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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第75巻(寅の巻)
序文
総説
第1篇 玉野神業
第1章 禊の神事
第2章 言霊の光
第3章 玉藻山
第4章 千条の滝
第5章 山上の祝辞
第6章 白駒の嘶
第2篇 国魂出現
第7章 瑞の言霊
第8章 結の言霊
第9章 千代の鶴
第3篇 真鶴の声
第10章 祈り言
第11章 魂反し
第12章 鶴の訣別(一)
第13章 鶴の訣別(二)
第14章 鶴の訣別(三)
第15章 鶴の訣別(四)
第16章 鶴の訣別(五)
第4篇 千山万水
第17章 西方の旅
第18章 神の道行
第19章 日南河
第20章 岸辺の出迎(一)
第21章 岸辺の出迎(二)
第22章 清浄潔白
第23章 魔の森林
余白歌
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霊界物語
>
天祥地瑞(第73~81巻)
>
第75巻(寅の巻)
> 第3篇 真鶴の声 > 第11章 魂反し
<<< 祈り言
(B)
(N)
鶴の訣別(一) >>>
第一一章
魂反
(
たまがへ
)
し〔一九〇五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
篇:
第3篇 真鶴の声
よみ(新仮名遣い):
まなづるのこえ
章:
第11章 魂反し
よみ(新仮名遣い):
たまがえし
通し章番号:
1905
口述日:
1933(昭和8)年11月26日(旧10月9日)
口述場所:
更生館
筆録者:
出口王仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年2月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
顕津男の神は、如衣比女の御魂を招こうと、八種の神歌を歌い、鎮魂際を行った。
招魂の神歌を歌うと、如衣比女の神の神霊がたちまち感応来格し、他神の目にも明らかに姿を見ることができるようになった。
顕津男の神は、如衣比女の事があってから自らの心を戒め立て直し、真鶴国の神業をなすことができたと、如衣比女の功をたたえる為に招魂したことを歌う。
如衣比女は、幽界に生きて、神業を守ろうと歌い返す。顕津男の神は、この先も守り助けたまえと呼びかけ、如衣比女を歌い送る。如衣比女は神馬にまたがり、空の雲を押し分けて天津高日の宮へ帰っていった。
神々はそれぞれ、この不思議に述懐の歌を歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7511
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 344頁
修補版:
校定版:
204頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は、
002
如衣
(
ゆくえ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
御魂
(
みたま
)
を
招
(
まね
)
くとして、
003
八種
(
やくさ
)
の
神歌
(
みうた
)
を
歌
(
うた
)
ひ、
004
鎮魂祭
(
ちんこんさい
)
を
行
(
おこな
)
ひ
玉
(
たま
)
ふその
御歌
(
みうた
)
。
005
(一)
006
アチメ オオオオ アメツチニ
007
キユラカスハ サユラカス カミハカモ
008
カミコソハ キネキコウ キユラカス
009
(二)
010
アチメ オオオオ イソノカミ
011
フルノヤシロノ タチモカト
012
ネカフソノコニ ソノタテマツル
013
(三)
014
アチメ オオオ サツヲラガ
015
モタキノマユミ オクヤマニ
016
ミカリスラシモ ユミノハスユミ
017
(四)
018
アチメ オオオ ノボリマス
019
トヨヒルメガ ミタマホス
020
モトハカナホコ スエハキホコ
021
(五)
022
アチメ オオオ ミワヤマニ
023
アリタテル チガサヲ
024
イマサカエデハ イツカサカエム
025
(六)
026
アチメ オオオ ワキモコガ
027
アナシノヤマノ ヤマヒトト
028
ヒトモミルカニ ミヤマカツラセヨ
029
(七)
030
アチメ オオオ タマハコニ
031
ユウトリシデテ タマチトラセヨ
032
ミタマカリ タマカリマカリ
033
マシシカミハ イマゾキマセル
034
(八)
035
アチメ オオオ ミタマカリ
036
イニマシシカミハ イマゾキマセル
037
タマハコモチテ サリタルミタマ タマカヤシスヤナ
038
斯
(
か
)
く
招魂
(
