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霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第22巻(酉の巻)
序文
凡例
総説
第1篇 暗雲低迷
第1章 玉騒疑
第2章 探り合ひ
第3章 不知火
第4章 玉探志
第2篇 心猿意馬
第5章 壇の浦
第6章 見舞客
第7章 囈語
第8章 鬼の解脱
第3篇 黄金化神
第9章 清泉
第10章 美と醜
第11章 黄金像
第12章 銀公着瀑
第4篇 改心の幕
第13章 寂光土
第14章 初稚姫
第15章 情の鞭
第16章 千万無量
第5篇 神界経綸
第17章 生田の森
第18章 布引の滝
第19章 山と海
第20章 三の魂
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霊界物語
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第22巻(酉の巻)
> 第5篇 神界経綸 > 第20章 三の魂
<<< 山と海
(B)
(N)
余白歌 >>>
第二〇章
三
(
みつ
)
の
魂
(
みたま
)
〔七一二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第22巻 如意宝珠 酉の巻
篇:
第5篇 神界経綸
よみ(新仮名遣い):
しんかいけいりん
章:
第20章 三の魂
よみ(新仮名遣い):
みつのみたま
通し章番号:
712
口述日:
1922(大正11)年05月28日(旧05月02日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年7月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
初稚姫と玉能姫は、佐田彦と波留彦を伴って、杢助の庵に戻ってきた。国依別と高姫は、教理を闘わせながら杢助の庵に逗留していた。
杢助から、四人が如意宝珠の玉と紫の玉の神業に携わったと聞いた高姫は、嬉しいような悲しいような顔をして眼をむき、俯いてしまった。国依別がそれをからかう。
高姫は言依別命に八つ当たりをして悪口を言う。佐田彦、波留彦は怒って高姫に抗議するが、高姫は軽口にごまかした。
言依別命は高熊山に神秘の経綸をなし、聖地に帰って神業に参じ、玉照彦命、玉照姫命の神示を海外にまで広め、八岐大蛇を征服に従事する多数の神人を教養した。
杢助は初稚姫と共に聖地で教主を助け、三五教の三柱と呼ばれるまでになった。玉能姫は生田の森に留まり、稚桜姫命の神霊を祀り、三五神政の魁を勤めた。
若彦は自転倒島全体を巡歴し、最後に神界の命によって玉能姫と共に神霊に奉仕することとなった。
国依別は、兄の真浦が波斯の国に赴いたため、宇都山郷の武志の宮に仕えて、松鷹彦に孝養を尽くした。
高姫は聖地に使えていたが、黒姫の後を追って海外に出て、真正の日の出神に出会い、自らの守護神の素性を悟り、悔改めて大車輪の活動を続けた。
佐田彦・波留彦は言依別命の側近く仕えた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-05-30 02:54:50
OBC :
rm2220
愛善世界社版:
286頁
八幡書店版:
第4輯 486頁
修補版:
校定版:
294頁
普及版:
132頁
初版:
ページ備考:
001
時置師
(
ときおかしの
)
神
(
かみ
)
は、
002
神
(
かみ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
の
時津風
(
ときつかぜ
)
、
003
吹
(
ふ
)
き
渡
(
わた
)
る
初夏
(
しよか
)
の
青葉
(
あをば
)
の
薫
(
かを
)
りを
身
(
み
)
に
浴
(
あ
)
び
乍
(
なが
)
ら
窓外
(
そうぐわい
)
を
眺
(
なが
)
め
居
(
ゐ
)
る。
004
時
(
とき
)
しも
森
(
もり
)
の
木蔭
(
こかげ
)
より
玉能姫
(
たまのひめ
)
は
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
手
(
て
)
を
携
(
たづさ
)
へ、
005
二人
(
ふたり
)
の
荒男
(
あらをとこ
)
と
共
(
とも
)
に
欣然
(
きんぜん
)
として
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
る。
006
杢助
(
もくすけ
)
は
窓
(
まど
)
を
引
(
ひ
)
き
開
(
あ
)
け
拍手
(
はくしゆ
)
して
之
(
これ
)
を
迎
(
むか
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
007
二三
(
にさん
)
日前
(
にちぜん
)
より
此
(
この
)
家
(
や
)
に
訪
(
たづ
)
ね
来
(
きた
)
りし
高姫
(
たかひめ
)
、
008
国依別
(
くによりわけ
)
は、
009
杢助
(
もくすけ
)
と
教理
(
けうり
)
を
闘
(
たたか
)
はし
乍
(
なが
)
ら
此処
(
ここ
)
に
逗留
