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霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第17巻(辰の巻)
序文
凡例
総説歌
第1篇 雪山幽谷
第1章 黄金の衣
第2章 魔の窟
第3章 生死不明
第4章 羽化登仙
第5章 誘惑婆
第6章 瑞の宝座
第2篇 千態万様
第7章 枯尾花
第8章 蚯蚓の囁
第9章 大逆転
第10章 四百種病
第11章 顕幽交通
第3篇 鬼ケ城山
第12章 花と花
第13章 紫姫
第14章 空谷の足音
第15章 敵味方
第16章 城攻
第17章 有終の美
霊の礎(三)
暁山雲(謡曲)
余白歌
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如意宝珠(第13~24巻)
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第17巻(辰の巻)
> 第2篇 千態万様 > 第10章 四百種病
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第一〇章
四百種
(
しひやくしゆ
)
病
(
びやう
)
〔六二一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第17巻 如意宝珠 辰の巻
篇:
第2篇 千態万様
よみ(新仮名遣い):
せんたいばんよう
章:
第10章 四百種病
よみ(新仮名遣い):
しひゃくしゅびょう
通し章番号:
621
口述日:
1922(大正11)年04月22日(旧03月26日)
口述場所:
筆録者:
東尾吉雄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年1月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
お楢が黒姫を案内して自宅に戻ってくると、お節はうなされて青彦の名を呼んでいた。
黒姫は、日の出神の筆先と称して、高姫の神諭を読み聞かせ始めた。そして、侍女二人に、ウラナイ教の宣伝歌を歌わせ舞わせた。
するとお節の容態はますます悪くなり、苦しみ始めた。それを見てお楢は嘆き始める。
黒姫は、神界の御用が急ぐと言い訳をして、その場を立ち去ってしまう。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-02-14 00:34:04
OBC :
rm1710
愛善世界社版:
147頁
八幡書店版:
第3輯 578頁
修補版:
校定版:
154頁
普及版:
65頁
初版:
ページ備考:
001
真名井
(
まなゐ
)
ケ
原
(
はら
)
の
珍
(
うづ
)
の
宝座
(
ほうざ
)
に
参拝
(
さんぱい
)
せむと、
002
息
(
いき
)
せき
切
(
き
)
つて
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
きたるお
楢
(
なら
)
は、
003
ゆくり
なくもウラナイ
教
(
けう
)
の
鍵鑰
(
けんやく
)
を
握
(
にぎ
)
れる
女豪傑
(
をんながうけつ
)
黒姫
(
くろひめ
)
に
説
(
と
)
き
伏
(
ふ
)
せられ、
004
くれり
と
心機
(
しんき
)
一変
(
いつぺん
)
し、
005
手
(
て
)
の
掌
(
ひら
)
足
(
あし
)
の
裏
(
うら
)
を
覆
(
かへ
)
して、
006
スタスタと
黒姫
(
くろひめ
)
一行
(
いつかう
)
を
伴
(
ともな
)
ひ、
007
漸
(
やうや
)
く
丹波村
(
たんばむら
)
の
伏屋
(
ふせや
)
に
着
(
つ
)
きにける。
008
お
楢
(
なら
)
『モシモシ、
009
ウラナイ
教
(
けう
)
の
大将
(
たいしやう
)
様
(
さま
)
、
010
此処
(
ここ
)
が
私
(
わたし
)
の
荒屋
(
あばらや
)
で
御座
(
ござ
)
います。
011
サアサアどうぞお
這入
(
はい
)
り
下
(
くだ
)
さいませ。
012
嘸
(
さぞ
)
お
疲労
(
くたびれ
)
でせう』
013
黒姫
(
くろひめ
)
『ナニ、
014
これしきの
雪道
(
ゆきみち
)
で
疲労
(
くたびれ
)
るやうな
事
(
こと
)
で、
015
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
が
出来
(
でき
)
ますものか、
016
ウラナイ
教
(
けう
)
にはソンナ
弱虫
(
よわむし
)
は
居
(
を
)
りませぬ、
017
オホヽヽヽ』
018
お
楢
(
なら
)
『どうぞ
気
(
き
)
をつけてお
這入
(
はい
)
り
下
(
くだ
)
さい、
019
大江山
(
おほえやま
)
の
鬼落
(
おにおと
)
しが
掘
(
ほ
)
つて
御座
(
ござ
)
いますから、
020
ウカウカ
這入
(
はい
)
ると
大変
(
たいへん
)
な
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
致
(
いた
)
します。
021
サアサア
私
(
わたし
)
の
通
(
とほ
)
る
処
(
ところ
)
を
足
(
あし
)
をきめて
通
(
とほ
)
つて
下
(
くだ
)
され、
022
一足
(
ひとあし
)
でも
外
(
ほか
)
を
歩
(
ある
)
くと、
023
陥穽
(
おとしあな
)
へ
落
(
お
)
ち
込
(
こ
)
みますから』
024
黒姫
(
くろひめ
)
『ナント
用心
(
ようじん
)
の
良
(
よ
)
い
事
(
こと
)
だナア、
025
アヽ
感心
(
かんしん
)
々々
(
かんしん
)
、
026
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
うても
比沼
(
ひぬ
)
の
真名井
(
まなゐ
)
に
瑞
(
みづ
)
の
霊
(
みたま
)
の
悪神
(
あくがみ
)
が
現
(
あら
)
はれる
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
ぢやから、
027
この
位
(
くらゐ
)
の
注意
(
ちうい
)
はして
置
(
お
)
かななりますまい。
028
サアサア、
029
照
(
てる
)
さま、
030
清
(
きよ
)
さま、
031
私
(
わたし
)
の
後
(
あと
)
を
踏
(
ふ
)
みて
来
(
く
)
るのだよ』
032
お
楢
(
なら
)
『モウ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
で
御座
(
ござ
)
います。
033
サアサアどうぞお
上
(
あが
)
り
下
(
くだ
)
さいませ』
034
黒姫
(
くろひめ
)
『ハヽア、
035
平助
(
へいすけ
)
どのはこの
井戸
(
ゐど
)
の
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
みて
倒
(
こ
)
けたのだな。
036
ホンニホンニ
危
(
あぶ
)
なさうな
井戸
(
ゐど
)
ぢや。
037
お
婆
(
ば
)
アさま、
038
お
前
(
まへ
)
も
随分
(
ずゐぶん
)
年
(
とし
)
をとつて
居
(
を
)
るから
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けなされよ』
039
お
楢
(
なら
)
『
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います。
040
娘
(
むすめ
)
も
嘸
(
さぞ
)
喜
(
よろこ
)
ぶことで
御座
(
ござ
)
いませう』
041
お
節
(
せつ
)
は
夢中
(
むちう
)
になつて、
042
お節
『
青彦
(
あをひこ
)
さま、
043
青彦
(
あをひこ
)
さま』
044
と
呼
(
よ
)
ンで
居
(
ゐ
)
る。
045
黒姫
(
くろひめ
)
『ドレドレ、
046
これから
神
(
かみ
)
さまへ
御
(
ご
)
祈念
(
きねん
)
をして
上
(
あ
)
げよう。
047
それについても
一
(
ひと
