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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第75巻(寅の巻)
序文
総説
第1篇 玉野神業
第1章 禊の神事
第2章 言霊の光
第3章 玉藻山
第4章 千条の滝
第5章 山上の祝辞
第6章 白駒の嘶
第2篇 国魂出現
第7章 瑞の言霊
第8章 結の言霊
第9章 千代の鶴
第3篇 真鶴の声
第10章 祈り言
第11章 魂反し
第12章 鶴の訣別(一)
第13章 鶴の訣別(二)
第14章 鶴の訣別(三)
第15章 鶴の訣別(四)
第16章 鶴の訣別(五)
第4篇 千山万水
第17章 西方の旅
第18章 神の道行
第19章 日南河
第20章 岸辺の出迎(一)
第21章 岸辺の出迎(二)
第22章 清浄潔白
第23章 魔の森林
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天祥地瑞(第73~81巻)
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<<< 岸辺の出迎(一)
(B)
(N)
清浄潔白 >>>
第二一章
岸辺
(
きしべ
)
の
出迎
(
でむかへ
)
(二)〔一九一五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
篇:
第4篇 千山万水
よみ(新仮名遣い):
せんざんばんすい
章:
第21章 岸辺の出迎(二)
よみ(新仮名遣い):
きしべのでむかえ
通し章番号:
1915
口述日:
1933(昭和8)年11月29日(旧10月12日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
白石恵子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年2月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
顕津男の神はこの光景を見ても少しも動じず、にっこりとして歌を詠んだ。
曲津神が力の限り脅そうとしておたけっているが、かえってその壮大な光景を見て楽しんでいるくらいだ。言霊の幸はう国であれば、曲津見のおたけびが強くても何も恐れることはないのだ、と。
迎えに上がった神々は、顕津男の神の不退転の様子に驚き心を動かされ、それぞれ顕津男の神をたたえる歌を歌い、このような英雄を迎えた歓びを表した。
そこへ、美波志比古の神がしづしづとこの場に現れて、顕津男の神に目礼した。美波志比古の神は、顕津男の神が真鶴国を立ち出でて西方の国に旅発つに先立ち、途中の道々に橋を架けるために(顕津男の神に無断で)先に立っていたのであった。
しかし、美波志比古が歌で語るところによると、橋を架けるという職掌を超えて、自身西方の国に先に進み入り、その結果、今まで曲津見の神の手下に捕らえられてしまっていたのであった。
美波志比古の神は頓知でなんとか危害を逃れていたが、曲津見の神は顕津男の神がついに西方の国にやってきたことを恐れ、美波志比古を解放した。
いま美波志比古は、自分の軽率を顕津男の神に懺悔すると同時に、曲津見の神たちが罠を張って顕津男の神を待ち構えていることを、注進に来たのであった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7521
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 396頁
修補版:
校定版:
397頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
はこの
光景
(
くわうけい
)
を
打
(
う
)
ち
眺
(
なが
)
め、
002
莞爾
(
くわんじ
)
として
愉快
(
ゆくわい
)
げに
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
003
『
風
(
かぜ
)
も
吹
(
ふ
)
け
雨
(
あめ
)
も
降
(
ふ
)
れ
降
(
ふ
)
れ
雷
(
いかづち
)
も
004
轟
(
とどろ
)
けわれは
楽
(
たの
)
しみて
見
(
み
)
む
005
雷
(
いかづち
)
は
天
(
あめ
)
にとどろき
稲妻
(
いなづま
)
は
006
闇
(
やみ
)
を
裂
(
さ
)
きつつひた
走
(
はし
)
るかも
007
日南河
(
ひなたがは
)
濁水
(
だくすゐ
)
みなぎり
河底
(
かはぞこ
)
の
008
巌
(
いはほ
)
は
下手
(
しもて
)
にころがり
落
(
お
)
つるも
009
曲津見
(
まがつみ
)
は
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
りを
現
(
あらは
)
して
010
われ
威嚇
(
おど
)
さむと
雄猛
(
をたけ
)
るらしも
011
曲神
(
まがかみ
)
よ
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
りをわが
為
(
ため
)
に
012
猛
(
たけ
)
びて
見
(
み
)
せよ
地
(
つち
)
割
(
わ
)
るるまで
013
かくのごと
児戯
(
じぎ
)
に
等
(
ひと
)
しき
雄猛
(
をたけ
)
びを
014
何
(
なに
)
か
恐
(
おそ
)
れむ
光
(
ひかり
)
のわれは
015
面白
(
おもしろ
)
き
雄猛
(
をたけ
)
び
見
(
み
)
