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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第77巻(辰の巻)
序文
第1篇 万里の海原
第1章 天馬行空
第2章 天地七柱
第3章 狭野の食国
第4章 狭野の島生み
第5章 言霊生島
第6章 田族島着陸
第2篇 十一神将
第7章 万里平定
第8章 征魔の出陣
第9章 馬上征誦
第10章 樹下の雨宿
第11章 望月の影
第12章 月下の森蔭
第3篇 善戦善闘
第13章 五男三女神
第14章 夜光の眼球
第15章 笹原の邂逅
第16章 妖術破滅
第17章 剣槍の雨
第18章 国津女神
第19章 邪神全滅
第20章 女神の復命
第4篇 歓天喜地
第21章 泉の森出発
第22章 歓声満天(一)
第23章 歓声満天(二)
第24章 会者定離
余白歌
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霊界物語
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天祥地瑞(第73~81巻)
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第77巻(辰の巻)
> 第2篇 十一神将 > 第12章 月下の森蔭
<<< 望月の影
(B)
(N)
五男三女神 >>>
第一二章
月下
(
げつか
)
の
森蔭
(
もりかげ
)
〔一九四四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第77巻 天祥地瑞 辰の巻
篇:
第2篇 十一神将
よみ(新仮名遣い):
じゅういちしんしょう
章:
第12章 月下の森蔭
よみ(新仮名遣い):
げっかのもりかげ
通し章番号:
1944
口述日:
1933(昭和8)年12月13日(旧10月26日)
口述場所:
大阪分院蒼雲閣
筆録者:
内崎照代
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
神々らは、月照る泉の森をさまよいながら、美しい夜の眺めに眠りもせず、歌を口ずさんでいた。
やがて神々も眠りについたが、雲川比古の神は一人寝ずの番を仰せつかい、征途の決意を述べ、神々の休息する様子を歌に歌いこんだ。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7712
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 640頁
修補版:
校定版:
199頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
山跡
(
やまと
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
月
(
つき
)
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
泉
(
いづみ
)
の
森
(
もり
)
を、
002
彼方
(
あち
)
此方
(
こち
)
と
彷徨
(
さまよ
)
ひながら
美
(
うるは
)
しき
夜
(
よる
)
の
眺
(
なが
)
めに
憧憬
(
あこが
)
れ
眠
(
ねむ
)
りもやらず、
003
御心
(
みこころ
)
頓
(
とみ
)
に
浮
(
う
)
き
立
(
た
)
ち
給
(
たま
)
へば、
004
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
御歌
(
みうた
)
を
口
(
くち
)
ずさみ
給
(
たま
)
ふ。
005
『
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
は
清
(
きよ
)
く
006
雲
(
くも
)
の
海原
(
うなばら
)
青々
(
あをあを
)
と
007
御空
(
みそら
)
の
奥
(
おく
)
に
澄
(
す
)
みきらひ
008
星
(
ほし
)
の
真砂
(
まさご
)
はいろいろに
009
夜
(
よる
)
をかがよひ
天
(
あま
)
の
河
(
かは
)
010
北
(
きた
)
より
南
(
みなみ
)
に
流
(
なが
)
るなり
011
天
(
あま
)
の
河原
(
かはら
)
を
安々
(
やすやす
)
と
012
横
(
よこ
)
ぎり
給
(
たま
)
ふ
月舟
(
つきふね
)
の
013
光
(
かげ
)
はさやかに
澄
(
す
)
みきらひ
014
兎
(
うさぎ
)
と
猿
(
さる
)
の
餅
(
もち
)
を
搗
(
つ
)
く
015
杵
(
きね
)
と
臼
(
うす
)
との
形
(
かたち
)
まで
016
いやあきらけく
見
(
み
)
ゆるかな
017
泉
(
いづみ
)
の
森
(
もり
)
の
清庭
(
すがには
)
を
018
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
は
隈
(
くま
)
もなく
019
伊照
(
いて
)
らし
給
(
たま
)
ひ
百千々
(
ももちぢ
)
の
020
泉
(
いづみ
)
のことごとさやかなる
021
月
(
つき
)
の
御光
(
みかげ
)
を
浮
(
うか
)
べける
022
ああ
天国
(
てんごく
)
か
楽園
(
らくゑん
)
か
023
庭
(
には
)
の
真砂
(
まさご
)
は
露
(
つゆ
)
にぬれ
024
その
露
(
つゆ
)
さやかに
伊照
(
いて
)
らせる
025
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
ぞ
尊
(
たふと
)
けれ
026
この
清庭
(
すがには
)
を
踏
(
ふ
)
むさへも
027
月
(
つき
)
の
御光
(
みかげ
)
のうつらふと
028
思
(
おも
)
へば
畏
(
かしこ
)
し
惟神
(
かむながら
)
029
神
(
かみ
)
のまにまに
月
(
つき
)
の
夜
(
よ
)
を
030
