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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第75巻(寅の巻)
序文
総説
第1篇 玉野神業
第1章 禊の神事
第2章 言霊の光
第3章 玉藻山
第4章 千条の滝
第5章 山上の祝辞
第6章 白駒の嘶
第2篇 国魂出現
第7章 瑞の言霊
第8章 結の言霊
第9章 千代の鶴
第3篇 真鶴の声
第10章 祈り言
第11章 魂反し
第12章 鶴の訣別(一)
第13章 鶴の訣別(二)
第14章 鶴の訣別(三)
第15章 鶴の訣別(四)
第16章 鶴の訣別(五)
第4篇 千山万水
第17章 西方の旅
第18章 神の道行
第19章 日南河
第20章 岸辺の出迎(一)
第21章 岸辺の出迎(二)
第22章 清浄潔白
第23章 魔の森林
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第75巻(寅の巻)
> 第3篇 真鶴の声 > 第13章 鶴の訣別(二)
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(B)
(N)
鶴の訣別(三) >>>
第一三章
鶴
(
つる
)
の
訣別
(
わかれ
)
(二)〔一九〇七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
篇:
第3篇 真鶴の声
よみ(新仮名遣い):
まなづるのこえ
章:
第13章 鶴の訣別(二)
よみ(新仮名遣い):
つるのわかれ
通し章番号:
1907
口述日:
1933(昭和8)年11月27日(旧10月10日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
森良仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年2月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
玉野比女は、顕津男の神との別れの寂しさを歌い、西へ立つ顕津男の神への気遣いとともに、後を守る自分の決意を述べ、真鶴国固成の偉業をたたえた。
つづいて生代比女は、後に残る別れの悲しさを歌った後、顕津男の神の旅立ちへの思いのたけを歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7513
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 353頁
修補版:
校定版:
240頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
白駒
(
しらこま
)
に
跨
(
またが
)
り、
002
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
を
指
(
さ
)
して、
003
御子生
(
みこう
)
みの
神業
(
みわざ
)
に
立
(
た
)
たむとし
給
(
たま
)
ふや、
004
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御馬
(
みうま
)
の
轡
(
くつわ
)
を
片御手
(
かたみて
)
に
採
(
と
)
り、
005
片御手
(
かたみて
)
に
御盃
(
みさかづき
)
を
捧
(
ささ
)
げて
訣別
(
わかれ
)
を
惜
(
を
)
しみつつ、
006
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
007
『
天晴
(
あは
)
れ
天晴
(
あは
)
れ
岐美
(
きみ
)
は
今
(
いま
)
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
たすかも
008
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
の
御前
(
みまへ
)
に
仕
(
つか
)
へむ
吾
(
われ
)
は
淋
(
さび
)
しも
009
惟神
(
かむながら
)
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
と
思
(
おも
)
へども
010
あまり
本意
(
ほい
)
なき
今日
(
けふ
)
の
訣別
(
わかれ
)
よ
011
栄
(
さか
)
え
行
(
ゆ
)
く
国土
(
くに
)
の
秀
(
ほ
)
見
(
み
)
つつ
出
(
い
)
で
立
(
た
)
たす
012
岐美
(
きみ
)
の
心
(
こころ
)
を
愛
(
いと
)
しとおもへり
013
立
(
た
)
ち
別
(
わか
)
れ
出
(
い
)
で
行
(
ゆ
)
く
岐美
(
きみ
)
を
懐
(
なつ
)
かしみ
014
燃
(
も
)
ゆる
心
(
こころ
