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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第75巻(寅の巻)
序文
総説
第1篇 玉野神業
第1章 禊の神事
第2章 言霊の光
第3章 玉藻山
第4章 千条の滝
第5章 山上の祝辞
第6章 白駒の嘶
第2篇 国魂出現
第7章 瑞の言霊
第8章 結の言霊
第9章 千代の鶴
第3篇 真鶴の声
第10章 祈り言
第11章 魂反し
第12章 鶴の訣別(一)
第13章 鶴の訣別(二)
第14章 鶴の訣別(三)
第15章 鶴の訣別(四)
第16章 鶴の訣別(五)
第4篇 千山万水
第17章 西方の旅
第18章 神の道行
第19章 日南河
第20章 岸辺の出迎(一)
第21章 岸辺の出迎(二)
第22章 清浄潔白
第23章 魔の森林
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霊界物語
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天祥地瑞(第73~81巻)
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<<< 日南河
(B)
(N)
岸辺の出迎(二) >>>
第二〇章
岸辺
(
きしべ
)
の
出迎
(
でむかへ
)
(一)〔一九一四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
篇:
第4篇 千山万水
よみ(新仮名遣い):
せんざんばんすい
章:
第20章 岸辺の出迎(一)
よみ(新仮名遣い):
きしべのでむかえ
通し章番号:
1914
口述日:
1933(昭和8)年11月29日(旧10月12日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
林弥生
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年2月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
「スウヤトゴル」とは、聖なる山、という意味である。
天地の邪気が凝り固まって生まれた十二頭の大蛇神が、この連峰となって日南河の西北に高くそびえ、邪気を日々発生させて紫微天界の一部を曇らせ、神々を悩ませていた。
スウヤトゴルはこの邪神の連峰の偽名であり、実は曲津・悪霊が割拠していたのである。
顕津男の神がスウヤトゴルを帰順させて西方の国を開こうと、日南河の北岸に渡って来たとき、照男(てるお)の神は、七柱の神々を従えて迎えにやってきた。
七柱の神々とは、内津豊日(うちつゆたひ)の神、大道知男(おおみちしりお)の神、宇志波岐(うしはぎ)の神、臼造男(うすつくりお)の神、内容居(うちいるい)の神、初産霊(はつむすび)の神、愛見男(なるみを)の神である。
八柱の神々は、顕津男の神に挨拶を述べ、そのご健在を祝して歌った。
照男の神はまた、スウヤトゴル山の猛威を訴え、顕津男の神を待ち望んでいた西方の国の神人たちの心情を歌った。
顕津男の神は、様子の分からない国の案内を照男の神に頼みつつ、これまで曲神の猛威に耐えつつよく国を治めてきた照男の神をねぎらう歌を歌った。
従者神の内津豊日の神、大道知男の神、宇志波岐の神は、西方の国の現状を訴え、顕津男の神への期待を歌に歌い、御降臨を喜んだ。
すると、たちまち天地が割れるかというような雷鳴がとどろき、稲妻が走り、大雨が降りだすと、日南河はみるみる濁流にあふれ、岸を呑み、河底の巨巖をまりのように押し流してしまった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7520
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 392頁
修補版:
校定版:
383頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
スウヤトゴルは、
002
聖
(
せい
)
なる
山
(
やま
)
の
義
(
ぎ
)
である。
003
ここに
天地
(
てんち
)
の
邪気
(
じやき
)
凝
(
こ
)
り
固
(
かた
)
まりて、
004
十二頭
(
じふにかしら
)
の
大蛇神
(
をろちがみ
)
となりけるが、
005
忽
(
たちま
)
ち
姿
(
すがた
)
を
変
(
へん
)
じ、
006
スウヤトゴルの
連峰
(
れんぽう
)
となりて、
007
日南河
(
ひなたがは
)
の
西北方
(
せいほくはう
)
に
高
(
たか
)
く
聳
(
そび
)
え、
008
邪気
(
じやき
)
を
日夜
(
にちや
)
発生
(
はつせい
)
して、
009
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
の
一部
(
いちぶ
)
を
曇
(
くも
)
らせ、
010
数多
(
あまた
)
の
神々
(
かみがみ
)
をなやませて
居
(
ゐ
)
たのである。
011
スウヤトゴルは
偽名
(
ぎめい
)
にして、
012
その
実
(
じつ
)
は
大曲津見
(
おほまがつみ
)
の
神
(
かみ
)
、
013
八十
(
やそ
)
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
の
悪霊
(
あくれい
)
が
割拠
(
かつきよ
)
してゐるのである。
014
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は、