吾
(
われ
)
は
楽
(
たの
)
しみ
遊
(
あそ
)
ぶなり
031
御空
(
みそら
)
にさやる
雲
(
くも
)
もなく
032
大地
(
だいち
)
を
閉
(
とざ
)
す
霧
(
きり
)
もなく
033
醜
(
しこ
)
の
嵐
(
あらし
)
も
吹
(
ふ
)
きやみて
034
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
に
仕
(
つか
)
へ
来
(
き
)
つ
035
かかるさやけき
月
(
つき
)
の
森
(
もり
)
に
036
一夜
(
ひとよ
)
を
楽
(
たの
)
しみ
遊
(
あそ
)
ぶとは
037
夢
(
ゆめ
)
か
現
(
うつつ
)
かまぼろしか
038
吾身
(
わがみ
)
ながらも
解
(
かい
)
し
得
(
え
)
ぬ
039
嬉
(
うれ
)
しきことの
限
(
かぎ
)
りかも
040
楽
(
たの
)
しきことの
極
(
きは
)
みかも』
041
千貝
(
ちかひ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
042
『
泥
(
どろ
)
の
海
(
うみ
)
に
浮
(
うか
)
びて
広
(
ひろ
)
き
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
に
043
今宵
(
こよひ
)
はさやけき
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
るかな
044
八雲
(
やくも
)
立
(
た
)
つ
八重霧
(
やへぎり
)
立
(
た
)
ちたつ
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
に
045
天降
(
あも
)
りし
吾
(
われ
)
も
月
(
つき
)
に
息
(
いき
)
せり
046
天地
(
あめつち
)
の
水火
(
いき
)
は
隈
(
くま
)
なく
清
(
きよ
)
まりて
047
わが
魂線
(
たましひ
)
も
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
りける
048
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
清
(
きよ
)
き
清
(
すが
)
しき
水火
(
いき
)
吸
(
す
)
ひて
049
わが
魂線
(
たましひ
)
はよみがへりたり
050
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
の
命
(
いのち
)
に
生
(
うま
)
れたる
051
吾
(
われ
)
は
濁
(
にご
)
れる
水火
(
いき
)
を
苦
(
くる
)
しむ
052
形
(
かたち
)
あるものは
食
(
く
)
はねど
澄
(
す
)
みきらふ
053
水火
(
いき
)
を
吸
(
す
)
ひつつわが
生
(
い
)
きるなり
054
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
吾
(
われ
)
は
清
(
きよ
)
けき
水火
(
いき
)
を
吸
(
す
)
ひて
055
千代
(
ちよ
)
の
命
(
いのち
)
を
保
(
たも
)
ちこそすれ
056
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
その
外
(
ほか
)
諸
(
もも
)
の
生物
(
いきもの
)
は
057
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
草
(
くさ
)
の
実
(
み
)
食
(
く
)
ひて
生
(
い
)
くるも
058
天界
(
かみくに
)
に
生
(
うま
)
れ
初
(
はじ
)
めて
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
る
059
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
に
水火
(
いき
)
栄
(
さか
)
えぬる
060
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
は
常磐
(
ときは
)
の
楠
(
くす
)
の
蔭
(
かげ
)
に
061
息
(
いき
)
安
(
やす
)
らけく
眠
(
ねむ
)
らせ
給
(
たま
)
へり
062
吾
(
われ
)
もまた
明日
(
あす
)
の
旅立
(
たびだ
)
ち
重
(
おも
)
ければ
063
月
(
つき
)
のしたびに
臥
(
ふ
)
してやすまむ』
064
湯結
(
ゆむすび
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
065
『
諸神
(
ももがみ
)
は
各
(
おの
)
も
各
(
おの
)
もにいねましぬ
066
月
(
つき
)
の
下
(
した
)
びにいびき
聞
(
きこ
)
えて
067
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
おだひに
澄
(
す
)
める
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
に
068
月
(
つき
)
を
仰
(
あふ
)
ぎて
眠
(
ねむ
)
る
楽
(
たの
)
しさ
069
山
(
やま
)
も
野
(
の
)
も
月
(
つき
)
の
降
(
ふ
)
らせる
玉露
(
たまつゆ
)
に
070
よみがへりつつ
夜
(
よる
)
を
照
(
て
)
らへり
071
大空
(
おほぞら
)
の
月日
(
つきひ
)
の
光
(
かげ
)
をさへぎりし
072
曲津見
(
まがみ
)
の
水火
(
いき
)
の
雲
(
くも
)
晴
(
は
)
れにつつ
073
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
清
(
すが