)
つ
妾
(
わたし
)
の
話
(
はなし
)
を
篤
(
とつく
)
りと
聞
(
き
)
いた
上
(
うへ
)
の
事
(
こと
)
だ。
048
お
婆
(
ば
)
アさま、
049
聞
(
き
)
きますかな』
050
お
楢
(
なら
)
『
有難
(
ありがた
)
い
神
(
かみ
)
さまのお
話
(
はなし
)
、
051
どうぞ
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さいませ』
052
黒姫
(
くろひめ
)
『この
娘
(
むすめ
)
の
病気
(
びやうき
)
は、
053
全体
(
ぜんたい
)
けつたい
な
病
(
やまひ
)
ぢや。
054
病気
(
びやうき
)
には
四百
(
しひやく
)
種病
(
しゆびやう
)
というて
沢山
(
たくさん
)
な
病
(
やまひ
)
がある。
055
其
(
その
)
中
(
なか
)
でも
百種
(
ひやくいろ
)
の
病
(
やまひ
)
は
放
(
ほ
)
つて
置
(
お
)
いても
癒
(
なほ
)
る。
056
あとの
百種
(
ひやくいろ
)
は
薬
(
くすり
)
と
医者
(
いしや
)
とで
全快
(
ぜんくわい
)
する。
057
又
(
また
)
あとの
百種
(
ひやくいろ
)
は、
058
神
(
かみ
)
さまぢや
無
(
な
)
いと
癒
(
なほ
)
らぬのぢや。
059
そして、
060
あとの
百種
(
ひやくいろ
)
は
神
(
かみ
)
さまでも
医者
(
いしや
)
でも
薬
(
くすり
)
でも
癒
(
なほ
)
りはせぬ。
061
これを
四百
(
しひやく
)
種病
(
しゆびやう
)
と
云
(
い
)
ふのだ。
062
この
娘
(
むすめ
)
は
第三番
(
だいさんばん
)
目
(
め
)
に
言
(
い
)
うた
神信心
(
かみしんじん
)
で
無
(
な
)
ければ
到底
(
たうてい
)
癒
(
なほ
)
らぬ。
063
お
医者
(
いしや
)
さまでも
有馬
(
ありま
)
の
湯
(
ゆ
)
でもと
云
(
い
)
ふ
怪体
(
けつたい
)
な
粋
(
すゐ
)
な
病気
(
びやうき
)
ぢや、
064
青彦
(
あをひこ
)
々々
(
あをひこ
)
と
云
(
い
)
ふのは、
065
大方
(
おほかた
)
妾
(
わたし
)
の
使
(
つか
)
つて
居
(
ゐ
)
るウラナイ
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
066
今
(
いま
)
は
三五教
(
あななひけう
)
に
呆
(
はう
)
けて、
067
この
間
(
あひだ
)
も
音彦
(
おとひこ
)
とやらの
後
(
あと
)
についてウロついて
居
(
ゐ
)
た
男
(
をとこ
)
ぢや。
068
この
娘
(
むすめ
)
が
快
(
よ
)
くなつたら
青彦
(
あをひこ
)
を
養子
(
やうし
)
に
貰
(
もら
)
ひ、
069
娘
(
むすめ
)
から
青彦
(
あをひこ
)
を
説
(
と
)
きつけて、
070
又
(
また
)
旧
(
もと
)
のウラナイ
教
(
けう
)
に
逆戻
(
ぎやくもど
)
りさせる
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
仕組
(
しぐみ
)
の
病気
(
びやうき
)
に
違
(
ちが
)
ひない。
071
お
婆
(
ば
)
アさま、
072
これを
良
(
よ
)
く
承知
(
しようち
)
して
居
(
ゐ
)
て
貰
(
もら
)
はぬと
癒
(
なほ
)
す
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ぬぞい』
073
お
楢
(
なら
)
『ハイハイ、
074
ドンナ
事
(
こと
)
でも
生命
(
いのち
)
さへ
助
(
たす
)
けて
下
(
くだ
)
されば
承
(
うけたま
)
はります』
075
黒姫
(
くろひめ
)
『サア、
076
これから
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
様
(
さま
)
のお
筆先
(
ふでさき
)
を
頂
(
いただ
)
くから
聞
(
き
)
きなされ、
077
このお
節
(
せつ
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
にも
読
(
よ
)
みて
聞
(
き
)
かして
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
させねば、
078
三五教
(
あななひけう
)
の
悪
(
あく
)
守護神
(
しゆごじん
)
が
憑
(
つ
)
いて
居
(
を
)
るから、
079
追
(
お
)
ひ
出
(
だ
)
す
為
(
ため
)
に
結構
(
けつこう
)
な
御
(
お
)
筆先
(
ふでさき
)
を
聞
(
き
)
かして
上
(
あ
)
げよう。
080
謹
(
つつし
)
みて
聞
(
き
)
きなされや』
081
筆先
(
ふでさき
)
『
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
系統
(
ひつぽう
)
の
御
(
おん
)
身魂
(
みたま
)
、
082
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
、
083
常世姫
(
とこよひめの
)
命
(
みこと
)
と
現
(
あら
)
はれて、
084
高姫
(
たかひめ
)
の
肉体
(
にくたい
)
を
藉
(
か
)
りて、
085
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
世
(
よ
)
の
初
(
はじ
)
まりの、
086
根本
(
こつぽん
)
の
根本
(
こつぽん
)
の、
087
身魂
(
みたま
)
の
因縁
(
いんねん
)
性来
(
しやうらい
)
から、
088
大先祖
(
おほせんぞ
)
がどう
成
(
な
)
つて
居
(
を
)
ると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
明白
(
ありやか
)
に
説
(
と
)
いて
聞
(
き
)
かす
筆先
(
ふでさき
)
であるぞよ。
089
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
は
経
(
たて
)
の
御
(
おん
)
役
(
やく
)
、
090
誠
(
まこと
)
生粋
(
きつすゐ
)
の
正真
(
しやうまつ
)
の
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
、
091
一分
(
いちぶ
)
一厘
(
いちりん
)
違
(
ちが
)
へられぬ
御
(
お
)
役
(
やく
)
であるぞよ。
092
毛筋
(
けすぢ
)
の
横巾
(
よこはば
)
も
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
系統
(
ひつぽう
)
の
肉体
(
にくたい
)
に
憑
(
うつ
)
つて
書
(
か
)
いた
事
(
こと
)
は
間違
(
まちが
)
ひは
無
(
な
)
いぞよ。
093
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
大立替
(
おほたてかへ
)
大立直
(
おほたてなほ
)
しの
根本
(
こつぽん
)
の
結構
(
けつこう
)
な
御
(
お
)
筆先
(
ふでさき
)
であるぞよ。
094
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
身魂
(
みたま
)
は
緯
(
よこ
)
の
御用
(
ごよう
)
であるぞよ。
095
緯
(
よこ
)
はサトクが
落
(
お
)
ちたり、
096
糸
(
いと
)
が
切
(
き
)
れたり、
097
色々
(
いろいろ
)
と
致
(
いた
)
すから
当
(
あて
)
にならぬ
悪
(
あく
)
のやり
方
(
かた
)
であるから、
098
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
