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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第78巻(巳の巻)
序文
第1篇 波濤の神光
第1章 浜辺の訣別
第2章 波上の追懐
第3章 グロスの島
第4章 焼野の行進
第5章 忍ケ丘
第6章 焼野の月
第2篇 焼野ケ原
第7章 四神出陣
第8章 鏡の沼
第9章 邪神征服
第10章 地異天変
第11章 初対面
第12章 月下の宿り
第3篇 葦原新国
第13章 春野の進行
第14章 花見の宴
第15章 聖地惜別
第16章 天降地上
第17章 天任地命
第18章 神嘉言
第19章 春野の御行
第20章 静波の音
第4篇 神戦妖敗
第21章 怪体の島
第22章 歎声仄聞
第23章 天の蒼雲河
第24章 国津神島彦
第25章 歓の島根
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天祥地瑞(第73~81巻)
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第78巻(巳の巻)
> 第3篇 葦原新国 > 第17章 天任地命
<<< 天降地上
(B)
(N)
神嘉言 >>>
第一七章
天任
(
てんにん
)
地命
(
ちめい
)
〔一九七三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳の巻
篇:
第3篇 葦原新国
よみ(新仮名遣い):
あしはらしんこく
章:
第17章 天任地命
よみ(新仮名遣い):
てんにんちめい
通し章番号:
1973
口述日:
1933(昭和8)年12月22日(旧11月6日)
口述場所:
大阪分院蒼雲閣
筆録者:
白石恵子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年5月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
葦原比女の神は、天体に現れた月星の奇現象に、三千年の天地の刻が至ったことを証覚し、大勇猛心を発揮して、天津神たちを残らず地に降し、また地に潜んでいた御魂の清い国津神を抜擢して国土の政治一切を統括した。
この英断に朝香比女の神は感激し、諸神に向かって新しい国土の誕生に、宣示の歌を詠んだ。葦原比女の神は、忍ケ丘に国土の司を定めると宣言すると、ここに主の大神の祭壇を作らせ、神々の神任式の祭典を盛大に執り行った。
野槌比古の神を始め、国津神より選ばれた五柱の神々は、葦原比女の神の前に進み出ると、任の重さに身を引き締め、国土に尽くす覚悟と抱負の歌を歌った。
葦原比女の神は続いて、もと天津神として仕えていた従者神たちそれぞれに、地上の任務を言い渡した。真以比古は西の国土、成山比古は南の国原、霊生(たまなり)比古は東の国原、栄春比女は北の国土、八栄比女は、野槌比古がもと司っていた忍ケ丘を、それぞれ任命された。
こうして朝香比女の神一行の立会いのもと、神任式は無事に終了し、天津神は国津神となり、国津神は天津神を任命され、葦原の国土は新しい生命に輝きはじめた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7817
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 108頁
修補版:
校定版:
301頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
茲
(
ここ
)
に
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
守
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
と
生
(
うま
)
れませる
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
002
天体
(
てんたい
)
に
現
(
あら
)
はれし
月星
(
げつせい
)
の
奇現象
(
きげんしやう
)
に
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
の
天地
(
てんち
)
の
時
(
とき
)
到
(
いた
)
れることを、
003
鋭敏
(
えいびん
)
なる
頭脳
(
づなう
)
より
証覚
(
しようかく
)
し
給
(
たま
)
ひ、
004
大
(
だい
)
勇猛心
(
ゆうまうしん
)
を
発揮
(
はつき
)
して、
005
天津神
(
あまつかみ
)
等
(
たち
)
を
一柱
(
ひとはしら
)
も
残
(
のこ
)
さず
地
(
ち
)
に
降
(
くだ
)
し、
006
また
地
(
ち
)
に
潜
(
ひそ
)
みたる
神魂
(
みたま
)
の
清
(
きよ
)
き
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
を
抜擢
(
ばつてき
)
して、
007
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
の
位置
(
くら
)
につらね、
008
国土
(
くに
)
の
政治
(
まつりごと
)
一切
(
いつさい
)
を
統括
(
とうくわつ
)
せしめ
給
(
たま
)
ふ
大英断
(
だいえいだん
)
に、
009
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
感激
(
かんげき
)
し
給
(
たま
)
ひ、
010
諸神
(
しよしん
)
に
向
(
むか
)
つて
宣示
(
せんじ
)
的
(
てき
)
御歌
(
みうた
)
を
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
011
その
御歌
(
みうた
)
、
012
『
天地
(
あめつち
)
の
開
(
ひら
)
けし
時
(
とき
)
ゆためしなき
013
今日
(
けふ
)
の
動
(
うご
)
きの
大
(
おほ
