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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第32巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 森林の都
第1章 万物同言
第2章 猛獣会議
第3章 兎の言霊
第4章 鰐の言霊
第5章 琉球の光
第6章 獅子粉塵
第2篇 北の森林
第7章 試金玉
第8章 三人娘
第9章 岩窟女
第10章 暗黒殿
第11章 人の裘
第12章 鰐の橋
第13章 平等愛
第14章 山上の祝
第3篇 瑞雲靉靆
第15章 万歳楽
第16章 回顧の歌
第17章 悔悟の歌
第18章 竜国別
第19章 軽石車
第20章 瑞の言霊
第21章 奉答歌
第4篇 天祥地瑞
第22章 橋架
第23章 老婆心切
第24章 冷氷
余白歌
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霊界物語
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> 第3篇 瑞雲靉靆 > 第17章 悔悟の歌
<<< 回顧の歌
(B)
(N)
竜国別 >>>
第一七章
悔悟
(
くわいご
)
の
歌
(
うた
)
〔九〇八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻
篇:
第3篇 瑞雲靉靆
よみ(新仮名遣い):
ずいうんあいたい
章:
第17章 悔悟の歌
よみ(新仮名遣い):
かいごのうた
通し章番号:
908
口述日:
1922(大正11)年08月23日(旧07月01日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年10月15日
概要:
舞台:
ウヅの館
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
松若彦は銀扇を拡げて舞い、祝歌を歌った。末子姫と捨子姫の来臨を感謝し祝い、また言依別命一行の魔神征服の功績を称えた。歌い終わると松若彦は一同に拝礼し、奥殿に姿を隠した。
次に鷹依姫が銀扇を開き、歌いかつ舞った。メソポタミヤの顕恩郷でバラモン教の鬼雲彦にしたがっていたこと、自転倒島に来てバラモン教を盛り返すためにアルプス教を開いたこと、初稚姫の言霊に打たれて三五教に改心した自分の過去を歌った。
息子の竜国別に再開したが、聖地で玉の紛失事件に巻き込まれて世界中を旅する身となり、高砂島の荒野ケ原で神の戒めにあって心を入れ替えたこと、神命によって長い旅路を経てアマゾン河の大森林に至り、帽子ケ岳の霊光に助けられて猛獣たちを言向け和した経緯を歌った。
そして凱旋したウヅの神館で神素盞嗚大神、末子姫、松若彦に迎えられたことを喜び、神恩に感謝して祝歌を結んだ。鷹依姫は歌い終わって一同に丁寧に礼をすると、自席に戻った。
次に高姫は金扇を開いて自ら歌い舞った。瑞の御霊の大神の御心を疑って反抗し、ウラナイ教を開いたこと、一度は改心して聖地に仕えたが、執着心から玉の紛失に顛倒して竜宮の一つ島に出向いたこと、麻邇の宝珠の試しに遭ってまたもや疑いの心を抱き、言依別命を追って船出した経緯を歌った。
そして荒野ケ原で木の花姫命の化身の試練に遭い、神命によってアマゾン河の大森林に鷹依姫を助けに行き、安彦らの助けや言依別命・国依別の琉球の神光によってモールバンドを退け、凱旋したことを歌った。
最後にウヅの都で神素盞嗚大神、末子姫、松若彦に迎えられたことを感謝し、自らの改心の決心の覚悟を述べて祝歌を結び、莞爾として自席に着いた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-05-31 17:15:02
OBC :
rm3217
愛善世界社版:
195頁
八幡書店版:
第6輯 215頁
修補版:
校定版:
196頁
普及版:
76頁
初版:
ページ備考:
001
松若彦
(
まつわかひこ
)
は
銀扇
(
ぎんせん
)
を
拡
(
ひろ
)
げて、
002
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ひ
祝意
(
しゆくい
)
を
表
(
へう
)
しぬ。
003
其
(
その
)
歌
(
うた
)
、
004
松若彦
『
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
005
時
(
とき
)
めき
給
(
たま
)
ふ
桃上彦
(
ももがみひこ
)
の
006
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
のみまつりを
007
麻柱
(
あなな
)
ひまつりし
吾父
(
わがちち
)
の
008
後
(
あと
)
を
襲
(
おそ
)
ひて
神館
(
かむやかた
)
009
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
め
身
(
み
)
を
浄
(
きよ
)
め
010
謹
(
つつし
)
み
守
(
まも
)
り
来
(
きた
)
る
折
(
をり
)
011
天
(
あめ
)
の
八重雲
(
やへくも
)
かき
分
(
わ
)
けて
012
天降
(
あも
)
りましたる
末子姫
(
すゑこひめ
)
013
捨子
(
すてこ
)
の
姫
(
ひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
014
これの
聖地
(
せいち
)
に
来
(
きた
)
りまし
015
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
遠近
(
をちこち
)
に
016
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひて
国人
(
くにびと
)
に
017
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
を
隈
(
くま
)
もなく
018
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