書
(
か
)
いた
筆先
(
ふでさき
)
も、
099
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
も、
100
行状
(
おこなひ
)
も
真実
(
まこと
)
に
致
(
いた
)
すでないぞよ。
101
一
(
ひと
)
つ
一
(
ひと
)
つ
審神
(
さには
)
を
致
(
いた
)
さねば、
102
ドエライ
目
(
め
)
に
会
(
あ
)
はされるぞよ。
103
女子
(
によし
)
の
御
(
お
)
役
(
やく
)
は
悪役
(
あくやく
)
で、
104
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
御用
(
ごよう
)
であるぞよ。
105
身魂
(
みたま
)
の
因縁
(
いんねん
)
性来
(
しやうらい
)
で、
106
善
(
ぜん
)
と
思
(
おも
)
うて
致
(
いた
)
す
事
(
こと
)
が
皆
(
みな
)
悪
(
あく
)
になるぞよ。
107
善
(
ぜん
)
にも
強
(
つよ
)
い
悪
(
あく
)
にも
強
(
つよ
)
い
常世姫
(
とこよひめ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
、
108
耳
(
みみ
)
を
浚
(
さら
)
へて
確
(
しつか
)
り
聞
(
き
)
いて
下
(
くだ
)
されよ。
109
毛筋
(
けすぢ
)
も
違
(
ちが
)
はぬ
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの、
110
生粋
(
きつすゐ
)
の
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
の、
111
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
の
常世姫
(
とこよひめの
)
命
(
みこと
)
の
性来
(
しやうらい
)
、
112
金毛
(
きんまう
)
九尾
(
きうび
)
の
悪神
(
あくがみ
)
を、
113
一旦
(
いつたん
)
キユウと
腹
(
はら
)
に
締
(
し
)
め
込
(
こ
)
みて
改心
(
かいしん
)
させる
御
(
お
)
役
(
やく
)
であるぞよ。
114
それに
就
(
つ
)
いても
黒姫
(
くろひめ
)
の
御用
(
ごよう
)
、
115
誠
(
まこと
)
に
結構
(
けつこう
)
な
御
(
おん
)
役
(
やく
)
であるぞよ。
116
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
さまがお
鎮
(
しづ
)
まり
遊
(
あそ
)
ばして
御座
(
ござ
)
るぞよ。
117
魔我彦
(
まがひこ
)
には
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
分霊
(
わけみたま
)
、
118
柔道
(
じうだう
)
正宗
(
まさむね
)
が
守護
(
しゆご
)
致
(
いた
)
すぞよ。
119
蠑螈別
(
いもりわけ
)
には
大広木
(
おほひろき
)
正宗
(
まさむね
)
の
守護
(
しゆご
)
であるぞよ。
120
此
(
この
)
神
(
かみ
)
一度
(
いちど
)
筆先
(
ふでさき
)
に
出
(
だ
)
したら、
121
何時
(
いつ
)
になりても
違
(
ちが
)
ひは
致
(
いた
)
さぬぞよ。
122
違
(
ちが
)
ふ
様
(
やう
)
にあるのはその
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
が
違
(
ちが
)
うからだぞよ。
123
唐
(
から
)
と
日本
(
にほん
)
の
戦
(
たたか
)
ひが
始
(
はじ
)
まるぞよ。
124
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
教
(
をしへ
)
は
日本
(
にほん
)
の
教
(
をしへ
)
であるぞよ。
125
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
教
(
をしへ
)
はカラの
教
(
をしへ
)
であるぞよ。
126
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
筆先
(
ふでさき
)
と、
127
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
とをよつく
調
(
しら
)
べて
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
されよ。
128
さうしたら
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
因縁
(
いんねん
)
がすつくり
判
(
わか
)
りて
来
(
き
)
て、
129
ドンナ
者
(
もの
)
でも
愛想
(
あいさう
)
をつかして
逃
(
に
)
げて
去
(
い
)
ぬぞよ。
130
アフンと
致
(
いた
)
さなならぬぞよ。
131
常世姫
(
とこよひめ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
憑
(
うつ
)
るこの
肉体
(
にくたい
)
は、
132
昔
(
むかし
)
の
昔
(
むかし
)
のさる
昔
(
むかし
)
、
133
またも
昔
(
むかし
)
のその
昔
(
むかし
)
、
134
モ
一
(
ひと
)
つ
昔
(
むかし
)
の
大昔
(
おほむかし
)
から、
135
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
御用
(
ごよう
)
さす
為
(
ため
)
に、
136
天
(
てん
)
の
大神
(
おほかみ
)
が
地
(
ち
)
の
底
(
そこ
)
に
八百万
(
やほよろづ
)
の
神
(
かみ
)
に
判
(
わか
)
らぬ
様
(
やう
)
に
隠
(
かく
)
して
置
(
お
)
かれた
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
結構
(
けつこう
)
な
生身魂
(
いきみたま
)
であるから、
137
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
が
疑
(
うたが
)
ふのは
無理
(
むり
)
なき
事
(
こと
)
であるぞよ。
138
神
(
かみ
)
の
奥
(
おく
)
には
奥
(
おく
)
があり、
139
その
又
(
また
)
奥
(
おく
)
には
奥
(
おく
)
があるぞよ。
140
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
の
深
(
ふか
)
い
仕組
(
しぐみ
)
であるから、
141
人民
(
じんみん
)
の
智慧
(
ちゑ
)
や
学
(
がく
)
では、
142
ソウ
着々
(
ちやくちやく
)
と
判
(
わか
)
る
筈
(
はず
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
143
今迄
(
いままで
)
の
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
の
塵埃
(
ごもくた
)
をすつくりと
吐
(
は
)
き
出
(
だ
)
して
誠正真
(
まことしやうまつ
)
の
生粋
(
きつすゐ
)
の
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
に
成
(
な
)
りて
下
(
くだ
)
さらぬと、
144
誠
(
まこと
)
のお
蔭
(
かげ
)
を
取
(
と
)
り
外
(
はづ
)
すぞよ。
145
アフンと
致
(
いた
)
して
眩暈
(
めまひ
)
が
来
(
く
)
るぞよ。
146
何程
(
なにほど
)
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