るもスウヤトゴルの
016
山
(
やま
)
よりおろす
雨風
(
あめかぜ
)
いかづち
017
言霊
(
ことたま
)
の
幸
(
さち
)
はふ
国土
(
くに
)
よ
曲津見
(
まがつみ
)
の
018
雄猛
(
をたけ
)
び
強
(
つよ
)
くもわれは
恐
(
おそ
)
れじ』
019
茲
(
ここ
)
に
臼造男
(
うすつくりを
)
の
神
(
かみ
)
は、
020
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
不退転
(
ふたいてん
)
の
態度
(
たいど
)
にいたく
驚
(
おどろ
)
きつつ、
021
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
022
『
曲神
(
まがかみ
)
の
雄猛
(
をたけ
)
び
強
(
つよ
)
き
河
(
かは
)
の
辺
(
べ
)
に
023
立
(
た
)
たせる
岐美
(
きみ
)
の
大
(
おほ
)
らかなるも
024
岐美
(
きみ
)
こそは
紫微天界
(
たかあまはら
)
の
中
(
なか
)
にして
025
国土
(
くに
)
生
(
う
)
みませるヒーローの
神
(
かみ
)
よ
026
スウヤトゴルの
山
(
やま
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
今
(
いま
)
ここに
027
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
り
雄猛
(
をたけ
)
びけるかも
028
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
はこの
雄猛
(
をたけ
)
びになやめども
029
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
は
動
(
うご
)
きたまはず
030
河水
(
かはみづ
)
はいやつぎつぎに
澄
(
す
)
みきらひ
031
河底
(
かはぞこ
)
までもすきとほりけり
032
日南河
(
ひなたがは
)
水
(
みづ
)
の
底
(
そこ
)
ひの
小魚
(
さな
)
のかげ
033
見
(
み
)
えわくるまで
澄
(
す
)
みきらひたり
034
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
の
雄猛
(
をたけ
)
びも
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
の
035
河水
(
かはみづ
)
濁
(
にご
)
せしばかりなりけり
036
もろもろの
鳴物入
(
なりものい
)
りの
曲津見
(
まがつみ
)
の
037
業
(
わざ
)
も
忽
(
たちま
)
ち
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せにける
038
瑞御霊
(
みづみたま
)
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
の
現
(
あ
)
れましし
039
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
はいよよ
栄
(
さか
)
えむ
040
西方
(
にしかた
)
の
国
(
くに
)
の
司
(
つかさ
)
の
照男神
(
てるをがみ
)
も
041
大曲津見
(
おほまがつみ
)
になやみ
給
(
たま
)
ひぬ
042
山
(
やま
)
となり
巌
(
いはほ
)
となりて
曲津見
(
まがつみ
)
は
043
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
を
曇
(
くも
)
らせ
行
(
ゆ
)
くなり
044
朝夕
(
あさゆふ
)
を
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれ
西方
(
にしかた
)
の
045
稚
(
わか
)
き
国原
(
くにはら
)
は
月日
(
つきひ
)
だもなし
046
今日
(
けふ
)
よりは
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
の
現
(
あ
)
れませば
047
御空
(
みそら
)
の
月日
(
つきひ
)
も
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
はむ
048
上
(
うへ
)
と
下
(
した
)
の
臼
(
うす
)
を
造
(
つく
)
りて
神々
(
かみがみ
)
の
049
食物
(
をしもの
)
の
種
(
たね
)
磨
(
みが
)
くわれなり
050
左
(
ひだり
)
より
右
(
みぎ
)
にめぐりて
五穀
(
たなつもの
)
の
051
荒皮
(
あらかは
)
をはぎ
神
(
かみ
)
にまゐらす
052
天
(
あめ
)
の
狭田
(
さだ
)
長田
(
ながた
)
に
生
(
お
)
ひし
稲種
(
いなだね
)
も
053
実
(
みの
)
らずなりぬ
曲津見
(
まがつみ
)
の
水火
(
いき
)
に
054
今日
(
けふ
)
よりは
天地
(
あめつち
)
清
(
きよ
)
くひらけなむ
055
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
の
出
(
い
)
でましぬれば』
056
内容居
(