015
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
を
拓
(
ひら
)
かむとして、
016
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
に
悪神
(
あくがみ
)
の
化身
(
けしん
)
なるスウヤトゴルを
帰順
(
きじゆん
)
せしめむと、
017
日南河
(
ひなたがは
)
を
北岸
(
ほくがん
)
に
打
(
う
)
ち
渡
(
わた
)
り
給
(
たま
)
へば、
018
ここに
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
は
内津
(
うちつ
)
豊日
(
ゆたひ
)
の
神
(
かみ
)
、
019
大道
(
おほみち
)
知男
(
しりを
)
の
神
(
かみ
)
、
020
宇志波岐
(
うしはぎ
)
の
神
(
かみ
)
、
021
臼造男
(
うすつくりを
)
の
神
(
かみ
)
、
022
内容居
(
うちいるゐ
)
の
神
(
かみ
)
、
023
初産霊
(
はつむすび
)
の
神
(
かみ
)
、
024
愛見男
(
なるみを
)
の
神
(
かみ
)
の
七柱
(
ななはしら
)
を
従
(
したが
)
へて
出
(
い
)
で
迎
(
むか
)
へ
給
(
たま
)
ひ、
025
別
(
わか
)
れて
程経
(
ほどへ
)
し
挨拶
(
あいさつ
)
を
述
(
の
)
べ
終
(
をは
)
り、
026
その
御
(
ご
)
健在
(
けんざい
)
を
祝
(
しゆく
)
しつつ
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
027
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
028
『
気永
(
けなが
)
くも
待
(
ま
)
ちわびにける
顕津男
(
あきつを
)
の
029
神
(
かみ
)
は
来
(
き
)
ませりわが
守
(
も
)
る
国土
(
くに
)
に
030
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
は
曲神
(
まがかみ
)
塞
(
ふさ
)
がりて
031
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
邪気
(
じやき
)
を
吹
(
ふ
)
きまくるなり
032
如何
(
いか
)
にしてこの
曲神
(
まがかみ
)
ををさめむと
033
心
(
こころ
)
を
千々
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
きけるはや
034
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
出
(
い
)
でます
今日
(
けふ
)
よりは
035
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
の
月日
(
つきひ
)
冴
(
さ
)
ゆらむ
036
時
(
とき
)
じくに
黒雲
(
くろくも
)
起
(
おこ
)
し
雨
(
あめ
)
降
(
ふ
)
らせ
037
風
(
かぜ
)
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
ぶスウヤトゴルの
山
(
やま
)
038
スウヤトゴルの
山
(
やま
)
は
時
(
とき
)
じく
黒煙
(
くろけむり
)
039
吐
(
は
)
きて
四方
(
よも
)
八方
(
やも
)
に
邪気
(
じやき
)
を
散
(
ち
)
らすも
040
草
(
くさ
)
も
木
(
き
)
も
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
も
五穀
(
たなつもの
)
さへも
041
この
邪気
(
じやき
)
のため
伊竦
(
いすく
)
みにけり
042
育
(
そだ
)
つべきものも
育
(
そだ
)
たず
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
043
しをれ
行
(
ゆ
)
くかなスウヤトゴルの
雲
(
くも
)
に
044
言霊
(
ことたま
)
の
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
にめぐり
会
(
あ
)
ひて
045
わが
雄心
(
をごころ
)
の
高鳴
(
たかな
)
りやまずも
046
高照
(
たかてる
)
の
山
(
やま
)
より
落
(
お
)
つる
日南河
(
ひなたがは
)
の
047
水
(
みづ
)
も
濁
(
にご
)
りぬ
曲津見
(
まがつみ
)
の
邪気
(
じやき
)
に
048
神々
(
かみがみ
)
の
生命
(
いのち
)
を
奪
(
うば
)
ひ
草
(
くさ
)
や
木
(
き
)
の
049
生
(
お
)
ひたちまでも
虐
(
しひた
)
げしはや
050
この
上
(
うへ
)
は
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
の
光
(
ひかり
)
にて
051
スウヤトゴルを
退
(
しりぞ
)
けたまはれ』
052
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
053
『