)
いなるかも
014
天地
(
あめつち
)
も
一度
(
いちど
)
に
動
(
うご
)
く
心地
(
ここち
)
かな
015
国土
(
くに
)
の
司
(
つかさ
)
の
昇
(
のぼ
)
り
降
(
くだ
)
りは
016
荒金
(
あらがね
)
の
地
(
つち
)
を
拓
(
ひら
)
きて
御日光
(
みひかげ
)
は
017
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
に
昇
(
のぼ
)
りましける
018
天
(
あま
)
渡
(
わた
)
る
星
(
ほし
)
は
御空
(
みそら
)
の
高
(
たか
)
きより
019
降
(
くだ
)
りて
地
(
つち
)
にひそむ
夜半
(
よは
)
なり
020
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
の
英断
(
えいだん
)
を
021
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
も
嘉
(
よみ
)
しますらむ
022
二十年
(
はたとせ
)
の
曇
(
くも
)
り
汚
(
けが
)
れも
今日
(
けふ
)
よりは
023
隈
(
くま
)
なく
晴
(
は
)
れて
月日
(
つきひ
)
は
照
(
て
)
らむ
024
神々
(
かみがみ
)
の
水火
(
いき
)
の
曇
(
くも
)
りの
強
(
つよ
)
ければ
025
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
に
黒雲
(
くろくも
)
立
(
た
)
つも
026
新
(
あたら
)
しき
国土
(
くに
)
の
生
(
うま
)
れし
今日
(
けふ
)
よりは
027
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
はゆたに
栄
(
さか
)
えむ』
028
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
029
『
御光
(
みひかり
)
の
神
(
かみ
)
の
現
(
あ
)
れます
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
030
国土
(
くに
)
の
司
(
つかさ
)
を
定
(
さだ
)
めけるかな
031
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
を
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
とし
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
を
032
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
とし
稚国土
(
わかくに
)
生
(
う
)
まむ
033
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
を
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
すと
此
(
この
)
丘
(
をか
)
に
034
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
りて
千代
(
ちよ
)
を
祝
(
いは
)
はむ』
035
かく
宣
(
の
)
り
終
(
を
)
へ
給
(
たま
)
ひて、
036
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
もろもろに
命
(
めい
)
じ、
037
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
聖所
(
すがど
)
に
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
斎壇
(
さいだん
)
を
造
(
つく
)
らせ、
038
祝詞
(
のりと
)
の
声
(
こゑ
)
も
恭
(
うやうや
)
しく、
039
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
、
040
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
、
041
十柱神
(
とはしらがみ
)
の
神任式
(
しんにんしき
)
の
祭典
(
さいてん
)
を
盛大
(
せいだい
)
に
行
(
おこな
)
はせ
給
(
たま
)
ひける。
042
野槌
(
ぬづち
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に、
043
恐
(
おそ
)
る
畏
(
おそ
)
る
進
(
すす
)
み
出
(
い
)
で、
044
歌
(
うた
)
もて
答
(
こた
)
へ
給
(
たま
)
ふ。
045
『
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
守
(
まも
)
りと
天降
(
あも
)
ります
046
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
御前
(
みまへ
)
畏
(
かしこ
)
し
047
卑
(
いや
)
しかる
吾
(
われ
)
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
選
(
えら
)
まれて
048
今日
(
けふ
)
より
仕
(
つか
)
へむ
御側
(
みそば
)
近
(
ちか
)
くを
049
天
(
あめ
)
も
地
(
つち
)
も
醜
(
しこ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
ふさがりし
050
この
国原
(
くにはら
)
は
明
(
あ
)
け
放
(
はな
)
れたり
051
真心
(
まごころ
