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霊界物語
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
第68巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 名花移植
第1章 貞操論
第2章 恋盗詞
第3章 山出女
第4章 茶湯の艶
第2篇 恋火狼火
第5章 変装太子
第6章 信夫恋
第7章 茶火酌
第8章 帰鬼逸迫
第3篇 民声魔声
第9章 衡平運動
第10章 宗匠財
第11章 宮山嵐
第12章 妻狼の囁
第13章 蛙の口
第4篇 月光徹雲
第14章 会者浄離
第15章 破粋者
第16章 戦伝歌
第17章 地の岩戸
第5篇 神風駘蕩
第18章 救の網
第19章 紅の川
第20章 破滅
第21章 祭政一致
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霊界物語
>
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
>
第68巻(未の巻)
> 第5篇 神風駘蕩 > 第21章 祭政一致
<<< 破滅
(B)
(N)
余白歌 >>>
第二一章
祭政
(
さいせい
)
一致
(
いつち
)
〔一七四五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第68巻 山河草木 未の巻
篇:
第5篇 神風駘蕩
よみ(新仮名遣い):
しんぷうたいとう
章:
第21章 祭政一致
よみ(新仮名遣い):
さいせいいっち
通し章番号:
1745
口述日:
1925(大正14)年01月30日(旧01月7日)
口述場所:
月光閣
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1926(大正15)年9月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
スダルマン太子は、父カラピン王に面会し、今までのことを謝し、心を改めて後を継ぐことを誓った。そして父王の死後、カラピン王2世となり、仁政を敷いた。アリナ、バランス、シャカンナはそれぞれ国政に就き、スダルマン太子を助けた。
大宮山の盤古神王の社は、梅公別の指揮で、社が三棟に造営された。
中央には大国常立尊と豊雲野尊、左の宮には神素盞嗚尊と大八洲彦尊、右側の宮には盤古神王と国魂の神を鎮祭した。
以下、神殿造営に関わる歌を抜き出します。
新王(スダルマン太子)「三五の神の教を今よりは あが国民に教へひろめむ」
妃(スバール姫)「天つ神国津御神を斎ひつつ 吾が神国の御民を治めむ」
アリナ「大神と吾が大君の御ために 心も身をも捧げまつらむ」
梅公別「皇神の貴の御光現はれて 世の基をば開く今日かな」
梅公別は新王をはじめ重臣たちに神の教えを説き諭し、再び白馬にまたがり、師、照国別の隊に合流すべく、駈けて行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2018-07-15 10:24:08
OBC :
rm6821
愛善世界社版:
278頁
八幡書店版:
第12輯 255頁
修補版:
校定版:
283頁
普及版:
69頁
初版:
ページ備考:
001
スダルマン
太子
(
たいし
)
は
宣伝使
(
せんでんし
)
に
送
(
おく
)
られ、
002
一行
(
いつかう
)
と
共
(
とも
)
に
無事
(
ぶじ
)
タラハン
城内
(
じやうない
)
に
立
(
たち
)
帰
(
かへ
)
り、
003
父
(
ちち
)
の
大王
(
だいわう
)
に
面会
(
めんくわい
)
し、
004
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
の
不都合
(
ふつがふ
)
を
謝
(
しや
)
し、
005
且
(
か
)
つ
今後
(
こんご
)
は
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めて、
006
父
(
ちち
)
の
後
(
あと
)
を
継
(
つ
)
ぎ、
007
国家
(
こくか
)
万機
(
ばんき
)
の
政事
(
まつりごと
)
を
総攬
(
そうらん
)
せむ
事
(
こと
)
を
誓
(
ちか
)
つた。
008
カラピン
王
(
わう
)
は
太子
(
たいし
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
るより、
009
喜
(
よろこ
)
びの
余
(
あま
)
り
気
(
き
)
が
緩
(
ゆる
)
み、
010
ガツカリとした
其
(
その
)
刹那
(
せつな
)
、
011
忽
(
たちま
)
ち
人事
(
じんじ
)
不省
(
ふせい
)
に
陥
(
おちい
)
り、
012
四五
(
しご
)
日
(
にち
)
を
経
(
