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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第75巻(寅の巻)
序文
総説
第1篇 玉野神業
第1章 禊の神事
第2章 言霊の光
第3章 玉藻山
第4章 千条の滝
第5章 山上の祝辞
第6章 白駒の嘶
第2篇 国魂出現
第7章 瑞の言霊
第8章 結の言霊
第9章 千代の鶴
第3篇 真鶴の声
第10章 祈り言
第11章 魂反し
第12章 鶴の訣別(一)
第13章 鶴の訣別(二)
第14章 鶴の訣別(三)
第15章 鶴の訣別(四)
第16章 鶴の訣別(五)
第4篇 千山万水
第17章 西方の旅
第18章 神の道行
第19章 日南河
第20章 岸辺の出迎(一)
第21章 岸辺の出迎(二)
第22章 清浄潔白
第23章 魔の森林
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霊界物語
>
天祥地瑞(第73~81巻)
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第75巻(寅の巻)
> 第4篇 千山万水 > 第17章 西方の旅
<<< 鶴の訣別(五)
(B)
(N)
神の道行 >>>
第一七章
西方
(
にしかた
)
の
旅
(
たび
)
〔一九一一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
篇:
第4篇 千山万水
よみ(新仮名遣い):
せんざんばんすい
章:
第17章 西方の旅
よみ(新仮名遣い):
にしかたのたび
通し章番号:
1911
口述日:
1933(昭和8)年11月29日(旧10月12日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年2月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
古来、文学者たちが神世の物語を著すのに、史詩(シャンソン)と伝奇物語(ロマン)の二種類の様式を使ってきた。
史詩は歴史と空想の混じったものであり、伝奇物語は、史実を踏まえつつ、それをより濃厚な空想で味付けした物語である。
古今東西、神界に言及した多くの歴史物語が存在してきたが、『天祥地瑞』のように言霊を取り扱った書物はいまだかつてなかった。なぜなら、言霊学は深遠微妙、玄妙な学理であるから、並大抵の学者では理解することができなかったのである。
私(=王仁三郎)は大胆不敵にも、大宇宙の極元である言霊の活用に基づいて、宇宙の成立から神々の活動について、史詩の形式を借りて、その大要を述べようとしているのである。
天地茫漠として修理固成がまだなされていない時代、言霊のはたらきから発する意思想念の世界のことを説明すると、現代人には奇妙に感じることが多い。一定不変の形式をもたないので、神々の姿も、竜体・獣体・山岳など、さまざま違っている。なぜなら、意思想念そのものが現れているからである。
一方今日では、人間の形態が定まってしまったので、かえってその人の意思想念がどのようなものか、外から観察することが難しくなってしまった。正しい神の道により知恵正覚を得た人は、精神を看破することができるが、大多数の人には難しい。
そこで、主の大神は、ミロクの神柱を地上に下して、正しい教えを天下に施して人類の眼を覚まさせ、光らせ、悪魔の跳梁を絶滅させることで、ミロクの御世を樹立しようとなさっているのである。
さて、玉藻山に二人の女神を残して真鶴国を旅立った顕津男の神は、宇礼志穂の神、魂機張の神、結比合の神、美味素の神の四柱神を従者として、玉藻山の千条の滝が集まる大滝川に禊をした。そして、主の大神を伏し拝み、西方の国の国土造り・神生みの神業の完成を祈る歌を歌った。
従者神たちもそれぞれ、真鶴国の造営を省み喜びつつ、西方の国への旅立ちの決意を、それぞれ歌った。
宇礼志穂の神が案内に立ち、顕津男の神、そして残り三柱の従者神たちがそれに続いた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7517
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 376頁
修補版:
校定版:
325頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
古来
(
こらい
)
文学者
(
ぶんがくしや
)
等
(
たち
)
が、
002
天地
(
てんち
)
開闢
(
かいびやく
)
以後
(
いご
)
の
史実
(
