霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一〇章 祈(いの)り言(ごと)〔一九〇四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻 篇:第3篇 真鶴の声 よみ(新仮名遣い):まなづるのこえ
章:第10章 祈り言 よみ(新仮名遣い):いのりごと 通し章番号:1904
口述日:1933(昭和8)年11月26日(旧10月9日) 口述場所:高天閣、更生館 筆録者:出口王仁 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年2月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
玉野比女、生代比女は、国魂神が生まれて真鶴国の基礎が固まったことに喜び、玉野大宮の清庭で祝いのいろは歌を歌った。
太元顕津男の神は、神言を宣り上げた。
高天原は、紫微天界にます⦿(ス)の大神の御樋代である。
その高天原は、天之峯火夫の神の住み極まる、⦿(ス)の大神の広大な御殿である。
そして、天の諸々の数が極まり孕み備わって、神的に充実してひとつの大御玉を形成している。
⦿(ス)の巣が定まっているゆえに、天地火水の位置が分かれて定まっている。
天は道反(ねがやし)の御玉を保ち、地は足御玉(たるみたま)を保ち、火は幸御玉を保ち、水は豊御玉を保ち、産霊は死返(まかるかえし)の御玉を保つ。
だから、地は高天原の中心によどみ止まり、水はその地の守りとなり、火は摩擦して発生し、互いにうちあって燃え上る。天は常に定まって伊機佐志を建てる。産霊は往来して誠を保つ。これらを内外裏表に結び、統括し、助けて、「大霊元球(もとつみたま)」と言う。
霊元球が活用して、大御心となる。霊元球の精体が、大御身となる。
すめろぎ(皇腺)とは、⦿(ス)の大神の身体そのものである。
一つの大玉体でありながら、さまざまな部分に分かれる元素は、⦿(ス)の神が首にかけているみすまるの大皇玉(おおみたま)である。その組織分子の一条の脈から、時が至って精が盛んになり(=みいづ)、産霊(むすび)のはたらきによって神人が成り出でたのである。
だから、独りでできたのではなく、皆ともに産霊がはたらいてまとまったのであり、私なく、離れ散ることなく、身体のすべてが、⦿(ス)の神の皇腺(みすぢ、神の条)なのである。
⦿(ス)の大神は大御心を司って紫微の天津高御倉にまし、大臣神は知恵を司り、小臣神は教誨を、田身の神は手わざ足わざをつかさどって地の位におり、一つに結んで天津大政事に仕えている。
この永い大神世(おおみよ)を長く連なって、条脈を守り、姓・職・家を守ってかわるがわる生まれ来て、天津大至祖(おおみおや)から幾万も代を重ねて、将来も数限り継ぎ連なって永遠にめぐる。
その時々の状況で、⦿(ス)の大霊元球(もとつみたま)の組織経綸の条脈(すじめ)を、糸経、日次、月次、年次を貫いて、大神世を造らせている。神の御衣の機に連なり、梭を執る天津真言を織り立て、錦の花を開き、天津⦿腺(みたま)の実を結ぶ。
⦿(ス)の大神の大玉体は、世の⦿腺(みたま)を統べる大元霊球なので、その⦿腺(すじ)である神人が、我・己の優勝劣敗の汚らわしい心を起こして神人の道に背くことがあったら、大元霊球の組織を破り、その大玉体を汚し汚すことである。これが禍津神の禍事である。
そのようなときは、早く大麻を執り、神直日大直日に見直し聞き直し奉り、過ちを改め穢れを潔ぎ、再度犯さないように誓い慎むのである。このようにして、⦿(ス)の大神の大玉体は全く尊く貴く、澄み輝いて威勢は貫き通って感服しないものはなく、大いなる知恵は光り輝いて、賑わい和み、産霊の徳が成り出でるのである。
だから、この紫微天界の豊秋津洲(とよあきつしま)に神人と生まれたというのは、大神の大玉体の皇脈(みすじ)であるので、大神の御心のままにかしこみ慎み、世のため神人のためいそしみ勉め、誠の神の言ならば白刃も矢玉もいとわず、禍を祓い清めるのである。
ですので、天津御倉にまします⦿(ス)の大神が、世のことごとあまねく統べ知り玉ひ、導き助け巣立て、諸々の神人らを一柱も落とすことなく、生きとし生けるものすべて助け恵み、幾万億後の世も政り治め、平らけく安らけくこの皇脉(みわざ、脉=脈)を守り幸はえ給え。
そして、各々真鶴国の国造りの様を思い起こして述懐の歌を歌った。
ここで、物語から少しおいて、太元顕津男の神の御名について、言霊学より略解を記す。
オ声の言霊
起こる、高貴、上、興し助ける、大気、大成。億兆の分子を保有し、分子の始めと終わりを知る。心の関門を受納する、真と愛の引力。大地を包蔵。
ホ声の言霊
天地万有の始め、母、矛、隠門、臍。ヽ(ほち)。袋、日の霊。上に顕れる、天の心。太陽の名分、心に写る、恋うる。
モ声の言霊
円満を司り、下にはたらく。世の芽だし、伸縮あり、遂に固まって物となる。土の上面、水の座、分子の精などのはたらき。
ト声の言霊
万物の種を司って、一から百千万の数を為す。よく産み出す。結び徹り足る。皆治まる。結びの司。
ア声の言霊
天であり地である。無にして有。世の中心。光線の力。大本の初頭。あまねく仁慈ある。全体成就現在。幽の形、遠く達す、陽熱備わる。
キ声の言霊
上無し、一つに尽くし極め居る。貫き続き居る。世の極祖極元の真、現在世を統べ司っている。人心一切に帰す。神霊魂の極元府。動植物一切を握っている。
ツ声の言霊
強き、続く。速力の極み、大造化の極力。大金剛力。
ヲ声の言霊
結びて一と成る。霊魂の脈管。自在に使役を為す。向かうものを緒で繋ぎ引き、御する。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ:美須麻留(美須麻琉) データ凡例: データ最終更新日:2021-06-01 14:54:54 文字数:6044 OBC :rm7510
愛善世界社版: 八幡書店版:第13輯 337頁 修補版: 校定版:181頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 玉野(たまの)比女(ひめ)の神(かみ)、002生代(いくよ)比女(ひめ)の神(かみ)は、003漸(やうや)くに国魂神(くにたまがみ)の安(やす)らに平(たひら)に生(うま)れ給(たま)ひて真鶴(まなづる)の国(くに)の基礎(きそ)の固(かた)まりしを喜(よろこ)び給(たま)ひて、004玉野(たまの)大宮(おほみや)の清庭(すがには)に立(た)ち出(い)で、005白衣(しろたへ)の長袖(ながそで)を山風(やまかぜ)にひるがへし乍(なが)ら、006左手(ゆんで)に白扇(はくせん)を持(も)ち、007右手(めて)に五百鳴(いほなり)の鈴(すず)を持(も)ちて踊(をど)りつ舞(ま)ひつ、008国土生(くにう)み神生(かみう)みの完成(くわんせい)を祝(しゆく)し玉(たま)ふ。009即(すなは)ち二女神(にぢよしん)は、
010『タータータラーリ タラリーラー
011タラリ アガリ ララーリトー
012チリーヤ タラリ ララリトー』
013と宇気伏(うけふ)せて踏(ふ)み轟(とどろ)かし給(たま)ひて、
014『アメツチ ヒラク トコヨナル
015カミハキニケリ イサゴ イサゴ
016イササゴ イサゴ ヤハレ ヤハレ
017アハレ アハレ ワハレ ワハレ
018イヒレ イヒレ イヒレ イヒレ
019ヰヒレ ヰヒレ タラナ タラナ
020チリニ チリニ ツルヌ ツルヌ
021テレネ テレネ トロノ トロノ
022コゴコ ククズ ケゲデ キギヂ
023タラナ トロノ ツルヌ テレネ
024チリニ ハサザ ホソゾ フスズ
025ヘセゼ ヒシジタリ カムナガラホギス
026いろは にほへど ちりぬるを
027わがよたれそ つねならむ
028うゐの おくやま けふこえて
029あさき ゆめみし ゑひもせす
030アア惟神(かむながら)々々(かむながら) 御霊(みたま)幸(さちは)ひおはしませ』
031 斯(か)かる所(ところ)へ太元(おほもと)顕津男(あきつを)の神(かみ)は薄(うす)き白衣(びやくえ)を纒(まと)ひ給(たま)ひて大宮(おほみや)の沙庭(さには)に現(あらは)れ、032大麻(おほぬさ)を打振(うちふ)り打振(うちふ)り御声(みこゑ)も円満(ゑんまん)清朗(せいらう)に、033少(すこ)しの淀(よど)みもなく神言(かみごと)を宣(の)り給(たま)ひぬ。034其(そ)の祝詞(のりと)の全文を此処(ここ)に示(しめ)し奉(まつ)らむとす。
 