うちいるゐ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
057
『われは
今
(
いま
)
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
の
御供
(
みとも
)
して
058
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
を
迎
(
むか
)
へむと
来
(
こ
)
し
059
幾万
(
いくまん
)
里
(
り
)
山野
(
やまの
)
を
越
(
こ
)
えて
出
(
い
)
でましし
060
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
を
雄々
(
をを
)
しく
思
(
おも
)
ふ
061
国土
(
くに
)
を
生
(
う
)
み
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
生
(
う
)
ましつつ
062
万里
(
ばんり
)
の
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
たす
岐美
(
きみ
)
はも
063
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
は
曲津見
(
まがつみ
)
はびこりて
064
草木
(
くさき
)
も
萌
(
も
)
えず
稲種
(
いなだね
)
みのらず
065
神々
(
かみがみ
)
のなげきの
声
(
こゑ
)
は
西方
(
にしかた
)
の
066
国土
(
くに
)
の
天地
(
あめつち
)
をとざしてやまず
067
曲津見
(
まがつみ
)
は
十二
(
じふに
)
の
頭
(
かしら
)
を
持
(
も
)
ちながら
068
時折
(
ときをり
)
風雨
(
ふうう
)
をおこして
荒
(
すさ
)
ぶも
069
曲津見
(
まがつみ
)
の
荒
(
すさ
)
ぶ
度毎
(
たびごと
)
神々
(
かみがみ
)
は
070
邪気
(
じやき
)
に
打
(
う
)
たれて
倒
(
たふ
)
るる
悲
(
かな
)
しさ
071
朝夕
(
あさゆふ
)
に
禊
(
みそぎ
)
の
神事
(
わざ
)
をいそしみて
072
われは
漸
(
やうや
)
く
生命
(
いのち
)
保
(
たも
)
てり
073
えんえんと
天
(
てん
)
に
冲
(
ちう
)
する
黒雲
(
くろくも
)
は
074
みな
曲津見
(
まがつみ
)
の
水火
(
いき
)
なりにけり
075
愛善
(
あいぜん
)
の
国
(
くに
)
にもかかる
曲津見
(
まがつみ
)
の
076
潜
(
ひそ
)
みゐるとは
知
(
し
)
らざりにけり
077
力
(
ちから
)
なき
吾
(
われ
)
にはあれど
村肝
(
むらきも
)
の
078
心
(
こころ
)
をきよめ
言霊
(
ことたま
)
きよめむ
079
駿馬
(
はやこま
)
の
嘶
(
いなな
)
きさへも
清々
(
すがすが
)
し
080
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
の
出
(
い
)
でませしより
081
日並
(
けなら
)
べて
曇
(
くも
)
り
重
(
かさ
)
なる
西方
(
にしかた
)
の
082
国土
(
くに
)
の
行末
(
ゆくすゑ
)
案
(
あん
)
じつつゐし
083
かくのごと
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
の
現
(
あ
)
れまさば
084
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
に
望
(
のぞ
)
みわきけり』
085
初産霊
(
はつむすび
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
086
『
言霊
(
ことたま
)
の
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
の
現
(
あ
)
れますと
087
聞
(
き
)
きしゆわれはいさみ
迎
(
むか
)
へぬ
088
真鶴
(
まなづる
)
の
国土
(
くに
)
を
固
(
かた
)
めて
瑞御霊
(
みづみたま
)
089
今
(
いま
)
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
に
来
(
き
)
ますも
090
嬉
(
うれ
)
しさの
限
(
かぎ
)
りなるかも
悩
(
なや
)
みてし
091
国土
(
くに
)
を
救
(
すく
)
ふと
神
(
かみ
)
現
(
あ
)
れませる
092
生
(
あ
)
れませる
神
(
かみ
)
悉
(
ことごと
)
く
亡
(
ほろ
)
びゆく
093
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
を
悲
(
かな
)
しみしはや
094
曲津見
(
まがつみ
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
邪気
(
じやき
)
に
襲
(
おそ
)
はれて
095
神
(
かみ
)
も
草木
(
くさき
)
も
萎
(
しを
)
れつ
亡
(
ほろ
)
びつ
096
亡
(
ほろ
)
びなき
天津
(
あまつ
)
神国
(
みくに
)
の
中
(
なか
)
ながら
097
醜
(
しこ
)
の
猛
(
たけ
)
