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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第80巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 忍ケ丘
第1章 独り旅
第2章 行倒
第3章 復活
第4章 姉妹婆
第5章 三つ盃
第6章 秋野の旅
第2篇 秋夜の月
第7章 月見ケ丘
第8章 月と闇
第9章 露の路
第10章 五乙女
第11章 火炎山
第12章 夜見還
第13章 樹下の囁き
第14章 報哭婆
第15章 憤死
第3篇 天地変遷
第16章 火の湖
第17章 水火垣
第18章 大挙出発
第19章 笑譏怒泣
第20章 復命
第21章 青木ケ原
第22章 迎への鳥船
第23章 野火の壮観
余白歌
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霊界物語
>
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第80巻(未の巻)
> 第2篇 秋夜の月 > 第9章 露の路
<<< 月と闇
(B)
(N)
五乙女 >>>
第九章
露
(
つゆ
)
の
路
(
みち
)
〔二〇一三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第80巻 天祥地瑞 未の巻
篇:
第2篇 秋夜の月
よみ(新仮名遣い):
しゅうやのつき
章:
第9章 露の路
よみ(新仮名遣い):
つゆのみち
通し章番号:
2013
口述日:
1934(昭和9)年07月27日(旧06月16日)
口述場所:
関東別院南風閣
筆録者:
内崎照代
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年12月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm8009
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 336頁
修補版:
校定版:
168頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
ここに
秋男
(
あきを
)
一行
(
いつかう
)
は
002
月見
(
つきみ
)
ケ
丘
(
をか
)
を
後
(
あと
)
にして
003
豊栄
(
とよさか
)
のぼる
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
004
光
(
かげ
)
を
頭
(
かしら
)
に
浴
(
あ
)
びながら
005
露
(
つゆ
)
おく
野辺
(
のべ
)
をすたすたと
006
高
(
たか
)
き
陸地
(
くがぢ
)
を
選
(
えら
)
びつつ
007
右
(
みぎ
)
や
左
(
ひだり
)
に
折
(
を
)
れくぐり
008
秋
(
あき
)
の
栄
(
さかえ
)
の
女郎花
(
をみなへし
)
009
萩
(
はぎ
)
や
桔梗
(
ききやう
)
におくられて
010
さも
愉快
(
ゆくわい
)
げに
進
(
すす
)
むなり
011
秋男
(
あきを
)
は
声
(
こゑ
)
をはり
上
(
あ
)
げて
012
心
(
こころ
)
の
丈
(
たけ
)
をうたひつつ
013
進
(
すす
)
みゆくこそ
勇
(
いさ
)
ましき。
014
『
水上山
(
みなかみやま
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でで
015
ふみもならはぬ
大野原
(
おほのはら
)
016
毒虫
(
どくむし
)
毒蛇
(
どくじや
)
をさけながら
017
水奔草
(
すゐほんさう
)
の
害毒
(
がいどく
)
を
018
ものともなさず
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
019
道
(
みち
)
の
行
(
ゆ
)
く
手
(
て
)
に
黄昏
(
たそが
)
れて
020
月見
(
つきみ
)
ケ
丘
(
をか
)
に
一夜
(
ひとよさ
)
の
021
露
(
つゆ
)
の
宿
(
やど
)
りをたのみけり
022
百花
(
ももばな
)
千花
(
ちばな
)
は
丘
(
をか
)
の
上
(
へ
)
に
023
所狭
(
ところせ
)
きまで
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ひ
024
秋
(
あき
)
の
夕
(
ゆふべ
)
の
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
は
025
清
(
きよ
)
くさやけく
聞
(
きこ
)
ゆなり
026
大空
(
おほぞら
)
遥
(
はるか
)
に
見渡
(
みわた
)
せば
027
緑
(
みどり
)
の
空
(
そら
)
は
弥高
(
いやたか
)
く
028
雲
(
くも
)
の
底
(
そこ
)
ひは
弥深
(
いやふか
)
く
029
みなぎらひたる
真中
(
まんなか
)
を
030
無心
(
むしん
)
の
月
(
つき
)
は
皎々
(
かうかう
)
と
031
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
り
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
の
032
総
(
すべ
)
てのものを
照
(
てら
)
しけり
033
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一行
(
いつかう
)
はこの
丘
(
をか
)
に
034
月
(
つき
)
を
愛
(
め
)
でつつ
虫
(
むし
)
聞
(
き
)
きつつ
035
花
(
はな
)
の
色香
(
いろか
)
を
称
(
たた
)
へつつ
036
歌
(
うた
)
詠
(
よ
)
みあそぶ
折
(
をり
)
もあれ
037
一天
(
いつてん
)
俄
(
にはか
)
にかき