035   祈(いの)り
 
036『掛巻(かけまく)も畏(かしこ)き紫微(しび)天界(てんかい)に八隅(やすみ)知(し)らす⦿(ス)の大神(おほかみ)の御霊代(みひしろ)なる高天原(たかあまはら)は、037天之(あまの)峯火夫(みねひを)の神(かみ)の住(す)み極(きは)まり玉(たま)ふなる大御⦿(おほみス)にしあれば、038⦿(ス)の神(かみ)の弥広殿(いやひろどの)にして、039天津(あまつ)諸々(もろもろ)数(かず)の極(きは)み孕(はら)み備(そな)はり神(かみ)充実(つま)りに充実(つま)りて、040一(ひと)つの大御玉(おほみたま)なるが、041⦿(ス)の巣(す)定(さだ)まるが故(ゆゑ)に天地(あめつち)火水(ひみづ)の位(くらゐ)を分(わか)ち、042其(その)天(あめ)は道反(ねがやし)の御玉(みたま)を保(たも)ち、043其(その)地(つち)は足御玉(たるみたま)を保(たも)ち、044其(その)火(ひ)は幸御玉(さちみたま)を保(たも)ち、045其(その)水(みづ)は豊御玉(とよみたま)を保(たも)ち保(たも)ち、046其(その)産霊(むすび)は死反(まかるかへ)しの御玉(みたま)を保(たも)つ。047故(か)れ地(つち)は高天原(たかあまはら)の中心(なかご)に澱止(まいとま)り、048水(みづ)は地(つち)の守(まも)りとなり、049火(ひ)は磨擦(すれ)て発(おこ)り又(また)相搏(あひう)ちて燃(も)え騰(のぼ)る。050天(あめ)は常(とこ)しく定(さだ)まりて伊機佐志(いきさし)を建(た)つる、051産霊(むすび)は往来(ゆきかひ)て誠(まこと)を保(たも)つ、052之(これ)を内外(うちと)裏表(うらおもて)とに結(むす)び統(す)べ摂(たす)けて大霊元球(もとつみたま)と称(とな)ふ。053霊元球(みたま)活用(はたら)きて大御心(おほみこころ)となる。054大霊元球(もとつみたま)の精体(すね)大御身(おほみみ)と成(な)る。055是故(これのゆゑ)に世(よ)の皇腺(すめろぎ)は、056⦿(ス)の大神(おほかみ)の大玉体(おほみみ)の内(うち)に全(まつた)く備(そな)はれる大御目(おほみまなこ)なり、057大御鼻(おほみはな)なり、058大御耳(おほみみみ)なり、059大御口(おほみくち)なり、060大御手(おほみて)なり、061大御足(おほみあし)なり、062大御胸(おほみむね)なり、063大御腹(おほみはら)なり、064御肺(みふくし)なり、065御心(みほぐら)なり、066御脾(みよこひ)なり、067御肝(みきも)なり、068御腎(みむらと)なり、069御筋骨(みすぢほね)なり、070御腸(みわた)なり、071御腺(みもろもろ)なり、072御爪毛(みつまげ)なり。073一(ひと)つの大玉体(おほみま)にして諸(もろもろ)の御名(みな)を分(わか)つ大元素(おほもと)は、074是(これ)⦿(ス)の神(かみ)の項掛(うなが)け玉(たま)ふ美須麻留(みすまる)の大皇玉(おほみたま)なるが故(ゆゑ)に、075其(その)組織分子(まるこ)の一条(ひとくだ)る脈(すぢ)にして、076機臨旺精(みいづ)産霊(むすび)て神人(かみ)となり出(い)でたるものにしあれば、077敢(あへ)て独神(ひとり)立(た)つ事(こと)ならず、078皆(みな)諸共(もろとも)に産霊活(むすびな)りて全(また)く纒(まとま)り、079更(さら)に私(わたくし)なく、080更(さら)に離(はな)れ散(ち)る事(こと)なく、081身挙(みこぞ)りて⦿(ス)の神(かみ)の皇腺(みすぢ)なり。082爰(ここ)に⦿(ス)の大神(おほかみ)は大御心(おほみこころ)を主(つかさ)どり玉(たま)ひて、083紫微(しび)の天津(あまつ)高御座(たかみくら)に大座(おほま)しまし、084大臣(おほみ)神(かみ)は智慧(てり)を主(つかさ)どりて御火座(みひくら)に位(くらゐ)し、085小臣(をみ)神(かみ)は誨教(さとし)を主(つかさ)どりて水座(みくら)に位(くらゐ)し、086田身(たみ)の神(かみ)は手業(てわざ)足業(あすわざ)を主(つかさ)どりて地座(つちくら)に位(くらゐ)し、087一(ひと)つに産霊(むすび)て天津(あまつ)大政事(おほみまつりごと)に事(つか)へ奉(たてまつ)る。088有(あ)りて久(ひさ)しき大神世(おほみよ)を前後(みをさき)長(なが)く常(とこ)しへに弥遠長(いやとほなが)く連(つら)らぎて、089其(その)条脈(すぢ)を守(まも)り、090其(その)姓(かばね)を姓(かばね)とし、091其(その)職(つかさ)を職(つかさ)とし、092其(その)家(いへ)を家(いへ)とし、093交代(かはるがはる)生(うま)れ来(きた)りて、094愛(はは)しく愛(は)しく愛(めぐ)く愛(え)く愛(いつく)しく思(おも)ひやらる。