霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第35巻(戌の巻)
序文
総説歌
第1篇 向日山嵐
第1章 言の架橋
第2章 出陣
第3章 進隊詩
第4章 村の入口
第5章 案外
第6章 歌の徳
第7章 乱舞
第8章 心の綱
第9章 分担
第2篇 ナイルの水源
第10章 夢の誡
第11章 野宿
第12章 自称神司
第13章 山颪
第14章 空気焔
第15章 救の玉
第16章 浮島の花
第3篇 火の国都
第17章 霧の海
第18章 山下り
第19章 狐の出産
第20章 疑心暗狐
第21章 暗闘
第22章 当違
第23章 清交
第24章 歓喜の涙
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第35巻(戌の巻)
> 第1篇 向日山嵐 > 第7章 乱舞
<<< 歌の徳
(B)
(N)
心の綱 >>>
第七章
乱舞
(
らんぶ
)
〔九七一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第35巻 海洋万里 戌の巻
篇:
第1篇 向日山嵐
よみ(新仮名遣い):
むこうやまあらし
章:
第7章 乱舞
よみ(新仮名遣い):
らんぶ
通し章番号:
971
口述日:
1922(大正11)年09月15日(旧07月24日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年12月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
八公はおぼつかない有様ながらも歌いだした。もともと武野村の玉公が、黒姫を改心させようと虎公親分を頼んで高山峠に待ち伏せしていたが、黒姫をかえって建日館に案内することになった経緯を歌った。
虎公が三公たちの襲撃やたくらみを神助によって退け、屋方の村に来てみれば、三公は大蛇が抜けて改心していたことを歌い、そのあとは滑稽歌を出まかせに歌って踊り狂った。
高公は、大蛇の三公の子分になった自分の身の上のいきさつを明かし、兼公たちが幽霊の真似をしてやってきて腰を抜かしたさまを滑稽に歌った。
脱線だらけになりウラル教式になってしまっていたが、互いに心を打ち解けためでたい酒宴だからと黒姫や虎公、三公、お愛も今日ばかりは例外だと、子分たちが自由に乱舞するに任せていた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-09-24 11:12:18
OBC :
rm3507
愛善世界社版:
68頁
八幡書店版:
第6輯 496頁
修補版:
校定版:
73頁
普及版:
24頁
初版:
ページ備考:
001
八公
(
はちこう
)
は
徳公
(
とくこう
)
の
歌
(
うた
)
にそそられて、
002
覚束
(
おぼつか
)
なくも
謡
(
うた
)
ひ
初
(
はじ
)
めたり。
003
八公
『
武野
(
たけの
)
の
村
(
むら
)
の
玉公
(
たまこう
)
が
004
親
(
おや
)
の
代
(
だい
)
から
伝
(
つた
)
へたる
005
水晶玉
(
すいしやうだま
)
が
如何
(
どう
)
してか
006
俄
(
にはか
)
に
黒
(
くろ
)
く
曇
(
くも
)
り
出
(
だ
)
し
007
心
(
こころ
)
をひそめて
伺
(
うかが
)
へば
008
筑紫
(
つくし
)
の
島
(
しま
)
に
黒姫
(
くろひめ
)
が
009
泥
(
どろ
)
をば
吐
(
は
)
きに
来
(
き
)
よつたに
010
てつきり
違
(
ちが
)
ひはないものと
011
大当
(
おほあて
)
外
(
はづ
)
れの
判断
(
はんだん
)
に
012
親方
(
おやかた
)
さまを
頼
(
たの
)
み
込
(
こ
)
み
013
無花果
(
いちじゆく
)
取
(
と
)
るは
表向
(
おもてむ
)
き
014
高山峠
(
たかやまたうげ
)
を
登
(
のぼ
)
り
来
(
く
)
る
015
黒姫司
(
くろひめつかさ
)
を
捉
(
つか
)
まへて
016
改心
(
かいしん
)
ささねばならないと
017
新
(
しん
)
、
久
(
きう
)
、
八
(
はち
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
も
018