ひし
尊
(
たふと
)
さよ
019
松若彦
(
まつわかひこ
)
は
素盞嗚
(
すさのを
)
の
020
神
(
かみ
)
の
尊
(
みこと
)
の
貴
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
021
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
に
022
仕
(
つか
)
へまつりて
三五
(
あななひ
)
の
023
教
(
をしへ
)
に
侍
(
はべ
)
らふ
折柄
(
をりから
)
に
024
言依別
(
ことよりわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
025
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
の
中心地
(
ちうしんち
)
026
高天
(
たかま
)
の
原
(
はら
)
より
降
(
くだ
)
りまし
027
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
はますますに
028
茂
(
しげ
)
り
栄
(
さか
)
えて
木
(
こ
)
の
花
(
はな
)
の
029
一度
(
いちど
)
に
匂
(
にほ
)
ふ
如
(
ごと
)
くなり
030
かかる
例
(
ため
)
しは
古
(
いにし
)
より
031
夢
(
ゆめ
)
にも
聞
(
き
)
かぬ
瑞祥
(
ずゐしやう
)
の
032
光
(
ひかり
)
は
清
(
きよ
)
く
日月
(
じつげつ
)
と
033
御稜威
(
みいづ
)
を
争
(
あらそ
)
ひ
給
(
たま
)
ひつつ
034
再
(
ふたた
)
び
降
(
くだ
)
り
来
(
きた
)
ります
035
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
036
清
(
きよ
)
き
御姿
(
みすがた
)
畏
(
かしこ
)
くも
037
拝
(
をが
)
みまつりし
嬉
(
うれ
)
しさよ
038
松若彦
(
まつわかひこ
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
039
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
040
四方
(
よも
)
の
国人
(
くにびと
)
喜
(
よろこ
)
びて
041
御徳
(
みとく
)
を
慕
(
した
)
ひまつりつつ
042
鼓腹
(
こふく
)
撃壤
(
げきじやう
)
の
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
を
043
寿
(
ことほ
)
ぎまつる
折柄
(
をりから
)
に
044
アマゾン
河
(
がは
)
の
曲神
(
まががみ
)
を
045
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
言向
(
ことむ
)
けて
046
帰
(
かへ
)
り
来
(
き
)
ませる
言依別
(
ことよりわけ
)
の
047
瑞
(
みづ
)
の
命
(
みこと
)
の
一行
(
いつかう
)
を
048
目出度
(
めでた
)
く
迎
(
むか
)
へ
奉
(
たてまつ
)
り
049
枯木
(
かれき
)
に
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
く
如
(
ごと
)
く
050
灸
(
あぶ
)
りし
豆
(
まめ
)
に
紫
(
むらさき
)
の
051
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
き
出
(
い
)
でし
如
(
ごと
)
くなる
052
千代
(
ちよ
)
の
歓
(
よろこ
)
び
永久
(
とこしへ
)
の
053
春
(
はる
)
の
楽
(
たのし
)
み
末永
(
すえなが
)
く
054
高砂島
(
たかさごじま
)
の
永久
(
とこしへ
)
に
055
あらむ
限
(
かぎ
)
りは
忘
(
わす
)
れまじ
056
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
057
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
の
幸
(
さち
)
はひて
058
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
守
(
まも
)
ります
059
アルゼンチンの
神国
(
かみくに
)
は
060
大三災
(
だいさんさい
)
の
憂
(
うれ
)
ひなく
061
小三災
(
せうさんさい
)
の
曲
(
まが
)
もなく
062
いや
永久
(
とこしへ
)
に
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
063
五六七
(
みろく
)
の
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
に
064
うるはせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
065
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
千歳経
(
ちとせふ
)
る
066
松若彦
(
まつわかひこ
)
が
謹
(
つつし
)
みて
067
心
(
こころ
)
の
丈
(
たけ
)
を
立直
(
たてなほ
)
し
068
ひたすら
念
(
ねん
)
じ
奉
(
たてまつ
)
る
069
只管
(
ひたすら
)
祈
(
いの
)
り
奉
(
たてまつ
)
る
070
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
071
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
を
賜