曇
(
くも
)
り
038
黒雲
(
こくうん
)
四辺
(
しへん
)
を
包
(
つつ
)
みつつ
039
白銀
(
しろがね
)
なせる
月
(
つき
)
かげも
040
星
(
ほし
)
ものこらず
呑
(
の
)
みほして
041
闇
(
やみ
)
のかたまり
地
(
ち
)
に
落
(
お
)
ちぬ
042
暗
(
くら
)
さはくらし
吾々
(
われわれ
)
は
043
声
(
こゑ
)
を
力
(
ちから
)
にかたり
合
(
あ
)
ふ
044
時
(
とき
)
しもあれや
訝
(
いぶか
)
しき
045
譏
(
そし
)
りの
婆
(
ばば
)
アがあらはれて
046
口
(
くち
)
を
極
(
きは
)
めて
嘲笑
(
てうせう
)
する
047
われ
等
(
ら
)
はここに
意
(
い
)
を
決
(
けつ
)
し
048
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
を
伏
(
ふ
)
し
拝
(
をが
)
み
049
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
りつれば
050
さすがに
猛
(
たけ
)
き
鬼婆
(
おにばば
)
も
051
忽
(
たちま
)
ち
旗
(
はた
)
を
巻
(
ま
)
きをさめ
052
いづくともなくかくれけり
053
再
(
ふたた
)
び
月
(
つき
)
は
皎々
(
かうかう
)
と
054
雲
(
くも
)
を
洗
(
あら
)
ひて
出
(
い
)
でましぬ
055
月見
(
つきみ
)
ケ
丘
(
をか
)
の
草
(
くさ
)
も
木
(
き
)
も
056
百花
(
ももばな
)
千花
(
ちばな
)
虫
(
むし
)
のかげ
057
手
(
て
)
にとる
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えければ
058
天
(
てん
)
の
恵
(
めぐ
)
みと
勇
(
いさ
)
みつつ
059
秋
(
あき
)
の
尾花
(
をばな
)
の
歌
(
うた
)
よみて
060
その
夜
(
よ
)
は
漸
(
やうや
)
く
明
(
あ
)
けにけり
061
譏
(
そし
)
り
婆
(
ばば
)
アの
住
(
す
)
むといふ
062
火炎
(
くわえん
)
の
山
(
やま
)
に
進
(
すす
)
まむと
063
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
一行
(
いつかう
)
五人
(
ごにん
)
連
(
づ
)
れ
064
尾花
(
をばな
)
の
露
(
つゆ
)
をかき
分
(
わ
)
けて
065
ここまで
漸
(
やうや
)
く
来
(
きた
)
りけり
066
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
067
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
守
(
まも
)
られて
068
曲
(
まが
)
の
征途
(
きため
)
に
進
(
すす
)
むこそ
069
これにましたる
幸
(
さち
)
はなし
070
進
(
すす
)
めよ
進
(
すす
)
め、いざ
進
(
すす
)
め
071
松
(
まつ
)
、
竹
(
たけ
)
、
梅
(
うめ
)
をはじめとし
072
桜
(
さくら
)
も
勇
(
いさ
)
めこの
首途
(
かどで
)
』
073
松
(
まつ
)
は
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
ちて
歌
(
うた
)
ふ。
074
『
悪竜
(
あくりう
)
猛
(
たけ
)
り
湿虫
(
いぢち
)
はをどる
075
萱草
(
かやくさ
)
生
(
お
)
ふる
中道
(
なかみち
)
を
076
皮
(
かは
)
の
衣
(
ころも
)
に
身
(
み
)
を
固
(
かた
)
め
077
われら
一行
(
いつかう
)
五人
(
ごにん
)
連
(
づ
)
れ
078
高光山
(
たかみつやま
)
に
進
(
すす
)
むなり
079
行
(
ゆ
)
く
手
(
て
)
の
道
(
みち
)
は
遠
(
とほ
)
くとも
080
悪魔
(
あくま
)
は
如何
(
いか
)
にさやるとも
081
われ
等
(
ら
)
はおそれじ
大丈夫
(
ますらを
)
の
082
まことの
力
(
ちから
)
をあらはして
083
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神業
(
かむわざ
)
に
084
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
むで
仕
(
つか
)
ふべし
085
道
(
みち
)
の
行
(
ゆ
)
く
手
(
て
)
にさやりたる
086
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
なる
鬼婆
(
おにばば
)
も
087
生言霊
(
いくことたま
)
にやらはれぬ
088
いざこれよりは
言霊
(
ことたま
)
の
089
水火
(
いき
)
をますます
清
(
きよ
)
めつつ
090
神
(
かみ
)
を
真
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
とし
091
まことの
教
(
をしへ
)
を
杖
(
つゑ
)
として
092
如何
(
いか
)
なる
悪魔
(
あくま
)
の
捕手
(
とりて
)
にも
093
撓
(
たゆ
)
まず
届
(
くつ
)
せず
進
(
すす
)
むべし
094
冬男
(
ふゆを
)
の
君
(
きみ
)
の
御
(
おん
)
行方
(
ゆくへ
)
095
探
(
たづ
)
ぬるまでは
何処
(
どこ
)
までも
096
後
(
あと
)
へは
引
(
ひ
)
かぬ
大丈夫
(
ますらを
)
の
097
高
(
たか
)
き
心
(
こころ
)
は
桑
(
くは
)
の
弓
(
ゆみ
)
098
通
(
とほ
)
さにやおかぬ
大和魂
(
やまとだま