しじつ
)
を
説明
(
せつめい
)
せむとするに
当
(
あた
)
り、
003
二
(
ふた
)
つの
方法
(
はうはふ
)
を
用
(
もち
)
ゐて
来
(
き
)
た。
004
其
(
その
)
一
(
ひと
)
つは
史詩
(
シヤンソン
)
であり、
005
其
(
その
)
一
(
ひと
)
つは
伝奇物語
(
ロマン
)
であつた。
006
而
(
しか
)
して
史詩
(
シヤンソン
)
は
歴史
(
れきし
)
と
空想
(
くうさう
)
との
交錯
(
かうさく
)
であり、
007
伝奇物語
(
ロマン
)
は
史的
(
してき
)
要素
(
えうそ
)
を、
008
より
濃厚
(
のうこう
)
な
空想
(
くうさう
)
で
賦彩
(
ふさい
)
したものである。
009
ダンテの
詩
(
し
)
の
如
(
ごと
)
き、
010
又
(
また
)
は
竹取
(
たけとり
)
物語
(
ものがたり
)
の
如
(
ごと
)
きは、
011
総
(
すべ
)
て
伝奇物語
(
ロマン
)
の
形式
(
けいしき
)
を
取
(
と
)
つたものである。
012
中
(
なか
)
にも
史詩
(
シヤンソン
)
は
其
(
その
)
大多数
(
だいたすう
)
を
占
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
たやうであるが、
013
後世
(
こうせい
)
に
至
(
いた
)
つて
学者
(
がくしや
)
達
(
たち
)
が
散文体
(
さんぶんたい
)
に
翻訳
(
ほんやく
)
し、
014
之
(
これ
)
を
広
(
ひろ
)
く
発表
(
はつぺう
)
するに
至
(
いた
)
つたものである。
015
併
(
しか
)
しながら
我国
(
わがくに
)
は
言
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
なり、
016
泰西
(
たいせい
)
諸国
(
しよこく
)
に
流布
(
るふ
)
さるる
史的
(
してき
)
物語
(
ものがたり
)
にも、
017
英雄
(
えいゆう
)
、
018
神
(
かみ
)
、
019
悪魔
(
あくま
)
等
(
とう
)
を
取扱
(
とりあつか
)
つて
居
(
ゐ
)
るもの
多
(
おほ
)
く、
020
吾
(
わ
)
が
述
(
の
)
ぶる『
天祥
(
てんしやう
)
地瑞
(
ちずゐ
)
』の
如
(
ごと
)
く、
021
言霊
(
ことたま
)
を
取扱
(
とりあつか
)
つた
書籍
(
しよせき
)
は
絶無
(
ぜつむ
)
である。
022
要
(
えう
)
するに
言霊学
(
ことたまがく
)
は
深遠
(
しんゑん
)
微妙
(
びめう
)
にして、
023
凡庸
(
ぼんよう
)
学者
(
がくしや
)
の
脳髄
(
なうずゐ
)
に
到底
(
たうてい
)
咀嚼
(
そしやく
)
し
能
(
あた
)
はず、
024
又
(
また
)
夢
(
ゆめ
)
にも
窺知
(
きち
)
するを
得
(
え
)
ざる
玄妙
(
げんめう
)
なる
学理
(
がくり
)
なるが
故
(
ゆゑ
)
に、
025
今日迄
(
こんにちまで
)
閑却
(
かんきやく
)
されて
居
(
ゐ
)
たのである。
026
一知
(
いつち
)
半解
(
はんかい
)
の
頭脳
(
づなう
)
をもつては、
027
到底
(
たうてい
)
言霊学
(
ことたまがく
)
を
題材
(
だいざい
)
とする
史詩
(
シヤンソン
)
又
(
また
)
は
伝奇物語
(
ロマン
)
は
絶対
(
ぜつたい
)
不可能
(
ふかのう
)
である。
028
私
(
わたし
)
は
大胆
(
だいたん
)
にも
不敵
(
ふてき
)
にも、
029
大宇宙
(
だいうちう
)
の
極元
(
きよくげん
)
たる
言霊
(
ことたま
)
の
活用
(
くわつよう
)
に
基
(
もと
)
づき、
030
宇宙
(
うちう
)
の
成立
(
せいりつ
)
より、
031
神々
(
かみがみ
)
の
御
(
ご
)
活動
(
くわつどう
)
に
就
(
つ
)
いて、
032
史詩
(
シヤンソン
)
の
形式
(
けいしき
)
を
借
(
か
)
り、
033
弥々
(
いよいよ
)
茲
(
ここ
)
にその
大要
(
たいえう
)
を
述
(
の
)
べむとするものである。
034
未
(
いま
)
だ
天地
(
てんち
)
茫漠
(
ばうばく
)
として
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
