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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第77巻(辰の巻)
序文
第1篇 万里の海原
第1章 天馬行空
第2章 天地七柱
第3章 狭野の食国
第4章 狭野の島生み
第5章 言霊生島
第6章 田族島着陸
第2篇 十一神将
第7章 万里平定
第8章 征魔の出陣
第9章 馬上征誦
第10章 樹下の雨宿
第11章 望月の影
第12章 月下の森蔭
第3篇 善戦善闘
第13章 五男三女神
第14章 夜光の眼球
第15章 笹原の邂逅
第16章 妖術破滅
第17章 剣槍の雨
第18章 国津女神
第19章 邪神全滅
第20章 女神の復命
第4篇 歓天喜地
第21章 泉の森出発
第22章 歓声満天(一)
第23章 歓声満天(二)
第24章 会者定離
余白歌
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天祥地瑞(第73~81巻)
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第77巻(辰の巻)
> 第2篇 十一神将 > 第9章 馬上征誦
<<< 征魔の出陣
(B)
(N)
樹下の雨宿 >>>
第九章
馬上
(
ばじやう
)
征誦
(
せいせう
)
〔一九四一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第77巻 天祥地瑞 辰の巻
篇:
第2篇 十一神将
よみ(新仮名遣い):
じゅういちしんしょう
章:
第9章 馬上征誦
よみ(新仮名遣い):
ばじょうせいしょう
通し章番号:
1941
口述日:
1933(昭和8)年12月13日(旧10月26日)
口述場所:
大阪分院蒼雲閣
筆録者:
谷前清子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
一行の先頭に使える輪守比古の神は、馬上に出陣の門出歌を豊かに歌った。
万里の島の猛獣を制し、蛙と鼠がうらやすく穀物を作る世となったが、いまだ曲津見は消え去ってはいない。
白馬ケ岳の谷に潜む竜神・大蛇が毒気を吐いて禍を重ねている。その様子をいたんで、今田族比女は一行を引き連れ、魔棲ケ谷をさして勇ましくも進んでいく。
生言霊の幸わいに、曲津の神は影をひそめ、天地にふさがる雲霧は晴れ渡る。地上のもらみなに光を与え、永遠に守らせ給えと願い奉る。
たとえ魔棲ケ谷がどれほど深くとも、竜のすさびが猛くとも、恐れずに言霊の剣を抜き持ちて、曲津を残らず斬りはふりつつ掃き清め、この天界を神の楽園と生かせ守ろう。
雲霧迷う山麓も、我等は勇んで進み行く。
この歌を受けて、先陣の霊山比古、若春比古、保宗比古、そして後詰の正道比古がそれぞれ行進歌を歌った。最後に、田族比女が征途の決意を歌を歌いつつ、一行は白馬ケ岳の山麓を進んでいった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7709
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 624頁
修補版:
校定版:
140頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
田族
(
たから
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
一行
(
いつかう
)
十一柱
(
じふいちはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
先頭
(
せんとう
)
に
仕
(
つか
)
へます
輪守
(
わもり
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は、
002
馬上
(
ばじやう
)
ゆたかに
出陣
(
しゆつぢん
)
の
首途
(
かどで
)
を
祝
(
しゆく
)
しながら、
003
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
004
『
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
に
永久
(
とことは
)
に
005
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
を
領有
(
うしは
)
ぎ
給
(
たま
)
ふ
006
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
007
泥
(
どろ
)
の
海
(
うみ
)
より
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
でし
008
万里
(
まで
)
の
島根
(
しまね
)
は
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
009
千代
(
ちよ
)
も
八千代
(
やちよ
)
もとこしへに
010
栄
(
