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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第32巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 森林の都
第1章 万物同言
第2章 猛獣会議
第3章 兎の言霊
第4章 鰐の言霊
第5章 琉球の光
第6章 獅子粉塵
第2篇 北の森林
第7章 試金玉
第8章 三人娘
第9章 岩窟女
第10章 暗黒殿
第11章 人の裘
第12章 鰐の橋
第13章 平等愛
第14章 山上の祝
第3篇 瑞雲靉靆
第15章 万歳楽
第16章 回顧の歌
第17章 悔悟の歌
第18章 竜国別
第19章 軽石車
第20章 瑞の言霊
第21章 奉答歌
第4篇 天祥地瑞
第22章 橋架
第23章 老婆心切
第24章 冷氷
余白歌
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<<< 山上の祝
(B)
(N)
回顧の歌 >>>
第一五章
万歳楽
(
ばんざいらく
)
〔九〇六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻
篇:
第3篇 瑞雲靉靆
よみ(新仮名遣い):
ずいうんあいたい
章:
第15章 万歳楽
よみ(新仮名遣い):
ばんざいらく
通し章番号:
906
口述日:
1922(大正11)年08月23日(旧07月01日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年10月15日
概要:
舞台:
ウヅの館
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
ウヅの国に神館を開き、親子で黄泉平坂の戦いに名を挙げた桃上彦(正鹿山津見神)は、教えの司・国彦にウヅの館を任せてエルサレムに帰還した。国彦の長子・松若彦は父の後を継いでいた。
そこへ神素盞嗚大神の娘・末子姫が現れた。松若彦は父の言葉にしたがって、ウヅの教えの司神となるべく末子姫を館に迎え入れた。
ウヅの館に帰還してきた言依別命一行の凱旋を祝して、末子姫は自ら金扇を拡げて自ら舞い、祝歌を歌った。高砂島に舟に乗ってやってきた経緯と、言依別命らのアマゾン河の魔神征服の功績を称えた。
末子姫は歌い終わると一同に会釈して、神素盞嗚大神の鎮まりいます奥殿に進んで行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-05-26 18:16:35
OBC :
rm3215
愛善世界社版:
167頁
八幡書店版:
第6輯 209頁
修補版:
校定版:
173頁
普及版:
70頁
初版:
ページ備考:
001
五六七
(
みろく
)
の
神世
(
みよ
)
を
松代姫
(
まつよひめ
)
002
心
(
こころ
)
も
直
(
すぐ
)
なる
竹野姫
(
たけのひめ
)
003
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
の
004
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
の
御
(
おん
)
父
(
ちち
)
と
005
現
(
あら
)
はれまして
高砂
(
たかさご
)
の
006
ウヅの
都
(
みやこ
)
に
神館
(
かむやかた
)
007
開
(
ひら
)
きて
世人
(
よびと
)
を
導
(
みちび
)
きし
008
桃上彦
(
ももがみひこ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
009
五月
(
さつき
)
の
姫
(
ひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
010
神
(
かみ
)
の
御言
(
みこと
)
を
蒙
(
かかぶ
)
りて
011
黄泉
(
よもつ
)
の
島
(
しま
)
に
出陣
(
しゆつぢん
)
し
012
親子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
抜群
(
ばつぐん
)
の
013
功
(
いさを
)
を
立
(
た
)
てて
其
(
その
)
ほまれ
014
四方
(
よも
)
に
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ひたる
015
正鹿
(
まさか
)
山津見
(
やまづみ
)
神
(
かみ
)
の
主
(
ぬし
)
016
教
(
をしへ
)
の
司
(
つかさ
)
の
国彦
(
くにひこ
)
に
017
ウヅの
館
(
やかた
)
を
任
(
まか
)
せつつ
018
遠
(
とほ
)
く
海原
(
うなばら
)
打渡
(
うちわた
)
り
019
今
(
いま
)
は
再度
(
ふたたび
)
ヱルサレム
020
貴
(
うづ
)
の
聖地
(
せいち
)
にましまして
021
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
022
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
開
(
ひら
)
きましぬ
023
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
国彦
(
くにひこ
)
の
024
長子
(
ちやうし
)
と
生
(
あ
)
れし
松若彦
(
まつわかひこ
)
は
025
父
(
ちち
)
の
言葉
(
ことば
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
026
ウヅの
館
(
やかた
)
に
謹
(
つつし
)
みて
027
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
