ
)
きため、
124
肝心
(
かんじん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
を
忘
(
わす
)
れて
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
が
多
(
おほ
)
いので
困
(
こま
)
ります。
125
人間
(
にんげん
)
の
智慧
(
ちゑ
)
や
力量
(
りきりやう
)
では
九分
(
くぶ
)
九厘
(
くりん
)
までは
何事
(
なにごと
)
でも
成功
(
せいこう
)
いたしますが、
126
最後
(
さいご
)
の
艮
(
とど
)
めは
何
(
ど
)
うしても
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
力
(
ちから
)
でなくては
成
(
な
)
りませぬ、
127
夫
(
そ
)
れ
故
(
ゆゑ
)
吾々
(
われわれ
)
は
大神
(
おほかみ
)
の
表現神
(
へうげんしん
)
たるメシヤの
再臨
(
さいりん
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
るので
御座
(
ござ
)
います。
128
昔
(
むかし
)
パレスチナが
神
(
かみ
)
の
選民
(
せんみん
)
と
称
(
とな
)
へられたイスラエル
人
(
じん
)
の
手
(
て
)
に
与
(
あた
)
へられた
当時
(
たうじ
)
は、
129
蜜
(
みつ
)
滴
(
したた
)
り
乳
(
ちち
)
流
(
なが
)
るると
言
(
い
)
はるるカナンの
国
(
くに
)
でサフラン
薫
(
くん
)
じ
橄欖
(
かんらん
)
匂
(
にほ
)
ふ
聖場
(
せいぢやう
)
と
詩人
(
しじん
)
に
謳
(
うた
)
はれた
麗
(
うるは
)
しい
景色
(
けしき
)
の
好
(
よ
)
い
所
(
ところ
)
でありましたが、
130
今日
(
こんにち
)
となつては
其
(
その
)
面影
(
おもかげ
)
も
無
(
な
)
く
荒
(
あ
)
れ
果
(
は
)
てて
了
(
しま
)
つたのですが、
131
其
(
その
)
パレスチナが
再
(
ふたた
)
びユダヤ
人
(
じん
)
の
手
(
て
)
に
戻
(
もど
)
つて
昔
(
むかし
)
の
橄欖山
(
かんらんざん
)
の
美
(
うつく
)
しい
景色
(
けしき
)
が
段々
(
だんだん
)
と
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るやうになつて
来
(
き
)
ました。
132
天
(
てん
)
に
坐
(
ま
)
します
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
はメシヤの
再臨
(
さいりん
)
に
先
(
さき
)
だち、
133
パレスチナを
御
(
ご
)
自分
(
じぶん
)
の
選
(
えら
)
みたまひました
所
(
ところ
)
のユダヤ
人
(
じん
)
に
御
(
お
)
任
(
まか
)
せにならむが
為
(
ため
)
に、
134
数千
(
すうせん
)
年前
(
ねんぜん
)
から
此
(
この
)
美
(
うる
)
はしい
使命
(
しめい
)
を
与
(
あた
)
へて
選民
(
せんみん
)
たるの
資格
(
しかく
)
を
備
(
そな
)
へしめむとして
四十
(
しじふ
)
年間
(
ねんかん
)
三百万
(
さんびやくまん
)
の
人間
(
にんげん
)
を
苦
(
くる
)
しめ
給
(
たま
)
ふたのです。
135
三百万
(
さんびやくまん
)
の
者
(
もの
)
が
飲
(
の
)
むに
水
(
みづ
)
無
(
な
)
く、
136
食
(
く
)
ふに
食物
(
しよくもつ
)
の
出来
(
でき
)
ない
所
(
ところ
)
で、
137
或
(
あるひ
)
は
親
(
おや
)
が
死
(
し
)
に
子
(
こ
)
が
死
(
し
)
に、
138
何代
(
なんだい
)
も
続
(
つづ
)
いて
四十
(
しじふ
)
年間
(
ねんかん
)
苦行
(
くぎやう
)
