霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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05 綾部の聖地

インフォメーション
題名:05 綾部の聖地 著者:
ページ:6 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-10-01 18:23:42 OBC :B121808c08
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正10年2月1日号(第134号)【出口王仁三郎執筆】 > 故郷乃二十八年
 比沼(ひぬ)真奈井(まなゐ)神社の所在地は、太古は綾部の本宮山(ほんぐうやま)であつた。そして(あめの)真奈井川原(がはら)と云ふのは、現今の和知(わち)川原(がはら)のことである。丹波国丹波(ごほり)丹波(むら)は現今の綾部の聖地である。中世、丹後国中郡(なかごほり)久次(ひさつぎ)(むら)真奈為(まなゐ)(だけ)の麓に神社の旧蹟を移遷したと云ふ伝説が古来(おこな)はれて居つたのである。()うすると、綾部の聖地から神風(かみかぜ)の伊勢の山田に遷座の途中、曽我部の(がう)に一時御旅所(おたびしよ)として御駐輦(ごちゆうれん)になつたのである。太古同社の神職は、綾部の出口家が奉仕してをつたと曰ふ事であるが、後世に至つて、山田の外宮に奉仕せる社家(しやけ)に出口姓が伝はつて居る。()の有名なる神道家出口延佳(のぶよし)は、外宮の社家中で、最も重要なる家格の人であつたのを見ても、証明する事が出来るのである。(また)大神の御旅所(おたびしよ)となり、神明社を創建して奉仕せし、藤原家の末裔たる王仁(わたし)が、太古の神縁ある綾部に(きた)りて、出口家の相続者と成つたのも、不可思議な神縁であると思ふ。
 神明社が、宮垣内(みやがいち)から川原条(かはらでう)へ遷座されてから、後神明社(こうしんめいしや)と改称されたが、何時(いつ)の間にやら、後神社(ごうじんじや)里人(さとびと)が唱へ出し、今では郷神社(がうじんじや)と曰ふやうになつて、穴太の産土なる延喜式内小幡(をばた)神社の付属となり、無格社に列せられ給ふに至つたのである。
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