(
たま
)
へかし』
072
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り、
073
蒼惶
(
さうくわう
)
として
一同
(
いちどう
)
に
拝礼
(
はいれい
)
し、
074
又
(
また
)
もや
奥殿
(
おくでん
)
に
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
しぬ。
075
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
は
銀扇
(
ぎんせん
)
を
開
(
ひら
)
き、
076
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ひ
祝意
(
しゆくい
)
を
表
(
へう
)
する。
077
其
(
その
)
歌
(
うた
)
、
078
鷹依姫
『
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
中津国
(
なかつくに
)
079
メソポタミヤの
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
080
バラモン
教
(
けう
)
の
本山
(
ほんざん
)
に
081
大国彦
(
おほくにひこ
)
を
奉斎
(
ほうさい
)
し
082
バラモン
教
(
けう
)
を
開
(
ひら
)
きたる
083
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
に
従
(
したが
)
ひて
084
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
に
伝
(
つた
)
へつつ
085
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
に
渡
(
わた
)
り
来
(
き
)
て
086
高春山
(
たかはるやま
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
に
087
又
(
また
)
もやアルプス
教
(
けう
)
を
立
(
た
)
て
088
テーリスタンやカーリンス
089
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
を
呼
(
よ
)
び
集
(
つど
)
へ
090
紫色
(
むらさきいろ
)
の
宝玉
(
ほうぎよく
)
を
091
斎
(
いつ
)
きまつれる
折柄
(
をりから
)
に
092
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
093
高姫
(
たかひめ
)
、
黒姫
(
くろひめ
)
両人
(
りやうにん
)
が
094
天
(
あま
)
の
鳥船
(
とりふね
)
空高
(
そらたか
)
く
095
轟
(
とどろ
)
かせつつ
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
り
096
給
(
たま
)
ひし
折
(
をり
)
を
奇貨
(
きくわ
)
として
097
手段
(
てだて
)
をめぐらし
岩窟
(
いはやど
)
の
098
中
(
なか
)
に
押
(
お
)
し
込
(
こ
)
めゐたる
折
(
をり
)
099
玉治別
(
たまはるわけ
)
や
杢助
(
もくすけ
)
が
100
国依別
(
くによりわけ
)
や
竜国別
(
たつくにわけ
)
を
101
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
てて
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
り
102
年端
(
としは
)
も
行
(
ゆ
)
かぬ
愛娘
(
まなむすめ
)
103
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
104
厳
(
きび
)
しく
打
(
う
)
たれアルプスの
105
教
(
をしへ
)
を
棄
(
す
)
てて
三五
(
あななひ
)
の
106
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
服従
(
まつろ
)
ひつ
107
竜国別
(
たつくにわけ
)
は
吾子
(
わがこ
)
ぞと
108
悟
(
さと
)
りし
時
(
とき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさよ
109
綾
(
あや
)
の
聖地
(
せいち
)
に
送
(
おく
)
られて
110
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
に
111
謹
(
つつし
)
み
仕
(
つか
)
へ
居
(
ゐ
)
たりしが
112
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
の
保管役
(
ほくわんやく
)
113
托
(
たく
)
されゐたる
黒姫
(
くろひめ
)
が
114
思
(
おも
)
はず
玉
(
たま
)
を
紛失
(
ふんしつ
)
し
115
ヤツサモツサの
最中
(
さいちう
)
に
116
高姫司
(
たかひめつかさ
)
が
現
(
あら
)
はれて
117
思
(
おも
)
ひもよらぬ
御
(
ご
)
難題
(
なんだい
)
118
黒姫
(
くろひめ
)
さまを
始
(
はじ
)
めとし
119
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
は
竜国別
(
たつくにわけ
)
の
120
教司
(
をしへつかさ
)
を
伴
(
ともな
)
ひて
121
尊
(
たふと
)
き
聖地
(
せいち
)
を
立
(
た
)
ちはなれ
122
テーリスタンやカーリンス
123
五
(
いつ
)
つの
身魂
(
みたま
)
は
名自
(
めいめい
)
に
124
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