親分
(
おやぶん
)
さまの
言
(
い
)
ひ
付
(
つけ
)
で
019
嶮
(
けは
)
しき
山
(
やま
)
をよぢ
登
(
のぼ
)
り
020
峠
(
たうげ
)
の
絶頂
(
ぜつちやう
)
に
車座
(
くるまざ
)
と
021
なつて
白黒
(
しろくろ
)
石卜
(
いしうら
)
を
022
初
(
はじ
)
める
時
(
とき
)
しも
黒姫
(
くろひめ
)
が
023
てつきり
此処
(
ここ
)
にやつて
来
(
き
)
た
024
いきり
切
(
き
)
つたる
吾々
(
われわれ
)
は
025
黒姫司
(
くろひめつかさ
)
を
見
(
み
)
るよりも
026
俄
(
にはか
)
に
心機
(
しんき
)
一転
(
いつてん
)
し
027
どことはなしに
具
(
そな
)
はりし
028
其
(
その
)
神徳
(
しんとく
)
に
敬服
(
けいふく
)
し
029
建日
(
たけひ
)
の
館
(
やかた
)
の
神司
(
かむつかさ
)
030
建国別
(
たけくにわけ
)
の
許
(
もと
)
にゆき
031
親子
(
おやこ
)
の
対面
(
たいめん
)
させむとて
032
山坂
(
やまさか
)
越
(
こ
)
えて
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
033
さはさりながら
黒姫
(
くろひめ
)
や
034
こちらの
目算
(
もくさん
)
相外
(
あひはづ
)
れ
035
親
(
おや
)
でもなければ
子
(
こ
)
でもない
036
肉体
(
にくたい
)
上
(
じやう
)
から
言
(
い
)
うたなら
037
あかの
他人
(
たにん
)
と
知
(
し
)
れた
故
(
ゆゑ
)
038
是非
(
ぜひ
)
なく
此処
(
ここ
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
039
九十九
(
つくも
)
曲
(
まが
)
りの
坂路
(
さかみち
)
を
040
親分
(
おやぶん
)
さまの
後
(
あと
)
につき
041
火
(
ひ
)
の
国
(
くに
)
街道
(
かいだう
)
の
山口
(
やまぐち
)
に
042
下
(
くだ
)
りて
見
(
み
)
れば
六公
(
ろくこう
)
が
043
数多
(
あまた
)
の
乾児
(
こぶん
)
を
引
(
ひ
)
きつれて
044
喧嘩
(
けんくわ
)
装束
(
しやうぞく
)
いかめしく
045
捩鉢巻
(
ねぢはちまき
)
で
待
(
ま
)
つてゐた
046
さすがに
偉
(
えら
)
い
虎公
(
とらこう
)
は
047
皆
(
みな
)
の
奴
(
やつ
)
をば
追
(
お
)
つ
払
(
ぱら
)
ひ
048
お
愛
(
あい
)
の
方
(
かた
)
の
遭難
(
さうなん
)
を
049
助
(
たす
)
けてやらねばならないと
050
一目散
(
いちもくさん
)
に
走
(
はし
)
り
行
(
ゆ
)
く
051
深谷川
(
ふかたにがは
)
の
丸木橋
(
まるきばし
)
052
渡
(
わた
)
つた
所
(
ところ
)
で
黒姫
(
くろひめ
)
や
053
案
(
あん
)
じて
居
(
を
)
つたお
愛
(
あい
)
さま
054
お
梅
(
うめ
)
さまにも
出会
(
でつくわ
)
して
055
やつと
安心
(
あんしん
)
する
間
(
ま
)
なく
056
屋方
(
やかた
)
の
村
(
むら
)
の
三公
(
さんこう
)
を
057
三五教
(
あななひけう
)
の
大道
(
おほみち
)
に
058
救
(
すく
)
ひやらむと
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
059
向日峠
(
むかふたうげ
)
の
坂路
(
さかみち
)
を
060
「ウントコドツコイ ドツコイ」と
061
拍子
(
ひやうし
)
を
取
(
と
)
りつつ
下
(
くだ
)
り
来
(
く
)
る
062
いつの
間
(
ま
)
にやら「ドツコイシヨ」
063
水晶
(
すゐしやう
)
の
玉
(
たま
)
がなくなつた
064
いやいや さうではない
程
(
ほど
)
に
065
水晶玉
(
すいしやうだま
)
を
持
(
も
)
つた
主
(
ぬし
)
066