(
とうりう
)
して
居
(
ゐ
)
た。
010
高姫
(
たかひめ
)
『
杢助
(
もくすけ
)
さま、
011
貴方
(
あなた
)
は
今
(
いま
)
東
(
ひがし
)
の
窓
(
まど
)
から
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ちましたが、
012
日天
(
につてん
)
様
(
さま
)
は
西
(
にし
)
の
方
(
はう
)
へ
廻
(
まは
)
つて
居
(
ゐ
)
られますよ』
013
杢助
『いや、
014
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
へ
日天
(
につてん
)
様
(
さま
)
や、
015
月天
(
ぐわつてん
)
様
(
さま
)
が
御
(
お
)
いでになりましたから』
016
国依別
『
国依別
(
くによりわけ
)
には
日天
(
につてん
)
月天
(
ぐわつてん
)
の
往
(
ゆ
)
かぬ
事
(
こと
)
を
仰有
(
おつしや
)
いますな』
017
と
云
(
い
)
ひながら
窓
(
まど
)
を
覗
(
のぞ
)
き、
018
国依別
『ヤア、
019
お
帰
(
かへ
)
りになりました。
020
杢助
(
もくすけ
)
さま、
021
お
目出度
(
めでた
)
う、
022
今迄
(
いままで
)
御
(
ご
)
心配
(
しんぱい
)
でしたらう』
023
杢助
『ハイ、
024
杢助
(
もくすけ
)
も
一寸
(
ちよつと
)
心配
(
しんぱい
)
して
居
(
を
)
りましたよ』
025
高姫
(
たかひめ
)
は
妙
(
めう
)
な
顔
(
かほ
)
しながら、
026
高姫
『
貴方
(
あなた
)
は
口
(
くち
)
では
平気
(
へいき
)
で
言
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
らつしやるが、
027
矢張
(
やつぱ
)
り
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
の
事
(
こと
)
が
気
(
き
)
に
懸
(
かか
)
ると
見
(
み
)
えますなア』
028
杢助
『
別
(
べつ
)
に
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
の
事
(
こと
)
に
就
(
つい
)
ては、
029
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
がついて
御座
(
ござ
)
るから
心配
(
しんぱい
)
は
致
(
いた
)
しませぬが、
030
大切
(
たいせつ
)
な
御用
(
ごよう
)
を
巧
(
うま
)
く
勤
(
つと
)
めあげたか
知
(
し
)
らぬと
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
つたので……
然
(
しか
)
しあの
顔色
(
かほいろ
)
で
見
(
み
)
れば、
031
巧
(
うま
)
く
御用
(
ごよう
)
が
出来
(
でき
)
たらしいですよ』
032
高姫
『
大切
(
たいせつ
)
の
御用
(
ごよう
)
とは………それや
又
(
また
)
どんな
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
いますか。
033
高姫
(
たかひめ
)
にも
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さいな』
034
杢助
(
もくすけ
)
はニコニコ
笑
(
わら
)
ひながら、
035
杢助
『ハイ
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
から
大切
(
たいせつ
)
な
秘密
(
ひみつ
)
の
御用
(
ごよう
)
を……
玉能姫
(
たまのひめ
)
、
036
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
御
(
ご
)
両人
(
りやうにん
)
が
承
(
うけたま
)
はりましたのですよ』
037
高姫
『
妾
(
わたし
)
の
様
(
やう
)
な
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
を
差措
(
さしお
)
き、
038
あの
様
(
やう
)
な
子供
(
こども
)
や
若彦
(
わかひこ
)
の
女房
(
にようばう
)
に
大切
(
たいせつ
)
な
御用
(
ごよう
)
を
仰
(
あふ
)
せ
付
(
つ
)
けるとは……
言依別
(
ことよりわけ
)
も
些
(
ちつ
)
と
聞
(
きこ
)
えませぬ。
039
それだから
人
(
ひと
)
を
使
(
つか
)
ふ
目
(
め
)
が
無
(
な
)
いと
言
(
い
)
ふのだ。
040
困
(
こま
)
つたハイカラの
教主
(
けうしゆ
)
だなア』
041
杢助
(
もくすけ
)
は、
042
杢助
『アハヽヽヽ』
043
と
嬉
(
うれ
)
しさうに
笑
(
わら
)
