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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第78巻(巳の巻)
序文
第1篇 波濤の神光
第1章 浜辺の訣別
第2章 波上の追懐
第3章 グロスの島
第4章 焼野の行進
第5章 忍ケ丘
第6章 焼野の月
第2篇 焼野ケ原
第7章 四神出陣
第8章 鏡の沼
第9章 邪神征服
第10章 地異天変
第11章 初対面
第12章 月下の宿り
第3篇 葦原新国
第13章 春野の進行
第14章 花見の宴
第15章 聖地惜別
第16章 天降地上
第17章 天任地命
第18章 神嘉言
第19章 春野の御行
第20章 静波の音
第4篇 神戦妖敗
第21章 怪体の島
第22章 歎声仄聞
第23章 天の蒼雲河
第24章 国津神島彦
第25章 歓の島根
余白歌
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霊界物語
>
天祥地瑞(第73~81巻)
>
第78巻(巳の巻)
> 第2篇 焼野ケ原 > 第7章 四神出陣
<<< 焼野の月
(B)
(N)
鏡の沼 >>>
第七章
四神
(
ししん
)
出陣
(
しゆつぢん
)
〔一九六三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳の巻
篇:
第2篇 焼野ケ原
よみ(新仮名遣い):
やけのがはら
章:
第7章 四神出陣
よみ(新仮名遣い):
ししんしゅつじん
通し章番号:
1963
口述日:
1933(昭和8)年12月21日(旧11月5日)
口述場所:
大阪分院蒼雲閣
筆録者:
森良仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年5月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
朝香比女の神は、忍ケ丘のもっとも高い場所に陣を作って悪魔征伐の大本営と定めた。
野槌比古を側において観戦場とし、一方、初頭比古(うぶがみひこ)、起立比古、立世比女、天晴比女の四柱の神々を、沼の大蛇の征伐に向かわせた。
このグロス沼に、グロノス、ゴロスの邪神は永遠の住処として天地をかく乱していたのである。
出陣した四柱の神々は、駿馬にまたがり、進軍歌を歌いながら勇気凛々として進んでいった。
すると、原野の真中に大きな老松が傘を開いたように枝を伸ばしていた。四柱の神々は、ここに休息を取り、作戦計画を練った。
そして、おのおの門出の歌を歌うと、駒の背にまたがり、再び出発して進んでいった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7807
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 60頁
修補版:
校定版:
121頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
は
漸
(
やうや
)
く
東雲
(
しののめ
)
の
陽気
(
やうき
)
漂
(
ただよ
)
ひ、
002
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
森林
(
しんりん
)
に
囀
(
さへづ
)
る
小鳥
(
ことり
)
の
声
(
こゑ
)
も
賑
(
にぎは
)
しく、
003
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
をうたふ。
004
茲
(
ここ
)
に
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
最高所
(
さいかうしよ
)
に
幄舎
(
あくしや
)
を
造
(
つく
)
り、
005
悪魔
(
あくま
)
征伐
(
せいばつ
)
の
大本営
(
だいほんえい
)
と
定
(
さだ
)
め、
006
野槌彦
(
ぬづちひこ
)
を
傍
(
かたはら
)
に
侍
(
はべ
)
らせ
観戦場
(
くわんせんぢやう
)
と
定
(
さだ
)
め
給
(
たま
)
ひ、
007
新進
(
しんしん
)
気鋭
(
きえい
)
の
英雄神
(
えいゆうしん
)
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
、
008
起立
(
おきたつ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
、
009
立世
(
たつよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
、
010
天晴
(
あめはれ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
四柱
(
よはしら
)
をして、
011
沼
(
ぬま
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
征服
(
きため
)
に
向
(
むか
)
はしめ
給
(
たま
)
ふ。
012
此
(
この
)
沼
(
ぬま
)
の
名
(
な
)
はグロス
沼
(
ぬま
)
と
古来
(
こらい
)
称
(
とな
)
へられ、
013
グロノス、
014
ゴロスの
邪神
(
じやしん
)
は
永遠
(
えいゑん
)
の
棲処
(
すみか
)
としてグロス
島
(
たう
)
の
天地
(
てんち
)
を
攪乱
(
かうらん
)
し、
015
暴威
(
ばうゐ
)
を
振
(
ふる
)
ふに
至
(
いた
)
りし
邪神
(
じやしん
)
の
根拠地
(
こんきよち
)
なりける。
016
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
生言霊
(
いくことたま
)
の
御稜威
(
みいづ
)
と
真火
(
まひ
)
の
力
(
ちから
)
にて、
017
大蛇
(
をろち
)
の
深
(
ふか
)
く
潜
(
ひそ
)
める
大野原
(
おほのはら
)
は
拭
(
ぬぐ
)
ひし
如
(
ごと
)
く
焼払
(
やきはら
)
はれたれども、
018
邪神
(
じやしん
)
どもは
此
(
この
)
沼
(
ぬま
)
に
潜入
(
せんにふ
)
して
何時
(
いつ
)
又
(
また
)
其
(
その
)
暴威
(
ばうゐ
)
を
振
(
ふる
)
ふやも
計
(
はか
)
り
難
(
がた
)
ければ、
019
其
(
その
)
不安
(
ふあん
)
を
一掃
(
いつさう
)
してグロス
島
(
たう
)
の
平和
(
へいわ
)
を
永遠
(
えいゑん
)
に
維持
(
ゐぢ
)
せむが
為
(
ため
)
の
征服戦
(
せいふくせん
)
なりけるぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
020
朝日
(
あさひ
)
に
輝
(
かがや
)
く
沼
(
ぬま
)
の
面
(
おもて
)
は
仄
(
ほの
)
かに
眼界
(
がんかい
)
に
入
(
い
)
るとは
雖
(
いへど
)
も、
021
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
高所
(
かうしよ
)
よりの
眺
(
なが
)
めなれば
里程
(
りてい
)
は
余
(
あま
)
り
近
(
ちか
)
からず、
022
茲
(
ここ
)
に
四柱
(
よはしら
)
の
神
(
かみ
)
は
駿馬
(
はやこま
)
に
鞭
(
むち
)
うち、
023
即戦
(
そくせん
)
即勝
(
そくしよう
)
を
期
(
き
)
しながら
勇気
(
ゆうき
)
凛々
(
りんりん
)
として、
024
御歌
(
みうた
)
うたはせながら
一直線
(
いつちよくせん
)
に
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ひける。
025
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
026
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
027
真言
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
028
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
029
善神
(
ぜんしん
)
邪神
(
じやしん
)
を
立
(
た
)
て
別
(
わ
)
ける
030
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
を
生
(
う
)
まします
031
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
032
百八十
(
ももやそ
)
国
(
くに
)
や
八十
(
やそ
)
の
島
(
しま
)
033
さやる
曲津
(
まがつ
)
を
悉
(
ことごと
)
く
034
生言霊
(
いくことたま
)
に
言向
(
ことむ
)
けつ
035
聞
(
き
)
かざる
曲津
(
まが
)
は
討
(
う
)
ち
罰
(
きた
)
め
036
荒野
(
あらの
)
を
渉
(
わた
)
り
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
え
037
河
(
かは
)
の
瀬
(
せ
)
渡
(
わた
)
り
荒金
(
あらがね
)
の
038
此
(
この
)
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
一塵
(
いちぢん
)
の
039
穢
(
けが
)
れも
残
(
のこ
)
さじものと
惟神
(
かむながら
)
040
神
(
かみ
)
の
任
(
ま
)
に
任
(
ま
)
に
御樋代
(
みひしろ
)
の
041
貴
(
うづ
)
の
