霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
×
設定
URL:
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
行間
ルビの表示


アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注[※]用語解説 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

脚注[*]編集用 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

外字の外周色 [?]一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。[×閉じる]
現在のページには外字は使われていません

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。

第一七章 天任(てんにん)地命(ちめい)〔一九七三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳の巻 篇:第3篇 葦原新国 よみ(新仮名遣い):あしはらしんこく
章:第17章 天任地命 よみ(新仮名遣い):てんにんちめい 通し章番号:1973
口述日:1933(昭和8)年12月22日(旧11月6日) 口述場所:大阪分院蒼雲閣 筆録者:白石恵子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年5月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
葦原比女の神は、天体に現れた月星の奇現象に、三千年の天地の刻が至ったことを証覚し、大勇猛心を発揮して、天津神たちを残らず地に降し、また地に潜んでいた御魂の清い国津神を抜擢して国土の政治一切を統括した。
この英断に朝香比女の神は感激し、諸神に向かって新しい国土の誕生に、宣示の歌を詠んだ。葦原比女の神は、忍ケ丘に国土の司を定めると宣言すると、ここに主の大神の祭壇を作らせ、神々の神任式の祭典を盛大に執り行った。
野槌比古の神を始め、国津神より選ばれた五柱の神々は、葦原比女の神の前に進み出ると、任の重さに身を引き締め、国土に尽くす覚悟と抱負の歌を歌った。
葦原比女の神は続いて、もと天津神として仕えていた従者神たちそれぞれに、地上の任務を言い渡した。真以比古は西の国土、成山比古は南の国原、霊生(たまなり)比古は東の国原、栄春比女は北の国土、八栄比女は、野槌比古がもと司っていた忍ケ丘を、それぞれ任命された。
こうして朝香比女の神一行の立会いのもと、神任式は無事に終了し、天津神は国津神となり、国津神は天津神を任命され、葦原の国土は新しい生命に輝きはじめた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:0000-00-00 00:00:00 文字数:3313 OBC :rm7817
愛善世界社版: 八幡書店版:第14輯 108頁 修補版: 校定版:301頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 茲(ここ)に葦原(あしはら)の国土(くに)の守(まも)り神(がみ)と生(うま)れませる葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)は、002天体(てんたい)に現(あら)はれし月星(げつせい)の奇現象(きげんしやう)に三千(さんぜん)年(ねん)の天地(てんち)の時(とき)到(いた)れることを、003鋭敏(えいびん)なる頭脳(づなう)より証覚(しようかく)し給(たま)ひ、004大(だい)勇猛心(ゆうまうしん)を発揮(はつき)して、005天津神(あまつかみ)等(たち)を一柱(ひとはしら)も残(のこ)さず地(ち)に降(くだ)し、006また地(ち)に潜(ひそ)みたる神魂(みたま)の清(きよ)き国津(くにつ)神(かみ)を抜擢(ばつてき)して、007天津(あまつ)神(かみ)の位置(くら)につらね、008国土(くに)の政治(まつりごと)一切(いつさい)を統括(とうくわつ)せしめ給(たま)ふ大英断(だいえいだん)に、009朝香(あさか)比女(ひめ)の神(かみ)は感激(かんげき)し給(たま)ひ、010諸神(しよしん)に向(むか)つて宣示(せんじ)的(てき)御歌(みうた)を詠(よ)ませ給(たま)ふ。011その御歌(みうた)、
012『天地(あめつち)の開(ひら)けし時(とき)ゆためしなき
013今日(けふ)の動(うご)きの大(おほ)いなるかも
014天地(あめつち)も一度(いちど)に動(うご)く心地(ここち)かな
015国土(くに)の司(つかさ)の昇(のぼ)り降(くだ)りは
016荒金(あらがね)の地(つち)を拓(ひら)きて御日光(みひかげ)は
017天津(あまつ)御空(みそら)に昇(のぼ)りましける
018天(あま)渡(わた)る星(ほし)は御空(みそら)の高(たか)きより
019降(くだ)りて地(つち)にひそむ夜半(よは)なり
020葦原(あしはら)比女(ひめ)神(かみ)の神言(みこと)の英断(えいだん)を
021主(ス)の大神(おほかみ)も嘉(よみ)しますらむ
022二十年(はたとせ)の曇(くも)り汚(けが)れも今日(けふ)よりは
023隈(くま)なく晴(は)れて月日(つきひ)は照(て)らむ
024神々(かみがみ)の水火(いき)の曇(くも)りの強(つよ)ければ
025天津(あまつ)御空(みそら)に黒雲(くろくも)立(た)つも
026新(あたら)しき国土(くに)の生(うま)れし今日(けふ)よりは
027葦原(あしはら)の国土(くに)はゆたに栄(さか)えむ』
028 葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)は御歌(みうた)詠(よ)ませ給(たま)ふ。
029『御光(みひかり)の神(かみ)の現(あ)れます忍ケ丘(しのぶがをか)に
030国土(くに)の司(つかさ)を定(さだ)めけるかな
031国津(くにつ)神(かみ)を天津(あまつ)神(かみ)とし天津(あまつ)神(かみ)を
032国津(くにつ)神(かみ)とし稚国土(わかくに)生(う)まむ
033国津(くにつ)神(かみ)を言向(ことむ)け和(やは)すと此(この)丘(をか)に
034神(かみ)を祈(いの)りて千代(ちよ)を祝(いは)はむ』
035 かく宣(の)り終(を)へ給(たま)ひて、036国津(くにつ)神(かみ)もろもろに命(めい)じ、037忍ケ丘(しのぶがをか)の聖所(すがど)に主(ス)の大神(おほかみ)の斎壇(さいだん)を造(つく)らせ、038祝詞(のりと)の声(こゑ)も恭(うやうや)しく、039天津(あまつ)神(かみ)、040国津(くにつ)神(かみ)、041十柱神(とはしらがみ)の神任式(しんにんしき)の祭典(さいてん)を盛大(せいだい)に行(おこな)はせ給(たま)ひける。
042 野槌(ぬづち)比古(ひこ)の神(かみ)は葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)の御前(みまへ)に、043恐(おそ)る畏(おそ)る進(すす)み出(い)で、044歌(うた)もて答(こた)へ給(たま)ふ。
045『葦原(あしはら)の国土(くに)の守(まも)りと天降(あも)ります
046御樋代(みひしろ)神(がみ)の御前(みまへ)畏(かしこ)し
047卑(いや)しかる吾(われ)国津(くにつ)神(かみ)選(えら)まれて
048今日(けふ)より仕(つか)へむ御側(みそば)近(ちか)くを
049天(あめ)も地(つち)も醜(しこ)の黒雲(くろくも)ふさがりし
050この国原(くにはら)は明(あ)け放(はな)れたり