せうこん
)
の
神歌
(
みうた
)
をうたひ
給
(
たま
)
ふや、
039
如衣
(
ゆくえ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
神霊
(
しんれい
)
忽
(
たちま
)
ち
感応
(
かんおう
)
来格
(
らいかく
)
して、
040
春風
(
しゆんぷう
)
到
(
いた
)
り
芳香
(
はうかう
)
薫
(
くん
)
じ、
041
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
松
(
まつ
)
は
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
に
揺
(
ゆ
)
れ
動
(
うご
)
きて、
042
他神
(
たしん
)
の
目
(
め
)
にも
歴然
(
れきぜん
)
と
御姿
(
みすがた
)
を
拝
(
はい
)
し
得
(
う
)
るに
至
(
いた
)
れり。
043
茲
(
ここ
)
に
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
はく。
044
『
神去
(
かむさ
)
りし
如衣
(
ゆくえ
)
比女神
(
ひめがみ
)
は
大前
(
おほまへ
)
に
045
珍
(
めづら
)
し
御姿
(
かげ
)
を
顕
(
あらは
)
し
給
(
たま
)
へり
046
我
(
われ
)
と
倶
(
とも
)
に
在
(
あ
)
りし
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
と
比
(
くら
)
ぶれば
047
一入
(
ひとしほ
)
御姿
(
すがた
)
たふとくおはすも
048
四柱
(
よはしら
)
の
御子
(
みこ
)
生
(
う
)
みをへし
今日
(
けふ
)
の
日
(
ひ
)
を
049
祝
(
いは
)
ひて
比女
(
ひめ
)
の
御魂
(
みたま
)
招
(
まね
)
きぬ
050
霊界
(
れいかい
)
によし
坐
(
ま
)
しますともわが
造
(
つく
)
る
051
紫微天界
(
たかあまはら
)
を
守
(
まも
)
らせたまへ
052
如衣
(
ゆくえ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神去
(
かむさ
)
りましてより
053
われは
心
(
こころ
)
を
建
(
た
)
て
直
(
なほ
)
したり
054
公
(
きみ
)
の
魂
(
たま
)
わが
身辺
(
しんぺん
)
を
守
(
まも
)
りますか
055
今日
(
けふ
)
まで
事無
(
ことな
)
く
神業
(
みわざ
)
仕
(
つか
)
へし
056
朝夕
(
あさゆふ
)
に
公
(
きみ
)
を
慕
(
した
)
ひしわが
霊
(
たま
)
も
057
神業
(
みわざ
)
せはしくかへりみざりき
058
漸
(
やうや
)
くに
真鶴
(
まなづる
)
の
国
(
くに
)
の
生
(
な
)
りたれば
059
公
(
きみ
)
の
功
(
いさを
)
をおもひてまねきし
060
在
(
あ
)
りし
日
(
ひ
)
の
事
(
こと
)
思
(
おも
)
ひ
出
(
い
)
で
比女
(
ひめ
)
の
魂
(
たま
)
を
061
わが
真心
(
まごころ
)
に
招
(
お
)
ぎ
奉
(
まつ
)
りける』
062
如衣
(
ゆくえ
)
比女
(
ひめ
)
の
神霊
(
しんれい
)
は、
063
しとやかに
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
064
『
何事
(
なにごと
)
も
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
ぞ
065
御魂
(
みたま
)
となりてわれ
仕
(
つか
)
へゐるも
066
瑞御霊
(
みづみたま
)
われを
招
(
まね
)
かす
真心
(
まごころ
)
に
067
ほだされ
此処
(
ここ
)
に
降
(
くだ
)
りつるはや
068
八雲
(
やくも
)
立
(
た
)
つ
出雲
(
いづも
)
の
雲
(
くも
)
の
八重雲
(
やへくも
)
を
069
かきわけ
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
に
降
(
くだ
)
りし
070
身体
(
からたま
)
は
大蛇
(
をろち
)
に
呑
(
の
)
まれ
失
(
う
)
するとも
071
わが
魂線
(
たましひ
)
の
生命
(
いのち
)
は
永久
(
とは
)
なり
072
中津滝
(
なかつたき
)
にわが
魂線
(
たましひ
)
は
洗
(