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
彼方
(
あち
)
此方
(
こち
)
に
042
配
(
くば
)
らせ
給
(
たま
)
ふ
畏
(
かしこ
)
さよ
043
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
仕
(
つか
)
ふる
神柱
(
かむばしら
)
044
朝香
(
あさか
)
の
比女
(
ひめ
)
の
御樋代
(
みひしろ
)
は
045
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮
(
みや
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
046
醜
(
しこ
)
の
魔神
(
まがみ
)
のさやぎをも
047
恐
(
おそ
)
れ
給
(
たま
)
はず
山
(
やま
)
渉
(
わた
)
り
048
広河
(
ひろかは
)
越
(
こ
)
えて
漸
(
やうや
)
くに
049
万里
(
ばんり
)
の
沼路
(
ぬまぢ
)
を
渡
(
わた
)
りまし
050
狭野
(
さぬ
)
の
島根
(
しまね
)
の
曲神
(
まがかみ
)
を
051
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
国土
(
くに
)
造
(
つく
)
り
052
造
(
つく
)
り
終
(
をは
)
りて
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
053
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
を
司
(
つかさ
)
とし
054
永遠
(
とは
)
の
礎
(
いしずゑ
)
定
(
さだ
)
めつつ
055
再
(
ふたた
)
び
霧
(
きり
)
に
包
(
つつ
)
まれし
056
黒白
(
あやめ
)
もわかぬ
海原
(
うなばら
)
の
057
浪
(
なみ
)
の
秀
(
ほ
)
分
(
わ
)
けて
進
(
すす
)
みます
058
面勝神
(
おもかつがみ
)
の
出
(
い
)
でましに
059
靡
(
なび
)
かぬ
曲津
(
まが
)
はなかりけり
060
それより
万里
(
まで
)
の
島ケ根
(
しまがね
)
に
061
渡
(
わた
)
らせ
給
(
たま
)
ひつ
八十
(
やそ
)
比女
(
ひめ
)
の
062
田族
(
たから
)
の
比女
(
ひめ
)
の
知食
(
しろしめ
)
す
063
万里
(
まで
)
ケ
丘
(
をか
)
なる
聖所
(
すがどこ
)
に
064
言向
(
ことむ
)
け
給
(
たま
)
ひ
万世
(
よろづよ
)
の
065
国土
(
くに
)
の
宝
(
たから
)
と
燧石
(
ひうちいし
)
066
贈
(
おく
)
らせ
給
(
たま
)
ひつ
神々
(
かみがみ
)
に
067
惜
(
を
)
しき
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げながら
068
再
(
ふたた
)
び
海原
(
うなばら
)
乗
(
の
)
り
切
(
き
)
りて
069
グロスの
島
(
しま
)
に
着
(
つ
)
き
給
(
たま
)
ひ
070
グロノス、ゴロスの
曲津見
(
まがつみ
)
を
071
生言霊
(
いくことたま
)
の
御光
(
みひかり
)
と
072
真火
(
まひ
)
の
力
(
ちから
)
に
追
(
お
)
ひ
払
(
はら
)
ひ
073
祓
(
はら
)
ひ
清
(
きよ
)
めて
大野原
(
おほのはら
)
074
駒
(
こま
)
を
並
(
なら
)
べてかつかつと
075
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
着
(
つ
)
き
給
(
たま
)
ひ
076
野中
(
のなか
)
の
沼
(
ぬま
)
の
醜神
(
しこがみ
)
を
077
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
稚国土
(
わかぐに
)
の
078
曲津
(
まがつ
)
の
災
(
わざはひ
)
除
(
のぞ
)
かむと
079
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
陣取
(
ぢんど
)
らせ
080
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
遣
(
つか
)
はせ
給
(
たま
)
ふなり
081
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
082
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
賜
(
たま
)
ひたる
083
生言霊
(
いくことたま
)
の
剣
(
つるぎ
