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大本の道(愛善の道)
第1章 愛善の世界
第2章 三大学則
第3章 教旨
第4章 一霊四魂と五情
第5章 義と正欲
第6章 祭─惟神の大道
第7章 教─天授の真理
第8章 慣─天人道の常
第9章 造─適宜の事務
第10章 四大主義
第11章 神の経綸
第12章 伊都能売
第13章 神業と宣教
第14章 信仰の道
第15章 信仰心得
第16章 みろくの世へ
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> 第16章 みろくの世へ
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第一六章 みろくの世へ
インフォメーション
題名:
第一六章 みろくの世へ
著者:
出口王仁三郎
ページ:
目次メモ:
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B130200c16
001
七八、濁世
002
教御祖
(
をしへみおや
)
宣
(
の
)
らせたまひし地の上の
乱
(
みだ
)
るる
状
(
さま
)
のゆゆしきろかも
003
世は
降
(
くだ
)
り
横眼
(
よこめ
)
ふる
間
(
ま
)
もあら
磯
(
いそ
)
の
波
(
なみ
)
立ちさわぐ地の上のさま
004
濁
(
にご
)
りにごり曇りくもりて
天地
(
あめつち
)
の神を
汚
(
けが
)
せる世こそゆゆしき
005
霊界に
善神
(
ぜんしん
)
邪霊
(
じやれい
)
の
争闘
(
あらそひ
)
ありやがて
現世
(
このよ
)
にあらはれ
来
(
き
)
たらむ
006
曲津霊
(
まがつひ
)
の神の滅ぶる世は
近
(
ちか
)
み
四方
(
よも
)
の国々いたくさやぎぬ
007
時
(
とき
)
いまだ到らざりせば
曲神
(
まがかみ
)
の
荒
(
すさ
)
びに任したまひし神がみ
008
曲神
(
まがかみ
)
の
永久
(
とは
)
に亡ぶるときは
来
(
き
)
ぬ
御神
(
みかみ
)
の光のいやしるければ
009
三千年
(
みちとせ
)
の昔と今をくらぶれば人のこころの
濁
(
にご
)
り深かり
010
自然愛
(
しぜんあい
)
自己愛
(
じこあい
)
の花咲き充ちて
醜
(
しこ
)
のみのりの
繁
(
しげ
)
きあし
原
(
はら
)
011
自己愛のままに
世人
(
よびと
)
をふみにじり争ひあへるあし
原
(
はら
)
の国
012
惟神
(
かむながら
)
の風になびかぬ
醜草
(
しこぐさ
)
の枯れゆく見れば
哀
(
あは
)
れなるかな
013
しこ
草
(
ぐさ
)
の草の
片葉
(
かきは
)
にいたるまで
言問
(
ことと
)
ふ世こそ
歎
(
うた
)
てかりけり
014
一枚の
木
(
こ
)
の葉も造り得ざる身が神を知らずに威張りてゐるなり
015
国を忘れ神の
大道
(
おほぢ
)
にさからひて
根底
(
ねそこ
)
の国をひらく人かな
016
時雨
(
しぐれ
)
するあとより晴るる
大空
(
おほぞら
)
は世の移りゆく
証明
(
しるべ
)
なるらむ
017
吹きすさぶ世の
荒風
(
あらかぜ
)
も愛善の誠の力に
凪
(
な
)
ぎわたるなり
018
邪心
(
よこしま
)
と
悪徳
(
あしき
)
を捨てて愛善のまことの
種子
(
たね
)
を地の上にまけ
019
善
(
よ
)
き事に
悪
(
あ
)
しきことあり
曲事
(
まがごと
)
に
善
(
よ
)
き事まじる
現世
(
うつしよ
)
の道
020
世の中は
善事
(
よごと
)
曲事
(
まがごと
)
まじらひて総てのものはなり
出
(
い
)
づるなり
021
七九、やまと心
022
国魂
(
くにたま
)
の神の
神徳
(
みいづ
)
に
人
(
ひと
)
ぐさの心のいろも濃き薄きあり
023
敏心
(
とごころ
)
の
日本
(
やまと
)
ごころは
皇神
(
すめかみ
)
の
依
(
よ
)
さしたまひし誠なりけり
024
このかみ
[
※
「このかみ」は「兄」の意
]
と名に負ふ梅は
雪霜
(
ゆきしも
)
を忍びて春のさきがけと咲く
025
白梅
(
しらうめ
)