あら
)
はれて
073
罪穢
(
つみけが
)
れなき
今日
(
けふ
)
の
身軽
(
みがる
)
さ
074
幽界
(
かくりよ
)
に
吾
(
われ
)
生
(
い
)
き
生
(
い
)
きて
瑞御霊
(
みづみたま
)
075
大御
(
おほみ
)
神業
(
みわざ
)
を
守
(
まも
)
りまつらむ
076
千代鶴
(
ちよつる
)
姫
(
ひめ
)
命
(
みこと
)
の
生
(
お
)
ひ
先
(
さ
)
き
朝夕
(
あさゆふ
)
に
077
岐美
(
きみ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
思
(
おも
)
ひて
守
(
まも
)
らむ
078
頼
(
たの
)
みなき
顕世
(
うつしよ
)
を
吾
(
われ
)
のがれ
出
(
い
)
でて
079
永久
(
とは
)
の
生命
(
いのち
)
の
天国
(
みくに
)
に
栄
(
さか
)
えつ
080
八十
(
やそ
)
比女神
(
ひめがみ
)
御魂
(
みたま
)
守
(
まも
)
りて
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
081
よさしの
神業
(
みわざ
)
あななひまつらむ
082
いざさらば
雲路
(
くもぢ
)
を
別
(
わ
)
けて
帰
(
かへ
)
るべし
083
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
います
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
へ
084
恋
(
こ
)
ひなづむ
心
(
こころ
)
なけれど
別
(
わか
)
れゆく
085
このたまゆらの
惜
(
を
)
しまるるかな』
086
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
087
『
果
(
は
)
てしなき
紫微天界
(
たかあまはら
)
の
中
(
うち
)
にして
088
水火
(
いき
)
と
水火
(
いき
)
とを
合
(
あは
)
せたる
公
(
きみ
)
よ
089
天路
(
あまぢ
)
はろか
下
(
くだ
)
り
来
(
き
)
まして
今
(
いま
)
直
(
す
)
ぐに
090
帰
(
かへ
)
らす
公
(
きみ
)
を
惜
(
を
)
しくも
思
(
おも
)
ふ
091
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
のよさしの
神業
(
みわざ
)
をへぬれば
092
われも
天界
(
みくに
)
に
昇
(
のぼ
)
らむと
思
(
おも
)
ふ
093
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
094
御前
(
みまへ
)
恋
(
こ
)
ふしくわれなりにけり
095
真鶴
(
まなづる
)
の
国
(
くに
)
はやうやく
生
(
うま
)
れたり
096
この
行
(
ゆ
)
く
先
(
さ
)
きの
悩
(
なや
)
みを
如何
(
いか
)
にせむ
097
さまざまの
悩
(
なや
)
みにあひて
国土
(
くに
)
造
(
つく
)
る
098
われをたすけよ
如衣
(
ゆくえ
)
比女
(
ひめ
)
の
御魂
(
みたま
)
』
099
如衣
(
ゆくえ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
軽
(
かろ
)
き
御姿
(
みすがた
)
を
現
(
あらは
)
しながら、
100
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
を
押
(
お
)
し
別
(
わ
)
け
神馬
(
しんめ
)
に
跨
(
またが
)
り、
101
いういうとして、
102
天津
(
あまつ
)
高日
(
たかひ
)
の
宮
(
みや
)
のあなたをさして
帰
(
かへ
)
らせ
給
(
たま
)
ひぬ。
103
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
104
そのやさしく
神々
(
かうがう
)
しき
御姿
(
みすがた
)
を
拝
(
はい
)
しまつりて、
105
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
106
『
畏
(
かしこ
)
しや
如衣
(
ゆくえ
)
の
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
御魂
(
みたま
)
107
紫微宮
(
しびきう
)
の
状
(
さま
)
を