)
もて
084
醜
(
しこ
)
の
曲津
(
まがつ
)
を
悉
(
ことごと
)
く
085
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
或
(
ある
)
は
斬
(
き
)
り
086
此
(
この
)
国原
(
くにはら
)
を
安国
(
やすくに
)
と
087
治
(
をさ
)
めむ
為
(
ため
)
の
首途
(
かどで
)
ぞや
088
勇
(
いさ
)
めよ
勇
(
いさ
)
め
諸
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
089
進
(
すす
)
めよ
進
(
すす
)
め
曲神
(
まがかみ
)
の
090
永遠
(
とは
)
に
潜
(
ひそ
)
める
野中
(
のなか
)
の
沼
(
ぬま
)
へ
091
生言霊
(
いくことたま
)
の
神軍
(
みいくさ
)
に
092
刃向
(
はむか
)
ふ
敵
(
てき
)
は
世
(
よ
)
にあらじ
093
勇
(
いさ
)
めよ
勇
(
いさ
)
め
進
(
すす
)
めよ
進
(
すす
)
め
094
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
神
(
かみ
)
と
倶
(
とも
)
にあり
095
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
096
生言霊
(
いくことたま
)
に
光
(
ひかり
)
あれ
097
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
に
幸
(
さち
)
あれよ。
098
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
きグロスの
島
(
しま
)
に
潜
(
ひそ
)
みたる
099
曲津
(
まが
)
を
罰
(
きた
)
むと
吾
(
われ
)
は
進
(
すす
)
むも
100
限
(
かぎ
)
りなき
広
(
ひろ
)
き
大野
(
おほの
)
の
真中
(
まんなか
)
に
101
沼
(
ぬま
)
を
造
(
つく
)
りて
大蛇
(
をろち
)
は
潜
(
ひそ
)
むか
102
葭葦
(
よしあし
)
の
茂
(
しげ
)
れる
野辺
(
のべ
)
は
焼
(
や
)
きつれど
103
沼
(
ぬま
)
の
底
(
そこ
)
ひを
乾
(
ほ
)
す
由
(
よし
)
もなし
104
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
は
御空
(
みそら
)
に
清
(
きよ
)
く
輝
(
かがや
)
きて
105
沼
(
ぬま
)
の
表面
(
おもて
)
を
伊照
(
いて
)
らし
給
(
たま
)
へり
106
今日
(
けふ
)
こそは
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
神言
(
みこと
)
以
(
も
)
て
107
征途
(
きため
)
に
上
(
のぼ
)
る
初陣
(
うひぢん
)
なりけり
108
振返
(
ふりかへ
)
り
見
(
み
)
れば
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
ははや
109
霞
(
かすみ
)
の
幕
(
とばり
)
に
包
(
つつ
)
まれにけり
110
陽炎
(
かげろひ
)
の
燃
(
も
)
ゆる
野中
(
のなか
)
の
沼底
(
ぬまそこ
)
に
111
潜
(
ひそ
)
む
大蛇
(
をろち
)
の
身
(
み
)
の
果
(
はて
)
なるも
112
目
(
め
)
に
一
(
ひと
)
つさやるものなく
焼
(
や
)
かれたる
113
大野
(
おほの
)
の
中
(
なか
)
に
照
(
て
)
れる
醜
(
しこ
)
の
沼
(
ぬま
)
よ
114
いざさらば
四柱
(
よはしら
)
力
(
ちから
)
を
一
(
いつ
)
にして
115
生言霊
(
いくことたま
)
の
征矢
(
そや
)
を
射
(
い
)
むかも
116
次々
(
つぎつぎ
)
に
沼
(
ぬま
)
の
面
(
も
)
近
(
ちか
)
く
見
(
み
)
えにつつ
117
吾
(
わが
)
駿馬
(
はやこま
)
の
息
(
いき
)
づかひ
高
(
たか
)
し
118
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
松
(
まつ
)
の
一本
(
ひともと
)
そそり
立
(
た
)
つ
119
樹蔭
(
こかげ
)
に
駒
(
こま
)
を
休
(
やす
)
めて
進
(
すす
)
まむ』
120
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひつつ
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
へば、
121