玉公
(
たまこう
)
の
奴
(
やつ
)
が
雲
(
くも
)
がくれ
067
分
(
わか
)
らぬ
奴
(
やつ
)
は
放
(
ほ
)
つとけと
068
大地
(
だいち
)
をドンドン
響
(
ひび
)
かせつ
069
波布
(
はぶ
)
や
蜈蚣
(
むかで
)
の
横
(
よこ
)
たはる
070
恐
(
おそ
)
ろし
道
(
みち
)
をふみ
越
(
こ
)
えて
071
屋方
(
やかた
)
の
村
(
むら
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
072
思
(
おも
)
ひがけなき
三公
(
さんこう
)
の
073
鬼
(
おに
)
は
忽
(
たちま
)
ち
神
(
かみ
)
となり
074
大蛇
(
をろち
)
は
逃
(
に
)
げて
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
075
尊
(
たふと
)
き
人
(
ひと
)
となつてゐた
076
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
077
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
は
目
(
ま
)
のあたり
078
若
(
も
)
しも
大蛇
(
をろち
)
の
三公
(
さんこう
)
が
079
昨日
(
きのふ
)
の
心
(
こころ
)
で
居
(
を
)
つたなら
080
さぞ
今頃
(
いまごろ
)
は
親方
(
おやかた
)
と
081
ヤツサモツサの
腕
(
うで
)
比
(
くら
)
べ
082
剣光
(
けんくわう
)
閃
(
ひらめ
)
き
雷
(
いかづち
)
の
083
鳴
(
な
)
り
轟
(
とどろ
)
きて
血煙
(
ちけむり
)
の
084
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
つたに
違
(
ちが
)
ひない
085
グヅグヅしてゐりや
俺
(
おれ
)
までが
086
笠
(
かさ
)
の
台
(
だい
)
までむしられて
087
いやな
冥途
(
めいど
)
へ
死出
(
しで
)
の
旅
(
たび
)
088
三途
(
さんづ
)
の
川
(
かは
)
の
渡場
(
わたしば
)
で
089
婆
(
ば
)
さまに
叱
(
しか
)
られ
居
(
を
)
るだらう
090
同
(
おな
)
じ
婆
(
ば
)
さまと
言
(
い
)
ひながら
091
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
092
黒姫司
(
くろひめつかさ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
で
093
結構
(
けつこう
)
な
結構
(
けつこう
)
な
酒
(
さけ
)
を
呑
(
の
)
み
094
一同
(
いちどう
)
揃
(
そろ
)
うて
睦
(
むつ
)
まじう
095
喧嘩
(
けんくわ
)
和合
(
わがふ
)
の
大酒宴
(
だいしゆえん
)
096
こんな
目出度
(
めでた
)
い
事
(
こと
)
あろか
097
案
(
あん
)
に
相違
(
さうゐ
)
の
今日
(
けふ
)
の
首尾
(
しゆび
)
098
私
(
わたし
)
は
嬉
(
うれ
)
して
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
り
099
手
(
て
)
が
舞
(
ま
)
ふ
足
(
あし
)
が
踊
(
をど
)
り
出
(
だ
)
す
100
何
(
なん
)
とはなしにブカブカと
101
体
(
からだ
)
一面
(
いちめん
)
浮
(
う
)
いて
来
(
き
)
た
102
浮
(
う
)
く
奴
(
やつ
)
ア
瓢箪
(
へうたん
)
のみぢやない
103
八公
(
はちこう
)
の
体
(
からだ
)
も
今
(
いま
)
ういた
104
サアういたり ういたり
酒
(
さけ
)
のんで
105
うき
世
(
よ
)
を
渡
(
わた
)
れ
皆
(
みな
)
さまよ
106
うきに
沈
(
しづ
)
んで
暮
(
くら
)
すのは
107
其奴
(
そいつ
)
は
悪魔
(
あくま
)