095其(その)機綱(きづな)に写(うつ)り、096み入(い)りて、097天津(あまつ)大至祖(おほみおや)より幾万(いくよろづ)数々(かずかず)の世(よ)を経(へ)て、098今(いま)此(この)身(み)に至(いた)り、099此(この)身(み)よりして子孫(こまご)、100曽孫(ひまご)、101玄孫(ひひご)、102来孫(ひひひこ)、103昆孫(みはこ)、104仍孫(やしこ)、105雲孫(ややしこ)、106脈孫(やややしこ)、107系孫(すさこ)、108紀孫(すささご)、109遠孫(すさささご)、110裔孫(やすさご)、111やすささ孫(ご)、112種孫(やややすさご)、113仁孫(やややすささご)、114素孫(やややすさささご)と成(な)りて、115数(かず)の限(かぎ)り継(つ)ぎ継(つ)ぎ連(つら)なりて常永(とことは)に運(めぐ)りめぐる。116其(その)時々(ときどき)の色(いろ)として、117⦿(ス)の大霊元球(もとつみたま)の組織経綸(くみたて)の条脈(すぢめ)を、118糸経(いとたて)、119日次(ひなみ)、120月次(つきなみ)、121年次(としなみ)を貫緯(つらぬき)て大神世(おほみよ)を造(つく)らす。122神御衣(かむみそ)の神織(かみはた)に連(つら)なり、123梭執(ひと)る天津(あまつ)真言(まこと)を織(お)り立(た)て奉(まつ)り、124錦(にしき)の花(はな)を開(ひら)き、125天津(あまつ)⦿腺(みたま)の真実(み)を産霊(むす)ぶ。126故(か)れ⦿(ス)の大神(おほかみ)の大玉体(おほみま)は、127世(よ)の⦿腺(みたま)を統(す)べ坐(ま)せる大霊元球(もとつみたま)にして坐(ま)せば、128大霊元球(もとつみたま)の⦿腺(すぢ)なる神人(ひと)として、129独(ひと)り我(われ)立(た)ち己(おのれ)立(た)ち、130身勝(みか)ち取(と)り勝(か)ち優勝劣敗(まきたふす)類(たぐ)ひの穢(きたな)き汚(けがら)はしき鳥(とり)獣(けもの)らの心(こころ)を起(おこ)し、131魚(うろくづ)虫(はふむし)木草(きぐさ)らの行(おこなひ)を行(おこな)ひて、132神人(ひと)の道(みち)に背(そむ)く事(こと)しあれば、133忽(たちま)ち正(まさ)しく天津誠(あまつまこと)の糸条(いとすぢ)を紊(みだ)り、134大霊元球(もとつみたま)の組織(くみたて)を破(やぶ)り、135親心(おやごころ)を亡(ほろ)ぼすにしあれば、136即(すなは)ち⦿(ス)の大神(おほかみ)其(その)儘(まま)の大玉体(おほみま)を乱(みだ)り奉(まつ)り、137傷(そこな)ひ奉(まつ)り、138悩(なや)め奉(まつ)り、139掛巻(かけまく)も綾(あや)に尊(たふと)く言巻(いはまく)も綾(あや)に霊妙(くすし)き⦿(ス)の大神(おほかみ)の大玉体(おほみま)を穢(けが)し汚(よご)し奉(まつ)る事(こと)にしあれば、140諸(もも)の神人(ひと)の悪(にく)む品(しな)となり、141神(かみ)の譴責(きたむ)る所(ところ)となり、142御祖(みおや)の祟(たた)る所(ところ)となり、143必(かなら)ずしも溺(おぼ)れ漂(ただよ)ひと諸々(もろもろ)の災(わざはひ)にかかり苦(くる)しみ果(は)てなむを、144畏(かしこ)きかもよ醜(おず)しきかもよ、145⦿(ス)の大神(おほかみ)の御心(みこころ)を痛(いた)め奉(まつ)り、146世(よ)を穢(けが)し己(おのれ)を苦(くる)しめ己(おのれ)を亡(ほろ)ぼし奉(たてまつ)る。147迷(まよ)ひ溺(おぼ)るる事(こと)の甚(はなはだ)しき憂(うき)とし思(おも)へば、148現(まさ)しく是(これ)禍津神(まがつかみ)の禍事(まがごと)なれば、149迅速(はや)く大麻(おほぬさ)を執(と)り奉(まつ)り、150神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)に見直(みなほ)し聞(き)き直(なほ)し奉(まつ)りて、151其(その)過(あやま)ちを改(あらた)め奉(まつ)り、152其(その)穢(けがれ)を潔(そそ)ぎ奉(まつ)り、153其(その)紊(みだ)れを理(をさ)め奉(まつ)り、154其(その)破(やぶ)れをつなぎ奉(まつ)り、155清(きよ)め潔(さや)め奉(まつ)りて、156再(ふたた)び犯(をか)し奉(まつ)らじものをと誓(ちか)ひ奉(まつ)り、157大(おほ)き神(かみ)小(ち)さき神人(ひと)の悉々(ことごと)見慎(みつつし)み聞(き)き慎(つつし)み、158伊澄(いす)み渡(わた)り奉(たてまつ)る。