具
(
つぶ
)
さに
宣
(
の
)
らせり
108
仰
(
あふ
)
ぎみるさへも
眩
(
まばゆ
)
きばかりなる
109
如衣
(
ゆくえ
)
の
比女
(
ひめ
)
の
姿
(
すがた
)
たふとき
110
生死
(
いきしに
)
の
差別
(
けぢめ
)
さへなき
天界
(
てんかい
)
と
111
悟
(
さと
)
りてわれは
神世
(
みよ
)
を
楽
(
たの
)
しむ
112
死
(
まか
)
りたる
神
(
かみ
)
も
姿
(
すがた
)
を
現
(
あらは
)
して
113
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
らす
神世
(
みよ
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
し
114
朝夕
(
あさゆふ
)
を
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
に
禊
(
みそぎ
)
して
115
清
(
きよ
)
まりし
目
(
め
)
にうつらす
御姿
(
みすがた
)
116
魂
(
たましひ
)
は
幾万代
(
いくよろづよ
)
の
末
(
すゑ
)
までも
117
生
(
い
)
きてはたらく
由
(
よし
)
を
悟
(
さと
)
りぬ
118
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
年
(
とし
)
さびぬれど
魂線
(
たましひ
)
の
119
生命
(
いのち
)
の
若
(
わき
)
きを
思
(
おも
)
へば
楽
(
たの
)
しも
120
生替
(
いきかは
)
り
死替
(
しにかは
)
りつつ
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
に
121
永久
(
とは
)
に
仕
(
つか
)
へて
国土
(
くに
)
を
守
(
まも
)
らむ
122
中津滝
(
なかつたき
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
腹
(
はら
)
に
葬
(
は
)
ふられし
123
如衣
(
ゆくえ
)
の
比女
(
ひめ
)
は
生
(
い
)
きてゐませし
124
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
悲
(
かな
)
しき
御心
(
みこころ
)
を
125
思
(
おも
)
へば
知
(
し
)
らず
涙
(
なみだ
)
こぼるる
126
鶏
(
とり
)
の
尾
(
を
)
の
長
(
なが
)
の
別
(
わか
)
れと
思
(
おも
)
ひてし
127
如衣
(
ゆくえ
)
の
比女
(
ひめ
)
に
岐美
(
きみ
)
はあひませり』
128
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
129
『
神去
(
かむさ
)
りし
如衣
(
ゆくえ
)
の
比女
(
ひめ
)
の
御姿
(
みすがた
)
を
130
いま
目
(
ま
)
のあたり
拝
(
をが
)
みて
驚
(
おどろ
)
きぬ
131
かねてよりかかる
例
(
ためし
)
のある
事
(
こと
)
は
132
聞
(
き
)
けども
今更
(
いまさら
)
おどろきにけり
133
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
に
仕
(
つか
)
へます
134
如衣
(
ゆくえ
)
比女神
(
ひめがみ
)
の
御姿
(
みすがた
)
清
(
すが
)
しも
135
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
推
(
お
)
しはかり
136
われは
思
(
おも
)
はず
涙
(
なみだ
)
にくれたり
137
生
(
い
)
き
生
(
い
)
きて
神
(
かみ
)
の
御殿
(
みとの
)
に
仕
(
つか
)
へます
138
如衣
(
ゆくえ
)
の
比女
(
ひめ
)
の
幸
(
さち
)
を
思
(
おも
)
ふも
139
愛善
(
あいぜん
)
の
天界
(
てんかい
)
なれば
⦿
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
140
厚
(
あつ
)
き
心
(
こころ
)
に
護
(
まも
)
られにけむ
141
生死
(
いきしに
)
のなき
天界
(
てんかい
)
に
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
142
生命
(
いのち
)
を
保
(
たも
)
つ
身
(