をば
125
あく
迄
(
まで
)
捜
(
さが
)
し
求
(
もと
)
めむと
126
大海原
(
おほうなばら
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
127
竜宮島
(
りうぐうじま
)
や
常世国
(
とこよくに
)
128
高砂島
(
たかさごじま
)
の
果
(
は
)
て
迄
(
まで
)
も
129
さまよひ
巡
(
めぐ
)
りて
探
(
たづ
)
ぬれど
130
探
(
たづ
)
ぬる
由
(
よし
)
もなき
寝入
(
ねい
)
り
131
アリナの
滝
(
たき
)
に
現
(
あら
)
はれて
132
四方
(
よも
)
の
国
(
くに
)
より
種々
(
くさぐさ
)
の
133
大小
(
だいせう
)
無数
(
むすう
)
の
品玉
(
しなだま
)
を
134
手段
(
てだて
)
を
以
(
もつ
)
て
呼
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
め
135
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
ちつつありけるが
136
テーナの
里
(
さと
)
より
黄金
(
わうごん
)
の
137
貴
(
うづ
)
の
御玉
(
みたま
)
の
納
(
をさ
)
まりて
138
ヤツト
心
(
こころ
)
を
治
(
をさ
)
めつつ
139
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
を
逸早
(
いちはや
)
く
140
錦
(
にしき
)
の
袋
(
ふくろ
)
に
納
(
をさ
)
め
込
(
こ
)
み
141
一行
(
いつかう
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
烏羽玉
(
うばたま
)
の
142
暗
(
やみ
)
に
紛
(
まぎ
)
れてアリナ
山
(
さん
)
143
漸
(
やうや
)
くわたりてウヅの
国
(
くに
)
144
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
145
木
(
こ
)
の
花姫
(
はなひめ
)
の
化身
(
けしん
)
なる
146
神
(
かみ
)
に
出会
(
であ
)
ひて
村肝
(
むらきも
)
の
147
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
を
立直
(
たてなほ
)
し
148
広袤
(
くわうぼう
)
千里
(
せんり
)
の
大原野
(
だいげんや
)
149
辿
(
たど
)
りてアルの
港
(
みなと
)
まで
150
駒
(
こま
)
を
進
(
すす
)
むる
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
151
折柄
(
をりから
)
出
(
い
)
で
来
(
く
)
る
帆船
(
はんせん
)
に
152
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せつつ
海原
(
うなばら
)
を
153
渡
(
わた
)
る
折
(
をり
)
しも
過
(
あやま
)
ちて
154
一度
(
いちど
)
は
海
(
うみ
)
に
陥落
(
かんらく
)
し
155
大道別
(
おほみちわけ
)
の
分霊
(
わけみたま
)
156
琴平別
(
ことひらわけ
)
の
化身
(
けしん
)
なる
157
八尋
(
やひろ
)
の
亀
(
かめ
)
に
救
(
すく
)
はれて
158
ゼムの
港
(
みなと
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
159
天祥山
(
てんしやうざん
)
を
乗越
(
のりこ
)
えて
160
チンの
港
(
みなと
)
やアマゾンの
161
河瀬
(
かはせ
)
を
舟
(
ふね
)
にて
上
(
のぼ
)
りつめ
162
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
の
南側
(
みなみがは
)
163
兎
(
うさぎ
)
の
王
(
わう
)
の
都
(
みやこ
)
なる
164
珍
(
うづ
)
の
聖地
(
せいち
)
に
安着
(
あんちやく
)
し
165
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
まつりたる
166
清
(
きよ
)
き
湖水
(
こすゐ
)
をめぐらせる
167
霊地
(
れいち
)
に
足
(
あし
)
を
止
(
とど
)
めつつ
168
数多
(
あまた
)
の
猛
(
たけ
)
き
獣
(
けだもの
)
を
169
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
170
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
しアマゾンの
171
兎
(
うさぎ
)
の
司
(
つかさ
)
と
成
(
な
)
りをへて
172
恵
(
めぐみ
)
のつゆを
隈
(
くま
)
もなく
173
うるほし
与
(
あた
)
ふる
折柄
(
をりから
)
に
174
アマゾン
河
(
がは
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
175
探
(
たづ
)
ね
来
(
き
)
ませる
高姫
(
たかひめ
)
が
176
一行
(
いつかう
)
八人
(
やたり
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
177
不思議
(
ふしぎ
)
の
再会
(
さいくわい
)
祝
(
いは
)
ふ
折
(
をり
)
178
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
のあなたより
179
無限
(
むげん
)
の
霊光
(
れいくわう
)
発射
(
はつしや
)
して
