霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


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紅筆

インフォメーション
題名:紅筆 著者:出口王仁三郎
ページ:123 目次メモ:
概要: 備考:『故山の夢』p227-231 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-11-05 10:12:37 OBC :B121808c56
─二十五歳の頃─
(おほ)ぞらの月に薄雲(うすぐも)かかるごと二人の仲になやみの湧きぬ
朝夕(あさゆふ)に彼女の(おも)の悩ましさ見るわが胸は裂けなむとせり
悲しみの極みは恋と聞きぬれどかほど(つら)しとおもはざりしよ
咲き匂ふこころの花は夜嵐(よあらし)にうちたたかれて散らむとぞせし
そよと吹く風にも散らむ桜木(さくらぎ)の花にひとしき恋となりぬる
春の()の月に匂へる桜花(さくらばな)手折(たを)るとしのぶ浮かれ()の腕
かにかくに独り立つ身にあらざれば(しば)しさかりて時を待たなむ
花匂ふ月も(おぼろ)()なりけり(しば)しさかりて(とき)待たむと誓ひぬ
(きみ)と今(わか)れて住むはつらけれど(すゑ)のためよと抱き合ひて泣く
抱き合ひて(おと)す涙の雨の(つゆ)に二人の真心(まごころ)かがやく月の()
誓ひてし彼女を浪花(なには)に送りおきてわれ牧場(ぼくぢやう)朝夕(あさゆふ)いそしむ
彼女よりきたる玉章(たまづさ)をひらき見て若きこころはときめきわたる
手紙などかならず送りたまひそと彼女より()紅筆(べにふで)(ふみ)
二ケ月の間隔日(かくじつ)(ふみ)おくる彼女のやさしき心根(こころね)に泣きぬ
青天(せいてん)霹靂(へきれき)二ケ月半ののち彼女の手紙におこる低気圧
玉章(たまづさ)(ひら)きてみれば手も震ひ色あをざめて歯の根もあはず
父と姉の言葉にそむけず結婚の日に入水(じゆすゐ)すと震へる手の(あと)
あたら()(いのち)捨つるには及ばじとなだめすかして(かへ)(ぶみ)送りぬ
若者われもののあはれをさとりてゆ心の空に雲たち迷ふ
あきらめてみむと幾度(いくたび)思へどもむらむらもえたつ胸のほのほよ
身も(たま)もやきつくされむおもひにて青息(あをいき)吐息(といき)(つき)にかこてる
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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