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第二二章 当違(あてちがひ)〔九八六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第35巻 海洋万里 戌の巻 篇:第3篇 火の国都 よみ(新仮名遣い):ひのくにみやこ
章:第22章 当違 よみ(新仮名遣い):あてちがい 通し章番号:986
口述日:1922(大正11)年09月17日(旧07月26日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年12月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
火の国の都の高山彦の門前に、房公と芳公はたどり着いて門番に取次を頼んだ。門番の軽公は、神の大道を明らかにした人のみがこの門を通ることができると歌で返した。おかしな歌のやり取りの末、二人は門を開けてもらい中に進み入った。
房公は早速館の受付に、自分たちが三五教の黒姫の共の者であることを告げると、館の主人の高山彦に取り次ぐようにと依頼した。受付の玉公は、当然見ず知らずの二人を奥へ通そうとしない。
二人は、黒姫が高山彦の妻であることから、どうしても会いたいと談判し始めた。玉公は、主人の高山彦はまだ若い年であり、三五教の黒姫と夫婦であるはずがないと笑って取り合わない。
そこへ奥から一弦琴の音色と共に、この家の女主人である高山彦の妻・愛子姫の歌が聞こえてきた。その歌には、自分が神素盞嗚大神の娘であり、夫である高国別は高山彦と名を変えて今に至ることを伝えていた。
房公と芳公はこの歌を聞いて、火の国の神司・高山彦とは本名・高国別であり、黒姫の夫の高山彦とは別人であることに気が付いてきた。
玉公によると、火の国の神館は天教山の八島別夫婦が守っていたが、神命によって天教山に戻り、後には素盞嗚尊が連れてきた、天照大御神の厳の御霊である活津彦根命が就き、素盞嗚尊の娘・愛子姫を妻として治めているのだ、と説明した。
房公と芳公は、黒姫の夫探しの旅がまったくの人違いであることを悟った。二人は玉公にお礼を述べると、このことを黒姫に報せようと一目散に館を飛び出して行った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-10-02 12:20:40 OBC :rm3522
愛善世界社版:259頁 八幡書店版:第6輯 563頁 修補版: 校定版:274頁 普及版:100頁 初版: ページ備考:
001 ()国都(くにみやこ)高山彦(たかやまひこ)門前(もんぜん)(あら)はれた二人(ふたり)(をとこ)002こは()はずと()れた房公(ふさこう)003芳公(よしこう)両人(りやうにん)であつた。
004房公『もしもし門番(もんばん)(さま)005何卒(どうぞ)(とほ)して(くだ)さいませ』
006 門番(もんばん)軽公(かるこう)門内(もんない)より、
007軽公村肝(むらきも)(こころ)岩戸(いはと)(しま)りたる
008曲津(まがつ)(とほ)門口(もんぐち)でなし。
009(こころ)より(かみ)大道(おほぢ)(あき)らめよ
010天ケ下(あめがした)には(さまた)げもなし。
011(この)(もん)(こころ)(ただ)しき人々(ひとびと)
012大手(おほて)(ひろ)げて(とほ)門口(もんぐち)
013わが(むね)(もん)(ひら)けば(たちま)ちに
014これの鉄門(かなど)(おのづか)()く』
015 房公(ふさこう)(そと)より、
016房公洒落(しやれ)(こと)()門番(もんばん)(まも)()
017(こま)つたもん()(あた)りける』
018 芳公(よしこう)(また)(うた)ふ。
019芳公よし(われ)(いや)しきものと()るとても
020かる(ひら)けよ(かみ)鉄門(かなど)を。
021よしもなき(こと)(いとま)(つぶ)すより
022(こころ)(もん)(ひら)(とほ)せよ。
023(われ)こそは自転倒(おのころ)(じま)(かみ)()
024(かみ)(かよ)はぬ門口(もんぐち)なき(はず)
025皇神(すめかみ)(よさ)しの(まま)(わた)()
026疎略(おろそか)にすな(かみ)(さま)御子(みこ)を』
027 軽公(かるこう)門内(もんない)より、
028軽公軽々(かるがる)しくどうして鉄門(かなど)(ひら)かりよか
029(まが)(たけ)びの(つよ)()なれば。
030曲神(まがかみ)(まこと)(かみ)となりすまし
031(ひと)(たば)かる(やみ)()なれば』
032 (もん)(そと)より房公(ふさこう)(こゑ)