159かくて⦿(ス)の大御神(おほみかみ)其(その)儘(まま)の大玉体(おほみま)は弥全(いやまた)く、160弥尊(いやたふと)く、161弥貴(いやたか)く、162弥霊妙(いやくすび)に弥明(いやあか)りに澄(す)み透(とほ)らひ、163大御(おほみ)稜威(いづ)貫(つらぬ)き徹(とほ)りて、164感伏(まつろ)ひ奉(まつ)らざるものなく、165大智慧(おほみてり)の光(ひか)りかがやきて、166暗(くら)けき所(ところ)なく、167大御和(おほみにご)みに賑(にぎ)み、168大御温(おほみなご)みに穆(なご)み、169産霊(むすび)徳(な)り奉(たてまつ)る。170故(か)れ今(いま)此(こ)の紫微天界(たかあまはら)の豊秋津洲(とよあきつしま)の大御国(おほみくに)に、171神人(ひと)と産霊(むすび)成(な)り出(い)でたる神人(ひと)は、172即(すなは)ち今(いま)の現(うつつ)に⦿(ス)の大御神(おほみかみ)を五層(いつきだ)の天界(かみよ)を知(し)ろしめし、173大御座(おほみくら)大神(おほかみ)の大玉体(おほみま)の皇脈(みすぢ)なれば、174⦿(ス)の神(かみ)の大御心(おほみこころ)のまにまに畏(かしこ)み慎(つつし)み、175世(よ)の為(ため)神人(ひと)の為(ため)と励(いそ)しみ勉(つと)め奉(まつ)り、176事(こと)に臨(のぞ)みては火(ひ)に水(みず)に入(い)る事(こと)をも厭(いと)はず、177誠(まこと)の大神言(おほみこと)とし知(し)らば、178道(みち)のまにまに白刃(やいば)の林(はやし)に入(い)るも、179亦(また)烈(はげ)しく射向(いむか)ふ矢玉(やだま)の中(なか)も更(さら)に厭(いと)はず、180神進(かむすす)みに進(すす)みて、181禍(わざはひ)を攘(はら)ひ国(くに)を清(きよ)むる、182其(その)麻柱(あななひ)の鋭(するど)き事(こと)、183雷(いかづち)よりも烈(はげ)しく、184其(その)程利(ききめ)の当(あた)れる事(こと)、185太陽(おほひ)の往(ゆ)きます道(みち)よりも明白(あきらか)なり。186諸々(もろもろ)皆(みな)此(かく)の如(ごと)くなれば、187⦿(ス)の大神(おほかみ)は天津(あまつ)高御座(たかみくら)にまし坐(ま)して、188天津国(あまつくに)を無窮(とこしへ)に知(し)ろしめし、189御褥(みしとね)の上(うへ)に拱手(たむだき)まして、190御褥(みしとね)の神紋(かみかた)を融(の)び徹(とほ)して、191十六面(くにづら)に普(あまね)からしめ、192数(かず)の限(かぎ)り理(をさ)まりたる天津誠(あまつまこと)の大経綸(おほみすぢ)を五(い)ツ五(い)ツに整(と)き立(た)て、193大霊元球(もとつみたま)の組織(すぢ)のまにまに、194世(よ)の事毎(ことごと)を明(あきら)かに統(す)べ知(し)り玉(たま)ひて、195天津(あまつ)法言(のりと)の太法言(ふとのりと)を以(も)て、196礼(ゐや)のまにまに道(みち)のまにまに、197明(あきら)かに導(みちび)かせ給(たま)ひて、198助(たす)け玉(たま)ひ育(そだ)て玉(たま)へと、199高天原(たかあまはら)に有(あ)りとある大神(おほ)等(ら)小神(を)等(ら)、200大臣神(おほみ)小臣神(をみ)たち田身神(たみ)等(ら)諸々(もろもろ)を、201乳児(ちご)の神(かみ)に至(いた)るまで、202一柱(ひとはしら)だも落(おと)し玉(たま)ふ事(こと)なく、203生(い)きとし生(い)ける諸々(もろもろ)は、204塵(ちり)の半分(なから)も残(のこ)し玉(たま)はず、205助(たす)け玉(たま)ひ恵(めぐ)ませ玉(たま)ひて、206幾万億々世々(よろづよ)の後(のち)の後(のち)をも、207政(まつ)り治(をさ)め玉(たま)ひて、208天津⦿(あまつス)の神(かみ)の天津誠(あまつまこと)を祭(まつ)らせ玉(たま)ひ、209斎(いつ)かせ玉(たま)ひて、210肝⦿(きもス)む天(あま)の誠(まこと)を手握(たにぎ)り玉(たま)ひ、211無為(すみ)て事(こと)なき大神世(おほみよ)を弥脩(いやをさ)めに理(をさ)め、212弥平(いやたひら)かに平(たひ)らげ玉(たま)ひて、213天津(あまつ)神代(みよ)の神律(みのり)その儘(まま)に、214平(たひら)けく安(やす)らけく、215天津(あまつ)高御座(たかみくら)に天津誠(あまつまこと)を聞(きこ)しめし玉(たま)ひて、216此(これの)皇脉(みわざ)を守(まも)り幸(さきは)へ玉(たま)へと、217畏(かしこ)み畏(かしこ)み伊宣(いの)り奉(たてまつ)る』
 