の
仕業
(
しわざ
)
ぞや
108
夢
(
ゆめ
)
のうき
世
(
よ
)
といふからは
109
人
(
ひと
)
はうくのに
限
(
かぎ
)
るぞや
110
火
(
ひ
)
の
国川
(
くにかは
)
の
筏
(
いかだ
)
さへ
111
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
迄
(
まで
)
ういてゐる
112
ヨサミ
の
池
(
いけ
)
のかいつぶり
113
をしどりさへも
夫婦
(
めをと
)
連
(
づれ
)
114
仲
(
なか
)
よう
暮
(
くら
)
してういてゐる
115
うけよ、うけうけ
皆
(
みな
)
の
奴
(
やつ
)
116
大海原
(
おほうなばら
)
の
舟
(
ふね
)
のよに
117
「ウントコドツコイ」
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
118
うき
世
(
よ
)
三分
(
さんぶ
)
といふぢやないか
119
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
修羅
(
しゆら
)
もやし
120
何
(
なん
)
の
彼
(
か
)
んのと うき
苦労
(
くらう
)
121
する
馬鹿者
(
ばかもの
)
の
気
(
き
)
が
知
(
し
)
れぬ
122
酒
(
さけ
)
さへ
飲
(
の
)
めばいつもかも
123
心
(
こころ
)
がういて
掛取
(
かけとり
)
の
124
矢
(
や
)
の
催促
(
さいそく
)
も
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
125
鶯
(
うぐひす
)
とまつて
鳴
(
な
)
くやうな
126
程
(
ほど
)
よい
声
(
こゑ
)
に
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
る
127
人
(
ひと
)
は
心
(
こころ
)
が
第一
(
だいいち
)
だ
128
心
(
こころ
)
一
(
ひと
)
つの
持様
(
もちやう
)
で
129
ういて
暮
(
くら
)
すも
一生
(
いつしやう
)
なら
130
沈
(
しづ
)
んで
暮
(
くら
)
すも
一生
(
いつしやう
)
だ
131
「ウントコドツコイ」
浮沈
(
うきしづ
)
み
132
七度
(
ななたび
)
あるのが
人間
(
にんげん
)
と
133
どこの
奴
(
やつ
)
だか
知
(
し
)
らないが
134
吐
(
ほざ
)
いた
奴
(
やつ
)
は
馬鹿者
(
ばかもの
)
だ
135
七度
(
ななたび
)
八度
(
やたび
)
九度
(
ここのたび
)
136
百度
(
ももたび
)
千度
(
ちたび
)
万度
(
よろづたび
)
137
ういて
暮
(
くら
)
すがうき
世
(
よ
)
ぞや
138
石
(
いし
)
や
瓦
(
かはら
)
ぢやあるまいし
139
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
を
授
(
さづ
)
かりし
140
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
としてやすやすと
141
沈
(
しづ
)
んで
暮
(
くら
)
して
堪
(
たま
)
らうか
142
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
143
冷
(
ひや
)
の
酒
(
さけ
)
より
燗
(
かん
)
がよい
144
「かんかんカラケツかあん かあん」
145
「カンカラベラ
棒
(
ぼう
)
ドツコイシヨー」
146
坊主
(
ばうず
)
鉢巻
(
はちまき
)
リンと
締
(
し
)
め
147
威張
(
ゐば
)
つて
見
(
み
)
たとて
支柱
(
もたえ
)
がない
148
さはさりながら
酒
(
さけ
)
のめば
149
如何
(
どう
)
しても
一度
(
いちど
)
はヅブ
六
(
ろく
)
に
150
なつた
揚句
(
あげく
)
は
茹蛸
(
ゆでだこ
)
だ
151
顔
(
かほ
)
も
手足
(
てあし
)
も
真赤
(
まつか
)
いけ
152
骨
(
ほね
)
はやはらぎグニヤグニヤと