033房公躊躇(ためら)ふな(われ)(あたま)てらす大御神(おほみかみ)
034(さか)えの(もん)(ひら)(かみ)なり』
035 軽公(かるこう)門内(もんない)より、
036軽公『いざさらば(あたま)てらします大御神(おほみかみ)
037(すす)ませ(たま)へこれの鉄門(かなど)を』
038(うた)(なが)ら、039(かんぬき)をガタリと(はづ)し、040(もん)左右(さいう)にパツと(ひら)けば、041房公(ふさこう)042芳公(よしこう)(かる)目礼(もくれい)し、043(あし)(かる)げに(おく)(おく)へと(すす)()る。
044 玄関(げんくわん)受付(うけつけ)には、045五十(ごじふ)恰好(かつかう)の、046(かほ)(すこ)細長(ほそなが)(をとこ)(ひか)へて()る。
047房公(ふさこう)(わたし)三五教(あななひけう)黒姫(くろひめ)のお(とも)をして此処迄(ここまで)(まゐ)つた房公(ふさこう)(まを)すもので御座(ござ)いますが、048黒姫(くろひめ)さまは此方(こちら)へお世話(せわ)になつて()られますかな』
049受付(玉公)三五教(あななひけう)黒姫(くろひめ)(さま)()へば、050随分(ずゐぶん)黄金(わうごん)(たま)()()れた宣伝使(せんでんし)だが、051()此方(こちら)へはお()えになつて()りませぬよ』
052房公当館(たうやかた)主人(しゆじん)は、053矢張(やはり)高山彦(たかやまひこ)(まを)すお(かた)御座(ござ)いますか』
054受付(玉公)左様(さやう)御座(ござ)います。055()主人(しゆじん)高山彦(たかやまひこ)056奥様(おくさま)愛子姫(あいこひめ)(まを)立派(りつぱ)神司(かむつかさ)御座(ござ)います』
057房公高山彦(たかやまひこ)(さま)()在宅(ざいたく)ですか。058一寸(ちよつと)(うかが)(いた)()御座(ござ)いますが……』
059意味(いみ)ありげに()ふ。
060受付(玉公)(わたし)受付(うけつけ)玉公(たまこう)(まを)しますが、061(なん)でも高山彦(たかやまひこ)()主人(しゆじん)は、062今朝(けさ)早々(さうさう)何処(どこ)かへ修行(しうげふ)にお()しになつたと()いて()ります。063乍併(しかしながら)受付(うけつけ)吾々(われわれ)(くは)しい(こと)(ぞん)じませぬ』
064房公何卒(どうぞ)すみませぬが、065高山彦(たかやまひこ)(さま)がお留守(るす)ならば、066一寸(ちよつと)奥様(おくさま)()はして(くだ)さる(わけ)にはいけますまいか。067いづれ(あと)から高山彦(たかやまひこ)(さま)(まへ)(おく)さまが()えますから、068それ以前(いぜん)一寸(ちよつと)()(かか)つて()(うかが)ひして()けば、069(まへ)(もつ)円満(ゑんまん)解決(かいけつ)曙光(しよくわう)(みと)()るものと(ぞん)じますから、070(なん)とか(ひと)()りもつて(くだ)さいな』
071玉公滅相(めつさう)もない。072主人(しゆじん)()不在中(ふざいちゆう)奥様(おくさま)(をとこ)(かた)()対面(たいめん)(あそ)ばしませぬ。073残念(ざんねん)ながら何卒(どうぞ)(あきら)めて(くだ)さいませ。074さうして()主人(しゆじん)(さま)(まへ)奥様(おくさま)とは、075(なん)()ふお(かた)御座(ござ)いますか』
076 房公(ふさこう)(すこ)しく(むね)()り、077()口上(こうじやう)にて、
078房公勿体(もつたい)なくも三五教(あななひけう)(だい)宣伝使(せんでんし)黒姫(くろひめ)(さま)御座(ござ)る。079吾々(われわれ)(その)黒姫(くろひめ)(さま)股肱(ここう)(しん)御座(ござ)るから鄭重(ていちよう)にお待遇(もてなし)なさるが()からう。080如何(いか)愛子姫(あいこひめ)(さま)だとて(この)(こと)をお()きになれば、081()ひにならぬと()(わけ)には(まゐ)りますまい』
082肩肱(かたひぢ)(いか)らし禿頭(はげあたま)湯気(ゆげ)()て、083章魚(たこ)(かみしも)()(やう)恰好(かつかう)で、084(かた)四角(しかく)(かた)くなつて()る。
085玉公『ハヽヽヽヽ、086そりや大変(たいへん)大間違(おほまちが)ひぢやありませぬか。087()主人(しゆじん)高山彦(たかやまひこ)(さま)はまだお(とし)がお(わか)屈強盛(くつきやうざか)りです。088さうして愛子姫(あいこひめ)(さま)をお(むか)(あそ)ばしたのが、089(をんな)をお()ちになつた最初(さいしよ)だと()(こと)ですから、090そんな(とし)をとつたお()アさまを女房(にようばう)()つて()られる(はず)はありませぬ。091(なに)かのお間違(まちが)ひでせう』