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
の
功績
(
いさをし
)
に
054
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
は
明
(
あか
)
るからむを
055
我
(
われ
)
は
今
(
いま
)
真鶴
(
まなづる
)
の
国土
(
くに
)
を
造
(
つく
)
りをへて
056
日南
(
ひなた
)
の
河
(
かは
)
を
渡
(
わた
)
りつるかも
057
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
の
有様
(
ありさま
)
知
(
し
)
らねども
058
汝
(
なれ
)
の
案内
(
あない
)
に
進
(
すす
)
まむとぞおもふ
059
照男神
(
てるをがみ
)
心
(
こころ
)
安
(
やす
)
かれ
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
060
生言霊
(
いくことたま
)
を
受
(
う
)
けし
我
(
われ
)
あれば
061
如何
(
いか
)
ならむ
醜
(
しこ
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
猛
(
たけ
)
ぶとも
062
われには
諸
(
もも
)
の
備
(
そな
)
へありせば
063
日南河
(
ひなたがは
)
渡
(
わた
)
りしばかりの
我
(
われ
)
なれば
064
西方国
(
にしかたくに
)
の
状
(
さま
)
はわからず』
065
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
は
再
(
ふたた
)
び
御歌
(
みうた
)
もて
答
(
こた
)
へ
給
(
たま
)
ふ。
066
『
力
(
ちから
)
なきわれ
恥
(
は
)
づかしも
言霊
(
ことたま
)
の
067
水火
(
いき
)
の
濁
(
にご
)
れば
曲津見
(
まがつみ
)
は
猛
(
たけ
)
ぶ
068
スウヤトゴルの
清
(
きよ
)
き
神山
(
みやま
)
に
身
(
み
)
を
変
(
へん
)
じ
069
大曲津見
(
おほまがつみ
)
は
国土
(
くに
)
を
乱
(
みだ
)
しつ
070
朝夕
(
あさゆふ
)
に
曲津見
(
まがつみ
)
の
吹
(
ふ
)
く
水火
(
いき
)
の
色
(
いろ
)
は
071
黒雲
(
くろくも
)
となりて
四方
(
よも
)
を
包
(
つつ
)
めり
072
われは
今
(
いま
)
七柱
(
ななはしら
)
の
神
(
かみ
)
従
(
したが
)
へて
073
岐美
(
きみ
)
がみゆきを
迎
(
むか
)
へまつりぬ
074
七柱
(
ななはしら
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
はウの
声
(
こゑ
)
の
075
生言霊
(
いくことたま
)
ゆ
生
(
あ
)
れし
神
(
かみ
)
ぞや
076
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
みウ
声
(
ごゑ
)
より
077
七柱
(
ななはしら
)
の
神
(
かみ
)
は
生
(
あ
)
れましにけり
078
七柱
(
ななはしら
)
神
(
かみ
)
を
率
(
ひき
)
ゐてわれは
今
(
いま
)
079
岐美
(
きみ
)
がみゆきを
迎
(
むか
)
へまつりぬ』
080
ここに
七柱
(
ななはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
一柱
(
ひとはしら
)
、
081
内津
(
うちつ
)
豊日
(
ゆたひ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
もて
寿
(
ことほ
)
ぎ
給
(
たま
)
ふ。
082
『
久方
(
ひさかた
)
の
高地秀
(
たかちほ
)
の
山
(
やま
)
ゆ
下
(
くだ
)
りましし
083
岐美
(
きみ
)
を
初
(
はじ
)
めて
拝
(
をろが
)
みけるはや
084
言霊
(
ことたま
)
の
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
に
今
(
いま
)
あひて
085
心
(
こころ
)
明
(
あか
)
るくなりにけらしな
086
国土
(
くに
)
を
生
(
う
)
み
御子
(
みこ
)
を
生
(
う
)
まさむ
瑞御霊
(
みづみたま
)
の
087
神業
(
みわざ
)
たふとみ
待
(
ま
)
ち
迎
(
むか
)
へゐし
088
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
の
御供
(
みとも
)
して
089
日南
(
ひなた
)
の
河
(
かは
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ひける
090
日南河
(
ひなたがは
)
水
(
みづ
)
は
俄
(
にはか
)
に
清
(
きよ
)
みけり
091
岐美
(
きみ
)
の
御水火
(
みいき
)
の
光
(
ひかり
)
にふれて
092
瑞御霊
(
みづみたま
)
現
(
あらは
)
れませしたまゆらに
093
わが
魂線
(
たましひ
)
はひろごりにけり
094
かくの
如
(
ごと
)
尊
(
たふと
)
き
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
