霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一三章 山颪(やまおろし)〔九七七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第35巻 海洋万里 戌の巻 篇:第2篇 ナイルの水源 よみ(新仮名遣い):ないるのすいげん
章:第13章 山颪 よみ(新仮名遣い):やまおろし 通し章番号:977
口述日:1922(大正11)年09月16日(旧07月25日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年12月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
白山峠の頂上で選挙で虎公一行は選挙で孫公を宣伝使・孫公別に任じたが、そのことを玉治別宣伝使の歌で叱責された。孫公別は坂を下りながら歌を歌い、叱責は大蛇の仕業なのか、神の戒めなのか測り兼ねる胸中を明かした。
お愛は孫公別を諭す歌を歌った。三公は、孫公別が頼りないので黒姫を頼んだらよかったと未練を歌った。虎公は、孫公を励ましつつ、大蛇に対する言霊戦に皆を奮い立たせる歌を歌った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-09-27 11:23:50 OBC :rm3513
愛善世界社版:144頁 八幡書店版:第6輯 524頁 修補版: 校定版:152頁 普及版:57頁 初版: ページ備考:
001白山峠(しらやまたうげ)絶頂(ぜつちやう)
002普通(ふつう)選挙(せんきよ)(その)結果(けつくわ)
003三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
004孫公別(まごこうわけ)()のりつつ
005意気(いき)揚々(やうやう)(いさ)()
006肩肱(かたひぢ)(いか)らし宣伝歌(せんでんか)
007(うた)うて(いさ)折柄(をりから)
008いづこともなく(かみ)(こゑ)
009われは玉治別(たまはるわけ)(つかさ)
010一寸先(いつすんさき)()えもせぬ
011凡夫(ぼんぶ)()にて宣伝使(せんでんし)
012選挙(せんきよ)するとは何事(なにごと)
013(はや)(こころ)(なほ)せよと
014()はれて孫公(まごこう)悄気(せうげ)かへり
015(かた)をすぼめてすたすたと
016白山峠(しらやまたうげ)峻坂(しゆんばん)
017東北(とうほく)さして(くだ)りつつ
018(あし)拍子(ひやうし)()りながら
019「ウントコドツコイ ドツコイシヨ」
020()けなよ()けなよ()()けよ
021(こと)あげしながら(くだ)()く。
022 孫公別(まごこうわけ)足許(あしもと)覚束(おぼつか)なく爪先(つまさき)(ちから)()れながら、023坂道(さかみち)(くだ)りつつ(うた)()したり。
024孫公別白山峠(しらやまたうげ)絶頂(ぜつちやう)
025「ウントコドツコイ (あぶ)ないぞ」
026言霊戦(ことたません)出陣(しゆつぢん)
027(その)統帥(とうすい)()むものと
028(とら)(さん)、お(あい)(さん)(にん)
029鳩首(きうしゆ)謀議(ぼうぎ)(その)結果(けつくわ)
030「ウントコドツコイ」(また)(すべ)
031(おれ)をば(たふと)宣伝使(せんでんし)
032(かみ)使(つかひ)にして()れた
033()(ことわざ)にも()ふぢやないか
034「ウントコドツコイ」()(じつ)
035(ひん)ではなうて(じつ)(しゆ)
036(みづ)御霊(みたま)(こと)()
037一同(いちどう)遵奉(じゆんぽう)(つかまつ)
038(たがひ)(こころ)(あは)せあひ
039(えら)むだ(ところ)を「ウントコシヨ」
040「ドツコイ」(あたま)天辺(てんぺ)から
041玉治別(たまはるわけ)だと()ひながら
042(らい)のやうなる(こゑ)をして
043「ドツコイ」(しか)りつけられた
044こりや(また)如何(どう)した(こと)だらう
045大蛇(をろち)(やつ)めが()けて()
046(おれ)()(きも)(くじ)かうと
047あんな狂言(きやうげん)したのだらう
048(とら)(さん)、お(あい)(さん)(にん)
049(かなら)心配(しんぱい)するでない
050曲津(まがつ)(かみ)にだまされて
051如何(どう)して御用(ごよう)(つと)まろか
052(あく)御霊(みたま)()ふものは
053(すみ)から(すみ)まで()(くば)
054(みづ)()らさぬ仕組(しぐみ)して
055手具脛(てぐすね)()いて()つて()
056其処(そこ)(ところ)(かんが)へて
057「ウントコドツコイ」軽々(かるがる)
058(すす)んで()つちやならないぞ
059(たがひ)足許(あしもと)()をつけて
060大蛇(をろち)(ほざ)いた口車(くちぐるま)
061(いし)(くるま)()らぬよに
062注意(ちゆうい)をせなくちやなるまいぞ
063さはさり(なが)(おれ)(また)
064(なん)だか気分(きぶん)(わる)なつて
065「ウントコドツコイ」張合(はりあひ)