み
)
こそ
幸
(
さち
)
なれ』
143
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
144
『
玉藻山
(
たまもやま
)
の
上
(
うは
)
つ
岩根
(
いはね
)
の
清庭
(
すがには
)
に
145
天降
(
あも
)
りて
御言
(
みこと
)
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふ
比女
(
ひめ
)
よ
146
隠
(
かく
)
り
世
(
よ
)
に
坐
(
い
)
ませし
神
(
かみ
)
の
瑞御霊
(
みづみたま
)
の
147
生言霊
(
いくことたま
)
によみがへり
坐
(
ま
)
しぬ
148
たまきはる
生命
(
いのち
)
を
常永
(
とは
)
に
天国
(
てんごく
)
に
149
保
(
たも
)
ちて
神業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
ふる
比女神
(
ひめがみ
)
よ
150
愛善
(
あいぜん
)
の
光
(
ひかり
)
と
徳
(
とく
)
に
充
(
み
)
たされし
151
神国
(
みくに
)
の
神人
(
かみ
)
の
姿
(
すがた
)
やさしも
152
御子生
(
みこう
)
みの
神業
(
かむわざ
)
をへて
神国
(
かみくに
)
に
153
のぼりし
神人
(
かみ
)
の
姿
(
すがた
)
生
(
い
)
きたり
154
玉藻山
(
たまもやま
)
の
此
(
こ
)
の
清庭
(
すがには
)
に
天降
(
あも
)
りたる
155
如衣
(
ゆくえ
)
比女神
(
ひめがみ
)
のいとしき
心
(
こころ
)
よ
156
瑞御霊
(
みづみたま
)
の
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
の
雄々
(
をを
)
しさよ
157
すべての
執着
(
おもひで
)
を
打
(
う
)
ち
払
(
はら
)
ひつつ』
158
宇礼志穂
(
うれしほ
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
159
『
足引
(
あしびき
)
の
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
に
禊身
(
みそぎ
)
して
160
死
(
まか
)
りし
神人
(
かみ
)
に
逢
(
あ
)
ひし
不思議
(
ふしぎ
)
さ
161
死
(
まか
)
りたる
神人
(
かみ
)
と
思
(
おも
)
ひしを
目
(
ま
)
のあたり
162
生
(
い
)
ける
御姿
(
みすがた
)
拝
(
をが
)
みけるかも
163
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
生
(
い
)
きの
命
(
いのち
)
の
果
(
は
)
てしなきを
164
見
(
み
)
つつ
天界
(
みくに
)
に
生
(
あ
)
れしを
嬉
(
うれ
)
しむ
165
真鶴
(
まなづる
)
の
国
(
くに
)
生
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でし
目出度
(
めでた
)
さに
166
天降
(
あも
)
り
坐
(
ま
)
しけむ
如衣
(
ゆくえ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
167
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
は
嘸
(
さぞ
)
かし
嬉
(
うれ
)
しからむ
168
国魂神
(
くにたまがみ
)
の
子
(
こ
)
やすく
生
(
う
)
まして
169
御子
(
みこ
)
生
(
あ
)
れし
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
の
頂上
(
いただき
)
に
170
玉
(
たま
)
の
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
生
(
あ
)
れし
嬉
(
うれ
)
しさ
171
みまかりし
神
(
かみ
)
も
御山
(
みやま
)
に
降
(
くだ
)
りきて
172
御子
(
みこ
)
生
(
あ
)
れますを
寿
(
ことほ
)
ぎ
玉
(
たま
)
へり』
173
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
174
『
久方
(
ひさかた
)
の
空
(
そら
)
にも
御橋
(
みはし
)
の
架
(
かか
)
