霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第七章 万里(まで)平定(へいてい)〔一九三九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第77巻 天祥地瑞 辰の巻 篇:第2篇 十一神将 よみ(新仮名遣い):じゅういちしんしょう
章:第7章 万里平定 よみ(新仮名遣い):までへいてい 通し章番号:1939
口述日:1933(昭和8)年12月13日(旧10月26日) 口述場所:大阪分院蒼雲閣 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
主の大神は、七十五声の言霊を絶え間なく鳴り出でて泥海の世界を固めるにあたって、筑紫ケ岳、高地秀(たかちほ)の峰、高照山の三大高山を生み、そして万里(まで)の海に無数の島々を鳴り出でて、すべての生き物を生ませ養うべく経綸を行った。
万里の海の中心には、万里(まで)の島を生り出でた。この島は面積約八千方里、西に白馬ケ岳、東に牛頭ケ峰を抱き、その中心流れる清川を万里(まで)の河、といった。
大神はこの島に、ツの言霊によって鼠を、クの言霊で蛙を生み出でた。鼠、蛙とも古代では、牛や人間ほども大きかった。鼠と蛙は万里の島に多数増えて繁栄した。鼠は田を鋤き、蛙も鋤鍬をもって田畑を開き、穀物を作って生活していた。
この島の司として、主の大神は頭に太陽の形を印した丹頂鶴をひとつがい下した。鶴は万里河の傍らの小高い丘にうっそうと立っている一本の常盤の松に巣を作り、子を生み育てた。
しかしながら、やがてこの島に雲霧が発生し日月を塞ぎ始めた。雲と霧のために陽気は寒く、万物の発育も十分でないほどとなってしまった。陰鬱の気は次第次第に凝結し、さまざまの曲津見を発生させた。
白馬ケ岳の谷間には悪竜が多数住むようになり、大蛇はあちこちで毒煙を吐いた。また邪気が凝って鷲と山猫が発生し、鷲は蛙を、山猫は鼠を餌食として猛り狂った。鼠と蛙の一族の中でも、特に朝夕を主の神に祈り、真心を尽くして仕えた種族のみが、神の恵みによってわずかに生き残り、戦々恐々としながらも耕作に従事していた。
大神は竜・蛇・鷲・山猫ら獰猛な動物を制御するために、牛、馬、鷹、虎、狼、獅子などを島に生ましめた。そして竜・蛇を滅ぼすことに成功した。ただ鷲だけは空中にあって、制裁することができなかった。
そのうちに、肉食動物である虎、狼、獅子、熊、鷲らは、他の動物を餌食として昼夜絶え間なく争闘の惨劇を続け、収集がつかなくなってしまった。大神はここに、猪と犬の群れを下して、猛獣たちを制させた。おかげで、牛と馬はやや安全になり、牛は牛頭ケ峰に、馬は白馬ケ岳に難を避けて数を増やした。
主の大神は、この美しい万里の島を永遠の楽園に定めようと、八十柱の御樋代神の中でももっとも神力の強い田族比女(たからひめ)の神を下した。そして、十柱の従者神を比女の共として島に下した。
神々の降臨によって、肉食獣たちは逃げ散り、鼠と蛙は、犬と猪に守られて安全に耕作に従事することができるようになった。ここに、丹頂鶴は猿を使って万里ケ島の平安を守っていた。しかしながら丹頂鶴は、田族比女と十柱の神々の恩を知らず、神々を国土への侵略者ではないかと疑い、嫉視の眼を向けていた。
鶴の保護を得た猿は次第に勢力を増し、ついに鶴のように木の上に住み、鶴の地位までも汚そうと勤めるにいたった。そして、蛙に対して暴虐の限りを尽くすようになったため、万里の島は、再び混乱の巷に陥った。
犬と猪は蛙を守ろうと猿に立ち向かい、結果、猿のほとんどはかみ殺されてしまった。しかし、この惨状を窺い知った鷲、獅子、熊などの猛獣は、これを機にいっせいに迫り来て、島の動物をほとんど滅亡させてしまった。
ただ鶴、牛、馬の一族は、田族比女とその従者神の守りを得て、猛獣の魔手を免れたのであった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm7707
愛善世界社版: 八幡書店版:第13輯 618頁 修補版: 校定版:119頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 天津(あまつ)高宮(たかみや)(しづ)まりいます()大神(おほかみ)は、002七十五(しちじふご)(せい)言霊(ことたま)間断(かんだん)なく()()(たま)ひて、003泥海(どろうみ)世界(せかい)(かた)むべく、004()(はじ)めに(あた)りて、005筑紫(つくし)(だけ)006高地秀(たかちほ)(みね)007高照山(たかてるやま)三大(さんだい)高山(かうざん)()(たま)ひて(のち)万里(まで)(うみ)無数(むすう)島々(しまじま)をなり()(たま)ひて、008(すべ)ての生物(いきもの)()ませ(やしな)(たま)ふべく経綸(けいりん)されたり。