のよろづの花に
魁
(
さきが
)
けて
香
(
かを
)
るは
日本
(
やまと
)
ごころなるらむ
026
敷島
(
しきしま
)
の
日本
(
やまと
)
ごころの本体はただ愛善の光なりけり
027
醜
(
しこ
)
ぐさの実りのしげき世の中は
日本魂
(
やまとみたま
)
の
種
(
たね
)
のとぼしき
028
おしなべて
我
(
わ
)
が
日
(
ひ
)
の
本
(
もと
)
の
国民
(
くにたみ
)
は神の国なることを忘れつ
029
日
(
ひ
)
の
本
(
もと
)
の誠の
教
(
のり
)
を
白雲
(
しらくも
)
の
余所
(
よそ
)
に求むる世こそさびしき
030
かむながら
日本
(
やまと
)
大道
(
おほぢ
)
は世の人を安きに救ふ
真道
(
まみち
)
なりけり
031
日本魂
(
やまとだま
)
研
(
みが
)
きすまして世を救ふ人はまことの神にかなへり
032
富貴
(
ふうき
)
にも
操
(
みさを
)
をかへぬ
真心
(
まごころ
)
ぞ
日本
(
やまと
)
婦人
(
をみな
)
のたからなりけり
033
わが国は
徳主法従
(
とくしゆはふじゆう
)
神のくに理屈ばかりで治まらぬ国
034
国民
(
くにたみ
)
の和合一致は愛善の道おこなふにまさるものなし
035
国民
(
くにたみ
)
の心の曇り晴れざれば神の
守護
(
まもり
)
の
如何
(
いか
)
であるべき
036
地の上の平和のために
日
(
ひ
)
の
本
(
もと
)
は
後
(
あと
)
へはひくなみろくの
御代
(
みよ
)
まで
037
八〇、世のため道のため
038
道のため
御国
(
みくに
)
のために
真心
(
まごころ
)
をつくすは人のつとめとぞ思ふ
039
国のため
世人
(
よびと
)
のためと言ひながら世の
大方
(
おほかた
)
は
身
(
み
)
のためにする
040
名位寿富
(
めいゐじゆふう
)
心
(
こころ
)
にかけず
吾
(
われ
)
はただ世のため人のために動かむ
041
己
(
おの
)
が身をかへりみずして世のために尽くす人こそ国の
美宝
(
みたから
)
042
とこしへに朽ちぬ宝は世のために尽くす誠にまさるものなし
043
われわれの活動するは天恩に報じ
貧者
(
ひんじや
)
を救ふためなり
044
なまなかに物質愛をそそぐより
神国
(
みくに
)
の愛に
世人
(
よびと
)
生かさむ
045
かむながら誠の道にひと
筋
(
すぢ
)
に世につくす
人
(
ひと
)
宝なりけり
046
若がへり若返りつつ
何時
(
いつ
)
までも
老
(
おい
)
を忘れて
御国
(
みくに
)
に尽くさむ
047
千早
(
ちはや
)
ふる神の心にかなふらむ
神国
(
みくに
)
のために尽くすまことは
048
限りある
生命
(
いのち
)
なりせば道のためこの瞬間を惜しまれにけり
049
神代
(
かみよ
)
より栄え果てなき
神国
(
かみくに
)
を
常久
(
とは
)
にまもらへ
大本
(
おほもと
)
信徒
(
まめひと
)
050
八一、若人
051
あたらしき
吾
(
わ
)
が
日
(
ひ
)
の
本
(
もと
)
の運命を開拓するは
若人
(
わかうど
)
の腕
052
若人
(
わかうど
)
の
奮
(
ふる
)
ひ
起
(
た
)
つべきときは
来
(
き
)
ぬ若き日本の春は近めり
053
素盞嗚
(
すさのを
)
の神にならひて愛善の尖端をきれ昭和青年
054
超スピード時代に
生
(
あ
)
れし青年は
心
(
こころ
)
配りておくれをとるな
055
青年の意気は天をも
衝
(
つ
)
くといへど登る足場に心をそそげ
056
雪霜
(
ゆきしも
)
をしのぎて匂ふ
白梅
(
しらうめ
)
の花にならへよ昭和の青年
057
山も野も青くもえ立つ春の日の心をもてよ昭和青年
058
青年の春によき
種
(
たね
)
まかざれば
如何
(
いか
)
であるべき
秋
(
あき
)
の実りは
059
若きとて心ゆるすな
廻
(
めぐ
)
りゆく
月日
(
つきひ
)
の
駒
(
こま
)
のあとへ引かねば
060
若き日の苦労いとはず道のため
世人
(
よびと
)
のために尽くせ青年
061
若き日に汗と
膏
(
あぶら
)
をしぼらずば
筋骨
(
きんこつ
)
よわく
生命
(