さか
)
えはてなき
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
に
011
群
(
むらが
)
り
棲
(
す
)
める
悪
(
あ
)
しき
鷲
(
わし
)
や
012
猛
(
たけ
)
き
獣
(
けもの
)
のすさびをば
013
言向
(
ことむ
)
けやはすと
御樋代
(
みひしろ
)
の
014
田族
(
たから
)
の
比女神
(
ひめがみ
)
降
(
くだ
)
しまし
015
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
十柱神
(
とはしらかみ
)
等
(
たち
)
も
016
比女
(
ひめ
)
に
従
(
したが
)
ひ
天降
(
あも
)
り
来
(
き
)
ぬ
017
そのいさをしに
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
018
鳥
(
とり
)
獣
(
けだもの
)
の
争
(
あらそ
)
ひも
019
今
(
いま
)
や
全
(
まつた
)
くをさまりて
020
蛙
(
かはず
)
鼠
(
ねずみ
)
はうらやすく
021
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なを
野
(
の
)
に
出
(
い
)
でて
022
田畑
(
たはた
)
をたがやし
穀物
(
たなつもの
)
023
種
(
たね
)
を
蒔
(
ま
)
きつつ
培
(
つちか
)
へど
024
まだ
曲津見
(
まがつみ
)
の
消
(
き
)
えやらで
025
天
(
てん
)
にそびゆる
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
026
千峡
(
ちがひ
)
八百峡
(
やほがひ
)
にひそみたる
027
醜
(
しこ
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
太刀膚
(
たちはだ
)
の
028
竜神
(
たつがみ
)
大蛇
(
をろち
)
は
今
(
いま
)
もなほ
029
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
毒気
(
あしきいき
)
吐
(
は
)
きて
030
この
生国
(
いくくに
)
の
天地
(
あめつち
)
を
031
くもらせ
破
(
やぶ
)
り
荒
(
あ
)
らせつつ
032
その
禍
(
わざはひ
)
は
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
033
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
ひて
常闇
(
とこやみ
)
の
034
神世
(
みよ
)
は
再
(
ふたた
)
びこの
地
(
つち
)
に
035
来
(
きた
)
らむとするうれたさを
036
憐
(
あは
)
れみ
給
(
たま
)
ひて
御樋代
(
みひしろ
)
の
037
神
(
かみ
)
と
現
(
あ
)
れます
田族
(
たから
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
038
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
伴
(
ともな
)
ひ
竜神
(
たつがみ
)
の
039
ひそめる
魔棲
(
ますみ
)
ケ
谷
(
やつ
)
さして
040
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふぞ
雄々
(
をを
)
しけれ
041
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
042
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひに
043
醜
(
しこ
)
の
曲津
(
まがつ
)
は
影
(
かげ
)
ひそめ
044
天地
(
てんち
)
にふさがる
雲霧
(
くもきり
)
は
045
あとなく
晴
(
は
)
れて
天
(
あま
)
渡
(
わた
)
る
046
月日
(
つきひ
)
の
光
(
かげ
)
もさわやかに
047
地上
(
ちじやう
)
ありとし
有
(
あ
)
るものら
048
生
(
い
)
きとし
生
(
い
)
けるもの
等
(
ら
)
皆
(
みな
)
049
おとさず
残
(
のこ
)
さず
御光
(
みひかり
)
を
050
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
ひて
永久
(
とことは
)
に
051
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
052
魔棲
(
ますみ
)
ケ
谷
(
やつ
)
は
深
(
ふか
)
くとも
053
竜
(
たつ
)
のすさびは
猛
(
たけ
)
くとも
054
吾
(
われ
)
は
恐
(
おそ
)
れじ