153
蒟蒻
(
こんにやく
)
見
(
み
)
たよになつて
了
(
しま
)
ふ
154
体
(
からだ
)
も
心
(
こころ
)
もやはらいで
155
初
(
はじ
)
めて
天下
(
てんか
)
は
泰平
(
たいへい
)
だ
156
俺
(
おれ
)
の
内
(
うち
)
でも
嬶天下
(
かかてんか
)
157
酒
(
さけ
)
さへ
呑
(
の
)
ましておいたなら
158
暫
(
しばら
)
く
泰平
(
たいへい
)
無事
(
ぶじ
)
の
夢
(
ゆめ
)
159
貪
(
むさぼ
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るぞや
160
無料
(
ただ
)
の
酒
(
さけ
)
ならかまやせぬ
161
皆
(
みな
)
さまドツサリよばれませう
162
未熟者
(
みじゆくもの
)
奴
(
め
)
と
思
(
おも
)
はずに
163
冷酒
(
ひやざけ
)
ならぬカン
直日
(
なほひ
)
164
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
の
数
(
かず
)
も
大直日
(
おほなほひ
)
165
何卒
(
どうぞ
)
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
166
無礼
(
ぶれい
)
を
許
(
ゆる
)
して
下
(
くだ
)
さんせ
167
世
(
よ
)
の
諺
(
ことわざ
)
にいふ
通
(
とほ
)
り
168
主人
(
しゆじん
)
の
好
(
すき
)
を
悉
(
ことごと
)
く
169
出
(
で
)
て
来
(
く
)
る
客
(
きやく
)
にふれまふと
170
うまい
理屈
(
りくつ
)
をつけながら
171
頂
(
いただ
)
く
御
(
お
)
神酒
(
みき
)
の
味
(
あぢ
)
のよさ
172
長
(
なが
)
い
山坂
(
やまさか
)
飛
(
と
)
んで
来
(
き
)
て
173
心
(
こころ
)
がホツとしたとこへ
174
思
(
おも
)
ひもよらぬ
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
に
175
舌
(
した
)
の
鼓
(
つづみ
)
をうちならし
176
お
腹
(
なか
)
は
忽
(
たちま
)
ち
布袋
(
ほてい
)
さま
177
七福神
(
しちふくじん
)
の
楽遊
(
らくあそ
)
び
178
弁財天
(
べんざいてん
)
のお
愛
(
あい
)
さま
179
大黒
(
だいこく
)
みたよな
顔
(
かほ
)
をした
180
三五教
(
あななひけう
)
の
黒姫
(
くろひめ
)
さま
181
与三公
(
よさこう
)
どんの
寿老面
(
げほうづら
)
182
頭
(
あたま
)
ビシヤモン
福禄寿
(
ふくろくじゆ
)
183
七
(
しち
)
お
多福
(
たふく
)
の
寄
(
よ
)
り
合
(
あ
)
うて
184
面白
(
おもしろ
)
可笑
(
をか
)
しう
酒
(
さけ
)
を
呑
(
の
)
む
185
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
186
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ
187
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
188
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
189
と
口
(
くち
)
から
出任
(
でまか
)
せに
歌
(
うた
)
ひ
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ふ。
190
高公
(
たかこう
)
は
又
(
また
)
もや
歌
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
す。
191
高公
『
八公
(
はちこう
)
よ
八公
(
はちこう
)
よよつく
聞
(
き
)
け
192
俺
(
おれ
)
はお
前
(
まへ
)
の
知
(
し
)
る
通
(
とほ
)
り
193
武野
(
たけの
)
の