いのち
)
みじかし
062
身
(
み
)
をきたへ
魂
(
たま
)
を練りつつ世に
起
(
た
)
たむ時に備へよ昭和青年
063
天地
(
あめつち
)
のまことの道をふみしめて
神国
(
みくに
)
につくせ昭和青年
064
愛善の光をあまねく地の上に照らしみちびけ昭和の青年
065
八二、芸術
066
芸術を母ととなへて宗教を世界にひらく
伊都能売
(
いづのめ
)
の
魂
(
たま
)
067
絵に歌に
文
(
ふみ
)
に
真実
(
まこと
)
をあらはして世を救ひゆく
伊都能売
(
いづのめ
)
の
魂
(
たま
)
068
画
(
ゑ
)
や歌に筆はしらせて
天地
(
あめつち
)
の神のいさををわれはひらくも
069
素盞嗚
(
すさのを
)
の神の
尊
(
みこと
)
のつくらしし
三十一文字
(
みそひともじ
)
は
言霊
(
ことたま
)
の
本
(
もと
)
よ
070
素盞嗚
(
すさのを
)
の神の始めし
敷島
(
しきしま
)
の歌は
善言美詞
(
みやび
)
のはじめなりけり
071
しき
島
(
しま
)
の道あきらけく世を照らし
教
(
をしへ
)
をひらく
瑞霊
(
ずいれい
)
の神
072
須賀
(
すが
)
の宮
八雲
(
やくも
)
の歌のなかりせば敷島の道さかえざらまし
073
天地
(
あめつち
)
の神をなごむる敷島の歌こそ人の
詠
(
よ
)
むべきものなる
074
なぐさめに
非
(
あら
)
ず遊びにあらずして神にかなへる敷島の道
075
和歌の
徳
(
とく
)
言葉のひかりに
天地
(
あめつち
)
も動きてなびくうまし
神国
(
かみくに
)
076
敷島の
大和
(
やまと
)
男子
(
をのこ
)
の
詠
(
よ
)
む歌はなべて雄々しきものなるべきを
077
歌も句もただ読み易く記すこそ
風雅
(
みやび
)
の道のこころなりけり
078
春の花
秋
(
あき
)
のもみぢの
妙
(
たへ
)
なるも神のすさびの
錦
(
にしき
)
なりけり
079
うらら
日
(
び
)
に匂ふ
神苑
(
みその
)
の
白梅
(
しらうめ
)
の香りゆかしき心もたばや
080
人生を
活
(
い
)
かすは
真
(
まこと
)
の文化なり
邪曲
(
じやきよく
)
文化は人を死せしむ
081
八三、人類愛善
082
人生の
悲惨
(
ひさん
)
苦悩も消えゆかむ人類愛善みちを悟らば
083
百八十
(
ももやそ
)
の国のことごと愛善のひかりに照らす
三五
(
あななひ
)
の道
084
国々に人類愛の花咲きて山のおくまで
明
(
あか
)
くなり行く
085
愛善の旗を押し立てゆく道にさやらむ
曲
(
まが
)
はあらじとぞ思ふ
086
敵といふものはこの世にあらざらむ人類愛の道歩む身は
087
今さらに何か恐れむかねてより神に捧げしわが身なりせば
088
人類愛
道
(
みち
)
に一生ささげむと願ふ
真
(
ま
)
ごころ神は
汲
(
く
)
ませり
089
妻も子も
吾
(
われ
)
も
御神
(
みかみ
)
につかへつつ人類愛に燃ゆる
秋
(
とき
)
なり
090
内外
(
うちそと
)
の
国人
(
くにびと
)
のこらず愛善の道に生かさむ
生命
(
いのち
)
の限りは
091
外国
(
とつくに
)
のいや果てまでも進み行かむ人類愛の
教
(
をしへ
)
かしこみ
092
地の上の国のことごと愛善の実行力にみちびき行かむ
093
地の上の国のことごと愛善の光に充つる世は
近
(
ちか
)
みかも
094
地の上の人の心を
和
(
なご
)
めおきてわれ愛善の光明とならむ
095
吾
(
われ
)
はただ宇宙万有一さいを愛するほかに何ものもなし
096
八四、聖地(一)
097
天地
(
あめつち
)
の国の
真秀良場
(
まほらば
)
畳
(
たたな
)
はる綾部は神の
現
(
あ
)
れませる
聖地
(
さと
)
098
てるたへの綾部の
里
(
さと
)
はかしこくも神の
本宮
(
もとみや
)
国の
真秀良場
(
まほらば
)
099
にしき織る綾部の
神戸
(
かんべ
)
は
神祖
(
かむみおや
)
国常立
(
くにとこたち
)
の神の
御在所
(
みあらか
)
100
橄欖樹
(
かんらんじゆ
)
常磐木
(
ときはぎ
)
しげる
円山
(
まるやま
)
は日の神います第一天国