ますとは
095
夢
(
ゆめ
)
に
現
(
うつつ
)
に
思
(
おも
)
はざりしを
096
われこそは
内津
(
うちつ
)
豊日
(
ゆたひ
)
の
神
(
かみ
)
なるよ
097
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
に
098
今日
(
けふ
)
よりは
岐美
(
きみ
)
の
御尾前
(
みをさき
)
を
守
(
まも
)
りつつ
099
国土生
(
くにう
)
みの
業
(
わざ
)
に
仕
(
つか
)
へまつらむ
100
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
先
(
さき
)
つ
日
(
ひ
)
現
(
あ
)
れまして
101
スウヤトゴルに
登
(
のぼ
)
りましける
102
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
便
(
たよ
)
りは
絶
(
た
)
えにけり
103
大曲津見
(
おほまがつみ
)
にとらはれ
給
(
たま
)
ひしか
104
ともかくも
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
任
(
まか
)
せつつ
105
吉日
(
よきひ
)
良辰
(
よきとき
)
待
(
ま
)
たむと
思
(
おも
)
ふも』
106
大道
(
おほみち
)
知男
(
しりを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
107
『われは
今
(
いま
)
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
の
御供
(
みとも
)
して
108
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
を
迎
(
むか
)
へけるかな
109
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
の
功績
(
いさをし
)
に
110
大曲津見
(
おほまがつみ
)
の
禍
(
わざはひ
)
少
(
すく
)
なき
111
さりながらこの
稚
(
わか
)
き
国土
(
くに
)
広
(
ひろ
)
き
空
(
そら
)
112
一柱神
(
ひとはしらがみ
)
の
如何
(
いか
)
に
堪
(
た
)
ふべき
113
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
は
岐美
(
きみ
)
の
出
(
い
)
でまし
待
(
ま
)
ちにつつ
114
空
(
そら
)
を
仰
(
あふ
)
ぎて
歎
(
なげ
)
きゐしはや
115
畏
(
かしこ
)
くも
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
の
出
(
い
)
でましに
116
河水
(
かはみづ
)
さへも
澄
(
す
)
みきらひたり
117
曲津見
(
まがつみ
)
は
山河
(
やまかは
)
と
化
(
な
)
り
巌
(
いは
)
と
化
(
な
)
りて
118
神々
(
かみがみ
)
等
(
たち
)
を
惑
(
まど
)
はせてをり
119
スウヤトゴル
山
(
やま
)
の
姿
(
すがた
)
は
清
(
きよ
)
けれど
120
表面
(
うはべ
)
を
飾
(
かざ
)
る
曲津
(
まが
)
のたくみよ
121
美
(
うるは
)
しき
山
(
やま
)
の
姿
(
すがた
)
となりながら
122
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
邪気
(
じやき
)
を
吐
(
は
)
き
散
(
ち
)
らすなり
123
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
はよしあし
茂
(
しげ
)
らひて
124
神
(
かみ
)
の
住
(
す
)
むべき
所
(
ところ
)
少
(
すく
)
なき
125
スウヤトゴルの
山
(
やま
)
の
裾野
(
すその
)
に
住
(
す
)
む
神
(
かみ
)
は
126
何時
(
いつ
)
も
魔神
(
まがみ
)
の
餌食
(
ゑじき
)
となれり
127
折々
(
をりをり
)
は
八十
(
やそ
)
曲津見
(
まがつみ
)
は
河中
(
かはなか
)
の
128
巌
(
いはほ
)
となりて
堰
(
せ
)
き
止
(
と
)
めにけり
129
瑞御霊
(
みづみたま
)
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
130
曲津見
(
まがつみ
)
の
巌
(
いは
)
は
砕
(
くだ
)
かれしはや
131
曲津見
(
まがつみ
)
の
醜
(
しこ
)
の
猛
(
たけ
)
びの
強
(
つよ
)
ければ
132
野辺
(
のべ
)
の
木草
(
きぐさ
)
もことごとしなへり
133
今日
(
けふ
)
よりは
岐美
(
きみ
)
の
御尾前
(
みをさき
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
134
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
の
邪気
(
じやき
)
を
払
(
はら
)
はむ
135
ありがたく
尊
(
たふと
)
くおもふ
西方
(
にしかた
)
の