正道
(
まさみち
)
を
028
四方
(
よも
)
に
伝
(
つた
)
ふる
折柄
(
をりから
)
に
029
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
030
貴
(
うづ
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
とあれませる
031
八人
(
やたり
)
乙女
(
をとめ
)
の
末子姫
(
すゑこひめ
)
032
捨子
(
すてこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
伴
(
ともな
)
ひて
033
潮
(
うしほ
)
の
八百路
(
やほぢ
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
034
光
(
ひか
)
り
輝
(
かがや
)
き
降
(
くだ
)
りまし
035
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
は
遠近
(
をちこち
)
に
036
栄
(
さか
)
えて
四方
(
よも
)
の
国人
(
くにびと
)
は
037
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
と
末子姫
(
すゑこひめ
)
が
038
尊
(
たふと
)
き
政治
(
せいぢ
)
に
悦服
(
えつぷく
)
し
039
互
(
たがひ
)
に
歓
(
ゑら
)
ぎ
喜
(
よろこ
)
びつ
040
松
(
まつ
)
の
神世
(
かみよ
)
を
立
(
た
)
てゐたる
041
時
(
とき
)
しもあれや
三五
(
あななひ
)
の
042
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
043
言依別
(
ことよりわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
044
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
を
立出
(
たちい
)
でて
045
玉照彦
(
たまてるひこ
)
や
玉照姫
(
たまてるひめ
)
の
046
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
の
神勅
(
しんちよく
)
を
047
守
(
まも
)
りてここに
出
(
い
)
でましぬ
048
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
049
松若彦
(
まつわかひこ
)
や
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
050
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
は
喜
(
よろこ
)
びて
051
言依別
(
ことよりわけ
)
の
教主
(
けうしゆ
)
をば
052
生
(
い
)
きたる
神
(
かみ
)
と
尊敬
(
そんけい
)
し
053
教
(
をしへ
)
の
花
(
はな
)
は
四方
(
よも
)
八方
(
やも
)
に
054
匂
(
にほ
)
ひ
栄
(
さか
)
ゆる
折柄
(
をりから
)
に
055
アマゾン
河
(
がは
)
の
森林
(
しんりん
)
に
056
神
(
かみ
)
を
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
さむと
057
立向
(
たちむか
)
ひたる
神司
(
かむつかさ
)
058
国依別
(
くによりわけ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
059
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
や
高姫
(
たかひめ
)
が
060
言霊戦
(
ことたません
)
を
助
(
たす
)
けむと
061
正純彦
(
まさずみひこ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
062
カール、
石熊
(
いしくま
)
、
春公
(
はるこう
)
の
063
三人
(
みたり
)
[
※
初版や愛世版では「
四
(
よ
)
人
(
にん
)
」だが、校定版や八幡版では「
三人
(
みたり
)
」になっている。第32巻第14章には「時雨の森の北の森林に向ひたる正純彦、カール、石熊、春公の一隊は」「一行四人は」と書いてあり、正純彦の供は3人であることは明白である。読者の混乱を避けるため、霊界物語ネットでは校定版と同様に「三人」に直すことにした。
]
の
供
(
とも
)
を
引率
(
いんそつ
)
し
064
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
山河
(
やまかは
)
を
065
いくつか
渉
(
わた
)
り
屏風山
(
びやうぶやま
)
066
大山脈
(
だいさんみやく
)
の
中央
(
ちうあう
)
に
067
雲
(
くも
)
を
圧
(
あつ
)
して
聳
(
そび
)
え
立
(
た
)
つ
068
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
に
立向
(
たちむか
)
ひ
069
国依別
(
くによりわけ
)
に
面会
(
めんくわい
)
し
070
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
宝玉
(
ほうぎよく
)
の
071
珍
(
うづ
)
の
霊光
(
れいくわう
)
発射
(
はつしや
)
して
072
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