092房公『アハヽヽヽ、093(なん)とまア(うへ)から(した)までよう(はら)(あは)したものだなア。094万里(ばんり)波濤(はたう)()えて、095遥々(はるばる)(をつと)(あと)(した)(たづ)ねて御座(ござ)つた貞淑(ていしゆく)黒姫(くろひめ)さまを(そで)にして、096(わか)(をんな)女房(にようばう)()ち、097面白(おもしろ)可笑(をか)しく(この)()(わた)らうとは(ずる)量見(りやうけん)だ。098高山彦(たかやまひこ)さまも余程(よほど)堕落(だらく)をしたものだなア。099六十(ろくじふ)(しり)(つく)(なが)らチツと心得(こころえ)たら()ささうなものだ。100(わか)(おく)さまを(もら)つて若返(わかがへ)屈強盛(くつきやうざか)りの壮年(さうねん)(やう)になつたのかなア。101人間(にんげん)()ふものは(こころ)()(やう)肝腎(かんじん)だ。102(しか)黒姫(くろひめ)さまは何処(どこ)(まよ)うて御座(ござ)るだらうか。103もしもこんな(ところ)()入来(いで)になつたらそれこそ大変(たいへん)だがなア』
104 (この)(とき)一間(ひとま)(へだ)てて(きこ)(きた)一絃琴(いちげんきん)(こゑ)105(うた)主人(あるじ)(この)()女主人(をんなしゆじん)愛子姫(あいこひめ)である。
106愛子姫千早(ちはや)()(とほ)神世(かみよ)(むかし)より
107国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)
108天地(あめつち)四方(よも)神人(しんじん)
109いと(たひ)らけく(やす)らけく
110常世(とこよ)(はる)(すく)はむと
111(こころ)千々(ちぢ)(くば)らせつ
112(よる)(ひる)との(わか)ちなく
113(とほ)(ちか)きの(へだ)てなく
114(たか)(いや)しき(おし)なべて
115(めぐみ)(つゆ)をたれ(たま)
116三五教(あななひけう)御教(みをしへ)
117(しま)八十島(やそしま)八十(やそ)(くに)
118諸越山(もろこしやま)(おく)までも
119(ひら)かせ(たま)有難(ありがた)
120(わが)()(きみ)天照(あまてらす)
121(すめ)大神(おほかみ)御任(みまか)せる
122五百津(いほつ)美須麻琉(みすまる)々々々々(みすまる)
123(たま)威徳(ゐとく)()れまして
124活津彦根(いくつひこね)(かみ)となり
125(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)
126御子(みこ)(つか)へて天ケ下(あめがした)
127四方(よも)国々(くにぐに)(くま)もなく
128(いづ)(をしへ)()(たま)
129高国別(たかくにわけ)宣伝使(せんでんし)
130天教山(てんけうざん)より(くだ)ります
131八島(やしま)(わけ)敷妙姫(しきたへひめ)
132(かみ)(みこと)(あと)(おそ)
133高山彦(たかやまひこ)()()へて
134(この)()(しの)(たま)ひつつ
135五六七(みろく)御代(みよ)()(たま)
136(かみ)御裔(みすゑ)(たふと)けれ
137(わらは)(おな)瑞御霊(みづみたま)
138(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)
139(うま)(たま)へる(うづ)御子(みこ)
140愛子(あいこ)(ひめ)名乗(なの)りつつ
141(ちち)大神(おほかみ)御言(みこと)もて
142メソポタミヤの顕恩郷(けんおんきやう)
143バラモン(けう)(やかた)をば
144()てて(をしへ)(ひら)くなる
145鬼雲彦(おにくもひこ)曲神(まがかみ)
146御許(みもと)(なが)(かく)れつつ
147(こころ)(もち)ふる折柄(をりから)
148太玉彦(ふとたまひこ)宣伝使(せんでんし)
149(あら)はれ(きた)りて太玉(ふとたま)
150御稜威(みいづ)(あら)はし(たま)ひしゆ
151鬼雲彦(おにくもひこ)(おどろ)きて
152(くも)(かすみ)()()りぬ
153(わらは)姉妹(おとどい)(はち)(にん)
154顕恩郷(けんおんきやう)()()でて
155おのもおのもに()(やつ)
156三五教(あななひけう)御教(みをしへ)
157四方(よも)(つた)ふる折柄(をりから)
158魔神(まがみ)()めに(いもうと)
159なやまされつつ(なみ)(うへ)
160(とほ)(なが)れる千万(ちよろづ)
161(なや)みを(しの)大神(おほかみ)
