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開祖伝
はしがき
(歌)
01 誕生
02 幼女の頃
03 子守奉公
04 出口家へ入籍
05 夫政五郎さん
06 八人の子宝
07 浮かれ節
08 病床の夫
09 紙屑買い
10 身だしなみ
11 政五郎さんの帰幽
12 重なる災厄
13 霊夢
14 帰神の発端
15 開祖の自己審神
16 算盤師の占い
17 世人の誤解
18 お筆先の発端
19 お筆先の内容
20 出牢後の宣伝
21 贈られた土塊
22 聖師綾部へ
23 厳瑞二霊
24 冠島開き
25 沓島開き
26 鞍馬山参り
27 元伊勢お水の御用
28 出雲大社お火の御用
29 弥仙山お籠もり
30 沓島における平和祈願
31 二つの性格
32 水洗礼
33 恭倹
34 御日常
35 昇天
36 祈りとまこと
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開祖伝
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二八 出雲大社お火の御用
インフォメーション
題名:
28 出雲大社お火の御用
著者:
愛善苑宣教部・編
ページ:
目次メモ:
概要:
備考:
タグ:
賀露(加露)
データ凡例:
データ最終更新日:
2024-07-31 13:39:50
OBC :
B100600c28
001
明治三十四年旧五月十六日
[
※
新7月1日
]
神命により、
002
開祖様は聖師様、
003
二代様と外十二人のお供を合せて一行十五人、
004
出雲大社へ参拝されることになり、
005
浅黄の羽織の
扮装
(
いでたち
)
も勇ましく、
006
早朝綾部を御出発になりました。
007
御
帰綾
(
きりょう
)
が旧六月五日
[
※
新7月20日
]
で、
008
前後二十日の長旅でしたが、
009
当時は汽車がなく、
010
往復とも徒歩でした。
011
まず十七日は籠原で宿泊、
012
十七日は養父堀畑、
013
十八日は但馬村の岡と十里ほど歩いては泊まり泊まり、
014
ようやく十九日には因幡の岩井温泉駒屋旅館に投宿され、
015
二十日には鳥取の大社分院に御参拝の上二十一日千代川を舟にて加露ヶ浜に出で、
016
午後は加露ヶ浜より三保ヶ崎へ向け出船される予定でしたが、
017
海が荒れて出船不可能となり、
018
止むなく加露ヶ浜の旅館に泊まり船待ちされました。
019
翌日も同様海荒れのため出船の見込みがつかず、
020
遂に陸上より行かれることに決定され、
021
滞在三日目の二十四日朝加露ヶ浜を出発して、
022
またもや磯端伝いに十里ばかり西に進んで
御来屋
(
みくりや
)
に一泊の上、
023
翌朝船を仕立てて三保の関に渡り、
024
美保神社に御参拝になり、
025
中海、
026
宍道湖を汽船に乗って平田に上陸し、
027
二十六日徒歩にて出雲大社に安着して大社前の旅館に投宿されました。
028
ここに一行は二十七日
[
※
新7月12日
]
大社に御参拝になり、
029
二、
030
三日滞在の上、
031
神代より
不消
(
きえず
)
の神火と
御前井
(
ごぜんいど
)
の清水と大社の砂を戴き、
032
神火は二条の火縄につけて帰途につかれました。
033
稲佐の小浜より汽船松江丸に搭乗して境港に上陸し、
034
徒歩にて米子に出で、
035
さらに徒歩一日の後、
036
帆船に乗って加露ヶ浜の東方岩井の磯端に着き、
037
再び駒屋の温泉宿に一泊され、
038
またもや山坂を越え村岡、
039
八鹿、
040
宮田を経て福知山に御安着、
041
ここに多数の信徒に迎えられて旧六月五日長途の旅を終え芽出度く綾部に帰られました。
042
御帰綾後神火は、
043
百日間
埋
(
うず
)
み
火
(
び
)
として消えぬよう火番をつけて昼夜保存し、
044
百日目に十五本の蝋燭に火を点じて天照大神様へ捧げることとされ、
045
また砂は本宮山やその他に撒布し、
046
お水は三四ヶ所の井戸に注ぎ、
047
かつ先に元伊勢より戴いて来た天の岩戸の産盥の水と一緒にして当時の大島家の井戸へ入れて金明水と名づけ、
048
その水を竹筒に入れてその年の六月八日に開祖様、
049
聖師様、
050
二代様その他多数信者のお供にて沓島にお渡りになったことは、
051
前項に述べた通りです。
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