が
鯱
(
しやち
)
になりて
耐
(
こば
)
りても、
147
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
には
叶
(
かな
)
はぬぞよ。
148
此
(
こ
)
の
肉体
(
にくたい
)
は
元
(
もと
)
を
査
(
ただ
)
せば、
149
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
生粋
(
きつすゐ
)
の
身魂
(
みたま
)
から
生
(
うま
)
れて
来
(
き
)
た
女豪傑
(
をんながうけつ
)
、
150
若
(
わか
)
い
時分
(
じぶん
)
から
男子
(
をとこ
)
女
(
をんな
)
と
綽名
(
あだな
)
を
取
(
と
)
つた、
151
天狗
(
てんぐ
)
の
鼻
(
はな
)
の
高姫
(
たかひめ
)
であるぞよ。
152
今
(
いま
)
はフサの
国
(
くに
)
の
北山村
(
きたやまむら
)
のウラナイ
教
(
けう
)
の
太元
(
おほもと
)
の、
153
神
(
かみ
)
の
誠
(
まこと
)
の
柱
(
はしら
)
であるぞよ。
154
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
水晶
(
すゐしやう
)
に
立直
(
たてなほ
)
す
為
(
ため
)
に、
155
永
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
隠
(
かく
)
してありた
結構
(
けつこう
)
な
身魂
(
みたま
)
であるぞよ。
156
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
よ、
157
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
されよ。
158
誠
(
まこと
)
程
(
ほど
)
結構
(
けつこう
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
159
苦労
(
くらう
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くのであるぞよ。
160
苦労
(
くらう
)
無
(
な
)
しにお
蔭
(
かげ
)
を
取
(
と
)
らうと
致
(
いた
)
して、
161
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
系統
(
ひつぽう
)
を
抱
(
だ
)
き
込
(
こ
)
みて、
162
我
(
わが
)
身
(
み
)
の
我
(
が
)
で
遣
(
や
)
らうと
致
(
いた
)
したらスコタンを
喰
(
く
)
うぞよ。
163
開
(
あ
)
いた
口
(
くち
)
がすぼまらぬ、
164
牛
(
うし
)
の
糞
(
くそ
)
が
天下
(
てんか
)
を
取
(
と
)
るとは、
165
今度
(
こんど
)
の
譬
(
たとへ
)
であるぞよ。
166
神
(
かみ
)
の
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
をきかずに
遣
(
や
)
つて
見
(
み
)
よれ、
167
十万
(
じふまん
)
億土
(
おくど
)
の
地獄
(
ぢごく
)
の
釜
(
かま
)
のドン
底
(
ぞこ
)
へ
落
(
おと
)
して
了
(
しま
)
ふぞよ、
168
神界
(
しんかい
)
、
169
幽界
(
いうかい
)
、
170
現界
(
げんかい
)
の
誠
(
まこと
)
の
救
(
すく
)
ひ
主
(
ぬし
)
は、
171
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
と
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
とであるぞよ。
172
女子
(
によし
)
の
身魂
(
みたま
)
は
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
紊
(
みだ
)
れた
遣
(
や
)
り
方
(
かた
)
を
見
(
み
)
せるお
役
(
やく
)
、
173
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
を
閉
(
し
)
める
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
なかけ
替
(
が
)
への
無
(
な
)
い
身魂
(
みたま
)
であるぞよ。
174
これも
身魂
(
みたま
)
の
因縁
(
いんねん
)
性来
(
しやうらい
)
で、
175
昔
(
むかし
)
の
因縁
(
いんねん
)
が
廻
(
まは
)
つて
来
(
き
)
たのであるから、
176
神
(
かみ
)
を
恨
(
うら
)
めて
下
(
くだ
)
さるなよ。
177
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
因縁
(
いんねん
)
を
恨
(
うら
)
みて
置
(
お
)
こうより
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
いぞよ。
178
天
(
てん
)
にも
地
(
ち
)
にもかけ
替
(
が
)
への
無
(
な
)
い
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
が、
179
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
神
(
かみ
)
、
180
仏事
(
ぶつじ
)
、
181
守護神
(
しゆごじん
)
、
182
人民
(
じんみん
)
に
気
(
き
)
をつけて
置
(
お
)
くぞよ。
183
改心
(
かいしん
)
さへ
出来
(
でき
)
て、
184
この
常世姫
(
とこよひめ
)
の
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
が
判
(
わか
)
りたら、
185
如何
(
どん
)
な
事
(
こと
)
でも
叶
(
かな
)
へてやるぞよ。
186
病
(
やまひ
)
位
(
くらゐ
)
は
屁
(
へ
)
でも
無
(
な
)
いぞよ。
187
魂
(
たましひ
)
を
磨
(
みが
)
いて
改心
(
かいしん
)
なされ。
188
常世姫
(
とこよひめ
)
が
気
(
き
)
をつけた
上
(
うへ
)
にも
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けるぞよ。
189
俄信心
(
にはかしんじん
)
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はん。
190
信心
(
しんじん
)
は
正勝
(
まさか
)
の
時
(
とき
)
の
杖
(
つゑ
)
に
成
(
な
)
るぞよ。
191
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
身魂
(
みたま
)
の
洗濯
(
せんたく
)
いたして、
192
神
(
かみ
)
に
縋
(
すが
)
りて
下
(
くだ
)
されよ。
193
昔
(
むかし
)
は
神
(
かみ
)
はものは
言
(
い
)
はなかつたぞよ。
194
時節
(
じせつ
)
来
(
きた
)
りて
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
世
(
よ
)
に
現
(
あら
)
はれて、
195
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
立替
(
たてか
)
へ
立直
(
たてなほ
)
しを
遊
(
あそ
)
ばすについて、
196
第一番
(
だいいちばん
)
に、
197
御
(
ご
)
改心
(
かいしん
)
なされたのが
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
様
(
さま
)
であるぞよ。
198