051真心(まごころ)の限(かぎ)りをつくし主(ス)の神(かみ)を
052朝夕(あさゆふ)斎(いつ)きて公(きみ)に仕(つか)へむ
053荒金(あらがね)の地(つち)をはひ出(い)で久方(ひさかた)の
054御空(みそら)に昇(のぼ)るわれ畏(かしこ)しも
055卑(いや)しけれど御言葉(みことば)なりせば慎(つつし)みて
056仕(つか)へ奉(まつ)らむ国土(くに)の柱(はしら)と
057四柱(よはしら)の国津(くにつ)神(かみ)たちもろともに
058御前(みまへ)を近(ちか)く清(きよ)めて仕(つか)へむ』
059 高比古(たかひこ)の神(かみ)は御歌(みうた)詠(よ)ませ給(たま)ふ。
060『御樋代(みひしろ)の神(かみ)の依(よ)さしの言霊(ことたま)を
061畏(かしこ)み奉(まつ)り今日(けふ)より仕(つか)へむ
062天津(あまつ)神(かみ)国津神(くにつかみ)等(ら)のなやみをも
063真言(まこと)の力(ちから)に払(はら)ひ奉(まつ)らむ
064われは野(や)に久(ひさ)しくありて天津(あまつ)神(かみ)の
065日々(ひび)に務(つと)むる神業(みわざ)に疎(うと)し
066われはただ真心(まごころ)もちて朝夕(あさゆふ)に
067百(もも)の神(かみ)たちの為(ため)につくさむ
068葦原(あしはら)の国土(くに)は稚(わか)しもはしばしは
069まだ曲津見(まがつみ)の雄猛(をたけ)び強(つよ)し
070今日(けふ)よりは清(きよ)けき明(あか)き心(こころ)もて
071公(きみ)と国土(くに)とに神魂(みたま)捧(ささ)げむ』
072 照比古(てるひこ)の神(かみ)は御歌(みうた)詠(よ)ませ給(たま)ふ。
073『思(おも)ひきや天津(あまつ)御神(みかみ)の位置(つら)に入(い)りて
074公(きみ)に親(した)しく仕(つか)へ奉(まつ)るとは
075駿馬(はやこま)の使(つかひ)にわれは驚(おどろ)きて
076急(いそ)ぎ御前(みまへ)にかしこみ来(きた)るも
077主(ス)の神(かみ)の生(う)ませ給(たま)ひし葦原(あしはら)の
078国土(くに)を生(い)かして永久(とは)に守(まも)らむ
079御樋代(みひしろ)神(がみ)の例(ためし)もあらぬ英断(えいだん)に
080吾(われ)は畏(かしこ)み馳(は)せまゐりけり
081天津(あまつ)神(かみ)の務(つと)むるわざは知(し)らねども
082神任(よさし)のままに仕(つか)へ奉(まつ)らむ
083朝夕(あさゆふ)に禊(みそぎ)の神事(わざ)を修(をさ)めつつ
084此(この)稚国土(わかくに)の為(ため)に尽(つく)さむ
085月(つき)も日(ひ)も神庭(みには)に清(きよ)く照比古(てるひこ)の
086神(かみ)は功(いさを)を永久(とこしへ)に立(た)てむ
087これの世(よ)を忍ケ丘(しのぶがをか)に年(とし)さびて
088世(よ)を歎(なげ)きましし野槌(ぬづち)の神(かみ)はや
089吾(われ)もまた忍ケ丘(しのぶがをか)に往来(ゆきき)して
090野槌(ぬづち)の神(かみ)の教(をしへ)うけをり
091曇(くも)りはて乱(みだ)れはてたる国原(くにはら)を
092治(をさ)めむとして道(みち)を求(ま)ぎける
093野槌(ぬづち)比古(ひこ)神(かみ)の教(をしへ)は天地(あめつち)の
094神(かみ)の真言(まこと)の教(をしへ)なりけり
095国津(くにつ)神(かみ)の水火(いき)安(やす)かれと朝夕(あさゆふ)に
096神(かみ)を祈(いの)りし野槌(ぬづち)の神(かみ)なり
097野槌(ぬづち)比古(ひこ)神(かみ)の教(をしへ)に従(したが)ひて
098永(なが)き年月(としつき)を神(かみ)斎(いつ)きけり
099今日(けふ)となりて野槌(ぬづち)の神(かみ)の畏(かしこ)さを
100悟(さと)りけらしな愚(おろか)なる身(み)も
101畏(かしこ)けれど御樋代(みひしろ)神(がみ)の御(おん)前(まへ)に
102仕(つか)へて神国(みくに)を安(やす)く生(い)かさむ』
