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大本の道(愛善の道)
第1章 愛善の世界
第2章 三大学則
第3章 教旨
第4章 一霊四魂と五情
第5章 義と正欲
第6章 祭─惟神の大道
第7章 教─天授の真理
第8章 慣─天人道の常
第9章 造─適宜の事務
第10章 四大主義
第11章 神の経綸
第12章 伊都能売
第13章 神業と宣教
第14章 信仰の道
第15章 信仰心得
第16章 みろくの世へ
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第四章 一霊四魂と五情
インフォメーション
題名:
第四章 一霊四魂と五情
著者:
出口王仁三郎
ページ:
目次メモ:
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B130200c04
001
一六、直霊
002
荒魂
(
あらみたま
)
和
(
にぎ
)
奇
(
くし
)
みたま
幸魂
(
さちみたま
)
直霊
(
なほひ
)
の
御魂
(
みたま
)
真神
(
かみ
)
のたまへる
003
勇
(
ゆう
)
と
智
(
ち
)
と愛と
親
(
しん
)
とは
皇神
(
すめかみ
)
のさづけたまひし
御魂
(
みたま
)
なりけり
004
天津神さづけたまひし四つの
魂
(
たま
)
総べてをさむる
直日
(
なほひ
)
の
霊
(
みたま
)
005
暗きあかき遠き近きのへだてなく守らせたまふ
直日
(
なほひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
006
もろもろの
曲事
(
まがごと
)
けがれ
罪
(
つみ
)
とがを祓ひきよむる
直霊
(
なほひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
007
知らずして
犯
(
をか
)
せる罪を
詔
(
の
)
り直し聞き直します
直日
(
なほひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
008
大直日
(
おほなほひ
)
神の守りのなかりせばこころの鬼は亡びざらまし
009
一七、荒魂
010
堪へしのび
勤
(
つと
)
めはげみて勇ましくすすむは人の
荒魂
(
あらみたま
)
かも
011
あづさ
弓
(
ゆみ
)
引きてかへさぬ
雄心
(
をごころ
)
は
百
(
もも
)
の
事業
(
なりはひ
)
遂ぐるもとなり
012
ひと
度
(
たび
)
の
堪
(
こら
)
へしのびは
千万
(
ちよろず
)
のわざはひを去る力なりけり
013
何事も
己
(
おのれ
)
に
克
(
か
)
つの力あらば
八十
(
やそ
)
の
曲霊
(
まがひ
)
も
如何
(
いか
)
でをかさむ
[
※
犯さむ
]
014
ここたくの罪やけがれも
荒魂
(
あらみたま
)
伊都
(
いづ
)
の力にきよめられける
015
公
(
おほやけ
)
のためにあらそふ人々は神の
御眼
(
みめ
)
より罪とはならじ
016
一八、和魂
017
ちはやふる神と人とにやはらぎて
睦
(
むつ
)
びまじはる
和魂
(
にぎみたま
)
かも
018
和魂
(
にぎみたま
)
むつみ親しみ神の子のあらそひもなくすすむ
神代
(
みよ
)
かな
019
平和なる人の家庭はうつし
世
(
よ
)
のまま天国のすがたなりけり
020
幸福は
家内
(
かない
)
そろひて
睦
(
むつ
)
まじく
暮
(
くら
)
すにまさるよろこびはなし
021
世の中のすべては
区々
(
くく
)
の感情の争ひなりせば神にあれ
人
(
ひと
)
022
一九、幸魂
023
幸魂
(
さちみたま
)
めぐみの
露
(
つゆ
)
は草の葉のかきは
常磐
(
ときは
)
にうるほひ
坐
(
ま
)
せり
024
幸魂
(
さちみたま
)
めぐみの
露
(
つゆ
)
のふかくして草のかきはも栄えざるなし
025
一
(
いつ
)
さいのものを大事にするといふ心は愛の本源なりけり
026
へだでなく人を慰めいつくしむ清き心は神にぞありける
027
隣人をあはれむ心を
仁
(
じん
)
といふ愛は神なり善は徳なり
028