)
の
限
(
かぎ
)
りをつくし
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
を
052
朝夕
(
あさゆふ
)
斎
(
いつ
)
きて
公
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へむ
053
荒金
(
あらがね
)
の
地
(
つち
)
をはひ
出
(
い
)
で
久方
(
ひさかた
)
の
054
御空
(
みそら
)
に
昇
(
のぼ
)
るわれ
畏
(
かしこ
)
しも
055
卑
(
いや
)
しけれど
御言葉
(
みことば
)
なりせば
慎
(
つつし
)
みて
056
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
らむ
国土
(
くに
)
の
柱
(
はしら
)
と
057
四柱
(
よはしら
)
の
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
たちもろともに
058
御前
(
みまへ
)
を
近
(
ちか
)
く
清
(
きよ
)
めて
仕
(
つか
)
へむ』
059
高比古
(
たかひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
060
『
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
言霊
(
ことたま
)
を
061
畏
(
かしこ
)
み
奉
(
まつ
)
り
今日
(
けふ
)
より
仕
(
つか
)
へむ
062
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
のなやみをも
063
真言
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
に
払
(
はら
)
ひ
奉
(
まつ
)
らむ
064
われは
野
(
や
)
に
久
(
ひさ
)
しくありて
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
の
065
日々
(
ひび
)
に
務
(
つと
)
むる
神業
(
みわざ
)
に
疎
(
うと
)
し
066
われはただ
真心
(
まごころ
)
もちて
朝夕
(
あさゆふ
)
に
067
百
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
たちの
為
(
ため
)
につくさむ
068
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
は
稚
(
わか
)
しもはしばしは
069
まだ
曲津見
(
まがつみ
)
の
雄猛
(
をたけ
)
び
強
(
つよ
)
し
070
今日
(
けふ
)
よりは
清
(
きよ
)
けき
明
(
あか
)
き
心
(
こころ
)
もて
071
公
(
きみ
)
と
国土
(
くに
)
とに
神魂
(
みたま
)
捧
(
ささ
)
げむ』
072
照比古
(
てるひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
073
『
思
(
おも
)
ひきや
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
の
位置
(
つら
)
に
入
(
い
)
りて
074
公
(
きみ
)
に
親
(
した
)
しく
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
るとは
075
駿馬
(
はやこま
)
の
使
(
つかひ
)
にわれは
驚
(
おどろ
)
きて
076
急
(
いそ
)
ぎ
御前
(
みまへ
)
にかしこみ
来
(
きた
)
るも
077
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
生
(
う
)
ませ
給
(
たま
)
ひし
葦原
(
あしはら
)
の
078
国土
(
くに
)
を
生
(
い
)
かして
永久
(
とは
)
に
守
(
まも
)
らむ
079
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
例
(
ためし
)
もあらぬ
英断
(
えいだん
)
に
080
吾
(
われ
)
は
畏
(
かしこ
)
み
馳
(
は
)
せまゐりけり
081
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
の
務
(
つと
)
むるわざは
知
(
し
)
らねども
082
神任
(
よさし
)
のままに
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
らむ
083
朝夕
(
あさゆふ
)
に
禊
(
みそぎ
)
の
神事
(
わざ
)
を
修
(
をさ
)
めつつ
084
此
(
この
)
稚国土
(
わかくに
)
の
為
(
ため
)
に
尽
(
つく
)
さむ
085
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
神庭
(
みには
)
に
清
(
きよ
)
く
照比古
(
てるひこ
)
の
086
神
(
かみ
)
は
功
(
いさを
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
立
(
た
)
てむ
087
これの
世
(
よ
)
を
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
年
(
とし
)
さびて
088
世
(
よ
)
を
歎
(
なげ
)
きましし
野槌
(
ぬづち
)
の
神
(
かみ
)
はや
089
吾
(
われ
)
もまた
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
往来
(
ゆきき
)
して
090
野槌
(
ぬづち
)
の