言霊
(
ことたま
)
の
055
厳
(
いづ
)
の
剣
(
つるぎ
)
をぬきもちて
056
斬
(
き
)
りはふりつつ
天界
(
かみくに
)
の
057
曲津
(
まが
)
をのこらず
掃
(
は
)
き
清
(
きよ
)
め
058
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
楽園
(
らくゑん
)
と
059
生
(
い
)
かせ
守
(
まも
)
らむ
楽
(
たの
)
しさよ
060
駒
(
こま
)
の
嘶
(
いなな
)
きいさましく
061
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
もカツカツと
062
雲霧
(
くもきり
)
迷
(
まよ
)
ふ
山麓
(
さんろく
)
を
063
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
勇
(
いさ
)
みて
進
(
すす
)
むなり
064
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
勇
(
いさ
)
みて
進
(
すす
)
むなり』
065
霊山
(
たまやま
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
駒
(
こま
)
にゆられながら、
066
静
(
しづ
)
かに
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
067
『
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
068
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
谷間
(
たにあひ
)
に
069
深
(
ふか
)
くひそめる
曲津見
(
まがつみ
)
を
070
言向
(
ことむ
)
けやはすと
進
(
すす
)
むなり
071
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
光
(
かげ
)
曇
(
くも
)
るとも
072
月
(
つき
)
の
姿
(
すがた
)
は
虧
(
か
)
くるとも
073
如何
(
いか
)
なる
魔風
(
まかぜ
)
のすさぶとも
074
雲霧
(
くもきり
)
行手
(
ゆくて
)
を
包
(
つつ
)
むとも
075
いかで
恐
(
おそ
)
れむ
言霊
(
ことたま
)
の
076
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御水火
(
みいき
)
より
077
分
(
わか
)
れて
生
(
あ
)
れし
吾身
(
わがみ
)
なり
078
そも
天界
(
かみくに
)
は
言霊
(
ことたま
)
の
079
水火
(
いき
)
より
生
(
あ
)
れし
国土
(
くに
)
なれば
080
生言霊
(
いくことたま
)
の
助
(
たす
)
けこそ
081
世
(
よ
)
にまさるべきものあらじ
082
進
(
すす
)
めよ
進
(
すす
)
めよ
十柱
(
とはしら
)
の
083
生言霊
(
いくことたま
)
の
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
よ
084
吾
(
われ
)
はヲ
声
(
ごゑ
)
の
言霊
(
ことたま
)
の
085
鳴
(
な
)
りなり
出
(
い
)
でて
生
(
うま
)
れたる
086
霊山
(
たまやま
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
ぞかし
087
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
も
言霊
(
ことたま
)
に
088
いとも
清
(
すが
)
しくいと
浄
(
きよ
)
き
089
霊
(
たま
)
の
神山
(
みやま
)
と
化
(
くわ
)
せしめむ
090
魔棲
(
ますみ
)
ケ
谷
(
やつ
)
にひそみたる
091
醜
(
しこ
)
の
竜神
(
たつがみ
)
大蛇
(
をろち
)
さへ
092
言向
(
ことむ
)
けやはし
或
(
ある
)
は
斬
(
き
)
り
093
或
(
ある
)
はほろぼし
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
を
094
洗
(
あら
)
ひ
清
(
きよ
)
めて
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
も
095
東
(
ひがし
)
にそびゆる
牛頭ケ峰
(
ごづがね
)
も
096
清
(
きよ
)
きすがしき
霊山
(
れいざん
)
と
097
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めむいさをしを
098
今更
(
いまさら
)
思
(
おも
)
ひ
廻
(
めぐ
)
らしつ
099
胸
(
むね