原野
(
げんや
)
の
真中
(
まんなか
)
に
屹然
(
きつぜん
)
として
立
(
た
)
てる
老松
(
おいまつ
)
は、
122
何
(
なに
)
ものの
制縛
(
せいばく
)
も
受
(
う
)
けざるが
如
(
ごと
)
く
四方
(
しはう
)
八方
(
はつぱう
)
に
枝
(
えだ
)
を
伸
(
のば
)
し、
123
恰
(
あたか
)
も
大
(
おほい
)
なる
傘
(
からかさ
)
を
開
(
ひら
)
きたる
如
(
ごと
)
き
姿
(
すがた
)
にて
天
(
てん
)
を
封
(
ふう
)
じ、
124
太陽
(
たいやう
)
の
光
(
ひかり
)
も
地
(
ち
)
に
届
(
とど
)
かぬばかり
枝
(
えだ
)
細
(
こま
)
やかに
栄
(
さか
)
えゐたるを
見
(
み
)
たりければ、
125
これ
幸
(
さいは
)
ひと
四柱
(
よはしら
)
の
神
(
かみ
)
は
駒
(
こま
)
を
乗
(
の
)
り
降
(
お
)
り、
126
暫
(
しば
)
し
休
(
やす
)
らひながら、
127
いろいろと
作戦
(
さくせん
)
計画
(
けいくわく
)
に
神力
(
みちから
)
を
集注
(
しふちう
)
し
給
(
たま
)
ひける。
128
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
129
『
野
(
の
)
の
中
(
なか
)
に
御空
(
みそら
)
を
封
(
ふう
)
じて
聳
(
そそ
)
り
立
(
た
)
つ
130
傘松
(
かさまつ
)
の
蔭
(
かげ
)
は
心
(
こころ
)
安
(
やす
)
しも
131
吾々
(
われわれ
)
は
今
(
いま
)
や
曲津
(
まがつ
)
の
征服
(
せいふく
)
に
132
向
(
むか
)
はむとして
元気
(
げんき
)
を
養
(
やしな
)
ふ
133
曲神
(
まがかみ
)
も
百
(
もも
)
の
奸計
(
たくみ
)
の
穴
(
あな
)
掘
(
ほ
)
りて
134
待迎
(
まちむか
)
へ
居
(
を
)
らむ
心
(
こころ
)
し
行
(
ゆ
)
かばや
135
八千尋
(
やちひろ
)
の
底
(
そこ
)
ひも
深
(
ふか
)
き
沼底
(
ぬまそこ
)
に
136
潜
(
ひそ
)
む
曲神
(
まがみ
)
の
罰
(
きた
)
めは
難
(
かた
)
し
137
さりながら
生言霊
(
いくことたま
)
の
力
(
ちから
)
にて
138
水底
(
みそこ
)
の
曲津
(
まが
)
を
浮
(
うか
)
ばせてみむ
139
面白
(
おもしろ
)
しああ
勇
(
いさ
)
ましし
曲津見
(
まがつみ
)
の
140
罰
(
きた
)
めの
戦
(
いくさ
)
の
首途
(
かどで
)
と
思
(
おも
)
へば
141
駿馬
(
はやこま
)
の
息
(
いき
)
を
休
(
やす
)
ませ
吾々
(
われわれ
)
も
142
英気
(
えいき
)
を
養
(
やしな
)
ひ
敵
(
てき
)
に
向
(
むか
)
はむ』
143
起立
(
おきたつ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
144
『
醜神
(
しこがみ
)
の
伊吹
(
いぶき
)
にやあらむ
遠
(
とほ
)
の
野
(
の
)
に
145
かすかに
醜
(
しこ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
涌
(
わ
)
くも
146
数限
(
かずかぎ
)
りなき
曲津見
(
まがつみ
)
は
彼方
(
あち
)
此方
(
こち
)
に
147
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
待
(
ま
)
ち
伏
(
ふ
)
せ
射向
(
いむか
)
ひ
来
(
きた
)
らむ
148
幾万
(
いくまん
)
の
曲津
(
まがつ
)
の
軍
(
いくさ
)
攻
(
せ
)
め
来
(
く
)
とも
149
言霊剣
(
ことたまつるぎ
)
に
斬
(
き
)
り
放
(
はふ
)
りてむ
150
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
豊栄
(
とよさか
)
昇
(
のぼ
)
らす
大空
(
おほぞら
)
に
151
真鶴
(
まなづる
)
の
声
(
こゑ
)
清
(
きよ
)
く
聞
(
きこ
)
ゆる
152
松
(
まつ
)
が
枝
(
え
)
に
鶯
(
うぐひす
)
までも
止
(
とど
)
まりて
153
吾
(
わが
)
首途
(
かどいで
)
を
言祝
(
ことほ
)
ぎ
啼
(
な
)
けるも
154
迦陵
(
かりよう
)
頻伽
(
びんが
)
の
啼
(
な
)
く
声
(
こゑ
)
聞
(
き
)
けば
吾
(
わが
)
軍
(
いくさ
)
155
かつよかつよと
響
(
ひび
)
き
来
(
く
)
るかも
156
目
(
め
