霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
第64巻(卯の巻)上
序
総説
第1篇 日下開山
第1章 橄欖山
第2章 宣伝使
第3章 聖地夜
第4章 訪問客
第5章 至聖団
第2篇 聖地巡拝
第6章 偶像都
第7章 巡礼者
第8章 自動車
第9章 膝栗毛
第10章 追懐念
第3篇 花笑蝶舞
第11章 公憤私憤
第12章 誘惑
第13章 試練
第14章 荒武事
第15章 大相撲
第16章 天消地滅
第4篇 遠近不二
第17章 強請
第18章 新聞種
第19章 祭誤
第20章 福命
第21章 遍路
第22章 妖行
第5篇 山河異涯
第23章 暗着
第24章 妖蝕
第25章 地図面
第26章 置去
第27章 再転
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
>
第64巻(卯の巻)上
> 第4篇 遠近不二 > 第20章 福命
<<< 祭誤
(B)
(N)
遍路 >>>
第二〇章
福命
(
ふくめい
)
〔一六四九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第64巻上 山河草木 卯の巻上
篇:
第4篇 遠近不二
よみ(新仮名遣い):
えんきんふじ
章:
第20章 福命
よみ(新仮名遣い):
ふくめい
通し章番号:
1649
口述日:
1923(大正12)年07月13日(旧05月30日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
小北山のユラリ教
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-12-05 12:00:01
OBC :
rm64a20
愛善世界社版:
227頁
八幡書店版:
第11輯 462頁
修補版:
校定版:
227頁
普及版:
62頁
初版:
ページ備考:
001
虎島
(
とらしま
)
寅子
(
とらこ
)
は
待
(
ま
)
ち
焦
(
こが
)
れてゐた
守宮別
(
やもりわけ
)
が
瓢然
(
へうぜん
)
と
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
たので、
002
雀躍
(
こをど
)
りをし
乍
(
なが
)
ら、
003
いそいそと
座敷中
(
ざしきちう
)
を
舞
(
ま
)
ひ
歩
(
ある
)
き、
004
寅子
『サアお
花
(
はな
)
さま、
005
お
酒
(
さけ
)
の
用意
(
ようい
)
だ。
006
曲彦
(
まがひこ
)
さま、
007
お
肴
(
さかな
)
の
用意
(
ようい
)
だよ。
008
コレ
久之助
(
ひさのすけ
)
さま、
009
何
(
なに
)
をグヅグヅしてる、
010
大広木
(
おほひろき
)
正宗
(
まさむね
)
さまのお
帰
(
かへ
)
りだよ。
011
男
(
をとこ
)
と
云
(
い
)
ふものは
気
(
き
)
の
利
(
き
)
かぬ
者
(
もの
)
だな』
012
と
口汚
(
くちぎたな
)
く
指図
(
さしづ
)
してゐる。
013
バタバタゴトゴトガタガタチヤランチヤランと
音
(
おと
)
をさせ
乍
(
なが
)
ら、
014
漸
(
やうや
)
く
酒肴
(
しゆかう
)
の
用意
(
ようい
)
が
出来
(
でき
)
た。
015
守宮別
(
やもりわけ
)
は
洋服
(
やうふく
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎ
棄
(
す
)
て、
016
洗濯物
(
せんたくもの
)
の
袷
(
あはせ
)
と
着替
(
きか
)
へて、
017
ドンと
胡座
(
あぐら
)
をかき、
018
つり
上
(
あが
)
つた
目
(
め
)
を
一入
(
ひとしほ
)
小
(
ちひ
)
さうしてキユウキユウと
喉
(
のど
)
を
鳴
(
な
)
らせ
乍
(
なが
)
ら
盛
(
さかん
)
に
左
(
ひだり
)
を
利
(
き
)
かしてゐる。
019
守宮別
(
やもりわけ
)
は
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
へば
何
(
なに
)
もかも
忘
(
わす
)
れて
了
(
しま
)
ふ
困
(
こま
)
つた
男
(
をとこ
)
である。
020
酔
(
よひ
)
が
廻
(
まは
)
つて、
021
そろそろ
唄
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
した。
022
菖蒲
(
あやめ
)
のお
花
(
はな
)
もお
寅
(
とら
)
も
曲彦
(
まがひこ
)
も
車座
(
くるまざ
)
となつて「ヤートコセイ、
023
ヨーイヤナー」で
唄
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