へ
)
て
八十一
(
はちじふいつ
)
才
(
さい
)
を
一期
(
いちご
)
となし、
013
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
暇
(
いとま
)
を
告
(
つ
)
げた。
014
太子
(
たいし
)
は
父王
(
ちちわう
)
の
位
(
くらゐ
)
を
継承
(
けいしよう
)
しカラピン
王
(
わう
)
第二世
(
だいにせい
)
と
称
(
しよう
)
し、
015
天下
(
てんか
)
に
仁政
(
じんせい
)
を
布
(
し
)
き、
016
国民
(
こくみん
)
上下
(
じやうか
)
の
区別
(
くべつ
)
を
撤回
(
てつくわい
)
し、
017
旧習
(
きうしふ
)
を
打破
(
だは
)
し、
018
国民
(
こくみん
)
の
中
(
なか
)
より
賢者
(
けんしや
)
を
選
(
えら
)
んで、
019
夫
(
そ
)
れ
夫
(
ぞ
)
れの
政務
(
せいむ
)
に
就
(
つ
)
かしめ、
020
下民
(
かみん
)
悦服
(
えつぷく
)
して
皷腹
(
こふく
)
撃壤
(
げきじやう
)
の
聖代
(
せいだい
)
を
現出
(
げんしゆつ
)
した。
021
アリナ
及
(
およ
)
びバランスは
国法
(
こくはふ
)
の
命
(
めい
)
ずる
所
(
ところ
)
に
従
(
したが
)
ひ、
022
一
(
いち
)
時
(
じ
)
牢獄
(
らうごく
)
に
投
(
とう
)
ぜられたが、
023
太子
(
たいし
)
が
王位
(
わうゐ
)
に
即
(
つ
)
くと
共
(
とも
)
に
大赦
(
たいしや
)
を
行
(
おこな
)
ひ、
024
両人
(
りやうにん
)
は
僅
(
わづか
)
に
一
(
いつ
)
週間
(
しうかん
)
の
形式
(
けいしき
)
許
(
ばか
)
りの
牢獄
(
らうごく
)
住居
(
ずまゐ
)
を
遁
(
のが
)
れ、
025
アリナは
天晴
(
あつぱれ
)
右守司
(
うもりのかみ
)
となつて
国民
(
こくみん
)
上下
(
じやうか
)
の
輿望
(
よばう
)
を
担
(
にな
)
ひ、
026
輔弼
(
ほひつ
)
の
重任
(
ぢうにん
)
を
尽
(
つく
)
し
奉
(
たてまつ
)
つた。
027
そして
民衆
(
みんしう
)
救護団
(
きうごだん
)
長
(
ちやう
)
たりし
大女
(
おほをんな
)
のバランスを
妻
(
つま
)
に
迎
(
むか
)
へ、
028
アリナの
家
(
いへ
)
は
子孫
(
しそん
)
代々
(
だいだい
)
繁栄
(
はんゑい
)
した。
029
又
(
また
)
バランスはスダルマン
太子
(
たいし
)
の
即位
(
そくゐ
)
と
共
(
とも
)
に
民衆
(
みんしう
)
救護団
(
きうごだん
)
の
必要
(
ひつえう
)
なきを
感
(
かん
)
じ、
030
部下
(
ぶか
)
一般
(
いつぱん
)
に
対
(
たい
)
して、
031
解散
(
かいさん
)
の
命
(
めい
)
を
下
(
くだ
)
した。
032
左守司
(
さもりのかみ
)
のガンヂーはカラピン
王
(
わう
)
の
後
(
あと
)
を
逐
(
お
)
うて、
033
之
(
これ
)
亦
(
また
)
眠
(
ねむ
)
るが
如
(
ごと
)
く
帰幽
(
きいう
)
した。
034
浅倉山
(
あさくらやま
)
の
山奥
(
やまおく
)
に
隠
(
かく
)
れてゐた
前
(
ぜん
)
左守司
(
さもりのかみ
)
シャカンナは
新王
(
しんわう
)
に
召
(
め
)
されて、
035
城中
(
じやうちう
)
に
入
(
い
)
り
元
(
もと
)
の
如
(
ごと
)
く
左守
(
さもり
)
の
職
(
しよく
)
に
就
(
つ
)
き、
036
国政
(
こくせい
)
の
改革
(
かいかく
)
に
全力
(
ぜんりよく
)
を
傾注
(
けいちう
)
し、
037
国民
(
こくみん
)
一般
(
いつぱん
)
の
大
(
おほい
)
に
信任
(
しんにん
)
を
得
(
え
)
た。
038
太子
(
たいし
)
の
最
(
もつと
)
も
寵愛
(
ちようあい
)
せしスバール
姫
(
ひめ
)
は
王妃
(
わうひ
)
の
位
(
くらゐ
)
に
上
(
のぼ
)
り、
039
殿内
(
でんない
)
の
制度
(
せいど
)
を
自
(
みづか
)
ら
改革
(
かいかく
)
し、
040
従前
(
じゆうぜん
)
の
因習
(
いんしふ
)
や
情実
(
じやうじつ
)
的
(
てき
)
採用法
(
さいようはふ
)
を
全廃
(
ぜんぱい
)
し、
041
賢女
(
けんぢよ
)
を
集
(
あつ
)
めて
殿内
(
でんない
)
の
革正
(
かくせい
)
に
努
(
つと
)
めた。
042
又
(
また
)
向日
(
むかひ
)
の
森
(
もり
)
の
辺
(
ほとり