180
霊
(
みたま
)
を
照
(
て
)
らし
給
(
たま
)
ひけり
181
是
(
これ
)
より
一同
(
いちどう
)
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
182
アマゾン
河
(
がは
)
に
立出
(
たちい
)
でて
183
醜
(
しこ
)
の
魔神
(
まがみ
)
を
征服
(
せいふく
)
し
184
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
言向
(
ことむ
)
けて
185
一行
(
いつかう
)
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
みたち
186
十二柱
(
じふにはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
は
187
不思議
(
ふしぎ
)
の
霊光
(
れいくわう
)
探
(
たづ
)
ねつつ
188
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
によぢ
登
(
のぼ
)
り
189
言依別
(
ことよりわけ
)
の
瑞御霊
(
みづみたま
)
190
国依別
(
くによりわけ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
191
無事
(
ぶじ
)
の
凱旋
(
がいせん
)
ことほぎて
192
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
に
太祝詞
(
ふとのりと
)
193
となへ
了
(
をは
)
りて
一行
(
いつかう
)
は
194
山野
(
さんや
)
を
渉
(
わた
)
り
坂
(
さか
)
を
攀
(
よ
)
ぢ
195
清
(
きよ
)
き
流
(
なが
)
れの
谷
(
たに
)
を
越
(
こ
)
え
196
深
(
ふか
)
き
恵
(
めぐみ
)
もアルゼンチンの
197
ウヅの
都
(
みやこ
)
に
恙
(
つつが
)
なく
198
凱旋
(
がいせん
)
したる
嬉
(
うれ
)
しさよ
199
ウヅの
館
(
やかた
)
に
来
(
き
)
てみれば
200
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
や
201
八人
(
やたり
)
乙女
(
をとめ
)
の
貴
(
うづ
)
の
子
(
こ
)
と
202
生
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でませる
末子姫
(
すゑこひめ
)
203
松若彦
(
まつわかひこ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
204
神
(
かみ
)
の
尊
(
たふと
)
き
御教
(
みをしへ
)
を
205
世人
(
よびと
)
に
広
(
ひろ
)
く
伝
(
つた
)
へつつ
206
鎮
(
しづ
)
まりいます
尊
(
たふと
)
さよ
207
心
(
こころ
)
にかかる
村雲
(
むらくも
)
も
208
拭
(
ぬぐ
)
ふが
如
(
ごと
)
く
晴
(
は
)
れわたり
209
真如
(
しんによ
)
の
日月
(
じつげつ
)
心天
(
しんてん
)
に
210
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ひて
三五
(
あななひ
)
の
211
誠
(
まこと
)
を
悟
(
さと
)
り
一同
(
いちどう
)
が
212
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
213
額
(
ぬか
)
づきまつる
今日
(
けふ
)
の
幸
(
さち
)
214
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
215
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
216
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
や
217
豊国姫
(
とよくにひめの
)
大神
(
おほかみ
)
の
218
仕組
(
しぐ
)
み
給
(
たま
)
ひし
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
219
錦
(
にしき
)
の
機
(
はた
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
220
仕
(
つか
)
へまつりて
天地
(
あめつち
)
の
221
貴
(
うづ
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
と
生
(
うま
)
れたる
222
清
(
きよ
)
き
務
(
つと
)
めを
永久
(
とこしへ
)
に
223
尽
(
つく
)
させ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
224
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎまつり
225
今日
(
けふ
)
の
喜
(
よろこ
)
び
心安
(
うらやす
)
く
226
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
祝
(
ほ
)
ぎまつる
227
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
228
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
229
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
りて、
230
座
(
ざ
)
に
着
(
つ
)
き、
231
一同
(
いちどう
)
に
向
(
むか
)
つて、
232
叮嚀
(