066サツパリコンとなくなつた
067「ドツコイドツコイ」()(しば)
068これも矢張(やつぱり)(かみ)(さま)
069(おれ)()(こころ)をためす()
070あゝ()手段(しゆだん)()られたか
071凡夫(ぼんぶ)()では(なん)ぢややら
072薩張(さつぱ)様子(やうす)(わか)らない
073(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
074(かみ)(こころ)(まか)すのだ
075(まか)せきつたる(あかつき)
076如何(いか)なる(こと)かならざらむ
077大蛇(をろち)如何(いか)(たけ)くとも
078三五教(あななひけう)(まも)ります
079仁慈(じんじ)無限(むげん)皇神(すめかみ)
080威力(ゐりよく)(てき)する(もの)はない
081(わたし)確信(かくしん)ある(ほど)
082(みな)さま(こころ)をシヤンと()
083「ドツコイシヨー ドツコイシヨー」
084(おも)うたよりもきつい(さか)
085「ガラガラガラガラ アイタツタ」
086あんまり(しやべ)つた天罰(てんばつ)
087「ドツコイドツコイ ドツコイシヨ」
088すつてんころりと転倒(てんたふ)
089(したた)背骨(せぼね)()つたぞよ
090こいつは(たま)らぬ「ドツコイシヨ」
091さはさり(なが)ら「ウントコセ」
092(いま)から(おれ)屁古(へこ)たれて
093どうして成就(じやうじゆ)するものか
094常住(じやうぢう)不断(ふだん)信仰(しんかう)した
095(その)神力(しんりき)の「ウントコシヨ」
096(あら)はれ()づる(いま)(とき)
097(かみ)(おもて)(あら)はれて
098善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)()()ける
099(その)()言葉(ことば)(じつ)ならば
100(けつ)して心配(しんぱい)「ドツコイシヨ」
101(みな)さま(よろこ)()らないぞ
102あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
103国魂神(くにたまがみ)純世姫(すみよひめ)
104月照彦(つきてるひこ)(おん)(まへ)
105三五教(あななひけう)孫公(まごこう)
106孫公別(まごこうわけ)(あら)はれて
107「ウントコドツコイ」(えら)まれて
108(いま)(たふと)宣伝使(せんでんし)
109(こころ)(たひら)(やす)らかに
110(うべな)ひたまひて(すつぽん)
111湖水(こすゐ)大蛇(をろち)(ことごと)
112言向(ことむ)(やは)神力(しんりき)
113(さづ)けたまへよ惟神(かむながら)
114(かみ)御前(みまへ)誠心(まごころ)
115(ささ)げて(いの)(たてまつ)
116「ウントコドツコイ ドツコイシヨ」
117レコード(やぶ)りの(かぜ)()
118「ウントコドツコイ」()らされな
119ウカウカしとると(かさ)()
120(かさ)ばつかりか(からだ)まで
121()()のやうに()りさうだ
122「ウントコドツコイ」力瘤(ちからこぶ)
123(からだ)一面(いちめん)「ウントコシヨ」
124神徳(しんとく)ばかりを充実(じうじつ)
125この難関(なんくわん)をやすやすと
126貫通(くわんつう)さして(くだ)さんせ
127(ひとへ)(ねが)(たてまつ)
128(かしこ)(かしこ)()ぎまつる』
129(うた)ひながら、130(かぜ)()かれつつ急坂(きふはん)(くだ)()く。
131 お(あい)(かた)(こゑ)(しづ)かに(うた)()す。
132お愛熊襲(くまそ)(くに)()(たか)
133白山峠(しらやまたうげ)(みね)よりも
134(ほまれ)(たか)三五(あななひ)
135(みち)(つか)ふる宣伝使(せんでんし)
136黒姫(くろひめ)さまの(とも)となり
137(あら)はれ()ます孫公(まごこう)
138(すめ)大神(おほかみ)御心(みこころ)
139(さと)らせたまはず(やま)(うへ)
140(のぼ)りつめたる慢心(まんしん)
141(くも)(つつ)まれ自分(じぶん)より
142()さへめでたき宣伝使(せんでんし)
143孫公別(まごこうわけ)名乗(なの)りつつ
144意気(いき)揚々(やうやう)(いさ)()
145(よろこ)(たま)折柄(をりから)
146天津(あまつ)御空(みそら)(かみ)(こゑ)
147(たちま)(きこ)ゆる(おそ)ろしさ
148名利(めいり)(よく)にかられたる
149孫公(まごこう)さまは()()かず
150宣伝使(せんでんし)をば(かさ)にきて
151白山峠(しらやまたうげ)(くだ)()
152あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
153三五教(あななひけう)孫公(まごこう)
154どうぞ(こころ)()(なほ)
155執着心(しふちやくしん)払拭(ふつしき)
156矢張(やつぱり)(もと)孫公(まごこう)
157大蛇(をろち)退治(たいぢ)()くがよい
158恋路(こひぢ)(よく)(はな)れたる
159(まへ)(また)もや宣伝(せんでん)