ふ。
044
国依別
(
くによりわけ
)
は
門
(
もん
)
の
戸
(
と
)
を
押
(
お
)
し
開
(
ひら
)
き、
045
丁寧
(
ていねい
)
に
出迎
(
でむか
)
へ、
046
国依別
『
皆
(
みな
)
さま、
047
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
で
御座
(
ござ
)
いました。
048
無事
(
ぶじ
)
に
納
(
をさ
)
まりましたかな』
049
二人
(
ふたり
)
は
顔
(
かほ
)
に
笑
(
ゑみ
)
を
湛
(
たた
)
へながら
一言
(
いちごん
)
も
発
(
はつ
)
せず、
050
丁寧
(
ていねい
)
に
腰
(
こし
)
を
屈
(
かが
)
め、
051
二人
(
ふたり
)
の
男
(
をとこ
)
と
共
(
とも
)
に
欣々
(
いそいそ
)
と
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
た。
052
杢助
(
もくすけ
)
は
見
(
み
)
るより、
053
杢助
『
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
、
054
玉能姫
(
たまのひめ
)
様
(
さま
)
、
055
谷丸
(
たにまる
)
さま、
056
滝公
(
たきこう
)
さま、
057
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
で
御座
(
ござ
)
いました』
058
谷丸
(
たにまる
)
『
私
(
わたくし
)
は
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
より
佐田彦
(
さだひこ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
と
名
(
な
)
を
賜
(
たま
)
はりました。
059
滝公
(
たきこう
)
さまは
波留彦
(
はるひこ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
と
名
(
な
)
を
賜
(
たま
)
はりましたから、
060
何卒
(
どうぞ
)
今後
(
こんご
)
は、
061
其
(
その
)
お
心組
(
つもり
)
で
呼
(
よ
)
んで
下
(
くだ
)
さい。
062
お
節
(
せつ
)
………いやいや
玉能姫
(
たまのひめ
)
様
(
さま
)
、
063
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
のお
伴
(
とも
)
を
致
(
いた
)
しまして
神島
(
かみじま
)
………ではない、
064
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御用
(
ごよう
)
に
参
(
まゐ
)
つて
来
(
き
)
ました。
065
いやもう
大変
(
たいへん
)
な
結構
(
けつこう
)
な
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
いましたわ』
066
杢助
(
もくすけ
)
『
何
(
なに
)
は
兎
(
と
)
もあれ、
067
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
御
(
お
)
礼
(
れい
)
を
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げ、
068
お
祝
(
いはひ
)
の
御
(
お
)
神酒
(
みき
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
する
事
(
こと
)
に
致
(
いた
)
しませう』
069
高姫
(
たかひめ
)
『アヽ、
070
それは
結構
(
けつこう
)
で
御座
(
ござ
)
いますな。
071
然
(
しか
)
し
如何
(
どん
)
な
御用
(
ごよう
)
で
御
(
お
)
出
(
い
)
でになさつたのか、
072
高姫
(
たかひめ
)
にも
様子
(
やうす
)
を
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さいませ。
073
これ
玉能姫
(
たまのひめ
)
さま』
074
玉能姫
(
たまのひめ
)
『
此
(
この
)
事
(
こと
)
ばかりは
三十五万
(
さんじふごまん
)
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
、
075
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げる
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ませぬ。
076
何
(
いづ
)
れ
未来
(
みらい
)
でお
分
(
わか
)
りになるでせう』
077
高姫
(
たかひめ
)
『
何
(
なん
)
と……マア
遠
(
とほ
)
い……
気
(
き
)
の
長