の
光
(
ひかり
)
輝
(
かがや
)
かざりし
時代
(
じだい
)
の
物語
(
ものがたり
)
にして、
035
言霊
(
ことたま
)
の
妙用
(
めうよう
)
より
発
(
はつ
)
する
意志
(
いし
)
想念
(
さうねん
)
の
世界
(
せかい
)
を
説明
(
せつめい
)
せむとするものなれば、
036
現代人
(
げんだいじん
)
の
目
(
め
)
より
耳
(
みみ
)
より
不可思議
(
ふかしぎ
)
に
感
(
かん
)
ずる
事
(
こと
)
最
(
もつと
)
も
多
(
おほ
)
かるべし。
037
人間
(
にんげん
)
は
神
(
かみ
)
の
形
(
かたち
)
に
造
(
つく
)
られたりと、
038
総
(
すべ
)
ての
学者
(
がくしや
)
は
言
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
039
故
(
ゆゑ
)
に
神
(
かみ
)
は
総
(
すべ
)
て
人間
(
にんげん
)
の
形
(
かたち
)
をなしたるものと
想像
(
さうざう
)
して
居
(
ゐ
)
る
人々
(
ひとびと
)
が
多
(
おほ
)
いのである。
040
然
(
しか
)
れども
意志
(
いし
)
想念
(
さうねん
)
の
情動
(
じやうどう
)
によりて、
041
最初
(
さいしよ
)
の
世界
(
せかい
)
は
一定
(
いつてい
)
不変
(
ふへん
)
なる
形式
(
けいしき
)
を
保
(
たも
)
つ
事
(
こと
)
の
出来
(
でき
)
ないのは
明瞭
(
めいれう
)
なる
真理
(
しんり
)
である。
042
竜体
(
りうたい
)
の
神
(
かみ
)
もあれば
獣体
(
じうたい
)
の
神
(
かみ
)
もあり、
043
又
(
また
)
山岳
(
さんがく
)
の
形
(
かたち
)
をなせる
神
(
かみ
)
もあり、
044
十数箇
(
じふすうこ
)
の
頭
(
かしら
)
を
有
(
いう
)
する
大蛇身
(
だいじやしん
)
もあり、
045
千態
(
せんたい
)
万様
(
ばんやう
)
である。
046
何故
(
なにゆゑ
)
なれば、
047
意志
(
いし
)
想念
(
さうねん
)
其
(
その
)
ものの
形
(
かたち
)
の
現
(
あらは
)
れであるからである。
048
人間
(
にんげん
)
の
面貌
(
めんばう
)
は
精神
(
せいしん
)
の
索引
(
さくいん
)
なりと
称
(
とな
)
ふるも
此
(
この
)
理由
(
りゆう
)
である。
049
併
(
しか
)
しながら
今日
(
こんにち
)
にては
人間
(
にんげん
)
の
形態
(
けいたい
)
定
(
さだ
)
まりたれば、
050
意志
(
いし
)
想念
(
さうねん
)
によりて
其
(
その
)
体
(
たい
)
を
変
(
へん
)
ぜず。
051
唯
(
ただ
)
面貌
(
めんばう
)
に
変化
(
へんくわ
)
を
来
(
きた
)
すのみとなつたので、
052
表面
(
へうめん
)
より
見
(
み
)
ては
其
(
その
)
性格
(
せいかく
)
を
容易
(
ようい
)
に
知
(
し
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
なくなつて
居
(
ゐ
)
る。
053
外面
(
げめん
)
如
(
によ
)
菩薩
(
ぼさつ
)
、
054
内心
(
ないしん
)
如
(
によ
)
夜叉
(
やしや
)
の
如
(
ごと
)
き
悪魔
(
あくま
)
の
横行
(
わうかう
)
するのも、
055
善悪
(
ぜんあく
)
共
(
とも
)
に
同一
(
どういつ
)
形態
(
けいたい
)
を
備
(
そな
)
ふるに
至
(
いた
)
りしより、
056
悪魔
(
あくま
)
に
便宜
(
べんぎ
)
を
与
(
あた
)
へて
居
(
ゐ
)
るのである。
057
細心
(
さいしん
)
に
注意
(
ちうい
)
する
時
(
とき
)
は、
058
形態
(
けいたい
)
は
人間
(
にんげん
)
なれども、
059
其
(
その
)
面貌
(
めんばう
)
に、
060
声音
(
せいおん
)
に、
061
動作
(
どうさ
)
に、
062
悪魔
(
あくま
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
現
(
げん
)
ずるものなれども、
063
一般
(
いつぱん
)
の
人間
(
にんげん
)
の
目
(
め
)
よりは、