160(つかさ)名誉(めいよ)(あこが)れて
161天地(てんち)(かみ)(ゆる)さない
162雅号(ががう)をたてに(すす)()
163(その)心根(こころね)ぞいぢらしき
164あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
165(まへ)(こころ)一時(いつとき)
166(はや)(まこと)にかへるよに
167(あい)(いの)(むね)(うち)
168()つとは推量(すゐりやう)してお()
169もうしもうし(みな)さまよ
170(あし)()をつけなされませ
171此処(ここ)には蜈蚣(むかで)沢山(たんと)()
172あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
173(かみ)(ゆる)さぬ宣伝使(せんでんし)
174大蛇(をろち)退治(たいぢ)(なん)として
175(うま)出来(でき)るで御座(ござ)いませう
176(わたし)(あん)じて(たま)らない
177左様(さやう)野心(やしん)(おこ)すより
178(いま)(あひだ)(あらた)めて
179(もと)(こころ)()(かへ)
180天津(あまつ)御空(みそら)(せぐく)まり
181大地(だいち)(ぬきあし)なしながら
182謙遜(へりくだ)りつつ三五(あななひ)
183(みち)(あゆ)むで(くだ)さんせ
184これぞお(あい)孫公(まごこう)
185(たい)する(まこと)親切(しんせつ)
186(わる)うは(おも)うて(くだ)さるな
187あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
188御霊(みたま)(さち)はひましまして
189(われ)()()(にん)一行(いつかう)
190(かみ)御前(みまへ)功績(いさをし)
191(ふと)しく()てて故郷(ふるさと)
192一日(ひとひ)(はや)(かへ)るべく
193(まも)らせたまへよ天津(あまつ)(かみ)
194国津(くにつ)(かみ)(たち)(もも)(かみ)
195国魂神(くにたまがみ)(おん)(まへ)
196誠心(まごころ)()めて()ぎまつる』
197(うた)ひつつ(しづか)(くだ)()く。
198 三公(さんこう)(さか)(くだ)りつつ(うた)()す。
199三公『「ヤツトコドツコイウントコシヨ」
200(むか)ふに()える湖水(みづうみ)
201(ちち)(はは)とが(その)(むかし)
202八岐(やまた)大蛇(をろち)片割(かたわれ)
203(ひと)(おそ)るる曲神(まがかみ)
204(いのち)()られた「ドツコイシヨ」
205(おも)()(ふか)(あだ)湖水(うみ)
206三五教(あななひけう)御教(みをしへ)
207()いて(こころ)()(なほ)
208(こころ)(たひら)(やす)らかに
209(てき)言向(ことむ)(やは)さむと
210(いつ)たん(こころ)()めたれど
211どうしてこれが「ウントコシヨ」
212(うらみ)()らさで()かれうか
213熊襲(くまそ)(くに)()()つた
214屋方(やかた)(むら)三公(さんこう)
215(かほ)にも(かか)はる一大事(いちだいじ)
216(おや)(かたき)(まへ)()
217無抵抗(むていかう)主義(しゆぎ)御教(みをしへ)
218どうして実行(じつかう)出来(でき)ようか
219(おも)へば(おも)へば(はら)()
220(ねん)年中(ねんぢう)大蛇(をろち)()
221(ほろ)ぼしくれむと(おも)()
222大蛇(をろち)々々(をろち)口癖(くちぐせ)
223「ウントコドツコイ」()(とほ)
224世界(せかい)(やつ)らが「ドツコイシヨ」
225大蛇(をろち)三公(さんこう)()()した
226(みな)さま足許(あしもと)用心(ようじん)
227蜈蚣(むかで)蠑螈(ゐもり)がのそのそと
228其辺(そこら)あたりを()うて()
229孫公(まごこう)さまの宣伝使(せんでんし)
230何程(なにほど)神力(しんりき)あるとても
231(なん)だか(かげ)(うす)いよだ
232こんな(こと)なら黒姫(くろひめ)
233無理(むり)(たの)んで「ドツコイシヨ」
234()(もら)つたらよかつたに
235(あと)()()く「ドツコイシヨ」
236癲癇病者(てんかんやみ)馬鹿(ばか)思案(しあん)
237(あと)(まつり)ぢや仕方(しかた)ない
238もうこれからは(おれ)(たち)
239天地(てんち)(かみ)一心(いつしん)
240(いの)りて(かみ)(おん)(まも)
241「ウントコドツコイ」(まも)られて
242(ほろ)ぼすよりも(みち)はない
243あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
244純世姫(すみよのひめ)(おん)(まへ)
245(こころ)()めて()ぎまつる
246朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
247(つき)()つとも()くるとも
248湖水(こすゐ)大蛇(をろち)(たけ)ぶとも
249地震(ぢしん)(かみなり)()(あめ)
250一度(いちど)(おそ)(きた)るとも