009 ()最初(さいしよ)(あた)りて万里(まで)(うみ)中心(ちうしん)なる万里(まで)(しま)()()(たま)ひぬ。010(この)(しま)面積(めんせき)(やく)八千(はつせん)方里(はうり)にして、011西(にし)白馬(はくば)(だけ)あり、012(ひがし)牛頭ケ峰(ごづがみね)あり、013()中心(ちうしん)(なが)るる清川(せいせん)万里(まで)(かは)()ふ。
014 大神(おほかみ)()(この)(しま)にツの言霊(ことたま)()()でて(ねずみ)()みたまひ、015クの言霊(ことたま)()()でたまひて(かはず)()()でたまひける。016(ねずみ)(いへど)(いま)(つち)(わか)く、017国土(こくど)調(ととの)はざりし時代(じだい)なれば、018今日(こんにち)(うし)よりも(おほ)きく、019(かはず)(いへど)現代(げんだい)人間(にんげん)よりは体躯(たいく)長大(ちやうだい)なりしなり。020(その)()神人(しんじん)をはじめ、021(すべ)ての動物(どうぶつ)(これ)(じゆん)じて()るべきなり。022(かはず)(この)(しま)幾百千(いくひやくせん)(まん)とも(かぎ)りなく発生(はつせい)し、023(ねずみ)(また)()()(その)(すう)()しつつ土地(とち)(もつと)()えたる(この)(しま)全部(ぜんぶ)()みて、024(すべ)ての穀物(たなつもの)耕作(かうさく)従事(じうじ)生活(せいくわつ)(つづ)()たり。025(ねずみ)()()き、026(かはず)鋤鍬(すきくは)をもちて田畑(たはた)(ひら)き、027穀物(たなつもの)(つく)りて生活(せいくわつ)(たの)しみ()たりける。
028 ()(しま)(つかさ)として()大神(おほかみ)は、029(かしら)太陽(たいやう)(かたち)(いん)したる(あか)(もん)(いただ)ける丹頂(たんちやう)(つる)一番(ひとつがひ)(くだ)(たま)ひける。030()(つる)天津(あまつ)高宮(たかみや)より御空(みそら)(かけ)りて万里(まで)島ケ根(しまがね)()(きた)り、031万里河(までがは)(かたはら)なる小高(こだか)(をか)(うへ)に、032鬱蒼(うつさう)として(そび)()ちたる一本(ひともと)常磐(ときは)(まつ)巣籠(すごも)り、033数多(あまた)()()(そだ)(この)(しま)(あるじ)として(のぞ)(こと)とはなりぬ。
034 さりながら、035朝夕(あさゆふ)区別(くべつ)なく()島ケ根(しまがね)雲霧(くもきり)(ふさ)がり、036(ほとん)咫尺(しせき)(べん)ぜざるに(いた)り、037(てん)日月(じつげつ)(かがや)きわたると(いへど)も、038中空(ちうくう)(くも)地上(ちじやう)()()深霧(ふかぎり)()めに陽気(やうき)(さむ)く、039万物(ばんぶつ)発育(はついく)(また)充分(じうぶん)ならざりにける。040陰鬱(いんうつ)()次第(しだい)々々(しだい)凝結(ぎようけつ)して、041種々(しゆじゆ)曲津見(まがつみ)発生(はつせい)し、042白馬(はくば)(だけ)谷間(たにま)には太刀膚(たちはだ)悪竜(あくりう)数多(あまた)()み、043大蛇(だいじや)(また)彼方(あち)此方(こち)谷間(たにま)(ひそ)みて非時(ときじく)毒煙(どくえん)()きければ、044()毒煙(どくえん)(くも)となり(きり)となりて、045万里(まで)(しま)()める(かはず)一族(いちぞく)生活(せいくわつ)(おびや)かされ(つひ)には()(すう)(げん)ずるに(いた)りたり。046邪気(じやき)次第(しだい)()りて、047数限(かずかぎ)りなき(わし)となり山猫(やまねこ)となりて(くる)(まは)り、048(わし)(かはず)餌食(ゑじき)とし、049山猫(やまねこ)(ねずみ)餌食(ゑじき)となして(たけ)(くる)惨状(さんじやう)は、050()()てられぬばかりなりける。051(しか)れども、052(かはず)(ねずみ)一族(いちぞく)(なか)にて、053朝夕(あさゆふ)()大神(おほかみ)(いの)真心(まごころ)(かぎ)りを(つく)して(つか)へまつれる種族(しゆぞく)のみは、054(かみ)(めぐみ)によりて、055(わづか)()種族(しゆぞく)存在(そんざい)(たも)ち、056戦々(せんせん)兢々(きようきよう)としながらも春夏(しゆんか)秋冬(しうとう)耕作(かうさく)従事(じうじ)()たりける。