101
和妙
(
にぎたへ
)
の
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
の
鶴山
(
つるやま
)
の
樹々
(
きぎ
)
のさかえに見ゆる
神光
(
みひかり
)
102
輝ける
天津御国
(
あまつみくに
)
を
眼
(
ま
)
のあたり
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
の庭に見るかな
103
天国は
虚空
(
こくう
)
にあらず葦原の
中津御国
(
なかつみくに
)
の
真秀良場
(
まほらば
)
にあり
104
天地
(
あめつち
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
たち
和妙
(
にぎたへ
)
の
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
に神つどひませり
105
八百
(
やほ
)
よろづ
千万
(
ちよろづ
)
の神ことごとく
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
に
集
(
つど
)
ふ
御代
(
みよ
)
なり
106
はや
来
(
こ
)
よと
綾
(
あや
)
の
高天原
(
たかま
)
に
現
(
あら
)
はれて
招
(
まね
)
かせ給ひぬ
生命
(
いのち
)
の神は
107
八百万
(
やほよろづ
)
神のつどへる
大本
(
おほもと
)
を
何時
(
いつ
)
もきよめよ朝な夕なに
108
八五、聖地(二)
109
月に花に雪にかがよふ
花明山
(
かめやま
)
は月の神ます第一
霊国
(
れいごく
)
110
月の
坐
(
ま
)
す天恩郷の
霊国
(
れいごく
)
は石と岩とにかためられたり
111
国魂
(
くにたま
)
の
千曳
(
ちびき
)
の岩を
招
(
お
)
ぎよせて月の宝座のおごそかなるも
112
霊国
(
れいごく
)
のいしずゑかたくきづきたる月の宝座は
霊
(
たま
)
の
真柱
(
みはしら
)
113
信真
(
しんしん
)
の姿をうつす
霊国
(
れいごく
)
は
千曳
(
ちびき
)
の岩もて固められたり
114
霊国
(
れいごく
)
の姿そのままうつしたる天思郷のおごそかなるも
115
国津神もろもろの神
天恩
(
てんおん
)
の
郷
(
さと
)
に
天降
(
あも
)
りて道
宣
(
の
)
りつたふ
116
八百
(
やほ
)
よろづ神の集ひて敷島の道ひらき行く
天恩
(
てんおん
)
のさと
117
天恩郷
(
てんおんきやう
)
あつまり来たる
真人
(
まさびと
)
は
天地
(
てんち
)
のめぐみ悟りてゆくなり
118
八百万
(
やほよろづ
)
神の集へる
花明山
(
かめやま
)
に働く人のさちはひなるかな
119
八六、祈りと讃美
120
かりごもの乱れ果てたる地の上に光の神は
現
(
あ
)
れましにけり
121
国々に
御名
(
みな
)
を変へさせ給ひつつ救ひのために
降
(
くだ
)
りますきみ
122
天地
(
あめつち
)
にたぐひもあらぬ
救主
(
すくひぬし
)
天津使
(
あまつつかひ
)
もこぞりて
仕
(
つか
)
ふ
123
身
(
み
)
も
魂
(
たま
)
も救ひのきみにささげつつ
慕
(
した
)
ふ心は
生命
(
いのち
)
なりけり
124
聖霊よ
吾
(
わ
)
が身に
宿
(
やど
)
らせ給ひつつ
妙
(
たへ
)
なる力わかち給はれ
125
責めらるる苦しき身にも
虐
(
しひた
)
ぐる
仇
(
あだ
)
を愛する心たまはれ
126
もろもろの罪に曇りしたましひを照らさせ給へ
伊都
(
いづ
)
の光に
127
疑ひや恐れの雲を吹き払ひみちびきたまへ神ます国へ
128
隠れたるみのりの奥を悟るべく誠の
智慧
(
ちゑ
)
をわかたせ給ヘ
129
生
(
い
)
くるともはた死するともただ神を祈る心を授けたまはれ
130
朝夕にいのる
吾
(
わ
)
が身を
幸
(
さちは
)
ひていや
永久
(
とこしへ
)
に守らせたまへ
131
願
(
ね
)
ぎごとは
数多
(
あまた
)
あれども
吾
(
われ
)
はただ
御代
(
みよ
)
の平和を祈るのみなる
132
春風
(