この
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
様
(
さま
)
は、
199
黒姫
(
くろひめ
)
の
肉体
(
にくたい
)
にお
鎮
(
しづ
)
まり
遊
(
あそ
)
ばして、
200
日夜
(
にちや
)
に
神界
(
しんかい
)
の
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
に
成
(
な
)
りて
居
(
を
)
るから、
201
粗末
(
そまつ
)
に
思
(
おも
)
うたら、
202
神
(
かみ
)
の
気
(
き
)
ざわりに
成
(
な
)
るぞよ。
203
高姫
(
たかひめ
)
の
肉体
(
にくたい
)
は
元
(
もと
)
の
性来
(
しやうらい
)
が
勿体
(
もつたい
)
なくも
天
(
てん
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
直々
(
ぢきぢき
)
の
分霊
(
わけみたま
)
であるから、
204
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
が
引
(
ひ
)
つ
添
(
そ
)
うて、
205
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
の
地
(
ぢ
)
となつて、
206
千騎
(
せんき
)
一騎
(
いつき
)
の
御
(
ご
)
活動
(
くわつどう
)
を
遊
(
あそ
)
ばす
御
(
おん
)
役
(
やく
)
となりたぞよ。
207
金勝要
(
きんかつかね
)
の
大神
(
おほかみ
)
、
208
坤金神
(
ひつじさるのこんじん
)
も、
209
一寸
(
ちよつと
)
我
(
が
)
が
強
(
つよ
)
いぞよ。
210
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
なさらぬと、
211
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
が
遅
(
おく
)
れるぞよ。
212
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
が
遅
(
おく
)
れると、
213
それ
丈
(
だけ
)
、
214
神
(
かみ
)
も
人民
(
じんみん
)
も
難儀
(
なんぎ
)
を
致
(
いた
)
すから、
215
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
して、
216
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
と
常世姫
(
とこよひめ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
宿
(
やど
)
りて
居
(
を
)
る
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
の
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
いて
下
(
くだ
)
されよ。
217
きかな
聞
(
き
)
くやうに
致
(
いた
)
して
改心
(
かいしん
)
させるぞよ。
218
三五教
(
あななひけう
)
は
神
(
かみ
)
の
気障
(
きざわ
)
りがあるから、
219
神
(
かみ
)
は
仕組
(
しぐみ
)
を
変
(
か
)
へて
此
(
こ
)
の
肉体
(
にくたい
)
に
御用
(
ごよう
)
をさして
居
(
を
)
るぞよ。
220
神力
(
しんりき
)
と
智慧
(
ちゑ
)
学
(
がく
)
との
力
(
ちから
)
比
(
くら
)
べ、
221
常世姫
(
とこよひめ
)
の
神力
(
しんりき
)
が
強
(
つよ
)
いか、
222
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
智慧
(
ちゑ
)
学
(
がく
)
が
強
(
つよ
)
いか、
223
神
(
かみ
)
と
学
(
がく
)
との
力
(
ちから
)
比
(
くら
)
べであるぞよ。
224
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
には
旧道
(
きうだう
)
と
新道
(
しんだう
)
と
道
(
みち
)
が
二筋
(
ふたすぢ
)
拵
(
こしら
)
へてありて、
225
何
(
ど
)
の
道
(
みち
)
へ
行
(
ゆ
)
きよるかと
思
(
おも
)
うて、
226
神
(
かみ
)
がジツと
見
(
み
)
て
居
(
を
)
れば、
227
新道
(
しんだう
)
へ
喜
(
よろこ
)
びて
行
(
ゆ
)
きよるが
仕舞
(
しまひ
)
にはバツタリ
行当
(
ゆきあた
)
りて
了
(
しま
)
うて、
228
又
(
また
)
もとの
旧道
(
きうだう
)
へ
復
(
かへ
)
つて
来
(
こ
)
ねば
成
(
な
)
らぬ
様
(
やう
)
に
成
(
な
)
つて
了
(
しま
)
うぞよ。
229
大橋
(
おほはし
)
越
(
こ
)
えて
未
(
ま
)
だ
先
(
さき
)
へ、
230
行方
(
ゆくへ
)
判
(
わか
)
らぬ
後戻
(
あともど
)
り、
231
慢神
(
まんしん
)
すると
其
(
その
)
通
(
とほ
)
り、
232
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
さぬと、
233
青
(
あを
)
い
顔
(
かほ
)
してシヨゲ
返
(
かへ
)
り
白米
(
しらが
)
に
籾
(
もみ
)
が
混
(
まじ
)
つた
様
(
やう
)
にして
居
(
を
)
るのを
見
(
み
)
るのが、
234
此
(
こ
)
の
常世姫
(
とこよひめ
)
が
辛
(
つら
)
いから、
235
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つ
程
(
ほど
)
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けてやるが、
236
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
が
我
(
が
)
が
強
(
つよ
)
うて、
237
慢神
(
まんしん
)
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るから、
238
神
(
かみ
)
ももう
助
(
たす
)
けやうが
無
(
な
)
いぞよ。
239
もう
勘忍袋
(
かんにんぶくろ
)
がきれたぞよ。
240
それにつけては
皆
(
みな
)
の
者
(
もの
)
、
241
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
申
(
まを
)
すこと、
242
一々
(
いちいち
)
審神
(
さには
)
を
致
(
いた
)
してかからぬと、
243
アフンと
致
(
いた
)
す
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
致
(
いた
)
すぞよ。
244
常世姫
(
とこよひめ
)
の
憑
(
うつ
)
る
肉体
(
にくたい
)
を
侮
(
あなど
)
りて
居
(
を
)
ると、
245
スコタン
喰
(
く
)
う
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るから、
246
クドウ
申
(
まを
)
して
気
(
き
)
をつけて
置
(
お
)
くぞよ』
247
と
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
筆先
(
ふでさき
)
の
抜萃
(
ばつすい
)
した
高姫
(
たかひめ
)
の
書
(
か
)
いた
神諭
(
しんゆ
)
を、
248
声
(
こゑ
)
高々
(
たかだか
)
と
読
(
よ
)
み
聞
(
き
)
かして
居
(
を
)
る。
249
お
楢
(
なら
)
は
畳
(