)
に
住
(
す
)
む
茶坊主
(
ちやばうず
)
のタルチンはスバール
姫
(
ひめ
)
に
終身
(
しうしん
)
仕
(
つか
)
ふる
事
(
こと
)
となつた。
043
毒婦
(
どくふ
)
シノブの
為
(
ため
)
にインデス
河
(
がは
)
に
投込
(
なげこ
)
まれた
王女
(
わうぢよ
)
のバンナ
姫
(
ひめ
)
は
044
バランスの
部下
(
ぶか
)
に
救
(
すく
)
はれ
芽出度
(
めでたく
)
宮中
(
きうちう
)
に
送
(
おく
)
り
帰
(
かへ
)
され、
045
トルマン
国
(
ごく
)
の
太子
(
たいし
)
に
懇望
(
こんぼう
)
されて
其
(
その
)
妃
(
きさき
)
となつた。
046
大宮山
(
おほみややま
)
の
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
の
社
(
やしろ
)
は
梅公別
(
うめこうわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
が
指揮
(
しき
)
に
従
(
したが
)
ひ、
047
以前
(
いぜん
)
よりも
数倍
(
すうばい
)
宏大
(
くわうだい
)
にして
且
(
か
)
つ
立派
(
りつぱ
)
なる
社殿
(
しやでん
)
を
造営
(
ざうえい
)
し、
048
社
(
やしろ
)
を
三棟
(
みむね
)
となし、
049
中央
(
ちうあう
)
には
大国常立
(
おほくにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
、
050
豊雲野
(
とよくもぬの
)
尊
(
みこと
)
を
祭
(
まつ
)
り、
051
左側
(
ひだりがは
)
の
宮
(
みや
)
には
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
尊
(
みこと
)
、
052
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
を
鎮祭
(
ちんさい
)
し、
053
右側
(
みぎがは
)
の
宮
(
みや
)
には
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
及
(
および
)
国魂
(
くにたま
)
の
神
(
かみ
)
を
鎮祭
(
ちんさい
)
し、
054
カラピン
王家
(
わうけ
)
の
産土神
(
うぶすながみ
)
として
永遠
(
えいゑん
)
に
王
(
わう
)
自
(
みづか
)
ら
斎主
(
さいしゆ
)
となり
奉仕
(
ほうし
)
する
事
(
こと
)
となつた。
055
カラピン
大王
(
だいわう
)
や
左守
(
さもり
)
ガンヂーの
葬祭式
(
さうさいしき
)
には
上下
(
じやうか
)
挙
(
こぞ
)
つて
会葬
(
くわいさう
)
し、
056
開闢
(
かいびやく
)
以来
(
いらい
)
の
盛儀
(
せいぎ
)
と
称
(
しよう
)
せられた。
057
次
(
つ
)
いで
大宮山
(
おほみややま
)
の
遷宮式
(
せんぐうしき
)
並
(
ならび
)
に
太子
(
たいし
)
の
即位式
(
そくゐしき
)
や
結婚式
(
けつこんしき
)
等
(
とう
)
にて、
058
タラハン
城市
(
じやうし
)
に
全国
(
ぜんこく
)
より
祝意
(
しゆくい
)
を
表
(
へう
)
して
集
(
あつ
)
まり
来
(
きた
)
る
者
(
もの
)
引
(
ひき
)
も
切
(
き
)
らず、
059
期
(
き
)
せずして
大火災
(
だいくわさい
)
に
会
(
あ
)
ひしタラハン
市
(
し
)
は
一
(
いち
)
年
(
ねん
)
ならずして
復興
(
ふくこう
)
し、
060
以前
(
いぜん
)
に
優
(
まさ
)
る
事
(
こと
)
数倍
(
すうばい
)
の
繁栄
(
はんえい
)
を
来
(
き
)
たした。
061
何
(
いづ
)
れも
新王
(
しんのう
)
が
民意
(
みんい
)
を
容
(
い
)
れ、
062
平等
(
びやうどう
)
博愛
(
はくあい
)
の
政治
(
せいぢ
)
を
布
(
し
)
き
給
(
たま
)
ひし
恩恵
(
おんけい
)
として
063
子供
(
こども
)
の
端
(
はし
)
に
至
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
其
(
その
)
徳
(
とく
)
を
慕
(
した
)
ひ、
064
不平
(
ふへい
)
を
洩
(
も
)
らす
者
(
もの
)
は
只一人
(
ただいちにん
)
もなかつたといふ。
065
即位式
(
そくゐしき
)
の
状況
(
じやうきやう
)
に
付
(
つ
)
いては
茲
(
ここ
)
に
省略
(
しやうりやく
)
し、
066
祝歌
(
しゆくか