を
嘗
(
な
)
めさせ
玉
(
たま
)
ふたのも、
139
イスラエル
帝国
(
ていこく
)
の
国民性
(
こくみんせい
)
を
養
(
やしな
)
はむが
為
(
ため
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
であつたのだと
考
(
かんが
)
へらるるのです』
140
ブラバーサ
『
猶太人
(
ユダヤじん
)
はキリストを
殺
(
ころ
)
した
為
(
ため
)
に、
141
他民族
(
たみんぞく
)
から
排斥
(
はいせき
)
され、
142
種々
(
しゆじゆ
)
の
困難
(
こんなん
)
を
嘗
(
な
)
めて
来
(
き
)
たのでは
在
(
あ
)
りますまいか。
143
さうすれば
若
(
も
)
しも
有力
(
いうりよく
)
なる
猶太人
(
ユダヤじん
)
が
現
(
あら
)
はれて
世界
(
せかい
)
を
統一
(
とういつ
)
した
時
(
とき
)
に
於
(
おい
)
て、
144
凡
(
すべ
)
ての
異教国
(
いけうこく
)
の
人民
(
じんみん
)
に
対
(
たい
)
して
復仇
(
ふくきう
)
的
(
てき
)
態度
(
たいど
)
に
出
(
い
)
づる
様
(
やう
)
なことは
有
(
あ
)
りますまいかなア』
145
スバッフォード
『
多
(
おほ
)
くの
同胞
(
どうはう
)
の
中
(
なか
)
には
左様
(
さやう
)
な
考
(
かんが
)
へを
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
があるかも
知
(
し
)
れませぬが、
146
イスラエル
人
(
じん
)
は
比較
(
ひかく
)
的
(
てき
)
善良
(
ぜんりやう
)
な
民族
(
みんぞく
)
ですから、
147
一
(
いち
)
時
(
じ
)
は
仮令
(
たとへ
)
過激
(
くわげき
)
な
行動
(
かうどう
)
に
出
(
い
)
づるやも
知
(
し
)
れませぬが、
148
何
(
なん
)
と
言
(
い
)
つても
神
(
かみ
)
に
従
(
したが
)
ふ
心
(
こころ
)
が
深
(
ふか
)
いのですから、
149
誠
(
まこと
)
のメシヤが
判
(
わか
)
りて
来
(
き
)
ましたら、
150
屹度
(
きつと
)
其
(
その
)
命
(
めい
)
に
従
(
したが
)
ふものだと
吾々
(
われわれ
)
は
国民性
(
こくみんせい
)
の
上
(
うへ
)
から
判断
(
はんだん
)
を
致
(
いた
)
しまして、
151
メシヤの
再臨
(
さいりん
)
を
待
(
ま
)
ち
望
(
のぞ
)
んで
居
(
を
)
るので
御座
(
ござ
)
います。
152
そして
猶太人
(
ユダヤじん
)
は
世界
(
せかい
)
を
統一
(
とういつ
)
してシオン
帝国
(
ていこく
)
を
建設
(
けんせつ
)
する
事
(
こと
)
があつても、
153
自
(
みづか
)
ら
帝王
(
ていわう
)
に
成
(
な
)
らうなぞとは
夢想
(
むさう
)
だも
為
(
し
)
て
居
(
を
)
りませぬ。
154
只
(
ただ
)
聖書
(
せいしよ
)
の
予言
(
よげん
)
を
確信
(
かくしん
)
し、
155
メシヤは
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
より
雲
(
くも
)
に
乗
(
の
)
りて
降臨
(
かうりん
)
すべきもの、
156
又
(
また
)
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
の
永遠
(
ゑいゑん
)
に
奉仕
(
ほうし
)
すべき
帝王
(
ていわう
)
は
日出
(
ひので
)
の
嶋
(
しま
)
より
現
(
あら
)
はれ
玉
(
たま
)
ふべきものたる
事
(
こと
)
を
確信
(
かくしん
)
して
居
(
を
)
りますよ。
157
イスラエル
民族
(
みんぞく
)
は
此
(
この
)
信仰
(
しんかう
)
の
下
(
もと
)
に
数千
(
すうせん
)
年間
(
ねんかん
)
の