)
099
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
100
国津
(
くにつ
)
御神
(
みかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
101
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
めて
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
102
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
103
今日
(
けふ
)
の
首途
(
かどで
)
に
幸
(
さち
)
あれや
104
わが
言霊
(
ことたま
)
に
光
(
ひかり
)
あれ』
105
竹
(
たけ
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
106
『
高光山
(
たかみつやま
)
の
麓
(
ふもと
)
まで
107
国形
(
くにがた
)
見
(
み
)
むと
進
(
すす
)
みます
108
秋男
(
あきを
)
の
君
(
きみ
)
に
従
(
したが
)
ひて
109
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ふ
秋
(
あき
)
の
野
(
の
)
を
110
虫
(
むし
)
の
鳴
(
な
)
く
音
(
ね
)
におくられて
111
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
れば
昼月
(
ひるづき
)
の
112
かげは
御空
(
みそら
)
に
白々
(
しろじろ
)
と
113
浮
(
う
)
ける
姿
(
すがた
)
に
秋
(
あき
)
は
来
(
き
)
ぬ
114
秋日
(
あきひ
)
短
(
みじ
)
かく
黄昏
(
たそが
)
れて
115
道
(
みち
)
の
行
(
ゆ
)
く
手
(
て
)
にあたりたる
116
月見
(
つきみ
)
ケ
丘
(
をか
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
に
117
一夜
(
ひとよ
)
をあかし
諸々
(
もろもろ
)
の
118
善事
(
よごと
)
曲事
(
まがごと
)
見聞
(
みき
)
きしつ
119
樹下
(
じゆか
)
のやどりも
早
(
はや
)
あけて
120
今日
(
けふ
)
は
楽
(
たの
)
しき
旅衣
(
たびごろも
)
121
悪魔
(
あくま
)
の
征途
(
きため
)
に
進
(
すす
)
むなり
122
冬男
(
ふゆを
)
の
君
(
きみ
)
の
御
(
おん
)
行方
(
ゆくへ
)
123
草
(
くさ
)
を
分
(
わ
)
けても
探
(
さが
)
し
出
(
だ
)
し
124
安否
(
あんぴ
)
を
君
(
きみ
)
に
報
(
ほう
)
ずべし
125
若
(
も
)
しも
曲津
(
まがつ
)
に
亡
(
ほろ
)
ぼされ
126
あの
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
となりまさば
127
何
(
なん
)
と
詮術
(
せんすべ
)
なけれども
128
必
(
かなら
)
ず
仇
(
あだ
)
を
打
(
う
)
ちきため
129
君
(
きみ
)
の
恨
(
うら
)
みを
晴
(
は
)
らすべし
130
譏
(
そし
)
り
婆
(
ばば
)
アの
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
に
131
冬男
(
ふゆを
)
の
君
(
きみ
)
は
鬼婆
(
おにばば
)
に
132
謀
(
はか
)
られ
身
(
み
)
亡
(
う
)
せ
給
(
たま
)
ひしと
133
聞
(
き
)
く
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
の
真
(
しん
)
ならば
134
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
黙
(
もだ
)
してあるべきや
135
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
力
(
ちから
)
のある
限
(
かぎ
)
り
136
生言霊
(
いくことたま
)
のつづくだけ
137
打
(
う
)
ち
出
(
だ
)
しきため
斬
(
き
)
り
払
(
はら
)
ひ
138
この
葭原
(
よしはら
)
の
国原
(
くにはら
)
を
139
うら
平
(
たひら
)
けくうら
安
(
やす
)
く
140
拓
(
ひら
)
かにやおかぬわが
心
(
こころ
)
141
うべなひ
給
(
たま
)
へ
天地
(
あめつち
)
の
142
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る』
143
梅
(
うめ
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
144
『
尾花
(
をばな
)
の
香
(
かを
)
り
弥清
(
いやきよ
)
く
145
匂
(
にほ
)
ふ
小路
(
こみち
)
を
辿
(
たど
)
りつつ
146
毒竜
(
どくりう
)
イヂチをさけながら
147
君
(
きみ
)
の
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へゆく
148
今日
(
けふ
)
の
旅路
(
たびぢ
)
の
勇
(
いさ
)
ましさ
149
秋
(
あき
)
は
漸
(
やうや
)
く
更
(
ふ
)
けにつつ
150
百草
(
ももくさ
)
千草
(
ちぐさ
)
は
花
(
はな
)
ひらき
151
芳香
(
はうかう
)
四方
(
よも
)
に
薫
(
くん
)
ずなり
152
空
(
そら
)
ゆく
鳥
(
とり
)
の
翼
(
つばさ
)
まで
153
秋陽
(
あきひ
)
をあびてぴかぴかと
154