)
のみを
紹介
(
せうかい
)
する。
067
新王
(
しんわう
)
『
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
を
068
麻柱
(
あななひ
)
まつり
国
(
くに
)
を
治
(
をさ
)
めむ。
069
国民
(
くにたみ
)
の
日々
(
ひび
)
の
暮
(
くら
)
しの
安
(
やす
)
かれと
070
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
神
(
かみ
)
に
祈
(
いの
)
らむ。
071
親々
(
おやおや
)
の
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひし
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
を
072
謹
(
つつし
)
み
畏
(
かしこ
)
み
守
(
まも
)
りまつらむ。
073
新
(
あたら
)
しき
国
(
くに
)
の
政
(
まつり
)
を
開
(
ひら
)
きつつ
074
野
(
の
)
に
在
(
あ
)
る
聖
(
ひじり
)
広
(
ひろ
)
く
求
(
もと
)
めむ。
075
大宮
(
おほみや
)
の
下
(
した
)
つ
岩根
(
いはね
)
に
千木
(
ちぎ
)
高
(
たか
)
く
076
鎮
(
しづ
)
まりゐます
神
(
かみ
)
ぞ
尊
(
たふと
)
き。
077
三五
(
あななひ
)
の
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
今
(
いま
)
よりは
078
あが
国民
(
くにたみ
)
に
教
(
をし
)
へひろめむ』
079
妃
(
ひ
)
『
吾
(
わが
)
君
(
きみ
)
の
勅
(
みこと
)
のままに
服
(
まつろ
)
ひて
080
御国
(
みくに
)
の
母
(
はは
)
と
仕
(
つか
)
へまつらむ。
081
天
(
あま
)
つ
神
(
かみ
)
国津
(
くにつ
)
御神
(
みかみ
)
を
斎
(
いは
)
ひつつ
082
吾
(
わが
)
神国
(
かみくに
)
の
御民
(
みたみ
)
を
治
(
をさ
)
めむ。
083
諸々
(
もろもろ
)
の
珍
(
うづ
)
の
司
(
つかさ
)
を
率
(
ひき
)
ゐつつ
084
吾
(
わが
)
大君
(
おほぎみ
)
の
道
(
みち
)
を
助
(
たす
)
けむ。
085
有難
(
ありがた
)
き
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
に
会
(
あ
)
ひて
086
今日
(
けふ
)
九重
(
ここのへ
)
にわれは
輝
(
かがや
)
く。
087
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
御民
(
みたみ
)
よ
永遠
(
とは
)
に
安
(
やす
)
かれと
088
祈
(
いの
)
るはおのが
願
(
ねがひ
)
なりけり』
089
アリナ『
大君
(
おほきみ
)
は
遠
(
とほ
)
く
御国
(
みくに
)
に
昇
(
のぼ
)
りまし
090
天
(
あめ
)
にゐまして
御代
(
みよ
)
をしらさむ。
091
吾
(
わが
)
父
(
ちち
)
は
吾
(
わが
)
大君
(
おほぎみ
)
に
従
(
したが
)
ひて
092
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
に
昇
(
のぼ
)
りますらむ。
093
足曳
(
あしびき
)
の
山
(
やま
)
の
名画
(
めいぐわ
)
と
謳
(
うた
)
はれし
094
后
(
きさき
)
の
宮
(
みや
)
のうまし
御姿
(
みすがた
)
。
095
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
右守司
(
うもりのかみ
)
と
任
(
まけ
)
られて
096
あが
大君
(
おほきみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
侍
(
はべ
)
る。
097
天
(
あめ
)
はさけ
地
(
つち
)
ゆり
海
(
うみ
)
はかかる
共
(
とも
)
098
君
(
きみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
は
忘
(
わす
)
れざらまし。
099
大神
(
おほかみ
)
と
吾
(
わが
)
大君
(
おほきみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
に
100
心
(
こころ
)
も
身
(
み
)
をも
捧
(
ささ
)
げまつらむ』
101
シャカンナ『
神
(
かむ
)
去
(
さ
)
りしあが