)
を
消
(
け
)
すすべもなし
015
何事
(
なにごと
)
も
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
と
016
思
(
おも
)
へど
苦
(
くる
)
しき
訣別
(
わかれ
)
なるかも
017
白梅
(
しらうめ
)
の
花
(
はな
)
白々
(
しろじろ
)
と
匂
(
にほ
)
へども
018
岐美
(
きみ
)
なき
春
(
はる
)
は
淋
(
さび
)
しかるらむ
019
真清水
(
ましみづ
)
に
心
(
こころ
)
清
(
きよ
)
めて
岐美
(
きみ
)
が
行
(
ゆ
)
く
020
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
の
幸
(
さち
)
を
祈
(
いの
)
らむ
021
八洲国
(
やしまぐに
)
水火
(
いき
)
を
凝
(
こ
)
らして
国土
(
くに
)
を
生
(
う
)
み
022
御子
(
みこ
)
生
(
う
)
ます
岐美
(
きみ
)
の
雄々
(
をを
)
しくもあるか
023
若草
(
わかぐさ
)
の
妻
(
つま
)
は
彼方
(
あち
)
此方
(
こち
)
岐美
(
きみ
)
を
待
(
ま
)
てど
024
忘
(
わす
)
れ
給
(
たま
)
ふな
玉野
(
たまの
)
の
比女
(
ひめ
)
を
025
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
は
国魂神
(
くにたまがみ
)
の
御子
(
みこ
)
026
育
(
はぐ
)
くみながら
岐美
(
きみ
)
慕
(
した
)
ひまさむ
027
霧
(
きり
)
立
(
た
)
ちて
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
の
中腹
(
なかはら
)
に
028
迷
(
まよ
)
ふを
見
(
み
)
ればわれはかなしも
029
白雲
(
しらくも
)
の
向伏
(
むかふ
)
す
彼方
(
かなた
)
の
稚国土
(
わかぐに
)
に
030
立
(
た
)
たさむ
岐美
(
きみ
)
を
思
(
おも
)
へば
悲
(
かな
)
しも
031
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
神
(
かみ
)
も
諾
(
うべな
)
ひ
給
(
たま
)
ふらむ
032
今
(
いま
)
のかなしきわが
心根
(
こころね
)
を
033
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
は
曲神
(
まがかみ
)
沢
(
さは
)
ありと
034
聞
(
き
)
けば
一入
(
ひとしほ
)
岐美
(
きみ
)
をあやぶむ
035
昼
(
ひる
)
も
夜
(
よる
)
も
岐美
(
きみ
)
のみゆきに
幸
(
さち
)
あれと
036
吾
(
われ
)
は
祈
(
いの
)
らむ
玉野
(
たまの
)
宮居
(
みやゐ
)
に
037
瑞御霊
(
みづみたま
)
進
(
すす
)
まむ
道
(
みち
)
に
仇神
(
あだがみ
)
は
038
なしと
思
(
おも
)
へど
心
(
こころ
)
もとなき
039
幾千代
(
いくちよ
)
の
末
(
すゑ
)
の
末
(
すゑ
)
まで
岐美
(
きみ
)
の
神業
(
みわざ
)
040
幸
(
さき
)
くあれかし
栄
(
さか
)
えあれかし
041
玉泉
(
たまいづみ
)
滝
(
たき
)
となる
世
(
よ
)
のためしあり
042
再
(
ふたた
)
び
会
(
あ
)
はむ
日
(
ひ
)
こそ
待
(
ま
)
たれつ
043
美
(
うるは
)
しく
国土
(
くに
)
生
(
う
)
み
御子
(
みこ
)
を
生
(
う
)
みをへて
044
岐美
(
きみ
)
は
立
(
た
)
たすも
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
に
045
国土
(
くに
)
稚
(
わか
)
く
国魂
(
くにたま
)
の
神
(
かみ
)
稚
(
わか
)
くして
046
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
たする
岐美
(
きみ
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
き
047
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
片時
(
かたとき
)
も
048
心
(
こころ
)
ゆるめぬ
雄々
(
をを
)
しき
岐美
(
きみ
)
よ
049
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
岐美
(
きみ
)
の
行手
(
ゆくて
)
を
照
(
て
)
らしつつ