ていねい
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
をする。
233
次
(
つぎ
)
に
高姫
(
たかひめ
)
は
金扇
(
きんせん
)
を
開
(
ひら
)
いて、
234
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ふ。
235
其
(
その
)
歌
(
うた
)
、
236
高姫
『われは
高姫
(
たかひめ
)
神司
(
かむつかさ
)
237
フサの
国
(
くに
)
なる
北山
(
きたやま
)
の
238
隠
(
かく
)
れし
里
(
さと
)
に
神館
(
かむやかた
)
239
造
(
つく
)
り
設
(
まう
)
けてウラナイの
240
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
立
(
た
)
てながら
241
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
242
御心
(
みこころ
)
疑
(
うたが
)
ひ
怪
(
あや
)
しみて
243
いろいろ
雑多
(
ざつた
)
と
気
(
き
)
をいらち
244
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
245
経
(
たて
)
の
教
(
をしへ
)
を
主
(
おも
)
となし
246
緯
(
よこ
)
の
教
(
をしへ
)
をことごとく
247
損
(
そこな
)
ひ
破
(
やぶ
)
り
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
248
五六七
(
みろく
)
の
神世
(
みよ
)
を
来
(
きた
)
さむと
249
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
も
水
(
みづ
)
の
泡
(
あわ
)
250
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
真心
(
まごころ
)
を
251
取違
(
とりちが
)
ひたる
愚
(
おろ
)
かさに
252
前非
(
ぜんぴ
)
を
悔
(
く
)
いて
三五
(
あななひ
)
の
253
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
立帰
(
たちかへ
)
り
254
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
御教
(
みをしへ
)
や
255
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
教
(
をしへ
)
をば
256
経
(
たて
)
と
緯
(
よこ
)
とに
織
(
お
)
りなして
257
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
神業
(
かむわざ
)
に
258
仕
(
つか
)
へまつりし
折柄
(
をりから
)
に
259
金剛
(
こんごう
)
不壊
(
ふゑ
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
260
紫色
(
むらさきいろ
)
の
宝玉
(
ほうぎよく
)
を
261
失
(
うしな
)
ひ
心
(
こころ
)
は
顛倒
(
てんたふ
)
し
262
あらゆる
島根
(
しまね
)
をまぎ
求
(
もと
)
め
263
遂
(
つひ
)
には
竜宮
(
りうぐう
)
の
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
264
地恩
(
ちおん
)
の
郷
(
さと
)
迄
(
まで
)
あらはれて
265
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
き
身
(
み
)
をくだき
266
捜
(
さが
)
しまはれど
影
(
かげ
)
さへも
267
波
(
なみ
)
の
上
(
へ
)
渡
(
わた
)
り
自転倒
(
おのころ
)
の
268
又
(
また
)
もや
島
(
しま
)
に
立帰
(
たちかへ
)
り
269
執念深
(
しふねんぶか
)
くもさまざまと
270
再
(
ふたた
)
び
玉
(
たま
)
の
行方
(
ゆくへ
)
をば
271
捜
(
さが
)
し
求
(
もと
)
むる
時
(
とき
)
も
時
(
とき
)
272
竜宮島
(
りうぐうじま
)
より
現
(
あら
)
はれし
273
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
御
(
おん
)
宝
(
たから
)
274
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
と
結
(
むす
)
びたる
275
青
(
あを
)
赤
(
あか
)
白
(
しろ
)
黄
(
き
)
紫
(
むらさき
)
の
276
麻邇
(
まに
)
の
宝珠
(
ほつしゆ
)
の
点検
(
てんけん
)
に
277
又
(
また
)
もや
不審
(
ふしん
)
を
起
(
おこ
)
しつつ
278
言依別
(
ことよりわけ
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ひ
279
高砂島
(
たかさごじま
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
280
鏡
(
かがみ
)
の
池
(
いけ
)
の
片畔
(
かたほとり
)
281
架橋
(
かけはし
)
御殿
(
ごてん
)
に
黄金
(
わうごん
)
の
282
玉
(
たま
)
は
更
(
さら
)
なり
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
283
紫玉
(
むらさきだま
)
や
麻邇
(
まに
)
の
玉
(
たま
)
284
隠
(
かく
)
しあらむと
気
(
き
)
をひがみ
285