大君
(
おほきみ
)
に
仕
(
つか
)
へてし
102
われは
再
(
ふたた
)
び
世
(
よ
)
に
出
(
い
)
でにけり。
103
新
(
あら
)
たなるあが
大君
(
おほぎみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
にて
104
吾
(
わが
)
まな
娘
(
むすめ
)
人
(
ひと
)
となりぬる。
105
山奥
(
やまおく
)
に
匂
(
にほ
)
ひ
初
(
そ
)
めたる
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
106
今日
(
けふ
)
は
高天
(
たかま
)
に
実
(
み
)
を
結
(
むす
)
ぶなり。
107
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
の
称
(
たた
)
へはあれど
大君
(
おほぎみ
)
の
108
后
(
きさき
)
とゐます
君
(
きみ
)
に
従
(
したが
)
ふ。
109
十年
(
ととせ
)
振
(
ぶり
)
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
に
立帰
(
たちかへ
)
り
110
君
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
ふる
事
(
こと
)
の
嬉
(
うれ
)
しさ。
111
今
(
いま
)
よりは
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
を
立直
(
たてなほ
)
し
112
御民
(
みたみ
)
の
心
(
こころ
)
なごめまつらむ』
113
バランス『バランスは
鄙
(
ひな
)
に
育
(
そだ
)
ちし
身
(
み
)
ながらも
114
今日
(
けふ
)
九重
(
ここのへ
)
の
空
(
そら
)
にすむ
哉
(
かな
)
。
115
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
と
手
(
て
)
を
携
(
たづさ
)
へて
政
(
まつりごと
)
116
輔
(
たす
)
けまつらむ
事
(
こと
)
の
嬉
(
うれ
)
しさ。
117
タルチンの
館
(
やかた
)
に
三年
(
みとせ
)
忍
(
しの
)
びつつ
118
仇
(
あだ
)
に
返
(
かへ
)
せし
事
(
こと
)
の
苦
(
くる
)
しさ。
119
ブルジョアや
資本
(
しほん
)
階級
(
かいきふ
)
悉
(
ことごと
)
く
120
打払
(
うちはら
)
はむとすさびせしかな。
121
都路
(
みやこぢ
)
に
火
(
ひ
)
を
放
(
はな
)
ちたる
曲業
(
まがわざ
)
も
122
御代
(
みよ
)
を
救
(
すく
)
はむ
心
(
こころ
)
なりけり』
123
タルチン『
力
(
ちから
)
なき
小
(
ちひ
)
さき
吾
(
わが
)
身
(
み
)
も
御恵
(
みめぐみ
)
の
124
露
(
つゆ
)
にうるほひ
甦
(
よみがへ
)
りける。
125
有難
(
ありがた
)
し
后
(
きさき
)
の
宮
(
みや
)
の
手
(
て
)
を
取
(
と
)
りて
126
茶道
(
ちやだう
)
教
(
をし
)
ゆる
身
(
み
)
こそ
嬉
(
うれ
)
しき』
127
梅公別
(
うめこうわけ
)
『
皇神
(
すめかみ
)
の
貴
(
うづ
)
の
御光
(
みひかり
)
現
(
あら
)
はれて
128
世
(
よ
)
の
基
(
もとゐ
)
をば
開
(
ひら
)
く
今日
(
けふ
)
哉
(
かな
)
。
129
大宮山
(
おほみややま
)
の
聖場
(
せいじやう
)
に
130
大宮柱
(
おほみやばしら
)
太
(
ふと
)
しりて
131
斎
(
いは
)
ひまつりし
大神
(
おほかみ
)
の
132
御前
(
みまへ
)
を
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる
133
抑
(
そもそ
)
もこれの
神国
(
かみくに
)
は
134
遠
(
とほ
)
つ
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
より
135
民
(
たみ
)
の
心
(
こころ
)
を
心
(
こころ
)
とし
136
国
(
くに
)
の
司
(
つかさ
)
は
天地
(
あめつち
)
の
137
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
を
心
(
こころ
)
とし
138
上下
(
じやうげ
)
の
隔
(
へだ
)
てを
取去
(
とりさ
)
りて
139
中取
(
なかと
)
り
臣
(
おみ
)
と
現
(
あら
)
はれて
140
国
(
くに
)
の
国王
(