に
潜
(
ひそ
)
みたる
073
猛獣
(
まうじう
)
大蛇
(
をろち
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
074
モールバンドやエルバンド
075
其
(
その
)
外
(
ほか
)
数多
(
あまた
)
の
曲神
(
まががみ
)
に
076
向
(
むか
)
つて
戦
(
たたか
)
ふ
神軍
(
しんぐん
)
を
077
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
より
射照
(
いて
)
らして
078
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
大勝利
(
だいしようり
)
079
雲
(
くも
)
の
上
(
うへ
)
迄
(
まで
)
立
(
た
)
て
給
(
たま
)
ふ
080
其
(
その
)
言霊
(
ことたま
)
の
尊
(
たふと
)
さに
081
高姫
(
たかひめ
)
一行
(
いつかう
)
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
082
数多
(
あまた
)
の
司
(
つかさ
)
は
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
083
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
を
指
(
ゆびさ
)
して
084
ここに
漸
(
やうや
)
く
寄
(
よ
)
り
来
(
きた
)
り
085
アマゾン
河
(
がは
)
の
水流
(
すゐりう
)
が
086
帯
(
おび
)
の
如
(
ごと
)
くに
流
(
なが
)
れたる
087
景色
(
けしき
)
を
眺
(
なが
)
めて
言霊
(
ことたま
)
の
088
太祝詞言
(
ふとのりとごと
)
奏上
(
そうじやう
)
し
089
言依別
(
ことよりわけ
)
や
国依別
(
くによりわけ
)
の
090
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
神人
(
しんじん
)
を
091
始
(
はじ
)
めて
外
(
ほか
)
に
十六
(
じふろく
)
の
092
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
093
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
守
(
まも
)
ります
094
アルゼンチンの
大都会
(
だいとくわい
)
095
ウヅの
館
(
やかた
)
に
悠々
(
いういう
)
と
096
凱歌
(
がいか
)
を
奏
(
そう
)
して
帰
(
かへ
)
ります
097
其
(
その
)
御姿
(
みすがた
)
の
勇
(
いさ
)
ましさ
098
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
099
松若彦
(
まつわかひこ
)
や
捨子姫
(
すてこひめ
)
100
其
(
その
)
外
(
ほか
)
数多
(
あまた
)
の
神司
(
みつかさ
)
は
101
ウヅの
都
(
みやこ
)
の
国人
(
くにびと
)
を
102
数多
(
あまた
)
伴
(
ともな
)
ひ
出
(
い
)
で
迎
(
むか
)
へ
103
無事
(
ぶじ
)
の
凱旋
(
がいせん
)
祝
(
しゆく
)
しつつ
104
ウヅの
館
(
やかた
)
に
迎
(
むか
)
へ
入
(
い
)
る
105
アルゼンチンの
開
(
ひら
)
けてゆ
106
かかる
例
(
ため
)
しもあらたふと
107
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めたる
108
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
や
109
豊国姫
(
とよくにひめの
)
大御神
(
おほみかみ
)
110
金勝要
(
きんかつかねの
)
大御神
(
おほみかみ
)
111
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
や
木
(
こ
)
の
花
(
はな
)
の
112
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
も
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
113
五六七
(
みろく
)
の
神世
(
みよ
)
は
目
(
ま
)
のあたり
114
開
(
ひら
)
けましぬと
喜
(
よろこ
)
びて
115
百
(
もも
)
の
正
(
ただ
)
しき
神司
(
かむつかさ
)
116
これの
聖地
(
せいち
)
に
遣
(
つか
)
はして
117
神
(
かみ
)
の
軍
(
いくさ
)
の
凱旋
(
かちどき
)
を
118
喜
(
よろこ
)
び
祝
(
いは
)
ひ
給
(
たま
)
ひけり
119
歓呼
(
くわんこ
)
の
声
(
こゑ
)
は
天地
(
あめつち
)
に
120
響
(
ひび
)
き
渡
(
わた
)
りて
高砂
(
たかさご
)
の
121
島
(
しま
)
もゆるがむ
許
(
ばか
)
りなり
122
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
123
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
124
言依別
(
ことよりわけ
)
や
国依別
(
くによりわけ
)
の
125
高砂島
(
たかさごじま
)
の
大活動
(
だいくわつどう
)
126