たたみ
)
に
頭
(
あたま
)
を
擦
(
す
)
りつけ、
250
ブルブルと
慄
(
ふる
)
ひ
泣
(
な
)
きに
泣
(
な
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
251
お
節
(
せつ
)
は
発熱
(
はつねつ
)
甚
(
はなはだ
)
しく、
252
益々
(
ますます
)
『
青彦
(
あをひこ
)
青彦
(
あをひこ
)
』と
夢中
(
むちう
)
になつて
叫
(
さけ
)
びはじめたり。
253
黒姫
(
くろひめ
)
は
清子
(
きよこ
)
、
254
照子
(
てるこ
)
の
二人
(
ふたり
)
に
向
(
むか
)
ひ、
255
黒姫
『サアサア
妾
(
わたし
)
が
今
(
いま
)
お
筆先
(
ふでさき
)
を
拝読
(
いただ
)
いたから、
256
今度
(
こんど
)
はお
前
(
まへ
)
さまがウラナイ
教
(
けう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
謡
(
うた
)
ふのぢや、
257
サアサア
早
(
はや
)
う、
258
言
(
い
)
ひ
損
(
ぞこな
)
ひの
無
(
な
)
いやうに
謡
(
うた
)
ひなされ』
259
二人
(
ふたり
)
はハイと
答
(
こた
)
へて
座
(
ざ
)
を
起
(
た
)
ち、
260
病
(
やまひ
)
に
苦
(
くる
)
しむお
節
(
せつ
)
の
枕辺
(
まくらべ
)
に
廻
(
まは
)
り、
261
声
(
こゑ
)
張上
(
はりあ
)
げて、
262
清子、照子
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
263
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
264
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
265
ウラナイ
教
(
けう
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
266
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
常世姫
(
とこよひめ
)
267
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
のそのままの
268
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
の
生粋
(
きつすゐ
)
で
269
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
270
現
(
あら
)
はれ
出
(
い
)
でたる
高姫
(
たかひめ
)
の
271
身魂
(
みたま
)
にかかりて
筆
(
ふで
)
をとり
272
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
273
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
くことのよし
274
委曲
(
うまら
)
に
詳細
(
つばら
)
に
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
す
275
たとへ
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
276
月日
(
つきひ
)
は
西
(
にし
)
から
昇
(
のぼ
)
るとも
277
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
が
278
書
(
か
)
いた
筆先
(
ふでさき
)
言
(
い
)
うたこと
279
毛筋
(
けすぢ
)
の
横巾
(
よこはば
)
ちがはぬぞ
280
違
(
ちが
)
うと
思
(
おも
)
ふは
其
(
その
)
人
(
ひと
)
の
281
心
(
こころ
)
間違
(
まちが
)
ひある
故
(
ゆゑ
)
ぞ
282
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
の
折
(
をり
)
からに
283
世界
(
せかい
)
のために
苦労
(
くらう
)
した
284
高姫
(
たかひめ
)
、
黒姫
(
くろひめ
)
、
魔我彦
(
まがひこ
)
や
285
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
蠑螈別
(
いもりわけ
)
286
いづの
身魂
(
みたま
)
と
現
(
あら
)
はれて
287
竜宮
(
りうぐう
)
さまの
御
(
おん
)
守護
(
しゆご
)
で
288
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
宝
(
たから
)
を
掘
(
ほ
)
り
上
(
あ
)
げて
289
北山村
(
きたやまむら
)
にウラナイの
290
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
射場
(
いば
)
を
建
(
た
)
て
291
世界
(
せかい
)
の
人
(
ひと
)
を
教
(
をし
)
へ
行
(
ゆ
)
く
292
実
(
げ
)
にも
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
代
(
よ
)
の
293
其
(
そ
)
の
根本
(
こつぽん
)
の
因縁
(
いんねん
)
を
294
どこどこ
迄
(
まで
)
も
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
す
295
常世
(
とこよ
)
の
姫
(
ひめ
)
のお
筆先
(
ふでさき
)
296
昔々
(
むかしむかし
)
の
神代
(
かみよ
)
から
297
隠
(
かく
)
しおいたる
生身魂
(
いくみたま
)
298
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生魂
(
いくたま
)
で
299
唐
(
から
)
も
日本
(
やまと
)
も
悉
(
ことごと
)
く
300
悪
(
あく
)
の
仕組
(
しぐみ
)
をとり
調
(
しら
)
べ
301
四方
(
よも
)
の
国々
(
くにぐに
)
島々
(
しまじま
)
に
302
漏
(
も
)
れなく
知
(
し
)
らす
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
303
いづの
身魂
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
教
(
をしへ
)
304
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
御
(
おん
)
身魂
(
みたま
)
305
善
(
ぜん
)
の
身魂
(
みたま
)
の
生粋
(
きつすゐ
)
ぞ
306
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
瑞身魂
(
みづみたま
)
307
悪
(
あく
)
の
鏡
(
かがみ
)
と
定
(
さだ
)
まりた
308
善
(
ぜん
)
は
苦労
(
くらう
)
が
永
(
なが
)
けれど
309
悪
(
あく
)
の
苦労
(
くらう
)
は
短
(
みじか
)
いぞ
310
悪
(
あく
)
の
道
(
みち
)
行
(
ゆ
)
きや
歩
(
ある
)
きよい
311
善
(
ぜん
)
の
道
(
みち
)
程
(
ほど
)
険
(
けは
)
しいぞ
312
険
(
けは
)
しい
道
(
みち
)
を
喜
(
よろこ
)
びて
313
歩
(
ある
)
いて
行
(
ゆ
)
けば
末
(
すゑ
)
遂
(
つひ
)
に
314
誠
(
まこと
)
も
開
(
ひら
)
く
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
315
広
(
ひろ
)
い
道
(
みち
)
をば
喜
(
よろこ
)