はるかぜ
)
の
薫
(
かを
)
りて
諸
(
もも
)
の花ひらくのどかな
御代
(
みよ
)
となさしめ給へ
133
天
(
あめ
)
の
下
(
した
)
四方
(
よも
)
の国々
安
(
やす
)
かれと
日
(
ひ
)
ごとに祈るほかなかりけり
134
なやむとき
疲
(
つか
)
れしをりも
皇神
(
すめかみ
)
の愛の
御声
(
みこゑ
)
に力
得
(
え
)
にけり
135
むら
肝
(
きも
)
の心のなやみ
何時
(
いつ
)
しかに夢と消えたり
教
(
のり
)
の光に
136
御教
(
みをしへ
)
に
眼
(
まなこ
)
さむるぞ嬉しけれ
甦
(
よみがへ
)
りゆく
吾
(
わ
)
が身おもへば
137
皇神
(
すめかみ
)
の
教
(
をしへ
)
をかたく守る身は昨日も今日も楽しかりけり
138
末の世と人は
嘆
(
なげ
)
けど道をゆく
吾
(
われ
)
には
五六七
(
みろく
)
の
神世
(
かみよ
)
なりけり
139
生みの子の
八十
(
やそ
)
続きまで
大本
(
おほもと
)
の神の
御国
(
みくに
)
の道につかへむ
140
八七、みろくの世
141
みろくの世
早
(
は
)
や
来
(
こ
)
よかしと祈りつつ岩戸の
開
(
ひら
)
く時を待つかな
142
仁愛神
(
みろくしん
)
世にあらはれて
天地
(
あめつち
)
も安くをさまる
貴
(
うづ
)
の
御代
(
みよ
)
待つ
143
天地
(
あめつち
)
の神のことごと
出
(
い
)
でまして
御代
(
みよ
)
を守らす
吉
(
よ
)
き
日
(
ひ
)
待たるる
144
すゑの世の
艮
(
とどめ
)
の神と
伊都能売
(
いづのめ
)
の
稜威
(
みいづ
)
も高し綾部
花明山
(
かめやま
)
145
地の上の
高天原
(
たかあまはら
)
に
伊都能売
(
いづのめ
)
の神の光のあまねき
御代
(
みよ
)
なり
146
上下
(
かみしも
)
をそろへて遠き
神
(
かみ
)
つ
代
(
よ
)
の
浦安国
(
うらやすくに
)
にかへれと祈る
147
ゆかりある
魂
(
たま
)
を
高天
(
たかま
)
に
招
(
お
)
ぎよせて弥勒の
御代
(
みよ
)
を神は開かす
148
国魂
(
くにたま
)
の神々
高天
(
たかま
)
に
神
(
かむ
)
つどひ
神議
(
かむはか
)
ります
五六七
(
みろく
)
の
大御代
(
おほみよ
)
149
高天原
(
たかあまはら
)
紫微
(
しび
)
の
宮居
(
みやゐ
)
を地にうつし
天国
(
てんごく
)
たつるあななひの道
150
霊国
(
れいごく
)
の月の
稜威
(
みいづ
)
を地にうつし
世人
(
よびと
)
を照らすあななひの道
151
三千年
(
みちとせ
)
の
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
も
開
(
あ
)
けはなれ
祝詞
(
のりと
)
の声も高く
聞
(
きこ
)
ゆる
152
四方
(
よも
)
の
海
(
うみ
)
波しづかなる
足御世
(
たるみよ
)
は
国常立
(
くにとこたち
)
の神のいさをし
153
御代
(
みよ
)
安く
生代
(
いくよ
)
足代
(
たるよ
)
と治まりて
仁愛
(
めぐみ
)
の雨は
四方
(
よも
)
をうるほす
154
霊
(
たま
)
幸
(
ち
)
はふ神の
教
(
をしへ
)
の
玉
(
たま
)
つゆに
四方
(
よも
)
の
民草
(
たみぐさ
)
うるほふ
御代
(
みよ
)
かな
155
野の山も
大海原
(
おほうなばら
)
も地の底も一度にゑらぐ
五六七
(
みろく
)
の
大御代
(
おほみよ
)
156
野に山に神の恵みは充ちみちてみろくの
神代
(
かみよ
)
栄
(
さか
)
えゆくなる
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(B)
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【第16章 みろくの世へ|大本の道(愛善の道)/B130200c16】
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