こきし
)
となり
給
(
たま
)
ひ
141
四方
(
よも
)
の
民草
(
たみぐさ
)
平
(
たひら
)
けく
142
いと
安
(
やす
)
らけく
撫
(
な
)
で
給
(
たま
)
ふ
143
畏
(
かしこ
)
き
御代
(
みよ
)
も
中
(
なか
)
つ
世
(
よ
)
に
144
押
(
おし
)
よせ
来
(
きた
)
れる
曲道
(
まがみち
)
に
145
皆
(
みな
)
汚
(
けが
)
されて
神国
(
かみくに
)
は
146
悪魔
(
あくま
)
の
荒
(
あら
)
ぶる
世
(
よ
)
となりぬ
147
上
(
うへ
)
に
仕
(
つか
)
ふる
司
(
つかさ
)
等
(
ら
)
は
148
名利
(
めいり
)
の
欲
(
よく
)
に
心
(
こころ
)
をば
149
晦
(
くら
)
ませ
鬼
(
おに
)
と
成変
(
なりかは
)
り
150
民
(
たみ
)
の
苦
(
くるし
)
み
気
(
き
)
にかけず
151
利己
(
りこ
)
主義
(
しゆぎ
)
一途
(
いちづ
)
に
相流
(
あひなが
)
れ
152
世
(
よ
)
は
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
弱
(
よわ
)
りはて
153
怨嗟
(
ゑんさ
)
の
声
(
こゑ
)
は
野
(
の
)
に
山
(
やま
)
に
154
都大路
(
みやこおほぢ
)
の
隅々
(
すみずみ
)
に
155
轟
(
とどろ
)
きわたる
恐
(
おそ
)
ろしさ
156
時
(
とき
)
しもあれや
皇神
(
すめかみ
)
の
157
化身
(
けしん
)
とあれますスダルマン
158
太子
(
たいし
)
の
君
(
きみ
)
は
逸早
(
いちはや
)
く
159
能
(
よ
)
く
民情
(
みんじやう
)
に
通
(
つう
)
じたる
160
アリナの
君
(
きみ
)
を
抜擢
(
ばつてき
)
し
161
股肱
(
ここう
)
の
臣
(
しん
)
と
愛
(
めで
)
給
(
たま
)
ひ
162
心
(
こころ
)
を
合
(
あは
)
せ
力
(
ちから
)
をば
163
一
(
ひと
)
つになして
国民
(
くにたみ
)
の
164
苦難
(
くなん
)
を
救
(
すく
)
ひ
助
(
たす
)
けむと
165
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
かせ
給
(
たま
)
ひしが
166
曇
(
くも
)
り
切
(
き
)
つたる
九重
(
ここのへ
)
の
167
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
は
深
(
ふか
)
くして
168
晴
(
は
)
らす
由
(
よし
)
なき
常暗
(
とこやみ
)
の
169
曲
(
まが
)
の
健
(
たけ
)
びは
手
(
て
)
を
下
(
くだ
)
す
170
術
(
すべ
)
さへもなく
一時
(
ひととき
)
は
171
館
(
やかた
)
を
出
(
い
)
でて
山
(
やま
)
に
野
(
の
)
に
172
彷徨
(
さまよ
)
ひ
給
(
たま
)
ひ
千万
(
ちよろづ
)
の
173
悩
(
なや
)
みをうけさせ
給
(
たま
)
ひしが
174
一陽
(
いちやう
)
来復
(
らいふく
)
時
(
とき
)
来
(
きた
)
り
175
今
(
いま
)
や
王位
(
わうゐ
)
に
登
(
のぼ
)
りまし
176
諸政
(
しよせい
)
の
改革
(
かいかく
)
断行
(
だんかう
)
し
177
新
(
あらた
)
に
国
(
くに
)
を
開
(
ひら
)
きつつ
178
慈母
(
じぼ
)
の
赤子
(
せきし
)
に
於
(
お
)
ける
如
(
ごと
)
179
万
(
よろづ
)
の
民
(
たみ
)
を
撫
(
な
)
で
給
(
たま
)
ふ
180
畏
(
かしこ
)
き
御世
(
みよ
)
とはなりにけり
181
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
182
五六七
(
みろく
)
の
御代
(
みよ
)
の
魁
(
さきがけ
)
か
183
仰
(
あふ
)
げば
高
(
たか
)
し
久方
(
ひさかた
)
の
184
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みか
185
称
(
たた
)
へ
尽
(
つく
)
せぬ
御
(
おん
)
稜威
(
みいづ
)
186
仰
(
あふ
)
ぎまつれよ
諸人
(
もろびと
)
よ
187
上
(
うへ
)
は
国王
(
こきし
)
を
初
(
はじめ
)
とし
188
司々
(
つかさづかさ
)
の
端々
(
はしばし
)
も
189
神
(
かみ
)
を
敬
(
うやま
)
ひ
大君
(
おほぎみ
)
を
190
慕
(
した
)