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
127
はるばる
此処
(
ここ
)
に
現
(
あ
)
れまして
128
神世
(
かみよ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
をなし
給
(
たま
)
ふ
129
清
(
きよ
)
き
尊
(
たふと
)
き
物語
(
ものがたり
)
130
完美
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
細
(
こま
)
やかに
131
言霊車
(
ことたまぐるま
)
遅滞
(
ちたい
)
なく
132
ころばせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
133
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
瑞月
(
ずゐげつ
)
が
134
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる。
135
末子姫
(
すゑこひめ
)
は、
136
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
一行
(
いつかう
)
の
凱旋
(
がいせん
)
を
祝
(
しゆく
)
し、
137
金扇
(
きんせん
)
を
拡
(
ひろ
)
げ、
138
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
139
末子姫
『
世
(
よ
)
は
久方
(
ひさかた
)
のいや
尊
(
たか
)
き
140
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
を
立出
(
たちい
)
でて
141
高砂島
(
たかさごじま
)
の
民草
(
たみぐさ
)
を
142
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
143
貴
(
うづ
)
の
光
(
ひか
)
りに
照
(
て
)
らさむと
144
言依別
(
ことよりわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
145
国依別
(
くによりわけ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
146
目無
(
めな
)
し
堅間
(
かたま
)
の
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
り
147
旭
(
あさひ
)
もテルの
港
(
みなと
)
まで
148
海路
(
うなぢ
)
を
渡
(
わた
)
り
来
(
きた
)
りまし
149
ヒルとテルの
国境
(
くにざかひ
)
150
三座
(
みくら
)
の
山
(
やま
)
[
※
御倉山のこと
]
の
谷間
(
たにあひ
)
に
151
瀕死
(
ひんし
)
に
悩
(
なや
)
む
国人
(
くにびと
)
を
152
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
153
霊肉
(
れいにく
)
共
(
とも
)
に
救
(
すく
)
ひつつ
154
国依別
(
くによりわけ
)
に
立別
(
たちわか
)
れ
155
あなた
此方
(
こなた
)
と
廻
(
めぐ
)
りまし
156
数多
(
あまた
)
の
国人
(
くにびと
)
救
(
すく
)
ひつつ
157
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
熊
(
くま
)
獅子
(
しし
)
の
158
伊猛
(
いたけ
)
り
狂
(
くる
)
ふ
荒野原
(
あらのはら
)
159
渉
(
わた
)
り
給
(
たま
)
ひてやうやうに
160
ウヅの
都
(
みやこ
)
に
出
(
い
)
でまして
161
玉照彦
(
たまてるひこ
)
や
玉照姫
(
たまてるひめ
)
の
162
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
をま
詳
(
つぶ
)
さに
163
開
(
ひら
)
かせ
給
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
もあれ
164
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
洗
(
あら
)
ふ
瑞御霊
(
みづみたま
)
165
父
(
ちち
)
大神
(
おほかみ
)
の
御言
(
みこと
)
もて
166
捨子
(
すてこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
口
(
くち
)
を
借
(
か
)
り
167
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ひし
太祝詞
(
ふとのりと
)
168
畏
(
かしこ
)
みまつりて
言依別
(
ことよりわけ
)
の
169
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
は
神館
(
かむやかた
)
170
立出
(
たちい
)
で
給
(
たま
)
ひ
正純彦
(
まさずみひこ
)
の
171
教司
(
をしへつかさ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
172
カール、
石熊
(
いしくま
)
、
春公
(
はるこう
)
の
173
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
供
(
とも
)
を
従
(
したが
)
へて
174
アマゾン
河
(
がは
)
の
南北
(
なんぽく
)
に
175
展開
(