218 顕津男(あきつを)の神(かみ)の御歌(みうた)。
219『天晴(あは)れ天晴(あは)れ真鶴(まなづる)の国(くに)は堅(かた)まりぬ
220国魂神(くにたまがみ)は生(あ)れましにける
221⦿(ス)の神(かみ)の任(よ)さしの業(わざ)のその一(ひと)つ
222目出度(めでた)く成(な)りし今日(けふ)の嬉(うれ)しさ
223玉野(たまの)比女(ひめ)生代(いくよ)の比女(ひめ)の真心(まごころ)に
224真鶴(まなづる)国原(くにはら)輝(かがや)き初(そ)めたり
225男神(をがみ)我(われ)は高日(たかひ)の宮(みや)を出(い)でしより
226四柱(よはしら)の命(みこと)生(な)り出(い)でにけり
227八十(やそ)比女神(ひめがみ)我(われ)を待(ま)ちつつ年(とし)さびむ
228ことの悔(くや)しも独(ひと)り神(がみ)われは
229玉野(たまの)比女(ひめ)神(かみ)の誠(まこと)に玉藻山(たまもやま)の
230常磐(ときは)の松(まつ)の色(いろ)深(ふか)みたるかも
231麒麟(きりん)鳳凰(ほうわう)迦陵(かりよう)頻伽(びんが)の声(こゑ)冴(さ)えて
232家鶏(かけ)鳴(な)き高(たか)し真鶴(まなづる)国原(くにはら)』
233 玉野(たまの)比女(ひめ)の神(かみ)の御歌(みうた)。
234『畏(かしこ)しや太元(おほもと)顕津男(あきつを)の神(かみ)は
235生言霊(いくことたま)に国魂(くにたま)生(う)ませり
236生代(いくよ)比女(ひめ)神(かみ)の神言(みこと)のあらざらば
237貴(うづ)の神業(みわざ)は遂(と)げざらましを
238右左(みぎひだり)水火(いき)合(あ)はさねど斯(かく)の如(ごと)く
239御子(みこ)生(あ)れまさば何(なに)を歎(なげ)かむ
240天(あま)渡(わた)る月(つき)さへ流転(るてん)の影(かげ)を見(み)る
241われは全(また)きを望(のぞ)むべしやは』
242 生代(いくよ)比女(ひめ)の神(かみ)の御歌(みうた)。
243『今(いま)となりて愧(は)づかしきかも比古神(ひこがみ)を
244想(おも)ひて荒(すさ)びし其(そ)の日(ひ)おもへば
245玉野(たまの)比女(ひめ)神(かみ)の御言(みこと)を聴(き)くにつけて
246足(た)らはぬわが身(み)の心(こころ)恥(は)づるも
247よしやよし想(おも)ひ死(し)なむとも慎(つつし)みて
248あるべきものと思(おも)へば面(おも)ほてる
249貴(うづ)の御子(みこ)生(あ)れましし今日(けふ)は嬉(うれ)しくもあり
250愧(は)づかしくも亦(また)ありにけるかな
251省(かへり)みれば諸神(ももがみ)たちの御面(みおも)さへ
252見(み)まゐらすも恥(は)づかしと思(おも)ふ
253玉野湖(たまのうみ)の底(そこ)までかわきし情熱(じやうねつ)の
254焔(ほのほ)は遂(つひ)に消(き)えてあとなし
255今日(けふ)よりは怪(あや)しき心(こころ)を立直(たてなお)し
256瑞(みづ)の御霊(みたま)の神業(わざ)さまたげじ
257千代鶴(ちよつる)姫(ひめ)命(みこと)生(あ)れまし真鶴(まなづる)の
258国(くに)に一(ひと)つのわづらひもなし
259わが業(わざ)は千代鶴(ちよつる)姫(ひめ)の生(あ)れましに
260いよいよ重(おも)くなりにけらしな
261別(わか)るべき岐美(きみ)とし知(し)れど生(あ)れし御子(みこ)の
262稚(わか)きを思(おも)へば岐美(きみ)と在(あ)りたき
263岐美(きみ)恋(こ)ひて狂(くる)ひし心(こころ)のたまゆらの
264万世(よろづよ)までも残(のこ)らむと悔(く)ゆる
265鬼(おに)となり大蛇(をろち)となりて狂(くる)ひたる
266わが恋(こひ)ごころ消(け)さむ術(すべ)なし
267成(な)り遂(と)げし恋(こひ)にはあれど狂(くる)ひたる
268そのたまゆらの今(いま)に解(と)けなく
269恐(おそ)ろしきものは恋(こひ)かも身(み)も魂(たま)も
270忘(わす)れ他(た)の目(め)も愧(は)ぢざりにけり
271玉藻山(たまもやま)千条(ちすぢ)の滝(たき)に禊身(みそぎ)して
272この恋(こひ)ごころ万代(よろづよ)に消(け)さむ
273顕津男(あきつを)の神(かみ)の心(こころ)をなやませし
274吾(われ)にも主(ス)の神(かみ)は赦(ゆる)し給(たま)ひぬ
275この上(うへ)はわが為(な)せし業(わざ)を改(あらた)めて
276只(ただ)ひたすらに御子(みこ)育(はぐく)まむ
277真鶴(まなづる)の山(やま)の御魂(みたま)と永久(とこしへ)に
278神(かみ)のよさしの国土(くに)を守(まも)らむ
279顕津男(あきつを)の神(かみ)は神生(かみう)みの職(つかさ)なれば
280やがて真鶴国(まなづるくに)を立(た)たさむ
281万代(よろづよ)の別(わか)れは吾(われ)に惜(を)しけれど
282神業(かむわざ)なれば諦(あきら)めむと思(おも)ふ』
283 顕津男(あきつを)の神(かみ)の御歌(みうた)。
284『生代(いくよ)比女(ひめ)神(かみ)の心(こころ)のすがしさに
285われ安(やす)らけく旅立(たびだ)ちやせむ
286我(われ)とても同(おな)じおもひの苦(くる)しさを
287しのびて別(わか)れむ神生(かみう)みの為(ため)に
288永遠(とこしへ)の妻(つま)ならなくに悲(かな)しもよ
289主(ス)の大神(おほかみ)の神示(のり)重(おも)くして
290たとへ我(われ)万里(ばんり)の遠(とほ)きに離(はな)るとも
291汝(なれ)がまことは永久(とは)に忘(わす)れじ
292一度(ひとたび)の水火(いき)と水火(いき)との結(むす)び合(あは)せも
293御子(みこ)生(うま)るまで深(ふか)き赤縄(えにし)よ
294玉野(たまの)比女(ひめ)神(かみ)の心(こころ)を思(おも)ふ時(とき)
295われは涙(なみだ)に曇(くも)るのみなり
296玉野森(たまのもり)に久(ひさ)しく待(ま)たせ給(たま)ひたる
297比女(ひめ)に対(こた)へむ言葉(ことば)如何(いか)にせむ
298荒野原(あらのはら)万里(ばんり)の旅(たび)に立(た)ちながら
299思(おも)ふは今日(けふ)の別(わか)れなるべし
300生(あ)れし御子(みこ)の生長(なりたち)さへも知(し)らずして
301万里(ばんり)の旅(たび)に立(た)つ身(み)は苦(くる)しき
302八十柱(やそはしら)比女神(ひめがみ)たちに次々(つぎつぎ)に
303逢(あ)ひつ別(わか)れつ苦(くる)しき我(われ)なり
304木石(ぼくせき)にあらぬ身(み)なれば我(われ)とても
305もののあはれは悟(さと)り居(を)るなり
306固(かた)まり初(そ)めし真鶴(まなづる)の国(くに)今(いま)生(あ)れし
307御子(みこ)を残(のこ)して立(た)たむ苦(くる)しさ
308常磐樹(ときはぎ)の松(まつ)も栄(さか)えよ白梅(しらうめ)も
309時(とき)じく匂(にほ)へわれはなくとも
310凰(おほとり)も田鶴(たづ)も家鶏鳥(かけす)も諸鳥(ももとり)も
311この神山(かみやま)に常永(とは)にうたへよ
312迦陵(から)頻伽(びんが)清(すが)しき声(こゑ)も今日(けふ)よりは
313聴(き)くすべなしと思(おも)へば惜(を)しまる
314千木(ちぎ)高(たか)く清(きよ)く建(た)ちたる玉野宮(たまのみや)に
315別(わか)る思(おも)へばわが胸(むね)さびしも
316わが行(ゆ)かむ西方(にしかた)の国土(くに)は地(つち)稚(わか)し
317如何(いか)にせむかとこころ悩(なや)めり
318真鶴国(まなづるくに)の神人(かみ)等(たち)の心(こころ)治(をさ)めむと
319われは御前(みまへ)に神言(かみごと)祈(の)れり
320天津(あまつ)御祖(みおや)⦿(ス)の大神(おほかみ)の誠(まこと)こそ
321神人(かみ)の習(なら)ひて進(すす)むべき道(みち)よ』
322(昭和八・一一・二六 旧一〇・九 於高天閣 出口王仁識)
 