びは
防
(
ふせ
)
ぐよしなし
098
ヒーローの
神
(
かみ
)
現
(
あ
)
れましぬ
光
(
ひか
)
り
満
(
み
)
てる
099
神
(
かみ
)
現
(
あ
)
れましぬ
目出度
(
めでた
)
き
今日
(
けふ
)
を
100
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれて
101
今日
(
けふ
)
まで
乱
(
みだ
)
れし
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
102
スウヤトゴルの
清
(
きよ
)
き
山脈
(
やまなみ
)
の
頂上
(
いただき
)
ゆ
103
折々
(
をりをり
)
放
(
はな
)
つ
邪気
(
じやき
)
はうれたき
104
高照
(
たかてる
)
の
山
(
やま
)
より
落
(
お
)
つる
日南河
(
ひなたがは
)
の
105
清瀬
(
きよせ
)
にたちてわれ
禊
(
みそぎ
)
せむ
106
一日
(
ひとひ
)
だも
禊
(
みそぎ
)
の
神事
(
わざ
)
を
怠
(
をこた
)
らば
107
曲津見
(
まがつみ
)
忽
(
たちま
)
ちわれを
襲
(
おそ
)
ふも
108
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
は
朝夕
(
あさゆふ
)
日南
(
ひなた
)
の
河波
(
かはなみ
)
に
109
禊
(
みそぎ
)
をはげみて
息
(
いき
)
つきて
居
(
ゐ
)
し
110
今日
(
けふ
)
よりは
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
の
大空
(
おほぞら
)
に
111
月日
(
つきひ
)
も
清
(
きよ
)
く
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
るらむ
112
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
れば
雲
(
くも
)
のはざまゆ
天津陽
(
あまつひ
)
の
113
光
(
かげ
)
はさしけり
河
(
かは
)
のおもてに
114
天津陽
(
あまつひ
)
の
輝
(
かがや
)
く
日
(
ひ
)
こそなかりけり
115
岐美
(
きみ
)
河岸
(
かはぎし
)
に
立
(
た
)
たせし
日
(
ひ
)
までは
116
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
は
御空
(
みそら
)
に
輝
(
かがや
)
く
天津陽
(
あまつひ
)
の
117
光
(
かげ
)
を
始
(
はじ
)
めて
拝
(
をが
)
みけるかも
118
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
に
集
(
あつま
)
る
曲津見
(
まがつみ
)
の
119
水火
(
いき
)
重
(
かさ
)
なりて
黒雲
(
くろくも
)
となりぬ
120
黒雲
(
くろくも
)
を
晴
(
は
)
らさむよしもなかりけり
121
生言霊
(
いくことたま
)
の
力
(
ちから
)
足
(
た
)
らねば』
122
愛見男
(
なるみを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
123
『
待
(
ま
)
ち
待
(
ま
)
ちて
今日
(
けふ
)
のよき
日
(
ひ
)
にあひにけり
124
この
河岸
(
かはぎし
)
に
岐美
(
きみ
)
を
迎
(
むか
)
へて
125
スウヤトゴルの
山
(
やま
)
の
姿
(
すがた
)
は
麗
(
うるは
)
しく
126
はき
出
(
だ
)
す
水火
(
いき
)
は
天
(
あめ
)
を
包
(
つつ
)
めり
127
万丈
(
ばんじやう
)
の
黒煙
(
くろけむり
)
はきて
大空
(
おほぞら
)
の
128
月日
(
つきひ
)
を
包
(
つつ
)
みし
雲
(
くも
)
の
憎
(
にく
)
かり
129
今日
(
けふ
)
よりは
曲津見
(
まがつみ
)
の
邪気
(
じやき
)
つぎつぎに
130
散
(
ち
)
りて
御空
(
みそら
)
は
清
(
きよ
)
くなるべし
131
朝夕
(
あさゆふ
)
を
禊
(
みそぎ
)
の
神事
(
わざ
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
132
岐美
(
きみ
)
の
出
(
い
)
でまし
久
(
ひさ
)
しく
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
し』
133
かかる
所
(
ところ
)
へ、
134
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
うち、
135
しづしづと
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あらは
)
れ
給
(
たま
)
ひ、
136
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
に
黙礼
(
もくれい
)
しつつ、
137
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
138
『わが
岐美
(
きみ
)
の
旅
(
たび
)
に
先立
(
さきだ
)
ち
出
(
い