てんかい
)
したる
大森林
(
だいしんりん
)
176
伊猛
(
いたけ
)
り
狂
(
くる
)
ふ
猛獣
(
まうじう
)
や
177
モールバンドやエルバンド
178
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
給
(
たま
)
ひつつ
179
兎
(
うさぎ
)
の
都
(
みやこ
)
に
祀
(
まつ
)
りたる
180
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
月
(
つき
)
の
神
(
かみ
)
181
尊
(
たふと
)
き
御稜威
(
みいづ
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
182
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
より
183
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
霊光
(
れいくわう
)
を
184
照
(
て
)
り
合
(
あ
)
はしつつ
永久
(
とこしへ
)
に
185
百
(
もも
)
の
霊
(
みたま
)
を
治
(
をさ
)
めまし
186
凱歌
(
がいか
)
をあげて
今
(
いま
)
ここに
187
帰
(
かへ
)
り
来
(
き
)
ませる
嬉
(
うれ
)
しさよ
188
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
189
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
190
ウヅの
都
(
みやこ
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
191
治
(
をさ
)
まる
常磐
(
ときは
)
の
松代姫
(
まつよひめ
)
192
清
(
きよ
)
くすぐなる
竹野姫
(
たけのひめ
)
193
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
の
一時
(
いつとき
)
に
194
御稜威
(
みいづ
)
も
開
(
ひら
)
きて
桃
(
もも
)
の
実
(
み
)
の
195
大加牟豆美
(
おほかむづみ
)
と
現
(
あ
)
れまして
196
黄泉戦
(
よもついくさ
)
に
大殊勲
(
だいしゆくん
)
197
立
(
た
)
てさせ
給
(
たま
)
ひし
其
(
その
)
如
(
ごと
)
く
198
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
199
言依別
(
ことよりわけ
)
や
国依別
(
くによりわけ
)
の
200
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
の
御功績
(
みいさをし
)
201
天地
(
てんち
)
と
共
(
とも
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
202
月日
(
つきひ
)
の
如
(
ごと
)
く
明
(
あきら
)
かに
203
照
(
て
)
らし
給
(
たま
)
へよ
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
204
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
たち
八百万
(
やほよろづ
)
205
国魂神
(
くにたまがみ
)
の
竜世姫
(
たつよひめ
)
206
月照彦
(
つきてるひこ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
207
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
が
慎
(
つつし
)
みて
208
請
(
こ
)
ひのみまつり
三五
(
あななひ
)
の
209
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
はいつ
迄
(
まで
)
も
210
すぼまず
散
(
ち
)
らず
時
(
とき
)
じくの
211
香具
(
かぐ
)
の
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
の
花
(
はな
)
の
如
(
ごと
)
212
薫
(
かほ
)
りしげらせ
給
(
たま
)
へかし
213
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
214
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
215
言霊
(
ことたま
)
清
(
きよ
)
く
願
(
ね
)
ぎまつる』
216
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り、
217
一同
(
いちどう
)
に
会釈
(
ゑしやく
)
して、
218
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
鎮
(
しづ
)
まります
奥殿
(
おくでん
)
さして
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
る。
219
(
大正一一・八・二三
旧七・一
松村真澄
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
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(N)
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