)
しく
明
(
あか
)
し
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
074
この
稚国土
(
わかぐに
)
は
永久
(
とは
)
の
楽園
(
らくゑん
)
か
075
この
森
(
もり
)
は
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
住
(
す
)
ませ
給
(
たま
)
ふ
076
万里
(
まで
)
の
丘
(
をか
)
にもましてさやけし
077
万里
(
まで
)
の
丘
(
をか
)
の
聖所
(
すがど
)
を
此処
(
ここ
)
に
移
(
うつ
)
しまして
078
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
宮居
(
みや
)
つくりませよ
079
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御舎
(
みあらか
)
仕
(
つか
)
へまつるには
080
ふさはしき
森
(
もり
)
よ
泉
(
いづみ
)
の
森
(
もり
)
は』
081
正道
(
まさみち
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
082
『
久方
(
ひさかた
)
の
空
(
そら
)
は
澄
(
す
)
みきり
荒金
(
あらがね
)
の
083
地
(
つち
)
は
𪫧怜
(
うまら
)
によみがへりたり
084
夜嵐
(
よあらし
)
の
風
(
かぜ
)
の
響
(
ひび
)
きも
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて
085
御空
(
みそら
)
の
清
(
すが
)
しき
月
(
つき
)
を
仰
(
あふ
)
ぐも
086
あちこちに
月
(
つき
)
にかがよふ
玉泉
(
たまいづみ
)
を
087
わが
手
(
て
)
に
掬
(
むす
)
べば
和
(
にご
)
く
甘
(
うま
)
しも
088
この
水
(
みづ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
永久
(
とは
)
の
命
(
いのち
)
守
(
も
)
る
089
生
(
い
)
ける
清水
(
しみづ
)
よ
真
(
まこと
)
の
水
(
みづ
)
よ
090
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
澄
(
す
)
みきらひたる
真清水
(
ましみづ
)
は
091
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
には
見当
(
みあた
)
らぬかな
092
この
森
(
もり
)
は
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
守
(
まも
)
ります
093
月
(
つき
)
の
泉
(
いづみ
)
の
生
(
い
)
ける
森
(
もり
)
かも』
094
雲川
(
くもかは
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
095
『
御樋代
(
みひしろ
)
の
田族
(
たから
)
比女神
(
ひめがみ
)
始
(
はじ
)
めとし
096
諸神
(
ももがみ
)
等
(
たち
)
はいねましにけり
097
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けて
御空
(
みそら
)
を
渡
(
わた
)
る
月舟
(
つきふね
)
は
098
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
に
傾
(
かたむ
)
きにけり
099
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
る
月
(
つき
)
に
夜
(
よ
)
ごろを
囀
(
さへづ
)
りし
100
小鳥
(
ことり
)
の
声
(
こゑ
)
も
静
(
しづ
)
まりしはや
101
森
(
もり
)
かげに
匂
(
にほ
)
ひ
気高
(
けだか
)
き
白梅
(
しらうめ
)
も
102
小夜
(
さよ
)
を
眠
(
ねむ
)
るか
花
(
はな
)
は
萎
(
しぼ
)
めり
103
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
もいや
次
(
つ
)
ぎ
次
(
つ
)
ぎに
細
(
ほそ
)
り
行
(
ゆ
)
きて
104
泉
(
いづみ
)
の
森
(
もり
)
の
夜
(
よ
)
はふかみかも
105
ただ
一人
(
ひとり
)
泉
(
いづみ
)
の
森
(
もり
)
に
眠
(
ね
)
もやらず
106
十柱神
(
とはしらがみ
)
の
夜
(
よる
)
を
守
(
まも
)
らむ
107
駿馬
(
はやこま
)
の
嘶
(
いなな
)
く
声
(
こゑ
)
も
足掻
(
あがき
)
の
音
(
おと
)
も
108
早
(
はや
)
とどまりにけり
寝
(
い
)
ねにけらしな
109
明日
(
あす
)
されば
魔棲
(
ますみ
)
ケ
谷
(
やつ
)
に
進
(
すす
)
まむと
110
思
(
おも
)
ふ
心
(
こころ
)
の
雄健
(
をたけ
)
びやまずも
111
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
任
(
よさ
)
しの
神業
(
みわざ
)
と
思
(
おも
)
ふより
112
わが
魂線
(
たましひ
)
は
雄健
(
をたけ
)
びなすも
113
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
生
(
いき
)
の
命
(
いのち
)
は
失
(
う
)
するとも
114
醜
(
しこ
)
の
曲津見
(
まがみ
)
を
譴責
(
きた
)
めでおくべき
115
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