057 ()大神(おほかみ)()惨状(さんじやう)(はる)かに(みそな)はして、058竜蛇(りうだ)059(わし)(とう)獰猛(だうまう)なる動物(どうぶつ)制御(せいぎよ)すべく、060(うし)061(うま)062(たか)063(とら)064(おほかみ)065獅子(しし)(など)(この)(しま)()()はせたまひ、066悪竜(あくりう)067大蛇(だいじや)068(わし)暴虐(ばうぎやく)()らしめたまひけるが、069(とし)()るに(したが)ひて、070(とら)071(おほかみ)072獅子(しし)073(くま)などの猛獣(まうじう)(つひ)竜蛇(りうだ)種族(しゆぞく)(ほろ)ぼし、074(わし)種族(しゆぞく)をも殲滅(せんめつ)せむとしたりけるが、075(わし)(おほい)なる(つばさ)持主(もちぬし)なれば、076地上(ちじやう)動物(どうぶつ)如何(いかん)ともなし(がた)く、077(たか)をもつて空中(くうちう)よりの(がい)(ふせ)ぐより方法(はうはふ)なかりける。078()りながら如何(いか)勇猛(ゆうまう)なる(たか)(いへど)も、079十数倍(じふすうばい)(よく)(たも)大力(だいりき)(いう)する(わし)(たい)しては如何(いかん)とも制裁(せいさい)(みち)なかりける。
080 (とら)081(おほかみ)082獅子(しし)083(くま)084(わし)(など)肉食(にくしよく)動物(どうぶつ)なれば、085(つひ)には(ねこ)086(うし)087(うま)088(ひつじ)089(さる)(など)動物(どうぶつ)餌食(ゑじき)となさむとし、090昼夜(ちうや)間断(かんだん)なく争闘(さうとう)惨劇(さんげき)(つづ)け、091収拾(しうしふ)すべからざるに(いた)りたれば、092()大神(おほかみ)(ここ)(おほい)なる(ゐのしし)(むれ)(いぬ)(むれ)とを(くだ)して、093これ()猛獣(まうじう)(せい)すべく(あた)らせ(たま)ひたるにぞ、094(うし)095(うま)(ぞく)(やや)小康(せうかう)()(うし)牛頭ケ峰(ごづがみね)(なん)をさけ、096(うま)白馬(はくば)(だけ)(なん)()けて両山(りやうざん)周囲(しうゐ)(うま)(うし)とにて充満(じうまん)するに(いた)りける。097遠方(ゑんぱう)より(これ)(なが)むれば、098白馬(はくば)(つど)ひたる白馬(はくば)(だけ)(ゆき)(つつ)まれたるが(ごと)く、099(くろ)(うし)(あつ)まれる牛頭ケ峰(ごづがみね)(あたか)(すみ)(やま)(ごと)()えにける。
100 (ここ)()大神(おほかみ)は、101如何(いか)にもして()(うるは)しき万里(まで)(しま)永久(とこしへ)楽園(らくゑん)(さだ)めむと思召(おぼしめ)し、102八十柱(やそはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)(なか)にて(もつと)神力(しんりき)(つよ)田族(たから)比女(ひめ)(かみ)に、103ウの言霊(ことたま)より()()でし若春(わかはる)比古(ひこ)(かみ)104(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし保宗(もちむね)比古(ひこ)(かみ)105(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし直道(なほみち)比古(ひこ)(かみ)106(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし山跡(やまと)比女(ひめ)(かみ)107(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし千貝(ちかひ)比女(ひめ)(かみ)108(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし湯結(ゆむすび)比女(ひめ)(かみ)109(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし正道(まさみち)比古(ひこ)(かみ)110(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし輪守(わもり)比古(ひこ)(かみ)111(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし雲川(くもかは)比古(ひこ)(かみ)112(ごゑ)言霊(ことたま)より()()でし霊山(たまやま)比古(ひこ)(かみ)十柱神(とはしらがみ)(したが)へて、113万里(まで)(しま)(まも)るべく(くだ)したまひける。