323   太元顕津男の神
 
324 本書(ほんしよ)紫微(しび)天界(てんかい)を説(と)くに当(あた)り、325同天界(どうてんかい)に於(お)ける国土生(くにう)み御子生(みこう)みの神業(みわざ)に関(かん)して、326最(もつと)も関係(くわんけい)の深(ふか)き太元(おほもと)顕津男(あきつを)の神(かみ)の神名(みな)に就(つ)いて、327言霊学(ことたまがく)上(じやう)より略解(りやくかい)を試(こころ)むる必要(ひつえう)を感(かん)じたれば、328その一言(いちごん)々々(いちごん)に依(よ)りて活用(はたらき)を示(しめ)し置(お)くなり。
329 オホモト四言(しげん)の言霊解(ことたまかい)は、330大正(たいしやう)八(はち)年(ねん)九(く)月(ぐわつ)の「神霊界(しんれいかい)」雑誌(ざつし)「おほもと」号(ごう)[※『神霊界』大正8年(1919年)9月15日号p3「大本言霊解」]に略述(りやくじゆつ)しおきたれども、331種々(しゆじゆ)訂正(ていせい)すべき箇所(かしよ)多(おほ)く、332且(かつ)茫漠(ばうばく)として、333捕捉(ほそく)するに難(かた)き点(てん)多々(たた)あれば、334今回(こんくわい)太元(おほもと)顕津男(あきつを)の神(かみ)の神名(みな)を解釈(かいしやく)せむとする機会(きくわい)に際(さい)し、335今(いま)改(あらた)めて其(その)真相(しんさう)を言霊学(ことたまがく)の上(うへ)より説明(せつめい)を加(くは)へ、336以(もつ)て瑞霊神(ずゐれいしん)の御(ご)職掌(しよくしやう)を明示(めいじ)せむと欲(ほつ)するものなり。
337 太元(おほもと)即(すなは)ちオホモトの言霊(ことたま)を略解(りやくかい)すれば、
338 オ声(ごゑ)は、339ア行(ぎやう)の第二段(だいにだん)に位(くらゐ)して即(すなは)ち出(いづ)なり、340厳(いづ)也(なり)、341稜威(いづ)なり。342総(すべ)てア行(ぎやう)は天位(てんゐ)にして、343父音(ふおん)なり、344母音(ぼおん)なり。345アオウエイの五音(ごおん)は何(いづ)れも横音(よこおん)に響(ひび)くなり。346是(これ)を天津(あまつ)祝詞(のりと)には筑紫(つくし)之(の)日向(ひむか)之(の)橘(たちばな)の大戸(おど)(音)と示(しめ)されたり。
 