103 清比古(きよひこ)の神(かみ)は御歌(みうた)詠(よ)ませ給(たま)ふ。
104『御樋代(みひしろ)の神(かみ)の真言(まこと)に召(め)されつつ
105忍ケ丘(しのぶがをか)にわが来(き)つるかも
106吾(われ)もまた野槌(ぬづち)の神(かみ)の御教(みをしへ)を
107朝(あさ)な夕(ゆふ)なに守(まも)りてしはや
108久方(ひさかた)の御空(みそら)曇(くも)らひ水火(いき)汚(けが)れ
109苦(くる)しき神世(みよ)となりにけらしな
110天(てん)の時(とき)漸(やうや)く来(きた)りて御光(みひかり)の
111神(かみ)の力(ちから)に神世(みよ)晴(は)れにける
112葦原(あしはら)比女(ひめ)神(かみ)の御心(みこころ)なやめてし
113国津神(くにつかみ)等(ら)の罪(つみ)を許(ゆる)せよ
114国津(くにつ)神(かみ)の穢(きたな)き水火(いき)の固(かた)まりて
115天津(あまつ)御神(みかみ)に及(およ)びけるかも
116荒金(あらがね)の地(つち)の司(つかさ)と降(くだ)りましし
117天津神(あまつかみ)等(たち)をいとしく思(おも)ふも
118吾(われ)もまた望(のぞ)む位置(くら)にはあらねども
119公(きみ)の言葉(ことば)に背(そむ)く由(よし)なし
120貴身(きみ)と小身(をみ)の道(みち)を正(ただ)して天地(あめつち)の
121神(かみ)の御心(みこころ)なごめ奉(まつ)らむ
122今日(けふ)よりは野槌(ぬづち)の神(かみ)に従(したが)ひて
123此(この)稚国土(わかくに)の為(ため)に尽(つく)さむ
124たまきはる命(いのち)のはつる夕(ゆふ)べまで
125吾(われ)は尽(つく)さむ神国(みくに)の為(ため)に
126貴身(きみ)と小身(をみ)田身(たみ)の真道(まさみち)明(あき)らかに
127明(あか)して御前(みまへ)に真心(まごころ)尽(つく)さむ』
128 晴比古(はるひこ)の神(かみ)は御歌(みうた)詠(よ)ませ給(たま)ふ。
129『かかる日(ひ)のありとは予(かね)て知(し)りながら
130今日(けふ)のよき日(ひ)に驚(おどろ)きけるかも
131愛善(あいぜん)の紫微(しび)天界(てんかい)に生(い)き生(い)きて
132すべてのものを助(たす)け守(まも)らむ
133鳥(とり)獣(けもの)魚(うを)虫螻蛄(むしけら)にいたるまで
134神(かみ)の恵(めぐみ)に浸(した)し守(まも)らむ
135新(あたら)しき国土(くに)の司(つかさ)と任(ま)けられて
136吾(わが)魂線(たましひ)の戦(をのの)き止(や)まずも
137主(ス)の神(かみ)の水火(いき)の力(ちから)を身(み)に浴(あ)びて
138葦原(あしはら)の国土(くに)に力(ちから)を尽(つく)さむ
139御樋代(みひしろ)神(がみ)の御稜威(みいづ)畏(かしこ)み葦原(あしはら)の
140国土(くに)の隈々(くまぐま)拓(ひら)き進(すす)まむ
141足引(あしびき)の鷹巣(たかし)の山(やま)の雲(くも)をぬく
142高(たか)き功(いさを)を立(た)てむと思(おも)ふ
143曲津見(まがつみ)はかげを潜(ひそ)めむ忍ケ丘(しのぶがをか)の
144今日(けふ)の喜(よろこ)び耳(みみ)にしつれば
145御光(みひかり)の神(かみ)は現(あ)れまし葦原(あしはら)比女(ひめ)の
146神(かみ)は光(ひか)らす目出度(めでた)き神世(みよ)かな
147年長(としなが)く国土(くに)のなやみを歎(かこ)ちてし
148わがおもひねは晴(は)れ渡(わた)りける
149主(ス)の神(かみ)の生(う)ませ給(たま)ひし貴(うづ)の島(しま)を
150汚(けが)す曲津見(まがみ)を憎(にく)みつ年(とし)経(た)つ
151久方(ひさかた)の天(てん)の時(とき)こそ迫(せま)り来(き)て
152吾(われ)世(よ)に出(い)でし今宵(こよひ)ぞ嬉(うれ)しき