024
一同
『
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
のお
頼
(
たの
)
みで
025
世界
(
せかい
)
の
端々
(
はしばし
)
きはめむと
026
乞食
(
こじき
)
のやうな
姿
(
すがた
)
して
027
一人
(
ひとり
)
の
女
(
をんな
)
をちよろまかし
028
香港
(
ホンコン
)
上海
(
シヤンハイ
)
北京
(
ペキン
)
まで
029
うろつき
廻
(
まは
)
つて
尋
(
たづ
)
ねて
見
(
み
)
たが
030
寅子姫
(
とらこひめ
)
さまの
云
(
い
)
ふやうな
031
肉体
(
にくたい
)
持
(
も
)
つた
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
さま
032
根
(
ね
)
つから
見当
(
みあた
)
り
申
(
まを
)
さ
何
(
なん
)
だ
033
懐
(
ふところ
)
ダンダン
淋
(
さび
)
しうなり
034
飲
(
の
)
み
度
(
た
)
い
酒
(
さけ
)
まで
飲
(
の
)
めぬやうに
035
なつて
来
(
き
)
たので
是非
(
ぜひ
)
もなく
036
自分
(
じぶん
)
の
惚
(
ほ
)
れたクリスチヤンの
037
黒
(
くろ
)
い
顔
(
かほ
)
した
別嬪
(
べつぴん
)
と
038
再
(
ふたた
)
び
支那
(
チヤイナ
)
の
上海
(
シヤンハイ
)
に
039
せうことなしに
引返
(
ひきかへ
)
し
040
いろいろ
雑多
(
ざつた
)
の
各国
(
かくこく
)
の
041
人
(
ひと
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
たが
042
如何
(
どう
)
しても
斯
(
か
)
うしても
分
(
わか
)
らない
043
此奴
(
こいつ
)
ア
駄目
(
だめ
)
だと
決心
(
けつしん
)
し
044
転覆丸
(
てんぷくまる
)
に
乗
(
の
)
り
込
(
こ
)
んで
045
日出
(
ひので
)
の
島
(
しま
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
見
(
み
)
れば
046
過激団
(
くわげきだん
)
から
一万
(
いちまん
)
両
(
りやう
)
047
金
(
かね
)
を
貰
(
もら
)
ふたに
違
(
ちが
)
ひない
048
ちよいと
此方
(
こちら
)
に
出
(
で
)
て
来
(
こ
)
いと
049
可憐
(
かはい
)
い
女
(
をんな
)
と
一所
(
ひととこ
)
に
050
暗
(
くら
)
い
処
(
ところ
)
に
放
(
ほ
)
り
込
(
こ
)
まれ
051
いろいろ
雑多
(
ざつた
)
と
調
(
しら
)
べられ
052
今
(
いま
)
は
晴天
(
せいてん
)
白日
(
はくじつ
)
の
053
身
(
み
)
となつて
帰
(
かへ
)
つて
参
(
まゐ
)
りました
054
ホンに
外国
(
ぐわいこく
)
行
(
ゆ
)
きと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
055
気骨
(
きぼね
)
の
折
(
を
)
れた
事
(
こと
)
だわい
056
俺
(
おれ
)
はもう
之
(
これ
)
から
外国
(
ぐわいこく
)
は
057
仮令
(
たとへ
)
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
さまが
058
行
(
ゆ
)
けと
云
(
い
)
つても
行
(
ゆ
)
きはせぬ
059
ホンに
馬鹿
(
ばか
)
をば
見
(
み
)
て
来
(
き
)
たものだ
060
今日
(
けふ
)
はドツサリ
酒
(
さけ
)
飲
(
の
)
んで
061
旅
(
たび
)
の
疲
(
つか
)
れを
直
(
なほ
)
さねば
062
腹
(
はら
)
の
虫
(
むし
)
奴
(
め
)
が
承知
(
しようち
)
せぬ
063
ヤツトコサのウントコシヨ
064
ウントコ、ドツコイお
寅
(
とら
)
さま
065
ヤツトコ、ドツコイお
花
(
はな
)
さま
066
世界
(
せかい
)
が
転覆
(
てんぷく
)
したとても
067
酒
(
さけ
)
さへあれば
守宮別
(
やもりわけ
)
は
068
誠
(
まこと
)
に
天下
(
てんか
)
は
太平
(
たいへい
)
だ
069
飲
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ
一寸先
(
いつすんさき
)
や
暗
(
やみ
)
だ
070
暗
(
やみ
)
の
後
(
あと
)
には
月
(
つき
)
が
出
(
で
)
る
071
月
(
つき
)
はつきぢやが