064
其
(
その
)
精神
(
せいしん
)
状態
(
じやうたい
)
の
善悪
(
ぜんあく
)
を
容易
(
ようい
)
に
窺知
(
きち
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないやうになつたのである。
065
正
(
ただ
)
しき
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
を
踏
(
ふ
)
み、
066
日夜
(
にちや
)
に
魂
(
たま
)
を
清
(
きよ
)
め、
067
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
を
得
(
え
)
たる
真人間
(
まにんげん
)
の
眼
(
まなこ
)
よりは、
068
容易
(
ようい
)
に
之
(
これ
)
を
観破
(
くわんぱ
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るのであれども、
069
盲
(
めくら
)
千
(
せん
)
人
(
にん
)
目明
(
めあ
)
き
一人
(
ひとり
)
の
世
(
よ
)
の
譬
(
たとへ
)
に
漏
(
も
)
れず、
070
大多数
(
だいたすう
)
の
人
(
ひと
)
は
欺
(
あざむ
)
かれ
禍
(
わざは
)
ひにかかるものである。
071
茲
(
ここ
)
に
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
は、
072
ミロクの
神柱
(
かむばしら
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
下
(
くだ
)
して、
073
正
(
ただ
)
しき
教
(
をしへ
)
を
天下
(
てんか
)
に
布
(
し
)
き
施
(
ほどこ
)
し
人類
(
じんるゐ
)
の
眼
(
まなこ
)
を
覚
(
さま
)
させ、
074
光
(
ひか
)
らせ、
075
悪魔
(
あくま
)
の
跳梁
(
てうりやう
)
を
絶滅
(
ぜつめつ
)
し、
076
以
(
もつ
)
てミロクの
神世
(
みよ
)
を
樹立
(
じゆりつ
)
せむとし
給
(
たま
)
へるこそ、
077
有難
(
ありがた
)
き
尊
(
たふと
)
き
限
(
かぎ
)
りなれ。
078
茲
(
ここ
)
に
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
079
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
の
聖所
(
すがどこ
)
に
080
二柱
(
ふたはしら
)
の
女神
(
めがみ
)
残
(
のこ
)
しおき
081
玉野
(
たまの
)
宮居
(
みやゐ
)
に
礼辞
(
ゐやひごと
)
082
宣
(
の
)
り
終
(
を
)
へまして
悠々
(
いういう
)
と
083
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り
鈴
(
すず
)
の
音
(
ね
)
も
084
いと
勇
(
いさ
)
ましく
百神
(
ももがみ
)
に
085
その
御尾前
(
みをさき
)
を
守
(
まも
)
られて
086
傾斜面
(
なぞへ
)
の
坂路
(
さかみち
)
右左
(
みぎひだり
)
087
伝
(
つた
)
ひ
伝
(
つた
)
ひて
下
(
くだ
)
りまし
088
千条
(
ちすぢ
)
の
滝
(
たき
)
よりおちくだつ
089
谷
(
たに
)
の
清水
(
しみづ
)
に
禊
(
みそぎ
)
して
090
馬
(
うま
)
に
水飼
(
みづか
)
ひ
荒野原
(
あらのはら
)
091
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
みて
出
(
い
)
でたまふ
092
其
(
その
)
御姿
(
みすがた
)
の
雄々
(
をを
)
しさよ
093
百神
(
ももがみ
)
等
(
たち
)
は
御尾前
(
みをさき
)
に
094
仕
(
つか
)
へまつりて
霊光
(
れいくわう
)
の
095
輝
(
かがや
)
きたまふ
御後
(
みあと
)
より
096
畏
(
おそ
)
れ
謹
(
つつし
)
み
出
(
い
)
でたまふ
097
紫微天界
(
たかあまはら
)
の
国土生
(
くにう
)
みや
098
御子生
(
みこう
)
みの
旅
(
たび
)
の
物語
(
ものがたり
)
099