れるか
175
如衣
(
ゆくえ
)
比女神
(
ひめがみ
)
往来
(
ゆきき
)
ましけり
176
久方
(
ひさかた
)
の
天
(
あめ
)
の
浮橋
(
うきはし
)
渡
(
わた
)
らひて
177
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
に
帰
(
かへ
)
らす
女神
(
めがみ
)
はも
178
真鶴
(
まなづる
)
の
国
(
くに
)
やうやくに
固
(
かた
)
まりて
179
死
(
まか
)
れる
神
(
かみ
)
もことほぎに
来
(
きた
)
る
180
目出度
(
めでた
)
さの
限
(
かぎ
)
りなるかも
真鶴
(
まなづる
)
の
181
国魂神
(
くにたまがみ
)
は
産声
(
うぶごゑ
)
冴
(
さ
)
えにつ
182
瑞御霊
(
みづみたま
)
御魂反
(
みたまがへ
)
しの
宣
(
の
)
り
言
(
ごと
)
に
183
如衣
(
ゆくえ
)
比女神
(
ひめがみ
)
天
(
あま
)
かけり
来
(
き
)
ませる
184
言霊
(
ことたま
)
の
御稜威
(
みいづ
)
の
力
(
ちから
)
今更
(
いまさら
)
に
185
覚
(
さと
)
らひにけり
魂反
(
たまがへ
)
しの
祝詞
(
のりと
)
に
186
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
正
(
ただ
)
しき
神司
(
みつかさ
)
の
187
生言霊
(
いくことたま
)
の
神妙
(
くしび
)
なるかも』
188
産玉
(
うぶだま
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
189
『かくり
世
(
よ
)
の
神
(
かみ
)
も
来
(
きた
)
りて
玉藻山
(
たまもやま
)
190
御子
(
みこ
)
生
(
あ
)
れし
日
(
ひ
)
をことほぎ
玉
(
たま
)
へり
191
神妙
(
くすし
)
くもあるかな
既
(
すで
)
に
身死
(
みまか
)
りし
192
神
(
かみ
)
も
天降
(
あも
)
りて
国
(
くに
)
を
祈
(
いの
)
らす
193
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
苦
(
くる
)
しき
御心
(
みこころ
)
を
194
偲
(
しの
)
びまつれば
吾
(
われ
)
堪
(
た
)
へ
難
(
がた
)
きも
195
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
き
国土
(
くに
)
は
次
(
つ
)
ぎ
次
(
つ
)
ぎに
固
(
かた
)
まりて
196
隠世
(
かくりよ
)
の
神
(
かみ
)
さへ
天降
(
あも
)
り
坐
(
ま
)
しぬる』
197
魂機張
(
たまきはる
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
198
『
魂機張
(
たまきは
)
る
神人
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
の
尊
(
たふと
)
さよ
199
生死
(
いきしに
)
一如
(
ひとつ
)
に
栄
(
さか
)
え
果
(
は
)
てなき
200
万有
(
ものみな
)
の
主宰
(
つかさ
)
と
現
(
あ
)
れし
神人
(
かみ
)
の
身
(
み
)
は
201
とこしへまでも
亡
(
ほろ
)
びざるべし
202
常遠
(
とことは
)
の
生命
(
いのち
)
保
(
たも
)
ちて
天界
(
かみくに
)
の
203
神業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
ふる
神人
(
かみ
)
ぞ
幸
(
さち
)
なる
204
鎮魂
(
たましづ
)
の
八種
(
やくさ
)
の
神言
(
かみごと
)
宣
(
の
)
りまして
205
死
(
まか
)
れる
神人
(
かみ
)
を
招
(
お
)
ぎ
給
(
たま
)
ひしはや
206
言霊
(
ことたま
)
の
天照
(
あまて
)
り
助
(
たす
)
くる
国
(
くに
)
なれば
207
斯
(
か
)
かる
例
(
ためし
)
もあるべかりける
208
千代鶴
(
ちよつる
)
姫
(
ひめ
)
命
(
みこと
)
の
生
(
あ
)
れますこの
山
(
やま
)
に
209
鶴
(
つる
)
のうたへる
声
(
こゑ
)
は
澄
(
す
)
めるも
210
幾千年
(
いくちとせ
)
万年
(
よろづとせ
)
まで
姫
(
ひめ
)
命
(
みこと
)
211