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
うけをり
091
曇
(
くも
)
りはて
乱
(
みだ
)
れはてたる
国原
(
くにはら
)
を
092
治
(
をさ
)
めむとして
道
(
みち
)
を
求
(
ま
)
ぎける
093
野槌
(
ぬづち
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
は
天地
(
あめつち
)
の
094
神
(
かみ
)
の
真言
(
まこと
)
の
教
(
をしへ
)
なりけり
095
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
水火
(
いき
)
安
(
やす
)
かれと
朝夕
(
あさゆふ
)
に
096
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
りし
野槌
(
ぬづち
)
の
神
(
かみ
)
なり
097
野槌
(
ぬづち
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
従
(
したが
)
ひて
098
永
(
なが
)
き
年月
(
としつき
)
を
神
(
かみ
)
斎
(
いつ
)
きけり
099
今日
(
けふ
)
となりて
野槌
(
ぬづち
)
の
神
(
かみ
)
の
畏
(
かしこ
)
さを
100
悟
(
さと
)
りけらしな
愚
(
おろか
)
なる
身
(
み
)
も
101
畏
(
かしこ
)
けれど
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
102
仕
(
つか
)
へて
神国
(
みくに
)
を
安
(
やす
)
く
生
(
い
)
かさむ』
103
清比古
(
きよひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
104
『
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
真言
(
まこと
)
に
召
(
め
)
されつつ
105
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
にわが
来
(
き
)
つるかも
106
吾
(
われ
)
もまた
野槌
(
ぬづち
)
の
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
107
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
守
(
まも
)
りてしはや
108
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
曇
(
くも
)
らひ
水火
(
いき
)
汚
(
けが
)
れ
109
苦
(
くる
)
しき
神世
(
みよ
)
となりにけらしな
110
天
(
てん
)
の
時
(
とき
)
漸
(
やうや
)
く
来
(
きた
)
りて
御光
(
みひかり
)
の
111
神
(
かみ
)
の
力
(
ちから
)
に
神世
(
みよ
)
晴
(
は
)
れにける
112
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
なやめてし
113
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
の
罪
(
つみ
)
を
許
(
ゆる
)
せよ
114
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
穢
(
きたな
)
き
水火
(
いき
)
の
固
(
かた
)
まりて
115
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
に
及
(
およ
)
びけるかも
116
荒金
(
あらがね
)
の
地
(
つち
)
の
司
(
つかさ
)
と
降
(
くだ
)
りましし
117
天津神
(
あまつかみ
)
等
(
たち
)
をいとしく
思
(
おも
)
ふも
118
吾
(
われ
)
もまた
望
(
のぞ
)
む
位置
(
くら
)
にはあらねども
119
公
(
きみ
)
の
言葉
(
ことば
)
に
背
(
そむ
)
く
由
(
よし
)
なし
120
貴身
(
きみ
)
と
小身
(
をみ
)
の
道
(
みち
)
を
正
(
ただ
)
して
天地
(
あめつち
)
の
121
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
なごめ
奉
(
まつ
)
らむ
122
今日
(
けふ
)
よりは
野槌
(
ぬづち
)
の
神
(
かみ
)
に
従
(
したが
)
ひて
123
此
(
この
)
稚国土
(
わかくに
)
の
為
(
ため
)
に
尽
(
つく
)
さむ
124
たまきはる
命
(
いのち
)
のはつる
夕
(
ゆふ
)
べまで
125
吾
(
われ
)
は
尽
(
つく
)
さむ
神国
(
みくに
)
の
為
(
ため
)
に
126
貴身
(
きみ
)
と
小身
(
をみ
)
田身
(
たみ
)
の
真道
(
まさみち
)
明
(
あき
)
らかに
127
明
(
あか
)
して
御前
(
みまへ
)
に
真心
(
まごころ
)
尽
(
つく
)
さむ』
128
晴比古
(
はるひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
129
『かかる
日
(
ひ
)
のありとは
予
(
かね
)
て
知
(
し
)
りながら
130
今日
(
けふ
)
のよき
日
(
ひ
)
に
驚
(
おどろ
)
きけるかも
131
愛善
(
あいぜん
)
の
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
に
生
(
い
)
き
生
(
い
)
きて
132
すべてのものを
助
(
たす
)
け
守
(
まも
)
らむ
133
鳥
(
とり
)
獣
(
けもの
)
魚
(
うを
)
虫螻蛄
(