水明閣
(
すゐめいかく
)
に
端坐
(
たんざ
)
して
100
東雲社
(
しののめしや
)
員
(
ゐん
)
に
筆
(
ふで
)
とらせ
101
心
(
こころ
)
いそいそ
述
(
の
)
べてゆく
102
嗚呼
(
ああ
)
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
103
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひて
104
此
(
こ
)
の
物語
(
ものがたり
)
いや
広
(
ひろ
)
に
105
いや
審
(
つばら
)
かに
後
(
のち
)
の
世
(
よ
)
の
106
鏡
(
かがみ
)
ともなり
塩
(
しほ
)
となり
107
花
(
はな
)
ともなりて
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
の
108
御魂
(
みたま
)
に
光
(
ひかり
)
与
(
あた
)
ふべく
109
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る。
110
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
宇礼志穂
(
うれしほ
)
の
神
(
かみ
)
、
111
魂機張
(
たまきはる
)
の
神
(
かみ
)
、
112
結比合
(
むすびあはせ
)
の
神
(
かみ
)
、
113
美味素
(
うましもと
)
の
神
(
かみ
)
の
四柱神
(
よはしらがみ
)
と
共
(
とも
)
に、
114
玉藻山
(
たまもやま
)
の
千条
(
ちすぢ
)
の
滝水
(
たきみづ
)
の
集
(
あつま
)
れる
大滝川
(
おほたきがは
)
の
清流
(
せいりう
)
に
禊
(
みそぎ
)
し
給
(
たま
)
ひ、
115
おのもおのも
駒
(
こま
)
に
水飼
(
みづか
)
ひながら、
116
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
遥
(
はる
)
かに
伏
(
ふ
)
し
拝
(
をが
)
み、
117
西方
(
にしかた
)
の
国
(
くに
)
の
国土造
(
くにつく
)
り
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
みわざ
)
を、
118
𪫧怜
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
完成
(
くわんせい
)
すべく、
119
声
(
こゑ
)
も
清
(
すが
)
しく
祈
(
いのり
)
の
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
120
『
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
の
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
に
121
禊
(
みそぎ
)
終
(
をは
)
りて
願
(
ね
)
ぎ
言
(
ごと
)
申
(
まを
)
さむ
122
真鶴
(
まなづる
)
の
国土
(
くに
)
はやうやく
固
(
かた
)
まりぬ
123
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
生
(
う
)
み
守
(
まも
)
らせたまへ
124
玉野丘
(
たまのをか
)
膨
(
ふく
)
れ
上
(
あが
)
りし
神業
(
かむわざ
)
に
125
ならひて
我
(
われ
)
は
国土生
(
くにう
)
みせむとす
126
もろもろの
曲神
(
まがかみ
)
等
(
たち
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
127
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
国土生
(
くにう
)
みをせむ
128
わが
伊行
(
いゆ
)
く
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
も
恙
(
つつが
)
なく
129
進
(
すす
)
ませたまへ
主
(
ス
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
130
科戸辺
(
しなどべ
)
の
風
(
かぜ
)
も
静
(
しづか
)