347オ声の言霊
 
348起(おこ)る也(なり)、349貴(たふとき)也(なり)、350高(たかき)也(なり)、351於(うえ)なり、352興(おこ)し助(たす)くる也(なり)、353大気(たいき)也(なり)、354大成(たいせい)也(なり)、355億兆(おくてう)之(の)分子(ぶんし)を保有(ほいう)し且(か)つ分子(ぶんし)の始終(しじう)を知(し)る也(なり)。356心(こころ)の関門(きど)受納(うけいれ)の義(ぎ)也(なり)、357真(しん)と愛(あい)の引力(いんりよく)也(なり)、358権利(けんり)強烈(きやうれつ)なり、359先天(チチハハ)之(ノ)気(モノ)也(なり)、360大地(だいち)を包蔵(はうざう)し居(を)る也(なり)、361漸次(ぜんじ)に来(きた)りて凝固(ぎようこ)する也(なり)、362外及(とにある)也(なり)等(とう)の言霊(ことたま)活用(くわつよう)を有(いう)せり。
 
363ホ声の言霊
 
364天地(てんち)万有(ばんいう)の始(はじめ)なり、365母(はは)なり、366矛(ほこ)なり、367隠門(ほと)なり、368臍(ほぞ)なり、369ヽ(ほち)也(なり)、370袋(ふくろ)なり、371日(ひ)の霊(れい)なり、372上(うへ)に顕(あらは)る言霊(ことたま)なり、373天(てん)の心(こころ)なり、374照(て)り込(こ)む義(ぎ)なり、375火(ひ)の水(みづ)に宿(やど)る也(なり)、376掘(ほる)なり、377帆(ほ)なり、378父(ちち)なり、379太陽(たいやう)の名分(めいぶん)なり、380心(こころ)に写(うつ)るなり、381恋(こ)ふる也(なり)、382見止(みとどま)る也(なり)等(とう)種々(しゆじゆ)の活用(はたらき)あり。
 
383モ声の言霊
 
384舫(もや)ふなり、385塊(かたま)るなり、386亦(また)なり、387者(もの)なり、388累(かさね)なり、389与(く)むなり、390円満(ゑんまん)を主(つかさ)どるなり、391下(した)に働(はたら)くなり、392世(よ)の芽出(めだ)しなり、393天之手(あめのて)なり、394数寄(すうよ)り数成(すうな)る也(なり)、395伸縮(しんしゆく)有(あ)る也(なり)、396遂(つひ)に凝固(ぎようこ)して物(もの)と成(な)るなり、397本元(ほんげん)なり、398土(つち)の上面(じやうめん)なり、399水(みづ)の座(ざ)なり、400分子(ぶんし)の精(せい)なり等(とう)種々(しゆじゆ)の活用(はたらき)あり。
 
401ト声の言霊
 
402男(をとこ)なり、403轟(とどろ)くなり、404解(と)くなり、405基(もとゐ)なり、406人(ひと)なり、407昇(のぼる)也(なり)、408万物(ばんぶつ)の種(たね)を司(つかさ)どつて一(いち)より百千万(ももちよろづ)の数(すう)を為(な)す。409タ行(ぎやう)は総(すべ)て前駆(ぜんく)の意義(いぎ)あり、410十(とう)也(なり)、411能(よ)く産(う)み出(だ)す也(なり)、412結(むす)び徹(とほ)り足(た)る也(なり)、413皆(みな)治(をさ)まる也(なり)、414結(むす)びの司(つかさ)也(なり)、415形(かたち)の本源(ほんげん)なり、416八咫(やあた)に走(はし)る也(なり)、417世(よ)の位(くらゐ)なり等(とう)種々(しゆじゆ)の活用(はたらき)あり。
 
418ア声の言霊
 
419天(てん)也(なり)、420地(ち)也(なり)、421現(あらはるる)也(なり)、422無(む)にして有(いう)也(なり)、423顕出(あらはれいづる)也(なり)、424世(よ)の中心(ちうしん)也(なり)、425大物主(おほものぬし)也(なり)、426昼(ひる)也(なり)、427御中主(みなかぬし)也(なり)、428地球(ちきう)なり、429円象(ゑんしやう)入眼(にふがん)なり、430光線(くわうせん)の力(ちから)を顕(あらは)す也(なり)、431眼(め)に留(とどま)るなり、432顕(けん)の形(かたち)なり、433近(ちか)く見(み)る也(なり)、434大本(たいほん)初頭(しよとう)なり、435名(な)の魂(たましひ)なり、436大母公(おほみはは)なり、437普(あまね)くして仁慈(アマミ)也(なり)、438⦿(ス)の本質(ほんしつ)也(なり)、439心(こころ)の魂(たましひ)なり、440其(その)方面(はうめん)を見(み)る也(なり)、441低(ひく)く居(を)る也(なり)、442全体(ぜんたい)成就(じやうじゆ)現在(げんざい)なり、443幽(いう)の形(かたち)也(なり)、444遠(とほ)く達(たつ)す也(なり)、445陽熱(やうねつ)備(そなは)る也(なり)、446アツクマリホトリマル也(なり)、447悉皆(しつかい)帰之(ヲサマル)也(なり)、448隠(かく)れ入(い)る義(ぎ)なり、449夜(よる)也(なり)、450一切(いつさい)含蔵(がんざう)する也(なり)。
 