むしけら
)
にいたるまで
134
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
浸
(
した
)
し
守
(
まも
)
らむ
135
新
(
あたら
)
しき
国土
(
くに
)
の
司
(
つかさ
)
と
任
(
ま
)
けられて
136
吾
(
わが
)
魂線
(
たましひ
)
の
戦
(
をのの
)
き
止
(
や
)
まずも
137
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
水火
(
いき
)
の
力
(
ちから
)
を
身
(
み
)
に
浴
(
あ
)
びて
138
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
に
力
(
ちから
)
を
尽
(
つく
)
さむ
139
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
畏
(
かしこ
)
み
葦原
(
あしはら
)
の
140
国土
(
くに
)
の
隈々
(
くまぐま
)
拓
(
ひら
)
き
進
(
すす
)
まむ
141
足引
(
あしびき
)
の
鷹巣
(
たかし
)
の
山
(
やま
)
の
雲
(
くも
)
をぬく
142
高
(
たか
)
き
功
(
いさを
)
を
立
(
た
)
てむと
思
(
おも
)
ふ
143
曲津見
(
まがつみ
)
はかげを
潜
(
ひそ
)
めむ
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
144
今日
(
けふ
)
の
喜
(
よろこ
)
び
耳
(
みみ
)
にしつれば
145
御光
(
みひかり
)
の
神
(
かみ
)
は
現
(
あ
)
れまし
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
146
神
(
かみ
)
は
光
(
ひか
)
らす
目出度
(
めでた
)
き
神世
(
みよ
)
かな
147
年長
(
としなが
)
く
国土
(
くに
)
のなやみを
歎
(
かこ
)
ちてし
148
わがおもひねは
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
りける
149
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
生
(
う
)
ませ
給
(
たま
)
ひし
貴
(
うづ
)
の
島
(
しま
)
を
150
汚
(
けが
)
す
曲津見
(
まがみ
)
を
憎
(
にく
)
みつ
年
(
とし
)
経
(
た
)
つ
151
久方
(
ひさかた
)
の
天
(
てん
)
の
時
(
とき
)
こそ
迫
(
せま
)
り
来
(
き
)
て
152
吾
(
われ
)
世
(
よ
)
に
出
(
い
)
でし
今宵
(
こよひ
)
ぞ
嬉
(
うれ
)
しき
153
力
(
ちから
)
なく
光
(
ひかり
)
なけれど
吾
(
われ
)
はただ
154
野槌
(
ぬづち
)
の
神
(
かみ
)
に
添
(
そ
)
ひて
仕
(
つか
)
へむ
155
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
に
現
(
あ
)
れます
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
を
156
吾
(
わが
)
公
(
きみ
)
として
仰
(
あふ
)
ぐ
今日
(
けふ
)
かも
157
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
守
(
まも
)
りの
司神
(
つかさがみ
)
と
158
光
(
ひか
)
らせ
給
(
たま
)
へ
万世
(
よろづよ
)
までも』
159
かく
各自
(
おのもおのも
)
神任式
(
しんにんしき
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
や
抱負
(
はうふ
)
を、
160
御歌
(
みうた
)
もて
国土
(
くに
)
の
大神柱
(
おほみはしら
)
なる
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に、
161
言挙
(
ことあ
)
げし、
162
英気
(
えいき
)
をその
面
(
おも
)
に
充
(
みた
)
し
給
(
たま
)
ひけるぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
163
茲
(
ここ
)
に
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
は、
164
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
の
神任式
(
しんにんしき
)
を
目出度
(
めでた
)
く
終
(
をは
)
らせ
給
(
たま
)
ひ、
165
ついで
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
任所
(
にんしよ
)
を
定
(
さだ
)
め
給
(
たま
)
はむとして、
166
宣示
(
せんじ
)
的
(
てき
)
御歌
(
みうた
)
を
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
167
『
真以
(
まさもち
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
は
西
(
にし
)
の
国土
(
くに
)
の
168
司
(
つかさ
)
となりて
神
(
かみ
)
を
治
(
をさ
)
めよ
169
葦原
(
あしはら
)
の
西
(
にし
)
の
国辺
(
くにべ
)
は
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
170
数多
(
あまた
)
住
(
す
)
むとふとく
出
(
い
)