にふくよかに
131
わが
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
に
幸
(
さちは
)
ひあれかし』
132
宇礼志穂
(
うれしほ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
133
『わが
岐美
(
きみ
)
の
御後
(
みあと
)
に
従
(
したが
)
ひ
進
(
すす
)
みゆく
134
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
も
恙
(
つつが
)
あらすな
135
真鶴
(
まなづる
)
の
国
(
くに
)
の
境
(
さかひ
)
の
日南河
(
ひなたがは
)
136
向
(
むか
)
つ
岸
(
きし
)
までおくらせたまはれ
137
真鶴
(
まなづる
)
の
国土
(
くに
)
はやうやく
固
(
かた
)
まれど
138
まだ
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
し
駒
(
こま
)
はなづまむ
139
玉藻山
(
たまもやま
)
千条
(
ちすぢ
)
の
滝
(
たき
)
の
集
(
あつま
)
りし
140
大滝川
(
おほたきがは
)
の
水底
(
みそこ
)
は
澄
(
す
)
めり
141
澄
(
す
)
みきらふ
大滝川
(
おほたきがは
)
の
真清水
(
ましみづ
)
は
142
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
心
(
こころ
)
なるかも
143
大滝川
(
おほたきがは
)
清
(
きよ
)
き
流
(
なが
)
れに
禊
(
みそぎ
)
して
144
わが
魂線
(
たましひ
)
は
甦
(
よみが
)
へりぬる
145
水底
(
みなそこ
)
の
砂利
(
じやり
)
さへ
小魚
(
さな
)
さへ
透
(
す
)
きとほる
146
大滝川
(
おほたきがは
)
の
清
(
きよ
)
くもあるかな
147
駿馬
(
はやこま
)
は
嘶
(
いなな
)
き
鶴
(
つる
)
は
万代
(
よろづよ
)
を
148
うたひて
岐美
(
きみ
)
がみゆき
送
(
おく
)
るも
149
大滝川
(
おほたきがは
)
岸辺
(
きしべ
)
に
萌
(
も
)
ゆる
夏草
(
なつぐさ
)
の
150
緑
(
みどり
)
の
若草
(
わかぐさ
)
わけて
進
(
すす
)
まむ』
151
魂機張
(
たまきはる
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
152
『
魂機張
(
たまきは
)
る
命
(
いのち
)
の
清水
(
しみづ
)
よ
真清水
(
ましみづ
)
よ
153
千条
(
ちすぢ
)
の
滝
(
たき
)
より
落
(
お
)
つる
流
(
なが
)
れは
154
たうたうといや
永久
(
とこしへ
)
におちたぎつ
155
滝
(
たき
)
のごとあれ
岐美
(
きみ
)
の
齢
(
よはひ
)
は
156
永久
(
とこしへ
)
に
涸
(
か
)
るるためしはあらたきの
157
いや
高長
(
たかなが
)
に
流
(
なが
)
るる
生命
(
いのち
)
よ
158
かかる
世
(
よ
)
に
生
(
うま
)
れてかかる
楽
(
たの
)
しさを
159
味
(
あぢ
)
はひにけり
岐美
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へて
160
玉藻山
(
たまもやま
)
千条
(
ちすぢ
)
の
滝
(
たき
)
の
音
(
おと
)
高
(
たか
)
く
161
響
(
ひび
)
きわたらへ
岐美
(
きみ
)
の
御
(
おん
)
名
(
な
)
は
162
百千草
(
ももちぐさ
)
四方
(
よも
)
に
香
(
にほ
)
ひて
百鳥
(
ももどり
)
の
163
声
(
こゑ
)
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
る
大滝川
(
おほたきがは
)
の
辺
(
へ
)
164
川水
(
かはみづ
)
に
五
(
いつ
)
つの
駒
(
こま
)
の
水飼
(
みづか
)
ひて
165
進
(
すす
)
まむ
今日
(
けふ
)
の
旅
(
たび
)
面白
(
おもしろ
)
し
166
行
(
ゆ
)
く
先
(
さき
)
に
如何
(
いか
)
なる
神
(
かみ
)
のさやるとも
167
退
(
しりぞ
)
けたまへ