ひまつりて
邪
(
よこしま
)
の
191
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
め
惟神
(
かむながら
)
192
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
叶
(
かな
)
ひたる
193
勤
(
つと
)
めをなせよ
惟神
(
かむながら
)
194
神
(
かみ
)
に
代
(
かは
)
りて
梅公
(
うめこう
)
が
195
名残
(
なごり
)
に
一言
(
ひとこと
)
述
(
の
)
べておく
196
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
197
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ
198
旭
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
る
共
(
とも
)
曇
(
くも
)
る
共
(
とも
)
199
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つ
共
(
とも
)
虧
(
か
)
くる
共
(
とも
)
200
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
む
共
(
とも
)
201
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つは
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
202
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
203
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
たて
)
わける
204
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
205
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
206
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
207
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
208
世
(
よ
)
の
過
(
あやま
)
ちは
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
209
珍
(
うづ
)
の
祭
(
まつり
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
210
執
(
と
)
らせ
給
(
たま
)
へよ
大君
(
おほぎみ
)
よ
211
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
212
梅公別
(
うめこうわけ
)
が
謹
(
つつし
)
みて
213
神
(
かみ
)
の
御旨
(
みむね
)
を
宣
(
の
)
べ
伝
(
つた
)
ふ』
214
梅公別
(
うめこうわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
215
新王
(
しんのう
)
を
始
(
はじ
)
め
並
(
なみ
)
ゐる
重臣
(
ぢうしん
)
共
(
ども
)
に
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
諄々
(
じゆんじゆん
)
と
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
し、
216
再
(
ふたた
)
び
白馬
(
はくば
)
に
跨
(
またが
)
り、
217
タラハン
城
(
じやう
)
を
後
(
あと
)
に
眺
(
なが
)
めて、
218
照国別
(
てるくにわけ
)
の
隊
(
たい
)
に
合
(
がつ
)
すべく、
219
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
も
勇
(
いさ
)
ましく、
220
矢
(
や
)
を
射
(
い
)
る
如
(
ごと
)
く
帰
(
かへ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
221
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
222
(
大正一四・一・七
新一・三〇
於月光閣
松村真澄
録)
223
(昭和一〇・六・二三 王仁校正)
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