)
は
高鳴
(
たかな
)
り
腕
(
うで
)
うなり
100
力
(
ちから
)
は
全身
(
まるみ
)
に
満
(
み
)
ち
足
(
た
)
らふ
101
この
勢
(
いきほひ
)
を
満
(
み
)
たしつつ
102
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
りつれば
103
如何
(
いか
)
なる
猛
(
たけ
)
き
竜神
(
たつがみ
)
も
104
大蛇
(
をろち
)
もことごと
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せむ
105
ああ
楽
(
たの
)
もしき
今日
(
けふ
)
の
旅
(
たび
)
106
ああ
勇
(
いさ
)
ましき
公
(
きみ
)
の
御供
(
みとも
)
よ』
107
若春
(
わかはる
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
108
『
吾
(
わが
)
駒
(
こま
)
は
今日
(
けふ
)
の
征途
(
きため
)
に
勇
(
いさ
)
めるか
109
耳
(
みみ
)
をそばだて
鼻
(
はな
)
ならせ
110
鬣
(
たてがみ
)
ふるひ
八
(
や
)
つ
房
(
ふさ
)
の
111
長尾
(
ながを
)
を
左右
(
さいう
)
に
打
(
う
)
ちふりつ
112
鈴
(
すず
)
の
音
(
ね
)
さへもシヤンシヤンと
113
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
もいさましく
114
千
(
せん
)
里
(
り
)
万里
(
まんり
)
も
何
(
なん
)
のその
115
踏
(
ふ
)
み
破
(
やぶ
)
らむず
勢
(
いきほひ
)
に
116
百草
(
ももぐさ
)
生
(
お
)
ふる
山裾路
(
やますそみち
)
を
117
勢
(
いきほひ
)
猛
(
たけ
)
く
進
(
すす
)
むなり
118
そもそもこれの
島ケ根
(
しまがね
)
は
119
蛙
(
かはず
)
と
鼠
(
ねずみ
)
の
楽土
(
らくど
)
にて
120
スの
言霊
(
ことたま
)
に
生
(
な
)
り
出
(
い
)
でし
121
鶴
(
つる
)
は
常磐
(
ときは
)
の
松ケ枝
(
まつがえ
)
に
122
万里
(
まで
)
ケ
島根
(
しまね
)
の
司
(
つかさ
)
とし
123
百
(
もも
)
の
猿
(
ましら
)
を
使
(
つか
)
ひつつ
124
あまたの
蛙
(
かはず
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
125
守
(
まも
)
り
居
(
ゐ
)
たりし
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
126
星
(
ほし
)
移
(
うつ
)
り
年
(
とし
)
を
閲
(
けみ
)
して
漸
(
やうや
)
くに
127
妖邪
(
えうじや
)
の
空気
(
くうき
)
は
天地
(
あめつち
)
に
128
満
(
み
)
ちふさがりつ
太刀膚
(
たちはだ
)
の
129
竜神
(
たつがみ
)
現
(
あら
)
はれその
次
(
つ
)
ぎに
130
醜
(
しこ
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
群
(
むれ
)
わきて
131
この
国原
(
くにはら
)
をくもらせつ
132
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
悪
(
あ
)
しき
禍
(
わざはひ
)
を
133
下
(
くだ
)
しにければ
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
は
134
猛
(
たけ
)
き
獣
(
けもの
)
を
生
(
う
)
み
給
(
たま
)
ひ
135
竜
(
りう
)
と
蛇
(
へび
)
とを
滅
(
ほろぼ
)
せと
136
依
(
よ
)
さし
給
(
たま
)
ひし
畏
(
かしこ
)
さよ
137
竜蛇
(
りうだ
)
の
神
(
かみ
)
を
倒
(
たふ
)
すべく
138
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
獅子
(
しし
)
に
熊
(
くま
)
139
猛
(
たけ
)
き
力
(
ちから
)
に
竜
(
りう
)
も
蛇
(
へび
)
も
140
一度
(
いちど
)
は
影
(
かげ
)
をかくしつれど
141
深
(
ふか
)
き
谷間
(
たにま
)
にひそまひて
142
再
(
ふたた
)
び
天地
(
てんち
)
をくもらせつ
143
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
禍
(
わざはひ
)
下
(
くだ
)
すこそ
144
げにも
忌々
(
ゆゆ
)
しき
次第
(
しだい
)
なり
145
ここに
再
(