(
なが
)
い
事
(
こと
)
だなア』
078
杢助
(
もくすけ
)
『
何処
(
どこ
)
の
地点
(
ちてん
)
に
納
(
をさ
)
めたと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げ
難
(
にく
)
いが、
079
実際
(
じつさい
)
は
貴方
(
あなた
)
の
一旦
(
いつたん
)
呑
(
の
)
んで
居
(
ゐ
)
た
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふゑ
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
と
紫
(
むらさき
)
の
宝玉
(
はうぎよく
)
が
三五教
(
あななひけう
)
の
教主
(
けうしゆ
)
の
手
(
て
)
に
返
(
かへ
)
り、
080
其
(
その
)
御用
(
ごよう
)
を
仰
(
あふ
)
せ
付
(
つ
)
かつて
或
(
あ
)
る
霊地
(
れいち
)
へ
埋蔵
(
まいざう
)
の
御用
(
ごよう
)
に
行
(
い
)
つたのですよ。
081
黄金
(
わうごん
)
の
玉
(
たま
)
は
言依別
(
ことよりわけ
)
の
教主
(
けうしゆ
)
自
(
みづか
)
ら
何処
(
どこ
)
かの
霊地
(
れいち
)
へ
埋蔵
(
まいざう
)
されたさうだ。
082
これで
三
(
み
)
つの
御玉
(
みたま
)
が
揃
(
そろ
)
ひまして……
高姫
(
たかひめ
)
さま、
083
お
喜
(
よろこ
)
びなさいませ』
084
高姫
(
たかひめ
)
、
085
怪訝
(
けげん
)
な
顔
(
かほ
)
して
舌
(
した
)
を
捲
(
ま
)
き
目
(
め
)
を
剥
(
む
)
き、
086
高姫
『ヘエ、
087
ケヽヽヽ
結構
(
けつこう
)
ですなア』
088
と
云
(
い
)
つたきり、
089
嬉
(
うれ
)
しい
様
(
やう
)
な、
090
悲
(
かな
)
しい
様
(
やう
)
な、
091
不興
(
てれ
)
くさい
様
(
やう
)
な
顔
(
かほ
)
して
俯向
(
うつむ
)
く。
092
国依別
(
くによりわけ
)
、
093
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
つて
笑
(
わら
)
ひ、
094
国依別
『ハヽヽヽヽ、
095
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
も
薩張
(
さつぱ
)
り
往生
(
わうじやう
)
遊
(
あそ
)
ばしたか、
096
誠
(
まこと
)
にお
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
の
至
(
いた
)
り。
097
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
矢張
(
やつぱ
)
り
高姫
(
たかひめ
)
さまも
喜
(
よろこ
)
ばねばなりますまい。
098
もう
之
(
これ
)
で
貴方
(
あなた
)
の
副
(
ふく
)
守護神
(
しゆごじん
)
の
断念
(
あきらめ
)
が
出来
(
でき
)
るでせう。
099
是
(
これ
)
から
一意
(
いちい
)
専心
(
せんしん
)
、
100
教主
(
けうしゆ
)
の
意見
(
いけん
)
に
従
(
したが
)
つて、
101
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
をなさいませ』
102
高姫
(
たかひめ
)
『ハイ、
103
如何
(
どう
)
も
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
皮肉
(
ひにく
)
な
事
(
こと
)
をなさいますな。
104
寝
(
ね
)
ても
醒
(
さ
)
めても
玉
(
たま
)
の
行方
(
ゆくへ
)
を
探
(
さが
)
し、
105
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
めあげむと、
106
千騎
(
せんき
)
一騎
(
いつき
)
の
活動
(
くわつどう
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
る
此
(
この
)
高姫
(
たかひめ
)
をアフンと
致
(
いた
)
さして、
107
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ
人
(
ひと
)
達
(
たち
)
に、
108
肝腎
(
かんじん
)
な
一厘
(
いちりん
)
の
経綸
(
しぐみ
)
を
吩咐
(
いひつ
)
けるとは……
妙
(
めう
)
な
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
も……いや
教主
(
けうしゆ
)
もあるものだ。
109
教主
(
けうしゆ
)
の
きやう
は
獣扁
(
けものへん
)
に
王
(
わう
)
さまだらう、
110