びて
316
進
(
すす
)
みて
行
(
ゆ
)
けば
末
(
すゑ
)
つひに
317
ハタと
詰
(
つま
)
つて
茨
(
いばら
)
むら
318
針
(
はり
)
に
身体
(
からだ
)
をひつ
掻
(
か
)
いて
319
逆転倒
(
さかとんぼり
)
を
皆
(
みな
)
うつて
320
ヂリヂリ
舞
(
まひ
)
をしたとても
321
あとの
祭
(
まつり
)
ぢや
十日菊
(
とをかぎく
)
322
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
申
(
まを
)
すうち
323
聞
(
き
)
かずに
行
(
や
)
るならやつて
見
(
み
)
よ
324
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
との
立別
(
たてわ
)
けの
325
千騎
(
せんき
)
一騎
(
いつき
)
の
大峠
(
おほたうげ
)
326
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
をふり
捨
(
す
)
てて
327
常世
(
とこよ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
328
現
(
あら
)
はれ
出
(
い
)
でたる
高姫
(
たかひめ
)
の
329
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
御
(
おん
)
経綸
(
しぐみ
)
330
万劫
(
まんごふ
)
末代
(
まつだい
)
芳
(
かん
)
ばしき
331
名
(
な
)
を
残
(
のこ
)
さうと
思
(
おも
)
ふなら
332
ウラナイ
教
(
けう
)
の
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
333
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
片時
(
かたとき
)
も
334
先
(
さき
)
を
争
(
あらそ
)
ひ
歩
(
あゆ
)
めかし
335
畏
(
かしこ
)
き
神
(
かみ
)
のウラナイの
336
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
根本
(
こつぽん
)
の
337
毛筋
(
けすぢ
)
も
違
(
ちが
)
はぬこの
教
(
をしへ
)
338
神
(
かみ
)
の
奥
(
おく
)
には
奥
(
おく
)
がある
339
その
又
(
また
)
奥
(
おく
)
には
奥
(
おく
)
がある
340
大国常立
(
おほくにとこたち
)
大神
(
おほかみ
)
の
341
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
の
御
(
おん
)
仕組
(
しぐみ
)
342
隅
(
すみ
)
から
隅
(
すみ
)
まで
悟
(
さと
)
つたる
343
あの
高姫
(
たかひめ
)
の
生宮
(
いきみや
)
は
344
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
宝物
(
たからもの
)
345
広
(
ひろ
)
い
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
よ
346
今
(
いま
)
ぢや
早
(
はや
)
ぢやと
早鐘
(
はやがね
)
を
347
撞
(
つ
)
いて
知
(
し
)
らする
常世姫
(
とこよひめ
)
348
暗
(
やみ
)
に
迷
(
まよ
)
うた
身魂
(
みたま
)
をば
349
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
守護
(
しゆご
)
に
助
(
たす
)
けむと
350
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
一筋
(
ひとすぢ
)
に
351
誠
(
まこと
)
の
教
(
をしへ
)
伝
(
つた
)
へ
行
(
ゆ
)
く
352
常世
(
とこよ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
真心
(
まごころ
)
は
353
善
(
ぜん
)
の
鑑
(
かがみ
)
ぢや
世
(
よ
)
の
鑑
(
かがみ
)
354
誠
(
まこと
)
の
鑑
(
かがみ
)
はここにある
355
身魂
(
みたま
)
を
清
(
きよ
)
めて
出
(
で
)
て
来
(
き
)
たら
356
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
が
見
(
み
)
えすくぞ
357
鎮魂
(
ちんこん
)
帰神
(
きしん
)
を
せい
出
(
だ
)
して
358
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
に
倣
(
なら
)
ふより
359
神
(
かみ
)
から
出
(
だ
)
したこの
鏡
(
かがみ
)
360
一
(
ひと
)
つ
覗
(
のぞ
)
いて
見
(
み
)
るがよい
361
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
有様
(
ありさま
)
は
362
一目
(
ひとめ
)
に
見
(
み
)
えるこの
教
(
をしへ
)
363
ウラナイ
教
(
けう
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
364
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
の
神
(
かむ
)
ばしら
365
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
が
366
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
太柱
(
ふとばしら
)
367
グツと
握
(
にぎ
)
つて
居
(
を
)
る
程
(
ほど
)
に
368
世界
(
せかい
)
の
事
(
こと
)
は
何
(
なん
)
なりと
369
常世
(
とこよ
)
でなけりや
判
(
わか
)
りやせぬ
370
真名井
(
まなゐ
)
の
神
(
かみ
)
が
何
(
なに
)
偉
(
えら
)
い
371
瑞
(
みづ
)
の
身魂
(
みたま
)
が
何
(
なに
)
怖
(
こわ
)
い
372
怖
(
こわ
)
いと
云
(
い
)
うたら
吾
(
わが
)
心
(
こころ
)
373
心
(
こころ
)
一
(
ひと
)
つのウラナイ
教
(
けう
)
374
心
(
こころ
)
も
身
(
み
)
をも
大神
(
おほかみ
)
に
375
捧
(
ささ
)
げて
祈
(
いの
)
れよく
祈
(
いの
)
れ
376
祈
(
いの
)
る
誠
(
まこと
)
は
神心
(
かみごころ
)
377
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
378
身魂
(
みたま
)
幸倍坐
(
さちはへま
)
しませよ』
379
と
謡
(
うた
)
ひ
了
(
をは
)
れば、
380
お
節
(
せつ
)
は
益々
(
ますます
)
苦
(
くる
)
しみ
悶
(
もだ
)
え、
381
遂
(
つひ
)
にはキヤアキヤアと
怪
(
あや
)
しき
声
(
こゑ
)
を
振
(
ふ
)
り
絞
(
しぼ
)
り、
382
冷汗
(
ひやあせ
)
は
滝
(
たき
)
の
如
(
ごと
)
く
流
(
なが
)
れ
出
(
い
)
で、
383
容態
(
ようだい
)
は
刻々
(
こくこく
)
に
危険
(
きけん
)
状態
(
じやうたい
)
に
入
(
い
)
りける。
384
お
楢
(
なら
)
『モシモシ
皆
(
みな
)
さま、
385
御
(
ご
)
親切
(
しんせつ
)
に
拝
(
をが
)
みて
下
(
くだ
)
さいまして
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
いますが、
386
お
前