153力(ちから)なく光(ひかり)なけれど吾(われ)はただ
154野槌(ぬづち)の神(かみ)に添(そ)ひて仕(つか)へむ
155主(ス)の神(かみ)の御水火(みいき)に現(あ)れます御樋代(みひしろ)神(がみ)を
156吾(わが)公(きみ)として仰(あふ)ぐ今日(けふ)かも
157葦原(あしはら)の国土(くに)の守(まも)りの司神(つかさがみ)と
158光(ひか)らせ給(たま)へ万世(よろづよ)までも』
159 かく各自(おのもおのも)神任式(しんにんしき)の挨拶(あいさつ)や抱負(はうふ)を、160御歌(みうた)もて国土(くに)の大神柱(おほみはしら)なる葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)の御(おん)前(まへ)に、161言挙(ことあ)げし、162英気(えいき)をその面(おも)に充(みた)し給(たま)ひけるぞ畏(かしこ)けれ。
163 茲(ここ)に御樋代(みひしろ)の神(かみ)は、164天津(あまつ)神(かみ)の神任式(しんにんしき)を目出度(めでた)く終(をは)らせ給(たま)ひ、165ついで国津(くにつ)神(かみ)の任所(にんしよ)を定(さだ)め給(たま)はむとして、166宣示(せんじ)的(てき)御歌(みうた)を詠(よ)ませ給(たま)ふ。
167『真以(まさもち)比古(ひこ)神(かみ)の神言(みこと)は西(にし)の国土(くに)の
168司(つかさ)となりて神(かみ)を治(をさ)めよ
169葦原(あしはら)の西(にし)の国辺(くにべ)は国津(くにつ)神(かみ)
170数多(あまた)住(す)むとふとく出(い)で立(た)たせよ』
171 真以(まさもち)比古(ひこ)の神(かみ)は感激(かんげき)しながら御歌(みうた)もて答(こた)へ奉(たてまつ)る。
172『御樋代(みひしろ)神(がみ)の恵(めぐみ)かしこし謹(つつし)みて
173西国土(にしくに)拓(ひら)くと勇(いさ)み進(すす)まむ
174今日(けふ)よりは西(にし)の国土(くに)なる国津(くにつ)神(かみ)の
175司(つかさ)となりて貴身(きみ)に仕(つか)へむ』
176 葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)は成山(なりやま)比古(ひこ)の神(かみ)に向(むか)ひ、177宣示(せんじ)的(てき)御歌(みうた)詠(よ)ませ給(たま)ふ。
178『成山(なりやま)比古(ひこ)神(かみ)は南(みなみ)の国原(くにはら)に
179進(すす)みて国土(くに)の長(をさ)と仕(つか)へよ
180南(みむなみ)の国土(くに)に住(す)まへる国津(くにつ)神(かみ)を
181朝(あさ)な夕(ゆふ)なに労(いたは)り守(まも)れ』
182 成山(なりやま)比古(ひこ)の神(かみ)は畏(おそ)る畏(おそ)る御歌(みうた)詠(よ)ませ給(たま)ふ。
183『汚(けが)れたる神魂(みたま)の吾(われ)も捨(す)てまさぬ
184貴身(きみ)の言葉(ことば)に涙(なみだ)しにけり
185力(ちから)なき吾(われ)なりながら御心(みこころ)に
186背(そむ)かじものと朝夕(あさゆふ)仕(つか)へむ』
187 葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)は霊生(たまなり)比古(ひこ)の神(かみ)に向(むか)ひ、188宣示(せんじ)的(てき)御歌(みうた)詠(よ)ませ給(たま)ふ。
189『霊生(たまなり)比古(ひこ)神(かみ)は東(ひがし)の国原(くにはら)に
190司(つかさ)となりて進(すす)み行(ゆ)きませ
191鷹巣山(たかしやま)の東(ひがし)に当(あた)る国土(くに)なれば
192曲津(まが)の猛(たけ)びを心(こころ)して行(ゆ)け』
193 霊生(たまなり)比古(ひこ)の神(かみ)は感謝(かんしや)しながら御歌奉(みうたたてまつ)る。
194『許々多久(ここたく)の罪(つみ)も汚(けが)れも許(ゆる)しまし