オホヽヽヽヽ』
111
佐田彦
(
さだひこ
)
『
是
(
これ
)
は
聞
(
き
)
き
捨
(
ずて
)
ならぬ
高姫
(
たかひめ
)
の
言葉
(
ことば
)
、
112
その
脱線振
(
だつせんぶ
)
りは
何事
(
なにごと
)
で
御座
(
ござ
)
るか。
113
今迄
(
いままで
)
の
谷丸
(
たにまる
)
ならば
黙
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
るが、
114
最早
(
もはや
)
教主
(
けうしゆ
)
より
命
(
めい
)
ぜられたる
宣伝使
(
せんでんし
)
だ。
115
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
しなさねば
承知
(
しようち
)
せぬ』
116
波留彦
(
はるひこ
)
『
佐田彦
(
さだひこ
)
宣伝使
(
せんでんし
)
の
言
(
い
)
はれた
通
(
とほ
)
り、
117
速
(
すみやか
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
しなさるが
宜
(
よ
)
からうと、
118
波留彦
(
はるひこ
)
は
思
(
おも
)
ひます』
119
高姫
(
たかひめ
)
『
高姫
(
たかひめ
)
鉄道
(
てつだう
)
の
終点
(
しうてん
)
、
120
アフンの
駅
(
えき
)
に
着
(
つ
)
いたのだから、
121
脱線
(
だつせん
)
の
余地
(
よち
)
も
無
(
な
)
く、
122
のり
直
(
なほ
)
し
様
(
やう
)
もなく、
123
乗
(
の
)
り
替
(
か
)
へも
何
(
なん
)
の
駅
(
えき
)
もないぢやありませぬか。
124
オホヽヽヽヽ』
125
○
126
因
(
ちなみ
)
に
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
は、
127
一旦
(
いつたん
)
高熊山
(
たかくまやま
)
の
霊地
(
れいち
)
に
神秘
(
しんぴ
)
の
経綸
(
けいりん
)
を
遂行
(
すゐかう
)
し、
128
聖地
(
せいち
)
に
帰
(
かへ
)
りて
神業
(
しんげふ
)
に
参
(
さん
)
じ、
129
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
の
神司
(
かむづかさ
)
玉照彦
(
たまてるひこの
)
命
(
みこと
)
、
130
玉照姫
(
たまてるひめの
)
命
(
みこと
)
の
神示
(
しんじ
)
を
海外
(
かいぐわい
)
にまで
弘布
(
こうふ
)
し、
131
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
の
征服
(
せいふく
)
に
従事
(
じうじ
)
する
数多
(
あまた
)
の
神人
(
しんじん
)
を
教養
(
けうやう
)
し、
132
其
(
その
)
名
(
な
)
を
天下
(
てんか
)
に
轟
(
とどろ
)
かした
神代
(
かみよ
)
の
英雄神
(
えいゆうしん
)
である。
133
また
杢助
(
もくすけ
)
は
元
(
もと
)
の
時置師
(
ときおかしの
)
神
(
かみ
)
と
現
(
あら
)
はれ、
134
聖地
(
せいち
)
の
八尋殿
(
やひろどの
)
に
於
(
おい
)
て
教主
(
けうしゆ
)
を
助
(
たす
)
け、
135
初稚姫
(
はつわかひめ
)
と
共
(
とも
)
に
忠実
(
ちうじつ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
し、
136
三五教
(
あななひけう
)
の
柱石
(
ちうせき
)
と
呼
(
よ
)
ばれる
事
(
こと
)
となつた。
137
玉能姫
(
たまのひめ
)
は
生田
(
いくた
)
の
森
(
もり
)
に
止
(
とどま
)
り、
138
或
(
ある
)
神命
(
しんめい
)
を
帯
(
お
)
びて
稚桜姫
(
わかざくらひめの
)
命
(
みこと
)
の
神霊
(
しんれい
)
を
祀
(
まつ
)
り、
139
五六七
(
みろく
)
神政
(
しんせい
)
の
魁
(
さきがけ
)
を
勤
(
つと
)
めた。
140
若彦
(
わかひこ
)
は
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
全体
(
ぜんたい
)
を
巡歴
(
じゆんれき
)
し、
141
終
(
つひ
)
に
神界
(
しんかい
)
の
命
(
めい
)
によりて
玉能姫
(
たまのひめ
)
と
共
(
とも
)
に
神霊
(
しんれい
)
に
奉仕
(
ほうし
)
する
事
(
こと
)
となつた。
142
国依別
(
くによりわけ
)
は
兄
(
あに
)
の
真浦
(
まうら
)
が
波斯
(
フサ
)
の
国
(
くに
)
へ
出
(
い
)
で
行
(
ゆ
)
きしを
以
(
もつ
)
て、
143
已
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず
宇都山
(
うづやま
)
郷
(
がう
)
の
武志
(
たけし
)
の
宮
(
みや
)
に
仕
(
つか
)
へて
神教
(
しんけう
)
を
伝
(
つた
)
へ、
144
父
(
ちち
)
の
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
に
孝養
(
かうやう
)
を
尽
(
つく
)
した。
145
高姫
(
たかひめ
)
は
聖地
(
せいち
)
にあつて
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
に
仕
(
つか
)
へつつありしが、
146
黒姫
(
くろひめ
)
のあとを
追
(
お
)
うて
海外
(
かいぐわい
)
に
渡
(
わた
)
り、
147
真正
(
しんせい
)
の
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
に
出会
(
しゆつくわい
)
し、
148
初
(
はじ
)
めて
自己
(
じこ
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
の
素性
(
すじやう
)
を
悟
(
さと
)
り、
149
悔
(
く
)
い
改
(
あらた
)
めて
大車輪
(
だいしやりん
)
の
活動
(
くわつどう
)
を
続
(
つづ
)
けた。
150
佐田彦
(
さだひこ
)
、
151
波留彦
(
はるひこ
)
は
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
の
膝下
(
しつか
)
にあつて、
152
神業
(
しんげふ
)
を
輔佐
(
ほさ
)
することとなつた。
153
○
154
大正
(
たいしやう
)
壬戌
(
みづのえいぬ
)
の
年
(
とし
)
155
卯月
(
うづき
)
の
二十八
(
にじふはち
)
日
(
にち
)
に
156
二十二
(
にじふに
)
人
(
にん
)
の
生魂
(
いくみたま
)
157
三
(
み
)
つの
御玉
(
みたま
)
の
隠
(
かく
)
し
所
(
どこ
)
158
述
(
の
)
べ
終
(
をは
)
りたる
今日
(
けふ
)
の
日
(
ひ
)
は
159
楽
(
たの
)
しき
神世
(
かみよ
)
を
五六七
(
みろく
)
殿
(
でん
)
160
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
、
月
(
つき
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
161
天照皇
(
あまてらすすめ
)
大神
(
おほかみ
)
や
162
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
祖神
(
おや
)
と
現
(
あ
)
れませる
163
国常立之
(
くにとこたちの
)
大御神
(
おほみかみ
)
164
豊国主
(
とよくにぬし
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
165
大本教
(
おほもとけう
)
を
守
(
まも
)
ります
166
百千万
(
ももちよろづ
)
の
神々
(
かみがみ
)
の
167
貴
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
飛
(
と
)
び
降
(
くだ
)
る
168
神
(
かみ
)
の
使
(
つかひ
)
の
霊鷹
(
れいよう
)
は
169
生田
(
いくた
)
の
森
(
もり
)
や
再度山
(
ふたたびやま
)
の
170
峰
(
みね
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
の
御
(
おん
)
仕組
(
しぐみ
)
171
鷹鳥姫
(
たかとりひめ
)
の
改心
(
かいしん
)
の
172
瑞祥
(
ずゐしやう
)
祝
(
いは
)
ふ
其
(
その
)
為
(
た
)
めに
173
三度
(
みたび
)
舞
(
ま
)
ひ
来
(
く
)
る
鷹津
(
たかつ
)
神
(
かみ
)
174
さしもに
広
(
ひろ
)
き
殿内
(
でんない
)
を
175
右
(
みぎ
)
や
左
(
ひだり
)
と
翔
(
と
)
び
交
(
か
)
ひて
176
画竜
(
ぐわりう
)
の
額
(
がく
)
に
翼
(
はね
)
休
(
やす
)
め
177
仮設
(
かせつ
)
劇場
(
げきぢやう
)
の
梁
(
つりはり
)
に
178
悠々
(
いういう
)
翼
(
つばさ
)
を
休
(
やす
)
めたる
179
今日
(
けふ
)
の
生日
(
いくひ
)
の
足日
(
たるひ
)
こそ
180
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
生
(
うま
)
れたる
181
生日
(
いくひ
)
に
因
(
ちな
)
みて
七百
(
しちひやく
)
と
182
十二
(
じふに
)
の
章
(
ふし
)
も
面白
(
おもしろ
)
く
183
松雲閣
(
しよううんかく
)
の