いろいろ
雑多
(
ざつた
)
と
争
(
あらそ
)
ひつ
286
常彦
(
つねひこ
)
、
春彦
(
はるひこ
)
伴
(
ともな
)
ひて
287
テルとウヅとの
国境
(
くにざかひ
)
288
アリナの
山
(
やま
)
を
乗越
(
のりこ
)
えて
289
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
290
ポプラの
上
(
うへ
)
にブラブラと
291
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
は
輝
(
かがや
)
きぬ
292
天
(
てん
)
の
与
(
あた
)
へと
雀躍
(
こをどり
)
し
293
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
む
折
(
をり
)
もあれ
294
木
(
こ
)
の
花姫
(
はなひめ
)
の
御
(
おん
)
化身
(
けしん
)
295
日
(
ひ
)
の
出姫
(
でのひめ
)
の
現
(
あら
)
はれて
296
天地
(
てんち
)
の
道理
(
だうり
)
をこまごまと
297
教
(
をし
)
へ
給
(
たま
)
ひし
嬉
(
うれ
)
しさに
298
いよいよ
迷
(
まよ
)
ひの
夢
(
ゆめ
)
醒
(
さ
)
めて
299
執着心
(
しふちやくしん
)
を
脱却
(
だつきやく
)
し
300
荒野
(
あらの
)
を
渡
(
わた
)
り
河
(
かは
)
を
越
(
こ
)
え
301
湖水
(
こすゐ
)
をめぐりて
漸
(
やうや
)
うと
302
アルの
港
(
みなと
)
に
安着
(
あんちやく
)
し
303
折柄
(
をりから
)
来
(
きた
)
る
帆船
(
はんせん
)
に
304
乗
(
の
)
りて
海原
(
うなばら
)
渡
(
わた
)
る
折
(
をり
)
305
ふとした
事
(
こと
)
より
船中
(
せんちう
)
の
306
ヨブの
真人
(
まひと
)
に
巡
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
307
師弟
(
してい
)
の
約
(
やく
)
を
結
(
むす
)
びつつ
308
ゼムの
港
(
みなと
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
309
天祥山
(
てんしやうざん
)
やチン
港
(
みなと
)
310
アマゾン
河
(
がは
)
を
横
(
よこ
)
ぎりて
311
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
の
北野原
(
きたのはら
)
312
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
在処
(
ありか
)
をば
313
探
(
たづ
)
ねてさまよひゐたりしが
314
さも
恐
(
おそ
)
ろしきモールバンド
315
勢
(
いきほひ
)
猛
(
たけ
)
く
攻
(
せ
)
め
来
(
きた
)
り
316
命
(
いのち
)
からがら
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
317
梢
(
こずゑ
)
に
難
(
なん
)
を
避
(
さ
)
けながら
318
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
319
厳
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
る
折
(
をり
)
に
320
秋山別
(
あきやまわけ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
321
モリス、
安彦
(
やすひこ
)
、
宗彦
(
むねひこ
)
が
322
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
323
声
(
こゑ
)
も
涼
(
すず
)
しく
歌
(
うた
)
ひつつ
324
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
325
時
(
とき
)
しもあれや
西北
(
せいほく
)
の
326
雲
(
くも
)
押分
(
おしわ
)
けて
光
(
ひか
)
り
来
(
く
)
る
327
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
霊光
(
れいくわう
)
に
328
モールバンドは
驚
(
おどろ
)
きて
329
スゴスゴ
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
す
嬉
(
うれ
)
しさよ
330
茲
(
ここ
)
に
一行
(
いつかう
)
八
(
はち
)
人
(
にん
)
は
331
無事
(
ぶじ
)
の
奇遇
(
きぐう
)
を
祝
(
しゆく
)
しつつ
332
アマゾン
河
(
がは
)
の
岸
(
きし
)
の
辺
(
べ
)
に
333
森林
(
しんりん
)
分
(
わ
)
けて
辿
(
たど
)
りつき
334
鰐
(
わに
)
の
架橋
(
かけはし
)
打渡
(
うちわた
)
り
335
南
(
みなみ
)
の
森
(
もり
)
に
現
(
あ
)
れませる
336
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
や
竜国別
(
たつくにわけ
)
の
337
珍
(
うづ
)
の
住家
(
すみか
)
に
立向
(
たちむか
)
ひ
338
ここに
一行
(
いつかう
)
再会
(
さいくわい
)
を
339
祝
(
しゆく
)
し
合
(
あ
)
ひつつ
大神
(
おほかみ
)
の
340
御前
(
みまへ
)
に
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
341
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