050
貴
(
うづ
)
の
神業
(
みわざ
)
をたすけ
給
(
たま
)
はむ
051
奴羽玉
(
ぬばたま
)
の
闇
(
やみ
)
迫
(
せま
)
るとも
月読
(
つきよみ
)
の
052
神
(
かみ
)
は
岐美
(
きみ
)
の
辺
(
べ
)
照
(
て
)
らし
給
(
たま
)
はむ
053
降
(
ふ
)
る
雨
(
あめ
)
も
雪
(
ゆき
)
霜
(
しも
)
霰
(
あられ
)
も
心
(
こころ
)
せよ
054
国魂
(
くにたま
)
生
(
う
)
ます
岐美
(
きみ
)
の
旅路
(
たびぢ
)
を
055
むつまじく
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りし
瑞御霊
(
みづみたま
)
に
056
今
(
いま
)
は
悲
(
かな
)
しき
訣別
(
わかれ
)
となりぬる
057
夢
(
ゆめ
)
うつつ
幻
(
まぼろし
)
のごと
思
(
おも
)
ふかな
058
岐美
(
きみ
)
に
別
(
わか
)
るるこのたまゆらを
059
浮雲
(
うきぐも
)
の
空
(
そら
)
に
聳
(
そび
)
ゆる
玉藻山
(
たまもやま
)
の
060
聖所
(
すがど
)
に
今日
(
けふ
)
は
心
(
こころ
)
しづむも
061
縁
(
えにし
)
あらばまた
逢
(
あ
)
ふ
事
(
こと
)
のあらむかと
062
頼
(
たよ
)
りなき
日
(
ひ
)
を
頼
(
たよ
)
りにまつも
063
汚
(
けが
)
れたる
心
(
こころ
)
もたねど
瑞御霊
(
みづみたま
)
064
岐美
(
きみ
)
に
別
(
わか
)
るる
今日
(
けふ
)
は
悲
(
かな
)
しも
065
背
(
せ
)
に
腹
(
はら
)
は
代
(
か
)
へられぬ
世
(
よ
)
と
覚
(
さと
)
りつつ
066
岐美
(
きみ
)
の
旅出
(
たびで
)
を
止
(
と
)
めたく
思
(
おも
)
ふ
067
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
せ
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
祈
(
いの
)
れども
068
岐美
(
きみ
)
の
旅立
(
たびだち
)
止
(
とど
)
むる
由
(
よし
)
なき
069
懇篤
(
ねもごろ
)
に
教
(
をし
)
へ
給
(
たま
)
ひし
言霊
(
ことたま
)
の
070
光
(
ひかり
)
は
吾
(
われ
)
に
添
(
そ
)
はりてあるも
071
上
(
うへ
)
もなき
生言霊
(
いくことたま
)
の
清
(
すが
)
しさに
072
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
は
高
(
たか
)
らみにけり
073
めきめきと
伸
(
の
)
び
拡
(
ひろ
)
ごれる
玉藻山
(
たまもやま
)
も
074
汝
(
な
)
が
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
のたまもの
075
神々
(
かみがみ
)
は
歓
(
ゑら
)
ぎ
喜
(
よろ
)
び
万代
(
よろづよ
)
の
076
端
(
はし
)
まで
岐美
(
きみ
)
が
功
(
いさを
)
をあがむ
077
選
(
えら
)
まれて
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
わざ
)
仕
(
つか
)
へます
078
恋
(
こ
)
ふしき
岐美
(
きみ
)
と
別
(
わか
)
るる
悲
(
かな
)
しさ
079
畏
(
かしこ
)
しや
訣別
(
わかれ
)
むとして
今更
(
いまさら
)
に
080
恋
(
こ
)
ふしくなりぬ
瑞御霊
(
みづみたま
)
の
岐美
(
きみ
)
を
081
心
(
こころ
)
より
慕
(
した
)
ひ
奉
(
まつ
)
りし
岐美
(
きみ
)
ゆゑに
082
今日
(
けふ
)
の
訣別
(
わかれ
)
は
一入
(
ひとしほ
)
つらし
083
いざさらば
神酒
(
みき
)
きこしめせ
永久
(
とこしへ
)
の
084
訣別
(
わかれ
)
の
涙
(
なみだ
)
ささげ
奉
(
まつ
)
らむ
085
常永
(
とことは
)
に
忘
(
わす
)
れ
給
(
たま
)
ひそ
御盃
(
みさかづき
)
に
086
漂
(
ただよ
)
ふ
神酒
(
みき
)
はわが
涙
(
なみだ
)
ぞと
087
この
神酒
(
みき
)
を
半
(
なか
)
ば
飲
(
の
)
ませて
其
(
その
)
半
(
なか
)
ば
088
吾
(
われ
)
に
賜
(
たま
)
はれ
恋
(
こ
)
ふしきの
岐美
(
きみ
)
089
一夜
(
ひとよさ
)
の
水火
(
いき
)
の
契
(
ちぎり
)
は
交
(
か
)
はさずも