村
(
むら
)
の
杢平
(
もくべい
)
が
194
伜
(
せがれ
)
と
生
(
うま
)
れたならず
者
(
もの
)
195
爺
(
おやぢ
)
の
宝
(
たから
)
をぬすみ
出
(
だ
)
し
196
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
酒
(
さけ
)
くらひ
197
人
(
ひと
)
の
意見
(
いけん
)
もうはの
空
(
そら
)
198
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
とに
追
(
お
)
ひ
出
(
だ
)
され
199
よるべ
渚
(
なぎさ
)
の
捨小舟
(
すてをぶね
)
200
取
(
と
)
りつく
島
(
しま
)
もなき
儘
(
まま
)
に
201
火
(
ひ
)
の
国峠
(
くにたうげ
)
をブラブラと
202
涙
(
なみだ
)
ながらに
通
(
とほ
)
る
折
(
をり
)
203
驍名
(
げうめい
)
轟
(
とどろ
)
く
男達
(
をとこだて
)
204
大蛇
(
をろち
)
の
親分
(
おやぶん
)
三公
(
さんこう
)
に
205
ヤツと
拾
(
ひろ
)
はれ
息
(
いき
)
をつぎ
206
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
草履
(
ざうり
)
取
(
と
)
り
207
雪隠
(
せんち
)
の
掃除
(
さうぢ
)
も
精
(
せい
)
出
(
だ
)
して
208
勤
(
つと
)
めて
居
(
を
)
つたら
親分
(
おやぶん
)
が
209
貴様
(
きさま
)
はわりとはえらい
奴
(
やつ
)
210
兄弟分
(
きやうだいぶん
)
にしてやろと
211
異数
(
いすう
)
の
抜擢
(
ばつてき
)
有難
(
ありがた
)
く
212
羽振
(
はぶり
)
を
利
(
き
)
かす
身
(
み
)
となつて
213
肩
(
かた
)
で
風
(
かぜ
)
切
(
き
)
り
遠近
(
をちこち
)
と
214
勝負
(
しようぶ
)
に
歩
(
ある
)
いた
面白
(
おもしろ
)
さ
215
さうだと
云
(
い
)
つて
俺
(
おれ
)
は
今
(
いま
)
216
改心
(
かいしん
)
したとは
言
(
い
)
ふものの
217
朱
(
しゆ
)
に
交
(
まじ
)
はれば
赤
(
あか
)
くなる
218
元
(
もと
)
から
悪
(
わる
)
い
親分
(
おやぶん
)
の
219
手下
(
てした
)
になつて
何
(
なん
)
として
220
誠
(
まこと
)
の
心
(
こころ
)
になるものか
221
よくない
事
(
こと
)
を
朝夕
(
あさゆふ
)
に
222
よい
気
(
き
)
になつてやつてゐた
223
さうした
処
(
ところ
)
此
(
この
)
度
(
たび
)
の
224
向日峠
(
むかふたうげ
)
の
大騒動
(
おほさうどう
)
225
死
(
し
)
んだと
思
(
おも
)
うたお
愛
(
あい
)
さま
226
兼公
(
かねこう
)
迄
(
まで
)
がやつて
来
(
き
)
て
227
ヒユードロドロとおびやかし
228
俺
(
おれ
)
の
荒肝
(
あらぎも
)
取
(
と
)
りよつた
229
酒
(
さけ
)
でも
呑
(
の
)
んでゐなんだら
230
なに
猪口才
(
ちよこざい
)
な
幽霊
(
いうれい
)
奴
(
め
)
と
231
握
(
にぎ
)
り
拳
(
こぶし
)
を
固
(
かた
)
めつつ
232
兼公
(
かねこう
)
の
奴
(
やつ
)
を
初
(
はじ
)
めとし
233
残
(
のこ
)
らず
亡者
(
まうじや
)
を
打
(
う
)
ちすゑて
234
打
(
う
)
ちこらすべき
所
(
とこ
)
だつた
235
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
うたる
其
(
その
)
為
(
ため
)
に
236
足腰
(
あしこし
)
立
(
た
)
たぬ
悲
(
かな
)
しさに
237
恨
(
うら
)
みを
呑
(
の
)
んで
見
(
み
)
てゐたら
238
正真
(
しやうしん
)
正銘
(
しやうめい
)
の
真人間
(
まにんげん