195東(ひがし)の国主(こきし)に任(ま)け給(たま)ひけるはや
196国主(こきし)てふ尊(たふと)きわざを任(ま)けられて
197忝(かたじけ)なさに袖(そで)しぼるなり』
198 葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)は栄春(さかはる)比女(ひめ)の神(かみ)に向(むか)ひて、199宣示(せんじ)的(てき)御歌(みうた)を与(あた)へ給(たま)ふ。
200『栄春(さかはる)比女(ひめ)神(かみ)はこれより北(きた)の国土(くに)の
201司(つかさ)となりて永久(とは)に栄(さか)えよ
202北(きた)の国土(くに)はまだ稚(わか)ければ国津(くにつ)神(かみ)も
203数多(あまた)住(す)まなく曲津見(まがつみ)多(おほ)し
204曲津見(まがつみ)に心(こころ)して行(ゆ)け栄春(さかはる)比女(ひめ)よ
205汝(なれ)が功(いさを)を吾(われ)守(まも)るべし』
206 栄春(さかはる)比女(ひめ)の神(かみ)は嗚咽(をえつ)涕泣(ていきふ)しながら神恩(しんおん)を忝(かたじけ)なみ、207御歌(みうた)を奉(たてまつ)る。
208『吾(われ)もまた穢(きたな)き弱(よわ)き神(かみ)なるを
209恵(めぐみ)の貴身(きみ)は捨(す)て給(たま)はぬを
210よしやよし魂(たま)の命(いのち)は失(う)するとも
211貴身(きみ)の恵(めぐみ)に報(むく)はで置(お)くべき
212北(きた)の国土(くに)を春(はる)の弥生(やよひ)の花(はな)の如(ごと)
213𪫧怜(うまら)に委曲(つばら)に拓(ひら)き奉(まつ)らむ
214いざさらば北(きた)の神国(みくに)に進(すす)むべし
215まめやかにませよ御樋代(みひしろ)の神(かみ)』
216 葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)は八栄(やさか)比女(ひめ)の神(かみ)に向(むか)ひて、217御歌(みうた)を与(あた)へ給(たま)ふ。
218『八栄(やさか)比女(ひめ)は野槌(ぬづち)の神(かみ)の後(あと)をつぎ
219忍ケ丘(しのぶがをか)の国津(くにつ)神(かみ)守(まも)らへ
220葦原(あしはら)の国土(くに)の真秀良場(まほらば)よ忍ケ丘(しのぶがをか)は
221光(ひかり)の神(かみ)の天降(あも)らしし丘(をか)よ』
222 八栄(やさか)比女(ひめ)の神(かみ)は嬉(うれ)しさに堪(た)へず、223歌(うた)もて答(こた)へ奉(たてまつ)る。
224『吾(わが)貴身(きみ)の厚(あつ)き心(こころ)に包(つつ)まれて
225忍ケ丘(しのぶがをか)の涙(なみだ)忍(しの)びぬ
226御光(みひかり)の神(かみ)の天降(あも)りし此(この)聖所(すがど)の
227司(つかさ)となりし吾(わが)幸(さち)思(おも)ふ
228今日(けふ)よりは心(こころ)の限(かぎ)り身(み)の限(かぎ)り
229貴身(きみ)の依(よ)さしに報(むく)い奉(まつ)らむ』
230 茲(ここ)に朝香(あさか)比女(ひめ)の神(かみ)一行(いつかう)の神々(かみがみ)の立会(たちあい)のもとに、231葦原(あしはら)比女(ひめ)の神(かみ)の英断(えいだん)的(てき)神任式(しんにんしき)は無事(ぶじ)終了(しうれう)をつげ、232天津(あまつ)神(かみ)は国津(くにつ)神(かみ)となり、233国津(くにつ)神(かみ)は天津(あまつ)神(かみ)と任(ま)けられて、234いよいよ葦原(あしはら)の国土(くに)の新生命(しんせいめい)は輝(かがや)き初(そ)めにけるぞ畏(かしこ)けれ。
235(昭和八・一二・二二 旧一一・六 於大阪分院蒼雲閣 白石恵子謹録)
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス】
合言葉「みろく」を入力して下さい→