090
われは
正
(
まさ
)
しく
汝
(
なれ
)
が
妻
(
つま
)
ぞや
091
茂久栄
(
もくさか
)
に
栄
(
さか
)
えましませ
万世
(
よろづよ
)
の
092
終
(
はて
)
なき
神世
(
みよ
)
の
果
(
は
)
つる
時
(
とき
)
まで
093
世
(
よ
)
を
固
(
かた
)
め
国土
(
くに
)
を
治
(
をさ
)
むる
神業
(
かむわざ
)
の
094
一方
(
ひとかた
)
ならぬ
岐美
(
きみ
)
の
旅
(
たび
)
はも
095
太元
(
おほもと
)
の
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
瑞御霊
(
みづみたま
)
096
御名
(
みな
)
は
心
(
こころ
)
の
永久
(
とは
)
の
光
(
ひかり
)
よ』
097
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
098
訣別
(
わかれ
)
を
惜
(
をし
)
みて
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
099
『
可惜
(
あたらし
)
も
岐美
(
きみ
)
ははろばろ
今日
(
けふ
)
の
日
(
ひ
)
を
100
限
(
かぎ
)
りに
訣別
(
わか
)
れて
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
たすも
101
悲
(
かな
)
しきは
今日
(
けふ
)
の
訣別
(
わかれ
)
よ
真鶴
(
まなづる
)
の
102
声
(
こゑ
)
もさびしく
梢
(
こずゑ
)
に
鳴
(
な
)
けり
103
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
る
御空
(
みそら
)
はひたに
曇
(
くも
)
らひつ
104
岐美
(
きみ
)
が
訣別
(
わかれ
)
を
惜
(
をし
)
むがにみゆ
105
たらちねの
母
(
はは
)
はあれども
父
(
ちち
)
のなき
106
千代鶴
(
ちよつる
)
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
愛
(
かな
)
しも
107
涙
(
なみだ
)
もて
別
(
わか
)
るる
岐美
(
きみ
)
の
御姿
(
みすがた
)
を
108
永久
(
とは
)
に
偲
(
しの
)
びて
吾
(
われ
)
は
泣
(
な
)
くなり
109
果
(
はて
)
しなき
荒野
(
あらの
)
が
原
(
はら
)
を
旅立
(
たびだ
)
たす
110
雄々
(
をを
)
しき
岐美
(
きみ
)
を
思
(
おも
)
ひて
涙
(
なみだ
)
す
111
まめやかに
生
(
い
)
き
栄
(
さか
)
えつつ
国土生
(
くにう
)
みの
112
神業
(
みわざ
)
いそしみ
栄
(
さか
)
えませ
岐美
(
きみ
)
113
八洲国
(
やしまぐに
)
国土
(
くに
)
のことごと
御子
(
みこ
)
生
(
う
)
みて
114
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
に
報
(
むく
)
い
給
(
たま
)
はれ
115
若草
(
わかぐさ
)
の
妻
(
つま
)
は
彼方
(
あち
)
此方
(
こち
)
岐美
(
きみ
)
行
(
ゆ
)
かす
116
吉日
(
よきひ
)
待
(
ま
)
ちつつ
指
(
ゆび
)
折
(
を
)
らすらむ
117
いすくはし
岐美
(
きみ
)
の
姿
(
すがた
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
118
いのち
死
(
し
)
すまで
忘
(
わす
)
れざるらむ
119
岐美
(
きみ
)
坐
(
ま
)
さぬ
真鶴山
(
まなづるやま
)
に
淋
(
さび
)
しくも
120
鎮
(
しづ
)
まり
御子
(
みこ
)
を
吾
(
われ
)
は
育
(
そだ
)
てむ
121
白駒
(
しらこま
)
の
嘶
(
いなな
)
きさへも
今日
(
けふ
)
の
日
(
ひ
)
は
122
別
(
わか
)
れ
惜
(
をし
)
むか
悲
(
かな
)
しげなりけり
123
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
神
(
かみ
)
の
神国
(
みくに
)
を
固
(
かた
)
めむと
124
岐美
(
きみ
)
は
朝夕
(
あさゆふ
)
心
(
こころ
)
なやますも
125
和衣
(
にぎたへ
)
の
綾
(
あや
)
の
薄衣
(
うすぎぬ
)
まとひつつ
126
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かるる
岐美
(
きみ
)
ぞいたまし
127
昼夜
(