136
国土
(
くに
)
に
天降
(
あも
)
りし
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
を
137
駿馬
(
はやこま
)
の
嘶
(
いなな
)
きにさへも
四方
(
よも
)
八方
(
やも
)
を
138
ふたぎし
雲
(
くも
)
は
散
(
ち
)
り
初
(
そ
)
めにけり
139
永久
(
とこしへ
)
の
光
(
ひかり
)
に
満
(
み
)
てる
岐美
(
きみ
)
ゆゑに
140
醜
(
しこ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
散
(
ち
)
り
初
(
そ
)
めにけり
141
今日
(
けふ
)
よりは
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
日
(
ひ
)
も
月
(
つき
)
も
142
光
(
ひかり
)
さやけく
照
(
て
)
らしますらむ』
143
宇志波岐
(
うしはぎ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
144
『
吾
(
われ
)
こそは
稚国原
(
わかくにはら
)
を
宇志波岐
(
うしはぎ
)
の
145
神
(
かみ
)
なりながら
力
(
ちから
)
足
(
た
)
らずも
146
待
(
ま
)
ち
待
(
ま
)
ちし
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
のいでましに
147
山河
(
やまかは
)
一度
(
いちど
)
に
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
りつつ
148
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
あとにして
149
光
(
ひかり
)
の
岐美
(
きみ
)
は
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
ませり
150
常闇
(
とこやみ
)
の
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
を
照
(
て
)
らさむと
151
出
(
い
)
でます
岐美
(
きみ
)
の
姿
(
すがた
)
雄々
(
をを
)
しも
152
ヒーローの
神
(
かみ
)
いまさずば
西方
(
にしかた
)
の
153
国
(
くに
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
は
帰順
(
まつろ
)
はざるべし
154
八雲
(
やくも
)
立
(
た
)
つ
出雲
(
いづも
)
八重雲
(
やへぐも
)
重
(
かさ
)
なりて
155
月日
(
つきひ
)
もたしに
拝
(
をが
)
めざる
国土
(
くに
)
156
月
(
つき
)
と
日
(
ひ
)
の
光
(
かげ
)
をさへぎる
曲津見
(
まがつみ
)
の
157
水火
(
いき
)
かたまりて
黒雲
(
くろくも
)
となりぬ
158
次々
(
つぎつぎ
)
に
湧
(
わ
)
き
立
(
た
)
つ
雲
(
くも
)
の
天
(
あめ
)
に
満
(
み
)
ちて
159
この
国原
(
くにはら
)
の
水火
(
いき
)
をそこなふ
160
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
のウ
声
(
ごゑ
)
に
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でしわれも
161
力
(
ちから
)
足
(
た
)
らずてもてあましつつ』
162
かく
四柱
(
よはしら
)
神
(
かみ
)
は、
163
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
降臨
(
かうりん
)
を
喜
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
ひて、
164
寿
(
ほ
)
ぎ
歌
(
うた
)
を
詠
(
よ
)
ませつつ、
165
天
(
あめ
)
に
向
(
むか
)
ひて
合掌
(
がつしやう
)
礼拝
(
らいはい
)
久
(
ひさ
)
しくし
給
(
たま
)
ふぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
166
折
(
をり
)
しもあれや、
167
天地
(
てんち
)
も
割
(
わ
)
るるばかりの
雷鳴
(
らいめい
)
轟
(
とどろ
)
き、
168
稲妻
(
いなづま
)
走
(
はし
)
り、
169
大雨
(
たいう
)
沛然
(
はいぜん
)
として
臻
(
いた
)
り、
170
みるみる
日南河
(
ひなたがは
)
は
濁流
(
だくりう
)
漲
(
みなぎ
)
り、
171
岸
(
きし
)
を
呑
(
の
)
み、
172
河底
(
かはぞこ
)
の
巨巌
(
きよがん
)
を
鞠
(
まり
)
の
如
(
ごと
)
くに
下流
(
かりう
)
に
流
(
なが
)
し
初
(
そ
)
めにける。
173
(
昭和八・一一・二九
旧一〇・一二
於水明閣
林弥生
謹録)
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(N)
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