451キ声の言霊
 
452上(うへ)無(な)き言霊(ことたま)也(なり)、453君(きみ)なり、454一(ひと)ツに尽(つく)し極(きは)め居(を)る也(なり)、455貫(つらぬ)き続(つづ)き居(を)る也(なり)、456スミキリなり、457世(よ)を一眼(ひとめ)に見定(みさだ)め居(を)る也(なり)、458霊魂球之精機(ミタマノキ)也(なり)、459霊魂(みたま)現之(うつつの)神機(しんき)也(なり)、460打(う)ち返(かへ)す也(なり)、461立返(たちかへ)す也(なり)、462世(よ)を統(す)べ極(きは)まり居(を)る也(なり)、463持(も)たざる物(もの)無(な)き也(なり)、464世(よ)の極祖(きよくそ)極元(きよくげん)の真(しん)也(なり)、465現在(げんざい)世(よ)を統(す)べ主(つかさ)どり居(を)る也(なり)、466世(よ)を子(こ)に持(も)つなり、467本(もと)を結(むす)び結(むす)べ[※「言霊の大要」も同様に「結べ」になっているが「統(す)べ」の誤字の可能性あり。『大日本言霊』では「統べ」である。]極(きは)まる也(なり)、468限(かぎ)り極(きは)まり帰(かへ)る也(なり)、469人心(じんしん)一切(いつさい)に帰(き)する也(なり)、470神霊魂(しんれいこん)之(の)極元府(きよくげんふ)也(なり)、471極母(きよくぼ)なり、472下(した)に這(は)ひ渡(わた)るなり、473世界(せかい)一切(いつさい)に帰(き)し居(を)る也(なり)、474動植(どうしよく)一切(いつさい)を握(にぎ)り居(を)る也(なり)、475打(う)ち砕(くだ)く也(なり)、476築(きづ)き堅(かた)むる也(なり)、477イ声(ごゑ)の極上(ツカサ)なり、478下(しも)を助(たす)くる義(ぎ)なり、479機(き)也(なり)、480木(き)也(なり)、481城(き)なり、482生(き)なり、483精(き)なり、484気(き)なり。
 
485ツ声の言霊
 
486強(つよ)き也(なり)、487続(つづ)く也(なり)、488機臨(サシ)の大元(たいげん)なり、489速力(そくりよく)の極(きはみ)也(なり)、490大造化(だいざうくわ)の極力(きよくりよく)也(なり)、491テウの結(むす)び也(なり)、492突(つ)き貫(ぬ)く也(なり)、493皆(みな)治(をさ)まる也(なり)、494大(だい)金剛力(こんがうりき)也(なり)、495帰(かへ)る事(こと)無(な)き也(なり)、496天神心気機(ウボスレギ)地妙体不離(アオウエイ)也(なり)、497是(これ)をツと謂(い)ふ。498実相(じつさう)真妙(しんめう)是(これ)をツと曰(い)ふ。499間断(かんだん)無(な)き也(なり)、500玉(たま)の蔵(くら)也(なり)、501霊々神々赫々(ツララギアル)也(なり)、502平均(ナレ)の極(ツカサ)也(なり)、503⦿(ス)の編羅紋(アヤ)也(なり)、504是(これ)をツと曰(い)ふ、505此(この)ツを身(み)に私(わたくし)するを罪(つみ)と曰(い)ふ也(なり)、506智量(てり)之(の)府(みやこ)也(なり)、507敢(あへ)て生死(せいし)無(な)き也(なり)、508機関(きくわん)の太元(たいげん)也(なり)、509大元(だいげん)明王(みやうわう)なり、510決断力(けつだんりよく)也(なり)、511凝縮(こりちぢ)まる也(なり)、512宇(う)の全象(ぜんしやう)を保(たも)つ也(なり)、513産霊(むすび)の大元(たいげん)也(なり)、514切(き)り離(はな)す也(なり)、515対偶力(トロロギ)也(なり)、516螺旋力(ツララギ)也(なり)、517照応力(テレレギ)也(なり)、518極度循環力(スルルキ)也(なり)。
 
519ヲ声の言霊
 
520結(むす)びて一(いち)と成(な)る也(なり)、521食(を)也(なり)、522シシモノ也(なり)、523霊魂脈管(タマシヒ)也(なり)、524ウオの結(むす)び也(なり)、525霊(たま)の緒(を)也(なり)、526形(かたち)を使役(しえき)為(な)す也(なり)、527自在(じざい)に使役(しえき)為(な)す也(なり)、528尾(を)なり、529細長(ほそなが)き形(かたち)なり、530緒(を)なり、531長(をさ)也(なり)、532治(をさ)まる也(なり)、533教(をしへ)也(なり)、534躍(をどる)也(なり)、535祭令守(マツリマモラシム)也(なり)、536マツヲレツク也(なり)、537居(を)る也(なり)、538己(おのれ)也(なり)、539呼声(よぶこゑ)也(なり)、540をめく声(こゑ)なり。541向(むか)ふものを緒(を)を以(も)て繋(つな)ぎ引(ひ)き御(ぎよ)する義(ぎ)也(なり)、542男(をとこ)の陰茎(ヲ)也(なり)。543唏承諾(ヲヲヲ)也(なり)、544上命下諾(オオ)也(なり)、545大気(オ)の一条(ひとすぢ)也(なり)、546青(あを)也(なり)、547劣(おと)り降(くだ)る也(なり)、548別派(べつぱ)の形(かたち)也(なり)、549解(と)き分(わ)け掌(つかさど)る也(なり)、550遠(とほ)く至(いた)る所(ところ)也(なり)、551息(いき)也(なり)。
 
552 以上(いじやう)の言霊解(ことたまかい)に由(よ)りて、553太元(おほもと)顕津男(あきつを)の神(かみ)の御(ご)名義(めいぎ)、554御(ご)活動(くわつどう)の大要(たいえう)を窺知(きち)し得(う)べきなり。
555(昭和八・一一・二六 旧一〇・九 於更生館 出口王仁識)
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