162大道(おほぢ)(つた)(すす)()
163あゝ健気(けなげ)なる姉妹(おとどい)
164(いま)何処(いづく)()(やま)
165いとしき(いも)逍遥(さまよ)ふか
166あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
167(かみ)御霊(みたま)(さち)はひて
168一日(ひとひ)(はや)姉妹(おとどい)
169無事(ぶじ)なる(かほ)()(あは)
170(たの)しむ(とき)(まつ)()
171五六七(みろく)(かみ)(おん)(まへ)
172(ひとへ)(ねが)(たてまつ)
173(わが)()(きみ)皇神(すめかみ)
174大御詔(おほみことのり)(かかぶ)りて
175(かつら)(たき)()でましぬ
176あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
177(すめ)大神(おほかみ)御恵(みめぐみ)
178(わが)()(きみ)百日日(ももかひ)
179禊身(みそぎ)をやすく()ませかし
180愛子(あいこ)(ひめ)(つつし)みて
181(きよ)玉琴(たまこと)かき()らし
182すがすがしくも()(まつ)
183あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
184御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
185(うた)(こゑ)186二人(ふたり)(みみ)()(とほ)(やう)(きこ)(きた)る。
187芳公『もしもし玉公(たまこう)さま、188(いま)のお(こゑ)愛子姫(あいこひめ)(さま)ぢや御座(ござ)いませぬか。189あのお(うた)様子(やうす)では、190吾々(われわれ)()先生(せんせい)黒姫(くろひめ)(さま)()(たづ)(あそ)ばす、191高山彦(たかやまひこ)さまではない(やう)()(いた)しました。192一体(いつたい)此方(こちら)()主人(しゆじん)何処(どこ)から()入来(いで)になりましたか』
193玉公(この)神館(かむやかた)二三(にさん)年前(ねんぜん)まで、194天教山(てんけうざん)より(くだ)りましたる天使(てんし)八島別(やしまわけの)(みこと)(さま)()夫婦(ふうふ)がお(まも)りになつて()りましたが、195天教山(てんけうざん)より()出別(でわけの)(かみ)(さま)()(あそ)ばし、196木花姫(このはなひめの)(みこと)(さま)御用(ごよう)(いそが)しいから、197(もと)(ごと)天教山(てんけうざん)(かへ)つて()れよとの()神勅(しんちよく)で、198()出別(でわけの)(かみ)(さま)(とも)に、199(この)(みやこ)をお()退()(あそ)ばされ、200(その)(あと)(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)(さま)天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)(さま)(いづ)御霊(みたま)()れませる活津(いくつ)彦根(ひこねの)(みこと)(さま)を、201()(あそ)ばして()入来(いで)になり、202素盞嗚(すさのをの)(みこと)(さま)総領(そうりやう)息女(むすめ)愛子姫(あいこひめ)(さま)(つま)となし、203(かへ)(あそ)ばしたので御座(ござ)います。204(ほか)宣伝使(せんでんし)とは事変(ことか)はり、205随分(ずゐぶん)()神徳(しんとく)(たか)神司(かむづかさ)で、206畢竟(つまり)生神(いきがみ)(さま)御座(ござ)いますよ』
207房公『ハテナア、208(なに)(なん)だかサツパリ(わけ)(わか)らなくなつて()ました。209オイ芳公(よしこう)210コリヤ(ひと)(かんが)へねばなるまいぞ』
211芳公『まるで()国峠(くにたうげ)天狗(てんぐ)(つま)まれた(やう)(はなし)だなア。212こりや()うしては()られない、213黒姫(くろひめ)さまの所在(ありか)(さが)した(うへ)(なん)とか思案(しあん)をせにやなるまい……玉公(たまこう)さま、214有難(ありがた)御座(ござ)いました。215(また)邪魔(じやま)(いた)します。216奥様(おくさま)にも(よろ)しく……』
217()()(あわただ)しく蓑笠(みのかさ)をつけ金剛杖(こんがうづゑ)をつき(なが)表門(おもてもん)()して()でて()く。
218大正一一・九・一七 旧七・二六 北村隆光録)
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