しづまりいまして
国土
(
くに
)
守
(
まも
)
りませ』
212
美味素
(
うましもと
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
213
『
天国
(
てんごく
)
は
尊
(
たふと
)
き
国
(
くに
)
よ
甘美
(
うま
)
し
国
(
くに
)
よ
214
常永
(
とは
)
に
生死
(
いきしに
)
の
境
(
さかひ
)
なければ
215
生
(
い
)
き
生
(
い
)
きて
生
(
い
)
きの
栄
(
さか
)
えの
果
(
は
)
てしなき
216
天津
(
あまつ
)
神国
(
みくに
)
の
住居
(
すまゐ
)
たのしも
217
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
生死
(
いきしに
)
一如
(
ひとつ
)
の
真諦
(
まさみち
)
を
218
悟
(
さと
)
りて
心
(
こころ
)
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
つなり
219
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
ゆはろばろと
220
天降
(
あも
)
りし
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
愛
(
うる
)
はし
221
愛善
(
あいぜん
)
の
天津
(
あまつ
)
神国
(
みくに
)
の
真諦
(
まさみち
)
を
222
いま
目
(
ま
)
のあたり
見
(
み
)
つつ
楽
(
たの
)
しも
223
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
生命
(
いのち
)
は
永久
(
とは
)
に
亡
(
ほろ
)
びざるを
224
覚
(
さと
)
る
今日
(
けふ
)
こそ
楽
(
たの
)
しき
吾
(
われ
)
なり
225
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
き
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
の
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
に
226
死
(
まか
)
りし
神
(
かみ
)
の
御姿
(
みかげ
)
をがめり
227
瑞御霊
(
みづみたま
)
の
生言霊
(
いくことたま
)
の
味
(
あぢ
)
はひに
228
天降
(
あも
)
り
給
(
たま
)
ひぬ
如衣
(
ゆくえ
)
比女神
(
ひめがみ
)
は
229
愛
(
あい
)
の
善
(
ぜん
)
信
(
しん
)
の
真
(
しん
)
をも
旨
(
むね
)
として
230
生
(
あ
)
れし
天国
(
みくに
)
は
歓喜
(
よろこび
)
の
園
(
その
)
なり
231
とこしへの
生命
(
いのち
)
を
保
(
たも
)
つ
天界
(
かみくに
)
に
232
生
(
うま
)
れし
幸
(
さち
)
をたふとみ
思
(
おも
)
ふも』
233
結比合
(
むすびあはせ
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
234
『
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
は
高
(
たか
)
しあらがねの
235
大地
(
おほぢ
)
は
広
(
ひろ
)
し
生命
(
いのち
)
はながしも
236
生死
(
いきしに
)
の
別
(
わか
)
ちなき
天界
(
よ
)
に
生
(
うま
)
れあひて
237
楽
(
たの
)
しきものは
言霊
(
ことたま
)
の
幸
(
さち
)
なり』
238
国中
(
くになか
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
239
『
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
き
真鶴国
(
まなづるくに
)
の
国中
(
くになか
)
に
240
珍
(
めづら
)
しき
神事
(
みわざ
)
をろがみにけり
241
アチメオオ オオ
魂反
(
たまがへ
)
しの
行
(
わざ
)
に
242
如衣
(
ゆくえ
)
比女神
(
ひめがみ
)
天降
(
あも
)
りましけり』
243
(
昭和八・一一・二六
旧一〇・九
於更生館
出口王仁
識)
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