(
まへ
)
さまが
此処
(
ここ
)
へ
御座
(
ござ
)
つてから、
387
お
節
(
せつ
)
の
病気
(
びやうき
)
は
楽
(
らく
)
になるかと
思
(
おも
)
へば、
388
一息
(
ひといき
)
々々
(
ひといき
)
、
389
苦
(
くる
)
しさうに
成
(
な
)
つて
来
(
く
)
る、
390
コラマア
何
(
ど
)
うしたら
宜
(
よろ
)
しいのだ。
391
オーンオーンオーン』
392
黒姫
(
くろひめ
)
『コレコレお
婆
(
ば
)
アさま、
393
勿体
(
もつたい
)
ない
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひなさるな。
394
これ
程
(
ほど
)
結構
(
けつこう
)
な
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
の
御
(
お
)
筆先
(
ふでさき
)
を
読
(
よ
)
みて
聞
(
き
)
かし、
395
結構
(
けつこう
)
な
結構
(
けつこう
)
な
宣伝歌
(
せんでんか
)
まで
唱
(
とな
)
へて、
396
夫
(
そ
)
れで
悪
(
わる
)
うなつて
死
(
し
)
ぬ
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
があつたら、
397
神
(
かみ
)
さまのお
蔭
(
かげ
)
やと
思
(
おも
)
ひなされ。
398
妾
(
わたし
)
ぢやとて
何
(
ど
)
うして
一刻
(
いつこく
)
も
早
(
はや
)
う
楽
(
らく
)
に
仕
(
し
)
て
上
(
あ
)
げたい、
399
生命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けて
上
(
あ
)
げたいと
思
(
おも
)
へばこそ、
400
コンナ
山路
(
やまみち
)
を
雪
(
ゆき
)
踏
(
ふ
)
み
分
(
わ
)
けて
遥々
(
はるばる
)
と
来
(
き
)
たのぢやないか。
401
コンナ
繊弱
(
かよわ
)
い
妙齢
(
としごろ
)
の
娘
(
むすめ
)
を
二人
(
ふたり
)
まで
連
(
つ
)
れて
此処
(
ここ
)
へ
来
(
き
)
たのも、
402
神
(
かみ
)
から
言
(
い
)
へば
浅
(
あさ
)
からぬ
因縁
(
いんねん
)
ぢや。
403
何
(
ど
)
うなるも
斯
(
こ
)
うなるも
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
思召
(
おぼしめし
)
、
404
仮令
(
たとへ
)
お
節
(
せつ
)
さまが
国替
(
くにがへ
)
なさつた
処
(
ところ
)
が、
405
別
(
べつ
)
に
悔
(
くや
)
むにも
及
(
およ
)
ばぬ、
406
如才
(
じよさい
)
の
無
(
な
)
い
神
(
かみ
)
さまが、
407
結構
(
けつこう
)
な
処
(
ところ
)
へ
遣
(
や
)
つて
下
(
くだ
)
さつて、
408
神界
(
しんかい
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
御用
(
ごよう
)
をさして
下
(
くだ
)
さるのぢや。
409
お
前
(
まへ
)
さまの
達者
(
たつしや
)
を
守
(
まも
)
り、
410
この
家
(
いへ
)
を
守護
(
しゆご
)
する
守
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
として
下
(
くだ
)
さるのぢや。
411
勿体
(
もつたい
)
ない、
412
何
(
なに
)
を
不足
(
ふそく
)
さうに、
413
吠面
(
ほえづら
)
をかわくのぢやい、
414
何
(
ど
)
うなつても
諦
(
あきら
)
めが
肝腎
(
かんじん
)
ぢやぞへ』
415
お
楢
(
なら
)
『ハイハイ、
416
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います。
417
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
妾
(
わたし
)
の
生命
(
いのち
)
を
取
(
と
)
つて、
418
どうぞお
節
(
せつ
)
を
助
(
たす
)
けて
下
(
くだ
)
さいませ。
419
それがお
願
(
ねが
)
ひで
御座
(
ござ
)
います』
420
黒姫
(
くろひめ
)
『ハテサテ
判
(
わか
)
らぬ
方
(
かた
)
ぢやなア。
421
何程
(
なにほど
)
偉
(
えら
)
い
神
(
かみ
)
さまぢやとて、
422
お
前
(
まへ
)
の
生命
(
いのち
)
とお
節
(
せつ
)
さまの
生命
(
いのち
)
と
交換
(
かうくわん
)
が
出来
(
でき
)
るものか。
423
ソンナ
無茶
(
むちや
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひなさるな』
424
お
節
(
せつ
)
の
容態
(
ようだい
)
は
益々
(
ますます
)
危篤
(
きとく
)
に
成
(
な
)
つて
来
(
く
)
る。
425
黒姫
(
くろひめ
)
は
何
(
なん
)
とは
無
(
な
)
しに
落
(
お
)
ち
着
(
つ
)
かぬ
様子
(
やうす
)
にて、
426
黒姫
『コレコレ
照
(
てる
)
さま、
427
清
(
きよ
)
さま、
428
今日
(
けふ
)
は
神界
(
しんかい
)
に
大変
(
たいへん
)
な
御用
(
ごよう
)
がある。
429
サア
帰
(
かへ
)
りませう。
430
コレコレお
婆
(
ば
)
アさま
心配
(
しんぱい
)
なさるな。
431
気
(
き
)
を
確
(
しつか
)
り
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
なさいよ。
432
私
(
わし
)
は
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
が
急
(
せ
)
くから、
433
今日
(
けふ
)
はこれでお
暇
(
いとま
)
致
(
いた
)
します』
434
お
楢
(
なら
)
『モシモシお
節
(
せつ
)
は
助
(
たす
)
かりませうか、
435
助
(
たす
)
かりますまいか』
436
黒姫
(
くろひめ
)
『いづれ
楽
(
らく
)
になるわいナ。
437
屹度
(
きつと
)
癒
(
なほ
)
る、
438
安心
(
あんしん
)
なされ』
439
お
楢
(
なら
)
『
楽
(
らく
)
に
成
(
な
)
るとはあの
世
(
よ
)
へ
往
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
ぢやありませぬか、
440
癒
(
なほ
)
ると
仰有
(
おつしや
)
るのは、
441
霊壇
(
れいだん
)
へ
御魂
(
みたま
)
に
成
(
な
)
つて
直
(
なほ
)
ると
云
(
い
)
ふ
謎
(
なぞ
)
ではありますまいか』
442
黒姫
(
くろひめ
)
『アヽ
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
が
忙
(
いそが
)
しい。
443
照
(
てる
)
さま、
444
清
(
きよ
)
さま、
445
サアサアお
出
(
い
)
で』
446
と
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
比治山
(
ひぢやま
)
の
彼方
(
あなた
)
を
指
(
さ
)
してバラバラと
走
(
は
)
せ
帰
(
かへ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
447
あとにお
楢
(
なら
)
はワツと
許
(
ばか
)
り
泣
(
な
)
き
伏
(
ふ
)
しぬ。
448
(
大正一一・四・二二
旧三・二六
東尾吉雄
録)
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