114 ()神々(かみがみ)()降臨(かうりん)によりて、115万里(まで)(しま)天地(てんち)()(まは)し、116(みだ)(つく)したる(とら)117(おほかみ)118獅子(しし)119(くま)120(わし)(ともがら)は、121命辛々(いのちからがら)(しま)より(しま)(わた)りて()()せたれば、122暫時(しばし)(あひだ)小康(せうかう)()て、123(かはず)(ねずみ)(もと)(ごと)耕作(かうさく)従事(じうじ)し、124()生活(せいくわつ)(たの)しむに(いた)りぬ。125(いぬ)(かはず)家居(いへ)(まも)り、126(ゐのしし)(ねずみ)安全(あんぜん)(まも)り、127(ゆふ)ざれば(やま)()りて()()()ひ、128(おの)(おの)もの(わざ)(たの)しみ()たりける。
129 (ここ)弥々(いよいよ)丹頂(たんちやう)(つる)常磐樹(ときはぎ)平安(へいあん)(せい)(たも)ち、130(さる)をつかひて万里(まで)(しま)平安(へいあん)(まも)()たりける。131さりながら()大神(おほかみ)より天降(あまくだ)(たま)へる田族(たから)比女(ひめ)(かみ)()()十柱(とはしら)従神(じうしん)(たち)恩徳(おんとく)()らず、132(かへ)つて(わが)国土(こくど)掠奪(りやくだつ)すべく(きた)りしものとなし、133昼夜(ちうや)嫉視(しつし)(まなこ)(はな)たざりける。
134 (とり)はスの(れい)にして(さる)はズの(れい)なり。135(さる)(つる)幕下(ばくか)として(つね)(その)勢力(せいりよく)増大(ぞうだい)し、136驕慢(けうまん)()(おこ)(つひ)には(つる)(ごと)()(うへ)()み、137()座席(ざせき)(まで)(けが)さむと(つと)むるにいたりたり。138(また)(かはず)(たい)して暴虐(ばうぎやく)(かぎ)りなく(ほしいまま)(しひた)げければ、139やうやく小康(せうかう)()たる万里(まで)(しま)(たちまち)擾乱(ぜうらん)(ちまた)(くわ)し、140数万(すうまん)(かはず)()(さけ)(こゑ)天地(てんち)(ひび)き、141()惨状(さんじやう)(たと)ふるに(もの)なかりける。
142 (ここ)(おい)(かはず)保護(ほご)(にん)じたる(いぬ)(ゐのしし)(やま)より()より(むら)がり(きた)りて、143(かはず)(など)味方(みかた)となり、144(さる)(むれ)(むか)つて(たたか)ひを(いど)み、145(つひ)(その)大猿(おほざる)(むれ)(ほとん)()(ころ)さるるに(いた)りける。146()惨状(さんじやう)(うかが)()りたる(わし)147獅子(しし)148(くま)(など)悪鳥(あくてう)149猛獣(まうじう)()()(いつ)すべからずとなし、150(そら)より(つち)より(うみ)より一斉(いつせい)(せま)(きた)りて、151(この)(しま)()ける一切(いつさい)動物(どうぶつ)殲滅(せんめつ)せしめたり。152(しか)れども()大神(おほかみ)神言(みこと)をかしこみて田族(たから)比女(ひめ)(かみ)(その)()神々(かみがみ)は、153万里(まで)(しま)(あるじ)(さだ)まれる(つる)一族(いちぞく)(ぎう)()(やう)一族(いちぞく)(まも)(たま)ひければ、154これ()動物(どうぶつ)(さいはひ)悪鳥(あくてう)猛獣(まうじう)残虐(ざんぎやく)()(まぬが)るるに(いた)りたるぞ(かしこ)けれ。
155()(かみ)神言(みこと)(かしこ)田族(たから)比女(ひめ)
156(かみ)天降(あも)らせし万里(まで)(しま)かも
157十柱(とはしら)(かみ)(したが)田族(たから)比女(ひめ)
158(かみ)(ひかり)となりて天降(あも)れり
159四方(よも)八方(やも)雲霧(くもきり)(はら)()しき(とり)
160(たけ)(けもの)(ほろ)()せぬる
161埴安(はにやす)(かみ)(あら)はれし田族(たから)比女(ひめ)
162御樋代(みひしろ)(がみ)(すく)(ぬし)はも
163田族(たから)比女(ひめ)(かみ)御樋代(みひしろ)天降(あも)りしゆ
164万里(まで)島根(しまね)はよみがへりたり
165田族(たから)比女(ひめ)この万里島(までしま)天降(あも)りまして
166(あさ)(ゆふ)なに神言(かみごと)()らせり
167十柱(とはしら)(かみ)御後(みあと)(したが)ひて
168(みそぎ)(をさ)神言(かみごと)()らせり
169(うま)(うし)(いぬ)(しし)とを()(のこ)
170(この)生島(いくしま)(まも)らせ(たま)ひぬ
171丹頂(たんちやう)(つる)常磐(ときは)松ケ枝(まつがえ)
172千代(ちよ)ことほぎて神世(みよ)あれましぬ
173(わし)(くま)(とら)(おほかみ)獅子王(ししわう)
174この生島(いくしま)(ちか)よらざりけり
175昭和八・一二・一三 旧一〇・二六 於大阪分院蒼雲閣 加藤明子謹録)

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