)
に
一
(
ひと
)
つさやるものなき
焼野
(
やけの
)
ケ
原
(
はら
)
に
157
一本松
(
ひともとまつ
)
の
影
(
かげ
)
はしるきも
158
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
松
(
まつ
)
の
操
(
みさを
)
を
心
(
こころ
)
とし
159
ひたに
進
(
すす
)
まむ
野中
(
のなか
)
の
沼
(
ぬま
)
に
160
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
は
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
上
(
へ
)
に
161
吾
(
わが
)
戦
(
たたか
)
ひを
守
(
まも
)
りますらむ』
162
立世
(
たつよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
163
『
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
さやけき
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
164
如何
(
いか
)
で
曲津
(
まがつ
)
の
射向
(
いむか
)
ふべきやは
165
吾々
(
われわれ
)
は
面勝神
(
おもかつがみ
)
と
雄々
(
をを
)
しくも
166
曲
(
まが
)
の
棲処
(
すみか
)
に
伊向
(
いむか
)
ひ
進
(
すす
)
まむ
167
進
(
すす
)
み
進
(
すす
)
み
退
(
しりぞ
)
く
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らざれば
168
必
(
かなら
)
ず
戦
(
いくさ
)
は
勝
(
か
)
つものぞかし
169
さりながら
吾
(
わが
)
勢
(
いきほひ
)
に
乗
(
じやう
)
じつつ
170
軽
(
かる
)
く
進
(
すす
)
まむ
事
(
こと
)
のあやふき
171
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
落付
(
おちつ
)
け
静々
(
しづしづ
)
と
172
曲津
(
まが
)
の
軍
(
いくさ
)
に
伊向
(
いむか
)
ひ
進
(
すす
)
まむ』
173
天晴
(
あめはれ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
174
『
神々
(
かみがみ
)
の
稜威
(
いづ
)
の
雄健
(
をたけ
)
び
聞
(
き
)
きながら
175
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
の
逸
(
はや
)
り
立
(
た
)
つ
吾
(
われ
)
は
176
駿馬
(
はやこま
)
は
足掻
(
あが
)
きしながら
嘶
(
いなな
)
けり
177
曲津
(
まが
)
の
征途
(
きため
)
を
駒
(
こま
)
も
勇
(
いさ
)
むか
178
陽炎
(
かげろひ
)
の
燃
(
も
)
え
立
(
た
)
つ
野辺
(
のべ
)
の
奥
(
おく
)
にして
179
醜
(
しこ
)
の
曲津
(
まがつ
)
の
棲
(
す
)
むとも
覚
(
おぼ
)
えず
180
平和
(
へいわ
)
なる
此
(
この
)
天地
(
あめつち
)
の
中
(
なか
)
にして
181
グロノス、ゴロスと
戦
(
たたか
)
ふ
今日
(
けふ
)
かな
182
いざさらば
諸
(
もも
)
の
神々
(
かみがみ
)
出
(
い
)
でませよ
183
野中
(
のなか
)
の
沼
(
ぬま
)
はまだ
遠
(
とほ
)
ければ
184
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ふ
日
(
ひ
)
の
中
(
うち
)
に
185
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
さむ
醜
(
しこ
)
の
魔神
(
まがみ
)
を』
186
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
く
神々
(
かみがみ
)
は
首途
(
かどで
)
の
御歌
(
みうた
)
を
詠
(
よ
)
ませつつ、
187
再
(
ふたた
)
び
駒
(
こま
)
の
背
(
せ
)
にひらりと
跨
(
またが
)
り、
188
意気
(
いき
)
揚々
(
やうやう
)
として
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ひける。
189
(
昭和八・一二・二一
旧一一・五
於大阪分院蒼雲閣
森良仁
謹録)
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