獅子
(
しし
)
に
熊
(
くま
)
342
其
(
その
)
外
(
ほか
)
数多
(
あまた
)
の
禽獣
(
きんじう
)
に
343
稜威
(
いづ
)
の
律法
(
りつぽふ
)
制定
(
せいてい
)
し
344
固
(
かた
)
く
守
(
まも
)
らせおきながら
345
再
(
ふたた
)
び
岸辺
(
きしべ
)
に
立出
(
たちい
)
でて
346
モールバンドやエルバンド
347
さしもに
猛
(
たけ
)
き
曲神
(
まがかみ
)
を
348
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
十二
(
じふに
)
人
(
にん
)
349
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
霊光
(
れいくわう
)
を
350
目当
(
めあ
)
てに
進
(
すす
)
み
帰
(
かへ
)
り
来
(
く
)
る
351
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
の
勇
(
いさ
)
ましさ
352
言依別
(
ことよりわけ
)
や
国依別
(
くによりわけ
)
の
353
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
に
迎
(
むか
)
へられ
354
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
も
胸
(
むね
)
の
中
(
うち
)
355
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れながら
356
一行
(
いつかう
)
ここに
十八
(
じふはち
)
の
357
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
は
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
358
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についでウヅの
国
(
くに
)
359
これの
館
(
やかた
)
に
立向
(
たちむか
)
ひ
360
数多
(
あまた
)
の
人
(
ひと
)
に
迎
(
むか
)
へられ
361
八尋
(
やひろ
)
の
殿
(
との
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
362
五六七
(
みろく
)
の
神世
(
みよ
)
の
救主
(
すくひぬし
)
363
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
や
364
貴
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
なる
末子姫
(
すゑこひめ
)
365
その
他
(
ほか
)
数多
(
あまた
)
の
神司
(
かむつかさ
)
366
天
(
あま
)
つ
御空
(
みそら
)
の
星
(
ほし
)
の
如
(
ごと
)
367
居並
(
ゐなら
)
び
給
(
たま
)
ふ
尊
(
たふと
)
さよ
368
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
369
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
蒙
(
かうむ
)
りて
370
心
(
こころ
)
曇
(
くも
)
りし
高姫
(
たかひめ
)
も
371
真如
(
しんによ
)
の
月日
(
つきひ
)
に
照
(
てら
)
されて
372
身魂
(
みたま
)
も
清
(
きよ
)
き
増鏡
(
ますかがみ
)
373
伊照
(
いて
)
り
輝
(
かがや
)
く
身
(
み
)
となりぬ
374
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
375
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
376
仮令
(
たとへ
)
天地
(
てんち
)
は
覆
(
かへ
)
るとも
377
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
に
日月
(
じつげつ
)
の
378
輝
(
かがや
)
く
限
(
かぎ
)
り
大神
(
おほかみ
)
の
379
深
(
ふか
)
き
恵
(
めぐ
)
みは
忘
(
わす
)
れまじ
380
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
381
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
麻柱
(
あなな
)
ひて
382
今迄
(
いままで
)
犯
(
をか
)
せし
罪科
(
つみとが
)
を
383
悔
(
く
)
い
改
(
あらた
)
めて
惟神
(
かむながら
)
384
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
385
功
(
いさを
)
を
立
(
た
)
てむ
永久
(
とことは
)
に
386
松
(
まつ
)
の
五六七
(
みろく
)
の
末
(
すゑ
)
迄
(
まで
)
も
387
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
388
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
389
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り、
390
莞爾
(
くわんじ
)
として
座
(
ざ
)
に
着
(
つ
)
く。
391
(
大正一一・八・二三
旧七・一
松村真澄
録)
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