ふたた
)
び
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
は
146
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
田族
(
たから
)
比女
(
ひめ
)
に
147
十柱神
(
とはしらがみ
)
を
従
(
したが
)
へて
148
この
食国
(
をすくに
)
を
守
(
まも
)
るべく
149
依
(
よ
)
さし
給
(
たま
)
ひし
畏
(
かしこ
)
さよ
150
百鳥獣
(
ももとりけもの
)
のいさかひも
151
ここに
漸
(
やうや
)
くかげひそめ
152
うら
安国土
(
やすくに
)
の
光
(
ひか
)
りをば
153
天地
(
てんち
)
に
照
(
てら
)
し
給
(
たま
)
へども
154
醜
(
しこ
)
の
曲神
(
まがみ
)
は
執拗
(
しつえう
)
に
155
魔棲
(
ますみ
)
ケ
谷
(
やつ
)
にしのびゐて
156
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
を
汚
(
けが
)
すさま
157
げに
憎
(
にく
)
らしき
次第
(
しだい
)
なり
158
ここにいよいよ
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
は
159
曲
(
まが
)
の
征途
(
きため
)
に
向
(
むか
)
はむと
160
今日
(
けふ
)
の
吉
(
よ
)
き
日
(
ひ
)
の
吉
(
よ
)
き
時
(
とき
)
に
161
駒
(
こま
)
の
轡
(
くつわ
)
を
並
(
な
)
め
給
(
たま
)
ひ
162
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふぞ
尊
(
たふと
)
けれ
163
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
164
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひに
165
今日
(
けふ
)
の
首途
(
かどで
)
をつつがなく
166
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へと
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
167
御前
(
みまへ
)
を
遥
(
はろ
)
かに
拝
(
をろが
)
み
奉
(
まつ
)
る
168
御前
(
みまへ
)
を
謹
(
つつし
)
み
拝
(
をろが
)
み
奉
(
まつ
)
る』
169
保宗
(
もちむね
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
170
『はてしなき
171
万里
(
まで
)
の
海原
(
うなばら
)
に
浮
(
うか
)
びたる
172
万里
(
まで
)
ケ
島根
(
しまね
)
はいや
広
(
ひろ
)
し
173
西
(
にし
)
には
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
聳
(
そび
)
え
174
東
(
ひがし
)
に
牛頭ケ峰
(
ごづがみね
)
立
(
た
)
ちて
175
中
(
なか
)
を
流
(
なが
)
るる
万里
(
まで
)
の
河
(
かは
)
176
八千
(
はつせん
)
方里
(
はうり
)
の
真中
(
まんなか
)
に
177
百樹
(
ももき
)
の
茂
(
しげ
)
る
万里
(
まで
)
ケ
丘
(
をか
)
178
これの
聖所
(
すがど
)
に
天降
(
あも
)
ります
179
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
御尾前
(
みをさき
)
に
180
仕
(
つか
)
へて
吾
(
われ
)
は
曲神
(
まがかみ
)
の
181
伊吹
(
いぶ
)
き
払
(
はら
)
ひの
神業
(
かむわざ
)
に
182
加
(
くは
)
はり
進
(
すす
)
む
嬉
(
うれ
)
しさよ
183
御空
(
みそら
)
に
黒雲
(
くろくも
)
ふさがりて
184
空
(
そら
)
飛
(
と
)
ぶ
田鶴
(
たづ
)
の
影
(
かげ
)
さへも
185
見
(
み
)
えず
淋
(
さび
)
しき
国原
(
くにはら
)
を
186
生言霊
(
いくことたま
)
を
力
(
ちから
)
とし
187
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
を
柱
(
はしら
)
とし
188
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
谷間
(
たにあひ
)
に
189
ひそめる
曲津
(
まが
)
を
言向
(
ことむ
)
けやはし
190
もしも
聞
(
き
)
かずば
斬
(
き
)
りはふり