運
(
うん
)
のつき
072
愛想
(
あいそ
)
のつきた
瑞
(
みづ
)
の
月
(
つき
)
073
お
前
(
まへ
)
等
(
ら
)
の
知
(
し
)
らぬその
中
(
うち
)
に
074
西
(
にし
)
の
都
(
みやこ
)
のエルサレム
075
橄欖山
(
かんらんざん
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
076
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
再臨
(
さいりん
)
が
077
間近
(
まぢか
)
くなつたと
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
078
桶伏山
(
をけぶせやま
)
の
聖地
(
せいち
)
から
079
チヤンダーさまの
内命
(
ないめい
)
で
080
ブラバーサが
行
(
い
)
つたと
云
(
い
)
ふ
081
新聞
(
しんぶん
)
記事
(
きじ
)
を
上海
(
シヤンハイ
)
で
082
私
(
わたし
)
は
一寸
(
ちよつと
)
見
(
み
)
て
来
(
き
)
たよ
083
グヅグヅしてるとチヤンダーに
084
折角
(
せつかく
)
仕組
(
しぐ
)
んだ
計画
(
けいくわく
)
を
085
打壊
(
ぶちこは
)
されるに
違
(
ちが
)
ひない
086
皆
(
みな
)
さま
気
(
き
)
をつけ
成
(
な
)
されませ
087
ウントコ、ドツコイ、ドツコイシヨ
088
ドツコイ
辷
(
すべ
)
つて
灰小屋
(
はひごや
)
へ
089
転
(
ころ
)
げて
倒
(
たふ
)
れて
灰
(
はひ
)
まぶれ
090
アフンとしたとて
仕様
(
しやう
)
がない
091
夜食
(
やしよく
)
に
外
(
はづ
)
れた
梟
(
ふくろどり
)
092
六
(
むつ
)
かし
顔
(
かほ
)
をせぬやうに
093
忠告
(
ちうこく
)
しやうと
思
(
おも
)
た
故
(
ゆゑ
)
094
荒波
(
あらなみ
)
渡
(
わた
)
つて
遥々
(
はるばる
)
と
095
ここ
迄
(
まで
)
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
ましたよ
096
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
097
目玉
(
めだま
)
飛出
(
とびだ
)
しましませよ
098
旭
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
099
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
100
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
101
此
(
この
)
結構
(
けつこう
)
なお
仕組
(
しぐみ
)
を
102
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
が
知
(
し
)
らぬとは
103
世間
(
せけん
)
へ
顔出
(
かほだ
)
しなるまいぞ
104
早
(
はや
)
く
用意
(
ようい
)
をするがよい
105
アハヽヽハツハ
阿呆
(
あはう
)
らしい
106
イヒヽヽヒツヒ
異国
(
いこく
)
まで
107
ウフヽヽフツフ、ウロウロと
108
エヘヽヽヘツヘえらまれて
109
オホヽヽホツホ
恐
(
おそ
)
ろしい
110
カカヽヽカツカ
過激派
(
くわげきは
)
の
111
キキヽヽキツキ
危険
(
きけん
)
をば
112
ククヽヽクツク
潜
(
くぐ
)
り
抜
(
ぬ
)
け
113
ケケヽヽケツケ
怪体
(
けたい
)
の
悪
(
わる
)
い
114
ココヽヽコツコ
困窮
(
こんきう
)
して
115
ササヽヽサツサ
探
(
さぐ
)
り
行
(
ゆ
)
き
116
シシヽヽシツシしみじみと
117
ススヽヽスツスすかぬたらしい
118
セセヽヽセツセ
攻
(
せ
)
められて
119
ソソヽヽソツソ
底抜
(
そこぬ
)
けの
120
タタヽヽタツタたわけをば
121
チチヽヽチツチ
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
り
122
ツツヽヽツツツ
尽
(
つく
)
しました
123
テテヽヽテツテ
天手古
(
てんてこ
)
舞
(
ま
)
ひ
124
トトヽヽトツト
遠
(
とほ
)
い
国
(
くに
)
で
125
ナナヽヽナツナ
難儀
(
なんぎ
)
して
126
ニニヽヽニツニ
二
(
に
)
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
127
ヌヌヽヽヌツヌ
盗人
(