御息
(
みいき
)
は
静
(
しづ
)
かなり
116
如何
(
いか
)
なる
夢
(
ゆめ
)
を
結
(
むす
)
ばせ
給
(
たま
)
ふか
117
黒雲
(
くろくも
)
の
非時
(
ときじく
)
湧
(
わ
)
きて
立
(
た
)
ちのぼる
118
魔棲
(
ますみ
)
ケ
谷
(
やつ
)
を
明日
(
あす
)
は
襲
(
おそ
)
はむ
119
輪守
(
わもり
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
寝姿
(
ねすがた
)
眺
(
なが
)
むれば
120
口
(
くち
)
をへの
字
(
じ
)
に
結
(
むす
)
び
給
(
たま
)
へり
121
霊山
(
たまやま
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
は
木
(
き
)
の
根
(
ね
)
を
枕
(
まくら
)
して
122
右
(
みぎ
)
の
脇腹
(
わきばら
)
を
下
(
した
)
にいねませり
123
右腹
(
みぎはら
)
を
下
(
した
)
にさの
字
(
じ
)
に
眠
(
ねむ
)
らへば
124
生
(
い
)
きの
命
(
いのち
)
の
長
(
なが
)
しとぞ
聞
(
き
)
く
125
若春
(
わかはる
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
寝
(
ね
)
ませる
面
(
おも
)
の
上
(
うへ
)
に
126
楠
(
くす
)
の
病葉
(
わくらば
)
一葉
(
ひとは
)
落
(
お
)
ちたり
127
保宗
(
もちむね
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
鼾
(
いびき
)
は
雷
(
いかづち
)
の
128
轟
(
とどろ
)
く
如
(
ごと
)
く
高
(
たか
)
かりにけり
129
直道
(
なほみち
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
は
手足
(
てあし
)
を
大
(
だい
)
の
字
(
じ
)
に
130
いやひろげつつ
寝言
(
ねごと
)
宣
(
の
)
らせり
131
山跡
(
やまと
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御腹
(
みはら
)
を
地
(
ち
)
に
伏
(
ふ
)
して
132
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
を
背
(
せな
)
に
負
(
お
)
はせり
133
千貝
(
ちかひ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
折々
(
をりをり
)
双
(
さう
)
の
目
(
め
)
を
134
開
(
ひら
)
き
閉
(
と
)
ぢつついねませるかも
135
湯結
(
ゆむすび
)
の
比女神
(
ひめがみ
)
は
大地
(
だいち
)
に
端坐
(
たんざ
)
して
136
左右
(
さいう
)
の
手
(
て
)
を
組
(
く
)
み
眠
(
ねむ
)
らせ
給
(
たま
)
へり
137
正道
(
まさみち
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
は
折々
(
をりをり
)
太
(
ふと
)
き
息
(
いき
)
を
138
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
し
吾
(
われ
)
を
驚
(
おどろ
)
かせにけり
139
太
(
ふと
)
き
息
(
いき
)
を
時々
(
ときどき
)
ふき
出
(
だ
)
し
口
(
くち
)
の
辺
(
べ
)
を
140
もがもが
動
(
うご
)
かす
正道
(
まさみち
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
よ
141
雲川
(
くもかは
)
比古
(
ひこ
)
吾
(
われ
)
は
夜守
(
よもり
)
を
任
(
ま
)
けられて
142
諸神
(
ももがみ
)
等
(
たち
)
の
息
(
いき
)
を
守
(
まも
)
るも
143
曲津見
(
まがつみ
)
の
襲
(
おそ
)
ひ
来
(
きた
)
らば
雲川
(
くもかは
)
比古
(
ひこ
)
の
144
生言霊
(
いくことたま
)
に
斬
(
き
)
り
放
(
はふ
)
りてむ
145
東雲
(
しののめ
)
の
空
(
そら
)
はほのぼの
明
(
あか
)
らみぬ
146
再
(
ふたた
)
び
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
昇
(
のぼ
)
らせ
給
(
たま
)
はむ
147
月読
(
つきよみ
)
の
神
(
かみ
)
は
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
背
(
せ
)
に
148
かくろひまして
東雲
(
しのの
)
めにけり』
149
斯
(
か
)
く
雲川
(
くもかは
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
夜警
(
やけい
)
の
役
(
やく
)
を
仰
(
おほ
)
せつけられ、
150
一目
(
ひとめ
)
もいねず、
151
忠実
(
ちうじつ
)
に
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
くるまで
仕
(
つか
)
へ
給
(
たま
)
ひける。
152
(
昭和八・一二・一三
旧一〇・二六
於大阪分院蒼雲閣
内崎照代
謹録)
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(B)
(N)
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