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
184
今日
(
けふ
)
は
珍
(
めづら
)
し
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
し
185
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
敷島
(
しきしま
)
の
186
筆者
(
ひつしや
)
を
烟
(
けぶり
)
に
巻
(
ま
)
き
乍
(
なが
)
ら
187
遠
(
とほ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
物語
(
ものがたり
)
188
今
(
いま
)
に
写
(
うつ
)
して
眺
(
なが
)
むるも
189
少
(
すこ
)
しも
変
(
かは
)
らぬ
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
の
190
栄
(
さか
)
ゆる
御代
(
みよ
)
を
松村
(
まつむら
)
氏
(
し
)
191
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
も
海原
(
うなばら
)
も
192
心
(
こころ
)
真澄
(
ますみ
)
の
玉鏡
(
たまかがみ
)
193
海
(
うみ
)
の
内
外
(
うちと
)
の
隔
(
へだ
)
てなく
194
諸越
山
(
もろこしやま
)
も
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
195
豊
(
とよ
)
九
(
く
)
二
(
に
)
主
(
ぬし
)
の
分霊
(
わけみたま
)
196
瑞
(
みづ
)
の
神徳
(
しんとく
)
天地
(
あめつち
)
に
197
輝
(
かがや
)
く
時
(
とき
)
も
北村
(
きたむら
)
の
198
空
(
そら
)
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
り
隆
々
(
りうりう
)
と
199
光
(
ひか
)
り
普
(
あまね
)
き
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
200
亜細亜
(
アジア
)
、
亜弗利加
(
アフリカ
)
、
欧羅巴
(
ようろつぱ
)
201
亜米利
(
あめり
)
加藤
(
かとう
)
く
高砂
(
たかさご
)
の
202
島
(
しま
)
の
果
(
はて
)
まで
説
(
と
)
き
明
(
あか
)
す
203
近藤
(
こんど
)
の
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
204
道
(
みち
)
も
貞
(
さだ
)
か
二
(
に
)
成
(
な
)
り
行
(
ゆ
)
きて
205
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
や
野
(
の
)
の
末
(
すゑ
)
も
206
教
(
をしへ
)
の
花
(
はな
)
の
馥
郁
(
ふくいく
)
と
207
薫
(
かをり
)
も
床
(
ゆか
)
しき
佐賀
(
さが
)
の
奥
(
おく
)
208
神
(
かみ
)
の
伊佐男
(
いさを
)
は
遠近
(
をちこち
)
に
209
秀妻
(
ほつま
)
の
国
(
くに
)
を
初
(
はじ
)
めとし
210
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
の
中
心地
(
ちうしんち
)
211
野
山
(
のやま
)
も
青
(
あを
)
く
茂
(
しげ
)
りつつ
212
神代
(
かみよ
)
を
祝
(
いは
)
ふ
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
213
神世
(
かみよ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
洩
(
も
)
らさじと
214
御空
(
みそら
)
を
隠
(
かく
)
す
雲
(
くも
)
の
戸
(
と
)
を
215
開
(
ひら
)
いて
此処
(
ここ
)
に
松
(
まつ
)
の
雲
(
くも
)
216
松雲閣
(
しよううんかく
)
の
奥
(
おく
)
の
室
(
ま
)
で
217
初夏
(
しよか
)
の
風
(
かぜ
)
をばあびながら
218
二十二
(
にじふに
)
巻
(
くわん
)
の
物語
(
ものがたり
)
219
目出
(
めで
)
たくここに
述
(
の
)
べをはる
220
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
221
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ
222
(
大正一一・五・二八
旧五・二
北村隆光
録)
223
(昭和一〇・六・五 王仁校正)
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