)
239
亡者
(
まうじや
)
と
云
(
い
)
つたは
嘘
(
うそ
)
の
皮
(
かは
)
240
之
(
これ
)
を
思
(
おも
)
へば
高公
(
たかこう
)
が
241
お
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
うてゐた
為
(
ため
)
に
242
大騒動
(
おほさうどう
)
も
始
(
はじ
)
まらず
243
無事
(
ぶじ
)
に
解決
(
かいけつ
)
相告
(
あひつ
)
げた
244
之
(
これ
)
を
思
(
おも
)
へば
酒
(
さけ
)
呑
(
の
)
んで
245
腰
(
こし
)
をぬかすも
惟神
(
かむながら
)
246
何
(
なに
)
が
仕組
(
しぐみ
)
になるぢややら
247
分
(
わか
)
つた
事
(
こと
)
ではない
程
(
ほど
)
に
248
皆
(
みな
)
さまドツサリ
酒
(
さけ
)
呑
(
の
)
んで
249
腰
(
こし
)
をぬかすが
宜
(
よろ
)
しかろ
250
酒
(
さけ
)
呑
(
の
)
む
時
(
とき
)
には
酒
(
さけ
)
を
呑
(
の
)
み
251
働
(
はたら
)
く
時
(
とき
)
には
働
(
はたら
)
いて
252
苦楽
(
くらく
)
を
共
(
とも
)
にするがよい
253
苦
(
く
)
中
(
ちう
)
楽
(
らく
)
あり
楽中
(
らくちう
)
に
254
苦
(
く
)
ありと
云
(
い
)
ふのは
此
(
この
)
事
(
こと
)
だ
255
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
256
燗酒
(
かんざけ
)
の
方
(
はう
)
が
味
(
あぢ
)
がよい
257
モウシモウシ
黒姫
(
くろひめ
)
さま
258
何卒
(
どうぞ
)
一献
(
いつこん
)
召
(
め
)
しあがれ
259
私
(
わたし
)
がお
酌
(
しやく
)
を
致
(
いた
)
します
260
そんな
六
(
むつ
)
かし
顔
(
かほ
)
をして
261
睨
(
にら
)
んで
御座
(
ござ
)
ると
閻魔
(
えんま
)
さま
262
冥途
(
めいど
)
の
国
(
くに
)
からやつて
来
(
き
)
て
263
ドツサリ
科料
(
くわれう
)
を
取
(
と
)
りますぞ
264
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
265
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
266
と
嬉
(
うれ
)
しさ
余
(
あま
)
つて、
267
脱線
(
だつせん
)
だらけの
酒
(
さけ
)
の
讃美歌
(
さんびか
)
を
謡
(
うた
)
ひ、
268
ウラル
教
(
けう
)
式
(
しき
)
になつて
了
(
しま
)
つた。
269
されども
互
(
たがひ
)
に
心
(
こころ
)
打
(
う
)
ちとけた
目出度
(
めでた
)
き
酒宴
(
しゆえん
)
であるから、
270
黒姫
(
くろひめ
)
も
別
(
べつ
)
に
咎
(
とが
)
めず、
271
虎公
(
とらこう
)
、
272
三公
(
さんこう
)
も、
273
お
愛
(
あい
)
の
方
(
かた
)
も、
274
今日
(
けふ
)
ばかりは
治外
(
ちぐわい
)
法権
(
はふけん
)
だと、
275
臍
(
ほぞ
)
をかためて
乾児
(
こぶん
)
共
(
ども
)
の
自由
(
じいう
)
の
乱舞
(
らんぶ
)
に
任
(
まか
)
してゐる。
276
(
大正一一・九・一五
旧七・二四
松村真澄
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 歌の徳
(B)
(N)
心の綱 >>>
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第35巻(戌の巻)
> 第1篇 向日山嵐 > 第7章 乱舞
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第7章 乱舞|第35巻|海洋万里|霊界物語|/rm3507】
合言葉「みろく」を入力して下さい→