肝心の天地と人の元素なる言霊の道疎んず可きやは〈第3章〉
言霊の光に一切万有はいや永遠の生命を保つも〈第3章〉
食物に含める五味のことごとは皆言霊の力なりけり〈第5章〉
人間の言葉にさへも味はひを与へて守らす主の神天晴れ〈第6章〉
言霊の正しき人は久方の天の恵を満たせる神なり〈第6章〉
肝向ふ心正しくあらざればその言霊は濁るものなり〈第6章〉
肝向ふ心に誠ある時は知らず識らずに言霊澄むなり〈第7章〉
音曲家のその大方は言霊の活用知らねばリズムを乱せり〈第7章〉
言霊の活用覚りし暁は謡曲浄瑠璃律に合ふべし〈第8章〉
識者は牛の尻かと思ふまで学者の智慧の暗みたるかな〈第9章〉
識者にあらねば馬尻帽かむらせて我大本の宣伝なさしむ〈第9章〉
久延毘古の神今の世に現はれて平安の道説き諭すなり〈第9章〉
何事も天津誠の正道にそむきて成れるものはあらじな〈第12章〉
真鶴の翼に乗りて天翔り地翔りせむ時の到らば〈第12章〉
学王学研き極めて大宇宙生り出でし状態をつぶさに覚らへ〈第12章〉
到る処魔棲ケ谷の砦ありて曲神に苦しむ人の多かり〈第14章〉
東方の空に雷轟きて都大路に血潮の雨ふる〈第16章〉
思はざる時に思はぬ事ありて思はぬ人の世に立つ春なり〈第17章〉
地の上の人種残らず経済になやまされつつ世は曇るなり〈第17章〉
惟神月充ち天津日足らひつつ弥勒の神世生れむとすも〈第18章〉
地の上の国のことぐ愛善の光りに満つる世は近みかも〈第18章〉
天地の神の守りに地の上のすべてを救ふ神人出で坐せ〈第18章〉
鳥が啼く東の空の旅にありて移り行く世の状を見るかな〈第19章〉
かた時も国を忘れず世の民を思ふは神の心なりけり〈第19章〉
高山の頂雲に掩はれて地上に闇は落ちかかりけり〈第21章〉
百年も千年も同じく有れかしと願ふ曲神の心痛まし〈第23章〉
君国の為に家族を打忘れ獅子奮迅に吾は努むる〈第24章〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]