不具者
(
ふぐしや
)
をば
愛撫
(
あいぶ
)
せざれば神の子と生まれし人に非ずとこそ知れ
029
仁愛の徹底したる
真人
(
まさびと
)
はみだりに路傍の花さへ踏まず
030
よしもなきことに
生物
(
いきもの
)
殺すなよみな
天地
(
あめつち
)
の
身霊
(
みたま
)
なりせば
031
牛馬
(
うしうま
)
も愛善に住む人の
家
(
や
)
に飼はるる時は
暴
(
あ
)
れぬものなり
032
放たれし小鳥も
籠
(
かご
)
にかへるなり
主人
(
あるじ
)
の愛の強きがために
033
二〇、奇魂
034
奇魂
(
くしみたま
)
智慧
(
ちゑ
)
の光はむらきもの心の
暗
(
やみ
)
を照りあかすなり
035
奇魂
(
くしみたま
)
智慧
(
ちゑ
)
の鏡のあかければ
来
(
く
)
る世のことも写るなりけり
036
かむながら神に任せば先見の
明智
(
めいち
)
おのづから備はるものなり
037
千早
(
ちはや
)
ふる神より
出
(
い
)
でし
智慧
(
ちゑ
)
ならば
闇路
(
やみぢ
)
行くとも
過
(
あやま
)
つことなし
038
天地
(
あめつち
)
の神の
御言
(
みこと
)
をかしこみて
正
(
ただ
)
しき道をさとるべきなり
039
二一、省
040
皇神
(
すめかみ
)
のさづけたまひし
吾
(
わ
)
が
魂
(
たま
)
に
五情
(
いつつ
)
の清き
戒律
(
おきて
)
たまへり
041
天津神よさしたまひし
真
(
ま
)
ごころも省みせずば
曲霊
(
まがたま
)
となる
042
省みる心しあらばすさび来る
八十
(
やそ
)
の
曲津
(
まがつ
)
もほろびゆくべし
043
身になやみ起こらば
吾
(
われ
)
をかへりみよ神の心の奥のありかを
044
天津日の高くかがやき照るとても
戸閉
(
とざ
)
せし家は
真暗
(
まくら
)
がりなる
045
むらきもの心の岩戸ひらきなば天津日のごと
魂
(
たま
)
かがやかむ
046
人の上さばくを知りて
吾
(
わ
)
が身をば省みせざる人のおほかり
047
司
(
つかさ
)
には裁かれずとも罪あらば心の鬼はすぐさばくなり
048
かくすとも神の
戒律
(
みのり
)
は
厳
(
おごそ
)
かに現はれ
出
(
い
)
づるも声におもてに
049
夢にだに忘るるなかれ
大神
(
おほかみ
)
のおきては
実
(
げ
)
にも厳しきものを
050
たまちはふ神のめぐみも戒めもおのが
身魂
(
みたま
)
の持ち方による
051
二二、恥悔畏覚
052
勇ましく事は為すとも恥づること知らずば遂に争ひとなる
053
恥づること知らずば人と争ひて
獣
(
けもの
)
にちかき
挙動
(
ふるまひ
)
なすなり
054
争ひは
一日
(
ひとひ
)
も早くをさめかし
月日
(
つきひ
)
を
経
(
ふ
)
れば
真実
(
まこと
)
を失ふ
055
よし
人
(
ひと
)
に親しむとても悔いること知らずばつひに人に
悪
(
にく
)
まる
056
あやまちを悔いる心しかたければ
天
(
あめ
)
の下には
悪
(
にく
)
むものなし
057
人を
愛
(
め
)
でいつくしむとも
天地
(
あめつち
)
に
畏
(
おそ
)
るるなくば道にさからふ
058
目に見えぬ神は
畏
(
おそ
)
れず目に見ゆる物のみ
欲
(
ほ
)
りする
浮世
(
うきよ
)
なりけり
059
もの学び智慧を研くはよけれども
覚
(
さとり
)
しなくば狂ひこそすれ
060
二三、曲霊
061
神といへば皆かしこしと思ふらむ鬼をろち
[
※
大蛇
]
あり
曲津
(
まがつ
)
霊
(
ひ
)
もあり
062
心魂
(
たましひ
)
のくもりし人にもろもろの
曲霊
(
まがひ
)
うつりて
世人
(
よびと
)
まどはす
063
けがれたる人の
身魂
(
みたま
)
をよろこびて集ひ来るなり曲津神ども
064
われこそは神の
霊
(
みたま
)
の
宮居
(
みやゐ
)
ぞと
世人
(
よびと
)
あざむく曲津
霊
(
ひ
)
の神
065
私欲
(
わたくし
)
のために力をつくす人は曲津の神のかがみとぞなる
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