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
に
168
旅立
(
たびだ
)
たす
岐美
(
きみ
)
の
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
169
わが
身
(
み
)
わが
魂
(
たま
)
わくわく
躍
(
をど
)
るも
170
極
(
きは
)
みなき
望
(
のぞ
)
みかかへて
旅立
(
たびだ
)
たす
171
岐美
(
きみ
)
の
面
(
おも
)
わを
勇
(
いさ
)
ましく
思
(
おも
)
ふ
172
御
(
おん
)
面
(
おも
)
は
月日
(
つきひ
)
の
如
(
ごと
)
くかがやきて
173
射向
(
いむか
)
ふ
神
(
かみ
)
とならせたまひぬ
174
わが
神
(
かみ
)
は
面勝神
(
おもかつがみ
)
よ
射向
(
いむか
)
ふ
神
(
かみ
)
175
如何
(
いか
)
なる
曲
(
まが
)
もさやらむすべなし
176
大野原
(
おほのはら
)
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
も
柔
(
やはら
)
かに
177
みゆきことほぐ
響
(
ひびき
)
をつたふ』
178
結比合
(
むすびあはせ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
179
『
大滝川
(
おほたきがは
)
清
(
きよ
)
き
流
(
なが
)
れは
永久
(
とこしへ
)
の
180
岐美
(
きみ
)
の
生命
(
いのち
)
と
澄
(
す
)
みきらひたり
181
雲
(
くも
)
の
上
(
うへ
)
に
浮
(
う
)
きたつ
玉藻
(
たまも
)
の
神山
(
かみやま
)
は
182
紫
(
むらさき
)
の
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれにけり
183
紫
(
むらさき
)
の
雲
(
くも
)
の
上
(
うへ
)
より
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
184
生代
(
いくよ
)
の
比女
(
ひめ
)
は
岐美
(
きみ
)
を
送
(
おく
)
らむ
185
生
(
あ
)
れませし
御子
(
みこ
)
の
生
(
お
)
ひ
立
(
た
)
ち
楽
(
たの
)
しみて
186
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
に
立
(
た
)
たす
岐美
(
きみ
)
はも
187
真鶴山
(
まなづるやま
)
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
や
三笠山
(
みかさやま
)
は
188
真鶴国
(
まなづるくに
)
の
要
(
かなめ
)
なるかも
189
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
清
(
きよ
)
く
流
(
なが
)
るる
大滝
(
おほたき
)
の
190
川
(
かは
)
は
底
(
そこ
)
まで
澄
(
す
)
みきらひたり
191
夕
(
ゆふ
)
ざれば
星
(
ほし
)
の
真砂
(
まさご
)
の
数々
(
かずかず
)
は
192
水面
(
みのも
)
に
清
(
きよ
)
く
浮
(
うか
)
ぶなるらむ
193
霊線
(
たましひ
)
の
結
(
むす
)
びの
力
(
ちから
)
に
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
194
星
(
ほし
)
も
虚空
(
こくう
)
にやすく
定
(
き
)
まれり
195
まだ
稚
(
わか
)
き
国原
(
くにはら
)
なれど
月
(
つき
)
日
(
ひ
)
星
(
ほし
)
の
196
霊線
(
たましひ
)
の
糸
(
いと
)
に
動
(
うご
)
くともせず
197
天
(
あま
)
の
川
(
かは
)
南
(
みなみ
)
ゆ
北
(
きた
)
に
大空
(
おほぞら
)
を
198
くぎりて
清
(
きよ
)
き
真鶴
(
まなづる
)
の
国
(
くに
)
』
199
美味素
(
うましもと
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
200
『
玉藻山
(
たまもやま
)
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