御空
(
みそら
)
の
玉
(
たま
)
と
輝
(
かがや
)
けり
155
ああ
勇
(
いさ
)
ましや
勇
(
いさ
)
ましや
156
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
清
(
きよ
)
き
秋
(
あき
)
の
野
(
の
)
の
157
旅
(
たび
)
ゆく
吾
(
われ
)
は
村肝
(
むらきも
)
の
158
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
も
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
159
身
(
み
)
の
疲
(
つか
)
れさへ
忘
(
わす
)
れけり
160
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
161
秋野
(
あきの
)
の
旅
(
たび
)
に
幸
(
さち
)
あれや
162
わが
生言霊
(
いくことたま
)
に
力
(
ちから
)
あれ』
163
桜
(
さくら
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
164
『
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
清
(
きよ
)
く
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
165
駒
(
こま
)
は
勇
(
いさ
)
みて
嘶
(
いなな
)
ける
166
水上山
(
みなかみやま
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
167
君
(
きみ
)
の
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
168
一夜
(
いちや
)
の
露
(
つゆ
)
の
草枕
(
くさまくら
)
169
やうやうここに
明
(
あ
)
け
初
(
そ
)
めて
170
火炎
(
くわえん
)
の
山
(
やま
)
を
目
(
め
)
あてとし
171
悪魔
(
あくま
)
の
征途
(
きため
)
にのぼるなり
172
水奔草
(
すゐほんさう
)
の
毒葉
(
どくえふ
)
に
173
当
(
あ
)
てられ
身
(
み
)
亡
(
う
)
せ
水奔鬼
(
すゐほんき
)
174
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
にひそみたる
175
あやしき
野辺
(
のべ
)
を
進
(
すす
)
むなり
176
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
177
如何
(
いか
)
なる
曲
(
まが
)
もさやるべき
178
草葉
(
くさば
)
にすだく
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
も
179
林
(
はやし
)
に
囀
(
さへづ
)
る
鳥
(
とり
)
の
音
(
ね
)
も
180
谷川
(
たにがは
)
流
(
なが
)
るるせせらぎも
181
吾
(
われ
)
に
力
(
ちから
)
を
添
(
そ
)
ふる
如
(
ごと
)
182
進
(
すす
)
め
進
(
すす
)
めと
響
(
ひび
)
くなり
183
ああおもしろや
楽
(
たの
)
もしや
184
秋男
(
あきを
)
の
君
(
きみ
)
に
従
(
したが
)
ひて
185
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
のあれませる
186
高光山
(
たかみつやま
)
に
舞
(
ま
)
ひのぼり
187
四方
(
よも
)
の
国形
(
くにがた
)
見渡
(
みわた
)
して
188
これの
大野
(
おほの
)
を
開
(
ひら
)
くべく
189
進
(
すす
)
みゆくなり
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
190
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
も
恙
(
つつが
)
なく
191
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
192
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
193
わがゆく
旅
(
たび
)
に
幸
(
さち
)
あれや
194
わが
言霊
(
ことたま
)
に
力
(
ちから
)
あれ』
195
と
歌
(
うた
)
ひつつ
一行
(
いつかう
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
勇
(
いさ
)
ましく
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
しも、
196
俄
(
にはか
)
に
咽喉
(
のど
)
渇
(
かわ
)
き
堪
(
た
)
へ
難
(
がた
)
くなりけるが、
197
こんもりと
生
(
お
)
ひ
繁
(
しげ
)
りたる
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
蔭
(
かげ
)
に、
198
ささやかなる
茶店
(
ちやみせ
)
の
如
(
ごと
)
きものありて、
199
四五
(
しご
)
人
(
にん
)
の
若
(
わか
)
き
乙女
(
をとめ
)
手
(
て
)
を
翳
(
かざ
)
し、
200
一行
(
いつかう
)
を
招
(
まね
)
き
居
(
ゐ
)
たりける。
201
(
昭和九・七・二七
旧六・一六
於関東別院南風閣
内崎照代
謹録)
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(N)
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