ひるよる
)
の
差別
(
けぢめ
)
もわかずなりにけり
128
訣別
(
わかれ
)
の
涙
(
なみだ
)
に
目
(
め
)
はくもらひつ
129
瑞御霊
(
みづみたま
)
今日
(
けふ
)
の
訣別
(
わかれ
)
を
思召
(
おぼしめ
)
し
130
思
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
せよ
生代
(
いくよ
)
の
比女
(
ひめ
)
を
131
五百鳴
(
いほなり
)
の
鈴
(
すず
)
打
(
う
)
ち
振
(
ふ
)
りて
瑞御霊
(
みづみたま
)
132
今日
(
けふ
)
の
旅立
(
たびだ
)
ち
送
(
おく
)
りまつらむ
133
いざさらば
踊
(
をど
)
り
奉
(
まつ
)
らむみそなはせ
134
生言霊
(
いくことたま
)
の
鈴
(
すず
)
の
音
(
ね
)
の
冴
(
さ
)
えを』
135
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ひて、
136
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
左手
(
ゆんで
)
に
鈴
(
すず
)
を
持
(
も
)
ち
右手
(
めて
)
に
榊葉
(
さかきば
)
を
振
(
ふ
)
り
翳
(
かざ
)
しながら、
137
しとやかに
歌
(
うた
)
ひ
踊
(
をど
)
り
舞
(
ま
)
ひ、
138
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
旅立
(
たびだ
)
ちを
慰
(
なぐさ
)
め
給
(
たま
)
ふ。
139
『
美
(
うるは
)
しの
国土
(
くに
)
は
生
(
うま
)
れし
美
(
うるは
)
しの
140
岐美
(
きみ
)
は
今日
(
このひ
)
を
旅立
(
たびだ
)
ち
給
(
たま
)
ふ
141
国魂
(
くにたま
)
の
神
(
かみ
)
を
生
(
う
)
みをへ
国魂
(
くにたま
)
の
142
又
(
また
)
神
(
かみ
)
生
(
う
)
まむと
出
(
い
)
で
立
(
た
)
つ
岐美
(
きみ
)
はも
143
澄
(
す
)
みきらふ
御空
(
みそら
)
も
今日
(
けふ
)
は
曇
(
くも
)
りたり
144
訣別
(
わかれ
)
のなみだ
雲
(
くも
)
とのぼりつ
145
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
隠
(
かく
)
るるまでに
包
(
つつ
)
みたる
146
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
はわが
思
(
おも
)
ひかも
147
奴羽玉
(
ぬばたま
)
の
心
(
こころ
)
は
闇
(
やみ
)
にあらねども
148
今日
(
けふ
)
の
訣別
(
わかれ
)
にふさがりにけり
149
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
も
力
(
ちから
)
なきまで
弱
(
よわ
)
りたり
150
岐美
(
きみ
)
の
旅
(
たび
)
だち
惜
(
を
)
しむなるらむ
151
生
(
うま
)
れ
逢
(
あ
)
ひてかかる
悲
(
かな
)
しき
日
(
ひ
)
に
逢
(
あ
)
ふも
152
神
(
かみ
)
の
御為
(
みため
)
と
思
(
おも
)
ひて
慰
(
なぐさ
)
む
153
ゆるせかしわが
繰言
(
くりごと
)
をとがめずに
154
女神
(
めがみ
)
のよわき
心
(
こころ
)
はかりて
155
憂
(
う
)
きことの
次
(
つ
)
ぎ
次
(
つ
)
ぎ
重
(
かさ
)
なる
神世
(
みよ
)
なれや
156
紫微天界
(
たかあまはら
)
の
貴
(
うづ
)
の
真秀良場
(
まほらば
)
にも
157
天地
(
あめつち
)
の
縁
(
えにし
)
の
糸
(
いと
)
にむすばれて
158
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御子
(
みこ
)
生
(
う
)
みにける
159
怪
(
け
)
しき
心
(
こころ
)
永久
(
とは
)
に
持
(
も
)
たねど
汝
(
な
)
が
岐美
(
きみ
)
に
160
訣別
(
わか
)
る
思
(
おも
)
へば
涙
(
なみだ
)
あふるる
161
せきあへぬ
涙
(
なみだ
)
とどめて
雄々
(
をを
)
しくも
162
旅立
(
たびだ
)
つ
岐美
(
きみ
)
を
送
(
おく
)
る
今日
(
けふ
)
かな
163
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
動
(
うご
)
かぬまでにゆるぎたり
164
訣別
(
わか
)
るる
今日
(