ゆおちたぎつ
201
千条
(
ちすぢ
)
の
滝
(
たき
)
の
水
(
みづ
)
はあまきも
202
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
の
総
(
すべ
)
てのものを
霑
(
うるほ
)
して
203
育
(
はぐ
)
くみ
守
(
まも
)
れ
千条
(
ちすぢ
)
の
滝水
(
たきみづ
)
204
神々
(
かみがみ
)
の
食
(
く
)
ひて
生
(
い
)
くべき
稲種
(
いなだね
)
は
205
この
川水
(
かはみづ
)
に
育
(
はぐ
)
くまるなり
206
天
(
あめ
)
の
狭田
(
さだ
)
長田
(
ながた
)
に
注
(
そそ
)
ぐ
大滝
(
おほたき
)
の
207
川
(
かは
)
の
清水
(
しみづ
)
の
味
(
あぢ
)
はひよきかも
208
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
こもらずば
真清水
(
ましみづ
)
も
209
あまき
味
(
あぢ
)
はひ
備
(
そな
)
はらざらむを
210
天地
(
あめつち
)
の
総
(
すべ
)
てのものら
美味素
(
うましもと
)
の
211
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りの
味
(
あぢ
)
はひもてるも
212
神々
(
かみがみ
)
の
魂線
(
たましひ
)
までも
味
(
あぢ
)
はひを
213
授
(
さづ
)
けて
守
(
まも
)
る
美味素
(
うましもと
)
の
神
(
かみ
)
よ
214
川
(
かは
)
の
辺
(
べ
)
に
鳴
(
な
)
く
鈴虫
(
すずむし
)
の
声
(
こゑ
)
さへも
215
味
(
あぢ
)
はひうましく
耳
(
みみ
)
に
響
(
ひび
)
けり
216
おちくだつ
千条
(
ちすぢ
)
の
滝
(
たき
)
の
響
(
ひびき
)
さへ
217
耳
(
みみ
)
なぐさむる
味
(
あぢ
)
はひなりけり
218
いざさらば
岐美
(
きみ
)
よ
召
(
め
)
しませ
駒
(
こま
)
の
背
(
せ
)
に
219
吾
(
われ
)
は
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へまつらむ』
220
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り
給
(
たま
)
へば、
221
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は、
222
『
美味素
(
うましもと
)
神
(
かみ
)
の
言葉
(
ことば
)
の
味
(
あぢ
)
はひに
223
我
(
われ
)
は
進
(
すす
)
まむ
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
うちて』
224
と
宣
(
の
)
らせつつ、
225
馬背
(
こまのせ
)
に
跨
(
またが
)
り、
226
五色
(
ごしき
)
の
絹
(
きぬ
)
もて
造
(
つく
)
りたる
御手綱
(
みたづな
)
を
左手
(
ゆんで
)
にもたせ、
227
右手
(
めて
)
に
玉鞭
(
たまむち
)
を
打
(
う
)
ち
振
(
ふ
)
りながら、
228
駒
(
こま
)
に
翳
(
かざ
)
せる
鈴
(
すず
)
の
音
(
ね
)
もさやさやに、
229
神跡
(
みあと
)
なき
若草原
(
わかくさばら
)
を
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
へば、
230
宇礼志穂
(
うれしほ
)
の
神
(
かみ
)
は
案内
(
あない
)
の
為
(
た
)
めと
御前
(
みまへ
)
に
立
(
た
)
ち、
231
三柱神
(
みはしらがみ
)
は
御後
(
みしりへ
)
に
従
(
したが
)
ひまつり、
232
湯気
(
ゆげ
)
立
(
た
)
ち
昇
(
のぼ
)
る
大野原
(
おほのがはら
)
を、
233
西
(
にし
)
へ
西
(
にし
)
へと
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふぞ
勇
(
いさ
)
ましき。
234
(
昭和八・一一・二九
旧一〇・一二
於水明閣
加藤明子
謹録)
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