191
根
(
ね
)
を
絶
(
た
)
やさむと
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
192
今日
(
けふ
)
の
旅路
(
たびぢ
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
けれ
193
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
は
腥
(
なまぐさ
)
く
194
たゆる
間
(
ま
)
もなき
醜神
(
しこがみ
)
の
195
猛
(
たけ
)
びの
声
(
こゑ
)
は
聞
(
きこ
)
ゆなり
196
百鳥
(
ももとり
)
の
鳴
(
な
)
く
音
(
ね
)
悲
(
かな
)
しく
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
も
197
滅
(
ほろ
)
びの
声
(
こゑ
)
を
放
(
はな
)
つなり
198
野辺
(
のべ
)
の
蛙
(
かはず
)
は
非時
(
ときじく
)
に
199
声
(
こゑ
)
を
放
(
はな
)
ちて
泣
(
な
)
き
叫
(
さけ
)
ぶ
200
その
声
(
こゑ
)
一
(
ひと
)
つに
集
(
あつ
)
まりて
201
天地
(
てんち
)
をゆるがせ
震
(
ふる
)
はせつ
202
常世
(
とこよ
)
の
闇
(
やみ
)
は
目
(
ま
)
のあたり
203
万里
(
まで
)
の
島根
(
しまね
)
に
落
(
お
)
ちむとす
204
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
205
生言霊
(
いくことたま
)
に
幸
(
さち
)
あれよ
206
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
に
生命
(
いのち
)
あれ』
207
正道
(
まさみち
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
208
『
千年
(
ちとせ
)
経
(
へ
)
し
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
に
宿
(
やど
)
りつつ
209
百
(
もも
)
の
蛙
(
かはず
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
210
守
(
まも
)
れる
田鶴
(
たづ
)
の
翼
(
つばさ
)
なへて
211
悪
(
あ
)
しき
獣
(
けもの
)
や
猛
(
たけ
)
き
鳥
(
とり
)
の
212
いたけりくるひ
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
は
213
今
(
いま
)
や
滅
(
ほろ
)
びむとせし
折
(
をり
)
しも
214
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
215
天降
(
あも
)
り
給
(
たま
)
ひし
田族
(
たから
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
216
光
(
ひか
)
りに
恐
(
おそ
)
れもろもろの
217
猛
(
たけ
)
しき
悪
(
あ
)
しき
鳥
(
とり
)
獣
(
けもの
)
218
漸
(
やうや
)
く
影
(
かげ
)
をかくしつれど
219
松
(
まつ
)
の
梢
(
こずゑ
)
に
巣
(
す
)
ぐひたる
220
鶴
(
つる
)
は
恵
(
めぐ
)
みを
悟
(
さと
)
り
得
(
え
)
ず
221
側
(
そば
)
に
仕
(
つか
)
ふる
猿
(
ましら
)
まで
222
心
(
こころ
)
はおごり
傲
(
たか
)
ぶりて
223
遂
(
つひ
)
には
百
(
もも
)
の
蛙
(
かはず
)
等
(
ら
)
を
224
虐
(
しひた
)
げければ
百千万
(
ももちよろづ
)
の
225
叫
(
さけ
)
びの
声
(
こゑ
)
は
天
(
てん
)
に
満
(
み
)
ち
226
再
(
ふたた
)
び
闇
(
やみ
)
の
世
(
よ
)
となりしを
227
時
(
とき
)
こそよしと
荒鷲
(
あらわし
)
は
228
翼
(
つばさ
)
を
搏
(
う
)
ちて
攻
(
せ
)
め
来
(
きた
)
り
229
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
獅子
(
しし
)
熊
(
くま
)
は
230
海
(
うみ
)
より
陸
(
くが
)
より
迫
(
せま
)
り
来
(
き
)
て
231
犬
(
いぬ
)
と
獅子
(
しし
)
とにわたり
合
(
あ
)
ひ
232
敵
(
てき
)
も
味方
(
みかた
)
もあともなく
233
滅
(
ほろ
)
び
失
(
う
)
せにしぞ
忌々
(
ゆゆ
)
しけれ
234
さはさり
乍
(
なが
)
ら