けふ
)
を
力
(
ちから
)
おとしつ
165
ねもごろなる
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
凝
(
こ
)
り
凝
(
こ
)
りて
166
国魂神
(
くにたまがみ
)
はうまらに
生
(
あ
)
れましぬ
167
隔
(
へだ
)
てなき
水火
(
いき
)
と
水火
(
いき
)
との
結
(
むす
)
び
合
(
あは
)
せも
168
今日
(
けふ
)
を
終
(
をは
)
りと
思
(
おも
)
へば
悲
(
かな
)
しも
169
目
(
め
)
に
涙
(
なみだ
)
あらはさじものと
思
(
おも
)
へども
170
とどめあへぬかな
滝津涙
(
たきつなみだ
)
は
171
笑顔
(
ゑがほ
)
して
訣別
(
わか
)
るる
岐美
(
きみ
)
の
心根
(
こころね
)
を
172
思
(
おも
)
へば
一入
(
ひとしほ
)
悲
(
かな
)
しかりけり
173
永久
(
とことは
)
の
訣別
(
わかれ
)
と
思
(
おも
)
へば
悲
(
かな
)
しもよ
174
千代鶴
(
ちよつる
)
姫
(
ひめ
)
を
抱
(
かか
)
へしわが
身
(
み
)
は
175
大野原
(
おほのはら
)
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り
出
(
い
)
で
立
(
た
)
たす
176
岐美
(
きみ
)
のみゆきに
御幸
(
みさち
)
あれかし
177
越国
(
こしぐに
)
の
果
(
はて
)
に
居
(
ゐ
)
ますも
時折
(
ときをり
)
は
178
千代鶴
(
ちよつる
)
姫
(
ひめ
)
をかへりみましませ
179
そよと
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
の
響
(
ひびき
)
も
心
(
こころ
)
して
180
岐美
(
きみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
とうかがひ
奉
(
まつ
)
らむ
181
遠
(
とほ
)
き
近
(
ちか
)
き
差別
(
けぢめ
)
なけれど
別
(
わか
)
れ
行
(
ゆ
)
く
182
岐美
(
きみ
)
の
御姿
(
みすがた
)
悲
(
かな
)
しかりけり
183
野
(
の
)
に
山
(
やま
)
に
百花
(
ももばな
)
千花
(
ちばな
)
匂
(
にほ
)
へども
184
岐美
(
きみ
)
なき
春
(
はる
)
は
楽
(
たの
)
しくもなし
185
ほのぼのとあらはれ
初
(
そ
)
めし
真鶴
(
まなづる
)
の
186
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
は
空
(
そら
)
に
霞
(
かす
)
めり
187
もろもろの
生命
(
いのち
)
を
生
(
う
)
ます
言霊
(
ことたま
)
の
188
岐美
(
きみ
)
に
別
(
わか
)
るる
今日
(
けふ
)
とはなりぬ
189
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
斯
(
か
)
かる
悲
(
かな
)
しき
例
(
ためし
)
ありと
190
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
までさとらざりしよ
191
大方
(
おほかた
)
の
春
(
はる
)
はふけつつ
白梅
(
しらうめ
)
の
192
花
(
はな
)
も
今日
(
けふ
)
より
散
(
ち
)
り
初
(
そ
)
めにけり
193
晴
(
は
)
れし
空
(
そら
)
に
雷
(
いかづち
)
轟
(
とどろ
)
く
心地
(
ここち
)
して
194
悲
(
かな
)
しきものは
今日
(
けふ
)
のおどろき
195
果
(
はて
)
しなき
思
(
おも
)
ひ
抱
(
いだ
)
きて
旅立
(
たびだ
)
たす
196
岐美
(
きみ
)
のうしろで
送
(
おく
)
る
悲
(
かな
)
しさ
197
駿馬
(
はやこま
)
の
脚許
(
あしもと
)
遅
(
おそ
)
くあれかしと
198
思
(
おも
)
ふもわが
身
(
み
)
の
誠
(
まこと
)
なりけり
199
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
も
止
(
とど
)
まりませと
祈
(
いの
)
るかな
200
われ
愚
(
おろか
)
なる
恋心
(
こひごころ
)
より』
201
(
昭和八・一一・二七
旧一〇・一〇
於水明閣
森良仁
謹録)
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(B)
(N)
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