現し世の人はともあれかくり世の人の魂まですくふ大道〈序文(初版)〉
世を歎き国を思ひて空蝉の身を保ちつつ神業いそしむ〈序文(初版)〉
天が下隈なく誠の御教を宣伝せむと計る御子たち〈序文(初版)〉
熱湯のたぎる音をば聞きながら神の御書にこころを洗ふ〈総説(初版)〉
まがつみの醜のやかたに閉ぢられて心平らに月日をおくる〈総説(初版)〉
宣伝歌声高らかに読み上げて胸に神国の花を手折りつ〈総説(初版)〉
世のために生れ来りし我身には世人の知らぬ苦しみもあり〈総説(初版)〉
いたつきの身は今朝も亦もの食はず臥して祈りぬ人の世のため〈第1章(初版)〉
弥勒の世早来よかしと祈りつつ岩戸の開く時を待つかな〈第2章(初版)〉
愛信の教は大本いづみたまみづのみたまに依りてかがやく〈第2章(初版)〉
昼も夜も天かけりつつ労れたるわがたましひも神に息する〈第4章(初版)〉
高き木は風にもまれてふるひつつ根本の小草安く眠れる〈第6章(初版)〉
千万のなやみ苦み嘗めつくし今また根底の暗にもだゆる〈第9章(初版)〉
神の国霊界聖談まめ人の玉章こそはわが力なり〈第9章(初版)〉
筆持てど歌も浮かばず気も浮かず硯の海にたましひ沈む〈第9章(初版)〉
善き事の力の限り尽しつつ悪く見らるる浅間しの世や〈第9章(初版)〉
陸奥の安達ケ原と思ひしにこれの神書は天津神国〈第10章(初版)〉
牢固たる身魂を造る此の神書は神国に到る天の磐橋〈第10章(初版)〉
国々の聖人もかつて悟らざる誠を明かす是の神書〈第11章(初版)〉
浪の花風の梢も治まりていづ高砂の神のおとなひ〈第11章(初版)〉
類例の無き神界の実況を詳細に悟る是の物語かな〈第12章(初版)〉
いすくはし高天原のありさまをまのあたり見る是の神書かな〈第12章(初版)〉
月清く雲間を出でて地に降り伝達したる珍の書かな〈第13章(初版)〉
月光は西の御空にかくれてゆ常世の空に黒雲昇る〈第14章(初版)〉
瑞の月深くかくして大旱に苦しむ邪神の憐れなるかな〈第14章(初版)〉
むし暑き岩戸の一夜たへかねて水の御霊も涸れむとぞ思ふ〈第17章(初版)〉
暗雲に閉ざされ悩む月かげも科戸の風の後にかがやく〈第18章(初版)〉
身はよしや虎伏す野辺に果つるとも御国のために命をしまず〈第19章(三版)〉
まことある神の誠のとりつぎをはやすけに来よ誠ある人〈第19章(三版)〉
東南や東北東より風吹かば天侯悪く変るものなり〈第22章(初版)〉
西南や西北西より風吹かば天候本に立かへるなり〈第22章(初版)〉
日は赤く照り輝きて風清し秋津島根に知らぬ風光〈第23章(初版)〉
神軍の進まむ道に障りなし国常立の神業の首途〈第23章(初版)〉
何事も神の経綸にまかすこそ神の使の務なりけり〈第23章(初版)〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]