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
235
貴
(
うづ
)
の
功
(
いさを
)
に
守
(
まも
)
られて
236
梢
(
こずゑ
)
の
鶴
(
つる
)
はやすやすと
237
御空
(
みそら
)
を
翔
(
かけ
)
り
舞
(
ま
)
ひ
遊
(
あそ
)
ぶ
238
その
御空
(
みそら
)
をばいくそ
度
(
たび
)
239
曇
(
くも
)
らせ
濁
(
にご
)
らせ
迷
(
まよ
)
はせて
240
地上
(
ちじやう
)
に
生
(
お
)
ふる
草
(
くさ
)
や
木
(
き
)
や
241
生
(
い
)
きとし
生
(
い
)
けるもの
皆
(
みな
)
を
242
損
(
そこな
)
ひ
破
(
やぶ
)
る
曲津見
(
まがつみ
)
の
243
水火
(
いき
)
を
清
(
きよ
)
めて
安国
(
やすくに
)
の
244
元
(
もと
)
の
昔
(
むかし
)
に
返
(
かへ
)
さむと
245
征途
(
きため
)
に
上
(
のぼ
)
る
今日
(
けふ
)
こそは
246
未
(
ま
)
だ
初
(
はじ
)
めての
壮挙
(
さうきよ
)
なり
247
ああ
惟神
(
かむながら
)
言霊
(
ことたま
)
の
248
水火
(
いき
)
の
力
(
ちから
)
に
幸
(
さち
)
あれよ
249
吾
(
わが
)
宣
(
の
)
り
出
(
い
)
だす
言霊
(
ことたま
)
に
250
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
生命
(
いのち
)
あれ』
251
田族
(
たから
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
252
『
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
ゆ
天降
(
あも
)
り
来
(
き
)
て
253
今日
(
けふ
)
初
(
はじ
)
めての
征途
(
きため
)
に
立
(
た
)
つも
254
曲神
(
まがかみ
)
の
猛
(
たけ
)
び
忌々
(
ゆゆ
)
しも
生
(
い
)
きと
生
(
い
)
ける
255
ものの
生命
(
いのち
)
をそこなはむとすも
256
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
の
司
(
つかさ
)
の
鶴
(
つる
)
は
翼
(
つばさ
)
なへて
257
曲津
(
まが
)
をきたむる
力
(
ちから
)
だになき
258
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
出
(
い
)
でずば
曲津見
(
まがつみ
)
を
259
言向
(
ことむ
)
けやはす
術
(
すべ
)
なかるらむ
260
千年
(
ちとせ
)
ふりし
松
(
まつ
)
の
梢
(
こずゑ
)
の
真鶴
(
まなづる
)
も
261
神
(
かみ
)
の
力
(
ちから
)
を
知
(
し
)
る
時
(
とき
)
来
(
きた
)
らむ
262
はてしなく
広
(
ひろ
)
く
生
(
うま
)
れし
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
を
263
いかで
守
(
も
)
り
得
(
え
)
む
鶴
(
つる
)
のみにては
264
神々
(
かみがみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
なかりせば
265
万里
(
まで
)
の
島根
(
しまね
)
は
忽
(
たちま
)
ち
滅
(
ほろ
)
びむ
266
真鶴
(
まなづる
)
の
声
(
こゑ
)
は
悲
(
かな
)
しく
聞
(
きこ
)
えつつも
267
まことの
神
(
かみ
)
にたよらぬぞうき
268
いざさらば
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
うち
進
(
すす
)
むべし
269
醜
(
しこ
)
の
曲神
(
まがみ
)
のひそむ
谷間
(
たにま
)
へ』
270
斯
(
か
)
く
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませつつ
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
を
急
(
いそ
)
がせて、
271
白馬
(
はくば
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
山麓
(
さんろく
)
を
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふぞ
雄々
(
をを
)
しけれ。
272
(
昭和八・一二・一三
旧一〇・二六
於大阪分院蒼雲閣
谷前清子
謹録)
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