)
でて
来
(
こ
)
し
139
われは
神業
(
みわざ
)
をあやまりしはや
140
御
(
おん
)
供
(
とも
)
に
仕
(
つか
)
ふべき
身
(
み
)
を
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らず
141
心
(
こころ
)
傲
(
おご
)
りて
先
(
さ
)
き
立
(
だ
)
ちしかも
142
何事
(
なにごと
)
もおもひにまかせず
苦
(
くる
)
しみぬ
143
岐美
(
きみ
)
より
先
(
さき
)
に
出
(
い
)
でにし
罪
(
つみ
)
かも
144
みゆきある
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
をみはしかくると
145
出
(
い
)
でにし
吾
(
われ
)
は
夢
(
ゆめ
)
となりける
146
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
にはあれど
瑞御霊
(
みづみたま
)
147
御許
(
みゆる
)
しなくば
何事
(
なにごと
)
も
成
(
な
)
らず
148
今
(
いま
)
となりてわが
愚
(
おろか
)
しき
心根
(
こころね
)
を
149
つくづく
思
(
おも
)
へば
恥
(
は
)
づかしきかな
150
瑞御霊
(
みづみたま
)
ゆるさせ
給
(
たま
)
へ
今日
(
けふ
)
よりは
151
神言
(
みこと
)
のままに
動
(
うご
)
きまつらむ
152
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
の
輩下
(
てした
)
に
捕
(
とら
)
へられ
153
われは
今日
(
けふ
)
まで
苦
(
くる
)
しみにけり
154
瑞御霊
(
みづみたま
)
ここに
渡
(
わた
)
らせし
功績
(
いさをし
)
に
155
曲津
(
まがつ
)
の
神
(
かみ
)
はわれを
許
(
ゆる
)
せり
156
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
はいろいろ
手向
(
てむか
)
ひの
157
わざととのへて
岐美
(
きみ
)
を
待
(
ま
)
ち
居
(
を
)
り
158
心
(
こころ
)
して
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
へ
曲津見
(
まがつみ
)
は
159
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼさむとすも
160
八尋殿
(
やひろどの
)
数多
(
あまた
)
並
(
なら
)
べて
曲津見
(
まがつみ
)
は
161
岐美
(
きみ
)
屠
(
はふ
)
らむと
待
(
ま
)
ちかまへ
居
(
ゐ
)
るも
162
曲津見
(
まがつみ
)
の
喉下
(
のどもと
)
に
入
(
い
)
りて
漸
(
やうや
)
くに
163
虎口
(
ここう
)
を
遁
(
のが
)
れ
帰
(
かへ
)
り
来
(
こ
)
しはや
164
表
(
おもて
)
むき
曲津
(
まがつ
)
の
神
(
かみ
)
に
使
(
つか
)
はれつ
165
暫
(
しば
)
しの
間
(
あひだ
)
をたすかりて
居
(
ゐ
)
し』
166
ここに
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は、
167
わが
身
(
み
)
の
職掌
(
しよくしやう
)
を
尊重
(
そんちよう
)
するあまり、
168
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
のみゆきに
先
(
さ
)
き
立
(
だ
)
ち、
169
渡
(
わた
)
り
難
(
がた
)
き
難所
(
なんしよ
)
にみはしを
架
(
か
)
け
渡
(
わた
)
し、
170
御
(
ご
)
便宜
(
べんぎ
)
を
計
(
はか
)
らむとして
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ひしが、
171
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御許
(
みゆる
)
しなかりし
為
(
ため
)
に、
172
一切
(
いつさい
)
万事
(
ばんじ
)
齟齬
(
くひちがひ
)
を
生
(
しやう
)
じ、
173
一
(
いち
)
も
取
(
と
)
らず
二
(
に
)
も
取
(
と
)
らず、
174
遂
(
つひ
)
には
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
の
謀計
(
たくみ
)
の
罠
(
わな
)
に
陥
(
おちい
)
りて、
175
生命
(
いのち
)
さへも
危
(
あやふ
)
くなりけるが、
176
早速
(
さそく
)
の
頓智
(
とんち
)
に
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
に
媚
(
こ
)
びへつらひ、
177
今
(
いま
)
まで
虎口
(
ここう
)
を
遁
(
のが
)
れ
居
(
ゐ
)
たりしぞ
嘆
(
うた
)
てかりける。
178
(
昭和八・一一・二九
旧一〇・一二
於水明閣
白石恵子
謹録)
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