251(まこと)(ひと)つの言霊(ことたま)
252御息(みいき)大蛇(をろち)言向(ことむ)けて
253凱旋(がいせん)せなくちや「ドツコイシヨ」
254数多(あまた)乾児(こぶん)三公(さんこう)
255(をとこ)()たない「ドツコイシヨ」
256(いま)(まで)(つく)つた罪悪(ざいあく)
257(むく)いは(たちま)(あら)はれて
258黒姫(くろひめ)さまには見離(みはな)され
259(ちから)()らぬ孫公(まごこう)
260「ウントコドツコイ」()(あま)
261勁敵(けいてき)(まへ)(ひか)へつつ
262(すす)()()(かな)しけれ
263(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
264(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
265(いま)(まで)()くせし()(とが)
266直日(なほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)
267「ウントコドツコイ」()(なほ)
268(ゆる)させたまへや天津(あまつ)(かみ)
269国津(くにつ)(かみ)(たち)国魂(くにたま)
270御前(みまへ)(ねが)(たてまつ)
271あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
272御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
273(うた)ひながら(くだ)()く。
274 虎公(とらこう)(また)もや(うた)()す。
275虎公『「ウントコドツコイ ドツコイシヨ」
276(この)山道(やまみち)()(ひど)
277うつかりしとると谷底(たにそこ)
278(ころ)むで(あたま)()(ほど)
279「ウントコドツコイ」()をつけよ
280「アイタタタツタ」(つまづ)いた
281彼方(かなた)此方(こなた)に「ドツコイシヨ」
282(たか)(いし)()がゴロゴロと
283遠慮(ゑんりよ)もなしに(ころ)げてる
284こんな手合(てあひ)出遇(であ)つたら
285武野(たけの)(むら)侠客(けふかく)
286到底(たうてい)(あたま)(あが)らない
287獅子(しし)(おほかみ)(とら)(くま)
288(おに)大蛇(をろち)(おそ)れない
289(この)虎公(とらこう)も「ドツコイシヨ」
290(この)坂道(さかみち)にや(たま)らない
291何時(なんどき)(すべ)つて「ウントコシヨ」
292真逆(まつさか)(さま)顛倒(てんとふ)
293(あたま)()るか(わか)らない
294孫公(まごこう)さまに神徳(しんとく)
295十分(じふぶん)(そな)はり()るならば
296こんな心配(しんぱい)ないけれど
297俄作(にはかづく)りの宣伝使(せんでんし)
298「ウントコドツコイ」鼻糞(はなくそ)
299的張(まとは)つたやうな心持(こころもち)
300(ひと)安心(あんしん)出来(でき)(にく)
301あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
302師匠(ししやう)(つゑ)につくでない
303(ひと)をば(ちから)(いた)さずに
304(まこと)(かみ)(ちから)とし
305「ウントコドツコイ」()くならば
306どんな守護(まもり)もしてやると
307大神(おほかみ)(さま)神勅(みことのり)
308(おれ)はこれから「ドツコイシヨ」
309孫公(まごこう)さまの宣伝使(せんでんし)
310(ちから)になさず村肝(むらきも)
311(こころ)(まこと)発揮(はつき)して
312威猛(ゐたけ)(くる)曲神(まがかみ)
313陣屋(ぢんや)(たちま)突進(とつしん)
314勝鬨(かちどき)あげて()(ひと)
315「ウントコドツコイ」(わざはひ)
316根本(こんぽん)(てき)除却(ぢよきやく)して
317武野(たけの)(むら)侠客(けふかく)
318()はれた(ほまれ)弥高(いやたか)
319筑紫(つくし)(しま)(かがや)かし
320三五教(あななひけう)(みち)のため
321(つく)さにやおかぬわが(ねが)
322完美(うまら)委曲(つばら)(きこ)()
323(まも)らせ(たま)天津(あまつ)(かみ)
324国津(くにつ)(かみ)(たち)八百万(やほよろづ)
325産土神(うぶすながみ)(おん)(まへ)
326(かしこ)(かしこ)()ぎまつる
327あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
328御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
329(うた)ひながら、330(やうや)くにして(くだ)(さん)()山坂(やまさか)も、331(その)()真昼(まひる)(ごろ)(ふもと)(くだ)りつきにけり。
332大正一一・九・一六 旧七・二五 加藤明子録)

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