ぬすびと
)
が
128
ネネヽヽネツネ
寝息
(
ねいき
)
をば
覗
(
うかが
)
ひすまして
129
ノノヽヽノツノ
喉
(
のど
)
締
(
し
)
める
様
(
やう
)
な
悪性
(
あくしやう
)
な
130
ハハヽヽハツハ
放
(
はな
)
れ
業
(
わざ
)
131
ヒヒヽヽヒツヒ
昼夜
(
ひるよる
)
も
132
フフヽヽフツフ
不断
(
ふだん
)
の
活動
(
くわつどう
)
やつて
来
(
き
)
た
133
ヘヘヽヽヘツヘ
屁古
(
へこ
)
垂
(
た
)
れて
134
ホホヽヽホツホほろほろと
135
ママヽヽマツマまごつき
乍
(
なが
)
ら
136
ミミヽヽミツミ
身
(
み
)
の
苦
(
くる
)
しみも
137
ムムヽヽムツム
無理
(
むり
)
に
忍
(
しの
)
んで
138
メメヽヽメツメ
名誉
(
めいよ
)
の
為
(
ため
)
に
139
モモヽヽモツモ
唐土
(
もろこし
)
の
空
(
そら
)
まで
140
ヤヤヽヽヤツヤやつとの
事
(
こと
)
で
141
イイヽヽイツイ
行
(
い
)
て
来
(
き
)
た
私
(
わたし
)
142
ユユヽヽユツユ
夢
(
ゆめ
)
にだも
143
エエヽヽエツエ
会得
(
ゑとく
)
の
出来
(
でき
)
ないお
仕組
(
しぐみ
)
を
144
ヨヨヽヽヨツヨよく
探
(
さぐ
)
り
145
ラリルレロの
濁
(
にご
)
り
水
(
みづ
)
146
ワワヽヽワツワ
渡
(
わた
)
つて
越
(
こ
)
えて
147
ヰヰヽヽヰツヰ
今
(
いま
)
ここへ
148
ウウヽヽウツウ
嬉
(
うれ
)
しくも
149
ヱヱヽヽヱツヱヱンヤラヤツト
150
ヲヲヽヽヲツヲお
帰
(
かへ
)
りなさつた
守宮別
(
やもりわけ
)
151
大切
(
だいじ
)
にせないと
冥加
(
めうが
)
が
悪
(
わる
)
い
152
アヽ
燗酒
(
かんざけ
)
ぢや
燗酒
(
かんざけ
)
ぢや
153
冷酒
(
ひやざけ
)
よりも
燗
(
かん
)
がよい
154
塩辛肴
(
しほからざかな
)
を
出
(
だ
)
すよりも
155
甘鯛
(
ぐじ
)
の
一塩
(
ひとしほ
)
買
(
か
)
ふて
来
(
き
)
て
156
アツサリ
飲
(
の
)
ましたら、どうだいのう
157
ウントコドツコイドツコイシヨ』
158
とソロソロ
酔
(
よひ
)
がまはつて
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り
唄
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
し、
159
徳利
(
とくり
)
や
皿鉢膳
(
さらはちぜん
)
等
(
など
)
を
踏
(
ふ
)
み
潰
(
つぶ
)
し、
160
バタリとその
場
(
ば
)
に
倒
(
たふ
)
れグウグウと
鼾
(
いびき
)
をかいて
寝
(
ね
)
て
了
(
しま
)
つた。
161
寅子
(
とらこ
)
、
162
お
花
(
はな
)
の
両人
(
りやうにん
)
は
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
守宮別
(
やもりわけ
)
を
別室
(
べつしつ
)
に
担
(
かつ
)
ぎ
込
(
こ
)
み、
163
足
(
あし
)
を
撫
(
な
)
でたり、
164
団扇
(
うちは
)
で
煽
(
あふ
)
いだり、
165
あらむ
限
(
かぎ
)
りの
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
し、
166
介抱
(
かいほう
)
を
為
(
な
)
しゐたりけり。
167
小北山
(
こぎたやま
)
の
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
の
欝蒼
(
こんもり
)
とした
枝
(
えだ
)
から
梟
(
ふくろ
)
が、
168
「
愚迂
(
ぐう
)
々々
(
ぐう
)
々々
(
ぐう
)
々々
(
ぐう
)
々々
(
ぐう
)
、
169
阿呆
(
あはう
)
々々
(
あはう
)
々々
(
あはう
)
」と
啼
(
な
)
いてゐる。
170
(
大正一二・七・一三
旧五・三〇
北村隆光
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 祭誤
(B)
(N)
遍路 >>>
霊界物語
>
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
>
第64巻(卯の巻)上
> 第4篇 遠近不二 > 第20章 福命
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第20章 福命|第64巻上|山河草木|霊界物語|/rm64a20】
合言葉「みろく」を入力して下さい→