で
立
(
た
)
たせよ』
171
真以
(
まさもち
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
感激
(
かんげき
)
しながら
御歌
(
みうた
)
もて
答
(
こた
)
へ
奉
(
たてまつ
)
る。
172
『
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
かしこし
謹
(
つつし
)
みて
173
西国土
(
にしくに
)
拓
(
ひら
)
くと
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
まむ
174
今日
(
けふ
)
よりは
西
(
にし
)
の
国土
(
くに
)
なる
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
175
司
(
つかさ
)
となりて
貴身
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へむ』
176
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
成山
(
なりやま
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
に
向
(
むか
)
ひ、
177
宣示
(
せんじ
)
的
(
てき
)
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
178
『
成山
(
なりやま
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
は
南
(
みなみ
)
の
国原
(
くにはら
)
に
179
進
(
すす
)
みて
国土
(
くに
)
の
長
(
をさ
)
と
仕
(
つか
)
へよ
180
南
(
みむなみ
)
の
国土
(
くに
)
に
住
(
す
)
まへる
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
を
181
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
労
(
いたは
)
り
守
(
まも
)
れ』
182
成山
(
なりやま
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
畏
(
おそ
)
る
畏
(
おそ
)
る
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
183
『
汚
(
けが
)
れたる
神魂
(
みたま
)
の
吾
(
われ
)
も
捨
(
す
)
てまさぬ
184
貴身
(
きみ
)
の
言葉
(
ことば
)
に
涙
(
なみだ
)
しにけり
185
力
(
ちから
)
なき
吾
(
われ
)
なりながら
御心
(
みこころ
)
に
186
背
(
そむ
)
かじものと
朝夕
(
あさゆふ
)
仕
(
つか
)
へむ』
187
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
霊生
(
たまなり
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
に
向
(
むか
)
ひ、
188
宣示
(
せんじ
)
的
(
てき
)
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
189
『
霊生
(
たまなり
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
は
東
(
ひがし
)
の
国原
(
くにはら
)
に
190
司
(
つかさ
)
となりて
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
きませ
191
鷹巣山
(
たかしやま
)
の
東
(
ひがし
)
に
当
(
あた
)
る
国土
(
くに
)
なれば
192
曲津
(
まが
)
の
猛
(
たけ
)
びを
心
(
こころ
)
して
行
(
ゆ
)
け』
193
霊生
(
たまなり
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
感謝
(
かんしや
)
しながら
御歌奉
(
みうたたてまつ
)
る。
194
『
許々多久
(
ここたく
)
の
罪
(
つみ
)
も
汚
(
けが
)
れも
許
(
ゆる
)
しまし
195
東
(
ひがし
)
の
国主
(
こきし
)
に
任
(
ま
)
け
給
(
たま
)
ひけるはや
196
国主
(
こきし
)
てふ
尊
(
たふと
)
きわざを
任
(
ま
)
けられて
197
忝
(
かたじけ
)
なさに
袖
(
そで
)
しぼるなり』
198
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
栄春
(
さかはる
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
に
向
(
むか
)
ひて、
199
宣示
(
せんじ
)
的
(
てき
)
御歌
(
みうた
)
を
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
ふ。
200
『
栄春
(
さかはる
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
はこれより
北
(
きた
)
の
国土
(
くに
)
の
201
司
(
つかさ
)
となりて
永久
(
とは
)
に
栄
(
さか
)
えよ
202
北
(
きた
)
の
国土
(
くに
)
はまだ
稚
(
わか
)
ければ
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
も
203
数多
(
あまた
)
住
(
す
)
まなく
曲津見
(
まがつみ
)
多
(
おほ
)
し
204
曲津見
(
まがつみ
)
に
心
(