艱苦
(
かんく
)
や
迫害
(
はくがい
)
を
忍
(
しの
)
んで
来
(
き
)
たのですからなア』
158
ブラバーサ
『
私
(
わたし
)
はそのメシヤも
帝王
(
ていわう
)
も
皆
(
みな
)
高砂島
(
たかさごじま
)
にチヤンと
準備
(
じゆんび
)
され、
159
数千
(
すうせん
)
年
(
ねん
)
の
昔
(
むかし
)
から
今日
(
こんにち
)
の
世
(
よ
)
のために
保存
(
ほぞん
)
されて
在
(
あ
)
るといふことを
信
(
しん
)
じて
居
(
を
)
ります。
160
一天
(
いつてん
)
一地
(
いつち
)
一君
(
いつくん
)
の
治
(
をさ
)
め
玉
(
たま
)
ふ
仁慈
(
みろく
)
の
神代
(
かみよ
)
は
既
(
すで
)
に
已
(
すで
)
に
近
(
ちか
)
づきつつあるやうに
思
(
おも
)
ひます。
161
併
(
しか
)
しそれ
迄
(
まで
)
には
如何
(
どう
)
しても
一
(
ひと
)
つの
大峠
(
おほたうげ
)
が
世界
(
せかい
)
に
出現
(
しゆつげん
)
するだらうと
思
(
おも
)
ひます』
162
スバッフォード
『なる
程
(
ほど
)
、
163
吾々
(
われわれ
)
も
貴師
(
あなた
)
と
同意見
(
どういけん
)
です、
164
天
(
てん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
がいよいよ
地上
(
ちじやう
)
に
現
(
あら
)
はれて
善悪
(
ぜんあく
)
正邪
(
せいじや
)
を
立別
(
たてわ
)
け
立直
(
たてなほ
)
し
玉
(
たま
)
ふは
聖言
(
せいげん
)
の
示
(
しめ
)
したまふ
所
(
ところ
)
です。
165
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
いて
神心
(
かみごころ
)
になり
世
(
よ
)
の
終
(
をは
)
りの
準備
(
じゆんび
)
にかからねば
成
(
な
)
りませぬ。
166
そして
高砂島
(
たかさごじま
)
からメシヤと
帝王
(
ていわう
)
が
現
(
あら
)
はれたまふと
云
(
い
)
ふ
貴師
(
あなた
)
の
御
(
お
)
説
(
せつ
)
には
私
(
わたし
)
は
少
(
すこ
)
しも
疑
(
うたがひ
)
ませぬ。
167
サア
長
(
なが
)
らくお
手
(
て
)
を
止
(
と
)
めまして
済
(
す
)
みませなんだ。
168
如何
(
どう
)
です、
169
一度
(
いちど
)
アメリカンコロニーまで
御
(
ご
)
足労
(
そくらう
)
を
願
(
ねが
)
はれますまいか』
170
ブラバーサ
『ハイ
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います。
171
然
(
しか
)
らば
御
(
お
)
言葉
(
ことば
)
に
従
(
したが
)
ひ
御
(
お
)
供
(
とも
)
を
致
(
いた
)
しませう』
172
と
僧院
(
そうゐん
)
の
監督
(
かんとく
)
に
其
(
その
)
旨
(
むね
)
を
明
(
あ
)
かし
置
(
お
)
き、
173
老紳士
(
らうしんし
)
の
跡
(
あと
)
に
従
(
したが
)
つてコロニーへと
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
174
(
大正一二・七・一〇
旧五・二七
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 聖地夜
(B)
(N)
至聖団 >>>
霊界物語
>
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
>
第64巻(卯の巻)上
> 第1篇 日下開山 > 第4章 訪問客
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第4章 訪問客|第64巻上|山河草木|霊界物語|/rm64a04】
合言葉「みろく」を入力して下さい→