こころ
)
して
行
(
ゆ
)
け
栄春
(
さかはる
)
比女
(
ひめ
)
よ
205
汝
(
なれ
)
が
功
(
いさを
)
を
吾
(
われ
)
守
(
まも
)
るべし』
206
栄春
(
さかはる
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
嗚咽
(
をえつ
)
涕泣
(
ていきふ
)
しながら
神恩
(
しんおん
)
を
忝
(
かたじけ
)
なみ、
207
御歌
(
みうた
)
を
奉
(
たてまつ
)
る。
208
『
吾
(
われ
)
もまた
穢
(
きたな
)
き
弱
(
よわ
)
き
神
(
かみ
)
なるを
209
恵
(
めぐみ
)
の
貴身
(
きみ
)
は
捨
(
す
)
て
給
(
たま
)
はぬを
210
よしやよし
魂
(
たま
)
の
命
(
いのち
)
は
失
(
う
)
するとも
211
貴身
(
きみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
報
(
むく
)
はで
置
(
お
)
くべき
212
北
(
きた
)
の
国土
(
くに
)
を
春
(
はる
)
の
弥生
(
やよひ
)
の
花
(
はな
)
の
如
(
ごと
)
213
𪫧怜
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
拓
(
ひら
)
き
奉
(
まつ
)
らむ
214
いざさらば
北
(
きた
)
の
神国
(
みくに
)
に
進
(
すす
)
むべし
215
まめやかにませよ
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
』
216
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
八栄
(
やさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
に
向
(
むか
)
ひて、
217
御歌
(
みうた
)
を
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
ふ。
218
『
八栄
(
やさか
)
比女
(
ひめ
)
は
野槌
(
ぬづち
)
の
神
(
かみ
)
の
後
(
あと
)
をつぎ
219
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
守
(
まも
)
らへ
220
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
真秀良場
(
まほらば
)
よ
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
は
221
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
の
天降
(
あも
)
らしし
丘
(
をか
)
よ』
222
八栄
(
やさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
嬉
(
うれ
)
しさに
堪
(
た
)
へず、
223
歌
(
うた
)
もて
答
(
こた
)
へ
奉
(
たてまつ
)
る。
224
『
吾
(
わが
)
貴身
(
きみ
)
の
厚
(
あつ
)
き
心
(
こころ
)
に
包
(
つつ
)
まれて
225
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
涙
(
なみだ
)
忍
(
しの
)
びぬ
226
御光
(
みひかり
)
の
神
(
かみ
)
の
天降
(
あも
)
りし
此
(
この
)
聖所
(
すがど
)
の
227
司
(
つかさ
)
となりし
吾
(
わが
)
幸
(
さち
)
思
(
おも
)
ふ
228
今日
(
けふ
)
よりは
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
り
身
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り
229
貴身
(
きみ
)
の
依
(
よ
)
さしに
報
(
むく
)
い
奉
(
まつ
)
らむ』
230
茲
(
ここ
)
に
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
一行
(
いつかう
)
の
神々
(
かみがみ
)
の
立会
(
たちあい
)
のもとに、
231
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
英断
(
えいだん
)
的
(
てき
)
神任式
(
しんにんしき
)
は
無事
(
ぶじ
)
終了
(
しうれう
)
をつげ、
232
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
は
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
となり、
233
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
は
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
と
任
(
ま
)
けられて、
234
いよいよ
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
新生命
(
しんせいめい
)
は
輝
(
かがや
)
き
初
(
そ
)
めにけるぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
235
(
昭和八・一二・二二
旧一一・六
於大阪分院蒼雲閣
白石恵子
謹録)
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(B)
(N)
神嘉言 >>>
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